JP5645295B2 - ジアルキルホスフィン酸塩、その用途およびその製造方法 - Google Patents

ジアルキルホスフィン酸塩、その用途およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は2004年5月11日に出願したドイツ特許出願第 102004023085.4号に基づいて優先権を主張するものであり、その内容を全てここに記載するものとする。
本発明はジオルガニルホスフィン酸塩、その用途およびその製造方法に関する。
米国特許第3,197,436号明細書、同第3,255,125号明細書および同第3,415,762号明細書にはポリ(メタルホスフィン酸塩)類およびその製造方法が開示されている。
ドイツ特許出願公開第19,66,025号明細書には、塩化アルミニウムおよびエチル(エチルメチル)ホスフィナートからホスフィン酸塩を製造する方法を開示している。
ドイツ特許出願公開第19,910,232号明細書には、ホスフィン酸と酸化水酸化アルミニウムとを反応させることを特徴とするホスフィン酸塩の製造方法を開示している。
ドイツ特許出願公開第19,851,729号明細書には、ジエチルホスフィン酸ナトリウムを酢酸中で水酸化アルミニウムと反応させることを特徴とするホスフィン酸塩の製造方法が開示されている。
国際特許出願公開第99/28327号明細書には、ジエチルホスフィフィナートから酢酸を除きそしてそれを水に溶解することを特徴とするホスフィン酸塩の製造方法が開示されている。アルミニウム塩は硫酸アルミニウム水溶液を添加することによって生成され、沈殿した状態で単離され、洗浄されそして乾燥される。
この従来技術の欠点はこうして製造されたジオルガニルホスフィン酸塩の構造がそれが使用されるべきポリマーとの相容性を不十分とする点にある。
それ故に本発明の課題は、それの特別な構造がポリマーとの相容性を改善するジオルガニルホスフィン酸塩を提供することであった。
別の課題は、本発明のジオルガニルホスフィン酸塩をベースとする難燃剤組成物、およびジオルガニルホスフィン酸塩または難燃剤組成物をベースとする難燃性ポリマー成形材料およびまた向上した機械特性を有する難燃性ポリマー成形体を提供することでもある。
驚くべきことに本発明者は、部分的に水溶性のイオン化可能化合物の含有量がポリマーとの相容性に重要な作用を示すこと、または本発明に従わない含有量では、部分的に水溶性のイオン化可能化合物がジオルガニルホスフィン酸塩または難燃剤組成物およびポリマーに適切な相容性をもたらさないことを見出した。
本発明はジオルガニルホスフィン酸塩と特定の含有量の部分的に水溶性のイオン化可能化合物とによって上述の課題を達成する。
それ故に本発明は、下記式(I)のジオルガニルホスフィン酸塩および/または下記式(II)のジオルガニルジホスフィン酸塩
Figure 0005645295
[式中、R1およびR2は互いに同じかまたは異なり、直鎖状のまたは枝分かれしたC1〜C6−アルキルおよび/またはアリールであり;
R3は直鎖状のまたは枝分かれしたC1〜C10−アルキレン、C6〜C10−アリーレン、−アルキルアリーレンまたは−アリールアルキレンであり;
Mは Mg、Ca、 Al、 Sb、 Sn、 Ge、 Ti、 Fe、 Zr、Zn、 Ce、 Bi、 Sr、 Mn、 Li、 Na、Kおよび/またはプロトン化した窒素塩基であり;
mは1〜4であり;
nは1〜 4であり;
xは1〜 4である。]、
および/またはそれらのポリマーにおいて、部分的水溶性のイオン化可能化合物の総含有量および部分的水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量が8200〜100ppm、好ましくは7000〜200ppmであることを特徴とする、上記ジオルガニルホスフィン酸塩および/またはジオルガニルジホスフィン酸塩および/またはそれらのあらゆるポリマーを提供する。
上記の全ての化合物はイオン化可能でありそして水溶性部分(例えば、上記化合物の全含有量から溶解し出すことができる塩)および非水溶性部分(例えば、残留部分を部分的に形成しそしてそれ故に非水溶性である塩部分)で構成されている。
以下において“ジオルガニルホスフィン酸塩”とはジオルガニルホスフィン酸塩そのものだけでなく、ジオルガニルジホスフィン酸塩およびそれらのポリマーをも意味する。
プロトン化された窒素塩基は好ましくはアンモニア、第一、第二、第三および第四アミンのプロトン化状態のものを意味する。
プロトン化窒素塩基は好ましくはメラミン、尿素、ビュレット、グアニジン、アルキルグアニジン、アリールグアニジン、ジフェニルグアニジン、ビグアニド、ビュレット、アラトイン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、トリルトリアゾール、ベンゾトリアゾール、2−アミノ−4−メチルピリミジン、ベンジル尿素、エチレンジメラミン、アセチレン尿素、ヒダントイン、マロン酸アミドアミジン、ジメチル尿素、5,5−ジフェニルヒダントイン、N,N‘−ジフェニル尿素、エチレンビス−5−トリアゾン、グリシン酸無水物、テトラメチル尿素、トリエタノールアミン、メラミンの縮合体、例えばメレム、メラムまたはメロン、またはこの種の更に高度に縮合された化合物のプロトン化した状態を意味する。
部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量が3200〜10ppm、好ましくは2000〜40ppmである、
部分的に水溶性のイオン化可能化合物は酢酸塩、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、亜リン酸塩またはリン酸塩から誘導される化合物であるのが有利である。
酢酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量は2800〜100ppm、好ましくは2000〜200ppmでありそして水中溶解酢酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が1100〜10ppm、好ましくは800〜40ppmであるのが有利である。
塩化物(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が1700〜100ppm、好ましくは1500〜200ppmでありそして水中溶解塩化物の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が950〜10ppm、好ましくは750〜40ppmであるのが有利である。
硝酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が2100〜100ppm、好ましくは900〜150ppmでありそして水中溶解硝酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が1100〜10ppm、好ましくは500〜30ppmであるのが有利である。
亜リン酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が8200〜500ppm、好ましくは7000〜1000ppmでありそして水中溶解亜リン酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が3000〜50ppm、好ましくは1800〜100ppmであるのが有利である。
硫酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が3800〜100ppm、好ましくは2500〜200ppm、特に好ましくは1000〜300ppmでありそして水中溶解硫酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が1200〜10ppm、好ましくは750〜50ppmであるのが有利である。
リン酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が7000〜500ppm、好ましくは5000〜1000ppmでありそして水中溶解リン酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が3000〜50ppm、好ましくは2000〜100ppmであるのが有利である。
Mがアルミニウム、カルシウム、チタン、亜鉛、錫またはジルコニウムであるのが有利である。
RおよびRは互いに同じかまたは異なり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第三−ブチル、n−ペンチルおよび/またはフェニルであるのが有利である。
Rがメチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、第三−ブチレン、n−ペンチレン、n−オクチレン、n−ドデシレン、フェニレン、ナフチレン、メチルフェニレン、エチルフェニレン、第三ブチルフェニレン、メチルナフチレン、エチルナフチレン、第三ブチルナフチレン、フェニルメチレン、フェニルエチレン、フェニルプロピレンまたはフェニルブチレンを意味するのが有利である。
式(I)のジオルガニルホスフィン酸塩がトリスジエチルホスフィン酸アルミニウム、トリスメチルエチルホスフィン酸アルミニウム、トリスジフェニルホスフィン酸アルミニウム、ビスジエチルホスフィン酸亜鉛、ビスメチルエチルホスフィン酸亜鉛、ビスジフェニルホスフィン酸亜鉛、ビスジエチルホスフィン酸チタニル、テトラキスジエチルホスフィン酸チタン、ビスメチルエチルホスフィン酸チタニル、テトラキスメチルエチルホスフィン酸チタン、ビスジフェニルホスフィン酸チタニル、テトラキスジフェニルホスフィン酸チタンおよびそれらの任意の混合物よりなる群から選択されるものであるのが有利である。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の残留湿分濃度が0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量%であるのが有利である。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の粒度が0.1〜1000μm、好ましくは10〜100μmであるのが有利である。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の嵩密度が80〜800g/L、好ましくは200〜700g/Lであるのが有利である。
水および/または有機溶剤、例えばアルコール、グリコール、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、グリコールエーテル、ケトン、エステルおよび/またはカルボン酸への本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の可溶性は好ましくは0.001〜10重量%である。
本発明はまた、式(I)のジオルガニルホスフィン酸塩および/または式(II)のジオルガニルジホスフィン酸塩および/またはそれらのあらゆるポリマーを製造する方法において、
ジオルガニルホスフィン酸と
a)遊離塩基とをまたは
b)所望のカチオンの元素状金属とをまたは
c)それのアルカリ金属塩の状態で、所望のカチオンの塩とをまたは
d)反応性誘導体の状態で、所望のカチオンの誘導体とを
0.01〜1時間の間、0〜300℃で反応させることを特徴とする、上記方法にも関する。
遊離塩基は好ましくは“プロトン化した窒素塩基”において記載された様な窒素塩基であるが、プロトン化していない状態のものである。
遊離塩基は好ましくは所望のカチオンの酸化物、混合金属酸化物水酸化物、水酸化物、炭酸塩、水酸化物炭酸塩、または炭酸水素塩である。
所望のカチオンは好ましくはMg、Ca、Al、 Sb、 Sn、 Ge、 Ti、 Fe、 Zr、Zn、 Ce、 Bi、 Sr、 Mn、 Li、 Naおよび/またはK、好ましくはAl、Ca、 Ti、 Zn、 SnまたはZrである。
所望のカチオンの塩は第7主族の無機系アニオンを有する化合物(ハロゲン化物)、例えばフッ化物、塩化物、臭化物、沃化物;第7主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(次ハロゲン化物、ハライト、ハロゲン酸塩(halates)、例えば沃素酸塩、過ハロゲン酸塩、過塩素酸塩); 第6主族のアニオンを有する化合物(カルコゲン化物)、例えば酸化物、水酸化物、過酸化物、超酸化物; 第6主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩水和物、亜硫酸塩、過酸硫酸塩);第5主族のアニオンを有する化合物(プニコゲン化合物(pnicogenide))、例えば窒化物、リン化物;第5主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(硝酸塩、硝酸塩水和物、亜硝酸塩、リン酸塩、ペルオキソリン酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、ピロリン酸塩);第4主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(炭酸塩、炭酸水素塩、水酸化物炭酸塩、炭酸塩水和物、珪酸塩、六フッ化珪酸塩、六フッ化珪酸塩水和物、錫酸塩);第3主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(硼酸塩、ポリ硼酸塩、ペルオキソ硼酸塩);疑ハロゲン化物のアニオンを持つ化合物(チオシアン酸塩、シアン酸塩、シアン化物);遷移金属のオキソ酸のアニオンを持つ化合物(クロム酸塩、亜クロム酸塩、モルブデン酸塩、過マンガン酸塩)である。
所望のカチオンの他の有利な塩には、モノ−、ジ−、オリゴ−またはポリカルボン酸、即ち蟻酸の塩(蟻酸塩)、酢酸の塩(アセテート、アセテート水和物)、三フッ化酢酸の塩(三フッ化酢酸塩水和物)、プロピオン酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、カプリル酸塩、オレイン酸塩、ステアリン酸塩、 蓚酸の塩(蓚酸塩)、酒石酸の塩(酒石酸塩)、クエン酸の塩(クエン酸塩、塩基性クエン酸塩、クエン酸水和物)、安息香酸の塩(安息香酸塩)、サリチル酸塩、乳酸の塩 (乳酸塩、乳酸塩水和物)、アクリル酸の塩、マレイン酸の塩、 コハク酸の塩、アミノ酸の塩(グリシン)、酸性ヒドロキ官能性化合物の塩(フェノラート)、パラフェノールスルホン酸塩、パラフェノールスルホン酸塩水和物、アセチルアセトナート水和物、タンニン酸塩、ジメチルジチオカルバミン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルアルキルスルホン酸塩 よりなる群から選択される無機アニオンを有する化合物である。
所望のカチオンの別の有利な塩には,モノオルガニルホスフィン酸塩、例えばモノ(C1〜18−アルキル)ホスフィン酸塩、モノ(C6〜C10−アリール)ホスフィン酸塩、モノ(C1〜18−アルアルキル)ホスフィン酸塩、例えばモノメチルホスフィン酸塩、モノエチルホスフィン酸塩類、モノブチルホスフィン酸塩類、モノヘキシルホスフィン酸塩、モノフェニルホスフィン酸塩類、モノベンジルホスフィン酸塩類よりなる群から選択されるアニオンを持つ化合物がある。
所望のカチオンの別の有利な塩には、モノオルガニルホスホナート類、例えばモノ(C1〜18−アルキル)ホスホナート類、モノ(C6〜C10−アリール)ホスホナート類、モノ(C1〜18−アルアルキル)ホスホナート類、例えばモノメチルホスホナート類、モノエチルホスホナート類、モノブチルホスホナート類、モノヘキシルホスホナート類、モノフェニルホスホナート類、モノベンジルホスホナート類よりなる群から選択されるアニオン含有化合物がある。
所望のカチオンの塩は好ましくはプロトン化窒素塩基の塩、例えばアンモニア、第一、第二、第三および第四アミン類の塩である。
所望のカチオンの塩は有利にはプロトン化窒素塩基の塩、例えばメラミン、尿素、ビュレット、グアニジン、アルキルグアニジン、アリールグアニジン、ジフェニルグアニジン、ビグアニド、ビュレット、アラトイン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、トリルトリアゾール、ベンゾトリアゾール、2−アミノ−4−メチルピリミジン、ベンジル尿素、エチレンジメラミン、アセチレン尿素、ヒダントイン、マロン酸アミドアミジン、ジメチル尿素、5,5−ジフェニルヒダントイン、N,N’−ジフェニル尿素、エチレンビス−5−トリアゾン、グリシン酸無水物、テトラメチル尿素、トリエタノールアミン、メラミンの縮合体、例えばメレム、メラムまたはメロン、またはこの種の更に高度に縮合された化合物のそれがある。
反応性誘導体は好ましくはジオリガニルホスフィン酸エステル類、ジオリガニルホスフィン酸ピロエステル、ジオリガニルホスフィン酸クロライド類、ジオリガニルホスフィン酸ホスファート類、ジオリガニルホスフィン酸アセテート類、ジオリガニルホスフィン酸フェノラート類および/または他の誘導体である。
