JP5648346B2 - レンズキャップおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種カメラなどの撮像装置に用いられるレンズキャップおよびこのレンズキャップを備えた撮像装置に関するものである。
各種カメラなどの撮像装置は、使用しないときに撮影レンズの前面がむき出しになっていると、レンズに傷をつけ、あるいはレンズを汚すので、レンズキャップでレンズ前面を覆うようにしたものがあり、あるいはバリアを備えたものがある。近年広く普及している沈胴式レンズ鏡胴を備えたコンパクトカメラの多くは、レンズ鏡胴を沈胴させることに連動させてバリアを閉じ、レンズを保護するようになっている。
最近のカメラ市場においては、カメラの小型化が要求される一方で、ズームレンズの変倍率が高変倍率であること、広画角での撮影が可能であることなどの要求があり、レンズ鏡胴が大型化している傾向が見られる。携帯性も重要な要求項目であって、未使用時にレンズの前面に手指などが触れることのないように保護するための保護部材が装着可能であることも要求されている。これらの要求を満たすために、レンズバリアを組み込み、あるいはレンズキャップ装着することができるようにしたものがある。しかし、レンズユニット内部にレンズバリアを組み込むと、広画角のレンズの場合レンズ前端の径が大きくなるためバリア自体が大きくなり、バリアの駆動機構も大きくなってレンズユニットが嵩張る。その点、外付け式のレンズキャップであればレンズユニットの大型化を避けることができるが、レンズキャップはユーザー自身が着脱する方式がほとんどであり、操作性に劣る。
以上のようなことから、レンズバリア乃至はレンズキャップに関して各種の工夫がなされているが、以下に述べる特許文献記載の発明からも明らかなように、さらに改良すべき余地がある。
沈胴式レンズ鏡胴を備えたレンズバリア付きカメラの例として特許文献1記載のものが知られている。特許文献1記載の発明は、レンズキャップタイプのレンズバリアを、レンズが固定された鏡筒の前端外周部に、光軸に対し直交する方向の軸を中心に回動自在に取り付けたものである。上記鏡筒の内周側にはこの鏡筒に沿って進退しかつレンズを内蔵する鏡枠が組み込まれ、鏡枠が後退して上記鏡筒内に収納された状態では上記バリアが鏡筒および鏡枠の前端を覆い、鏡枠が上記鏡筒から進出すると、上記バリアが上記鏡枠前端に押されて回動し、鏡枠の前端を開放するようになっている。バリアが鏡枠前端を覆っている態様と鏡枠前端を開放している態様では、いわゆるクリック機構が働いてそれぞれの位置を暫定的に保持するようになっている。
特許文献1記載の発明は1枚羽根式のバリアであるが、特許文献2には2枚羽根式のレンズバリア装置が記載されている。特許文献2記載の発明は、バリアを閉じた状態でバリアとカメラの外面とを同一面にすることができ、かつ、バリア開放状態でレンズフードとして使用することができるようにすることを目的としている。この目的を達成するために、2枚のバリアの各一端部を、カメラの前側上下において軸を中心に回転可能に支持し、かつ、これらのバリアを、撮影レンズ前面を閉じる向きに付勢し、撮影準備操作と撮影停止操作に連動して移動する連動部材によって上記バリアを開閉させるように構成している。撮影準備操作ではこれに連動部材が連動してバリアを付勢力に抗し回転させて撮影レンズ前面を開放し、撮影停止操作によってバリアを付勢力によって回転させて撮影レンズ前面を閉鎖するようになっている。
特許文献1記載の発明によれば、レンズキャップ型のバリアがレンズ前面を開放する側に作動するときの駆動力をレンズユニットの駆動力から得ており、この駆動力はバリアをその付勢力に抗して駆動できるものであることが要求される。しかるに、バリアを完全に開放させるまで、レンズ駆動機構に常時バリアの付勢力が加わる。しかも、バリアを駆動するのは、レンズ駆動機構の最も先端にあってレンズを保持している鏡枠である。このレンズ鏡枠は高い位置精度が要求され、位置精度が劣化すると、撮影画像も劣化する。上記レンズ鏡枠にバリアが当接する特許文献1に記載されている発明の構成では、レンズ鏡枠が撮影可能な位置にあるときは常時バリアの付勢力が外力としてレンズ鏡枠に加わるため、レンズ鏡枠の位置を高い精度維持するには不利である。また、レンズユニットの耐久性、信頼性の点においても不利である。
特許文献2記載の発明は、バリアが2枚羽根になっている点で特許文献1記載の発明と異なっているが、基本的には特許文献1記載の発明と同様に、バリアを閉じる向きに付勢し、撮影レンズを沈胴位置から撮影可能な位置まで移動させるとき、また、撮影可能な位置にあるときも、バリアの付勢力が最も先端にあるレンズ鏡筒に常時加わるため、レンズ鏡筒の位置を高い精度で維持するには不利な構成になっている。また、レンズユニットの耐久性、信頼性の点においても不利である。さらに、特許文献2記載の発明の場合、カメラを使用するときに、レンズ鏡筒前面を開放しているバリアが、ストロボ発光時の照明光の一部を遮ることのないようにし、あるいは、外部測距用光路の一部をバリアが遮ることのないようにする必要があり、カメラ設計上の制約要因となっている。
また、バリアが複数枚に分割されているレンズキャップにあっては、各バリアがレンズの前端を閉鎖した状態において、相隣接するバリアの対向縁部相互間に隙間が生じる難点があった。以下、この難点について図面を参照しながら説明する。図30、図31に示すレンズキャップは、リング状のベース9と、このベース9の前端部を開閉する3分割されたバリア62を有してなる。ベース9は、カメラなどの撮像装置に組み込まれているレンズユニットの外周に、例えばバヨネット機構によって着脱することができる。各バリア62は、円板を中心角120度で等分した扇形をしていて、各バリア62の円弧状の外側部が、ベース9の外周にその接線方向に設けた軸42によりこの軸を中心にして回転可能に支持されている。各バリア62は、各軸42を中心に回転することにより、ベース9の前端を開閉することができる。各バリア62は、ばね付勢力によってベース9の前端を閉鎖する方向に付勢され、レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるとき、繰り出される筒に押されて付勢力に抗して回転し、レンズユニットの前方を開放する。レンズユニットが収納位置に移動すると、各バリア62が付勢力によって回転し、レンズユニットの前方を閉鎖する。
