JP2005022115A - 印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリッジの主走査方向における局所的な空白領域についても高速にキャリッジを移動して従来に比べて飛躍的に実質的な高速印字を実現できる印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラムを提供する。
【解決手段】画像データを格納する画像メモリ(111)と、該画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計し、累計した値を格納するピクセル計数メモリ(112)と、該ピクセル計数メモリに格納された累計値に基づいて画像メモリ上の主走査方向の空白領域を検出し、検出した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を、通常の印字速度より速い速度に切り替えるように前記主走査モータを制御する制御部(105)とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像データを格納する画像メモリ(111)と、該画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計し、累計した値を格納するピクセル計数メモリ(112)と、該ピクセル計数メモリに格納された累計値に基づいて画像メモリ上の主走査方向の空白領域を検出し、検出した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を、通常の印字速度より速い速度に切り替えるように前記主走査モータを制御する制御部(105)とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラムに関し、詳細にはインクジェットヘッドを主走査方向に移動させながら記録媒体上にインクを吐出して印字を行うインクジェット記録装置の高速化の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1のインクジェット画像形成装置は、キャリッジの移動動作の様子を示す図6からわかるように、インクジェットヘッドを移動させながらキャリッジのスキャン開始位置から画像開始位置までの距離を予め定めた閾値と比較し、閾値を超えた場合、キャリッジは空白領域の高速移動によるスキップ動作を行い、一方閾値を超えない場合、キャリッジはスキップ動作を行わないで通常の印字動作で移動する。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−63169号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1ではキャリッジのスキャン開始位置から画像開始位置までの空白領域だけしかスキップ動作を行うものであり、図6に示すような同一印字スキャン内の画像と画像の間には複数の空白領域を持つような画像に対してキャリッジの高速移動のスキップ動作を対応できなかった。
【0005】
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、キャリッジの主走査方向における局所的な空白領域についても高速にキャリッジを移動して従来に比べて飛躍的に実質的な高速印字を実現できる印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、本発明の印字装置は、画像データを格納する画像メモリと、画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計し、累計した値を格納するピクセル計数メモリと、ピクセル計数メモリに格納された累計値に基づいて画像メモリ上の主走査方向の空白領域を検出し、検出した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を、通常の印字速度より速い速度に切り替えるように駆動手段を制御する制御部とを有することに特徴がある。よって、主走査方向の局所的な全ての空白領域で高速にキャリッジを移動して実質的な高速印字を実現できる。
【0007】
また、制御部は、検出した空白領域及びそれ以外の領域別にキャリッジの移動速度を対応させた目標キャリッジ速度メモリテーブルを有している。そして、制御部は、この目標キャリッジ速度テーブルを参照してキャリッジの移動速度を切り替えるように駆動手段を制御する。よって、簡単な構成で高速化を図ることができる。
【0008】
更に、制御部は、キャリッジが移動している領域に応じて切り替えるキャリッジの移動速度に対して過渡時間を加味した速度に切り替えるように駆動手段を制御する。よって、適切な空白領域の速度に切り替えることができる。
【0009】
また、制御部は、空白領域の主走査方向の長さに応じてキャリッジの移動速度を調整する。よって、より一層適切な空白領域の速度に切り替えることができる。
【0010】
更に、制御部は、複数色毎に設けられたピクセル計数メモリに色毎に累計した累計値に基づいて画像メモリ上の主走査方向の空白領域を検出することにより、カラー印字装置にも適用できる。
【0011】
別の発明としての印字ヘッドキャリッジ速度制御方法によれば、画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計を取る。そして、累計した値が0であれば画像メモリ上の主走査方向の領域を空白領域であると判定して、判定した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を通常印字速度より速い速度に切り替える。よって、高速印字を行うことができる。
【0012】
