JP5649545B2 - 回転電機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機や発電機等の回転電機の製造方法に関する。
回転電機としての電動機や発電機は、周方向に沿って放射状に連設され、周側面に開口するとともに内奥部と比較して狭い開口部を有する複数のスロット、及び、各該スロット間の隔壁部を有する積層コアと、前記スロット内に挿入した線状コイル部材を前記積層コアに巻装してなるコイルとを備えている。
従来、前記回転電機は、次のようにして製造される。まず、前記積層コアの前記スロットに対応する凹部と、該積層コアの前記隔壁部に対応する凸部とを備える薄板状コア部材を形成する。次に、複数の前記薄板状コア部材を厚さ方向に積層して圧着することにより、前記積層コアを形成し、次に、該積層コアの前記スロット内に前記線状コイル部材を挿入することにより、該積層コアに前記コイルを巻装する(例えば特許文献1参照)。
一般に、前記回転電機は、次式(1)で表わされる占積率が大きいほど、性能が優れている。
占積率(%)=S/S×100 ……(1)
:スロットに挿入される線状コイル部材の横断面積の合計。
:積層コアの厚さ方向と平行な面におけるスロットの断面積。
そこで、前記回転電機を製造する際、前記積層コアの周側面に開口する前記スロットの開口部を広げることにより、前記積層コアの厚さ方向と平行な面におけるスロットの断面積を大きくして、該スロット内に挿入される前記線状コイル部材の総数を増やし、前記占積率を大きくすることが考えられる。
特開2000−245120号公報
しかしながら、前記積層コアの前記スロットの前記開口部が広げられていると、該スロットと前記コイルとの間に必要以上の隙間が生じることにより、リプル(ripple)が発生し、振動、騒音等が発生することがあるという不都合がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、リプルの発生を防止するとともに占積率を向上することができる回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、周方向に沿って放射状に連設され、周側面に開口するとともに内奥部と比較して狭い開口部を有する複数のスロット、及び、各該スロット間の隔壁部を有する積層コアと、前記スロット内に挿入した線状コイル部材を前記積層コアに巻装してなるコイルとを備える回転電機の製造方法において、前記積層コアの前記スロットに対応する凹部と、該積層コアの前記隔壁部に対応する凸部とを備える薄板状コア部材を形成する工程と、複数の前記薄板状コア部材を厚さ方向に積層して圧着することにより、前記積層コアを形成する工程と、前記薄板状コア部材を形成する工程から前記積層コアを形成する工程までの中において、前記薄板状コア部材の前記凸部に、厚さ方向に対するねじれを付与する工程と、前記薄板状コア部材の前記凸部に前記ねじれが付与された前記積層コアの前記スロット内に、前記線状コイル部材を挿入する工程と、前記スロット内に前記線状コイル部材を挿入した後に、前記薄板状コア部材の前記凸部に付与された前記ねじれを解除することにより、該凸部を原状に回復する工程とを備え、前記線状コイル部材を前記スロット内に挿入する工程で、先端部に第1の係合部を有する第1の線状コイル部材を、前記積層コアの一方の底面側から前記スロット内に挿入する一方、先端部に第2の係合部を有する第2の線状コイル部材を、前記積層コアの他方の底面側から該スロット内に挿入して、前記第1の係合部と前記第2の係合部とを当接させ、前記ねじれを解除する工程で、該ねじれを解除することにより、前記第1の線状コイル部材の前記第1の係合部と前記第2の線状コイル部材の前記第2の係合部とを圧着することを特徴とする。