図32、図33はバリア62が閉鎖位置にある状態を示しており、図33は相隣接するバリア62の対向縁部を拡大したものである。各バリア62の対向縁部621は、レンズキャップをレンズユニットに装着し、各バリア62でレンズユニットの前端を遮蔽した状態で互いに平行面をなすように形成されている。したがって、各バリア62によってレンズユニットの前端を開閉することができるようにするためには、レンズユニットの前端を遮蔽した状態において各バリア62の対向縁部621間にある程度の隙間を設ける必要がある。したがって、バリア62でレンズユニットの前端を遮蔽した状態において、上記隙間から内部のレンズが見えることになり、見栄えが良くない。上記隙間から塵埃が侵入しやすいという難点もある。
本発明は、以上説明したような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、レンズユニットが撮影位置にあるときレンズユニットの前面を開放し、レンズユニットが収納位置にあるときレンズユニットの前面を閉鎖するレンズキャップであって、レンズユニットが撮影位置にあるとき、レンズを保持している鏡筒にレンズキャップが当接することのないように構成を工夫し、撮影時におけるレンズ保持鏡筒の位置精度を高めることができるレンズキャップを提供することを目的とする。
本発明はまた、バリアがレンズユニットの前部を閉鎖した状態において、相隣接するバリア相互の対向面に生じる隙間が見栄えを損なうことがなく、上記隙間から塵埃が侵入しにくいように構造を工夫したレンズキャップを得ることを目的とする。
本発明は、固定筒に対して軸線周りに回転駆動されることにより固定筒の内周側で進退する回転筒と、レンズを保持するとともに回転筒の回転により回転筒の内周側で軸線方向に進退するレンズ保持筒を含むレンズユニットを備えている撮像装置に装着することができるレンズキャップであって、レンズユニットの固定筒外周部に装着可能なリング状のベースと、ベースの外周部にベースの開口を開閉可能に軸によって支持されている複数のバリアと、を備え、各バリアは、外周部が軸によって回転可能に支持され、ベースの開口を閉鎖する向きに回転付勢されるとともに、レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるとき回筒に押され付勢力に抗し回転させられてベースの開口を開放するように構成され、各バリアはまた、ベースの開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリアの対向縁部が、レンズ光軸方向から見て重なり合っており、使用位置から収納位置へのレンズユニット移動時のバリアの移動軌跡は、隣接するバリアの移動軌跡と交差しないことを最も主要な特徴とする。
上記各バリアは、円形の中心点に対し開き角度をもった扇形に3分割された形にし、各バリアの外周部を軸によって回転可能に支持するとよい。
ベースの前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの対向縁部は円弧を描くように円弧状の線に沿って分割するとよい。
ベースの前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの対向面形状を、互いに隣接するバリアの一方は凸面に他方は凹面にするとよい。
ベースの前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの対向面である上記凸面と凹面は、同心の円弧に沿って形成するとよい。
ベースの前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの対向面である上記凸面と凹面は、互いに隣接する上記バリアのいずれか一方の回転中心軸を中心とした同心の円弧に沿って形成するとよい。
上記各バリアは、ベースの前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの厚さ方向の対向面に、レンズ光軸方向から見て重なり合うリブを有する構成にするとよい。
上記リブの先端面形状は、互いに隣接する上記バリアの一方において凸面とし他方において凹面とするとよい。
上記リブの凸面からなる先端面形状と凹面からなる先端面形状は、同心の円弧に沿って形成するとよい。
上記リブの凸面からなる先端面形状と凹面からなる先端面形状は、互いに隣接する上記バリアのいずれか一方の回転中心軸を中心とした同心の円弧に沿って形成するとよい。