本発明の方法においてはジオルガニルホスフィン酸塩から洗浄用溶剤での洗浄によって付随物成分を追い出しそして該付随成分を固液分離によって除くのが好ましい。
本発明は更に本発明のジオリガニルホスフィン酸塩を、難燃剤として、特にポリマーにおいて、または難燃剤組成物において、特にポリマーのためのそれにおいて用いることにも関する。
この用途においては、難燃剤組成物が50〜99.9重量%の本発明のジオリガニルホスフィン酸塩および0.1〜50重量%の少なくとも1種類の添加物を含有しているのが有利である。
この用途においては、難燃剤組成物が95〜70重量%の本発明のジオリガニルホスフィン酸塩および5〜30重量%の少なくとも1種類の添加物を含有するのが特に有利である。
難燃剤組成物の用途においては、添加物がメラミンホスファート、ジメラミンホスファート、ペンタメラミントリホスファート、トリメラミンジホスファート、テトラキスメラミントリホスファート、ヘキサキスメラミンペンタホスファート、メラミンジホスファート、メラミンテトラホスファート、メラミンピロホスファート、メラミンポリホスファート、メラムポリホスファート、メレムポリホスファートおよび/またはメロンポリホスファートから誘導されるのが有利である。
難燃剤組成物の用途においては、この添加物はトリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートと芳香族ポリカルボン酸とのオリゴマーエステル、ベンゾグアナミン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、アラントイン、グリコールウリル、メラミン、メラミンシアヌレート、尿素シアヌレート、ジシアンジアミドおよび/またはグアニジンよりなる群から誘導されるのが有利である。
難燃剤組成物の用途においては、この添加物は亜鉛化合物、例えば酸化亜鉛、水酸化亜鉛、酸化亜鉛水和物、炭酸亜鉛、錫酸亜鉛、ヒドロキシ錫酸亜鉛、珪酸亜鉛、リン酸亜鉛、硼酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛よりなる群から誘導されるのが有利である。
難燃剤組成物の用途においては、この添加物はカルボジイミド類および/または(ポリ)イソシアネート類、例えばカルボニルビスカプロラクタムおよび/またはスチレン−アクリル酸ポリマーよりなる群から誘導されるのが有利である。
上述の用途において、難燃剤組成物の平均粒度は0.1〜3000μm、好ましくは0.1〜1000μm、特に好ましくは1〜100μmであるのが有利である。
上述の用途において、難燃剤組成物の残留湿分含有量は0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量%であるのが有利である。
本発明は本発明のジオルガニルホスフィン酸塩を難燃性ポリマー成形材料の製造においてまたはそれのために用いることにも関する。
この用途において、難燃性ポリマー成形材料は1〜50重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩および1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物を含有するのが好ましい。
この用途において、難燃性ポリマー成形材料は1〜50重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物および0.1〜60重量%の添加物を含有するのが有利である。
この用途において、難燃性ポリマー成形材料は5〜30重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、5〜90重量%のポリマーまたはポリマー混合物および5〜40重量%の添加物を含有するのが有利である。
ここで言うポリマーは熱可塑性ポリマー、例えばポリエステル、ポリスチレンまたはポリアミドおよび/または熱硬化性ポリマーよりなる群から誘導される。
ここで言うポリマー成形材料は環状の、長円形のまたは不揃いな底面を有する円筒状物または球状物、枕状物、立方体、平行六面体、またはプリズム状物の形状を有しているのが有利である。その際に長さと直径との比は1:50〜50:1、好ましくは1:5〜5:1であるのが有利である。
この用途において、ポリマー成形材料はジオルガニルホスフィン酸塩および/または難燃剤組成物とポリマーペレットおよび場合によっては添加物とミキサー中で混合し、比較的に高い温度のもとで溶融状態で配合装置中で均一化しそして次にその均一化したポリマーを紐状で引出しそしてそれを冷却しそして分割することによって得るのが有利である。
この用途においては、配合装置が一軸スクリュー式押出機、マルチセクションスクリュー装置または二軸スクリュー式押出機よりなる群から選ぶのが有利である。
本発明は更に本発明のジオルガニルホスフィン酸塩を難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸および難燃性ポリマー繊維において用いることにも関する。
この用途において、難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸および難燃性ポリマー繊維は1〜50重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、0〜60重量%の添加物および0〜60重量%のフィラーまたは補強物質を含有するのが有利である。
この用途において、難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸および難燃性ポリマー繊維は1〜50重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、0.1〜60重量%の添加物および0.1〜60重量%のフィラーまたは補強物質を含有するのが有利である。
この用途において、難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸および難燃性ポリマー繊維は1〜70重量%の本発明の難燃剤組成物、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、0.1〜60重量%の添加物および0.1〜60重量%のフィラーまたは補強物質を含有するのが有利である。
この用途において、難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸および難燃性ポリマー繊維は1〜70重量%の本発明の難燃性ポリマー成形材料、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、0.1〜60重量%の添加物および0.1〜60重量%のフィラーまたは補強物質を含有するのが有利である。
上述のポリマー成形材料の製造方法において、ポリスチレンの有利な加工温度は170〜200℃であり、ポリプロピレンのそれは200〜300℃であり、ポリエチレンレテフタレート(PET)のそれは250〜290℃であり、ポリブチレンテレフタレート(PBT)のそれは230〜270℃であり、ナイロン−6(PA−6)のそれは260〜290℃であり、ナイロン−6,6(PA6.6)のそれは260〜290℃でありそしてポリカーボネートのそれは280〜320℃である。
この方法での有効なスクリュー長さ(L)はスクリュー直径()の倍数として表現して好ましくは4〜200D、特に好ましくは10〜50Dである。
難燃性ポリマー成形体の製造方法においては、難燃性ポリマー成形材料を射出成形およびプレス成形、フォーム射出成形、内部ガス圧縮射出成形、ブロー成形、フィルム注型成形、カレンダー加工、ラミネート加工、被覆等によって加工して難燃性ポリマー成形体を得るのが有利である。
上記の方法においてポリスチレンの加工温度は200〜250℃であり、ポリプロピレンの加工温度は200〜300℃であり、ポリエチレンテレフタレート(PET)のそれは250〜290℃であり、ポリブチレンテレフタレート(PBT)のそれは230〜270℃であり、ナイロン−6(PA6)のそれは260〜290℃であり、ナイロン−6.6(PA6.6)のそれは260〜290℃でありそしてポリカーボネートのそれは280〜320℃である。
添加物とポリマーとの相容性を表現することのできる一つのファクターは、平均分子量がポリマーの加工の間に添加物によって減少する程度である。この目的のためには未処理ポリマーの平均分子量のパラメータ特性を添加物で処理したポリマーのパラメータと比較する。
ディメンションの無いかゝる一つのパラメータは比粘度(SV値)である。これは溶剤にポリマーを溶解した溶液の粘度の測定から導き出せる。その際にポリマー溶液のその粘度を使用して純粋溶媒の粘度との比を得る。
SV値は相容性を表すのに使用される。それによると、相容性(SV値)、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)とのそれは部分的に水溶性のイオン化可能化合物の一定含有量から劇的に改善される。
ポリブチレンテレフタレートの場合には、750〜1400のSV値が有利であり、特に850〜1250のSV値が特に有利である。SV値は本発明のポリマー成形材料またはポリマー成形体から測定してもよい。
容積流動指数(溶融流動指数、MFI、MVR)も相容性の評価に利用できる。MVR値の顕著な増加はポリマーの分解を意味する。
ナイロン6.6ポリマーをベースとする本発明のガラス繊維強化難燃性ポリマー成形材料の場合には、その値は2〜200 cm3/分 (275°C、5kg)である。
部分的に水溶性でイオン化可能な化合物の例には無機系および有機系の特に有機リン塩およびそれらの混合物よりなる群から選択される物質がある。
第7主族の無機系アニオンを有する部分的に水溶性のイオン化可能な化合物(ハロゲン化物)、例えばフッ化物、塩化物、臭化物、沃化物;第7主族のオキソ酸のアニオンを有する部分的に水溶性のイオン化可能な化合物(次ハロゲン化物、ハライト、ハロゲン酸塩(halates)、沃素酸塩、過ハロゲン酸塩、過塩素酸塩); 第6主族のアニオンを有する部分的に水溶性のイオン化可能な化合物(カルコゲン化物)、例えば酸化物、水酸化物、過酸化物、超酸化物; 第6主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩水和物、亜硫酸塩、過酸硫酸塩);第5主族のアニオンを有する化合物(プニコゲン化合物(pnicogenide))、例えば窒化物、リン化物;第5主族のオキソ酸のアニオンを有する部分的に水溶性のイオン化可能な化合物(硝酸塩、硝酸塩水和物、亜硝酸塩、リン酸塩、ペルオキソリン酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、ピロリン酸塩);第4主族のオキソ酸のアニオンを有する部分的に水溶性のイオン化可能な化合物(炭酸塩、炭酸水素塩、水酸化物炭酸塩、炭酸塩水和物、珪酸塩、六フッ化珪酸塩、六フッ化珪酸塩水和物、錫酸塩);第3主族のオキソ酸のアニオンを有する部分的に水溶性のイオン化可能な化合物(硼酸塩、ポリ硼酸塩、ペルオキソ硼酸塩);疑ハロゲン化物のアニオンを持つ部分的に水溶性のイオン化可能な化合物(チオシアン酸塩、シアン酸塩、シアン化物);遷移金属のオキソ酸のアニオンを持つ部分的に水溶性のイオン化可能な化合物(クロム酸塩、亜クロム酸塩、モルブデン酸塩、過マンガン酸塩)が有利である。
モノ−、ジ−、オリゴ−またはポリカルボン酸の群から選択される有機アニオンを有する部分的に水溶性のイオン化可能化合物、例えば蟻酸の塩(蟻酸塩)、酢酸の塩(アセテート、アセテート水和物)、三フッ化酢酸の塩(三フッ化酢酸塩水和物)、プロピオン酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、カプリル酸塩、オレイン酸塩、ステアリン酸塩、 蓚酸の塩(蓚酸塩)、酒石酸の塩(酒石酸塩)、クエン酸の塩(クエン酸塩、塩基性クエン酸塩、クエン酸水和物)、安息香酸の塩(安息香酸塩)、サリチル酸塩、乳酸の塩 (乳酸塩、乳酸塩水和物)、アクリル酸の塩、マレイン酸の塩、 コハク酸の塩、アミノ酸(グリシン)の塩、酸性ヒドロキシ官能性化合物の塩(フェノラート)、パラフェノールスルホン酸塩、パラフェノールスルホン酸塩水和物、アセチルアセトン酸塩水和物、タンニン酸塩、ジメチルジチオカルバミン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルアルキルスルホン酸塩 よりなる群から選択される部分的に水溶性のイオン化可能化合物が有利である。
モノオルガニルホスフィン酸塩、例えばモノ(C1〜18−アルキル)ホスフィン酸塩、モノ(C6〜C10−アリール)ホスフィン酸塩、モノ(C1〜18−アルアルキル)ホスフィン酸塩、例えばモノメチルホスフィン酸塩、モノエチルホスフィン酸塩類、モノブチルホスフィン酸塩類、モノヘキシルホスフィン酸塩、モノフェニルホスフィン酸塩類、モノベンジルホスフィン酸塩類等よりなる群から選択される部分的に水溶性のイオン化可能化合物が有利である。
モノオルガニルホスホナート類、例えばモノ(C1〜18−アルキル)ホスホナート類、モノ(C6〜C10−アリール)ホスホナート類、モノ(C1〜18−アルアルキル)ホスホナート類、例えばモノメチルホスホナート類、モノエチルホスホナート類、モノブチルホスホナート類、モノヘキシルホスホナート類、モノフェニルホスホナート類、モノベンジルホスホナート類等よりなる群から選択される部分的に水溶性のイオン化可能化合物が有利である。
その際に本発明に従って任意の混合物を使用してもよい。
アルカリ金属のカチオンまたはプロトン化窒素塩基のカチオン、例えばアンモニア、第一、第二、第三および第四アミン類の塩のそれを有する部分的に水溶性のイオン化可能化合物が有利である。
プロトン化窒素塩基のカチオンを持つ部分的に水溶性のイオン化可能な化合物、例えばメラミン、尿素、ビュレット、グアニジン、アルキルグアニジン、アリールグアニジン、ジフェニルグアニジン、ビグアニド、ビュレット、アラトイン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、トリルトリアゾール、ベンゾトリアゾール、2−アミノ−4−メチルピリミジン、ベンジル尿素、エチレンジメラミン、アセチレン尿素、ヒダントイン、マロン酸アミドアミジン、ジメチル尿素、5,5−ジフェニルヒダントイン、N,N’−ジフェニル尿素、エチレンビス−5−トリアゾン、グリシン酸無水物、テトラメチル尿素、トリエタノールアミン、メラミンの縮合体、例えばメレム、メラムまたはメロン、またはこの種の更に高度に縮合された化合物の部分的に水溶性のイオン化可能化合物が有利である。
アルカリ土類金属のカチオンを持つ;第三主族の元素のカチオンを持つ;遷移金属元素のカチオンを持つ部分的に水溶性のイオン化可能化合物が有利である。ここで特に有利な遷移金属元素はチタン、鉄、亜鉛である。更にそれらの任意の混合物も本発明に従って使用できる。
部分的にイオン化可能な化合物の含有量はジオルガニルホスフィン酸塩の製造方法に起因する。根源の例は溶剤および/または原料化合物にあり得る。
部分的にイオン化可能な化合物の含有量はここでは注意深く考慮するべきである。最後にジオルガニルホスフィン酸金属塩中に存在する全含有量は重要である(総含有量)。8200〜100ppmの総含有量が有利であり、特に7000〜200ppmが有利である。
驚くべきことに本発明者は、イオン化可能化合物の一部だけが水抽出(イオン化可能化合物の水溶分)によってジオルガニルホスフィン酸塩から除くことができることを見出した。残量、即ち部分的にイオン化可能化合物の総含有量とイオン化可能化合物の水溶分含有量との間の差はジオルガニルホスフィン酸塩から、繰返し抽出処理しても抽出できない。存在するジオルガニルホスフィン酸塩はポリマーの配位子化合物を含有しているので、アニオンはホスフィン酸金属塩、ヒドロキソホスフィン酸金属塩またはヒドロキソ金属塩の状態で結合していてもよい。
水溶性イオン化可能化合物の有利な含有量は3200〜10ppm、特に200〜40ppmである。
有利な範囲より大きい粒度では本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の分散物を均一とし難く、そして有利な範囲より小さい粒度では粉塵爆発の危険が増加するので配合が困難である。残留湿分量が本発明の有利な範囲より多いと、ポリマーの分解を増加させる。
