JP5644276B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、片持ち支持される可動子を往復移動させるリニアアクチュエータに係り、特に可動子に加わる荷重に善処したリニアアクチュエータに関するものである。
レシプロモータ等のリニアアクチュエータは、例えば特許文献1に例示されるように、通電がなされることにより可動子を往復移動させる磁気回路を主体としている。磁気回路は、磁性体からなる可動子コア及び固定子コアと、固定子コアのうち可動子コアに対向する固定子側対向部に往復動方向に沿って配列され、各々の可動子コアに面する側の面の磁極を反転させた対をなす永久磁石と、固定子コアに巻回されるコイルとを含む複数の要素部品で構成されており、コイルへの通電により生じる磁束が対をなす永久磁石のうち所要の方向に位置する磁石で生じる磁束を弱め、他方の磁石で生じる磁束を強めることにより可動子を往復移動させるものである。
特開2003−339147号公報
ところで、可動子を移動可能に支持する軸受等の支持機構を可動子の一方に配置できない制約や要求などがあり、可動子を片持ち支持する構成を採用する場合がある。このような可動子を片持ち支持する構成では、重力や可動子に加わる外力等が偏荷重として支持機構に作用するので支持機構の寿命が短命となってしまう。
また、外部から受ける荷重や重力によって可動子が撓んでしまい、可動子の位置決め精度が低減してしまう。特に、可動子にワークを取り付ける場合には、ワークの荷重が可動子に加わることによって可動子が撓みやすく、ワーク及び可動子の位置決め精度が著しく損なわれる。
このような課題は、上述のような磁気回路を構成する要素部品のうち可動子を構成する要素部品が鉄心のみである可動鉄心型のものに限らず、可動子を構成する要素部品が永久磁石を含む可動磁石型の場合でも同様のことがいえる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的は、可動子を移動可能に片持ち支持する構成において、可動子を支持する支持機構の寿命や可動子の位置決め精度を向上させたリニアアクチュエータを提供することである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のリニアアクチュエータは、所定の往復動方向に沿って移動可能に支持基端で片持ち支持される可動子と、可動子のうち前記支持基端から変位した部位との間に第一のギャップ及び第二のギャップを形成する対をなす固定子側対向部を有する固定子コアと、固定子コアに巻回されるコイルと、可動子のうち固定子側対向部に対向する可動子側対向部又は固定子コアの固定子側対向部のいずれか一方に往復動方向に沿って配列され各々の相手側の対向部に臨む側の面の磁極を反転させた対をなす永久磁石とを備え、コイルへの通電により生じる磁束が対をなす永久磁石のうち所要の方向に位置する磁石で生じる磁束を弱め、他方の磁石で生じる磁束を強めることにより可動子を往復移動させるように構成されており、コイルへの通電又は永久磁石で生じる磁束によって第一のギャップ及び第二のギャップにそれぞれ発現する、可動子を互いに逆方向に引き寄せる電磁吸引力のうち、反重力方向側に向けて可動子を引き寄せる一方の電磁吸引力を、重力方向側に向けて可動子を引き寄せる他方の電磁吸引力よりも強く設定して、各々の電磁吸引力の差によって得られる付勢力で可動子のうち支持基端から変位した部位を電磁的に支持する電磁支持部を設けたことを特徴とする。
このように、第一及び第二のギャップにそれぞれ発現する、可動子を互いに逆方向に引き寄せる電磁吸引力のうち、反重力方向側に向けて可動子を引き寄せる一方の電磁吸引力を、重力方向側に向けて可動子を引き寄せる他方の電磁吸引力よりも強く設定して、各々の電磁吸引力の差によって得られる付勢力で可動子のうち支持基端から変位した部位を電磁的に支持する電磁支持部を設けたので、可動子を少なくとも二点で支持することになり、可動子を支持する支持機構にかかる偏荷重を低減して支持機構の寿命を向上させることができる。しかも、可動子を少なくとも二点で支持するので、可動子に作用する荷重により可動子が撓むことを低減又は無くして可動子や可動子に設けたワークの位置決め精度を向上させることも可能となる。
さらに、第一のギャップ及び第二のギャップに作用する電磁吸引力のうち、反重力方向側に向けて可動子を引き寄せる一方の電磁吸引力を、重力方向側に向けて可動子を引き寄せる他方の電磁吸引力よりも強く設定していることから、可動子や可動子に設けたワークに作用する重力に起因する上記不具合に適切に対応することもできる