本発明はまた、固定筒に対して軸線周りに回転駆動されることにより固定筒の内周側で進退する回転筒と、レンズを保持するとともに回転筒の回転により回転筒の内周側で軸線方向に進退するレンズ保持筒を含むレンズユニットを備えている撮像装置に装着することができるレンズキャップであって、レンズユニットの固定筒前端外周部に装着可能なリング状のベースと、ベースの外周部にベースの開口を開閉可能に軸によって支持されている複数のバリアと、を備え、各バリアは、外周部が軸によって回転可能に支持され、レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるときレンズユニットに押されてベースの開口を開放するとともに、レンズユニットが収納位置にあるときベースの開口を閉鎖可能に構成され、各バリアはまた、ベースの開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリアの対向縁部が、レンズ光軸方向から見て重なり合っており、使用位置から収納位置へのレンズユニット移動時のバリアの移動軌跡は、隣接するバリアの移動軌跡と交差しないことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、軸線方向に進退するレンズ保持筒を含むレンズユニット備えている撮像装置であって、開閉可能に軸によって支持されている複数のバリアを備え、各バリアは、外周部が軸によって回転可能に支持され、閉鎖する向きに回転付勢されるとともに、レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるとき開口を開放するように構成され、各バリアはまた、開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリアの対向縁部が、レンズ光軸方向から見て重なり合っており、使用位置から収納位置へのレンズユニット移動時のバリアの移動軌跡は、隣接するバリアの移動軌跡と交差しないことを特徴とする。
本発明はまた、固定筒に対して軸線周りに回転駆動されることにより固定筒の内周側で進退する回転筒と、レンズを保持するとともに回転筒の回転により回転筒の内周側で軸線方向に進退するレンズ保持筒を含むレンズユニット備え、固定筒の外周部に、上に述べたような本発明に係るレンズキャップのいずれかを装着することができる装着部を備えていることを特徴とする。
ンズキャップ装着部はバヨネット構造にするとよい。
本発明によれば、各バリアは、ベースの前端開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリアの対向縁部が、レンズ光軸方向から見て重なり合うように構成されているため、各バリアがベースの前端開口を閉鎖した状態において、この閉鎖位置にある各バリアを光軸方向から見たとき、レンズ面が見えないため、見栄えがよくなる。塵埃がレンズに向かって侵入しにくいという利点もある。
バリアが複数に分割され、それぞれの外周部が軸によって支持されるとともにベースの前端開口を閉鎖する向きに回転付勢され、また、レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるとき回転筒の前端外周部に押され付勢力に抗し回転させられて上記ベースの前端開口を開放し上記レンズ保持筒から離間するように構成されたレンズキャップによれば、レンズユニットが収納されるとバリアも付勢力により回転して上記ベースの前端開口、したがってレンズユニットの前端を閉鎖するから、レンズキャップを閉め忘れることはない。また、レンズユニットが使用位置に繰り出されているときは、バリアの付勢力がレンズを保持している筒に加わることはないから、撮影時におけるレンズ保持筒の位置精度を高めることができる。
各バリアの構成を、ベースの前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの対向縁部の厚さ方向に、レンズ光軸方向から見て重なり合うリブを有する構成とすれば、レンズ光軸に対して斜め方向からレンズを見ても、上記リブにより視線が遮られてレンズ面を見ることができず、より一層見栄えがよくなるとともに、塵埃がレンズに向かって侵入しにくくなる。
本発明にかかる撮像装置によれば、上記のような構成のレンズキャップを装着可能であることにより、上記のような効果を得ることができる撮像装置を提供することができる。
本発明にかかる撮像装置のその他の変形実施例によって得られる効果は、それぞれの実施例の説明において記載することにする。
本発明にかかるレンズキャップの第1の実施例を模式的に示す平面図である。 本発明にかかるレンズキャップの第2の実施例を示す斜視図である。 上記実施例の正面図である。 上記実施例の平面図である。 上記実施例中の互いに隣接するバリアの対向部分を拡大して示す平面図である。 上記第2の実施例を正面側から示す斜視図である。 図6中の一部分を拡大して示す正面図である。 上記実施例に適用可能な互いに隣接するバリアの対向部分の変形例を拡大して示す平面図である。 上記第2の実施例中のバリアを正面側から示す斜視図である。 上記バリアを背面側から示す斜視図である。 本発明に係る撮像装置の実施例であってバリアが開いた状態を示す正面図である。 上記実施例のバリアが開いた状態を示す斜視図である。 上記撮像装置の実施例の異なった作動態様を示す斜視図である。 上記撮像装置の要部を示す平面断面図である。 上記第2の実施例に係るレンズキャップを背面側から見た斜視図である。 上記第2の実施例に係るレンズキャップを背面側の別の角度から見た斜視図である。 上記第2の実施例に係るレンズキャップとレンズユニットとの関係を模式的に示す平面断面図である。 上記レンズキャップとレンズユニットとの関係を異なる態様で模式的に示す平面断面図である。 本発明にかかるレンズキャップを装着する撮像装置であるカメラの例を示す斜視図である。 上記カメラの異なった作動態様を示す斜視図である。 上記カメラとこれに装着される飾りリングとの関係を示す斜視図である。 上記カメラとこれに装着される飾りリングとの関係を異なった角度から示す斜視図である。 上記飾りリングを異なった角度から示す斜視図である。 本発明に適用することができるレンズユニットを駆動機構とカメラボデーの一部とともに示す斜視図である。 上記レンズユニットの縦断面図である。 レンズユニットを駆動機構とともに示す斜視図である。 上記レンズユニットの異なった作動態様を示す縦断面図である。 レンズユニットの異なった作動態様を駆動機構とともに示す斜視図である。 上記レンズユニットのさらに異なった作動態様を示す縦断面図である。 バリアが複数枚に分割されているレンズキャップの例を示す斜視図である。 上記レンズギャップの正面図である。 上記レンズギャップの平面図である。 図32中の一部分を拡大して示す平面図である。