別の発明としての印字ヘッドキャリッジ速度制御方法を実行するためのプログラムは、コンピュータに、画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計を取る手順と、累計した値が0であれば画像メモリ上の主走査方向の領域を空白領域であると判定する手順と、判定した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を通常印字速度より速い速度に切り替える手順とを実施させる。よって、汎用的に印字装置を高速化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0014】
(構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係る印字装置の構成を示すブロック図の形態で示したものである。同図に示す印字装置100では、ホストインタフェース(以下ホストI/Fと略す)101、制御プログラムを格納したプログラムROM102、データを一時保存するRAM103、装置全体を制御するCPU104、駆動手段として機能する主走査DCモータ106やエンコードセンサ107からのエンコード信号を元に副走査DCモータ108を制御するモータ制御部105、外部から供給される画像データの一態様であるホスト装置200から受信した画像データを画像メモリ111に転送されるたびに終了の割り込みをCPU104に通知する画像格納部109、ホスト装置200から受信した画像データを画像メモリ111に対して読み出し又は書込みを制御する画像メモリ制御部110、4色毎であって画像領域毎のONドットピクセル計数情報を格納する4色毎に設けられたピクセル計数メモリ112、画像メモリから4色の各ヘッド115〜118にヘッドインタフェース(以下ヘッドI/Fと略す)114を介して転送する画像転送部113を含んで構成されている。
【0015】
(動作)
次に、このような構成を有する本実施の形態に係る印字装置におけるキャリッジ速度制御動作について、図1及び当該動作フローを示す図2に従って説明する。
【0016】
先ず、ネットワークやUSBなどのローカルインターフェースで、PC、スキャナ、デジカメなどを含むホスト装置200から印字すべき画像データを受信すると(ステップS101)、受信した画像データはホストI/101を経由して画像メモリ111に格納される。画像メモリ111への画像データの格納と同時に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色毎であって画像領域毎のONドットピクセル計数情報が、4色毎に設けられたピクセル計数メモリ112にそれぞれ格納される。そして、ONドットピクセル計数情報は色毎に独立に計数される(ステップS102)。予めCPU104により指定された画像データがホスト装置200から画像メモリ111に転送されるたびに、画像格納部113から終了割り込みがCPU104に通知される(ステップS103)。
【0017】
終了割り込みを受け取ったCPU104は、ピクセル計数メモリ112より領域毎のピクセル計数値に関するONドットピクセル計数情報を読み出し、領域毎のONドットピクセル計数情報が全て「0」であるときに主走査方向にある幅分を空白領域とし、後述する図3のように主走査方向のN個の空白領域を検出する(ステップS104)。
【0018】
ここで、図3に画像メモリとピクセル計数メモリとの対応の様子を示す。同図に示すように、X,Y座標の位置による複数の矩形領域であるマトリックス状の画像メモリにおいてヘッドの長手方向で描画する際画像があるピクセルのX座標を「1」、画像がないピクセルのX座標を「0」として各色毎に設けられたピクセル計数メモリに保存する。当該ピクセル計数メモリに格納されたヘッドの長手方向へピクセル値の合計を計数する。その合計値が0であれば該当領域は空白領域であると判定する。
【0019】
その後、CPU104は、図4に示すような、主走査のX座標範囲毎にヘッドが搭載され主走査モータにより移動する速度である目標キャリッジ速度を規定し、かつ図1のRAM103内に設けられた目標キャリッジ速度メモリテーブルを参照することにより、図4のように画像のある領域と空白の領域毎に異なる目標キャリッジ速度を設定する(ステップS105)。例えば図3のX座標“128”〜“191”は空白領域と判定して通常印字速度である30ipsより速い45ipsの速度でキャリッジを移動させる。そして、設定された目標キャリッジ速度で印字スキャンシーケンスが実行される(ステップS106)。
【0020】
その後は図1の画像転送部113の初期化が行われ(ステップS107)、キャリッジの位置から目標キャリッジ速度メモリテーブルを参照して実際の速度を決定する(S108)。一回のキャリッジ移動幅分の画像データの受信終了であれば(ステップS109;YES)1スキャン当たりの印字処理を終了する。よって、空白領域は印字領域より高速にキャリッジを移動することでトータルの印字スピードを向上させることができる。
【0021】
なお、図5に示すようにキャリッジ速度を加速、減速するためには過渡時間が含まれるので、その過度時間を加味して空白領域の長さなどにより空白領域の速度を調整することが好ましい。
【0022】
なお、図1のCPU104が印字制御とモータ制御を行っているが、ピクセル計数メモリ112をデュアルポートメモリなどで構成し、モータ制御部105内にモータ制御を専用で処理する別のCPUを内蔵してもよい。また、上述した実施例では各色独立のヘッド構成を想定しているが、KとCMYというような2ヘッド構成でもよい。
【0023】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、キャリッジの主走査方向における局所的な空白領域についても、高速にキャリッジを移動するので従来に比べて飛躍的に実質的な印字速度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る印字装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る印字装置におけるキャリッジ速度制御動作を示すフローチャートである。
