JP2010034866A - 画像形成装置、画像形成方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像転送の効率化を図り、ひいては画像処理が効率よく実行できるようにする。
【解決手段】画像を読み取るスキャナユニット1と印字媒体に画像を形成するプロッタユニット4を有するエンジン部EGNと、読み取った画像データを保持するとともに、保持した画像データをエンジン部EGNに送信するコントローラ部CTRとを有する画像形成装置において、エンジン部EGNが、スキャナユニット1によって読み取った画像の画像データを画像処理部2と、読み取った画像データを任意のライン数で構成されるバンド単位に分割するエンジンCPU5と、画像処理部2で処理された画像データをコントローラ部CTRへ送信すると共に、バンド毎に白画像領域の有無を判別するスキップ制御部3dと、を備え、バンドデータ毎に印刷媒体に画像を形成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディジタル画像信号を記録媒体上に可視画像として再生し、出力するプリンタ、ディジタル複写機、ファクシミリ、ディジタル複合機などの画像形成装置、及び画像形成方法、この画像形成方法をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラムに関する。
プリンタコントローラによって画像を展開する場合には、ビットマップデータをそのまま展開するものと、印刷する領域を副走査方向のバンドに分けて展開するものとがある。印刷するページを副走査方向のバンドに分割し、バンド単位で画像データを処理する技術として例えば特許文献1に記載された発明が公知である。
この発明は、ホストコントローラ上に作成され、1ページの画像データがプリンタエンジンでの副走査方向の複数のバンドに区切って送られてくる画像データを展開してプリンタエンジンに送り、印刷を実行させるプリンタ制御装置において、前記ホストコンピュータから前記画像データを受信すると同時に前記バンド単位で印刷する画像データが含まれているか否かの判別を開始する判別手段と、この判別手段が印刷する画像データが含まれていると判別したバンドの画像データをRAM上にイメージ展開する展開処理手段と、そのイメージ展開して画像データを前記プリンタエンジンに出力する際に、前記RAMに直接アクセスして高速に出力させるビデオDMAコントローラと、前記判別手段によって印刷する画像データが含まれていないと判別されたバンドについては、前記ビデオDMAコントローラに前記RAMの画像データを読み出させることなく、白データを発生して出力させる空白データ出力手段とを有することを特徴とするものである。
すなわち、前記特許文献1記載の発明では、プリントデータ作成時にコントローラ部においてバンド単位で画像データを区切って転送する際、白画像領域を判別し、白画像領域についてはRAMの画像データを読み出させることなく、白データを出力させるようになっている。
特許第3655457号公報
しかし、前記特許文献1記載の発明では、白画像領域を判別しても、複写機の構成上、ライン同期信号にあわせてデータを転送する必要があるため、有効活用することができなかった。また、スキャナ及びコピー時は白画像領域の判別をRAMに展開後にしか判別ができない構成となっているため、コントローラCPUで処理する必要があり、エンジン側で処理することができなかった。すなわち、特許文献1記載の発明では、画像転送まで配慮されておらず、画像処理効率に改善の余地があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、画像転送の効率化を図り、ひいては画像処理が効率よく実行できるようにすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、画像を読み取る読み取り手段と印字媒体に画像を形成する画像形成手段を有するエンジン部と、読み取った画像データを保持するとともに、保持した画像データをエンジン部に送信するコントローラ部とを有する画像形成装置において、エンジン部が、原稿を読み取り、読み取った画像の画像データを処理する手段と、読み取った画像データを任意のライン数で構成されるバンド単位に分割する手段と、前記画像データを処理する手段によって処理された画像データを前記コントローラ部へ送信すると共に、バンド毎に白画像領域の有無を判別する手段と、を備え、バンドデータ毎に印刷媒体に画像を形成することを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記画像データを処理する手段が、原稿を読み取る際にバンド毎の有効データに関する識別情報をエンジン部の制御手段へ通知することを特徴とする。
