JP5643122B2 - ブラインドリベット - Google Patents

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Description

本発明は、ブラインドリベットに関するものである。
従来から、ブラインドリベットを用いた締結が行われており、ブラインドリベットに関する提案がなされている。例えば、マンドレルの破断後リベット本体に残留するマンドレルの部分の脱落を防止するブラインドリベットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のブラインドリベットでは、マンドレルは、頭部と破断可能部との間に形成された脱落防止部を有する。脱落防止部には、リベット本体のフランジの中空部の直径より大径の頂部を有し該頂部がマンドレル外周方向に延びる係止山が形成されている。特許文献1のブラインドリベットでは、マンドレルの引抜きによって破断可能部が破断した後も脱落防止部の係止山がフランジの中空部の内壁面に係合してリベット本体に残留するマンドレルの部分は該リベット本体内に留まるとされている。
ここで、特許文献1には、脱落防止部の具体的構成に関し、2本の離間した周溝を形成し、それぞれの両縁部に、4個の係止山を形成したものが開示されている。また、マンドレルの引っ張り方向に緩やかな斜面を形成し、破断後のマンドレルの脱落方向には急峻な斜面又は肩を持つ係止山が形成された構成が開示されている。
なお、出願人においても、ブラインドリベットに関する提案を行っている(例えば、特許文献2参照)。この他、筒状のボディー本体の先端部にフランジを有したリベットであって、ボディー本体の後端部にかしめ用の薄肉部を設けた回転用リベットも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2009−41699号公報 特開2009−180347号公報 実開平6−78610号公報
ところで、特許文献1のようなブラインドリベットでは、マンドレルが引き抜かれる方向に垂直な方向に周溝が形成され、この周溝の両縁部に係止山が形成される。すなわち、マンドレルが引き抜かれる方向に垂直な方向に複数のリング形の凹部が形成され、凹部に隣接して複数の凸部が形成される。したがって、このようなブラインドリベットでは、複数の凸部もマンドレルが引き抜かれる方向に垂直に形成される。出願人は、このような構成を有するブラインドリベットでは、マンドレルを引き抜くときに、複数の凸部が、筒状のスリーブの内周面を削ってしまうことがあることを知見した。そして、出願人は、マンドレルが引き抜かれ、マンドレルの軸部が破断されたとき、筒状のスリーブの内径が大きくなり、リベット本体側に残存するマンドレルの部分と、リベット本体との固定が不十分な状態となることを見出した。
本発明は、好適な締結状態を維持することが可能な新たなブラインドリベットを提供することを目的とする。
上記従来の課題に鑑みなされた本発明の一側面は、筒状のスリーブと、前記スリーブの一端側で前記スリーブの軸心方向と交差する方向に張り出して形成されたフランジ部とを有するリベット本体と、前記リベット本体を貫通するように前記スリーブに挿入される軸部と、前記フランジ部が配置されている側とは反対側となる前記軸部の他端側に形成された頭部とを有するマンドレルとを備えるブラインドリベットであって、前記頭部の外径は、前記スリーブの内径より大きく、前記スリーブに収容されている前記軸部の部分には、前記軸部を破断させるためのくびれ部が形成され、前記頭部と前記くびれ部との間で、かつ前記スリーブに収容されている前記軸部の部分の全周には、前記マンドレルが引き抜かれる第1方向および前記第1方向に垂直な第2方向に対して傾斜した凹部と、前記凹部に隣接した凸部とによる凹凸部が形成され、前記凹部は、第3の凹部と、前記第3の凹部と交差しない第4の凹部とを含み、前記凸部の外径は、前記スリーブの内径より大きく、前記凸部は、前記マンドレルの引き抜きに応じて前記スリーブの内周面を塑性変形させることを特徴とするブラインドリベットである。
