JP5652069B2 - 最適チャ−ジ編成装置及び最適チャージ編成方法 - Google Patents
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Description
また、上記特許文献2に記載の従来例では、成分ごとのグルーピング計算を行うようにしており、グルーピングの計算処理の負荷が高く、計算機を用いた自動化では数多くのスラブに同時に対応できないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、製造コストの最小化を図り、計算負荷を低減して自動化が可能な最適チャージ編成装置及びチャージ編成方法を提供することを目的としている。
図1は本発明を適用し得る製鋼プロセスを示す模式図である。この製鋼プロセスでは、転炉1で脱炭された溶鋼が受鋼台車2に載置された例えば300トンの溶鋼を収容できる取鍋3に受鋼される。この取鍋3を必要に応じて二次精錬設備4に移動させて、例えばランスを挿入して行うRH法等によって二次精錬することにより、鋼の成分調整が行われる。
連続鋳造設備6では、取鍋3の下部に設けられているスライディングノズル3aを介して溶鋼をタンディッシュ7に供給し、このタンディッシュ7の下方のスライディングノズル7aの開度を操作することで必要な流量の溶鋼を連続的にモールド8に供給して連続鋳造を行う。この連続鋳造設備6のモールド8では溶鋼が所定の幅及び厚さに鋳造され、溶鋼が凝固した後に例えば1つ当たり15〜30トン程度のスラブ9となるよう切断されて、厚板圧延工場等に送られる。
この最適チャージ編成を行うため、図2に示すように、ホストコンピュータ10と例えばエンジニアリングワークステーション、マイクロコンピュータ等で構成されるチャージ編成装置11とが例えばローカルエリアネットワーク12を介して接続されている。
このホストコンピュータ10は、チャージ編成装置11からのチャージ編成対象となる期間を指定したスラブ注文規格送信要求を受信したときに、データベースに登録された要求期間内及びその近傍のスラブの注文規格でチャージ編成されていないスラブの注文規格を、チャージ編成装置11へローカルエリアネットワーク12を介して送信する。
チャージ編成装置11は、機能ブロック図で表すと図3に示すように構成されている。すなわち、チャージ編成装置11は、ホストコンピュータ10から入力されたチャージ編成の対象期間におけるスラブの注文規格を記憶するスラブ注文規格記憶部13と、このスラブ注文規格記憶部13に記憶されたスラブ注文規格に基づいて所定の制約条件を満足して同一チャージで製造可能なスラブを抽出するスラブ抽出手段としてのスラブ抽出部14と、このスラブ抽出部14で抽出されたスラブを種々組み合わせて暫定チャージ編成を行う暫定チャージ編成手段としての暫定チャージ編成部15と、この暫定チャージ編成部15で編成された暫定チャージ編成のそれぞれについてコスト演算を行うコスト演算手段としてのコスト演算部16と、このコスト演算部16で演算されたコストの総和でなるチャージの評価基準が最小となる暫定チャージ編成を最適チャージ編成として選択するチャージ編成決定手段としてのチャージ編成決定部17とを備えている。
また、暫定チャージ編成部15では、同一チャージで製造可能なスラブを組み合わせて暫定チャージ編成を行う場合に、予め設定されたチャージ重量の最低チャージ重量及び最大チャージ重量の制約を満たすことを条件にスラブを組合せ、最低チャージ重量に達しないチャージ編成についてはスラブの注文規格に紐付かないスラブである予備スラブを割り当てて抽出された全てのスラブを各チャージに割り当てた暫定チャージ編成を種々のスラブの組合せで生成する。
コスト演算部16では、スラブiをチャージjで鋳込むか否かを表す変数xijを設定するとともに、チャージjにおける予備スラブ本数をyjとして設定し、さらに定数としてチャージjの単価をCj、二次精錬処理の単価をRHとし、納期ずれの単価をNとし、チャージ固定費をFとし、スラブiの重量をwiとし、予備スラブの重量をYとし、予備スラブの単価をLとする。ここで、変数xijは、スラブiをチャージjで鋳込む場合にはxij=1に設定し、スラブiをチャージjで鋳込まない場合にはxij=0に設定する。
そして、チャージjの重量Wjを、
さらに、コスト演算部16は、チャージ数コストCNC、成分コストCOC、在庫コストSTC、予備スラブコストRSC、二次精錬処理コストRHCを下記(2)〜(6)式の評価式に基づいて演算する。
