JP5644062B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等、又はこれらの機能を複合した画像処理装置に関する。
今日、複写機としての機能だけでなく、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等、色々な機能が融合された画像処理装置(デジタル複合機(MFP:Multi Function Product))が開発されている。
また、複写機として、インクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置は、転写紙などに印字するための印字ヘッドを有する。印字ヘッドは、インク吹き出しノズルが副走査方向に複数配列されているものである。インクジェット記録装置は、印字ヘッドを主走査方向に移動させて、インク吹き出しノズルから記録媒体(例えば、転写紙)にインクを吐出して複数バンド単位(バンドについては後述する)に画像記録(印字)を行う。インクジェット記録装置は、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することできる。従って、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少ないなどの理由があり、MFPの記録装置にも採用され、普及してきている。
また、例えば、特許文献1などに記されるように、大量にセットされた原稿の中に紛れ込んだ白紙を検出することによって、無駄なコピーやスキャナまたはFAX送信を防止する画像処理装置がある。
また、例えば、特許文献2〜4いずれかに記載されている画像処理装置は、画像記録をする際に、原稿の画像記録する必要のない領域(以下、「白領域」という。)を検出し、白領域では印字ヘッドを移動させず画像記録しない、いわゆるスキップ動作を行う。この技術により、記録速度すなわち印字ヘッドのプロット処理の生産性を向上させている。ここで、白領域とは、原稿の背景色の領域であり、例えば原稿の白色の領域である。また、記録媒体の白領域以外の領域をカラー領域(黒領域を含む)という。また、スキップ動作とは、インクジェット記録装置に限らず、全ての画像処理装置において、白領域を画像記録しないことをいう。
また、画像処理装置が搭載する機能や使われ方は多種・多様になってきており、長尺原稿のコピーというものがある。例えば15mという長尺の原稿を、ロール型の転写紙を用いてコピーするというものである。
これらの処理達成する画像処理装置の構成としては、特許文献5に記されるように、原稿を読取った画像データをメモリに蓄積し、メモリに蓄積したデータを記録装置(プロッタ装置)に出力する画像処理装置がある。
例えば、画像処理装置により長尺原稿のコピー等を行う(例えば、インクジェット記録装置では、印字ヘッドを走査させながらプロットする)場合に、原稿の途中に白領域が多く存在するとスキップ動作が多数発生する。一方、画像データのメモリへの蓄積処理は原稿の白領域も読み取って行う。従って、原稿を読取ってメモリに画像データを蓄積する速度vと、メモリから画像データを読み出して記録媒体に記録する速度vを比較すると、v<vとなる。そのため、一度、原稿から読み取った画像データを1ページ分メモリに蓄積した後、記録媒体への記録処理を行っていた。これにより、長尺原稿などでは1枚目のコピーが終了する時間が著しく長くなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題を鑑みて、スキップ動作を行う構成が備わった画像処理装置において、長尺原稿の画像記録を行う場合であっても、短時間で画像記録を行う画像処理装置を提供することを目的とする。
上記問題を達成するために、原稿を画像データとして読み取る読み取り部と、前記画像データを用いて、前記原稿を副走査方向に所定幅で分割したバンド毎に、前記原稿の白領域を検出するバンド別検出部と、各バンドの画像データと、当該バンドが当該バンド別検出部で検出された白領域であるか否かの情報とが対応付けられて記憶されるメモリ部と、前記メモリ部から、各バンドの画像データと当該バンドが前記白領域であるか否かの情報とを読み出し、前記白領域以外のバンドの画像データを記録媒体に記録し、前記白領域のバンドをスキップする出力部と、を有する画像処理装置において、前記画像データを用いて、前記原稿のページ毎に前記白領域を検出するページ別検出部と、前記白領域のバンドの連続数が予め定められた第1連続数閾値より大きいか否かを判断する第1判断部と、前記白領域のページの連続数が予め前記第1連続数閾値より高く定められた第2連続数閾値より大きいか否かを判断する第2判断部を有し、前記第1判断部は、前記白領域のバンドの連続数が予め定められた第1連続数閾値より大きいと判断した時から第1所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各バンドの画像データの読み出しを禁止し、当該第1所定時間経過後、前記出力部に前記メモリ部から前記各バンドの画像データと、当該バンドが白領域であるか否かの情報を読み出させ、記録媒体への記録を行わせること、前記第2判断部は、前記白領域のページの連続数が予め定められた第2連続数閾値より大きいと判断した時から、第1所定時間より長く定められた第2所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各ページの画像データの読み出しを禁止し、当該第2所定時間経過後に、または前記第2判断部が前記白領域のページの連続数が予め定められた前記第2連続数閾値より大きくないと判断し、かつ前記第1判断部が前記白領域のバンドの連続数が予め前記第2連続数閾値より低く定められた第1連続数閾値より大きいと判断した時から、第1所定時間と同様の第3所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各バンドの画像データの読み出しを禁止し、当該第3所定時間経過後、前記出力部に前記メモリから前記各バンドと、当該バンドが白領域であるか否かの情報を読み出させ、記録媒体への記録を行わせることを特徴とする画像処理装置とした。
また、バンド別検出部に換えてブロック別検出部とすることもできる。ブロック別検出部は、画像データを用いて、前記原稿の副走査方向、主走査方向にそれぞれ第1所定幅、第2所定幅を有するブロック単位で、前記原稿の白領域を検出する。