本発明のトリジエチルホスフィン酸アルミニウムは160〜200℃、好ましくは175〜185℃で可逆的な結晶変化(X線粉末回折データ)をもたらす。この種の変化は合成樹脂を用いて加工する際に有利であり得る。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩は有利な含有量で開始剤末端基を有しており、それは0.0001〜10モル%、好ましくは0.001〜1モル%である。開始剤末端基はラジカル連鎖停止反応の間に、オレフィンと次亜リン酸塩との付加物の形成の間に遊離ラジカル連鎖分子の末端に結合したままでもよい。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の有利なL−明度は85〜99.9、好ましくは90〜98である。本発明の範囲より下のL−明度を有するジオルガニルホスフィン酸塩は白色顔料をより多く使用することを必要とする。これはポリマー成形体の機械的安定性(例えば弾性率)を悪くする。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の有利なa明度は−4〜+9、好ましくは−2〜+6である。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の有利なb明度は−2〜+6、好ましくは−1〜+3である。
記載した明度はハンター(Hunter)の系 (CIE-LAB システム、Commission Internationale d'Eclairage) に従って示されている。L−値範囲は 0(黒色)から100(白色)であり、a−値範囲は−a(緑色)から+a(赤色)でありそしてb−値範囲は−b(青色)から+b(黄色)である。
本発明の範囲の外にあるaまたはb−値を持つジオルガニルホスフィン酸塩では白色顔料を沢山使用する必要がある。これはポリマー成形体の機械的安定性(例えば弾性率)を悪くする。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩は本発明の難燃性ポリマー成形材料または本発明の難燃性ポリマー成形体において使用される広範な種々のポリマー、例えばポリオレフィン、ポリスチレン類およびポリスチレンコポリマー、ポリアクリレート類およびポリメタクリレート類、ビニル−およびアリルポリマー、不飽和アルコールのホモ−およびコポリマー、ポリアセタール類、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミド類およびコポリアミド類、ポリエステル、ポリカーボネートとの向上した相容性を発揮する。
方法:
本発明によればジオルガニルホスフィン酸塩はジオルガニルホスフィン酸と元素状金属または金属塩と0.01〜1時間、0〜300℃で反応させることによって製造される。有利な金属塩は金属酸化物、混合金属酸化物水酸化物、水酸化物等である。
本発明の別の一つの実施態様においては、ジオルガニルホスフィン酸塩は、ジオルガニルホスフィン酸と遊離塩基とを0.01〜1時間、0〜300℃で反応させることによって製造される。
本発明の更に別の一つの実施態様においては、ジオルガニルホスフィン酸塩はジオルガニルホスフィン酸とアルカリ金属塩の状態で所望のカチオンの塩とを0.01〜1時間、0〜300℃で反応させることによって製造される。
ここで所望のカチオンを提供する有利な塩は酸塩類、ヒドロオキソ酢酸塩類、塩化物類、ヒドロオキソ塩化物類、硝酸塩、硫酸塩、ヒドロオキシ硫酸塩である。水溶液中のそれらの濃度は好ましくは5〜95%(無水固体状態)、好ましくは20〜50重量%である。
本発明によればジオルガニルホスフィン酸アルカリ金属塩は無水状態、水和物または溶解した状態であるのが有利である。
本発明のジオルガニルホスフィン酸アルカリ金属塩は水および/または通例の有機溶剤に1〜70重量%(無水固体)の有利な溶解性を有している。
水および/または通例の有機溶剤中への本発明の所望のカチオンのジオルガニルホスフィン酸塩の有利な溶解性は0.001〜10重量%(無水固体)である。
一つの他の実施態様においては、本発明のジオルガニルホスフィン酸塩は、ジオルガニルホスフィン酸を反応性誘導体の状態で所望のカチオンの誘導体と0.01〜1時間、0〜300℃で反応させることによって製造される。有利なジオルガニルホスフィン酸誘導体には、ジオルガニルホスフィン酸エステル、ジオルガニルホスフィン酸ピロエステル、ジオルガニルホスフィン酸クロライド、ジオルガニルホスフィン酸ホスファート、ジオルガニルホスフィン酸アセテート、ジオルガニルホスフィン酸フェノラート等がある。
反応は場合によっては溶剤系で行ってもよい。有機溶剤および無機溶剤が有利である。
有機溶剤の中では、アルコール、オリゴアルコールおよびポリアルコール、エステル、およびモノ−、ジ−、オリゴ−およびポリカルボン酸が有利である。
無機溶剤の中では、水が有利である。0〜14のpHが好ましい。一つの実施態様においては0.5〜8のpHが有利である。
反応のための有利な容器および装置はミキサー、ミキサードライヤー、タンク、オートクレーブ、攪拌機付き高圧用容器、ニーダー、押出機、ローラー式コンパクター等である。反応の際の有利な雰囲気圧は0.001〜100MPaである。本発明のジオルガニルホスフィン酸塩は好ましくは補助成分を含有していない。これは、本発明に従って、補助成分を吸収しそしてそれらを分離する洗浄用溶剤で洗浄することによって達成される。本発明によればこの洗浄は0〜300℃で行う。
上記分離は固液分離の通例の方法によって行う。濾過、遠心分離、沈降、ヒドロサイクロン中での除去、浮選(フローテーション)が有利である。
本発明では生成物からこれらの物質を除去するのに1段階または複数段階を使用することができる。洗浄用溶剤と溶剤不含粗生成物との重量比は好ましくは0.1:1〜10,000:1であることができる。
本発明によれば残留洗浄用溶媒は本発明のジオルガニルホスフィン酸塩から除去される。これは通例の方法、例えば圧搾、遠心分離、乾燥等によって行われる。乾燥工程は1段階または2段階以上で、好ましくは10Pa〜100MPaの圧力で0.01〜1000時間、−20〜+500℃、好ましくは50〜350℃の温度で行われる。
本発明による洗浄用溶媒は有機系および無機系溶媒である。有機系溶媒ではアルコール、オリゴアルコールおよびポリアルコール、エステル、およびモノ−、ジ−、オリゴ−およびポリカルボン酸が有利である。無機溶剤の中では、水が有利である。0〜14のpHが好ましい。一つの実施態様においては0.5〜8のpHが有利である。
本発明は本発明のジオルガニルホスフィン酸塩を難燃剤組成物において使用することにも関する。本発明によれば、本発明のジオルガニルホスフィン酸塩を難燃剤として使用するのが有利である。本発明によれば、本発明のジオルガニルホスフィン酸塩を難燃剤組成物において用いるのが有利である。この目的のためには、これらを他の添加物と一緒に有利に使用する。
本発明の難燃剤組成物は本発明のジオルガニルホスフィン酸塩を含有している のが有利である。
本発明の難燃剤組成物は、
1) 30〜99.9重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩
2) 0.1〜50重量%の少なくとも1種類の添加物
を含有する。
本発明の難燃剤組成物は特に好ましくは95〜70重量%のジオルガニルホスフィン酸塩および5〜30重量%の少なくとも1種類の添加物よりなる。
難燃剤組成物中の有利な他の添加物の例には相乗剤、例えばドイツ特許出願公開第2,827,867号明細書、同第19,933,901号明細書、同第19,614,424号明細書および同第19,734,437号明細書に記載されているようなものがある。
本発明で使用される相乗剤には、メラミンホスファート(例えば(R)Melapur MP:製造元Ciba-DSM Melapur),ジメラミンホスファート、ペンタメラミントリホスファート、トリメラミンジホスファート、テトラキスメラミントリホスファート、ヘキサキスメラミンペンタホスファート、メラミンジホスファート、メラミンテトラホスファート、メラミンピロホスファート(例えば(R)Budit 311:製造元Budenheim、(R)MPP-B :製造元 Sanwa Chemicals)、メラミンポリホスファート、メラムポリホスファート、メレムポリホスファート、および/またはメロンポリホスファートまたはこれらの混合物 がある。メラミンポリホスファート、例えば(R) Melapur 200/70:製造元Ciba-DSM Melapur、(R)Budit 3141、 3141 CA および3141 CB、およびメラミンポリホスファート/メラミンピロホスファート(R)13-1100、13-1105、13-1115タイプ、(R)MPP02-244:製造元 Hummel-Croton、および(R)PMP-200 :製造元 Nissanが特に有利である。
他の一つの実施態様において、メラミンの縮合体(例えばメラム、メレムおよび/またはメロン)またはメラミンとリン酸との反応生成物あるいはメラミンの縮合体とリン酸との反応生成物または上記の生成物のあらゆる混合物が有利である。メラミンの縮合体の例にはメレム、メラムまたはメロンまたはこの種のより高度に縮合した化合物およびこれらの混合物があり、一例として国際特許出願公開第96/16948号明細書に記載された方法によって製造することができる。
リン酸との反応生成物は、メラミンまたは縮合されたメラミン化合物、例えばメラム、メレムまたはメロン等とリン酸との反応によって生成される化合物である。これらの例にはメラミンポリホスファート、メラムポリホスファート、およびメレムポリホスファート、および国際特許出願第98/39306号明細書に記載の混合ポリ塩がある。上記の化合物は文献から公知であり、リン酸との直接反応以外の方法で製造することもできる。例としては、国際特許出願公開第98/45364号明細書と同様にポリリン酸とメラミンとの反応によってまたは国際特許出願公開第98/08898号明細書と同様にメラミンホスファートまたはメラミンピロホスファートの縮合によってメラミンポリホスファートを製造することができる。
本発明で有利な他の相乗剤にはトリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートと芳香族ポリカルボン酸とのオリゴマーエステル、ベンゾグアナミン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、アラントイン、グリコールウリル、メラミン、メラミン縮合体、例えばメラム、メレムおよび/またはメロン、メラミンシアヌレート((R)Melapur MC または(R)Melapur MC XL:製造元Ciba-DSM Melapur)、ジシアンジアミドおよび/またはグアニジンがある。
本発明における他の有利な相乗剤には式(NH4)y H3-yPO4 または (NH4PO3)z で表される窒素含有リン酸塩であり、その際にyが1〜3でありそしてzが1〜10,000であるのが有利である。
本発明によれば相乗剤として窒素化合物、例えば好ましくは式 (III) 〜 (VIII)
Figure 0005645295
Figure 0005645295
Figure 0005645295
[式中、R 〜R が水素原子;水酸基またはC 〜C −ヒドロシキアルキル基で置換されていてもよいC 〜C −アルキル、C 〜C16−シクロアルキルまたは−アルキルシクロアルキル基; C 〜C −アルケニル、C 〜C −アルコキシ、−アシル、または−アシルオキシ、C 〜C12−アリールまたは−アリールアルキル、−OR および−N(R )R、並びにN−脂環式系またはN−芳香族系 であり、
は水素原子;水酸基またはC 〜C −ヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいC 〜C −アルキル、C 〜C16−シクロアルキルまたは−アルキルシクロアルキル;C 〜C −アルケニル、C 〜C −アルコキシ、−アシルまたは−アシルオキシ;またはC 〜C12−アリールまたは−アリールアルキルであり、
〜R13 はRまたは−O−R について規定した基であり、
mおよびnは互いに無関係に1,2,3または4であり、
Xはトリアジン化合物(III) と付加物を形成し得る酸である。]
で表されるものまたはそれらの混合物である。
難燃剤組成物中の他の有利な添加物には、例えばヨーロッパ特許出願公開第1,024,167号明細書に記載されている様に珪素の酸素化合物、マグネシウム化合物または一例としては周期律表の第2主族の金属の金属炭酸塩、赤燐、亜鉛化合物またはアルミニウム化合物がある。
難燃剤組成物の有利な他の添加物には酸化物、水酸化物、炭酸塩、珪酸塩、硼酸塩、錫酸塩、混合酸化物水酸化物、酸化物水酸化物炭酸塩、水酸化物珪酸塩、または水酸化物硼酸塩、またはこれらの物質の混合物がある。
難燃剤組成物中の更に他の有利な添加物にはマグネシウム化合物、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ヒドロタルサイト類、ジヒドロタルサイト類、炭酸マグネシウム、または炭酸マグネシウム−カルシウムがある。
難燃剤組成物中の有利な他の添加物にはカルシウム化合物、例えば水酸化カルシウム、酸化カルシウム、ヒドロカルマイトがある。
難燃剤組成物中の有利な他の添加物には亜鉛化合物、例えば酸化亜鉛(例えば活性酸化亜鉛)、水酸化亜鉛、酸化亜鉛水和物、炭酸亜鉛(例えば塩基性炭酸亜鉛、無水炭酸亜鉛)、錫酸亜鉛、ヒドロキシ錫酸亜鉛、塩基性珪酸亜鉛、塩基性リン酸亜鉛、塩基性硼酸亜鉛(例えば(R)Firebrake ZB または 415:製造元Borax)、塩基性モリブデン酸亜鉛(例えば(R)Kemgard 911B、(R)Kemgard 911C :製造元 Sherwin-Williams Company)または塩基性硫化亜鉛がある。
難燃剤組成物中の有利な他の添加物にはアルミニウム化合物、例えば酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、ベーマイト、ギブサイト、またはリン酸アルミニウム;マンガン化合物、例えば酸化マンガン、水酸化マンガン;錫化合物、例えば酸化錫がある。
難燃剤組成物中の有利な他の添加物はドイツ特許出願公開第19,920,276号明細書に記載されている。例えばカルボジイミドの群のもの(例えば(R)Stabaxol P:製造元 BASF)および/または (ポリ)イソシアネート類(例えば(R)Basonat HI 100 または(R)Vestanat T 1890/100)がある。
難燃剤組成物中の有利な他の添加物にはカルボニルビスカプロラクタム (Allinco) またはスチレン−アクリル酸ポリマー((R)Joncryl ADR-4357 :製造元 Johnson)がある。
難燃剤組成物中の他の有利な添加物には、立体障害フェノール類(例えば(R)Hostanox OSP 1、(R)Tinuvin タイプ、(R)Irganoxタイプ、(R)Irgafosタイプおよび(R)Tinosorbタイプ)、立体障害アミン類および光安定剤(例えば(R)Chimasorb 944、(R)Hostavin タイプおよび(R)Tinuvinタイプ)、ホスホン酸塩および 酸化防止剤(例えば Sandostab(R) P-EPQ :製造元 Clariant)、および離型剤((R)Licomontタイプ:製造元Clariant)がある。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩は好ましくは難燃剤配合物において別の加工状態(例えば被覆された状態、ダスト低減化された状態、溶融顆粒化された状態および/または小滴顆粒化された状態、コンパクト化された状態、噴霧顆粒化された状態、分散された状態、ペースト状態等)で使用するのが有利である。
本発明の難燃剤組成物の平均粒度は0.1〜3000ppmである。
一つの実施態様においては、本発明の難燃剤組成物は0.1〜1000μm、好ましくは1〜100μmの平均粒度を有している。
別の一つの実施態様においては、本発明の難燃剤組成物は100〜3000μm、好ましくは200〜2000μmの平均粒度を有している。
有利な上記範囲より大きい粒度は本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の均一分散を困難にしそして有利な上記範囲より小さい粒度は、粉塵爆発の危険が増すので配合を困難にする。
本発明の難燃剤組成物の有利な嵩密度は80〜1500g/L、好ましくは200〜1000g/Lである。
一つの実施態様においては、本発明の難燃剤組成物の有利な嵩密度は80〜800g/L、好ましくは200〜700g/Lである。
他の実施態様においては、本発明のの難燃剤組成物の有利な嵩密度は200〜1500g/L、好ましくは300〜1000g/Lである。
本発明は特に本発明のジオルガニルホスフィン酸塩および/または難燃剤組成物をポリマー含有の難燃性ポリマー成形材料において用いることにも関する。本発明の有利なポリマーは熱可塑性ポリマー、例えばポリエステル、ポリスチレンまたはポリアミド、および/または熱硬化性ポリマーである。
難燃性ポリマー成形材料は好ましくは
1〜50重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、
1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、
0〜60重量%の添加物
を含有している。
難燃性ポリマー成形材料は特に好ましくは