本発明の製造方法では、まず、前記積層コアの前記スロットに対応する凹部と、該積層コアの前記隔壁部に対応する凸部とを備える薄板状コア部材を形成する。このとき、前記薄板状コア部材の前記凹部の周側面に開口する開口部は、前記スロットの前記開口部に対応していて、該薄板状コア部材の前記凹部の内奥部と比較して狭い、所定の開口幅を備えている。
次に、複数の前記薄板状コア部材を、隣接する各該薄板状コア部材の前記凹部の位置及び前記凸部の位置が一致するように、厚さ方向に積層し、圧着する。これにより、複数の前記薄板状コア部材の前記凹部からなる前記スロットと、該複数の薄板状コア部材の前記凸部からなる前記隔壁部とを備える前記積層コアが形成される。
本発明の製造方法では、前記薄板状コア部材を形成する工程から前記積層コアを形成する工程までの中において、前記薄板状コア部材の前記凸部に、厚さ方向に対するねじれを付与する。例えば、前記薄板状コア部材を形成する工程の中で、前記凸部に前記ねじれを付与してもよく、前記薄板状コア部材を形成する工程の後且つ前記積層コアを形成する工程の前に、前記凸部に前記ねじれを付与してもよい。また、前記積層コアを形成する工程の中で、該積層コアを構成する前記薄板状コア部材の各前記凸部に前記ねじれを付与してもよい。
前記ねじれを付与する際、隣接する前記凸部が交互に異なる方向にねじれるようにしてもよく、或いは、隣接する該凸部が同一方向にねじれるようにしてもよい。前記ねじれを付与する工程の結果、前記薄板状コア部材の各前記凹部の前記開口部が、前記所定の開口幅から大きく広げられるとともに、該薄板状コア部材の厚さ方向と平行な面における前記凹部の断面積が大きくなる。
次に、前記薄板状コア部材の前記凸部に前記ねじれが付与された前記積層コアの前記スロット内に、前記線状コイル部材を挿入する。このとき、前記薄板状コア部材の前記凹部の周側面に開口する開口部、すなわち、前記積層コアの前記スロットの周側面に開口する開口部が広げられた状態になっているとともに、該薄板状コア部材の厚さ方向と平行な面における前記凹部の断面積、すなわち、前記積層コアの厚さ方向と平行な面における前記スロットの断面積が大きくなっている。このため、前記積層コアの前記スロットの周側面に開口する開口部を広げることなく前記線状コイル部材を該スロット内に挿入する従来の製造方法と比較して、前記スロット内に挿入される前記線状コイル部材の総数を増やすことができる。
本発明では、前記線状コイル部材として、先端部に第1の係合部を有する第1の線状コイル部材と、先端部に第2の係合部を有する第2の線状コイル部材とを用いる。
そして、前記線状コイル部材を前記スロット内に挿入する工程において、前記第1の線状コイル部材を前記一方の底面側から前記スロット内に挿入する一方、前記第2の線状コイル部材を前記他方の底面側から該スロット内に挿入して、前記第1の係合部と前記第2の係合部とを当接させる。
次に、前記薄板状コア部材の前記凸部に付与された前記ねじれを解除することにより、該凸部を原状に回復する。この結果、前記ねじれを付与する工程で広げられた前記薄板状コア部材の前記凹部の周側面に開口する開口部、すなわち、前記積層コアの前記スロットの周側面に開口する開口部は、前記ねじれが付与される前の状態、すなわち、前記所定の開口幅に戻るとともに、前記積層コアの厚さ方向と平行な面における前記スロットの断面積が元の大きさに戻る。さらに、前記スロットに挿入された前記線状コイル部材と該スロットとの間の隙間が狭められる。
また、前記ねじれを解除する工程において、該ねじれを解除することにより、前記第1の線状コイル部材の前記第1の係合部と前記第2の線状コイル部材の前記第2の係合部とが圧着される。
以上により、前記積層コアと該積層コアに巻装されたコイルとを備える回転電機を製造することができる。
本発明の製造方法によれば、従来の製造方法と比較して、前記スロット内に挿入される前記線状コイル部材の総数を増やすことができるともに、前記ねじれを付与する工程で広げられた前記薄板状コア部材の前記開口部は、前記ねじれを解除する工程により原状の開口幅に回復されている。したがって、本発明の製造方法によれば、前記スロットと前記コイルとの間の隙間を低減することができるので、リプルの発生を防止するとともに占積率を向上することができる回転電機を製造することができる。
