JP5650702B2 - 圧粉磁心とその製造方法 - Google Patents
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Description
(b) 密度比(ρ/ρ0) 91.0g/cm2
(c) 透磁率比(μ1M/μ1K) 90以上
ただし、透磁率比は、透磁率の周波数特性における1kHzと1MHzの比。
(d) コアロス(100kHz) Ph:12以下、Pe:9以下、合計:21以下
ただし、Ph:ヒステリシスロス、Pe:渦電流損。
(a)処理粉末に絶縁性酸化物を形成し得る有機金属樹脂を被覆処理するに当たり、処理粉末と有機金属樹脂とを混合した後、加熱処理を行うことで軟磁性粉末と有機金属カップリング剤との間にメタロキサン結合を生成させる圧粉磁心の製造方法。
(b)加圧成型処理に当たり、前記処理粉末に潤滑剤を混合する圧粉磁心の製造方法。
(c)有機金属カップリング剤は、シランカップリング剤であり、有機金属樹脂はシリコーン樹脂である圧粉磁心の製造方法。
(d)軟磁性粉末が、珪素3.0〜6.5重量%、残部は鉄からなる組成である圧粉磁心の製造方法。
ガスアトマイズ法で作製した、組成が珪素3.0重量%、残部は鉄からなる軟磁性粉末に、有機金属カップリング剤としてシランカップリング剤を0〜1.1重量%混合し乾燥後、シリコーン樹脂である耐熱塗装用熱硬化型シリコーンレジンを0〜1.5重量%混合し加熱乾燥後、潤滑剤としてステアリン酸リチウムを添加して混合した。
ガスアトマイズ法で作製した、組成が珪素3.0重量%、残部は鉄からなる軟磁性粉末に、有機金属カップリング剤としてシランカップリング剤を1.0重量%混合し乾燥後、シリコーン樹脂である耐熱塗装用熱硬化型シリコーンレジンを0.2重量%混合し加熱乾燥後、潤滑剤としてステアリン酸リチウムを添加して混合した。
表1には、前記各実施例と比較例について、その絶縁破壊を評価するため、透磁率の周波数特性における1kHzと1MHzにおける透磁率の比および、コアロスにおけるヒステリシスロス:Phと渦電流損:Peも示した。
Pc=Ph+Pe+Pae=Kh・f+Ke・f2+Kae・fn
f:周波数
Kh,Ke,Kae:比例定数
水アトマイズ法で作製した、組成が珪素6.5重量%、残部は鉄からなる軟磁性粉末に、有機金属カップリング剤としてシランカップリング剤を0〜2.0重量%混合し乾燥後、シリコーン樹脂である耐熱塗装用熱硬化型シリコーンレジンを0〜1.0重量%混合し加熱乾燥後、潤滑剤としてステアリン酸リチウムを添加して混合した。
水ガスアトマイズ法で作製した、組成が珪素3.5重量%、残部は鉄からなる軟磁性粉末に、有機金属カップリング剤としてシランカップリング剤を0〜1.0重量%混合し乾燥後、シリコーン樹脂である耐熱塗装用熱硬化型シリコーンレジンを0〜1.0重量%混合し加熱乾燥後、潤滑剤としてステアリン酸リチウムを添加して混合した。
なお、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、金属有機カップリング剤としては、シラン系以外に、チタン系、アルミ系、クロム系などのカップリング剤を使用できる。また、有機金属樹脂としては、シリコーンオイル、シリコーンゴム、シリコーンレジンなどのシリコーン樹脂や有機チタンなどを使用できる。
Claims (7)
- ガスアトマイズ法で得られた軟磁性粉末の表面を有機金属カップリング剤0.4〜1.0重量%の範囲にて被覆処理し、
該処理粉末を有機金属樹脂0.2〜0.5重量%の範囲にて被覆処理することにより、
前記軟磁性粉末に対して有機金属カップリング剤による被膜と有機金属樹脂のみからなる被膜の2層構造の被膜を形成した後、
加圧成形し熱処理を施すことにより、軟磁性粉末の表面に絶縁性酸化物皮膜を形成したことを特徴とする圧粉磁心の製造方法。 - 水アトマイズ法によって得られた軟磁性粉末の表面を有機金属カップリング剤0.05〜0.5重量%の範囲にて被覆処理し、
該処理粉末を有機金属樹脂0.30〜1.0重量%の範囲にて被覆処理することにより、
前記軟磁性粉末に対して有機金属カップリング剤による被膜と有機金属樹脂のみからなる被膜の2層構造の被膜を形成した後、
加圧成形し熱処理を施すことにより、軟磁性粉末の表面に絶縁性酸化物皮膜を形成したことを特徴とする圧粉磁心の製造方法。 - 前記処理粉末に絶縁性酸化物を形成し得る有機金属樹脂を被覆処理するに当たり、前記処理粉末と有機金属樹脂とを混合した後、加熱処理を行うことで軟磁性粉末と有機金属カップリング剤との間にメタロキサン結合を生成させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧粉磁心の製造方法。
- 前記加圧成型処理に当たり、前記処理粉末に潤滑剤を混合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧粉磁心の製造方法。
- 前記有機金属カップリング剤は、シランカップリング剤であり、有機金属樹脂はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の圧粉磁心の製造方法。
- 前記軟磁性粉末が、珪素3.0〜6.5重量%、残部は鉄からなる組成であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の圧粉磁心の製造方法。
- 前記請求項1から請求項6のいずれかの製造方法によって製造されたことを特徴とする圧粉磁心。
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