本発明は、以上説明したように、第一及び第二のギャップにそれぞれ発現する、可動子を互いに逆方向に引き寄せる電磁吸引力の強さに差異を設定して、各々の電磁吸引力の差によって得られる付勢力で可動子のうち支持基端から変位した部位を電磁的に支持する電磁支持部を設けたので、可動子を少なくとも二点で支持することになり、可動子を支持する支持機構にかかる偏荷重を低減して支持機構の寿命を向上させることが可能となる。しかも、可動子を少なくとも二点で支持するので、可動子に作用する荷重により可動子が撓むことを低減又は無くして可動子や可動子に設けたワークの位置決め精度を向上させることも可能となる。したがって、リニアアクチュエータの駆動精度や信頼性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るリニアアクチュエータを模式的に示す横断面図。 図1に示すリニアアクチュエータのA−A断面図。 同アクチュエータの可動子を模式的に示す図。 同アクチュエータの動作に関する説明図。 第一及び第二のギャップに作用する電磁吸引力に関する説明図。 本発明の他の実施形態に係るリニアアクチュエータの構成を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態のリニアアクチュエータは、図1及び図2に示すように、固定子1と、この固定子1に対し往復動方向(X方向)に沿って相対移動可能に構成される可動子2とを有する。可動子2は、支持機構14により支持基端2bが片持ち支持されている。本実施形態のリニアアクチュエータは、図3に示すように、可動子2に例えばワイヤボンダのノズル等を始めとするワークWを取り付けて、これら装置の駆動部を構成するために利用される。
固定子1は、図1及び図2に示すように、断面C字状をなし端面同士が互いに対向して対をなす固定子側対向部10b・10bを有する磁性体の固定子コア10と、この固定子コア10に巻回されるコイル11と、固定子側対向部10bに取り付けられる永久磁石12とを有する。固定子コア10は、図示しない複数の固定子コア板を軸心方向に沿って積層して固定することで構成されている。互いに対向する固定子側対向部10b・10b同士の間には、可動子2のうち支持機構14で支持される支持基端2bから変位した部位が配置され、対をなす固定子側対向部10b・10bと可動子2との間に第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2が形成されている。可動子2のうち固定子側対向部10bに対向する部位を可動子側対向部20bと以下の説明で称することがある。
固定子1を構成するコイル11は、図1及び図2に示すように、巻数が等しい対をなすコイル11・11を固定子側対向部10b・10bに取り付けたもので、各々のコイル11・11が第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2を挟んで互いに対向する位置に配置され、第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2に通電により可動子2を移動させるための磁束を発現させるものである。
固定子1を構成する永久磁石12は、図1及び図2に示すように、対をなす永久磁石12a・12b(12c・12d)を往復動方向(X方向)に沿って固定子側対向部10b・10bにそれぞれ配列したもので、各々の可動子2(可動子側対向部20b)に臨む側の面の磁極を反転させている。具体的には、可動子2の可動子側対向部20bとの間に第一のギャップgp1を形成する固定子側対向部10bには、対をなす永久磁石12a・12bが取り付けられており、可動子2の可動子側対向部20bとの間に第二のギャップgp2を形成する固定子側対向部10bには、対をなす永久磁石12c・12dが取り付けられている。
可動子2は、図1〜図3に示すように、略長方形状をなし自由端となる先端2a側が固定子コア10の固定子側対向部10b・10b同士に挟まれる位置に配置され、基端2b側が図3に示すボルト等の固着具boで軸受たる支持機構14に取り付けられて片持ち支持状態で往復動方向(X方向)に沿って直線移動可能に構成されている。具体的には、可動子2は、図3に示すように、対をなす固定子側対向部10b・10bとそれぞれ対向する部位を可動子側対向部20b・20bとした磁性体の可動子コア20と、この可動子コア20と支持機構14とを関連づける(連結)ための樹脂等の非磁性体からなる連結部材21とを有する。この可動子コア20は、図1に示すように、上記固定子1を構成する固定子コア10、コイル11及び永久磁石12とともに磁束mfを発現させて可動子2に電磁力を作用させて可動子2を往復移動させる磁気回路mcを構成する複数の要素部品の一部である。本実施形態では、磁気回路mcを構成する複数の要素部品(固定子コア10,コイル11,永久磁石12,可動子コア20)のうち可動子2を構成する要素部品を鉄心とも呼ばれる可動子コア20のみとした可動鉄心型のアクチュエータを構成している。