以下、本発明にかかるレンズキャップおよびこれを使用することができる撮像装置の実施例につき図を用いて説明する。図示の撮像装置はカメラ、例えばデジタルカメラとして構成されている。まず、本発明にかかるレンズキャップを装着可能なカメラについて、レンズキャップ装着部の構成を重点的に説明する。
図19、図20において、カメラ1には、そのボデーの前面側にレンズユニット2が組み込まれている。レンズユニット2は、カメラ1のボデーに固定された固定筒32に対して軸線周りに回転駆動されることにより固定筒32の内周側で軸線方向に進退する回転筒12、レンズを保持するとともに上記回転筒12の回転により回転筒12の内周側で軸線方向に進退するレンズ保持筒30を有してなる。レンズ保持筒30の内周側において第1群レンズ3が保持されている。回転筒12はモータによってその中心軸線の周りに回転駆動されることにより、例えばヘリコイドに案内されて軸線方向に進退する。回転筒12が回転しかつ軸線方向に進退することにより、例えば、直進筒、カム溝などを介してレンズ保持筒30が軸線方向すなわちレンズ光軸方向に進退するようになっている。回転筒12はそれ自体がレンズ保持枠を有するものではなく、したがってレンズを保持するものでもない。図10はレンズユニット2がカメラ1のボデー側に後退した収納態様を示している。図20はレンズユニット2がカメラ1のボデーから繰り出して撮影可能な態様を示している。
上記固定筒32の外周前端部には、各種アクセサリーを装着することができるマウント部16が設けられている。マウント部16はバヨネットマウントと同様に、マウント部16の爪部と凹部にアクセサリー側の凹部と爪部を合わせて光軸方向に嵌め、さらに一定の角度範囲でマウント部に対しアクセサリーを光軸周りに相対回転させることにより両者を結合する構成になっている。マウント部16には、後で説明するように、本発明に係るレンズキャップを装着することができる。
マウント部16にアクセサリーを装着しないときは、図21乃至図23に示すように、マウント部の凹凸形状を隠す飾りリング34を装着することができるようになっている。飾りリング34も内周側の構造がマウント部16に適合した構造になっていて、外周面は見栄えのする滑らかな表面に仕上げられている。飾りリング34の軸線方向後端面には切り欠き36が形成されている。マウント部16に飾りリング34を上記のように光軸方向に嵌め、光軸の周りに所定角度回転させると、上記切り欠き36にロックピン38が嵌まり、飾りリング34がロックされるようになっている。ロックピン38はマウント部16において前方に突出する向きに付勢されている。
カメラ1のボデー前面には、上記ロックピン38の近傍に解除ボタン17が設けられている。解除ボタン17とロックピン38は連係されていて、解除ボタン17を押し込むと、ロックピン38を付勢力に抗して後退させ、飾りリング34のロックを解除することができるようになっている。このロックを解除することにより、飾りリング34を装着時とは逆向きに回転させることができ、これによって飾りリング34を取り外すことができるようになっている。上記ロックおよびロック解除機構は、後述の本発明にかかるレンズキャップの着脱にも用いることができる。
図19、図20に示すように、カメラ1の本体の上面には、電源ボタン13、レリーズボタン14、モードダイヤル15、ストロボボタン24などが配置され、マウント部16の上方にはストロボ発光器23が配置されている。図19、図20ではストロボ発光器23が閉じられた態様になっているが、ストロボボタン24を押すとストロボ発光器23がポップアップ式に作動して発光部が立ち上がるようになっている。カメラ1の本体の前面上部には、暗い中でも測距できるように被写体に向け補助光を照射するための補助光出射窓26、外部測距窓(図示されず)などが配置されている。主たる測距はカメラ本体内の撮像素子の出力信号を処理して最もコントラストの高い位置を探すことによって行なわれるが、測距に時間を要するので、外部測距窓28を使用して三角測量法により迅速に測距し、この測距結果を上記内部測距に活かすことにより、迅速なかつ精度の高い測距を行うようになっている。
次に、レンズユニット2の構成および動作について図24乃至図29を参照しながら概略的に説明する。このレンズユニット2の構成は、本出願人の特許願2007−251340号にかかる明細書および図面に記載されているレンズ鏡胴の構成と実質的に同じである。図24乃至図29において、カメラのボデー内にはレンズユニット2の近傍にレンズユニット駆動用のモータ90が取り付けられていて、モータ90の回転力が伝達ギヤ列92を介して回転筒12に伝達され、回転筒12が可逆的に回転駆動されるようになっている。回転筒12が回転駆動されると、前記固定筒32と回転筒12に形成されているヘリコイドの嵌まり合いによって回転筒12は光軸方向に進退するようになっている。回転筒12の内周側には直進筒94が嵌められている。直進筒94は、光軸方向には回転筒12とともに移動するが、回転筒12に対しては光軸を中心に相対回転可能になっており、また、光軸方向の直進ガイドにガイドされることにより直進するようになっている。