本発明の画像処理装置によれば、スキップ動作を行う機能が備わった画像処理装置で長尺原稿の画像記録を行う場合であっても、短時間で画像記録を行う。
本実施例の画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 本実施例の画像データ処理部の機能構成例を示したブロック図である。 本実施例のバンド別検出部の機能構成例を示したブロック図である。 バンド及びブロックを説明するための図である。 本実施例のバンド別検出部の主な処理の流れを示したフローチャートである。 罫線フォーマットの原稿を示した図である。 格子状の罫線フォーマットの原稿を示した図である。 出力I/F処理部などの機能構成例を示した図である。 第2メモリ部に画像データのバンドの蓄積または読み出しを模式的に示した図である。 本実施例の画像処理装置の主な処理の流れを示したフローチャート図である。 ブロック別検出部の機能構成例を示したブロック図である。 別の実施例の出力I/F出力部などの機能構成例を示したブロック図である。 ページ別検出部などの機能構成例を示したブロック図である。 バンド別検出部、ページ別検出部の主な処理の流れを示したフローチャート図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、同じ機能を持つ構成部や同じ処理を行う過程には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
図1に本発明における画像処理装置100の全体構成例を示す。この実施例1の画像処理装置100は、読み取り部1と、画像データ処理部2と、バス制御回路部3と、第1メモリ部4と、HDD(Hard Disk Drive)5と、出力I/F処理部6と、第2メモリ部7と、出力部8と、操作表示部9と、CPU(Central Processing Unit)10と、N.B.11と、第3メモリ部12と、S.B.13と、ROM(Read Only Memory)14と受信部15と、で構成されている。以下の説明では、インクジェットプリント方式を採用している画像処理装置について説明するが、本発明はこの方式に限られない。また、「記録媒体」とは、紙や、紙に類するものであり、「記録する」とは、例えば転写紙に原稿の文字、記号などを印字することまたは、絵柄、模様などを転写することである。
上記「発明が解決しようとする課題」でも述べたように、原稿を読取ってメモリに画像データを蓄積する速度vと、メモリから画像データを読み出して記録媒体に記録する速度vを比較すると、v<vとなる。そこで、この実施例1の画像処理装置100では、白領域のバンドの連続数が、予め定められた第1連続数閾値Bより大きいか否かの判断を第1判断部110が行う。第1判断部110が大きいと判断した時から第1所定時間T経過までは、出力部8は、メモリから画像データなどを読み出さない。そして、第1所定時間T経過後に、出力部8はメモリから画像データを読み出す。以下、各構成部の詳細な説明を行う。
読み取り部1はCCD光電変換素子からなるラインセンサとA/Dコンバータとそれら駆動回路を具備する。読み取り部1は、セットされた原稿を読み取ることで、原稿の濃淡情報を得ることができる。そして、読み取り部1は、当該濃淡情報からRGB各8ビットのデジタル画像データ(以下、単に「画像データ」という。)を生成し出力する。
また、読み取り部1は、ADF装置を具備しているので、セットされた原稿を順次搬送しながら走行体固定で読取ることができる。この場合は、原稿を搬送させながら、原稿後端を検出するため、原稿スキャン後に原稿のサイズが確定する。
画像データ処理部2は、読取り部1からの画像データに対し、各種画像処理を行う。その詳細は後述する。
バス制御回路部3は、画像処理装置100内で必要な画像データや制御コマンド等の各種データのやり取りを行うデータバスの制御装置であり、複数種のバス規格間のブリッジ機能を有している。本実施例では、バス制御回路部3と、画像データ処理部2および出力I/F処理部6とはPCIバスで接続されており、バス制御回路部3とHDD5とはATAバスで接続されており、バス制御回路部3と第1メモリ部4とはDDR2規格で接続されており、ASIC化されている。
第1メモリ部4は、複数種のバス規格間をブリッジする際の処理の速度差を吸収するために一時的にやりとりするデータを記憶したり、CPU10が画像処理装置100の制御を行う際に、プログラムや中間処理した画像データを一時的に記憶する揮発性メモリである。従って、CPU10は第1メモリ部4内に記憶した画像データを自由に読み書きできる。本実施例では、第1メモリ部4として、規格化されパーソナルコンピュータに使用されているDRAM(DIMM)を使用する。
HDD5は、デスクトップパソコンにも使用されている電子データを保存するための大型の記憶装置で、本デジタル画像処理装置内では主に画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積する。本実施例ではIDEを拡張して規格化されているATAバス接続のハードディスクを使用する。
出力I/F処理部6は、バス制御回路部3を介して第1メモリ部4から送信されるCMYKの画像データを受け取ると共に、出力部8にその画像データを送信する。その詳細は後述する。
第2メモリ部7は、第1メモリ部4から送られてくるCMYKの画像データを、出力部8の機構に合わせて一時的に蓄積する揮発性メモリである。その詳細は後述する。また、本実施例では第2メモリ部7は、前述の第1メモリ部4と同様にDRAM(DIMM)を使用する。
出力部8は、出力I/F処理部6を介して第2メモリ部7からCMYKの画像データを順次受け取る。例えば、インクジェット方式を採用している場合には、インクジェットの印字ヘッドを走行させながらプロット処理を行い、記録媒体上に画像を記録する。
CPU10は、本デジタル画像処理装置の制御全体を司るマイクロプロセッサである。
N.B.11とS.B.13は、パーソナルコンピュータに使用されるチップセットのひとつで、それぞれNorthBridge、SouthBridgeと呼ばれる汎用の電子デバイスである。主にAGPバス,PCIバス,ISAバス,メモリを含むCPUシステムを構築する際によく使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したもので、本実施例ではN.B.11とS.B.13との間にはPCIバスが構築され、CPU10,ROM14等の間をブリッジしている。