第3の手段は、第2の手段において、前記制御手段が前記識別情報に基づき有効なバンドデータのみをコントローラ部から受信することを特徴とする。
第4の手段は、第2の手段において、白画像領域の有無を判別する手段が読み取り画像に対する画像処理実施後に前記白画像領域の有無を判別することを特徴とする。
第5の手段は、第1又は第2の手段において、画像データが可逆圧縮方式で圧縮されることを特徴とする。
第6の手段は、第4の手段において、白画像領域の有無を判別する手段が前記制御手段により変倍処理された画像データに対して白画像箇所の判別を行うことを特徴とする。
第7の手段は、エンジン部とコントローラ部とを有し、エンジン部で画像を読み取り、印字媒体に画像を形成する画像形成方法において、エンジン部で原稿を読み取り、読み取った画像の画像データを処理し、読み取った画像データを任意のライン数で構成されるバンド単位に分割し、前記処理された画像データを前記コントローラ部へ送信すると共に、バンド毎に白画像領域の有無を判別し、バンドデータ毎に印刷媒体に画像を形成することを特徴とする。
第8の手段は、エンジン部とコントローラ部とを有し、エンジン部で画像を読み取り、印字媒体に画像を形成する制御をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラムにおいて、エンジン部で原稿を読み取り、読み取った画像の画像データを処理する手順と、読み取った画像データを任意のライン数で構成されるバンド単位に分割する手順と、前記処理された画像データを前記コントローラ部へ送信すると共に、バンド毎に白画像領域の有無を判別する手順と、バンドデータ毎に印刷媒体に画像を形成する手順と、を備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、エンジン部は符号EGNに、コントローラ部は符号CTRに、読み取り手段はスキャナユニット1に、読み取った画像の画像データを処理する手段は画像処理部2に、バンド単位に分割する手段はエンジンCPU5に、バンド毎に白画像領域の有無を判別する手段はスキップ制御部34に、識別情報は各バンドのNo.、白画像領域の有無、画像処理を実施したかどうかの情報に、制御手段はエンジンCPU5に、それぞれ対応する。
本発明によれば、画像転送の効率化を図ることが可能となり、画像処理が効率よく実行できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1はディジタル画像信号を記録媒体上に可視画像として再生し、出力する画像形成装置の一例を示す図である。この画像形成装置は、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などの複数の機能を備えたディジタル複合機である。このようなディジタル複合機は、一般にMFP(Multi Function Peripheral)と称されている。この画像出力装置は、広幅用インクジェット方式のMFPであり、原稿送り装置DF、操作パネルOPB、スキャナSCR、及びプリンタPTRから構成されている。広幅MFPでは、定型サイズとしては、A0用紙までのコピー、スキャナアプリ、プリンタアプリが実行可能である。また、特殊サイズとして長尺に対応しており、A0幅の841[mm]で長さは15[m]までのコピー、スキャナアプリ、プリンタアプリが実行可能である。
図2は、図1のMFPの作像ユニットであるインクジェットのプリントヘッド部の概略構成を示す要部斜視図である。同図において、ロール紙33として供給される記録紙にインクジェットヘッド31から吐出されるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクにより画像を形成する。インクジェットヘッド31は、ヘッド搬送ベルト32により左右に搬送され(主走査方向に移動)、記録紙に画像が形成されたのち記録紙送りローラ34と押さえローラ35により紙送りされる(副走査方向に搬送)。このような主走査方向の移動と副走査方向の搬送を繰り返すことにより画像が形成される。
図3は、前述のCMYKインクジェットヘッド31のノズル配置を示したものである。ここでは、CMYKの各ノズル311,312,313,314は2列に配置され、ノズル間距離は、0.042[mm]となっている。これは、画像の解像度600[dpi]時、すなわち1インチあたり600ドットを形成するときのドット間距離になる。ここでは、CMYKの各色は、BLINEのライン数で示されるノズルを配置している。従って、前述の図2において、インクジェットヘッド31が左から右、あるいは右から左に搬送される毎にBLINEで示されるライン数分の画像を転写できることになる。画像が、フルカラーの場合、CMYKの各ノズル311,312,313,314からインクが吐出される。また、転写画像がモノクロの場合は、K色のノズル314からK色のインクのみが吐出されることになる。なお、BLINEはインクジェットヘッド31のノズルの副走査方向の幅と同一である。