ステータの積層コアの厚さ方向と平行な面における断面図。 薄板状コア部材の凸部にねじれを付与する工程を示す工程図。 ねじれを付与する工程におけるねじれ方向の違いを示す工程図。 積層コアを形成する工程を示す工程図。 線状コイル部材を挿入する工程を示す工程図。 第1及び第2の線状コイル部材を挿入する工程を示す工程図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に示す回転電機のステータ1は、積層コア2と、該積層コア2に巻装されたコイル3とを備える。ステータ1の内周側には、ステータ1の内周面から所定の間隔を存して、環状のロータ4が配置される。また、ステータ1の内周面とロータ4の外周面との間には、環状の永久磁石5が配置される。
積層コア2は、周方向に沿って放射状に連設され、内周面に開口するとともに内奥部6aと比較して狭い開口部6bを有する複数のスロット6、及び、隣接する該スロット6と該スロット6との間を隔てる隔壁部7を備える。積層コア2は、複数の電磁鋼板からなる薄板状コア部材8を厚さ方向に積層して形成されたものである。
図2(a)に示す薄板状コア部材8は、積層コア2のスロット6に対応する凹部9と、該積層コア2の隔壁部7に対応する凸部10とを備えている。
コイル3は、絶縁被膜で被覆された導線である線状コイル部材11からなる。線状コイル部材11は、スロット6内に収容されている。
図1に示すステータ1は、次のようにして製造することができる。まず、電磁鋼板をプレスすることにより、図2(a)に示す、内周面に複数の凹部9及び凸部10を備える円環状の薄板状コア部材8を形成する。このとき、薄板状コア部材8の凹部9は、周方向に沿って放射状に連設され、内周面に開口するとともに内奥部9aと比較して狭い開口部9bを備えている。
次に、薄板状コア部材8をプレスすることにより、図2(b)に示すように、各凸部10に厚さ方向に対するねじれを付与する。このとき、図3(a)に示すように、隣接する凸部10,10が交互に異なる方向にねじれるようにしてもよく、或いは、図3(b)に示すように、隣接する凸部10,10が同一方向にねじれるようにしてもよい。凸部10にねじれを付与した結果、薄板状コア部材8の各凹部9の開口部9bが大きく広げられるとともに、該薄板状コア部材8の厚さ方向と平行な面における凹部9の断面積が大きくなる。
ここで、ねじれが付与される前の凹部9の開口部9bの開口幅をW、ねじれが付与される前の凸部10の内周面に臨む部分の長さをL、付与されたねじれをθとすると、ねじれが付与された後の凹部9の開口部9bの開口幅Wは、次式(2)で表わすことができる。
=W+2L(1−cosθ) ……(2)
次に、図4に示すように、各凸部10にねじれが付与された複数の薄板状コア部材8を厚さ方向に積層し、プレスして圧着することにより、積層コア2を形成する。図4(a),(b)は隣接する凸部10,10が交互に異なる方向にねじれた薄板状コア部材8を積層した状態を示し、図4(c)は隣接する凸部10,10が同一方向にねじれた薄板状コア部材8を積層した状態を示す。
積層コア2は、複数の薄板状コア部材8の凹部9からなるスロット6と、凸部10からなる隔壁部7とを備えている。このとき、積層コア2の内周面に開口するスロット6の開口部6bの開口幅は、Wとなる。
次に、図5(a)に示すように、コイル3の形状に曲成された線状コイル部材11を、積層コア2のスロット6内に開口部6bから挿入する。このとき、薄板状コア部材8の凹部9の開口部9bが大きく広げられていることにより、積層コア2のスロット6の開口部6bが大きく広げられた状態となっているとともに、積層コア2の厚さ方向と平行な面におけるスロット6の断面積が大きくなっている。このため、積層コア2のスロット6の開口部6bを広げることなく線状コイル部材11を該スロット6内に挿入する従来の製造方法と比較して、スロット6内に挿入される線状コイル部材11の総数を増やすことができる。