図3に示すように、可動子2を構成する連結部材21には、可動子2のうち先端2a側(反支持機構側)の寸法w1を基端2b側(支持機構14側)の寸法w2よりも小さくするテーパ部21aを形成することで、可動子2の重心を支持機構14側に可能な限り近づけるように構成されている。このように、支持機構14が可動子2を片持ち支持する構成では、可動子2の重心が支持機構14に近づくほど加減速時の振動に対する安定度が増すので、本実施形態のように可動子2の重心を支持機構14側に近づけるように、可動子2の支持機構14側と反支持機構側とを非対称に形成すると、加速時又は減速時に可動子2に生じる振動を低減して可動子2及びワークWを効率よく駆動させることが可能となる。
上記構成のアクチュエータの動作は特許文献1のものと同様であるので詳細な説明を省略するが、コイル11に通電されていない場合は、図4(a)に示すように、第一及び第二のギャップgp1・gp2において各々の対をなす永久磁石12a・12b(12c・12d)により互いに向きの異なる磁束mf1・mf2を発現させる。図4(b)に示すように、コイル11に対し或る方向(正方向)に通電を行うと、コイル11への通電により図1に示す磁束mfが生じ、各々の対をなす永久磁石12で生じる二つの磁束mf1・mf2のうちコイル11への通電で生じる磁束mfと同方向である磁束mf1が強まり、他方の磁束mf2が弱まり、電磁力F1が可動子2(可動子コア20)に作用して可動子2が磁束の強まる方向(X1方向)へ移動する。一方、図4(c)に示すように、上記の正方向とは反対である逆方向にコイル11への通電を行うと、その逆方向(X2方向)に電磁力F2が作用して可動子2がX2方向に移動する。すなわち、磁気回路mcは、コイル11への通電により生じる磁束mfが、対をなす永久磁石12a・12b[12c・12d]のうち所要の方向に位置する磁石12a(12b)[12c(12d)]で生じる磁束mf2(mf1)を弱め、他方の磁石12b(12a)[12d(12c)]で生じる磁束mf1(mf2)を強めることにより可動子2に電磁力F1(F2)を作用させて可動子2を往復移動させるものである。
また、磁気回路mcは、図5(a)に示すように、コイル11への通電を行っていない状態では、永久磁石12で生じる磁束によって第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2に往復双方向(X方向)に直交する方向であって互いに逆方向に向かう電磁吸引力F3・F4を発現させる。すなわち、可動子コア20の反重力方向側に位置する固定子側対向部10bに配列された一対の永久磁石12a・12bによって第一のギャップgp1に磁束mfa・mfbが発現し、この磁束mfa・mfbによって反重力方向側に向けて可動子2を引き寄せる電磁吸引力F3が発生するする。一方で、可動子コア20の重力方向側に位置する固定子側対向部10bに配列された一対の永久磁石12c・12dによって第二のギャップgp2に磁束mfc・mfdが発現し、この磁束mfc・mfdによって重力方向側に向けて可動子2を引き寄せる電磁吸引力F4が発生する。第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2に作用する電磁吸引力F3・F4は、それぞれ往復動方向(X方向)に直交する方向である鉛直方向に沿って働き、各々の電磁吸引力F3・F4は互いに逆方向に可動子2を引き寄せる。図5(a)に示すように、4つの永久磁石12a・12b・12c・12dの強さが全て等しい場合には、これらの永久磁石12で生じる二つの電磁吸引力F3・F4の強さが等しく差異がないので、これら二つの電磁吸引力F3・F4は互いに釣り合い状態となる。
ところで、図1に示すように、可動子2を支持機構14で片持ち支持する構成では、重力や可動子2に加わる外力等が偏荷重gとして支持機構14にかかるので支持機構14の寿命が短命となる不具合がある。また、外部から受ける加重や重力によって可動子2が撓んでしまい、可動子2の自由端(先端2a)側が垂れて可動子2の位置決め精度が低減してしまう。特に、可動子2の自由端(先端2a)側にワークWを取り付ける場合には、ワークWの荷重によって可動子2が撓みやすくなり、ワークW及び可動子2の位置決め精度が著しく損なわれる。