これによれば、マンドレルの引き抜きに応じて、凸部によってスリーブの内周面を好適に凹部側に塑性変形させることができる。そして、ブラインドリベットによる締結がなされた状態において、第1方向および第2方向に対して傾斜した凸部は、マンドレルの軸部が破断されてリベット本体側に残存するマンドレルの部分が脱落する方向に対して、塑性変形したスリーブの内周面に支持される。そのため、マンドレルの部分がリベット本体に好適に固定され、マンドレルの部分の脱落を防止することができる。
このブラインドリベットは、次のような構成とすることもできる。すなわち、前記頭部の前記スリーブの他端側に面する部分には、前記スリーブを前記第1方向に切断し分割する複数の刃部が形成され、前記スリーブは、前記マンドレルの引き抜きに際し、複数の前記刃部で、前記刃部の数に対応した数のスリーブ片に分割されるとともに、前記スリーブ片はそれぞれ前記第2方向に略等しい方向に拡がり、かつアーチ形状に変形されることを特徴としてもよい。
これによれば、ブラインドリベットによる締結がなされた状態において、マンドレルの軸部が破断されてリベット本体側に残存するマンドレルの部分が、例えばスリーブに包囲されていなくても、マンドレルの部分をリベット本体に好適に固定することができる。なお、このようなブラインドリベットは、ピールタイプのブラインドリベットと称されている。
また、前記スリーブは、前記スリーブの他端側の外径が、前記スリーブの一端側の外径より小径とされ、前記スリーブの他端側の厚みが、前記スリーブの一端側の厚みより薄肉であることを特徴としてもよい。また、前記スリーブは、前記スリーブの外径が前記スリーブの一端側より小径である前記スリーブの他端側を形成する小径部と、前記スリーブの外径が前記小径部より大径である前記スリーブの一端側を形成する大径部と、前記小径部と前記大径部との間に形成され、前記小径部と前記大径部とを連続させるテーパ状のテーパ部とを含むことを特徴としてもよい。
これによれば、マンドレルの引き抜きに対応し、マンドレルの軸部が破断する以前に、スリーブの他端側を好適に変形させることができる。具体的に、スリーブの他端側と被締結部材とが好適に接した状態となるよう、スリーブの他端側を好適に変形させることができる。したがって、複数の被締結部材を安定して締結することができる。
本発明によれば、好適な締結状態を維持することが可能な新たなブラインドリベットを得ることができる。
ブラインドリベットであって、リベット本体を断面図で示す図である。 リベット本体の断面図である。 (a)はマンドレルを示す図であり、(b)は図3(a)のA部拡大図である。 ブラインドリベットによる締結状態を示す断面図である。 (a)は他のマンドレルを示す図であり、(b)は図5(a)のB部拡大図である。 (a)はさらに他のマンドレルを示す図であり、(b)は図6(a)のC部拡大図である。 (a)は他のリベット本体を備えるブラインドリベットであって、他のリベット本体を断面図で示す図であり、(b)は図7(a)の他のリベット本体を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略しまたは他の構成などに置換してもよい。また、他の構成を含むようにしてもよい。
(ブラインドリベット)
本実施形態のブラインドリベット10について、図1から図3を参照して説明する。ブラインドリベット10は、図1に示すようにリベット本体20とマンドレル30とを備える。詳細は後述するが、ブラインドリベット10は、いわゆるピールタイプのブラインドリベットである。リベット本体20は、図2に示すようにスリーブ210とフランジ部230とを有する。スリーブ210は筒状をなし、スリーブ210にはリベット本体20を貫通する貫通孔212が形成されている。フランジ部230は、スリーブ210の一端側でスリーブ210の軸心L1の方向と交差する方向に張り出して形成されている。具体的に、フランジ部230は、スリーブ210の外周側面から軸心L1に垂直な方向(略垂直な方向を含む)に張り出した鍔形状に形成されている。