次に、図5(b)に示すように、積層コア2を、各隔壁部7の上底面及び下底面が厚さ方向と平行となるようにプレスすることにより、各薄板状コア部材8の凸部10に付与された前記ねじれを解除し、該凸部10を原状に回復する。この結果、前記ねじれを付与する工程で広げられた薄板状コア部材8の凹部9の開口部9b、すなわち、積層コア2のスロット6の開口部6bは、前記ねじれが付与される前の状態、すなわち、開口幅がWからWに戻るとともに、積層コア2の厚さ方向と平行な面におけるスロット6の断面積が元の大きさに戻る。
以上により、図1に示す、積層コア2と該積層コア2に巻装されたコイル3とを備えるステータ1を形成することができる。
したがって、本実施形態の製造方法によれば、従来の製造方法と比較して、スロット6内に挿入される線状コイル部材11の総数を増やすことができるともに、前記ねじれを付与する工程で広げられた薄板状コア部材8の凹部9の開口部9bは、前記ねじれを解除する工程により原状の開口幅Wに回復されているので、リプルの発生を防止するとともに占積率を向上することができるステータ1を製造することができる。
本実施形態では、薄板状コア部材8に各凸部10にねじれを付与した後に、該ねじれが付与された複数の薄板状コア部材8を積層して積層コア2を形成するとしたが、これに代えて、ねじれが付与されていない複数の薄板状コア部材8を積層して積層コア2を形成した後に、積層コア2の隔壁部7にねじれを付与することにより、各薄板状コア部材8の各凸部10にねじれを付与することにしてもよい。
また、本実施形態では、電磁鋼板をプレスして円環状の薄板状コア部材8を形成した後に、各凸部10にねじれを付与するとしたが、これに代えて、次のようにしてもよい。
まず、複数の略涙滴形状の孔部が放射状に並ぶように、電磁鋼板を打ち抜く。次に、前記電磁鋼板に形成された放射状に並ぶ複数の孔部の内周側を、円状に打ち抜くことにより、該孔部の先端部を切り欠く。これにより、前記電磁鋼板に、前記略涙滴形状の孔部からなり、薄板状コア部材8の凹部9に相当する部分が形成されるとともに、隣接する凹部9に相当する部分の間に、薄板状コア部材8の凸部10に相当する部分が形成される。次に、前記電磁鋼板の各凸部10に相当する部分に、ねじれを付与する。次に、前記電磁鋼板の前記凹部9に相当する部分の外周側、すなわち、前記略涙滴形状の孔部の外周側を切断する。これにより、内周面に複数の凹部9及び凸部10を備え、該凸部10にねじれが付与された円環状の薄板状コア部材8を形成することができる。
また、本実施形態では、コイル3の形状に曲成された線状コイル部材11を積層コア2のスロット6内に挿入するとしたが、線状コイル部材11をスロット6内に挿入した後に、コイル3の形状に曲成することにしてもよい。
次に、図6を参照して、線状コイル部材12,13をスロット6内に挿入した後にコイル3の形状に曲成する方法について説明する。コイル3の形状に曲成された線状コイル部材11を積層コア2のスロット6内に挿入する上記の方法と同一の工程については、説明を省略する。
まず、薄板状コア部材8を形成し、該薄板状コア部材8の各凸部10にねじれを付与する。次に、各凸部10にねじれが付与された薄板状コア部材8を積層し圧着する。
次に、第1の線状コイル部材12の先端部を軸方向に対して斜めに切断することにより、該先端部に第1の係合部12aを形成する。第2の線状コイル部材13の先端部を軸方向に対して斜めに切断することにより、該先端部に第1の係合部12aに係合可能な第2の係合部13aを形成する。
次に、図6(a)に示すように、第1の線状コイル部材12の先端部を積層コア2の上底面側からスロット6内に挿入するとともに、第2の線状コイル部材13の先端部を積層コア2の他方の底面側から該スロット6内に挿入して、第1の係合部12aと第2の係合部13aとを当接させる。