5〜30重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、
5〜90重量%のポリマーまたはポリマー混合物、
5〜40重量%の添加物
を含有している。
難燃性ポリマー成形材料は特に好ましくは
5〜30重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、
5〜90重量%のポリマーまたはポリマー混合物、
5〜40重量%の添加物
5〜40重量%のフィラーまたは補強物質
を含有している。
難燃性ポリマー成形材料は好ましくは
1〜50重量%の本発明の難燃剤組成物、
1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、
0〜60重量%の添加物
を含有している。
難燃性ポリマー成形材料は特に好ましくは
5〜30重量%の本発明の難燃剤組成物、
5〜90重量%のポリマーまたはポリマー混合物、
5〜40重量%の添加物
を含有している。
難燃性ポリマー成形材料は特に好ましくは
5〜30重量%の本発明の難燃剤組成物、
5〜90重量%のポリマーまたはポリマー混合物、
5〜40重量%の添加物
5〜40重量%のフィラーまたは補強物質
を含有している。
ポリマーは好ましくはモノ−およびジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリイソプレンまたはポリブタジエン、またはシクロオレフィンのポリマー、例えばシクロペンテンまたはノルボルネンのポリマー;または(場合によっては架橋されている)ポリエチレン、例えば高密度ポリエチレン (HDPE)、高密度高分子量ポリエチレン(HDHMWPE)、高密度超高分子量ポリエチレン (HDUHMWPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、分岐した低密度ポリエチレン(VLDPE)、またはこれらの混合物である。
ポリマーは好ましくはモノ−およびジオレフィン相互のまたは他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン−プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン (LLDPE)、またはこれと低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、またはプロピレン−1−ブテン−コポリマー、プロピレン−イソブチレン−コポリマー、エチレン−1−ブテン−コポリマー、エチレン−ヘキセン−コポリマー、エチレン−メチルペンテン−コポリマー、エチレン−ヘプテン−コポリマー、エチレン−オクテン−コポリマー、プロピレン−ブタジエン−コポリマー、イソブチレン−イソプレン−コポリマー、エチレン−アルキルアクリレート−コポリマー、エチレン−アルキルメタクリレート−コポリマー、エチレン−酢酸ビニル−コポリマー、およびそれらと一酸化炭素とのコポリマー、またはエチレン−アクリル酸−コポリマーまたはそれらの塩(イオノマー)、またはエチレンとプロピレンおよびジエン、例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエンまたはエチリデンノルボルネンとのターポリマー;およびこれらのコポリマー相互の混合物、例えばポリプロピレン/エチレンプロピレンコ−ポリマー、 LDPE/エチレン−酢酸ビニル−コポリマー、LDPE/エチレン−アクリル酸−コポリマー、LLDPE/エチレン−酢酸ビニル−コポリマー、LLDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー、またはポリアルキレン/一酸化炭素の交互またはランダムコポリマー、またはそれらと他のポリマー、例えばポリアミド類との混合物がある。
ポリマーには好ましくは炭化水素樹脂(例えばC〜C)、その水素化変性物(例えば粘着性樹脂)、またはポリアルキレンと澱粉との混合物がある。
有利なポリマーにはポリスチレン(ポリスチレン 143E ;製造元BASF)、ポリ(p-メチルスチレン)、ポリ−(α−メチルスチレン)がある。
有利なポリマーにはスチレンまたはα−メチルスチレンとジエン類またはアクリル誘導体とのコポリマー、例えば スチレン−ブタジエン、スチレン−アクリルニトリル、スチレン−アルキルメタクリレート、スチレン−ブタジエン−アルキルアクリレート、およびスチレン−ブタジエン−アルキルメタクリレート、スチレン−無水マレイン酸、スチレン−アクリロニトリル−メチルアクリレートのコポリマー;スチレンコポリマーと他のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポリマーまたはエチレン−プロピレン−ジエンターポリマーとよりなる高耐衝撃性混合物;またはスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン−ブタジエン−スチレン、スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン、またはスチレン−エチレン/プロピレン−スチレンの各ブロックコポリマーがある。
有利なポリマーにはスチレンまたはα−メチルスチレンのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレンが、ポリブタジエン−スチレンコポリマーまたはポリブタジエン−アクリルニトリルコポリマーにスチレンが、ポリブタジエンにスチレンおよびアクリルニトリル(またはメタクリロニトリル)がグラフトしたコポリマー;ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリルおよびメチルメタクリレートがグラフトしたコポリマー;ポリブタジエンにスチレンおよび無水マレイン酸がグラフトしたコポリマー;ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸またはマレイミドがグラフトしたコポリマー;ポリブタジエンにスチレンおよびマレイミドがグラフトしたコポリマー;ポリブタジエンにスチレンおよびアルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートが、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマーにスチレンおよびアクリロニトリルが、ポリアルキルアクリレートまたはポリアルキルメタクリレートにスチレンおよびアクリロニトリルが、アクリレート−ブタジエンコポリマーにスチレンおよびアクリルニトリルがグラフとしたコポリマーおよびこれらの混合物、例えばABSポリマー、MBSポリマー、ASAポリマーまたはAESポリマーとして知られるものがある。
有利なポリマーにはハロゲン含有ポリマー、例えばポリクロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン−イソプレンから誘導される塩素化および臭素化コポリマー(例えばハロブチルゴム)、塩素化またはクロロスルホナート化ポリエチレン、エチレンと塩素化エチレンとのコポリマー、エピクロロヒドリンホモポリマー、エピクロロヒドリンコポリマーおよび特にハロゲン含有ビニル化合物から誘導されるポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリビニリデンクロライド、ポリビニルフルオライド、ポリビニリデンフルオライド;またはこれらのコポリマー、例えば塩化ビニル−ビニリデンクロライド、塩化ビニル−酢酸ビニル、またはビニリデンクロライド−酢酸ビニルがある。
有利なポリマーにはα,β−不飽和酸およびそれの誘導体から誘導されるポリマー、例えばポリアクリレート類およびポリメタクリレート類、ブチル−アクリレート−耐衝撃変性されたポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド類、ポリアクリロニトリル類、および上記モノマー相互または他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル−ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル−アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル−アルコキシアルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル−ビニルハロゲン化物コポリマー、またはアクリルニトリル−アルキルメタクリレート−ブタジエンターポリマーがある。
有利なポリマーは不飽和アルコールとアミン類からまたはそれのアシル誘導体からまたはそれのアセタール類から誘導されるポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート、ポリアリルメラミン;およびそれらとオレフィンとのコポリマーがある。
有利なポリマーには環エーテル類のホモ−およびコポリマー、例えばポリアルキレングリコール類、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドまたはそれらとビスグリシジルエーテルとのコポリマーがある。
有利なポリマーにはポリアセタール類、例えばポリオキシメチレン、およびコモノマー、例えばエチレンオキサイドを含むそれらのポリオキシメチレン類;および熱可塑性ポリウレタンで変性されたポリアセタール類、アクリレート類で変性されたまたはMBSで変性されたポリアセタール類がある。
有利なポリマーにはポリフェニレンオキサイド類およびポリフェニレンスルフィド類、およびそれらとスチレンポリマーまたはポリアミド類との混合物がある。
有利なポリマーには一方が末端水酸基を持つポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエン類から誘導されそしてもう一方が脂肪族または芳香族ポリイソシアネートから誘導されるポリウレタンがあり、それらの前駆体も有利である。
有利なポリマーにはジアミンおよびジカルボン酸からおよび/またはアミノカルボン酸からまたは相応するラクタムから誘導されるポリアミドおよびコポリアミド、例えばナイロン−2,12、ナイロン−4(ポリ−4−アミノ酪酸、(R)Naylon4:製造元DuPont)、ナイロン−4,6(ポリテトラメチレンアジパイド)、ポリ(テトラメチレンアジピン酸ジアミド)、(R)Naylon4/6、製造元Dupont)、ナイロン−6−(ポリカプロラクタム、ポリ−6−アミノヘキサン酸、(R)Nylon6:製造元DuPont;(R)Akulon K122、製造元:DSM); (R)Zytel 7301、製造元: DuPont; (R)Durethan B 29、製造元: Bayer)、ナイロン−6.6(ポリ(N,N'-ヘキサメチレンアジパミド)、(R)Nylon6/6
:DuPont、(R)Zytel 101、製造元: DuPont; (R)Durethan A30、(R)Durethan AKV、(R)Durethan AM、製造元:Bayer; (R)Ultramid A3、製造元:BASF)、ナイロン−6.9(ポリ(ヘキサメチレンノナンジアミド)、(R)Nylon 6/9:製造元DuPont)、ナイロン−6.10(ポリ(ヘキサメチレンセバカミド)、(R)Nylon 6/10:製造元 DuPont)、ナイロン−6.12(ポリ(ヘキサメチレンドデカンジアミド)、(R)Nylon 6/12:製造元 DuPont)、ナイロン−6/6.6(ポリ(ヘキサメチレンアジパミド−コカプロラクタム)、(R)Nylon 6/66:製造元DuPont)、ナイロン−7(ポリ−7−アミノヘプタン酸、(R)Nylon 7:製造元 DuPont)、ナイロン−7.7(ポリヘプタメチレンピメラミド、(R)Nylon 7.7:製造元 DuPont)、ナイロン−8(ポリ−8−アミノオクタン酸、(R)Nylon 8:製造元 DuPont)、ナイロン−8.8(ポリオクタメチレンスベラミド、(R)Nylon 8.8:製造元 DuPont)、ナイロン−9(ポリ−9−アミノノナン酸、(R)Nylon 9: 製造元 DuPont)、ナイロン−9.9(ポリノナメチレン−アゼラミド、(R)Nylon 9,9:製造元DuPont)、 ナイロン−10(ポリ−10−アミノデカン酸、(R)Nylon 10:製造元 DuPont)、 ナイロン−10.9(ポリ(デカメチレンアゼラミド)、(R)Nylon 9,10:製造元 DuPont)、 ナイロン−10.10(ポリデカメチレンセバカミド、(R)Nylon 10,10:製造元 DuPont)、ナイロン−11(ポリ−11−アミノウンデカン酸、(R)Nylon11:製造元DuPont)、ナイロン−12(ポリラウリルラクタム、(R)Nylon 12:製造元 DuPont;(R)Grillamid L20、製造元Ems Chemie)、m−キシレン、ジアミン、およびアジピン酸から誘導される芳香族ポリアミド類; ヘキサメチレンジアミンとイソ−および/またはテレフタル酸(ポリヘキサメチレンイソフタルアミドまたはテレフタル酸から製造されるポリアミド(ポリヘキサメチレンイソフタルアミド、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド)および場合によっては変性剤としてのエラストマー(例えば ポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミドから製造されるポリアミド類がある。上記のポリアミド類とポリオレフィン類、オレフィンコポリマー、イオノマー、または化学的に結合したまたはグラフトされたエラストマー、またはポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコールとのブロックコポリマーがある。他の例にはEPDMで変性されたまたはABSで変性されたポリアミドまたはコポリアミド;および加工の間に縮合されたポリアミド類("RIM ポリアミド系")がある。
有利なポリマーには ポリ尿素類、 ポリイミド類、ポリアミドイミド類、ポリエーテルイミド類、 ポリエステルイミド類、 ポリヒドダントイン類およびポリベンズイミダゾール類がある。
有利なポリマーには、ジカルボン酸からおよびジアルコールからおよび/またはヒドロキシカルボン酸からまたは相応するラクトン類から誘導されるポリエステル、例えば ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート((R)Celanex 2500、(R)Celanex 2002、製造元Celanese;(R)Ultradur、製造元 BASF)、ポリ(1,4−ジメチロールシクロヘキサン−テレフタレート)、ポリヒドロキシベンゾエート類、および末端水酸基を持つポリエーテルから誘導されるブロックポリエーテルエステル;およびポリカルボナートでまたはMBSで変性されたポリエステル類もある。
他の有利なポリマーにはポリカルボナートおよびポリエステルカルボナート、ポリスルホン類、ポリエーテルスルホン類およびポリエーテルケトン類、一方のアルデヒド類ともう一方のフェノール類、尿素またはメラミンとから誘導される架橋したポリマー、例えばフェノールホルムアルデヒド樹脂および尿素ホルムアルデヒド樹脂およびメラミンホルムアルデヒド樹脂、および乾性および非乾性アルキッド樹脂がある。
有利なポリマーには、飽和または不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとから、および架橋剤としてのビニル化合物からも誘導される不飽和ポリエステル樹脂があり、それのハロゲン含有難燃性変性物も有利である。
有利なポリマーには、置換されたアクリル酸エステルから誘導される架橋性アクリル樹脂、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリエステルアクリレートから誘導される架橋性アクリル樹脂がある。
有利なポリマーにはメラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネートまたはエポキシ樹脂によって架橋されているアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリレート樹脂がある。
有利なポリマーには脂肪族、脂環式、ヘテロ環式、または芳香族グリシジル化合物から誘導される架橋したエポキシ樹脂、例えば慣用の硬化剤、例えば酸無水物またはアミン類によって助触媒を用いてまたは用いずに架橋されているビスフェノール−A−ジグリシジルエーテルまたはビスフェノール−F−ジグリシジルエーテルの生成物がある。