このステップS6では、記憶装置11の抽出スラブ注文規格記憶領域に記憶されているスラブ注文規格を読出し、チャージ毎にスラブ注文規格をチャージの最小チャージ重量及び最大チャージ重量でなるチャージ制約条件を満たすように振り分けて暫定チャージ編成を生成する。この暫定チャージ編成は、例えば、基本的には成分単価の高いスラブ注文規格を順次チャージ制約条件を満足するように各チャージに振り分け、その他のスラブ注文規格を任意の組合せで各チャージに振り分けて複数の暫定チャージを生成し、さらには、全てのスラブ注文規格を異なる組合せで各チャージに振り分けて他の暫定チャージ編成を生成する。
このステップS7では、記憶装置11cの暫定チャージ編成記憶領域に格納されている暫定チャージ編成のそれぞれについて、前述した(1)〜(6)式の演算を行って、チャージ数コストNC、成分コストCOC、在庫コストSTC、予備スラブコストSTC、及び二次精錬処理コストRHCを演算する。
このステップS9では、記憶装置11cの合計コスト記憶領域に記憶されている各暫定チャージ編成の評価基準となる合計コストTCを読出し、合計コストTCが最小値となる暫定チャージ編成を最適チャージ編成として決定し、次いでステップS10に移行して、決定した最適チャージ編成を記憶装置11cの最適チャージ編成記憶領域に更新記憶する。
この図4の処理において、ステップS4の処理がスラブ注文規格記憶部13に対応し、ステップS5の処理がスラブ抽出部14に対応し、ステップS6の処理が暫定チャージ編成部15に対応し、ステップS7及びステップS8の処理がコスト演算部16に対応し、ステップS9の処理がチャージ編成決定部に17に対応している。
顧客からの鉄鋼製品のオーダー情報は、ホストコンピュータ10で製鉄所毎に管理される。ホストコンピュータ10では、仕掛中のスラブ注文規格とこれから製造する予定のスラブ注文規格とがデータベースに格納されている。
チャージ編成装置11では、各スラブ注文規格の製造を行うチャージ編成を行う際に、所定のチャージ編成対象となる期間を指定したスラブ注文規格送信要求をホストコンピュータ10に送信することにより、ホストコンピュータ10からチャージ編成対象期間内におけるチャージ編成を行っていない多数のスラブ注文規格を、ローカルエリアネットワーク12を介して取得し、取得した各スラブ注文規格を記憶装置11cに形成したスラブ注文規格記憶領域に記憶する。
ここで、説明を簡単にするために、スラブ注文規格の抽出結果が、例えば図5に示すように、5種類のスラブSL1〜SL5であるものとする。
この5種類のスラブSL1〜SL5のうち、スラブSL1及びSL2が成分単価の高い高品質の成分Aであり、残りのスラブSL3〜SL5は成分Aと抱き合わせてチャージ可能な成分単価の低い成分Bであり、各スラブSL1〜SL5のモールドの厚み及び幅が同一の形状aであるものとする。
この暫定チャージ編成を生成する場合に、基本的には、成分単価の高い成分A同士を1つのチャージに割り当てることが好ましい。ここでは、例えば、図6(a)〜(e)に示す5種類の第1〜第5の暫定チャージ編成が生成され、生成された第1〜第5の暫定チャージ編成が記憶装置11cの暫定チャージ編成記憶領域に記憶される。
したがって、第1の暫定チャージ編成では、3つのチャージCH11〜CH13を必要とすることからチャージ数コストCNCは、チャージ数単価を例えば20とすると、CNC=20×3=60となる。
さらに、在庫コストSTCは、納期ずれ単価を簡単のため“1”に設定すると、スラブSL2及びSL3がともに30日後の納期であるので、STC=(30−0)×2×1=60となる。
なおさらに、二次精錬処理コストRHCは、各チャージCH11〜CH13のそれぞれに二次精錬処理を必要とするスラブSL1、SL3及びSL5が存在することから、二次精錬処理単価RHを60とすると、RHC=60×6=360となる。
このため、第1の暫定チャージ編成の合計コストTC1は、TC1=CNC+COC+STC+RSC+RHC=930となり、この合計コストTC1を記憶装置11cの合計コスト記憶領域に記憶する。
この第2の暫定チャージ編成では、チャージ数コストCNC=20×2=40、成分コストCOC=100×2+50×3=350、在庫コストSTC=30×2×1=60、予備スラブコストRSC=50×0=0、二次精錬処理コストRHC=60×5=300となる。このため、第2の暫定チャージ編成の合計コストTC2は、TC2=750となり、この合計コストTC2を記憶装置11cの合計コスト記憶領域に更新記憶する。