図4はMFPのシステム構成を示すブロック図である。図4において、MFPは、コントローラ部CTRとエンジン部EGNとから基本的に構成されている。エンジン部EGNは、スキャナユニット1、画像処理部2、画像データ制御部3、エンジンCPU4、及びプロッタユニット5を備え、コントローラ部CTRはコントローラASIC11、ハードディスク装置(以下、HDDと称す)12、RAM13、操作部14、ネットワークI/F16、及びコンピュータCPU15を備えている。また、コントローラ部CTRのコンピュータASIC11とエンジン部EGNの画像データ制御部3は汎用バス11接続され、相互に情報の送受が可能となっている。
また、画像処理部2は画像処理部2aと画像加工処理部2bを備え、画像データ制御部3は画像圧縮部3a、画像伸張部3b、情報格納用RAM3c及びスキップ制御部3dを備えている。
このように構成されたMFPは、複写機として機能する場合には、原稿給装装置(以下、DFと称す−図示せず)によって給送される原稿をスキャナSCRで読み取り、読み取った画像データに対して画像処理部2で補正や加工等を行い、画像データ制御部3において、画処理が施された画像データに対し圧縮/伸張等を行い、コントローラ部CTRへデータを転送する。エンジンCPU5はエンジン制御部EGNを含めエンジン全体を制御する。コントローラ部CTRは汎用バスI/Fを介して汎用バス10から転送されてくる画像データの蓄積やI/O制御などを実行する。コントローラ部CTRの各部及び全体はコンピュータCPU15が制御する。
以下、図4に示したMFPの各動作における画像データの流れについて説明する。
スキャナ動作では、ユーザからの指示で読み取り要求が発生するとDFから原稿が給送され、スキャナSCRで読み取られる。スキャナSCRに設けられたスキャナユニット1は原稿にランプを照射し、その反射光を受光素子(以下、CCDと称す)の結像面に集光する。読み取り光はCCDで電気信号に変換され、電気信号に変換された画像信号はディジタル信号にさらに変換され、画像処理部2へ転送される。画像処理部2では、主に読み取った画像データに対する各種補正処理(シェーディング補正、縦スジ補正、γ補正、像域分離、色補正等)や各種加工処理(2値化処理、階調処理、フィルタ処理、ADS、画像シフト、レンダリング処理等)が行われる。これらの処理が施された画像データはコントローラ部CTRへの転送を行うために画像データ制御部3へ送られる。
スキャナ時はRGBデータのまま転送する必要があるので圧縮処理を行わず、生画像データのままで汎用バス10を介してコントローラ部CTRへ転送される。コントローラ部CTRでは画像データを一旦コントローラ内部のメモリ(RAM13)へ展開した後、画像データを随時HDD12等のストレージに格納していく。格納後、ユーザの転送要求(Scan to Email等)に応じて再度ストレージ(HDD12)からメモリ(RAM13)へ展開され、展開した画像データをI/O制御部(ネットワークI/F16)を通じてネットワーク等により外部へと転送される。
プリンタ動作では、ユーザからの指示で印刷要求が発生するとネットワークに接続されたPCからネットワークI/F16を通じてコントローラ部CTRへ画像情報が転送される。コントローラ部CTRはまずメモリ(RAM13)のプリント画像データに使用するメモリ領域をクリアする。メモリクリア後、コントローラ部CTRに接続されているコンピュータCPU15によって、プリンタ記述言語からビットマップデータへ変換される。変換されたビットマップデータはメモリ(RAM13)に格納され、必要に応じて圧縮処理が施される。エンジンデータ制御部3はエンジンCPU5からの読み取り指示に従って画像データを、汎用バス10を介してコントローラ内部のメモリ(RAM13)から読み取る。さらに、エンジンデータ制御部3は必要に応じて画像伸張部3bで伸張処理を実施した後、画像処理部2へデータを転送する。画像処理部2は転送されてきたデータに対してレンダリング処理等を行った後、プロッタユニット4へ転送し、記録紙にデータを印字させる。
コピー動作では、ユーザからの指示で読み取り要求が発生するとDFから原稿が給送され、スキャナSCRで読み取られる。スキャナSCRに設けられたスキャナユニット1は原稿にランプを照射し、その反射光を受光素子(以下、CCDと称す)の結像面に集光する。読み取り光はCCDで電気信号に変換され、電気信号に変換された画像信号はディジタル信号にさらに変換され、画像処理部2へ転送される。画像処理部2では、主に読み取った画像データに対する各種補正処理(シェーディング補正、縦スジ補正、γ補正、像域分離、色補正等)や各種加工処理(2値化処理、階調処理、フィルタ処理、ADS、画像シフト、レンダリング処理等)が行われる。これらの処理が施された画像データはコントローラ部CTRへの転送を行うために画像データ制御部3へ送られる。ここまでは、前記スキャナ動作と同様である。