直進筒94の内周側に前記レンズ保持筒30が嵌められている。レンズ保持筒30の外周にはピンが突出して設けられていて、このピンが直進筒94に形成されている直進溝を貫通し、さらに回転筒12の内周に形成されているカム溝に嵌まっている。したがって、回転筒12が回転しながら進退しかつ直進筒94が回転筒12とともに直進することになって、上記ピンが嵌まる上記直進溝とカム溝との交差位置が光軸方向に移動し、レンズ保持筒30が光軸方向に移動する。レンズ保持筒30には第1群レンズ3が保持されている。直進筒94の内周側には第2群レンズが配置され、回転筒12と直進筒94の動きに応じて第2群レンズが光軸方向に移動するようになっているが、第2群レンズの動きに関しては本願発明とは関係がないので説明は省略する。図24乃至図27はレンズユニット2が後退してカメラ本体に収納された状態を示す。図28、図29はレンズユニット2がカメラ本体から繰り出して撮影可能な状態を示す。
次に、以上説明したレンズユニットを有するカメラに装着して使用する本発明に係るレンズキャップの各種実施例および撮像装置の実施例について説明する。各実施例において、同じ構成部分には同じ符号を付した。
図1はレンズキャップの第1実施例を示す。図1では、ベースの描写が省略され、バリアも2枚のバリア6のみが描かれており、また、各バリア6の回転軸4は互いに平行であるものとして描かれている。各バリア6は、円板状の板を、その円の中心点に対し所定の開き角度をもって等分された形になっていて、上記円板の外周に対応する部分が、上記図示されないベースに設けられた軸4で支持され、軸4を中心に回転可能に取り付けられている。
上記ベースはリング状に形成され、前述のように、例えばバヨネット構造によって前記レンズユニット2に装着することができる。各バリア6は、上記ベースの前端開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリア6の対向縁部がレンズ光軸方向から見て重なり合うように、各バリア6の厚さ方向の対向面が、断面において同心円に沿った円弧形状になっている。より具体的には、各バリア6の厚さ方向一端側に上記軸4があり、互いに隣接するバリア6の厚さ方向の対向面は、一つのバリア6の軸4を中心とした円弧に沿った円弧形状に形成されている。
図1に示す円弧64は、上記軸4を中心にして回転する一方の(図において左方の)バリア6の、他方のバリアとの対向面がなす円弧を示し、円弧65は、他方のバリア6の、上記一方のバリアとの対向面がなす円弧を示している。したがって、円弧64と円弧65は同心の円弧であり、互いに隣接するバリア6の一方の円弧64からなる面は凸面であり他方の円弧65からなる面は凹面になっている。図1において左方のバリア6がその軸4を中心にして回転するとき、その端縁部は上記円弧64に沿って移動する。一方、図1において右方のバリア6がその軸4を中心にして回転するとき、その端縁部の一方の角が移動する軌跡と他方の角が移動する軌跡は異なり、それぞれの軌跡を符号66,67で示している。
図1に示す実施例は、各バリア6がベースの前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリア6の対向縁部の厚さ方向の形状は、互いに隣接するバリア6のうち片方のバリア6の回転中心軸4を中心とした円弧形状になっている。これにより、各バリア6は、ベースの前端開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリア6の対向縁部が、レンズ光軸方向から見て重なり合っている。そのため、閉鎖位置にある各バリア6を光軸方向から見たとき、レンズ面が見えず、見栄えがよくなるとともに、塵埃がレンズに向かって侵入しにくいという利点もある。
図1に示す実施例によれば、図1に符号68で示すように、光軸からずれた位置から、より具体的には、互いに隣接するバリア6の対向縁部の円弧に沿って傾いた方向から、上記対向縁部相互間の隙間を見ると、この隙間を通して内部のレンズを見ることができる。
そこで、次に示す第2の実施例では、各バリア6によってベースの前端開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリア6の対向縁部相互の隙間を通して内部のレンズを見ることができないようにして見栄えを良くするとともに、塵埃がより侵入しにくいように工夫されている。
図2乃至図7は第2の実施例を示す。この実施例に係るレンズキャップは、レンズユニットの固定筒前端外周部に装着可能なリング状のベース9と、このベース9の外周部に、このベース9の前端開口を開閉可能に軸4によって支持されている3枚のバリア46を有してなる。各バリア46は、円の中心点に対し120度の開き角度をもった扇形に近い形に3分割されてそれぞれの外周部が軸4によってベース9に対し回転可能に支持されている。各バリア46は円の中心点に対し120度の開き角度をもっているとはいえ、ベース9の前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリア46の対向縁部462の輪郭、すなわちバリア46を前面または後面から見た端縁の形状が円弧形状になっている。
また、3枚のバリア46は、ベース9の前端開口を閉鎖した状態において互いに補完し合い、1枚の円板状のバリアの形になるように構成されている。さらに、各バリア46は、ベース9の前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリア46の対向縁部462の厚さ方向に、レンズ光軸方向から見て重なり合うリブ461を有している。互いに隣接する一方のバリア46のリブ461と他方のバリア46のリブ461は、これらバリア46の厚さ方向に互い違いに、すなわち一方のバリア46には厚さ方向の一方に、他方のバリア46には厚さ方向の他方にリブ461が形成されている。