ROM14は、CPUが本デジタル画像処理装置の制御を行う際のプログラム(含むブート)が格納されるメモリである。
操作表示部9は、本デジタル画像処理装置とユーザのインターフェースを行う部分で、LCD(液晶表示装置)とキースイッチから構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する。本実施例ではPCI−Expressバスを介してCPU10と接続する。
受信部15(例えば、外部I/F回路部)はPCI−EXPRESSバスと外部の端末16(例えば、PC端末)を接続する装置である。受信部15により画像処理装置100は外部の端末と各種データのやり取りを行うことができる。例えば、その接続I/Fにネットワーク(イーサネット(登録商標))を使用すればよい。すなわち画像処理装置100は受信部15を介してネットワークに接続されている。なお、受信部15はなくてもよい。
外部端末16は例えばパーソナルコンピュータで、パーソナルコンピュータにインストールされたアプリケーションソフトやドライバを介して、ユーザは画像処理装置100に対して各種制御や画像データの入出力を行う。
第3メモリ部12は、外部の端末16から送られてきたプリンタ画像データを展開したり、CPU10が制御を行う際のプログラムを一時的に記憶する揮発性メモリである。従って、CPU10は第3メモリ部12内に記憶した画像データを自由に読み書きすることが可能である。
その他、CPUは高速処理を求められるため、通常起動時にはROM14に記憶されたブートプログラムにてシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能な第3メモリ部12に展開されたプログラムによって処理を行う。また、本実施例では前述の第1メモリ部4と同様にDRAM(DIMM)を使用する。
[複写動作]
ユーザが画像形成装置100を用いて原稿を記録媒体に複写する際には、ユーザは原稿を読取り部1にセットし、ユーザの所望する設定(ソート処理等)と動作開始の入力を操作表示部9から入力する。操作表示部9は入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換する。変換された制御コマンドデータはバスを介してCPU10に通知される。CPU10は動作開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作に必要な設定や動作を順に行う。以下に動作プロセスを順に記す。
読取り部1は原稿をRGBの画像データとして読み取る。画像データ処理部2は、読み取られたRGBの画像データをCMYKの画像データに変換する。CMYKの画像データは、バス制御回路部3を介して一旦、第1メモリ部4に蓄積される。第1メモリ部4には複数ページ分の画像データが蓄積できるため、CPU10が画像データを管理することによりソート処理等を行うことができる。
次に、第1メモリ部4に蓄積された画像データは、バスと書き込みI/F処理部6を介して、出力部8に送られる。その後、出力部8は、インクジェットの印字ヘッドを走行させながらプロット処理を行い、記録媒体上にコピー画像を記録し、出力する。
図2に画像データ処理部2の機能構成例を示す。図2を用いて、画像データ処理部2内の動作を説明する。
認識処理手段50は、読取部1からの画像データを用いて、原稿認識処理を実施し、画素毎に特徴データ(この例では、絵柄領域や文字エッジ領域や網点領域)を得る。認識処理手段50は、各画素の濃度と周囲の濃度とを比較することにより、特徴データを判定する。なお認識処理手段50の処理については「特開2003−46772号公報」等に記載されている。
フィルタ処理手段51は、ユーザからの画質モードの設定に従い、画像データに対する空間周波数の補正処理を行う。フィルタ処理手段51は、例えば、「文字モード」が指定された場合は、文字をハッキリ再現するため鮮鋭化処理を行い、「写真モード」が指定された場合は、絵柄を滑らかに表現するため平滑化処理を行う。
次に、色変換手段52は、ユーザからのカラーモードの設定に従い、色変換処理を行う。色変換手段52は例えば、「カラーモード」が指定された場合はRGB→CMYK変換を行い、「モノクロモード」が指定された場合はRGB→K(モノクロ)変換を行う。
次に、変倍処理手段53は、ユーザの指定に従って変倍処理(解像度変換)を行う。本実施例では読取り部1の走査密度が600dpi、出力部8の走査密度が600dpiである。また、ユーザにより等倍コピーを指定された場合には、変倍処理手段53は、変倍処理(解像度変換)を行わない。また、ユーザにより50%縮小コピーが指定された場合には、変倍処理手段53は、「600dpi→300dpi」に解像度変換する(画素数を半分にする)。そして、出力部8が、その変換された画像データを走査密度600dpiで記録媒体に記録(プロット)することにより50%縮小画像が形成される。
次に、階調処理手段54は、ユーザからの画質モードの設定に従い、画像データの階調変換処理を行う。例えば、ユーザが読取り部1の画素深度を8bit/pixeliと設定し、出力部8の画素深度を2bit/pixelと設定した場合には、階調処理手段54は「8bit/pixel→2bit/pixel」の変換を実施する。このときに指定された画質モードに従って処理方法を切り替える。例えば「文字モード」が選択された場合には、階調処理手段54は文字をハッキリさせるため誤差拡散法による擬似中間調処理を行う。また、「写真モード」が選択された場合には、階調処理手段54は、写真を滑らかに再現させるためディザ法による擬似中間調処理を行う。
また、図3に、画像データ処理部2内のバンド別検出部71の機能構成例を示す。図3を用いて、バンド別検出部71の処理内容を説明する。この例ではバンド別検出部71は、バンド別2値化手段710およびバンド別条件判定手段712を備えている。ステップS4において、バンド別検出部71は、CMYKの画像データを用いて、原稿の白領域を順次、バンド毎に検出する。