その後、コピー動作では、コピー時はデータ転送効率を上げるために、画像データ制御部3の画像圧縮部3aで一度読み取った画像データを圧縮し、コントローラ部CTRへと転送する。コントローラ部CTRは必要に応じて圧縮したデータ(ブロック)対して圧縮データのまま回転処理やデータ合成処理を行う。変倍処理については圧縮データのまま処理を行えないので、一旦、メモリ(RAM13)へデータを伸張した後、変倍処理を行って再度圧縮データに変換する。各圧縮データは再度画像データ制御部3へ送られ、圧縮データの伸張処理が行われる。伸張処理後の画像処理部以降のデータ処理についてはプリンタ動作と同様である。
以上が従来から実施されているMFPにおける各動作の主な処理の流れである。
図5は本実施形態におけるスキップ制御を伴う白画素領域の判断動作を説明するための図である。従来では、白画像領域を判断する場合、一旦、画像データをコントローラ部CTR内のメモリ(RAM13)へ展開し、メモリ上に展開されたデータをコンピュータCPU15が判別していた。コンピュータCPU15が判断する場合、コンピュータCPU15は判別処理をしている間は他の制御処理を中断する必要があり、システム性能を考慮するとコンピュータCPU15にかかる負荷は無視できない。
そこで、本実施形態では、スキャナ動作及びコピー動作時に、スキップ制御部3dにおいてある一定のサイズ、つまりエンジンCPU5から設定されたバンド情報をもらうことによってバンド単位毎に画像データの有無を判別する。図5では、1バンドが副走査方向に256画素(ライン)分で、1ページに3つの画像が描画される例である。なお、1バンドは例えばインクジェットヘッド31が1走査で印字可能なライン数(印字幅)に通常設定される。以下、この例を参照して本実施形態における1ページの処理について説明する。
図5に示すように1ページ内には3つの第1ないし第3の画像G1,G2,G3が描画されており、それぞれの画像間、及びページの第1の画像より先端側の領域、第3の画像より後端側の領域には図5に示すようにページの先端側から白画像領域R1,R2,R3,R4が存在する。そこで、本実施形態では、ページ内のバンド情報をエンジンCPUから入手後、その情報に基づいて画像データをバンド単位に分割する。図4に示されているとおり、1バンド256画素(ライン)分としてバンド毎に画像データを区切った上で、各バンドが全白画像なのか、それとも画像データが含まれているのかをスキャナ転送中に判別する。エンジン側でこの処理を行うことでコンピュータCPU15の負荷を減らすことができ、また転送中に判別を行うため、転送スループットの低下の虞がなくなる。
この処理を行う回路の一例を図6に示す。図6はライン毎に画像の有無を検知し、バンド毎にスキップ制御を行うスキップ制御部の回路構成を示すブロック図である。
図6において、閾値レジスタ(THRESH)60は印字画像あり、あるいはなしを判定するための閾値を格納するレジスタで、スキップラインカウンタ(SLCNT)65は、バンドの先頭からの印字画像なしライン数をカウントするカウンタ、バンドライン数レジスタ(BLINE)51は、バンドを構成するライン数を格納するレジスタである。
図7はこの回路の制御手順をフローチャートである。以下、図7を参照し、図6における入出力信号とともに説明する。
図7において、プリント動作が開始されると、閾値レジスタ(THRESH)60のロード信号(LD_THRESH)をアサートすることによってエンジンCPU5から閾値をセットする。また、バンドライン数レジスタ(BLINE)51のロード信号(LD_BLINE)をアサートすることにより、バンドのライン数をバンドライン数レジスタ(BLINE)51にセットする。そして、スキップラインカウンタ(SLCNT)65のリセット信号であるRES_SLCNTをアサートすることによってスキップラインカウンタ(SLCNT)65をリセットする(ステップS201)。ここでは、1バンド256ラインなので、前記バンドライン数は254となる。
次いで、ラインデータを1画素ずつDINとして、コンパレータ(CMP)61に入力する。閾値レジスタ(THRESH)60によって設定される閾値よりもデータが小さければ、すなわち印字画像なしとなれば、コンパレータ出力(A≦B)は「0」、OR回路62の出力も「0」となり、この値がレジスタ63に格納される(ステップS202)。この値は、再びOR回路62の入力となる。もし、データが閾値より大きければ、すなわち印字画像ありとなればコンパレータ出力(A≦B)は「1」、OR回路62の出力も「1」となり、この値がレジスタ63に格納される。この値も、再びOR回路62の入力となる。