そこで、本実施形態では、図1及び図5(b)に示すように、第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2にそれぞれ発現する電磁吸引力F3・F4の強さに差異を設定して、各々の電磁吸引力F3・F4の差によって得られる付勢力(F3−F4)で可動子2のうち支持基端2bから変位した部位を電磁的に支持する電磁支持部3を設けている。すなわち、電磁支持部3は、第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2に作用する電磁吸引力F3・F4のうち、反重力方向側に向けて可動子2を付勢する一方の電磁吸引力F3を、重力方向側に向けて可動子2を付勢する他方の電磁吸引力F4よりも強く設定することで、これら電磁吸引力F3・F4の差によって反重力方向側に向けて可動子2を付勢する付勢力(F3−F4)で可動子2を電磁的に支持するものである。具体的には、第一のギャップgp1に電磁吸引力F3を発現させる対をなす永久磁石12a・12bの磁石の強さを、第二のギャップgp2に電磁吸引力F4を発現させる対をなす永久磁石12c・12dよりも強くすることで、第一及び第二のギャップgp1・gp2に作用する電磁吸引力F3・F4の強さに差異を設けている。付勢力(F3−F4)の強さは、図1に示すように、可動子2やワークWに作用する重力、可動子2に加わる外力等の荷重gと釣り合う大きさとなるように設定されている。
以上のように本実施形態のリニアアクチュエータは、所定の往復動方向に沿って移動可能に支持基端2bで片持ち支持される可動子2と、可動子2のうち支持基端2bから変位した部位との間に第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2を形成する対をなす固定子側対向部10b・10bを有する固定子コア10と、固定子コア10に巻回されるコイル11と、固定子コア10の固定子側対向部10bに往復動方向に沿って配列され各々の相手側の対向部(可動子側対向部20b)に臨む側の面の磁極を反転させた対をなす永久磁石12a・12b(12c・12d)とを備え、コイル11への通電により生じる磁束mfが対をなす永久磁石12a・12b[12c・12d]のうち所要の方向に位置する磁石12a(12b)[12c(12d)]で生じる磁束mf2(mf1)を弱め、他方の磁石12b(12a)[12d(12c)]で生じる磁束mf1(mf2)を強めることにより可動子2を往復移動させるように構成されており、永久磁石12で生じる磁束mfa・mfb・mfc・mfdによって第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2にそれぞれ発現する、可動子2を互いに逆方向に引き寄せる電磁吸引力F3・F4の強さに差異を設定して、各々の電磁吸引力F3・F4の差によって得られる付勢力(F3−F4)で可動子2のうち支持基端2bから変位した部位を電磁的に支持する電磁支持部3を設けている。
このように、第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2にそれぞれ発現する、可動子2を互いに逆方向に引き寄せる電磁吸引力F3・F4の強さに差異を設定して、各々の電磁吸引力F3・F4の差によって得られる付勢力(F3−F4)で可動子2のうち支持基端2bから変位した部位を電磁的に支持する電磁支持部3を設けているので、可動子2を少なくとも二点で支持することになり、可動子2を支持する支持機構14にかかる偏荷重gを低減又は無くして支持機構14の寿命を向上させることができ、また、可動子2を少なくとも二点で支持するので、可動子2に作用する荷重gにより可動子2が撓むことを低減又は無くして可動子2や可動子2に設けたワークWの位置決め精度を向上させることが可能となる。
特に、本実施形態では、第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2に作用する電磁吸引力F3・F4のうち、反重力方向側に向けて可動子2を引き寄せる一方の電磁吸引力F3を、重力方向側に向けて可動子2を引き寄せる他方の電磁吸引力F4よりも強く設定しているので、可動子2やワークWに作用する重力に起因する上記不具合に適切に対応することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、固定子コア10は、断面C字状をなし端面同士が互いに対向するC型コアであるが、可動子2との間に第一及び第二のギャップを形成する対をなす対向部があれば、このC型コアに限定されるものではない。