ベース9をカメラなどのレンズユニットの固定筒にバヨネット構造などによって装着することにより、レンズキャップが装着される。図2ないし図7に示す態様はレンズユニットがカメラなどの本体に沈胴した状態すなわち収納状態であって、各バリア46がレンズ前面を閉鎖した状態にある。この状態からレンズユニットを使用状態まで繰り出したとする。このレンズの繰り出しは、レンズユニットの固定筒に対して回転筒が軸線周りに回転駆動されることによって行われる。すなわち、回転筒の回転により、固定筒の内周側で上記回転筒が繰り出され、この回転筒の回転および繰り出しにより、回転筒の内周側でレンズを保持したレンズ保持筒が軸線方向に進出する。各バリア46は、ばねによってベース9の前端開口を閉鎖する向きに回転付勢されている。レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるとき、各バリア46は、上記回転筒の前端外周部に押され上記付勢力に抗し回転させられてベース9の前端開口を開放し上記レンズ保持筒から離間するように構成されている。レンズユニットが使用位置から収納位置に繰り込まれるときは、各バリア46は付勢力により回転してベース9の前端開口を閉鎖する。レンズユニットの例は、図24乃至図29を参照しながら既に説明した。
前述のとおり、各バリア46は、ベース9の前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリア46の対向縁部462の厚さ方向に、レンズ光軸方向から見て重なり合うリブ461を有している。互いに隣接する一方のバリア46のリブ461と他方のバリア46のリブ461は、これらバリア46の厚さ方向に互い違いに形成されている。したがって、図5に拡大して示すように、互いに隣接する一方のバリア46のリブ461と他方のバリア46のリブ461が光軸方向に重なり合い、光軸方向からあるいは光軸に対して傾いた方向から互いに隣接するバリア46の対向縁部462を見ても、内部のレンズを見ることはできない。よって、各バリア46でレンズユニットの前端を遮蔽した状態における見栄えを良くすることができ、レンズユニット内に侵入しようとする塵埃を遮蔽する効果も高まる。互いに隣接するバリア46の対向縁部462のリブ461は、厚さ方向に互い違いに設けられている。
本実施例における各バリア46の上記リブ461の先端面の形状を工夫すると、上に述べた効果に加えて別の効果を得ることができる。図8はその例を示すもので、上記リブ461の先端面形状は、互いに隣接するバリア46の一方において凸面466であり他方において凹面467となっている。さらに、上記リブ461の凸面466からなる先端面形状と凹面467からなる先端面形状は、同心の円弧に沿って形成されている。図8に示す例では、右側のバリア46の回転軸4を中心とした同心の円弧に沿って凸面466を有するリブ461と凹面467を有するリブ467が形成され、右側のリブ461の凸面466の半径R1は、左側のリブ461の凹面467の半径R2よりも小さくなっている。したがって、上記凸面466の回転軌跡と凹面467の回転軌跡には、上記半径R1とR2の差に相当する間隔cが生じる。この間隔cは、前記レンズ光軸に対して垂直な方向における間隔であり、よって、双方のバリア46の開閉動作に時間的なずれが生じたとしても、双方のリブ461が干渉ことはない。したがって、既に述べた第2の実施例の効果に加えて、バリア46の所定の開閉動作を、お互いに干渉することなく円滑に行うことができるという効果を得ることができる。
なお、図8では、バリア46の半径方向の長さを省略して描いているため、バリア46の半径方向の長さに対する厚さ方向の寸法(厚さ)が異常に大きく描かれている。図1、図5においても同様である。
図8の例では、各バリア46のリブ461の先端面が、一方のバリア46の回転軸4を中心とする同心円に沿って形成されているものとして説明したが、上記各リブ461の先端面は、各バリア46の開閉時に双方のリブ461が干渉しなければ、上記回転軸からずれた点を中心とする同心円に沿って形成されていても差し支えない。
上記実施例における各バリア46は、図9、図10に示すような同一形状の例えばプラスチックによる一体成形品を使用することができる。図9、図10において、各バリア46は、前記ベース9の外周に沿う部分円弧状の部分と、ベース9の前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリア46と対向する円弧状の二つの縁部462を有してなる。各バリア46は、レンズユニットの前端を覆う平坦な板状の部分と、この板状の部分の外周縁部から一面側(後面側)に立ち上がりかつ全周にわたって連続した突堤状の上記縁部462を有してなる。この突堤状の縁部462の高さ方向がバリア46の厚さ方向である。一つのバリア46において、他の一つのバリア46に隣接する縁部462に形成されているリブ461と、さらに他の一つのバリア46に隣接する縁部462に形成されているリブ461とでは、縁部462の厚さ方向において互いに反対側に形成されている。こうすることによって、各バリア46の形状を同じにすることができるとともに、各バリア46がベース9の前端開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリア46を、上記リブ461の部分で、レンズ光軸方向から見て重なり合わせることができる。