有利なポリマーには上記のポリマーの混合物(ポリブレンド)、例えば PP/EPDM、 ポリアミド/EPDMまたは ABS、 PVC/EVA、PVC/ABS、 PVC/MBS、 PC/ABS、PBTP/ABS、 PC/ASA、 PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、 POM/熱可塑性 PU、 PC/熱可塑性 PU、POM/アクリレート、 POM/MBS、 PPO/HIPS、 PPO/PA 6.6およびコポリマー、 PA/HDPE、 PA/PP、 PA/PPO、 PBT/PC/ABSまたは PBT/PET/PCがある。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための補強材の有利な形状は繊維、不織布、マット、繊維材料、紐状物、テープ状物、柔軟性チューブ状物、編製物、固形物体、成形体および中空体である。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための補強材の有利な材料には、無機材料、例えばEガラス(一般的な合成樹脂補強用のおよび電気製品用のアルミニウム硼素珪酸塩ガラス)、RガラスおよびSガラス(高い機械的要求および高い耐熱性に対応する特別なガラス)、Dガラス(向上した誘電的要求および高い耐熱性に対応する特別なガラス)、Cガラス(特別な耐薬品性のために硼素添加量を増やしたアルカリ−ライムガラス)、石英ガラス、炭素、鉱物、金属(鉄、アルミニウム、マグネシウム、モリブデン、タングステン)、セラミックス(金属酸化物)がある。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための補強材の有利な材料には重縮合体、例えばナイロン−6(例えば(R)Perlon)、ナイロン−6.6(例えば (R)Nylon)、ナイロン−11(例えば(R)Rilsan、(R)Qiana)、芳香族ポリアミド類(ポリ-m-フェニレンイソフタルアミド(例えばNomex)、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド(例えば (R)Aramid、(R)Kevlar)、ポリエチレングリコールテレフタレート(例えば(R)Dacron、(R)Diolen、(R)Terylene、(R)Trevira、(R)Vestan等)、ポリ−1,4−ジメチレンシクロヘキサンテレフタレート(例えば(R)Kodel、(R)Vestan X 160等)、ポリカルボナート、ポリウレタンエラストマー(例えば(R)Dorlastan、(R)Lycra等)がある。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための補強材の有利な材料にはポリマー、例えば例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリルホモポリマー、ポリアクリロニトリルコポリマー(例えば、(R)Dralon、(R)Orlon)、モダクリル類(例えば (R)Kanekalon、(R)Venel)、アタクチックポリ塩化ビニル(例えば(R)Rhovyl、(R)Fibravyl)、シンジオタクチックポリ塩化ビニル(例えば(R)Leavil)、ポリビニルアルコール(例えば(R)Kuralon、(R)Vinylal、 (R)Vinylon)、ポリテトラフルオロエチレン(例えば(R)Teflon、(R)Hostaflon)、ポリスチレン(例えば(R)Polyfiber、(R)Styroflex)がある。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための補強材の有利な材料には天然および合成繊維(ビスコースセルロース、銅セルロース、セルロースアセテート、セルローストリアセテート、フラックス、 麻、サイザル、ジュート、カラムシ、綿の各繊維)がある。
短いガラス繊維の有利な寸法は0.01〜10mmの長さおよび0.005〜0.015mmの直径を有している。
本発明の濃度範囲内でのポリアミドへのガラス繊維の添加は強度、剛性、軟化点、耐摩耗性および寸法安定性を顕著に増加させる。
難燃性ポリマー成形材料を製造する本発明の方法は、混合機中で難燃性組成物および/またはジオルガニルホスフィン酸塩をポリマーペレットおよび場合によっては添加物と混合し、そして本発明の配合装置中で本発明の条件のもとでポリマー融体中に均一化させることを本質としている。成形材料の均一化された紐状物を引出し、水浴中で冷しそして次にペレット化させる。
他の実施態様においては、難燃剤組成物および/またはジオルガニルホスフィン酸塩および/または添加物を押出機中のポリマー流に側部から供給するやり方で供給しそして均一化させる。
適する配合装置は一軸スクリュー式押出機、例えば Berstorff GmbH社の HanoverまたはLeistritz社の Nurembergである。
適する配合装置は、三区分スクリューおよび/または短い圧縮域のスクリューを有するマルチゾーンスクリュー式押出機である。
適する配合装置はコニーダー(co-kneaders)、例えばCoperion Buss Compounding Systems社、 Pratteln、スイス国の、例えば MDK/E46-11Dおよび/または実験室用 ニーダー(Buss社、スイス国のMDK 46 、 L = 11D)がある。
適する配合装置は二軸スクリュー式押出機、例えばCoperion Werner & Pfleiderer GmbH & Co. KG, Stuttgart社のZSK 25、 ZSK30、 ZSK 40、 ZSK 58、 ZSK MEGAコンパウンダー(compounder) 40、 50、 58、 70、 92、 119、 177、 250、 320、 350、 380)、および/または Berstorff GmbH社、Hanoverまたは Leistritz Extrusionstechnik GmbH社、Nurembergのものがある。
適する配合装置は環状押出機、例えば 3+Extruder GmbH社、Laufenのもの;固定コアの周りを周回回転する3〜12個の小さなスクリューを有するものおよび/または遊星歯車式押出機、例えば Entex、Bochum、および/または脱気式押出機および/またはカスケード式押出機および/またはMaillefer スクリューがある。
適する配合装置には対向回転式二軸スクリューを備えた配合機、例えば Compex 37 または Compex 70 (製造元:Krauss-Maffei Berstorff)がある。本発明の有効スクリュー長さは一軸スクリュー押出機の場合には20〜40Dである。
マルチゾーンスクリュー式押出機の場合の有効スクリュー長さ(L)は供給域(L=10D)、搬送域(L=6D)、計量供給域(L=9D)を有する25Dであり、二軸スクリュー式押出機の場合の本発明の有効スクリュー長さは8〜48Dである。
難燃性ポリマー成形材料は(配合物)ペレット状であるのが有利である。このペレットの形状は好ましくは環状、長円状、または不揃いな底面を有する円筒状物または球状、枕状、立方体状、平行六面体またはプリズム状の形状を有している。
ペレットの長さ:直径の比は1:50〜50:1、特に1:5〜5:1である。
ペレットの直径は好ましくは0.5〜15mm、特に好ましくは2〜3mmであり、その長さは好ましくは0.5〜15mm、特に好ましくは2〜5mmである。
得られるペレットは例えば空気循環式炉中で90℃で10時間乾燥する。
本発明の難燃性ポリマー成形材料中の残留湿分濃度は好ましくは0.01〜10重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%である。本発明の有利な範囲より多い残留湿分濃度はポリマーの分解量を増加させる。
ポリブチレンテレフタレート成形材料の場合には、本発明によれば750〜1400、特に950〜1300、中でも1000〜1200の比粘度(SV)値が有利である。
容積流動指数(溶融流動指数、MFI、MVR)は相容性を評価するのに利用することができる。MVR値の著しい増加はポリマーの分解を示している。
ナイロン−6.6をベースとするガラス繊維補強された難燃性ポリマー成形材料の場合には、この値は2〜200cm3/分(275℃、5kg)である。
本発明によれば本発明の難燃性ポリマー成形材料は難燃性ポリマー成形体を製造するのに使用される。
最後に本発明は本発明のジオルガニルホスフィン酸塩および/または本発明の難燃剤組成物および/または本発明の難燃剤ポリマー成形材料を含有するポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸およびポリマー繊維にも関する。
本発明によれば、本発明のジオルガニルホスフィン酸塩または本発明の難燃剤組成物を難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸または難燃性ポリマー繊維において用いるのが有利である。
本発明によれば、本発明の難燃性ポリマー成形材料を難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸または難燃性ポリマー繊維において用いるのが有利である。
本発明の難燃性ポリマー成形材料は、繊維、フィルムまたは成形体を製造するのに適しており、特に電気および電子分野で用いるのに適している。
本発明の難燃性ポリマー成形体はランプ部材、例えばランプ用ソケットおよびランプホルダー、プラグおよび分岐コネクター、巻型(coil formers)、コンデンサーまたはコネクターのケーシング、およびサーキットブレーカー、リレー用ハウジングおよびリフレクタに使用される。
ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸またはポリマー繊維のポリマーは好ましくは熱可塑性ポリマーまたは熱硬化性ポリマーである。
ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸またはポリマー繊維は好ましくは1〜50重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、0〜60重量%の添加物および0〜60重量%のフィラーまたは補強物質を含有する。
ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸およびポリマー繊維は好ましくは1〜50重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、0.1〜60重量%の添加物および0.1〜60重量%のフィラーまたは補強物質を含有する。
ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸およびポリマー繊維は好ましくは5〜30重量%の本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、5〜90重量%のポリマーまたはポリマー混合物、5〜40重量%の添加物および5〜40重量%のフィラーまたは補強物質を含有する。
ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸およびポリマー繊維は好ましくは好ましくは1〜70重量%の本発明の難燃剤組成物、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、0.1〜60重量%の添加物および0.1〜60重量%のフィラーまたは補強物質を含有する。
ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸およびポリマー繊維は好ましくは好ましくは1〜99重量%の本発明の難燃性ポリマー成形材料、1〜99重量%のポリマーまたはポリマー混合物、0.1〜60重量%の添加物および0.1〜60重量%のフィラーまたは補強物質を含有する。
驚くべきことに本発明者は、本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、難燃剤、または難燃剤成形材料をベースとするポリマー成形体の機械的性質が従来のものよりも著しく良好であることを見出した。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、難燃剤または難燃性成形材料およびポリブチレンテレフタレート類をベースとするポリマー成形体の弾性率は好ましくは10,000〜12,000N/mm2である。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、難燃剤または難燃性成形材料およびナイロン6.6ポリマー類をベースとするポリマー成形体の弾性率は好ましくは10,000〜12,000N/mm2である。
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩、難燃剤または難燃性成形材料およびナイロン6をベースとするポリマー成形体の弾性率は好ましくは10,000〜12,000N/mm2である。
難燃性ポリマー成形体の有利な製造方法は、射出成形およびプレス成形、フォーム射出成形、内部ガス圧縮射出成形、ブロー成形、フィルム注型成形、カレンダー加工、積層加工、被覆、紡糸等がある。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための有利な添加物は酸化防止剤(例えばアルキル化モノフェノール類、アルキルチオメチルフェノール類、ハイドロキノン類、およびアルキル化ハイドロキノン類、ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル類、アルキリデンビスフェノール、O−、N−およびS−ベンジル化合物、ヒドロキシベンジル化マロナート類、ヒドロキシベンジル芳香族化合物、トリアジン化合物、ベンジルホスホナート類、アシルアミノフェノール類、β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価または多価アルコールとのエステル、β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と一価または多価アルコールとのエステル、 β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価または多価アルコールとのエステル、 β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸と一価または多価アルコールとのエステル、β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸とのアミド類、アスコルビン酸(ビタミンC)、アミン系酸化防止剤である。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための有利な添加物は紫外線吸収剤および光安定剤、2−(2‘−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類、2−ヒドロキシベンゾフェノン類、非置換のまたは置換された安息香酸のエステル、アクリレート類;2,2’−チオビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯塩、4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルホスホン酸のモノアルキルエステルのニッケル塩、ケトオキシムのニッケル錯塩、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯塩(このものは場合によっては追加的にリガンドを有している);立体障害アミン類、オキサルアミド類、2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン類である。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための有利な添加物は潤滑剤、着色剤、帯電防止剤、成核剤、例えば無機系物質、例えばタルク、金属酸化物、例えば二酸化チタンまたは酸化マグネシウム、好ましくはアルカリ土類金属のリン酸塩、炭酸塩、または硫酸塩;有機化合物、例えばモノ−またはポリカルボン酸、またはそれらの塩、例えば4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウムまたは安息香酸ナトリウム; ポリマー化合物、例えばイオン性コポリマー(“イオノマー”)である。
難燃性ポリマー成形材料および難燃性ポリマー成形体のための有利な添加物は、フィラー(例えばチョークおよび炭酸カルシウム、珪酸塩、層状珪酸塩、クレイミネラル、例えばベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、サポナイト、沈降/ヒュームド/結晶質/非晶質珪酸塩、ガラスビーズ、タルク、カオリン、マイカ、硫酸バリウム、金属酸化物および金属水酸化物、元素の周期律表の第二および第三主族の元素(好ましくはアルミニウムおよびマグネシウム)の酸化物および/または水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉、および他の天然製品から誘導される粉末または繊維、または合成繊維)である。ヨーロッパ特許出願公開第0,584,567号明細書には使用可能な添加物の例が挙げられている。