図4にバンドの概念図を示す。図4の太線で示すように、バンドとは原稿を副走査方向に所定幅(以下、「第1所定幅a」という。)で分割した領域をいう。また、以下の説明では、この所定幅a示す情報をバンド幅情報という。CPU10がバンド幅情報を保持している。また、バンド幅はバンドを構成するラインの本数であり、1バンドを1ラインとしてもよい。
バンド幅情報は、CPU10がバンド別検出部71に送信する。バンド別検出部71の処理の詳細の一例として、未だ出願公開されていない出願番号2008−232382号に記載されているが、念のため説明する。また、以下の説明では、この処理手法を「白領域検出手法」といい、白領域のバンドを白バンドという場合もある。
図3に示すバンド別2値化手段710は、画像データを受信すると、予め定められたバンド別2値化閾値TH1と画素値とを比較することにより、2値化処理を行う。例えば、画素値がTH1以上である画素を黒とし、画素値がTH1未満である画素を白と判断する。
バンド別条件判定手段712は、バンド別2値化手段710から2値化されたデータ、すなわち2値データを受信すると、画像データに対する白領域か否かを判定する。ここで、判定条件とは、2値データに関する条件である。図5にバンド別条件判定手段712の処理の流れを示すフローチャート図を示す。以下、図5を用いて詳細に説明する。
バンド別条件判定手段712は認識処理手段50よりの特徴データを用いて、原稿種別を判定する(ステップS102)。具体的には、画像データ単位でヒストグラム分析を行う。そして、以下の(1)〜(4)の4つの条件に基づいて、原稿を判断する。
(1)文字エッジ領域が原稿全体のA%以上であり、かつ網点領域が原稿全体のA%未満である場合・・・文字原稿と判定
(2)文字エッジ領域が原稿全体のA%未満であり、かつ網点領域が原稿全体のA%未満である場合・・・文字絵柄以外の原稿と判定
文字絵柄以外の原稿としては、白地原稿や、罫線フォーマットのみでカラー領域がない原稿(有効な情報が書き込まれていない原稿)などがある。
(3)文字エッジ領域が原稿全体のA%以上であり、かつ網点領域が原稿全体のA%以上である場合・・・文字および絵柄原稿と判定
(4)文字エッジ領域が原稿全体のA%未満であり、かつ網点領域が原稿全体のA以上である場合・・・絵柄原稿と判定
ここで、A、Aをそれぞれ文字エッジ閾値、網点閾値とし、例えば、それぞれ「30」と設定すればよい。そして、バンド別条件判定手段712は、変倍処理手段53からの画像データを受信し、濃度連続性判定処理を行う。まず原稿種別が文字・絵柄以外である場合には(ステップS104のYes)、バンド別条件判定手段712は画像データに対して、第1連続性判定処理を行う(ステップS106)。
第1連続性判定処理では、2つの条件(以下、第1条件、第2条件という。)に従い、記録すべき画像データの有無を判定する。第1条件として、2値化処理により黒と判定された画素(以下、「黒画素」という。)が連続して出現する連続数L(以下、「黒画素群連結幅」という。)が、予め定められたバンド別長さ閾値LEN1より大きいか否かを判定する。第2条件として、バンド別長さ閾値LEN1より大きい黒画素群連結幅が出現した出現回数が、予め定められたバンド別回数閾値CNT1より大きいか否かを判定する。
バンド別条件判定手段712は、第1条件、第2条件が成立するバンドを白領域と判定する。例えば、図6に示すような、罫線フォーマットに何も情報が書き込まれていない原稿は、原稿種別判定では、文字・絵柄以外と判定される。しかし、罫線が記されているため、カラー領域であると判断される可能性がある。ところが、第1条件、第2条件に従って判定することにより、罫線フォーマットのようにカラー領域を含まない画像データを正確に特定することができる。何故なら、ステップS104で、原稿が文字・絵柄以外と判定されているので、第1条件、第2条件を満たすということは、罫線が記されているということが判定できるからである。このように、通常、画像データの中でカラー領域は、ある程度以上の濃度をもった画素が連続して形成されることが多い点に着目して条件を設定することにより、より正確に白領域の有無を判定することができる。
ステップS106の第1連続性判定処理において、カラー領域が存在すると判定された場合には(ステップS108のYes)、バンド別条件判定手段712は、「判定対象バンドは白領域である」旨の判定結果を出力する(ステップS112)。一方、カラー領域が存在しないと判定された場合には(ステップS108のNo)、「判定対象バンドは、白領域でない」旨の判定結果を出力する(ステップS110)。
また、ステップS104において、原稿種別が文字である場合には(ステップS114
のYes)、バンド別条件判定手段712は、第2連続性判定処理を行う(ステップS116)。ここで、第2連続性判定処理とは、第1連続性判定処理とほぼ同様の処理であるが、2つのカウント条件において利用する閾値LEN1、CNT1の値が異なる。第2連続判定処理における閾値LEN1、CNT1は、いずれも第1連続性判定処理で用いる閾値LEN1、CNT1よりも大きい値に設定される。
ステップS116の第2連続性判定処理後は、第1連続性判定処理後と同様に、カラー領域の有無に応じて、判定結果を出力する(ステップS108〜112)。また、ステップS114でNoと判定される(つまり、絵柄原稿である)と判定されると、判定対象のバンドは白領域である」という判定結果を出力する。
ステップS116の第2連続性判定処理がない場合は、認識処理手段50は、罫線部を文字エッジと認識する。このため、例えば、図7に示すような格子状の罫線フォーマット原稿の原稿種別は、バンド別条件判定手段712により誤って文字原稿と判定されてしまう。そこで、第2連続性判定処理において、閾値の値を第2連続性判定処理における閾値よりも大きく設定しておき、長い連続性が数多く発生する状態を検出するようにした。これは、図7に示すような細かい罫線フォーマットには比較的長い線分が多数存在するという特徴に着目したものである。以上までが、白領域検出手法の説明である。
そして、バンド別条件判定手段712は、後述するIJレンダリング処理手段61によりレンダリングされる前のバンドの画像データと、当該バンドが白領域であるか否かの情報とが対応付けられて順次、判定結果メモリ72に記憶される。そして、判定結果メモリ72に記憶されたバンドと当該バンドが白領域であるか否かの情報とが対応付けられて、一旦、第1メモリ部4に記憶される。