次に、図6(b)に示すように、積層コア2を、各隔壁部7の上底面及び下底面が厚さ方向と平行となるようにプレスすることにより、各薄板状コア部材8の凸部10に付与された前記ねじれを解除し、該凸部10を原状に回復するとともに、第1の線状コイル部材12の第1の係合部12aと第2の線状コイル部材13の第2の係合部13aとを圧着する。このとき、スロット6に挿入された各線状コイル部材12,13と該スロット6との間の隙間が狭められる。
次に、線状コイル部材12,13をコイル3の形状に曲成することにより、図1に示す、積層コア2と該積層コア2に巻装されたコイル3とを備えるステータ1を形成することができる。
本実施形態の製造方法では、前記ねじれを付与する工程によりスロット6の前記断面積が大きくなるとともに、前記ねじれを解除する工程により該スロット6の該断面積が原状に回復する。したがって、本実施形態の製造方法によれば、各線状コイル部材12,13をスロット6内に挿入する際、該挿入に必要な隙間を設ける必要がない上に、スロット6とコイル3との間の隙間を低減することができるので、前記占積率をさらに向上することができるステータ1を製造することができる。
尚、本実施形態では、回転電機のステータ1の製造方法について説明したが、回転電機のロータについても同様の製造方法が適用可能である。
次に、実施例及び比較例を示す。
〔実施例1〕
本実施例では、まず、厚さが0.3mmの電磁鋼板から円環状の薄板状コア部材8を形成した。薄板状コア部材8の凹部9の開口部9bの開口幅Wは、1.9mmであった。
次に、薄板状コア部材8の各凸部10に厚さ方向に対するねじれを付与した。付与したねじれθは15°であった。前記ねじれを付与した結果、薄板状コア部材8の凹部9の開口部9bは大きく広げられ、開口幅Wが2.28mmとなった。
次に、各凸部10にねじれが付与された複数の薄板状コア部材8を厚さ方向に積層し圧着することにより、積層コア2を形成した。
次に、直径0.96mmの線状コイル部材11を、積層コア2のスロット6内に開口部6bから挿入した。このとき、挿入された線状コイル部材11は120本であった。
次に、積層コア2を、各隔壁部7の上底面及び下底面が厚さ方向と平行となるようにプレスすることにより、各薄板状コア部材8の凸部10に付与された前記ねじれを解除し、該凸部10を原状に回復した。
以上により得られた本実施例のステータ1について、占積率を算出したところ51%であった。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
本比較例では、薄板状コア部材8の各凸部10に厚さ方向に対するねじれを全く付与しないことを除いて、実施例1と全く同一にして、積層コア2を形成した。
次に、実施例1で用いたものと全く同一の線状コイル部材11を、積層コア2のスロット6内に開口部6bから挿入した。このとき、挿入された線状コイル部材11は110本であった。
以上により得られた本比較例のステータ1について、占積率を算出したところ46%であった。結果を表1に示す。
〔表1〕
Figure 0005649545
表1から、実施例1のステータ1は、比較例1のステータ1と比較して、占積率が大きいことが明らかである。したがって、実施例1のステータ1は、比較例1のステータ1と比較して、優れた性能を備えることが明らかである。
〔実施例2〕
本実施例では、実施例1と全く同一にして、積層コア2を形成した。
次に、横断面の寸法が2.1×3.95mmである第1の線状コイル部材12の先端部を斜めに切断して、該先端部に第1の係合部12aを形成した。次に、第1の線状コイル部材11と同一寸法を有する第2の線状コイル部材13の先端部を斜めに切断して、該先端部に第1の係合部12aと係合可能な第2の係合部13aを形成した。