図10に示すように、バリア46は、突堤状の縁部462で囲まれた空間内に、バリア46を回転付勢するためのばねなどを配置するための構造、あるいは剛性を保つためのリブその他適宜の構造を備えている。図10、図15、図16に示すように、各バリア46の内面側に、外周壁の内面から半径方向内側に向かうリブ463が一体に形成されている。前記回転筒12が回転しながら光軸方向に進退するとき、回転筒12の前端外周部が上記リブ463に摺接し、各バリア46を付勢力に抗して開き、あるいは付勢力によって閉じるようになっている。各バリア46のリブ463に続いてその側面にばね掛け464が一体に成形されている。ばね掛け464には、図14に示すように、前記軸4に巻き付けられたばね7の一端が掛けられている。ばね7の他端はベース9の外周壁近傍に形成されているばね掛け901に掛けられている。各バリア46は、それぞれのばね7の弾力によって、ベース9の前端部開口を閉鎖する向きに回転付勢されている。
なお、各バリア46は、必ずしも前述のような付勢力を与える必要はなく、レンズユニットが収納された状態で、手動によってバリア46を閉鎖してロックし、レンズユニットが使用状態に繰り出されるとき各バリア46が回転筒に押されて上記ロックが外れ、レンズユニットの前方を解放するような構成にしてもよい。
第2の実施例によれば、前述のとおり、各バリア46は、ベース9の前端開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリア46の対向縁部462の輪郭が円弧形状になっている。したがって、各バリア46がベース9の前端開口を閉鎖した状態において、バリア46をその前方のある位置から観察すると、相隣接するバリア46の対向縁部462が連続的に円弧状に変化して、双方の隙間の様子が連続的に変化している。これにより、上記隙間を通して内部のレンズが見えにくくなっており、上記隙間が目立たなくなるため、見栄えを良くする効果がある。図7は、図6において点線の円で囲んだ範囲を拡大して示している。図7において、隣接するバリア46の相対向する縁部462相互間に付した平行斜線は、上記隙間が目立たなくなる効果を奏することを示している。各バリア46の厚さ寸法を大きく、すなわち対向縁部462を構成する突堤の高さを高くすると、上記の各効果を高めることができる。
次に、上記実施例に係るレンズキャップを備えた撮像装置としてのカメラの実施例について説明する。図11乃至図13に示すように、上記レンズキャップは、そのベース9がカメラ1のレンズユニット2の固定筒16に例えばバヨネット構造によって装着されている。レンズユニット2は、既に説明したとおりの構造になっていて、固定筒16に対して軸線周りに回転駆動されることにより固定筒16の内周側で進退する回転筒12と、レンズを保持するとともに回転筒12の回転により回転筒12の内周側で軸線方向に進退するレンズ保持筒30を有している。レンズ保持筒30は、内周側前端近くにおいて第1群レンズ3を保持している。
図11乃至図13において、レンズキャップは前記第2実施例に係るレンズキャップと同じ構成になっている。レンズキャップの各バリア46は、円板を3等分した形、すなわち円板の中心点に対し120度の開き角度をもったほぼ扇形に3分割された形に形成されている。各バリア46はそれぞれの外周部が軸4によってリング状のベース9に回転可能に支持されている。各軸4の向きはレンズユニットの光軸方向に対して直交する方向であって、各バリア46は軸4を中心に回転するようになっている。各バリア46は前記ばね7(図14参照)によってベース9の前端開口を閉鎖する向きに回転付勢されている。3枚のバリア46が付勢力により回転してベース9の前端開口を閉鎖した状態では、3枚のバリア46が合わさって、あたかも円板形のバリアであるかのような形になる。
図11、図12はいずれもレンズユニット2がカメラボデーから繰り出し、各バリア46がレンズユニット2の前面を開放している態様を示している。カメラ1を使用するために前記電源ボタンを押すと、図24、図26、図28に示すモータ90が起動され、既に説明したとおり、回転筒12が回転駆動されて、回転筒12、レンズ保持筒30が繰り出され、レンズユニット2が撮影可能な状態になる。各バリア46はいずれも円弧状の縁部がカメラ1のボデーに近い位置で回転可能に支持され、レンズユニット2の前側に向かって幅が狭くなっているため、ストロボ発光器23(図11乃至図13ではいずれも閉じられている)の配光範囲に侵入することはなく、カメラ設計上の制限要因が少なくなっている。
レンズユニット2が収納位置から使用位置に繰り出されるとき、レンズキャップの各バリア46は、そのリブ463が前記回転筒12の前端外周部に押され、ばね7の付勢力に抗し回転させられてベース9の前端開口を開放する。そして、各バリア46のリブ463は前記レンズ保持筒30からは離間するように構成されている。そのため、バリア46の付勢力がレンズ保持筒30に加わることがなく、レンズ保持筒30およびこれに保持されているレンズの位置がずれることなく精度よく保たれ、撮像性能の低下を回避することができる。図17、図18は回転筒12と各バリア46の上記リブ463との関係を示している。図17、図18において、符号121は、回転筒12と各バリア46の上記リブ463との当接(摺接)位置を示している。
本発明にかかるレンズキャップは、撮像装置としてのカメラに装着されている部品の一部として、あるいはカメラの一部としてカメラとともに販売し使用することができる。カメラとは別にレンズキャップ単体で販売し、カメラに装着して使用するようにしてもよい。
1 カメラ
2 レンズユニット
3 第1群レンズ
4 回転軸
7 ばね
9 ベース
12 回転筒
30 レンズ保持筒
32 固定筒
46 バリア
461 リブ
462 対向縁部
特開2001−21950号公報 特開2002−148681号公報

Claims (14)

  1. 固定筒に対して軸線周りに回転駆動されることにより上記固定筒の内周側で進退する回転筒と、レンズを保持するとともに上記回転筒の回転により上記回転筒の内周側で軸線方向に進退するレンズ保持筒を含むレンズユニットを備えている撮像装置に装着することができるレンズキャップであって、