マンドレル30は、図3(a)に示すように軸部310と頭部330とを有し、軸部310および頭部330が一体をなして形成されている。軸部310は、例えば図3(a)に示すようにくびれ部312と凹凸部314とを有する。くびれ部312は、軸部310の所定の位置に形成されている。具体的に、くびれ部312は、図1に示す状態において、スリーブ210に収容されている軸部310の部分に形成されている。凹凸部314は、頭部330とくびれ部312との間で、スリーブ210に収容されている軸部310の部分に形成されている。より具体的には、凹凸部314は、頭部330とくびれ部312との間で、スリーブ210に収容されている軸部310の部分の全周に形成されている。
凹凸部314は、例えば図3(b)に示すように凹部3142と凸部3144とによって形成されている。凹部3142は、ブラインドリベット10による締結時に、マンドレル30が引き抜かれる第1方向(図1,図3参照)および第1方向に垂直な第2方向(図1,図3参照)に対して傾斜して形成されている。凸部3144は、凹部3142の両縁を形成し、凹部3142に隣接して形成されている。具体的に、凹部3142は一条(一筋)の螺旋状に形成されている。また、凸部3144は、一条の螺旋状に形成された凹部3142の両縁を形成し、凹部3142に隣接して形成されている。すなわち、凹凸部314は、一条の螺旋状に形成された凹部3142と、螺旋状の凹部3142に隣接して同じく一条の螺旋状に形成された凸部3144とによって形成されている。換言すれば、凹凸部314は、螺旋状に形成された凹部3142および凸部3144によって、一条のねじ形状に形成されている。なお、凹部3142は、V溝である。V溝とは、マンドレル30の軸心L2(図3(a)に示す一点鎖線参照)に沿った断面の形状がV字状となる溝である。凸部3144の外径φ1は、スリーブ210の内径φ6(貫通孔212の直径、図2参照)より大きく設定されている。すなわち、凸部3144の部分において軸部310は、スリーブ210の内周面(貫通孔212)に圧入された状態で挿入されている。
頭部330は、図1に示すように軸部310がリベット本体20を貫通するようにスリーブ210に挿入された状態で、フランジ部230が配置されている側とは反対側となる軸部310の他端側に形成されている。換言すれば、頭部330は、マンドレル30が引き抜かれる第1方向に対し後端側となる、軸部310の他端側に形成されている。頭部330の外径φ2は、スリーブ210の内径φ6より大きく設定されている。
また、頭部330は、複数の刃部332を有する。具体的に、刃部332は、スリーブ210の他端側に面する頭部330の部分に複数形成されている。複数の刃部332は、円周方向に所定の角度間隔で均等に配置されている。例えば、4個の刃部332が、90°間隔で均等に配置されている。刃部332は、締結時に、スリーブ210の他端側に接し、スリーブ210をマンドレル30が引き抜かれる第1方向に切断して分割する。
ここで、凹凸部314の形成工程について、その概略を説明する。凹凸部314は圧造加工によって形成される。すなわち、凹凸部314が形成されていない状態の軸部310、すなわち素材ピンの所定の位置の外周面に対して圧造加工が施される。圧造加工には、凹凸部314に対応した形状の成形面を有する金型が用いられる。なお、素材ピンは、軸部310の外径φ5と同一の外径を有する。圧造加工によって素材ピンの外周面では、凹部3142となる部分が凸部3144となる部分に逃げるような変形が生じ、これによって、凹部3142と凸部3144とが形成される。
なお、マンドレル30において、各部の外径は次のような関係を有する。すなわち、くびれ部312の外径φ3はマンドレル30の中で最も小さく、以下、凹部3142の外径φ4、軸部310の外径φ5、凸部3144の外径φ1の順で大きく、頭部330の外径φ2が最も大きい。なお、軸部310の外径φ5とは、くびれ部312および凹凸部314(凹部3142,凸部3144)以外の軸部310の部分の外径である。軸部310の外径φ5は、スリーブ210の内径φ6より小さい。