【図3】画像の水平方向の空白部を検出するために画像ピクセルを計数するメモリの構造と画像メモリに格納される画像との対応を示す図である。
【図4】キャリッジ速度メモリテーブルのメモリ内容の一例を示す図である。
【図5】画像領域や空白領域のキャリッジ速度変化を示す図である。
【図6】従来の印字装置におけるキャリッジの移動動作の様子を示す図である。
【符号の説明】
100 印字装置 101 ホストI/F
102 プログラムROM 103 RAM
104 CPU 105 モータ制御部
106 主走査DCモータ 107 エンコーダセンサ
108 副走査DCモータ 109 画像格納部
110 画像メモリ制御部 111 画像メモリ
112 ピクセル計数メモリ 113 画像転送部
114 ヘッドI/F 115 シアンヘッド
116 マゼンタヘッド 117 イエローヘッド
118 ブラックヘッド 200 ホスト装置
【発明の属する技術分野】
本発明は印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラムに関し、詳細にはインクジェットヘッドを主走査方向に移動させながら記録媒体上にインクを吐出して印字を行うインクジェット記録装置の高速化の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1のインクジェット画像形成装置は、キャリッジの移動動作の様子を示す図6からわかるように、インクジェットヘッドを移動させながらキャリッジのスキャン開始位置から画像開始位置までの距離を予め定めた閾値と比較し、閾値を超えた場合、キャリッジは空白領域の高速移動によるスキップ動作を行い、一方閾値を超えない場合、キャリッジはスキップ動作を行わないで通常の印字動作で移動する。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−63169号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1ではキャリッジのスキャン開始位置から画像開始位置までの空白領域だけしかスキップ動作を行うものであり、図6に示すような同一印字スキャン内の画像と画像の間には複数の空白領域を持つような画像に対してキャリッジの高速移動のスキップ動作を対応できなかった。
【0005】
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、キャリッジの主走査方向における局所的な空白領域についても高速にキャリッジを移動して従来に比べて飛躍的に実質的な高速印字を実現できる印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、本発明の印字装置は、画像データを格納する画像メモリと、画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計し、累計した値を格納するピクセル計数メモリと、ピクセル計数メモリに格納された累計値に基づいて画像メモリ上の主走査方向の空白領域を検出し、検出した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を、通常の印字速度より速い速度に切り替えるように駆動手段を制御する制御部とを有することに特徴がある。よって、主走査方向の局所的な全ての空白領域で高速にキャリッジを移動して実質的な高速印字を実現できる。
【0007】
また、制御部は、検出した空白領域及びそれ以外の領域別にキャリッジの移動速度を対応させた目標キャリッジ速度メモリテーブルを有している。そして、制御部は、この目標キャリッジ速度テーブルを参照してキャリッジの移動速度を切り替えるように駆動手段を制御する。よって、簡単な構成で高速化を図ることができる。
【0008】
更に、制御部は、キャリッジが移動している領域に応じて切り替えるキャリッジの移動速度に対して過渡時間を加味した速度に切り替えるように駆動手段を制御する。よって、適切な空白領域の速度に切り替えることができる。
【0009】
また、制御部は、空白領域の主走査方向の長さに応じてキャリッジの移動速度を調整する。よって、より一層適切な空白領域の速度に切り替えることができる。
【0010】
更に、制御部は、複数色毎に設けられたピクセル計数メモリに色毎に累計した累計値に基づいて画像メモリ上の主走査方向の空白領域を検出することにより、カラー印字装置にも適用できる。
【0011】
別の発明としての印字ヘッドキャリッジ速度制御方法によれば、画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計を取る。そして、累計した値が0であれば画像メモリ上の主走査方向の領域を空白領域であると判定して、判定した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を通常印字速度より速い速度に切り替える。よって、高速印字を行うことができる。
【0012】
別の発明としての印字ヘッドキャリッジ速度制御方法を実行するためのプログラムは、コンピュータに、画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計を取る手順と、累計した値が0であれば画像メモリ上の主走査方向の領域を空白領域であると判定する手順と、判定した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を通常印字速度より速い速度に切り替える手順とを実施させる。よって、汎用的に印字装置を高速化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0014】