図8に出力I/F処理部6の機能構成例を示す。図8を用いて、出力I/F処理部6の動作を説明する。出力I/F処理部6内のIJレンダリング処理手段61は、第1メモリ部4からのCMYKの画像データを、レンダリングされる前のバンドの画像データと当該バンドが白領域であるか否かの情報とを対応付けて受信する。そして、IJレンダリング処理手段61は、出力部8による記録処理を行うため(出力部8がインクジェット方式を採用している場合には、印字ヘッドのインク吹き出しノズルの配列に適応するため)の並べ替えを行う。
ステップS6において、IJレンダリング処理手段61は、出力部8の印字ヘッド(図示せず)のインク吹き出しノズルの配列に適応するための並び替えを行い、画像データをバンド単位で、当該バンドが白領域であるか否かを示す情報と対応付けて第2メモリ部7に格納していく。次に転送処理手段62は、出力部8の記録処理(インクジェット方式を採用している場合には印字ヘッドの走査)に合わせて、第2メモリ部7に格納された画像データを順次バンド単位で、当該バンドが白領域が否かの情報と対応付けて送出する。
次に、出力部8によるスキップ動作を説明する。スキップ動作とは、CPU10が原稿内で主走査方向に白領域のバンドがある場合には、出力部8の印字ヘッドの駆動を停止させ、記録媒体に記録させないようにする動作である。そして、CPU10は印字ヘッドを記録時に、より素早く次に駆動を必要とする位置まで移動させる。さらに、主走査方向に白領域が連続し、印字する画像データがない場合は、画像データがある位置(白領域以外の領域)まで、副走査方向に記録用紙を素早く搬送させる制御を行う。これらのスキップ動作によって、生産性を向上させることが可能になる。
また、第1判断部110は、原稿の読み取りと記録処置(プロット処理)を同時に行っていた場合に、判定結果メモリ72(レンダリング前の画像データのバンド)、または第2メモリ部7(レンダリング後の画像データのバンド)を逐次、監視する。以下では、第2メモリ部7(レンダリング前の画像データのバンド)を監視する場合を説明する。
図9に、画像データがバンド毎に第2メモリ部7に蓄積されること、および、画像データがバンド毎に第2メモリ部7から読み出すことを模式的に示す。図9では、バンドの画像データと当該バンドが白領域であるか否かの情報とが対応付けられていることは示さずに、白領域のバンドには、何も付さず、白領域以外のバンド(カラー領域のバンド)には、ハッチングを付す。
図9に示すように、ステップS8において、第1判断部110は、逐一、白領域のバンドの連続数(連続している数)が予め定められた第1連続数閾値B(例えば10)より大であるか否かを判断する。以下の説明では、連続している白領域のバンドを白領域のバンド群という場合もある。図9の例では、白領域のバンドの連続数は11である。従って、第1連続数閾値Bを10と設定した場合には、第1判断部110は、バンドの連続数が予め定められた第1連続数閾値Bより大きいと判断する。
そして、第1判断部110は、大きいと判断した時(時点)から(ステップS8のYes)、第1所定時間T経過するまでは、第2メモリ部7から前記各バンドと当該バンドが白領域であるか否かの情報を読み出させない。つまり、当該第1所定時間T経過するまでは、判断部110は、出力部8に記録媒体に記録させない。具体的には、第1判断部110は、出力部8に対して、読み込み禁止信号を送信する。
そして、第1所定時間T経過後に、第1判断部110は、第2メモリ部7から前記各バンドと当該バンドが白領域であるか否かの情報を読み出させる(ステップS12)。つまり、当該第1所定時間T経過後に、判断部110は、出力部8に記録媒体に記録させる。具体的には、第1判断部110は、出力部8に対して、読み込み開始信号を送信する。
ここで、第1所定時間Tとは予め定められる時間であり、例えば、5msと定めてもよい。また、カラー領域のバンドが複数個(例えば5個)連続で第2メモリ部7(または、判定結果メモリ72)に記憶されるまでの時間としてもよい。
また、上述のように、出力部8はスキップ動作を行う。従って、CPU10は第2メモリ部7(または、判定結果メモリ72)の画像データが白領域のバンドであるかないかを判断し、白領域のバンドであった場合は、出力部8の転送処理の読み出し処理および出力部8の印字ヘッドの走査をスキップさせる。
白バンドの連続数が第1閾値Bより大きくない場合には(ステップS10のNo)、通常通り、出力部8が第2メモリ部7から画像データを読み出し、当該読み出した画像データを記録媒体に記録する。
また、CPU10は、原稿1枚分の画像データを読み取った後、全バンドの判定結果の内、白紙閾値C(例えば98%)以上が白領域と判断部110により判断された場合、その原稿を白紙と判断し、操作表示部9に表示することで、ユーザに警告してもよい。
図10を用いて、実施例1の画像処理装置100の主な処理の流れを説明する。
ステップS2において、読み取り部1は原稿を画像データとして読み取る。ステップS4において、バンド別検出部71は、画像データを用いて、バンド毎に、原稿の白領域を検出する。ステップS6において、第2メモリ部7には、各バンドの画像データと、当該バンドが白領域であるか否かの情報とが対応付けられて記憶される。ステップS8において、第1判断部110は、白領域のバンドの連続数が予め定められた第1連続数閾値Bより大きいか否かを判断する。
第1判断部110が、白領域のバンドの連続数が第1連続数閾値Bより大きいと判断した(ステップS8のYes)時点から第1所定時間経過Tが経過するまでは、ステップS12において、第1判断部110は、出力部8に対して、第2メモリ部7から、各バンドの画像データと当該バンドが白領域であるか否かの情報を読み出させない。
第1判断部110が、白領域のバンドの連続数が第1連続数閾値Bより大きくないと判断した場合には(ステップS8のNo)、通常通り、ステップS10において、第1判断部110は、出力部8に対して、第2メモリ部7から、各バンドの画像データと当該バンドが白領域であるか否かの情報を読み出させる。
図9を用いて、本実施例1の効果を説明する。従来のスキップ動作を有する画像形成装置であれば、図9のように、白領域のバンドの連続数が第1閾値Bより多い場合には、出力部8がスキップ動作を行うことから、カラー領域のバンドαの読み出しおよび記録媒体への記録→白領域のバンド群αのスキップ→カラー領域のバンドαの読み出しおよび記録媒体への記録、との処理を行う。従って、原稿を読取ってメモリに画像データを蓄積するスピードvと、メモリから画像データを読み出して記録媒体に記録するスピードvを比較すると、v<vとなってしまい、記録媒体への記録処理を行うことができなくなる場合がある。