(ブラインドリベットによる締結)
ブラインドリベット10による被締結部材400,410の締結について、図4を参照して説明する。なお、ブラインドリベット10は、建築現場または工場などにおいて広く利用され、例えば、壁面に所定のものを締結し、または袋状の部材と平板とを締結する際に用いられる。
締結に際し、作業者は、重ねられた被締結部材400,410を貫通する孔部420に、ブラインドリベット10を頭部330側から挿入する。ブラインドリベット10は、被締結部材400の一方側の面における孔部420の周辺にフランジ部230が接する位置まで挿入される。なお、孔部420の内径φ9は、スリーブ210の外径φ7(図2参照)より大きく、フランジ部230の外径φ8より小さく設定されている。
次に、作業者は、リベット本体20から突出している軸部310を、所定の機器で保持し、この機器を操作する。作業者の操作によって機器が動作し、マンドレル30は第1方向に引き抜かれる。マンドレル30の第1方向への引き抜きに応じ、頭部330が第1方向に移動する。これにともない、頭部330の刃部332は、スリーブ210の他端側から第1方向に、スリーブ210を刃部332の数に応じた数の短冊形に切断し分割する。短冊形に切断された複数のスリーブ片214は、それぞれ第1方向に垂直な第2方向に略等しい方向に拡がり、かつアーチ形状に変形する。アーチ形状に変形したスリーブ片214はそれぞれ被締結部材410の他方側の面に接して係合する。被締結部材400,410は、被締結部材400の一方側の面に接するフランジ部230と、被締結部材410の他方側の面に接して係合するアーチ形状の複数のスリーブ片214とによって挟み込まれる。
また、マンドレル30の第1方向への引き抜きに応じ、貫通孔212に圧入状態となっている凸部3144は、スリーブ210の内周面を塑性変形させながら第1方向に移動する。ここで、スリーブ210の内周面は、第1方向および第2方向に対して傾斜した凹部3142側に逃げ、凹部3142に沿ってスムーズに塑性変形する。凹部3142は、凸部3144の移動に対応して、塑性変形したスリーブ210の内周面によって埋められていく(図4に記載のM部参照。)。
ここで、マンドレル30を引き抜くための引抜力は、凸部3144と凹部3142とスリーブ210の内周面との上述した挙動に対応して順次増加する。そして、引抜力が所定の値より大きくなったとき、軸部310がくびれ部312で破断する。
これによって、リベット本体20側に残存するマンドレル30の部分30Aがスリーブ210の内周面に好適に保持された状態で、被締結部材400,410の締結が完了する。締結がなされた状態においては、第1方向および第2方向に対して傾斜した凸部3144が、マンドレル30の部分30Aが脱落する方向に対して、塑性変形したスリーブ210の内周面に支持される。そのため、マンドレル30の部分30Aの脱落が防止される。なお、ブラインドリベット10では、図4に示すように、被締結部材400,410がフランジ部230と複数のスリーブ片214とによって好適に挟み込まれ、かつくびれ部312が貫通孔212内で破断するように、各部の寸法が設定される。
(変形例)
本実施形態の構成は、次のようにすることもできる。
(1)上記では、凹凸部314が、一条の螺旋状に形成された凹部3142と、螺旋状に形成された凹部3142に隣接して形成された凸部3144とによる凹凸部314が形成されたマンドレル30を例に説明した。この他、凹凸部314は、図5(a),(b)に示すようないわゆるアヤメ状に形成してもよい。すなわち、アヤメ状に形成された凹凸部514は、マンドレル30が引き抜かれる第1方向および第1方向に垂直な第2方向に対して傾斜した第1の凹部5142Aおよび第2の凹部5142Bを含む。ここで、第1の凹部5142Aは、第2の凹部5142Bと反対側に傾斜している。アヤメ状の凹凸部514で凸部5144は、第1の凹部5142Aと第2の凹部5142Bとに隣接し、第1の凹部5142Aと第2の凹部5142Bとによって囲まれている。
