JP5645050B2 - パラジウム含有担持触媒、その製造方法、およびα,β−不飽和カルボン酸の製造方法 - Google Patents
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Description
α,β−不飽和カルボン酸の製造における生成物の分析はガスクロマトグラフィーを用いて行った。
ここで、Aは生成したα,β−不飽和カルボン酸の質量(単位:g)、Bは触媒に含まれるパラジウム金属の質量(単位:g)、Cは反応時間(単位:時間)である。
(触媒調製)
オキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2)0.125部に純水40部を加え均一に溶解させた。この溶液に粒状のシリカ担体(比表面積450m2/g、細孔容積0.68cc/g、メディアン径53.58μm)20部を完全に浸漬した後、エバポレーションで浸漬溶媒を除去した。このような浸漬担持法でZr原料を担持させた担体を空気中400℃で3時間焼成(昇温速度=1℃/分)を行い、ジルコニウム酸化物が担持された触媒前駆体(A)を得た。
オートクレーブに上記の方法で得た触媒のうち10.5g(パラジウムとしては0.5g)を内容積330mlのオートクレーブ(東洋高圧製、型式:LC−3)に仕込み、反応溶媒としての86質量%t−ブタノール水溶液100gと、ラジカルトラップ剤としてp−メトキシフェノールを反応溶液に対して200ppmを入れ、オートクレーブを密閉した。オートクレーブ内を窒素ガスで置換し、次いで、イソブチレンを6.5部導入し、攪拌(回転数1000rpm)を開始し、110℃まで昇温した。昇温完了後、オートクレーブに窒素を内圧2.4MPaまで導入した後、圧縮空気を内圧4.8MPaまで導入した。反応中に内圧が0.2MPa低下した時点(内圧4.6MPa)で、純酸素を0.2MPa導入する操作を繰り返し、純酸素の追加量が合計1.8MPaに達した時点で反応終了した。
(触媒調製)
オキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2)0.125部とテルル酸0.108部を純水40部に溶解させた水溶液に硝酸パラジウム硝酸溶液(パラジウム23.33wt%)4.28部を加え、均一溶液を調製した。この溶液に粒状のシリカ担体(比表面積450m2/g、細孔容積0.68cc/g、メディアン径53.58μm)20部を完全に浸漬した後、エバポレーションで浸漬溶媒を除去した。このような浸漬担持法でPd原料、Te原料およびZr原料を担持させた担体を空気中200℃で3時間焼成(昇温速度=1℃/分)を行い、パラジウム酸化物、ジルコニウム酸化物、テルル酸化物がシリカに担持された触媒前駆体(C)を得た。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
(触媒調製)
オキシ硝酸ジルコニウムの使用量を1.25部とした以外は実施例1と同様の操作で触媒を得た。触媒をXPSで分析したところ、パラジウムは金属状態であったが、ジルコニウムは酸化物のままであり、テルルは大部分が金属状態であったが一部は酸化物のままであった。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
(触媒調製)
オキシ硝酸ジルコニウムを加えなかったこと以外は実施例1と同様の操作でパラジウムおよびテルルがシリカ担体に担持された触媒を得た。触媒をXPSで分析したところ、パラジウムは金属状態であったが、ジルコニウムは酸化物のままであり、テルルは大部分が金属状態であったが一部は酸化物のままであった。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
(触媒調製)
オキシ硝酸ジルコニウムを2.50部とした以外は実施例1と同様の操作で触媒を得た。触媒をXPSで分析したところ、パラジウムは金属状態であったが、ジルコニウムは酸化物のままであり、テルルは大部分が金属状態であったが一部は酸化物のままであった。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
(触媒調製)
オキシ硝酸ジルコニウムを0.0126部としたこと、および触媒前駆体(A)を得るときの焼成条件を空気中800℃で3時間焼成(昇温速度=1℃/分)にしたこと以外は、実施例1と同様の操作で触媒を得た。触媒をXPSで分析したところ、パラジウムは金属状態であったが、ジルコニウムは酸化物のままであり、テルルは大部分が金属状態であったが一部は酸化物のままであった。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
(触媒調製)
触媒前駆体(A)を得るときの焼成条件を空気中800℃で3時間焼成(昇温速度=1℃/分)にしたこと以外は、実施例1と同様の操作で触媒を得た。触媒をXPSで分析したところ、パラジウムは金属状態であったが、ジルコニウムは酸化物のままであり、テルルは大部分が金属状態であったが一部は酸化物のままであった。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
(触媒調製)
触媒前駆体(A)を得るときの焼成条件を空気中800℃で3時間焼成(昇温速度=1℃/分)にしたこと以外は、実施例3と同様の操作で触媒を得た。触媒をXPSで分析したところ、パラジウムは金属状態であったが、ジルコニウムは酸化物のままであり、テルルは大部分が金属状態であったが一部は酸化物のままであった。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
(触媒調製)
触媒前駆体(A)を得るときの焼成条件を空気中800℃で3時間焼成(昇温速度=1℃/分)にしたこと以外は、比較例1と同様の操作で触媒を得た。触媒をXPSで分析したところ、パラジウムは金属状態であったが、ジルコニウムは酸化物のままであり、テルルは大部分が金属状態であったが一部は酸化物のままであった。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
(触媒調製)
触媒前駆体(A)を得るときの焼成条件を空気中800℃で3時間焼成(昇温速度=1℃/分)にしたこと以外は、比較例2と同様の操作で触媒を得た。触媒をXPSで分析したところ、パラジウムは金属状態であったが、ジルコニウムは酸化物のままであり、テルルは大部分が金属状態であったが一部は酸化物のままであった。
上記の方法で得た触媒を用いた以外は実施例1と同様の操作で反応評価を行った。
Claims (5)
- アルコール、オレフィンまたはα,β−不飽和アルデヒドからα,β−不飽和カルボン酸を製造するためのパラジウム含有担持触媒であって、触媒構成元素としてパラジウム、ジルコニウムおよびテルルを含有し、パラジウム元素1モルに対してジルコニウム元素を0.001〜0.8モル、テルル元素を0.001〜0.4モル含有し、且つ、触媒に含まれる触媒構成元素のうちパラジウム元素、ジルコニウム元素、およびテルル元素の合計が60重量%以上であるパラジウム含有担持触媒。
- 請求項1記載のパラジウム含有担持触媒を製造する方法であって、担体にパラジウム原料を担持する工程、担体にジルコニウム原料を担持する工程を含むパラジウム含有担持触媒の製造方法。
- 担体にジルコニウム原料を担持する前記工程において、担体に担持されたジルコニウム原料を加熱してジルコニウム酸化物に変える加熱処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記加熱処理の温度が200℃〜1200℃である請求項3記載の方法。
- 請求項1記載のパラジウム含有担持触媒を用いて、アルコール、オレフィンまたはα,β−不飽和アルデヒドを分子状酸素により液相酸化するα,β−不飽和カルボン酸の製造方法。
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