印字データを多階調で表現する場合、その画像データの値によっては、印字なしと判断しても転写画像に影響を与えない場合がある。この場合に、閾値を用いて印字画像なしと判断させることによってスキップの可能性を増し、プリント速度を向上させることができる。例えば、1画素を8ビットで表す場合、その画素の値は0〜255の値をとり得る。この場合、閾値として「6」を設定すると、画素値「5」以下の場合は印字画像なしとすることができる。画素値を0〜255で表す場合、「5」以下を印字なしとしても画像形成に影響はなく、かつ、スキップの可能性が増すのでプリント速度を向上させることができる。
またここで、閾値レジスタ(THRESH)60に「0」を設定すると、データDINは0以上であることからコンパレータ(CMP)61の出力は「1」となり、常に印字画像ありとなる。従って、このようにすることにより、スキップ動作を行わないようにすることも可能となる。これにより、バンドを構成するラインが全て、印字画像なしと判断された場合でも、後段の印字データを転送するための押し出し用の画像データ出力を強制的に行い、あるいは障害発生時にスキップ制御をONあるいはOFFにすることにより障害の原因の追求が容易に行える。また、スキップ制御の効果を測定する場合に、スキップ制御ONとスキップ制御OFFを選択できるようになり、両者のプリント速度を計測することによってスキップ制御の効果を顧客にデモできるようになる。
ステップS202の動作を、ラインを構成する各画素全部に対して実行する(ステップS203)。
このようにして1ラインのデータについての処理が完了すると、1ラインの各画素について、次々に印字画像の有無を検知し(ステップS204)、印字画像がなければレジスタ63の出力(EXIST_IMG)は「0」、1画素でも印字画像があれば「1」となり、印字画像があればステップS209の処理を実行する。
印字画像がなければ、ステップS205で1ラインの全ての画素についてステップS202からS204の処理を実行する。1ラインの各画素全てについて印字画像有無の検知が終了すると、インバータ64からのINC_SLCNT信号をアサートし、スキップラインカウンタ(SLCNT)65をインクリメントする(ステップS206)。そして、バンドの全てのラインに対して、ステップS202からステップS206の処理を実行したかどうかをチェックし(ステップS207)、途中で印字画像があれば、ステップS204からステップS209に移行する。バンドの全てのラインに対して、印字画像有無の検知が終了し、かつ印字画像がないバンドであれば、処理中のバンドはスキップ可能(SKIP_BAND=1)と判断する(ステップS208)。一方、ステップS204でライン中に印字画像があれば、処理中のバンドはスキップ不可(SKIP_BAND=0)と判断する(ステップS209)。なお、バンド先頭にスキップラインカウンタ(SLCNT)65で示されるライン数分は印字画像なしとなる。
次いで、エンジンCPU5に割り込み信号を出力し、処理中のバンドのスキップ可否を通知し(ステップS210)、エンジンCPU5は図示しない給紙モータを制御して記録紙送りローラ34を駆動し、バンドスキップ可のときのみバンド領域分の紙送りを実施させる(ステップS211)。
前記ステップS202からステップS211の制御を全てのバンドについて実行し、全てのバンドについての処理が終わった時点で、記録紙へのプリント完了となる(ステップS212)。
なお、図5の例では、第1の白画像領域R1はバンド1,2に、第2の白画像領域R2はバンド6に、第3の白画像領域R3はバンド10,11に、第4の白画像領域R4はバンド16に、それぞれ対応する。
なお、図7のフローチャートからバンド毎に印字画像の有無が分かる。そこで、本実施形態では、原稿を読み取る際に画像データ制御部3はバンド毎の有効データに関する識別情報をエンジンCPU5へ通知する。通知内容を図8に示す。図8は、通知内容を示す説明図で、ここでは、各バンドのNo.、白画像領域の有無、画像処理を実施したかどうか、等の情報をバンド属性情報としてテーブル化し、情報格納用RAM3cに随時格納する。図8では、各バンドについて、白画像領域の有無を、「有り」「無し」として、また、画像処理有りの場合には「補正処理」と「階調処理」の別を明確にしておく。なお、補正処理は画像処理部の画像補正処理部2aで、階調処理は画像加工処理2bでそれぞれ実行される。
情報格納用RAM3cはエンジンCPU5がアクセス可能なもので、スキップ制御部3dは白画像領域のバンドを検知すると、エンジンCPU5に対して前述のように割り込み(ステップS210)等を用いて通知する。エンジンCPU5への通知はエンジンCPU5が処理するバンド単位を判断し、規定のバンドに到達した場合のみ通知を行うことで割り込み通知の軽減を図ることもできる。エンジンCPU5における割り込み処理自体の負荷が無視できるレベルであれば1バンド分検出する毎に通知を行うことも可能である。