そこで、本実施例1のように、第1判断部110が白領域のバンド数が予め定められた閾値Bより大と判断し、この判断時から第1所定時間Tの間は、出力部8に対して第2メモリ部7(または、判定結果メモリ72)から画像データを読み出させない(つまり出力部8に記録媒体への記録処理を行わせない)。そして、第1判断部110は出力部8に対して、判断時から第1所定時間T経過後に、第2メモリ部7(または、判定結果メモリ72)から画像データを読み出させる。つまり、第1判断部110は、出力部8に記録媒体への記録処理を行わせる。
従って、原稿を読取ってメモリに画像データを蓄積するスピードvに対して、メモリから画像データを読み出して記録媒体に記録するスピードvが速くなることを抑止しながら、原稿1枚分の画像データを記録媒体に記録することができる。つまり、原稿を読取った画像データを第2メモリ部7に蓄積させながら、1ページ分の読み取りが終了しない内に、第2メモリ部7から画像データを読み出して記録媒体への記録処理(プロット処理)を開始できる。よって、長尺原稿等での1枚目のコピーが出来上がる時間を著しく改善することが可能である。
実施例1の画像処理装置では、バンド毎の画像データについて白領域を判断していた。この実施例2では、バンド別検出部71はブロック毎の画像データについて白領域を判断する。
まず、ブロックについて、図4を用いて説明する。図4の太線で囲むように、ブロックとは、原稿の副走査方向、主走査方向にそれぞれ第1所定幅a、第2所定幅bを有する領域である。つまり、実施例1で説明したバンドを第2所定幅bで主走査方向に分割した領域であるともいえる。また以下の説明では、第2所定幅bを示す情報を主走査幅情報といい、CPU10が予め保持している。
図11に実施例2のブロック別検出部75の機能構成例を示し、図12に出力I/F処理部6の機能構成例を示す。
ブロック別2値化手段750は、バンド別2値化閾値TH2を用いて、2値化処理を行う。また、図11に示すように、CPU10は、バンド幅情報と主走査幅情報をブロック別条件判定手段752に送信する。ブロック別条件判定手段752は、予め定められたブロック別長さ閾値LEN2、ブロック別回数閾値CNT2を用いて処理を行う。ブロック別2値化手段750、ブロック別条件判定手段752の処理内容は、バンド別長さ閾値、バンド別回数閾値が異なる以外は、バンド別2値化手段710、バンド別条件判定手段712と同一である。
また、判定結果メモリ72、第1メモリ部4、第2メモリ部7では、各ブロックの画像データと、当該ブロックが白領域であるか否かを示す情報とが対応付けられて記憶されている。
この実施例2の画像処理装置100のように、バンド別検出部71がブロック毎に白領域であるか否かを検出することにより、主走査方向の後端の白領域を検出できる。従って、出力部8がブロックごとの白領域についてスキップ動作を行うことにより、実施例1と比較してより細やかなスキップ動作を行うことができる。
実施例3の画像処理装置は、実施例1の画像処理装置と比較して、ページ別検出部73と第2判断部120とを有する点で異なる。CPU10が第2判断部120を有する。図13にページ別検出部73などの機能構成例を示す。上述のように、バンド別検出部71は、バンド毎に白領域を検出する。一方、ページ別検出部73は原稿のページごとに白領域を検出する。以下の説明では、白領域のページであると検出されたページを白ページという場合もある。
図14にバンド別検出部71とページ別検出部73の処理フローを示す。
まず、ページ別検出手段73のページ別2値化手段730が、ページ別2値化閾値TH3を用いて、入力された画像データに対して2値化処理を行う。そして、ページ別条件判定手段722は、ページ別長さ閾値LEN3およびページ別回数閾値CNT3を用いて、ページ毎に、白領域のページか否かを検出する。ページ別2値化手段730、ページ別条件判定手段722の処理内容は、バンド別長さ閾値、バンド別回数閾値が異なる以外は、バンド別2値化手段710、バンド別条件判定手段712と同一である。
そして、ページ別判定手段722が、判定結果メモリ72に、ページと当該ページが白領域か否かを示す情報とを対応付けて記憶させる。また、上述のように、バンド別検出部71は、白領域のバンドを検出する(ステップS201)。
第2判断部120は、白ページの連続数が予め定められた第2連続数閾値Bより大きいか否かを逐次、判断する(ステップS202)。第2判断部120が大きいと判断すると(ステップS202のYes)、当該大きいと判断した時(時点)から、第2所定時間Tが経過するまでは、第2判断部120は、出力部8に対して第2メモリ部7から画像データの読み込みを行わせない。具体的には、第2判断部120は出力部8に読み込み禁止信号を送信する。つまり、第2判断部120は、出力部8に対して第2メモリ部7からの画像データの記録を行わせない。
そして、当該大きいと判断した時点から第2所定時間Tが経過した時点で、出力部8は第2メモリ部7から、各ページと、当該ページが白領域であるか否かの情報と、を対応付けて読み出す(ステップS208)。具体的には、第2判断部120は、読み出し開始信号を出力部8に送信する。つまり、第2判断部120は、出力部8に対して第2メモリ部7からの画像データの記録を行わせる。
また、第2判断部120は、白ページの連続数が予め定められた第2連続数閾値Bより大きくないと判断し(ステップS202のNo)、第1判断部110が白領域のバンドの連続数が予め定められた第1連続数閾値Bより大きいと判断した場合には(ステップS204のYes)、当該大きいと判断した時(時点)から、第3所定時間Tが経過するまでは、第2判断部120は、出力部8に対して第2メモリ部7から画像データの読み込みを行わせない。そして、当該大きいと判断した時点から第3所定時間Tが経過した時点で、出力部8は第2メモリ部7から、各バンドと、当該バンドが白領域であるか否かの情報と、を対応付けて読み出す。また、CPU10が第1判断部110を有する。
また、ステップS206において、第2判断部120が、白領域のバンドの連続数が第1連続閾値Bより大きくないと判断すると(ステップS204のNo)、通常通り、出力部8が第2メモリ部7から画像データを読み出す(ステップS206)。