また、凹凸部314は、図6(a),(b)に示すようないわゆるはすば状に形成してもよい。すなわち、はすば状に形成された凹凸部614は、マンドレル30が引き抜かれる第1方向および第1方向に垂直な第2方向に対して傾斜した第3の凹部6142Aおよび第4の凹部6142Bを含む。ここで、第3の凹部6142Aと第4の凹部6142Bとは、相互に交差しない。より具体的に、第3の凹部6142Aと第4の凹部6142Bとは、例えば、図6(a),(b)に示すような直線および/または曲線によって形成される同一(略同一を含む)形状の凹部である。はすば状の凹凸部614で凸部6144は、第3の凹部6142Aと第4の凹部6142Bとに隣接し、第3の凹部6142Aと第4の凹部6142Bとによって挟まれる。換言すれば、第3の凹部6142Aと第4の凹部6142Bとは、凸部6144を挟み交互に繰り返して形成されている。
変形例(1)の各凹凸部514,614によっても、凹凸部314と同様の機能を実現することができる。そして、凹凸部314の場合と同様、好適な締結が可能なブラインドリベットとすることができる。なお、変形例(1)の凹凸部514,614についても、凹凸部314と同一の位置で軸部310の全周に形成される。また、第1の凹部5142A、第2の凹部5142Bおよび凸部5144の各寸法など、または第3の凹部6142A、第4の凹部6142Bおよび凸部6144の各寸法などは、上記と同一の関係となるように設定される。
なお、先に説明した本実施形態の構成と同一の構成について、詳細な説明は省略する。図5(a),(b)および図6(a),(b)では、本実施形態の構成と同一(同様)の構成については、共通した符号を付している。また、図6(a),(b)に示すはすば状に形成された凹凸部614では、第3の凹部6142Aおよび第4の凹部6142Bの外径φ4に関する図示を省略する。
(2)上記では、凹凸部314が、V溝の凹部3142であるマンドレル30を例に説明した。しかし、これとは異なる構成としてもよい。例えば、凹部の溝形状を、台形溝、半円溝またはU溝としてもよい。これによれば、凹部の底部における応力集中を抑制し、凹凸部の強度を向上させることができる。この結果、軸部310をくびれ部312で破断させることができる。なお、台形溝、半円溝またはU溝とは、マンドレル30の軸心に沿った断面の形状が台形、半円またはU字状となる溝である。台形溝、半円溝またはU溝の凹部と、このような凹部に隣接した凸部とによる凹凸部も、凹凸部314と同じく圧造加工によって形成される。この際、台形溝、半円溝またはU溝による凹部を含む凹凸部に対応した形状の成形面を有する金型が用いられる。なお、変形例(2)の構成は、他の変形例においても採用することができる。
(3)上記では、凹凸部314を形成するため、圧造加工が施される素材ピンの外径が、軸部310の外径φ5と同一の外径である場合を例に説明した。しかし、これとは異なる構成としてもよい。例えば、圧造加工前の素材ピンを、凹凸部314となる部分の外径が他の軸部310となる部分の外径φ5より大きな段付き形状としてもよい。これによれば、圧造加工後の凹部3142の外径φ4を、外径φ5で一定の素材ピンの場合より大きくし、凹凸部314の強度を向上させることができる。この結果、軸部310をくびれ部312で破断させることができる。なお、圧造加工後の凹部3142の外径φ4は、軸部310の外径φ5より小さくされる。また、変形例(3)の構成は、他の変形例においても採用することができる。
(4)上記では、軸部310において、凹凸部314とくびれ部312とが、所定の間隔を隔てて形成された構成を例として説明した。しかし、これらが隣接した構成としてもよい。なお、変形例(4)の構成は、他の変形例においても採用することができる。