(構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係る印字装置の構成を示すブロック図の形態で示したものである。同図に示す印字装置100では、ホストインタフェース(以下ホストI/Fと略す)101、制御プログラムを格納したプログラムROM102、データを一時保存するRAM103、装置全体を制御するCPU104、駆動手段として機能する主走査DCモータ106やエンコードセンサ107からのエンコード信号を元に副走査DCモータ108を制御するモータ制御部105、外部から供給される画像データの一態様であるホスト装置200から受信した画像データを画像メモリ111に転送されるたびに終了の割り込みをCPU104に通知する画像格納部109、ホスト装置200から受信した画像データを画像メモリ111に対して読み出し又は書込みを制御する画像メモリ制御部110、4色毎であって画像領域毎のONドットピクセル計数情報を格納する4色毎に設けられたピクセル計数メモリ112、画像メモリから4色の各ヘッド115〜118にヘッドインタフェース(以下ヘッドI/Fと略す)114を介して転送する画像転送部113を含んで構成されている。
【0015】
(動作)
次に、このような構成を有する本実施の形態に係る印字装置におけるキャリッジ速度制御動作について、図1及び当該動作フローを示す図2に従って説明する。
【0016】
先ず、ネットワークやUSBなどのローカルインターフェースで、PC、スキャナ、デジカメなどを含むホスト装置200から印字すべき画像データを受信すると(ステップS101)、受信した画像データはホストI/101を経由して画像メモリ111に格納される。画像メモリ111への画像データの格納と同時に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色毎であって画像領域毎のONドットピクセル計数情報が、4色毎に設けられたピクセル計数メモリ112にそれぞれ格納される。そして、ONドットピクセル計数情報は色毎に独立に計数される(ステップS102)。予めCPU104により指定された画像データがホスト装置200から画像メモリ111に転送されるたびに、画像格納部113から終了割り込みがCPU104に通知される(ステップS103)。
【0017】
終了割り込みを受け取ったCPU104は、ピクセル計数メモリ112より領域毎のピクセル計数値に関するONドットピクセル計数情報を読み出し、領域毎のONドットピクセル計数情報が全て「0」であるときに主走査方向にある幅分を空白領域とし、後述する図3のように主走査方向のN個の空白領域を検出する(ステップS104)。
【0018】
ここで、図3に画像メモリとピクセル計数メモリとの対応の様子を示す。同図に示すように、X,Y座標の位置による複数の矩形領域であるマトリックス状の画像メモリにおいてヘッドの長手方向で描画する際画像があるピクセルのX座標を「1」、画像がないピクセルのX座標を「0」として各色毎に設けられたピクセル計数メモリに保存する。当該ピクセル計数メモリに格納されたヘッドの長手方向へピクセル値の合計を計数する。その合計値が0であれば該当領域は空白領域であると判定する。
【0019】
その後、CPU104は、図4に示すような、主走査のX座標範囲毎にヘッドが搭載され主走査モータにより移動する速度である目標キャリッジ速度を規定し、かつ図1のRAM103内に設けられた目標キャリッジ速度メモリテーブルを参照することにより、図4のように画像のある領域と空白の領域毎に異なる目標キャリッジ速度を設定する(ステップS105)。例えば図3のX座標“128”〜“191”は空白領域と判定して通常印字速度である30ipsより速い45ipsの速度でキャリッジを移動させる。そして、設定された目標キャリッジ速度で印字スキャンシーケンスが実行される(ステップS106)。
【0020】
その後は図1の画像転送部113の初期化が行われ(ステップS107)、キャリッジの位置から目標キャリッジ速度メモリテーブルを参照して実際の速度を決定する(S108)。一回のキャリッジ移動幅分の画像データの受信終了であれば(ステップS109;YES)1スキャン当たりの印字処理を終了する。よって、空白領域は印字領域より高速にキャリッジを移動することでトータルの印字スピードを向上させることができる。
【0021】
なお、図5に示すようにキャリッジ速度を加速、減速するためには過渡時間が含まれるので、その過度時間を加味して空白領域の長さなどにより空白領域の速度を調整することが好ましい。
【0022】
なお、図1のCPU104が印字制御とモータ制御を行っているが、ピクセル計数メモリ112をデュアルポートメモリなどで構成し、モータ制御部105内にモータ制御を専用で処理する別のCPUを内蔵してもよい。また、上述した実施例では各色独立のヘッド構成を想定しているが、KとCMYというような2ヘッド構成でもよい。
【0023】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、キャリッジの主走査方向における局所的な空白領域についても、高速にキャリッジを移動するので従来に比べて飛躍的に実質的な印字速度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る印字装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る印字装置におけるキャリッジ速度制御動作を示すフローチャートである。
【図3】画像の水平方向の空白部を検出するために画像ピクセルを計数するメモリの構造と画像メモリに格納される画像との対応を示す図である。
【図4】キャリッジ速度メモリテーブルのメモリ内容の一例を示す図である。
【図5】画像領域や空白領域のキャリッジ速度変化を示す図である。
【図6】従来の印字装置におけるキャリッジの移動動作の様子を示す図である。
【符号の説明】
100 印字装置 101 ホストI/F
102 プログラムROM 103 RAM
104 CPU 105 モータ制御部
106 主走査DCモータ 107 エンコーダセンサ
108 副走査DCモータ 109 画像格納部
110 画像メモリ制御部 111 画像メモリ