本発明の難燃性被覆物は少なくとも、1〜50%の本発明の難燃剤組成物、0〜60%のポリリン酸アンモニウムを含有している。
実験セクション:
粒度分布を測定するためにマイクロトラック顆粒測定装置(Microtrac granulometer) を使用する:
水性分散液状態での粒度をマイクロトラック顆粒測定装置(製造元: Leeds and Northrup)によって測定する。光線の反射および乱反射を、分散液に光線を透過させて測定する。この目的のために400mLのエタノールをレーザー測定セルにポンプ供給する。固体試験体(例えば70mg)を自動的に計量供給しそして粒度分布を10分後に測定する。この装置の評価機器がd50値およびd90値を算出する。
硫酸塩総含有量の測定:
本発明のジオルガニルホスフィン酸塩の試験体を溶剤(好ましくは水、水酸化ナトリウム溶液または塩酸)に溶解し、そして硫酸塩を通例の方法(イオンクロマトグラフィーが好ましい)によって定量する。
可溶硫酸塩含有量の測定:
90gの2%濃度イソプロパノール溶液を250mLのガラス製ビーカーに秤量しそして温度制御された浴中で90℃に加熱し、そしてディスク式溶解機を用いて900回転/分で攪拌する。次いで10gのジオルガニルホスフィン酸塩を添加する。この懸濁液を900回転/分、90℃で5分間攪拌する。固体を、吸引式濾過器(フィルター:ブラックリボン、9cm直径)を用いて濾別し、そして濾過ケーキ状物を次に、約90℃に加熱された20gの脱イオン水で洗浄する。濾液を脱イオン水で100gにする。この溶液をイオンクロマトグラフィーによって硫酸塩含有量について分析する。溶解硫酸塩含有量は次の様に算出される:硫酸塩含有(試験体)[mg/kg] = (濾液中の)硫酸塩含有量 [mg/kg] × 最終容積 [mg] /ジオルガニルホスフィン酸塩の供給重量 [mg]
SV値(比粘度)の測定:
0.5gのポリマー試験体(例えばPBT)を、すり合わせガラス製蓋の付いた250mLのエーレンマイヤーフラスコ中に50mLのジクロロ酢酸(S)と一緒に秤量する。試験体を攪拌下に25℃で16時間にわたって溶解する。この溶液をG1ガラス製濾過器で濾過する。20mLの溶液を毛細管に装填し、(ウベローデ)毛細管粘度計中に吊るしそして25℃に温度制御する。SV値は次の式で算出される:
SV 値 = 100×[流動時間 (試験体溶液) /流動時間 (S)−1]
ジクロロ酢酸の代わりにフェノールと1,2−ジクロロベンゼンまたはm−クレゾールとの混合物(1:1(重量比))を、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートのために使用してもよい。ポリアミドのためには、硫酸、蟻酸またはm−クレゾールを使用してもよい。
難燃剤組成物および合成樹脂成形体の製造、加工および試験:
難燃剤成分をポリマーペレットおよび場合によっては添加物と混合し、そして二軸スクリュー式押出機(Leistritz LSM 30/34) で230〜260℃ の温度で(ガラス繊維補強されたPBT)または260〜280℃ (ガラス繊維補強されたPA66)で加工する。均一化されたポリマー押出成形物を引出し、水浴中で冷却しそして次にペレット化する。
十分に乾燥した後に成形材料を射出成形機(Aarburg Allrounder)で240〜270℃の溶融温度(ガラス繊維補強されたPBT)でまたは260〜290℃の溶融温度 (ガラス繊維補強されたPA 66)で加工して、試験体を得る。
例1(比較例,未処理ポリマー):
70gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) を実験室用ニーダー中で240℃で40回転/分で6分間混合する。冷却後に、組成物の試験体のSV値は1386と測定される。
例2(比較例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および ドイツ特許出願第19851618(1997DE128)、例2の14g のジオルガニルホスフィン酸塩(アセテート含有量8800ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は578と測定される。この値はジオルガニルホスフィン酸塩とポリマーとの相容性が不十分であることを示している。
例3(比較例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および ドイツ特許出願第19851618(1997DE128)、例4の14g のジオルガニルホスフィン酸塩(アセテート含有量4500ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は589と測定される。この値はジオルガニルホスフィン酸塩とポリマーとの相容性が不十分であることを示している。
例4(実施例):
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(アセテート総含有量3000ppm、溶解アセテート含有量1680ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は673と測定される。
例5(実施例):
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(アセテート総含有量2740ppm、溶解アセテート含有量1090ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は864と測定される。
例6(実施例):
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(アセテート総含有量1990ppm、溶解アセテート含有量716ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は943と測定される。
例7(実施例):
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(アセテート総含有量330ppm、溶解アセテート含有量49ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1099と測定される。
例8(実施例):
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(アセテート総含有量140ppm、溶解アセテート含有量10ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1180と測定される。
例9(比較例):
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(塩化物総含有量1950ppm、溶解塩化物含有量1073ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は608と測定される。この値はジオルガニルホスフィン酸塩とポリマーとの相容性が不十分であることを示している。
例10(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(塩化物総含有量1677ppm、溶解塩化物含有量805ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は805と測定される。
例11(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(塩化物総含有量1257ppm、溶解塩化物含有量357ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は948と測定される。
例12(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(塩化物総含有量584ppm、溶解塩化物含有量70ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1121と測定される。
例13(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(塩化物総含有量280ppm、溶解塩化物含有量18ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1242と測定される。
例14(比較例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硝酸塩総含有量2204ppm、溶解硝酸塩含有量1411ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は654と測定される。この値はジオルガニルホスフィン酸塩とポリマーとの相容性が不十分であることを示している。
例15(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硝酸塩総含有量2100ppm、溶解硝酸塩含有量1134ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は781と測定される
例16(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硝酸塩総含有量820ppm、溶解硝酸塩含有量295ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1029と測定される
例17(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硝酸塩総含有量177ppm、溶解硝酸塩含有量21ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1207と測定される
例18(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硝酸塩総含有量164ppm、溶解硝酸塩含有量13ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1252と測定される
例19(比較例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(亜リン酸塩総含有量9425ppm、溶解亜リン酸塩含有量3582ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は571と測定される。この値はジオルガニルホスフィン酸塩とポリマーとの相容性が不十分であることを示している。
例20(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(亜リン酸塩総含有量8125ppm、溶解亜リン酸塩含有量3088ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は753と測定される
例21(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(亜リン酸塩総含有量6500ppm、溶解亜リン酸塩含有量1820ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は878と測定される
例22(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(亜リン酸塩総含有量1138ppm、溶解亜リン酸塩含有量159ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1167と測定される
例23(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(亜リン酸塩総含有量650ppm、溶解亜リン酸塩含有量59ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1250と測定される
例24(比較例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硫酸塩総含有量5070ppm、溶解硫酸塩含有量1300ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は582と測定される。この値はジオルガニルホスフィン酸塩とポリマーとの相容性が不十分であることを示している。
例25(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硫酸塩総含有量3900ppm、溶解硫酸塩含有量866ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は785と測定される。
例26(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硫酸塩総含有量2510ppm、溶解硫酸塩含有量42ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1012と測定される。
例27(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硫酸塩総含有量640ppm、溶解硫酸塩含有量521ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1158と測定される。
例28(実施例)
56gの予め乾燥した(R)Celanex 2500 (PBT) および14g のジオルガニルホスフィン酸塩(硫酸塩総含有量200ppm、溶解硫酸塩含有量21ppm)を実験室用ニーダー中で240℃で6分間40回転/分で混合する。冷却後に、試験体組成物のSV値は1196と測定される。
例29(比較例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、15重量%の、例2のホスフィン酸塩、2.5重量%のメラミンシアヌレートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。9150N/mmの弾性率が測定される。従来技術のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体の弾性率は本発明のホスフィン酸塩が使用される例35のそれよりも悪い。
例30(比較例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、15重量%の、例3のホスフィン酸塩、5重量%のメラミンシアヌレートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。9573N/mmの弾性率が測定される。従来技術のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は本発明のホスフィン酸塩が使用される例35のそれよりも悪い。
例31(実施例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、2重量%の、例7のホスフィン酸塩、18重量%のメラミンシアヌレートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。12,100N/mmの弾性率が測定される。本発明のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は、従来技術のホスフィン酸塩が使用されている例29および30のそれよりも良好である。V−1のUL94分類も測定される。