    上記レンズユニットの上記固定筒外周部に装着可能なリング状のベースと、
    上記ベースの外周部に上記ベースの開口を開閉可能に軸によって支持されている複数のバリアと、を備え、
    上記各バリアは、外周部が軸によって回転可能に支持され、上記ベースの開口を閉鎖する向きに回転付勢されるとともに、上記レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるとき上記回転筒に押され上記付勢力に抗し回転させられて上記ベースの開口を開放するように構成され、
    上記各バリアはまた、上記ベースの開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリアの対向縁部が、レンズ光軸方向から見て重なり合っており、
    上記使用位置から上記収納位置への上記レンズユニット移動時のバリアの移動軌跡は、隣接するバリアの移動軌跡と交差しないことを特徴とするレンズキャップ。
  2. 上記各バリアは、円の中心点に対し開き角度をもった扇形に3分割され、上記各バリアの外周部が軸によって回転可能に支持されている請求項1記載のレンズキャップ。
  3. 上記ベースの開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの対向縁部は、円弧を描くように円弧状の線に沿って分割されている請求項1又は2記載のレンズキャップ。
  4. 上記ベースの開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの厚さ方向の対向面形状は、互いに隣接するバリアの一方は凸面であり他方は凹面である請求項1、2または3記載のレンズキャップ。
  5. 上記ベースの開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの対向面である上記凸面と上記凹面とは、同心の円弧に沿って形成されている請求項4記載のレンズキャップ。
  6. 上記ベースの開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの対向面である上記凸面と上記凹面とは、互いに隣接する上記バリアのいずれか一方の回転中心軸を中心とした同心の円弧に沿って形成されている請求項4記載のレンズキャップ。
  7. 上記各バリアは、上記ベースの開口を閉鎖した状態において互いに隣接するバリアの厚さ方向の対向面に、レンズ光軸方向から見て重なり合うリブを有する請求項1乃至6のいずれかに記載のレンズキャップ。
  8. 上記リブの先端面形状は、互いに隣接する上記バリアの一方において凸面であり他方において凹面である請求項7記載のレンズキャップ。
  9. 上記リブの凸面からなる先端面形状と凹面からなる先端面形状は、同心の円弧に沿って形成されている請求項8記載のレンズキャップ。
  10. 上記リブの凸面からなる先端面形状と凹面からなる先端面形状は、互いに隣接する上記バリアのいずれか一方の回転中心軸を中心とした同心の円弧に沿って形成されている請求項8記載のレンズキャップ。
  11. 固定筒に対して軸線周りに回転駆動されることにより上記固定筒の内周側で進退する回転筒と、レンズを保持するとともに上記回転筒の回転により上記回転筒の内周側で軸線方向に進退するレンズ保持筒を含むレンズユニットを備えている撮像装置に装着することができるレンズキャップであって、
    上記レンズユニットの上記固定筒外周部に装着可能なリング状のベースと、
    上記ベースの外周部に上記ベースの開口を開閉可能に軸によって支持されている複数のバリアと、を備え、
    上記各バリアは、外周部が軸によって回転可能に支持され、上記レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるとき上記レンズユニットに押されて上記ベースの開口を開放するとともに、上記レンズユニットが上記収納位置にあるとき上記ベースの開口を閉鎖可能に構成され、
    上記各バリアはまた、上記ベースの開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリアの対向縁部が、レンズ光軸方向から見て重なり合っており、
    上記使用位置から上記収納位置への上記レンズユニット移動時のバリアの移動軌跡は、隣接するバリアの移動軌跡と交差しないことを特徴とするレンズキャップ。
  12. 軸線方向に進退するレンズ保持筒を含むレンズユニット備えている撮像装置であって、
    開閉可能に軸によって支持されている複数のバリアを備え、
    上記各バリアは、外周部が軸によって回転可能に支持され、閉鎖する向きに回転付勢されるとともに、上記レンズユニットが収納位置から使用位置に繰り出されるとき開口を開放するように構成され、
    上記各バリアはまた、上記開口を閉鎖した状態において、互いに隣接するバリアの対向縁部が、レンズ光軸方向から見て重なり合っており、
    上記使用位置から上記収納位置への上記レンズユニット移動時のバリアの移動軌跡は、隣接するバリアの移動軌跡と交差しないことを特徴とする撮像装置。
  13. 固定筒に対して軸線周りに回転駆動されることにより固定筒の内周側で進退する回転筒と、レンズを保持するとともに回転筒の回転により回転筒の内周側で軸線方向に進退するレンズ保持筒を含むレンズユニットを備えている撮像装置であって、
    上記固定筒の外周部に、請求項1乃至11のいずれかに記載のレンズキャップを装着するレンズキャップ装着部を備えていることを特徴とする撮像装置。
  14. 上記レンズキャップ装着部は、バヨネット構造である請求項12又は13記載の撮像装置。
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