この第3の暫定チャージ編成では、チャージ数コストCNC=20×2=40、成分コストCOC=100×5=500、在庫コストSTC=30×2×1=60、予備スラブコストRSC=50×0=0、二次精錬コストRHC=60×3=180となる。このため、第3の暫定チャージ編成の合計コストTC3は、TC3=780となる。
この第4の暫定チャージ編成では、チャージ数コストCNC=20×2=40、成分コストCOC=100×5=500、在庫コストSTC=30×2×1=60、予備スラブコストRSC=50×0=0、二次精錬コストRHC=60×5=300となる。このため、第4の暫定チャージ編成の合計コストTC4は、TC4=900となる。
この第5の暫定チャージ編成では、チャージ数コストCNC=20×3=60、成分コストCOC=100×4+50×2=500、在庫コストSTC=30×2×1=60、予備スラブコストRSC=50×1=50、二次精錬コストRHC=60×4=240となる。このため、第4の暫定チャージ編成の合計コストTC5は、TC5=910となる。
Claims (2)
- スラブのオーダー情報に基づいて、少なくとも転炉での製造単位であるチャージの成分及び出鋼先の連続鋳造装置のモールド形状を含むチャージ制約条件を満たし同一チャージで製造可能なスラブを抽出するスラブ抽出手段と、
該スラブ抽出手段で抽出したスラブを組み合わせたチャージ編成を、異なる組合せで複数組生成する暫定チャージ編成手段と、
該暫定チャージ編成手段で生成した複数組のチャージ編成のそれぞれについて、少なくともチャージ成分、重量、納期、脱ガス等の二次処理の要否に基づくコストを所定評価式に基づいて演算するコスト演算手段と、
該コスト演算手段で演算したコストの総和でなるチャージの評価基準が最小となる暫定チャージ編成を最適チャージ編成として決定するチャージ編成決定手段とを備え、
前記コスト演算手段は、暫定チャージ編成毎に、
暫定チャージ編成におけるチャージ数に固定費を乗算した値でなるチャージ数コスト、
暫定チャージ編成における各チャージのチャージ重量にチャージ単価を乗算して得られる値の総和でなるチャージ成分コスト、
暫定チャージ編成における各チャージ内の各スラブの納期から該各チャージ内の最小納期を減算した値に納期ずれ単価および各スラブの重量を乗算した値の総和を、暫定チャージ編成における全チャージについて総和した値でなる在庫コスト、
暫定チャージ編成における各チャージ内の予備スラブ重量と予備スラブ本数と予備スラブ単価とを乗算した値の総和でなる予備スラブコスト、
および、暫定チャージ編成における二次精錬処理を必要とするチャージのチャージ重量に二次精錬処理コストを乗算した値の総和でなる二次処理コスト
を演算するように構成されていることを特徴とする最適チャージ編成装置。 - スラブのオーダー情報に基づいて、少なくとも転炉での製造単位であるチャージの成分及び出鋼先の連続鋳造装置のモールド形状を含むチャージ制約条件を満たし同一チャージで製造可能なスラブを抽出するスラブ抽出ステップと、
該スラブ抽出ステップで抽出したスラブを組み合わせたチャージ編成を、異なる組合せで複数組生成する暫定チャージ編成ステップと、
該暫定チャージ編成ステップで生成した複数組のチャージ編成のそれぞれについて、少なくともチャージ成分、重量、納期、脱ガス等の二次処理の要否に基づくコストを所定評価式に基づいて演算するコスト演算ステップと、
該コスト演算ステップで演算したコストの総和でなるチャージの評価基準が最小となる暫定チャージ編成を最適チャージ編成として決定するチャージ編成決定ステップとを備え、
前記コスト演算ステップは、暫定チャージ編成毎に、
暫定チャージ編成におけるチャージ数に固定費を乗算した値でなるチャージ数コスト、
暫定チャージ編成における各チャージのチャージ重量にチャージ単価を乗算して得られる値の総和でなるチャージ成分コスト、
暫定チャージ編成における各チャージ内の各スラブの納期から該各チャージ内の最小納期を減算した値に納期ずれ単価および各スラブの重量を乗算した値の総和を、暫定チャージ編成における全チャージについて総和した値でなる在庫コスト、
暫定チャージ編成における各チャージ内の予備スラブ重量と予備スラブ本数と予備スラブ単価とを乗算した値の総和でなる予備スラブコスト、
および、暫定チャージ編成における二次精錬処理を必要とするチャージのチャージ重量に二次精錬処理コストを乗算した値の総和でなる二次処理コスト
を演算するように構成されていることを特徴とする最適チャージ編成方法。
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