また、前記識別情報はスキップ制御部3dから、また、ページ毎の画像データをコントローラ部CTR内のメモリ(RAM13又はHDD12)のどこに格納しているかを記載している格納領域情報はコンピュータCPU15からエンジンCPU5にそれぞれ通知される。これらの情報によりエンジンCPU5はコントローラ部CTR内のメモリ(RAM13又はHDD12)上に存在する画像データが存在するバンド格納領域のリストを作成することができる。エンジンCPU5は図示しないリストに基づいて画像データ制御部3に有効画像データ領域の読み出し指示を行う。これにより、画像データ制御部3は読み出し指示に基づいて有効画像データのみ読み取るので、白画像データを読み取る必要がなくなり、画像転送効率を向上させることができる。
図9は画像処理部で図5の画像データを副走査の下方向に画像シフトした状態を示す図である。図9は、白画像領域判別を行うスキップ制御を画像処理部における処理の前に行った例である。例えば、図5でBAND3〜5にかかって描画されている第1の画像G1の場合、画像処理前に判別した時点ではBAND6は白画像領域R2と判断している。しかし、画像シフト処理後の図9では、BAND6には画像データが存在する。そのためスキップ処理を画像処理部2の前段で行った場合、誤ってBAND6の画像データをスキップ(読み飛ばす)可能性がある。そこで、本実施形態では、白画像領域判別を行うスキップ制御部3dを画像読み取り処理において画像処理部2よりも後段になる画像データ制御部3に設けている。
なお、画像圧縮部3aでは画像データを可逆圧縮方式で圧縮する。非可逆圧縮を行った場合、画像データのロスが発生することは良く知られている。このようにバンドに分けて白画像領域と有効画像データ領域を検知する場合、画像データがあるバンドの先頭から存在し、かつ1つ前のバンドが白画像データだった場合に、次のバンドの画像データの先頭が前のバンドにずれ込む可能性がある。この場合はコントローラ部CTRを含め、非可逆圧縮を行った場合に誤って画像データを欠落させる可能性がある。そのため本実施形態では、データの同一性が保証される可逆圧縮方式を用いるようにした。これにより画像データの損失を防止することができる。
コピー時に画像データの変倍を行う場合は、コントローラ部CTRにて一旦メモリ(RAM13)内にて図示しない圧縮/伸張器を用いて圧縮データを伸張し、伸張後、コントローラ部CTRは図示しない変倍処理部で変倍を行い、変倍後に再度圧縮を行い、画像データ制御部3へ転送する。この場合、画像データのバンドのサイズは変倍後のサイズに変更を行う必要がある。変更を行わない場合は、再度変倍後の圧縮データに対し変倍後のバンド毎に白画像領域検知を行う必要がある。
そこで本実施形態では、変倍を行う前に変倍情報をコンピュータCPU15からエンジンCPU5へ転送し、エンジンCPU5は転送された情報及び識別情報に基づき、図示しない変倍率に合わせた有効画像領域を載せたリストを作成し、そのリスト情報から画像データ制御部3へ読み出し指示を行う。画像データ制御部3は読み出し指示に基づいて変倍後の有効画像データのみ読み取ることで再度白画像領域検知を行うことなくデータ転送が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、
1)原稿を読み取る際に、画像データをコントローラCTR側へ転送しながらエンジンEGN側で有効バンドデータがあるかないかを判別するので、コントローラCTR側のCPU16で有効バンドデータの有無を判別する処理が不要となる。
2)画像データ制御部3で各バンドのデータが有効かどうかの識別情報を、エンジンEGN側全体を制御するエンジンCPU5へ通知することができ、これにより、エンジンEGN側だけでバンドのデータが有効か無効かを判断することが可能となる。
3)エンジンCPU5がバンドデータ識別情報を用いることによって有効バンドデータのみをコントローラCTR側のメモリ(RAM13又はHDD12)から読み出すことができる。
4)各バンド毎に行う白画像領域の有無の検知を画像処理後に行うので、画像処理時に付加されるデータの判別もれを防ぐことができる。
5)画像圧縮部3aにおける画像データの圧縮方式が可逆圧縮方式なので、画像データの圧縮/伸張後のデータの同一性を保証することができる。これにより、非可逆圧縮での白画像領域の判別処理の不確かさの排除が可能となる。
6)画像データに対する変倍情報を知り、変倍情報にあわせてバンドデータ識別情報を変更し、変更されたバンドデータ識別情報を用いることによって画像判別処理を行うことなく有効バンドデータのみをコントローラCTR側のメモリ(RAM13又はHDD12)から読み出すことができる。
などの効果を奏する。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となることは言うまでもない。