(5)上記では、ピールタイプのブラインドリベット10を例に説明した。しかし、本実施形態の構成は、ブラインドリベットによる締結がなされた状態で、スリーブは分割されず、スリーブ内に頭部を含むマンドレルの部分(対応する構成について、例えば図4に示す「マンドレル30の部分30A」参照)が収容され、少なくともマンドレルの部分が収容された部分に対応するスリーブの外径が拡張するタイプのブラインドリベットにも適用することができる。
マンドレル、詳細には頭部によって拡張されたスリーブの領域が、スリーブ内に残存するマンドレルの部分より大きい場合、本実施形態の構成を採用しない構成によれば、拡張されたスリーブの領域内を、マンドレルの部分が移動し、移動にともなう異音が発生することが想定される。しかし、本実施形態の構成によれば、スリーブ内に残存するマンドレルの部分はスリーブ内で固定維持されるため、マンドレルの部分がスリーブ内を移動することはなく、したがって移動にともなう異音の発生を防止することができる。
(6)上記では、スリーブ210の外径を外径φ7で一定とし、スリーブ210の厚みを一定とした。なお、スリーブ210の内径(貫通孔212の直径)は、内径φ6で一定である。すなわち、リベット本体20のスリーブ210において、フランジ部230が形成された一端側の厚みと、頭部330の側である他端側の厚みとを等しくした。この他、リベット本体20は、図7(a),(b)に示すような形状のスリーブ710を有するようにしてもよい。スリーブ710と、これを有するリベット本体20を備えるブラインドリベット10とについて、図7(a),(b)を参照して説明する。なお、先に説明した本実施形態の構成と同一(同様)の構成について、詳細な説明は省略する。図7(a),(b)では、本実施形態の構成と同一(同様)の構成については、共通した符号を付している。
この変形例(6)において、リベット本体20は、図2等と同様、スリーブ710とフランジ部230とを有する。スリーブ710は、小径部712と、大径部714と、テーパ部716とを含み、これら各部712,714,716で形成される。スリーブ710は、スリーブ210と同様、例えば内径φ6の筒状をなし、スリーブ710には、リベット本体20を貫通する貫通孔212が形成されている。小径部712は、スリーブ710の他端側を形成する。大径部714は、スリーブ710の一端側を形成する。大径部714には、図7(a),(b)に示すようにフランジ部230が形成される。大径部714の軸心方向(第1方向)の寸法は、重ねられた複数の被締結部材を貫通する孔部(対応する構成として、重ねられた被締結部材400,410を貫通する孔部420。図4参照)の寸法に対応した長さに設定される。すなわち、重ねられた複数の被締結部材を貫通する孔部に、ブラインドリベット10を頭部330側から挿入した状態において、大径部714の一部または全部は、この孔部に収容される。
テーパ部716は、小径部712と大径部714との間に形成され、小径部712と大径部714とを連続させる。テーパ部716の外周面は、スリーブ710の一端側から他端側に向けて、スリーブ710の外周面が、小径部712から大径部714に、漸次増加するようなテーパ状とされている。これにより、スリーブ710は、スリーブ710の他端側の外径、すなわち小径部712の外径φ10は、スリーブ710の一端側の外径、すなわち大径部714の外径φ11より小径となる。また、前述した通り、リベット本体20の貫通孔212は内径φ6の貫通孔であるため、スリーブ710は、スリーブ710の他端側の厚み(小径部712の厚み)が、スリーブ710の一端側の厚み(大径部714の厚み)より薄肉となる。なお、大径部714の外径φ11と、大径部714が収容される複数の被締結部材を貫通する孔部の内径(図4の「内径φ9」参照)との関係については、上記同様である。フランジ部230の外径φ8と、複数の被締結部材を貫通する孔部との関係についても、上記同様である。