112 ピクセル計数メモリ 113 画像転送部
114 ヘッドI/F 115 シアンヘッド
116 マゼンタヘッド 117 イエローヘッド
118 ブラックヘッド 200 ホスト装置
Claims (7)
- 画像データを格納する画像メモリと、
該画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計し、累計した値を格納するピクセル計数メモリと、
該ピクセル計数メモリに格納された累計値に基づいて前記画像メモリ上の主走査方向の空白領域を検出し、検出した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を、通常の印字速度より速い速度に切り替えるようにキャリッジを駆動する駆動手段を制御する制御部と
を有することを特徴とする印字装置。 - 前記制御部は、検出した空白領域及びそれ以外の領域別にキャリッジの移動速度を対応させた目標キャリッジ速度メモリテーブルを有し、該目標キャリッジ速度テーブルを参照してキャリッジの移動速度を切り替えるように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
- 前記制御部は、キャリッジが移動している領域に応じて切り替えるキャリッジの移動速度に対して過渡時間を加味した速度に切り替えるように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の印字装置。
- 前記制御部は、空白領域の主走査方向の長さに応じてキャリッジの移動速度を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の印字装置。
- 前記制御部は、複数色毎に設けられた前記ピクセル計数メモリに色毎に累計した累計値に基づいて画像メモリ上の主走査方向の空白領域を検出することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
- 画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計を取り、累計した値が0であれば画像メモリ上の主走査方向の領域を空白領域であると判定して、判定した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を通常印字速度より速い速度に切り替えることを特徴とする印字ヘッドキャリッジ速度制御方法。
- コンピュータに、
画像メモリ上における描画画素のONドット情報を、ヘッドを搭載するキャリッジの副走査方向の領域毎に累計を取る手順と、累計した値が0であれば画像メモリ上の主走査方向の領域を空白領域であると判定する手順と、判定した空白領域におけるキャリッジの主走査方向における移動速度を通常印字速度より速い速度に切り替える手順とを実行するためのプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003187513A JP2005022115A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラム |
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JP2003187513A JP2005022115A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005022115A true JP2005022115A (ja) | 2005-01-27 |
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ID=34186337
Family Applications (1)
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JP2003187513A Pending JP2005022115A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 印字装置、印字ヘッドキャリッジ速度制御方法及び該方法を実行するためのプログラム |
Country Status (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007029946A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-02-08 | Seiko Epson Corp | 液滴吐出方法、電気光学装置及び電子機器 |
JP2009051098A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Seiko Epson Corp | 流体噴射装置及びその制御方法 |
JP2010173075A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体 |
JP2010253844A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置 |
CN103182862A (zh) * | 2011-12-30 | 2013-07-03 | 山东新北洋信息技术股份有限公司 | 打印控制方法及装置 |
US11878539B2 (en) | 2021-03-30 | 2024-01-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Control system |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003187513A patent/JP2005022115A/ja active Pending
Cited By (6)
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