また、第2所定時間T>第3所定時間Tとすることが好ましい。また、第1所定時間Tと、第3所定時間Tとは等しくすることが好ましい。
このように、バンド別検出部71による白バンドの検出と、ページ別検出部73による白ページの検出を行うことで、実施例1と比較して、更に正確な白領域の検出を行うことができる。
また、バンド別検出部71と、ページ別検出部73とで処理を行う例を説明したが、ブロック別検出部75と、ページ別検出部73とで処理を行うこともできる。この場合の機能構成例として、図13記載のバンド別検出部71はブロック別検出部75に代替される。また、この場合の処理の流れとして、図14記載のステップS201の「バンド毎に白領域を検出」は「ブロック毎に白領域を検出」に代替され、ステップS202の「白バンドの連続数」は「白ブロックの連続数」に代替される。ただし、白ブロックとは白領域のブロックを示す。
また、従来では、バンド別検出部71は、画像データ処理部2内に設け、ページ別検出部73は、出力I/F処理部6内に設けていた。しかし、この実施例3のように、バンド別検出部71、ページ別検出部73ともに画像処理データ処理部2内に設けた。従って、判定結果メモリ72を1つにまとめることが出来、コストダウンが可能となった。
また、上記では、バンド別検出部71とページ別検出部73との組み合わせについて説明したが、実施例2で説明したブロック別検出部75とページ別検出部73とを組み合わせてもよい。
次に、バンド別検出部71で用いるバンド別長さ閾値LEN1と、ページ別検出部73で用いるページ別長さ閾値LEN3とについて説明する。バンド別検出部71、ページ別検出部73が共に、上記白領域検出手法を用いる場合には、上述の黒画素群連結幅Lを求める。バンド別検出部71で求めるバンド別黒画素群連結幅をLとし、ページ別検出部73で求めるページ別黒画素群連結幅をLとする。ページ別検出部73は、ページ別黒画素群連結幅Lが原稿1ページ分の領域に対して著しく少なかった場合、つまり、ページ別長さ閾値LEN3より大きくなければ白ページと判断する。また、バンド別検出部71は、バンド別黒画素群連結幅Lが1バンドの領域に対して著しく少なかった場合、つまり、バンド別長さ閾値LEN1より大きくなければ白バンドと判断する。
また、1バンドは1ページと比べて領域面積が小さい。従って、バンド別長さ閾値LEN1は、ページ別長さ閾値LEN3よりも小さくするほうが好ましい。
このように、バンド別検出部71で用いるバンド別長さ閾値LEN1とページ別検出部73で用いるページ別長さ閾値LEN3、とを別個に設けることで、白ページ検知と白バンド検知の両方を精度よく行うことができる。
実施例4の画像処理装置は、図1に示すように、受信部15を有する構成である。受信部15を有することにより、外部端末16(例えばPC)から画像データを受信し、当該画像データを記録媒体に記録させることができる。つまり、画像処理装置100をプリンタとして用いる場合である。以下、詳細に説明する。
[プリンタ動作]
ユーザが外部端末16に対して、電子データの印刷を指示すると、外部端末16のプリンタドライバソフトは、印刷指定された電子データのレンダリングを行い、例えば、CMYK各2ビットの画像データを生成する。外部端末16はネットワークを介して画像処理装置100にプリント要求信号と生成したCMYK各2ビットの画像データを送出する。画像データは受信部15に入力され、入力されたデータは、ノースブリッジ11を介してCPU10に送信される。CPU10は外部端末16からのプリント要求信号を受信すると、以下の処理を行う。
外部端末16よりの画像データは、受信部15、ノースブリッジ11、バス制御回路部3を介して第1メモリ部4に蓄積される。そして、第1メモリ部4に蓄積されたCMYK各2ビットの画像データは画像データ出力部2に送信される。画像データ出力部2は送信された画像データに対して白領域を検出する。その後の処理については、実施例1〜3で説明した通りなので省略する。
この実施例3のように、受信部15を設けることで、読み取り部1で読み取った画像データのみならず、外部端末16からの画像データに対しても、実施例1〜3で説明した処理を行うことができる。
実施例5の画像処理装置は、実施例1〜4で説明した画像処理装置と比較して、図2に破線で示すように、画像データ処理部2内に、加工手段56を有していることが異なる。
加工手段56は、所定の加工を施す。所定の加工とはユーザが所望する加工であり、ユーザにより操作表示部9から入力される。ここで加工とは、例えば、マスク処理や、領域拡張、領域削除などである。
マスク処理について説明すると、原稿処理装置で本の見開きをコピーする場合に、中央部に影が現れ、黒い画像が形成される。マスク処理とは、この形成される黒画像を削除する処理である。
また、領域拡張とは、例えば、原稿に対して綴じ代を付加する処理であり、領域削除とは、綴じ代を削除する処理である。
そして、バンド別検出部71は、加工手段56により加工が施された加工後画像データに対して、白領域を検出できる。
このように、バンド別検出部71の前段に、加工手段56を設けることで、所定の加工が施された加工データに対しても白領域を検出できる。
実施例6の画像処理装置は、インクジェット方式を採用したものである。そしてこの実施例6では、出力部8に備えられているプロット手段(例えば、印字ヘッド)について説明する。
本実施例の画像処理装置を複写機として利用する場合には、原稿の最初の複数枚が白紙の場合がある。この場合に、通常の場合では、白紙のまま複写するという無駄な複写を行っていた。
そこで、この実施例6では、出力部8が第2メモリ部7から白領域以外(つまり、カラー領域)のバンドを読み出した後に、CPU10は出力部のプロット手段は起動させる。このようにすることで、最初の複数枚が白紙である原稿を複写する場合であっても、無駄な複写を行うことがないという顕著な効果を有することになる。
実施例7の画像処理装置は、計算部130を有する点で、実施例1〜6に記載の画像処理装置とは異なる。計算部130は図示しないが、CPU10と対応する。計算部130は、出力部8のスキップの回数Eから記録媒体に記録する総時間Fを計算する。例えば、以下の式により計算する。
F=S×(V−W×E)