さらに、第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2に発生する電磁吸引力F3・F4の強さに差異を設定した構成としては、本実施形態の構成以外に次の構成が挙げられる。すなわち、第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2を介して可動子2に作用する電磁吸引力F3・F4は、コイル11への通電により生じる磁束によっても発生するので、第一のギャップgp1に電磁吸引力F3を発現させるコイル11(可動子コア20の上方にあるコイル11)の巻数を、第二のギャップgp2に電磁吸引力F4を発現させるコイル11(可動子コア20の下方にあるコイル11)の巻数よりも多くすることで、第一のギャップgp1に作用する電磁吸引力F3を第二のギャップgp2に作用する電磁吸引力F4よりも強く設定することが挙げられる。
また、第一のギャップgpに電磁吸引力F3を発現させるコイル11(可動子コア20の上方にあるコイル11)に流す電流に対し、例えば直流分(オフセット電流)を重畳し、第一のギャップgp1に電磁吸引力F3を発現させるコイル11(可動子コア20の上方にあるコイル11)の通電量を、第二のギャップgp2に電磁吸引力F4を発現させるコイル11(可動子コア20の下方にあるコイル11)の通電量よりも多くすることで、第一のギャップgp1に作用する電磁吸引力F3を第二のギャップgp2に作用する電磁吸引力F4よりも強く設定することが挙げられる。その他には、第一のギャップgp1と第二のギャップgp2とのギャップ寸法(間隔)をアンバランスにすることによっても、第一のギャップgp1及び第二のギャップgp2に発生する電磁吸引力F3・F4の強さに差異を設定することが可能である。
その他、本実施形態では、対をなす永久磁石12を固定子コア10の固定子側対向部10b・10bに取り付けて、磁気回路mcを構成する要素部品のうち可動子2を構成する要素部材が鉄心とも呼ばれる可動子コア20のみである可動鉄心型のアクチュエータであるが、図6に示すように、可動子102の可動子側対向部120bに対をなす永久磁石112a・112b(112c・112d)を取り付けて、可動子102を構成する要素部材に永久磁石112が含まれる可動磁石型のアクチュエータに適用するなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。なお、図6において、符号101は固定子、符号110は固定子コア、符号120は可動子コアである。
10…固定子コア
10b…固定子側対向部
11…コイル
12,12a,12b,12c,12d…永久磁石
2…可動子
2b…支持基端
20b…可動子側対向部
3…電磁支持部
gp1…第一のギャップ
gp2…第二のギャップ
F3,F4…電磁吸引力
(F3−F4)…付勢力

Claims (1)

  1. 所定の往復動方向に沿って移動可能に支持基端で片持ち支持される可動子と、可動子のうち前記支持基端から変位した部位との間に第一のギャップ及び第二のギャップを形成する対をなす固定子側対向部を有する固定子コアと、固定子コアに巻回されるコイルと、可動子のうち固定子側対向部に対向する可動子側対向部又は固定子コアの固定子側対向部のいずれか一方に往復動方向に沿って配列され各々の相手側の対向部に臨む側の面の磁極を反転させた対をなす永久磁石とを備え、コイルへの通電により生じる磁束が対をなす永久磁石のうち所要の方向に位置する磁石で生じる磁束を弱め、他方の磁石で生じる磁束を強めることにより可動子を往復移動させるように構成されており、
    コイルへの通電又は永久磁石で生じる磁束によって第一のギャップ及び第二のギャップにそれぞれ発現する、可動子を互いに逆方向に引き寄せる電磁吸引力のうち、反重力方向側に向けて可動子を引き寄せる一方の電磁吸引力を、重力方向側に向けて可動子を引き寄せる他方の電磁吸引力よりも強く設定して、各々の電磁吸引力の差によって得られる付勢力で可動子のうち支持基端から変位した部位を電磁的に支持する電磁支持部を設けたことを特徴とするリニアアクチュエータ。
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