次に、第1の線状コイル部材12の先端部を積層コア2の上底面側からスロット6内に挿入するとともに、第2の線状コイル部材13の先端部を積層コア2の他方の底面側から該スロット6内に挿入して、第1の係合部12aと第2の係合部13aとを当接させた。このとき、挿入された線状コイル部材12,13は10本であった。
次に、積層コア2を、各隔壁部7の上底面及び下底面が厚さ方向と平行となるようにプレスすることにより、各薄板状コア部材8の凸部10に付与された前記ねじれを解除し、該凸部10を原状に回復した。
以上により得られた本実施例のステータ1について、占積率を算出したところ63.6%であった。結果を表2に示す。
〔比較例2〕
本比較例では、薄板状コア部材8の各凸部10に厚さ方向に対するねじれを全く付与しないことを除いて、実施例2と全く同一にして、積層コア2を形成した。このとき、積層コア2には、線状コイル部材12,13を挿入するためにクリアランス(隙間)を0.1mm設けた。
次に、横断面の寸法が2.1×3.75mmであることを除いて、実施例2と全く同一の線状コイル部材12,13を、積層コア2のスロット6内に上底面及び下底面から挿入し、第1の係合部12aと第2の係合部13aとを当接させた。このとき、挿入された線状コイル部材12,13は10本であった。
以上により得られた本比較例のステータ1について、占積率を算出したところ62.6%であった。結果を表2に示す。
〔表2〕
Figure 0005649545
表1から、実施例2のステータ1は、比較例2のステータ1と比較して、占積率が大きいことが明らかである。したがって、実施例2のステータ1は、比較例2のステータ1と比較して、優れた性能を備えることが明らかである。
1…ステータ、 2…積層コア、 3…コイル、 6…スロット、 6a…スロットの内奥部、 6b…スロットの開口部、 7…隔壁部、 8…薄板状コア部材、 9…凹部、 10…凸部、 11…線状コイル部材、 12…第1の線状コイル部材、 12a…第1の係合部、 13…第2の線状コイル部材、 13a…第2の係合部。

Claims (1)

  1. 周方向に沿って放射状に連設され、周側面に開口するとともに内奥部と比較して狭い開口部を有する複数のスロット、及び、各該スロット間の隔壁部を有する積層コアと、
    前記スロット内に挿入した線状コイル部材を前記積層コアに巻装してなるコイルとを備える回転電機の製造方法において、
    前記積層コアの前記スロットに対応する凹部と、該積層コアの前記隔壁部に対応する凸部とを備える薄板状コア部材を形成する工程と、
    複数の前記薄板状コア部材を厚さ方向に積層して圧着することにより、前記積層コアを形成する工程と、
    前記薄板状コア部材を形成する工程から前記積層コアを形成する工程までの中において、前記薄板状コア部材の前記凸部に、厚さ方向に対するねじれを付与する工程と、
    前記薄板状コア部材の前記凸部に前記ねじれが付与された前記積層コアの前記スロット内に、前記線状コイル部材を挿入する工程と、
    前記スロット内に前記線状コイル部材を挿入した後に、前記薄板状コア部材の前記凸部に付与された前記ねじれを解除することにより、該凸部を原状に回復する工程とを備え
    前記線状コイル部材を前記スロット内に挿入する工程で、先端部に第1の係合部を有する第1の線状コイル部材を、前記積層コアの一方の底面側から前記スロット内に挿入する一方、先端部に第2の係合部を有する第2の線状コイル部材を、前記積層コアの他方の底面側から該スロット内に挿入して、前記第1の係合部と前記第2の係合部とを当接させ、
    前記ねじれを解除する工程で、該ねじれを解除することにより、前記第1の線状コイル部材の前記第1の係合部と前記第2の線状コイル部材の前記第2の係合部とを圧着することを特徴とする回転電機の製造方法。
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