ここで、Sを原稿の枚数とし、Wを1回のスキップ動作により削減できる時間とし、Vをスキップ動作がない場合の1枚の原稿の記録時間とする。そして、計算された計算時間は、操作表示部9に表示される。
このように、計算部130により記録媒体への記録の総時間Fを算出して、操作表示部9に表示して、ユーザに示す。従って、ユーザは記録する時間を予め知ることができ、ユーザにとって更に使い勝手がよいものになる。
特開2006−191229号公報 特開2005−035024号公報 特開2005−088387号公報 特開2005−252490号公報 特開2007−36991号公報

Claims (4)

  1. 原稿を画像データとして読み取る読み取り部と、
    前記画像データを用いて、前記原稿を副走査方向に所定幅で分割したバンド毎に、前記原稿の白領域を検出するバンド別検出部と、
    各バンドの画像データと、当該バンドが当該バンド別検出部で検出された白領域であるか否かの情報とが対応付けられて記憶されるメモリ部と、
    前記メモリ部から、各バンドの画像データと当該バンドが前記白領域であるか否かの情報とを読み出し、前記白領域以外のバンドの画像データを記録媒体に記録し、前記白領域のバンドをスキップする出力部と、を有する画像処理装置において、
    前記画像データを用いて、前記原稿のページ毎に前記白領域を検出するページ別検出部と、
    前記白領域のバンドの連続数が予め定められた第1連続数閾値より大きいか否かを判断する第1判断部と、
    前記白領域のページの連続数が予め前記第1連続数閾値より高く定められた第2連続数閾値より大きいか否かを判断する第2判断部を有し、
    前記第1判断部は、
    前記白領域のバンドの連続数が予め定められた第1連続数閾値より大きいと判断した時から第1所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各バンドの画像データの読み出しを禁止し、当該第1所定時間経過後、前記出力部に前記メモリ部から前記各バンドの画像データと、当該バンドが白領域であるか否かの情報を読み出させ、記録媒体への記録を行わせること、
    前記第2判断部は、
    前記白領域のページの連続数が予め定められた第2連続数閾値より大きいと判断した時から、第1所定時間より長く定められた第2所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各ページの画像データの読み出しを禁止し、当該第2所定時間経過後に、
    または前記第2判断部が前記白領域のページの連続数が予め定められた前記第2連続数閾値より大きくないと判断し、かつ前記第1判断部が前記白領域のバンドの連続数が予め前記第2連続数閾値より低く定められた第1連続数閾値より大きいと判断した時から、第1所定時間と同様の第3所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各バンドの画像データの読み出しを禁止し、当該第3所定時間経過後、前記出力部に前記メモリから前記各バンドと、当該バンドが白領域であるか否かの情報を読み出させ、記録媒体への記録を行わせることを特徴とする画像処理装置。
  2. 原稿を画像データとして読み取る読み取り部と、
    前記画像データを用いて、前記原稿の副走査方向、主走査方向にそれぞれ第1所定幅、第2所定幅を有するブロック単位で、前記原稿の白領域を検出するブロック別検出部と、
    各ブロックの画像データと、当該ブロックが当該ブロック別検出部で検出された白領域であるか否かの情報とが対応付けられて記憶されるメモリ部と、
    前記メモリ部から、各ブロックの画像データと当該ブロックが前記白領域であるか否かの情報とを読み出し、前記白領域以外のブロックの画像データを記録媒体に記録し、
    前記白領域のブロックをスキップする出力部と、を有する画像処理装置において、
    前記画像データを用いて、前記原稿のページ毎に前記白領域を検出するページ別検出部と、
    前記白領域のブロックの連続数が予め定められた第1連続数閾値より大きいか否かを判断する第1判断部と、
    前記白領域のページの連続数が予め前記第1連続数閾値より高く定められた第2連続数閾値より大きいか否かを判断する第2判断部とを有し、
    前記第1判断部は、
    前記白領域のブロックの連続数が予め定められた第1連続数閾値より大きいと判断した時から第1所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各ブロックの画像データの読み出しを禁止し、当該第1所定時間経過後、前記出力部に前記メモリから前記各ブロックの画像データと、当該ブロックが白領域であるか否かの情報を読み出させ、記録媒体への記録を行わせること、
    前記第2判断部は、
    前記白領域のページの連続数が予め定められた第2連続数閾値より大きいと判断した時から、第1所定時間より長く定められた第2所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各ページの画像データの読み出しを禁止し、当該第2所定時間経過後に、
    または前記第2判断部が前記白領域のページの連続数が予め定められた前記第2連続数閾値より大きくないと判断し、かつ前記第1判断部が前記白領域のブロックの連続数が予め前記第2連続数閾値より低く定められた第1連続数閾値より大きいと判断した時から、第1所定時間と同様の第3所定時間の間は、前記出力部に対して前記メモリ部から各ブロックの画像データの読み出しを禁止し、当該第3所定時間経過後、前記出力部に前記メモリから前記各ブロックと、当該ブロックが白領域であるか否かの情報を読み出させ、記録媒体への記録を行わせることを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記出力部は、前記メモリ部から白領域以外の画像データを読み出した後、前記出力部のプロット手段が起動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 記スキップの回数から記録媒体に記録する時間を計算する計算部を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
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