ディジタル画像信号を記録媒体上に可視画像として再生し、出力する画像形成装置(MFP)の一例を示す図である。 図1のMFPの作像ユニットであるインクジェットのプリントヘッド部の概略構成を示す要部斜視図である。 図2のCMYKインクジェットヘッドのノズル配置を示した図である。 図1のMFPのシステム構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるスキップ制御を伴う白画素領域の判断動作を説明するための図である。 図5の判断動作を実行する回路構成の一例を示すブロック図である。 図6の回路で実行される制御手順を示すフローチャートである。 原稿を読み取る際に画像データ制御部からエンジンCPUに通知されるバンド毎の有効データに関する識別情報の例を示す図である。 画像処理部で図5の画像データを副走査の下方向に画像シフトした状態を示す図で、白画像領域判別を行うスキップ制御を画像処理部の前段で行った例を示す。
符号の説明
1 スキャナユニット
2 画像処理部
3 画像データ処理部
3d スキップ制御部
4 プロッタユニット
5 エンジンCPU
10 汎用バス
12 HDD
13 RAM
15 コントローラCPU
EGN エンジン部
CTR コントローラ部
G1,G2,G3 画像
R1,R2,R3,R4 白画像領域

Claims (8)

  1. 画像を読み取る読み取り手段と印字媒体に画像を形成する画像形成手段を有するエンジン部と、読み取った画像データを保持するとともに、保持した画像データをエンジン部に送信するコントローラ部とを有する画像形成装置において、
    エンジン部が、
    前記画像読み取り手段によって読み取った画像の画像データを処理する手段と、
    読み取った画像データを任意のライン数で構成されるバンド単位に分割する手段と、
    前記画像データを処理する手段によって処理された画像データを前記コントローラ部へ送信すると共に、バンド毎に白画像領域の有無を判別する手段と、
    を備え、バンドデータ毎に印刷媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記画像データを処理する手段は、原稿を読み取る際にバンド毎の有効データに関する識別情報をエンジン部の制御手段へ通知することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記識別情報に基づき有効なバンドデータのみをコントローラ部から受信することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2記載の画像形成装置において、
    白画像領域の有無を判別する手段は、読み取り画像に対する画像処理実施後に前記白画像領域の有無を判別することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    画像データは可逆圧縮方式で圧縮されることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4記載の画像形成装置において、
    白画像領域の有無を判別する手段は、前記制御手段により変倍処理された画像データに対して白画像箇所の判別を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. エンジン部とコントローラ部とを有し、エンジン部で画像を読み取り、印字媒体に画像を形成する画像形成方法において、
    エンジン部で原稿を読み取り、読み取った画像の画像データを処理し、
    読み取った画像データを任意のライン数で構成されるバンド単位に分割し、
    前記処理された画像データを前記コントローラ部へ送信すると共に、バンド毎に白画像領域の有無を判別し、
    バンドデータ毎に印刷媒体に画像を形成すること
    を特徴とする画像形成方法。
  8. エンジン部とコントローラ部とを有し、エンジン部で画像を読み取り、印字媒体に画像を形成する制御をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラムにおいて、
    エンジン部で原稿を読み取り、読み取った画像の画像データを処理する手順と、
    読み取った画像データを任意のライン数で構成されるバンド単位に分割する手順と、
    前記処理された画像データを前記コントローラ部へ送信すると共に、バンド毎に白画像領域の有無を判別する手順と、
    バンドデータ毎に印刷媒体に画像を形成する手順と、
    を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
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