例32(実施例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、5重量%の、例12のホスフィン酸塩、15重量%のメラミンシアヌレートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。10,480N/mmの弾性率が測定される。本発明のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は、従来技術のホスフィン酸塩が使用されている例29および30のそれよりも良好である。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンシアヌレートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリブチレンテレフタレートおよび難燃剤組成物(ホスフィン酸塩およびメラミンシアヌレートよりなる)よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物とよりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例33(実施例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、6.7重量%の、例22のホスフィン酸塩、13.3重量%のメラミンシアヌレートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。10,130N/mmの弾性率が測定される。本発明のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は、従来技術のホスフィン酸塩が使用されている例29および30のそれよりも良好である。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンシアヌレートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリブチレンテレフタレートおよび難燃剤組成物(ホスフィン酸塩およびメラミンシアヌレートよりなる)よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物とよりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例34(実施例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、13.3重量%の、例27のホスフィン酸塩、6.7重量%のメラミンシアヌレートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。10,350N/mmの弾性率が測定される。本発明のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は、従来技術のホスフィン酸塩が使用されている例29および30のそれよりも良好である。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンシアヌレートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリブチレンテレフタレートおよび難燃剤組成物(ホスフィン酸塩およびメラミンシアヌレートよりなる)よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物とよりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例35(実施例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、15重量%の、例28のホスフィン酸塩、5重量%のメラミンシアヌレートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。10,510N/mmの弾性率が測定される。本発明のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は、従来技術のホスフィン酸塩が使用されている例29および30のそれよりも良好である。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンシアヌレートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリブチレンテレフタレートおよび難燃剤組成物(ホスフィン酸塩およびメラミンシアヌレートよりなる)よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物とよりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例36(実施例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、20重量%の、例15のホスフィン酸塩および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得、そしてV−0のUL94分類が測定される。
例37(実施例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、13.3重量%の、例27のホスフィン酸塩、6.7重量%のメラミンポリホスファートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後にこの成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−0のUL94分類が測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリブチレンテレフタレートおよび(ホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例38(実施例)
一般的処方に従って50重量%のポリブチレンテレフタレート、6.7重量%の、例23のホスフィン酸塩、13.3重量%のメラミンポリホスファートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−0のUL94分類が測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリブチレンテレフタレートおよび(ホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例39(実施例)
一般的処方に従って、50重量%のポリブチレンテレフタレート、2重量%の、例8のホスフィン酸塩、18重量%のメラミンポリホスファートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−1のUL94分類が測定される。
例39a(比較例)
一般的処方に従って、50重量%のナイロン−6.6、13.3重量%の、例2のホスフィン酸塩、6.7重量%のメラミンポリホスファートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。9,000N/mmの弾性率が測定される。従来技術のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は、本発明のホスフィン酸塩が使用されている例40のそれよりも悪い。V−0のUL94分類も測定される。
例40(実施例)
一般的処方に従って、50重量%のナイロン−6.6、13.3重量%の、例28のホスフィン酸塩、6.7重量%のメラミンポリホスファートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。11,500N/mmの弾性率が測定される。本発明のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は、従来技術のホスフィン酸塩が使用されている例39aのそれよりも良好である。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリアミドおよび(ホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例41(実施例)
一般的処方に従って、50重量%のナイロン−6.6、6.7重量%の、例13のホスフィン酸塩、13.3重量%のメラミンポリホスファートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−0のUL94分類が測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリアミドおよび(ホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例42(実施例)
一般的処方に従って、50重量%のナイロン−6.6、2重量%の、例23のホスフィン酸塩、18重量%のメラミンポリホスファートおよび30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−2のUL94分類が測定される。
例43(実施例)
一般的処方に従って、50重量%のナイロン−6.6、17重量%の、例22のホスフィン酸塩、2重量%のメラミンポリホスファート、1重量%の硼酸亜鉛および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−0のUL94分類が測定される。
例44(比較例)
一般的処方に従って50重量%のナイロン−6.6、15重量%の、例2のホスフィン酸塩、4重量%のメラミンポリホスファート、1重量%の硼酸亜鉛および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。9100N/mmの弾性率が測定される。従来技術のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は本発明のホスフィン酸塩が使用される例46および47のそれよりも悪い。
例45(比較例)
一般的処方に従って50重量%のナイロン−6.6、15重量%の、例3のホスフィン酸塩、4重量%のメラミンポリホスファート、1重量%の硼酸亜鉛および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。9500N/mmの弾性率が測定される。従来技術のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は本発明のホスフィン酸塩が使用される例46および47のそれよりも悪い
例46(実施例)
一般的処方に従って50重量%のナイロン−6.6、15重量%の、例26のホスフィン酸塩、4重量%のメラミンポリホスファート、1重量%の硼酸亜鉛および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。11800N/mmの弾性率が測定される。本発明のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は従来技術のホスフィン酸塩が使用される例44および45のそれよりも良好である。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩、メラミンポリホスファートおよび硼酸亜鉛よりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリアミドおよび(ホスフィン酸塩、メラミンポリホスファートおよび硼酸亜鉛よりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例47(実施例)
一般的処方に従って50重量%のナイロン−6.6、12.7重量%の、例27のホスフィン酸塩、6.3重量%のメラミンポリホスファート、1重量%の酸化亜鉛および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。10100N/mmの弾性率が測定される。本発明のホスフィン酸塩をベースとするポリマー成形体のこの弾性率は従来技術のホスフィン酸塩が使用される例44および45のそれよりも良好である。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩、メラミンポリホスファートおよび酸化亜鉛よりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリアミドおよび(ホスフィン酸塩、メラミンポリホスファートおよび酸化亜鉛よりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例48(実施例)
一般的処方に従って50重量%のナイロン−6.6、6.3重量%の、例13のホスフィン酸塩、12.7重量%のメラミンポリホスファート、1重量%の酸化亜鉛および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩、メラミンポリホスファートおよび酸化亜鉛よりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリアミドおよび(ホスフィン酸塩、メラミンポリホスファートおよび酸化亜鉛よりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例49(実施例)
一般的処方に従って50重量%のナイロン−6.6、4重量%の、例18のホスフィン酸塩、15重量%のメラミンポリホスファート、1重量%のヒドロキシ錫酸亜鉛および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−0のUL94分類も測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩、メラミンポリホスファートおよびヒドロキシ錫酸亜鉛よりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリアミドおよび(ホスフィン酸塩、メラミンポリホスファートおよびヒドロキシ錫酸亜鉛よりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
例50(実施例)
一般的処方に従って50重量%のナイロン−6.6、2重量%の、例23のホスフィン酸塩、17重量%のメラミンポリホスファート、1重量%のステアリン酸亜鉛および30重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−2のUL94分類が測定される。
例51(実施例)
一般的処方に従って50重量%のナイロン−6.6、11.3重量%の、例28のホスフィン酸塩、5.7重量%のメラミンポリホスファートおよび25重量%のガラス繊維よりなる混合物を、二軸スクリュー式押出機において230〜260℃で配合し、ポリマー成形材料を得る。乾燥後に、この成形材料を射出成形機で240〜270℃で加工してポリマー成形体を得る。V−0のUL94分類が測定される。UL94分類が良好なので、この例の基礎となりかつホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる難燃剤組成物の性質、この例の基礎となりかつポリアミドおよび(ホスフィン酸塩およびメラミンポリホスファートよりなる)難燃剤組成物よりなるポリマー成形材料の性質およびこの例の基礎となりそしてポリマー成形材料および添加物よりなるポリマー成形体の性質はV−1およびV−2の分類をもたらすものよりも優れている。
使用した化学品:
ポリブチレンテレフタレート: Celanex 2500, Ticona
ナイロン−6,6: Ultramid A3, BASF
ナイロン−6: Zytel 7301, DuPont
メラミンポリホスファート: Melapur 200/70, Ciba DSM-Melapur
メラミンシアヌレート: Melapur MC, Ciba DSM-Melapur
硼酸亜鉛: Firebrake 500, Borax
酸化亜鉛: Rheinchemie
ヒドロキシ錫酸亜鉛: Flamtard H, Blythe
ステアリン酸亜鉛: Liga 101, Greven Fett-Chemie
ガラス繊維 1: Vetrotex EC 10 983, Saint-Gobain
ガラス繊維 2: PPG 3540, PPG Industries, Inc
Figure 0005645295
Figure 0005645295

Claims (45)

  1. 下記式(I)のジオルガニルホスフィン酸塩および/または下記式(II)のジオルガニルジホスフィン酸塩
    Figure 0005645295
    [式中、RおよびRは互いに同じかまたは異なり、直鎖状のまたは枝分かれしたC〜C−アルキルおよび/またはアリールであり;
    は直鎖状のまたは枝分かれしたC〜C10−アルキレン、C〜C10−アリーレン、−アルキルアリーレンまたは−アリールアルキレンであり;
    MはMg、Ca、Al、Sb、Sn、Ge、Ti、Fe、Zr、Zn、Ce、Bi、Sr、Mn、Li、Na、Kおよび/またはプロトン化した窒素塩基であり;
    mは1〜4であり;
    nは1〜4であり;
    xは1〜4である。]、
    および/またはそれらのポリマー、及び部分的水溶性のイオン化可能化合物を含む組成物において、該部分的水溶性のイオン化可能化合物の総含有量が8200〜100ppmであり、そしてその際、
    酢酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が2800〜100ppmでありそして水中溶解酢酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が1100〜10ppmである、および/または、
    塩化物(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が1500〜200ppmでありそして水中溶解塩化物の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が950〜10ppmである、および/または、
    硝酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が2100〜100ppmでありそして水中溶解硝酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が500〜30ppmである、および/または、
    亜リン酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が8200〜500ppmでありそして水中溶解亜リン酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が3000〜50ppmである、および/または、
    硫酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が3800〜100ppmでありそして水中溶解硫酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が1200〜10ppmである、および/または
    リン酸塩(部分的に水溶性のイオン化可能化合物)の総含有量が7000〜500ppmでありそして水溶分リン酸塩の含有量(部分的に水溶性のイオン化可能化合物の水溶分含有量)が3000〜50ppmであることを特徴とする、上記の組成物。
  2. Mがアルミニウム、カルシウム、チタン、亜鉛、錫またはジルコニウムである請求項1に記載の組成物。
  3. およびRは互いに同じかまたは異なり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第三ブチル、n−ペンチルおよび/またはフェニルである、請求項1または2に記載の組成物。
  4. がメチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、第三ブチレン、n−ペンチレン、n−オクチレン、n−ドデシレン、フェニレン、ナフチレン、メチルフェニレン、エチルフェニレン、第三ブチルフェニレン、メチルナフチレン、エチルナフチレン、第三ブチルナフチレン、フェニルメチレン、フェニルエチレン、フェニルプロピレンまたはフェニルブチレンである、請求項1〜3のいずれか一つに記載の組成物。
  5. 式(I)のジオルガニルホスフィン酸塩がトリスジエチルホスフィン酸アルミニウム、トリスメチルエチルホスフィン酸アルミニウム、トリスジフェニルホスフィン酸アルミニウム、ビスジエチルホスフィン酸亜鉛、ビスメチルエチルホスフィン酸亜鉛、ビスジフェニルホスフィン酸亜鉛、ビスジエチルホスフィン酸チタニル、テトラキスジエチルホスフィン酸チタン、ビスメチルエチルホスフィン酸チタニル、テトラキスメチルエチルホスフィン酸チタン、ビスジフェニルホスフィン酸チタニル、テトラキスジフェニルホスフィン酸チタンおよび所望のそれらのあらゆる混合物よりなる群から選択されるものである、請求項1〜4のいずれか一つに記載の組成物。
  6. 残留湿分濃度が0.01〜10重量%、である、請求項1〜5のいずれか一つに記載の組成物。
  7. ジオルガニルホスフィン酸塩の粒度が0.1〜1000μmである、請求項1〜6のいずれか一つに記載の組成物。
  8. ジオルガニルホスフィン酸塩の嵩密度が80〜800g/Lである、請求項1〜7のいずれか一つに記載の組成物。
  9. ジオルガニルホスフィン酸塩の水および/または有機溶剤および/またはカルボン酸への可溶性が0.001〜10重量%である、請求項1〜8のいずれか一つに記載の組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の組成物を製造する方法において、
    上記の式(I)のジオルガニルホスフィン酸塩および/または式(II)のジオルガニルジホスフィン酸塩および/またはそれらのあらゆるポリマーが、ジオルガニルホスフィン酸と
    a)遊離塩基とをまたは
    b)所望のカチオンの元素状金属とをまたは
    c)それのアルカリ金属塩の形態で、所望のカチオンの塩とをまたは
    d)該ジオルガニルホスフィン酸の反応性誘導体の状態で、所望のカチオンの誘導体とを0.01〜1時間の間、0〜300℃で反応させることによって製造されることを特徴とする、上記方法。
  11. 遊離塩基が窒素塩基;メラミン、尿素、ビュレット、グアニジン、アルキルグアニジン、アリールグアニジン、ジフェニルグアニジン、ビグアニド、ビュレット、アラトイン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、トリルトリアゾール、ベンゾトリアゾール、2−アミノ−4−メチルピリミジン、ベンジル尿素、エチレンジメラミン、アセチレン尿素、ヒダントイン、マロン酸アミドアミジン、ジメチル尿素、5,5−ジフェニルヒダントイン、N,N’−ジフェニル尿素、エチレンビス−5−トリアゾン、グリシン酸無水物、テトラメチル尿素、トリエタノールアミン、メラミンの縮合体、またはこの種の更に高度に縮合された化合物を含有する、請求項10に記載の方法。
  12. 遊離塩基が所望のカチオンの酸化物、混合金属酸化物水酸化物、水酸化物、炭酸塩、水酸化物炭酸塩または炭酸水素塩よりなる、請求項10に記載の方法。
  13. 所望のカチオンがMg、Ca、Al、Sb、Sn、Ge、Ti、Fe、Zr、Zn、Ce、Bi、Sr、Mn、Li、Naおよび/またはK、である、請求項10〜12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 所望のカチオンの塩が第7主族の無機系アニオンを有する化合物;第7主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(次ハロゲン化物、ハライト、ハロゲン酸塩(halates)、沃素酸塩、過ハロゲン酸塩、過塩素酸塩);第6主族のアニオンを有する化合物;第6主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩水和物、亜硫酸塩、過酸硫酸塩);第5主族のアニオンを有する化合物;第5主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(硝酸塩、硝酸塩水和物、亜硝酸塩、リン酸塩、ペルオキソリン酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、ピロリン酸塩);第4主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(炭酸塩、炭酸水素塩、水酸化物炭酸塩、炭酸塩水和物、珪酸塩、六フッ化珪酸塩、六フッ化珪酸塩水和物、錫酸塩);第3主族のオキソ酸のアニオンを有する化合物(硼酸塩、ポリ硼酸塩、ペルオキソ硼酸塩);疑ハロゲン化物のアニオンを持つ化合物(チオシアン酸塩、シアン酸塩、シアン化物);遷移金属のオキソ酸のアニオンを持つ化合物(クロム酸塩、亜クロム酸塩、モリブデン酸塩、過マンガン酸塩)よりなる、請求項10〜13のいずれか一つに記載の方法。
  15. 所望のカチオンの塩が、モノ−、ジ−、オリゴ−またはポリカルボン酸よりなる群から選択される有機アニオンを有する化合物[蟻酸の塩(蟻酸塩)、酢酸の塩(アセテート、アセテート水和物)、三フッ化酢酸(三フッ化酢酸塩水和物)、プロピオン酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、カプリル酸塩、オレイン酸塩、ステアリン酸塩、蓚酸の塩(蓚酸塩)、酒石酸の塩(酒石酸塩)、クエン酸の塩(クエン酸塩、塩基性クエン酸塩、クエン酸塩水和物)、安息香酸の塩(安息香酸塩)、サリチル酸塩、乳酸の塩(乳酸塩、乳酸塩水和物)、アクリル酸の塩、マレイン酸の塩、コハク酸の塩、アミノ酸の塩(グリシン)、酸性ヒドロキシ官能性化合物の塩(フェノラート)、パラフェノールスルホン酸塩、パラフェノールスルホン酸塩水和物、アセチルアセトナート水和物、タンニン酸塩、ジメチルジチオカルバミン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルアルキルスルホン酸塩]である、請求項10〜13のいずれか一つに記載の方法。
  16. 所望のカチオンの塩がモノオルガニルホスフィン酸塩から選択されるアニオンを持つ化合物である、請求項10〜13のいずれか一つに記載の方法。
  17. 所望のカチオンの塩がモノオルガニルホスホナート類から選択されるアニオン含有化合物である、請求項10〜13のいずれか一つに記載の方法。
  18. 所望のカチオンの塩がプロトン化窒素塩基の塩;メラミン、尿素、ビュレット、グアニジン、アルキルグアニジン、アリールグアニジン、ジフェニルグアニジン、ビグアニド、ビュレット、アラトイン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、トリルトリアゾール、ベンゾトリアゾール、2−アミノ−4−メチルピリミジン、ベンジル尿素、エチレンジメラミン、アセチレン尿素、ヒダントイン、マロン酸アミドアミジン、ジメチル尿素、5,5−ジフェニルヒダントイン、N,N’−ジフェニル尿素、エチレンビス−5−トリアゾン、グリシン酸無水物、テトラメチル尿素、トリエタノールアミン、メラミンの縮合体、またはこの種の更に高度に縮合された化合物のそれである、請求項10〜13のいずれか一つに記載の方法。
  19. 反応性誘導体がジオルガニルホスフィン酸エステル類、ジオルガニルホスフィン酸ピロエステル、ジオルガニルホスフィン酸クロライド類、ジオルガニルホスフィン酸ホスファート類、ジオルガニルホスフィン酸アセテート類、ジオルガニルホスフィン酸フェノラート類および/または他の誘導体である、請求項10〜18のいずれか一つに記載の方法。
  20. ジオルガニルホスフィン酸塩から洗浄用溶剤での洗浄によって付随成分を追い出しそして該付随成分を固液分離によって除く、請求項10〜19のいずれか一つに記載の方法。
  21. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の組成物の、難燃剤としてのポリマーにおける、または難燃剤組成物におけるポリマーのための使用。
  22. 難燃剤組成物が請求項1〜9のいずれか一つに記載されたジオルガニルホスフィン酸塩50〜99.9重量%および、少なくとも1種類の添加剤0.1〜50重量%を含む、請求項21に記載の使用。
  23. 難燃剤組成物が請求項1〜9のいずれか一つに記載されたジオルガニルホスフィン酸塩95〜70重量%および、少なくとも1種類の添加剤5〜30重量%を含む、請求項21または22に記載の使用。
  24. 添加剤がメラミンホスファート、ジメラミンホスファート、ペンタメラミントリホスファート、トリメラミンジホスファート、テトラキスメラミントリホスファート、ヘキサキスメラミンペンタホスファート、メラミンジホスファート、メラミンテトラホスファート、メラミンピロホスファート、メラミンポリホスファート、メラムポリホスファート、メレムポリホスファートおよび/またはメロンポリホスファートから誘導されている、請求項21〜23のいずれか一つに記載の使用。
  25. 添加剤がトリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートと芳香族ポリカルボン酸とのオリゴマーエステル、ベンゾグアナミン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、アラントイン、グリコールウリル、メラミン、メラミンシアヌレート、尿素シアヌレート、ジシアンジアミドおよび/またはグアニジンよりなる群から誘導されている、請求項21〜23のいずれか一つに記載の使用。
  26. 添加剤が亜鉛化合物から誘導されている、請求項21〜23のいずれか一つに記載の使用。
  27. 添加剤がカルボジイミド類および/または(ポリ)イソシアネート類および/またはスチレン−アクリル酸ポリマーよりなる群から誘導されている、請求項21〜23のいずれか一つに記載の使用。
  28. 難燃剤組成物の平均粒度が0.1〜3000μmである、請求項21〜27のいずれか一つに記載の難燃剤組成物の使用。
  29. 難燃剤組成物の残留湿分含有量が0.01〜10重量%である請求項21〜28のいずれか一つに記載の難燃剤組成物の使用。
  30. 難燃性ポリマー成形材料の製造においてのまたはそれのための請求項1〜9のいずれか一つに記載の組成物の使用。
  31. 難燃性ポリマー成形材料が、請求項1〜9のいずれか一つに記載されたジオルガニルホスフィン酸塩1〜50重量%およびポリマーまたはポリマー混合物1〜99重量%を含む、請求項30に記載の使用。
  32. 難燃性ポリマー成形材料が、請求項1〜9のいずれか一つに記載されたジオルガニルホスフィン酸塩1〜50重量%、ポリマーまたはポリマー混合物1〜99重量%および添加剤を0.1〜60重量%を含む、請求項30に記載の使用。
  33. 難燃性ポリマー成形材料が請求項1〜9のいずれか一つに記載されたジオルガニルホスフィン酸塩5〜30重量%、ポリマーまたはポリマー混合物5〜90重量%および添加剤5〜40重量%を含む、請求項30または31に記載の使用。
  34. ポリマーが熱可塑性ポリマー、および/または熱硬化性ポリマーよりなる群から誘導されている、請求項30〜33のいずれか一つに記載の使用。
  35. ポリマーがポリブチレンテレフタレート類の群から導かれており、そして難燃性ポリマー成形材料750〜1400のSV値を有する、請求項30〜33のいずれか一つに記載の使用。
  36. ポリマーがナイロン6.6ポリマーから導かれておりそしてガラス繊維強化難燃性ポリマー成形材料のMVR値が2〜200cm/分(275℃、5kg)である、請求項30〜33のいずれか一つに記載の使用。
  37. ポリマー成形材料が、請求項1〜9のいずれか一つに記載された組成物をポリマーペレットおよび添加剤とミキサー中で混合し、比較的高い温度のもとポリマー溶融状態で配合装置中で均一化しそして次にその均一化されたポリマーを紐状で引出しそしてそれを冷却しそして分割する、請求項30〜36のいずれか一つに記載の使用。
  38. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の組成物の、難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸又は難燃性ポリマー繊維での使用。
  39. 難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸又は難燃性ポリマー繊維が請求項1〜9のいずれか一つに記載のジオルガニルホスフィン酸塩1〜50重量%、ポリマーまたはポリマー混合物1〜99重量%、添加剤0〜60重量%およびフィラーまたは補強物質0〜60重量%を含有する、請求項38に記載の使用。
  40. 難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸又は難燃性ポリマー繊維が、請求項1〜9のいずれか一つに記載のジオルガニルホスフィン酸塩1〜50重量%、ポリマーまたはポリマー混合物1〜99重量%、添加剤0.1〜60重量%およびフィラーまたは補強物質0.1〜60重量%を含有する、請求項39に記載の使用。
  41. 難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸又は難燃性ポリマー繊維が、請求項22または23に記載の使用における難燃剤組成物1〜70重量%、ポリマーまたはポリマー混合物1〜99重量%、添加剤0.1〜60重量%およびフィラーまたは補強物質0.1〜60重量%を含有する、請求項39に記載の使用。
  42. 難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸又は難燃性ポリマー繊維が、請求項31〜33のいずれか一つに記載の使用における難燃性ポリマー成形材料1〜70重量%、ポリマーまたはポリマー混合物1〜99重量%、添加剤0.1〜60重量%およびフィラーまたは補強物質0.1〜60重量%を含有する、請求項39に記載の使用。
  43. ポリマーがポリブチレンテレフタレート類の群から導かれておりそして難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸又は難燃性ポリマー繊維の弾性率が10,000〜12,000N/mmである、請求項38〜42のいずれか一つに記載の使用。
  44. ポリマーがナイロン−6.6ポリマー類の群から導かれておりそして難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸又は難燃性ポリマー繊維の弾性率が10,000〜12,000N/mmである、請求項38〜42のいずれか一つに記載の使用。
  45. ポリマーがナイロン−6ポリマー類の群から導かれておりそして難燃性ポリマー成形体、難燃性ポリマーフィルム、難燃性ポリマー糸又は難燃性ポリマー繊維の弾性率が10,000〜12,000N/mmである、請求項38〜42のいずれか一つに記載の使用。
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