スリーブ710を有するリベット本体20を備えるブラインドリベット10による被締結部材の締結は、図4を参照して上述した場合と同様にして行われる。ただし、変形例(6)のブラインドリベット10では、マンドレル30が第1方向に引き抜かれる際、頭部330の刃部332は、小径部712に接し、小径部712を刃部332の数に応じた数の短冊形に切断し分割する。短冊形に切断された小径部712による複数のスリーブ片は、上記同様、それぞれ第1方向に垂直な第2方向に略等しい方向に拡がり、かつアーチ形状に変形し、被締結部材に接して係合する。
ところで、マンドレル30には凹凸部314が形成され、凸部3144の部分において軸部310は、スリーブの内周面(貫通孔)に圧入された状態で挿入されている。そして、マンドレル30の第1方向への引き抜きに応じ、貫通孔に圧入状態となっている凸部3144は、スリーブの内周面を塑性変形させながら第1方向に移動する。そのため、ブラインドリベット10では、例えば凹凸部314が形成されていないマンドレルを備えるブラインドリベットと比較し、マンドレル30を引き抜く際に、マンドレル30に大きな荷重が作用する。
ここで、マンドレル30に作用する荷重が大きくなると、例えば、短冊形に切断された複数のスリーブ片が、アーチ形状に変形して被締結部材に接する前に、マンドレル30がくびれ部312で破断してしまう恐れがある。このような場合、アーチ形状のスリーブ片(上述した構成に基づけば、図4の「スリーブ片214」参照)、詳細にはこのスリーブ片の先端(スリーブの他端)と、被締結部材(上述した構成に基づけば、被締結部材410の他方側の面。図4参照)との間に、隙間が生じる。そして、隙間が生じた状態では、複数の被締結部材同士の十分な締結を実現することができない。
この点に関し、変形例(6)の構成では、アーチ形状のスリーブ片は、スリーブ710の外周面を小径とし、薄肉とされた小径部712によって形成される。小径部712は、第1方向に垂直な断面の面積が小さくなるため、より小さな荷重で、小径部712を切断・分割し、第2方向に略等しい方向に拡げ、かつアーチ形状に変形させることができる。そのため、変形例(6)の構成によれば、上述したような、スリーブ片の先端と被締結部材との間に、隙間が生じるといった状態を防止し、複数の被締結部材を安定して締結することができる。
なお、スリーブ片を好適に切断・分割し、変形などさせる構成としては、スリーブの外径を一定とし、その内径をスリーブの一端側と他端側とで異ならせるようにしてもよい。具体的にスリーブの他端側の内径を、スリーブの一端側の内径より大きくし、スリーブの肉厚が、図7(a),(b)と同様の関係となるようにしてもよい。この場合、凹凸部314の凸部3144によって塑性変形されるスリーブの内周面の体積が減少する。そのため、関連する各部の寸法は、リベット本体20側に残存するマンドレル30の部分30Aがスリーブの内周面に好適に保持されるような値に設定される。また、図7(a)に示すマンドレル30について、上述した変形例(1)〜変形例(4)の構成を採用してもよい。また、ブラインドリベット10について、変形例(5)のようなタイプのブラインドリベットであってもよい。
10 ブラインドリベット
20 リベット本体
210,710 スリーブ
212 貫通孔
230 フランジ部
30 マンドレル
310 軸部
312 くびれ部
314,514,614 凹凸部
3142 凹部
5142A 第1の凹部
5142B 第2の凹部
6142A 第3の凹部
6142B 第4の凹部
3144,5144,6144 凸部
330 頭部

Claims (4)

  1. 筒状のスリーブと、前記スリーブの一端側で前記スリーブの軸心方向と交差する方向に張り出して形成されたフランジ部とを有するリベット本体と、
    前記リベット本体を貫通するように前記スリーブに挿入される軸部と、前記フランジ部が配置されている側とは反対側となる前記軸部の他端側に形成された頭部とを有するマンドレルとを備えるブラインドリベットであって、
    前記頭部の外径は、前記スリーブの内径より大きく、
    前記スリーブに収容されている前記軸部の部分には、前記軸部を破断させるためのくびれ部が形成され、
    前記頭部と前記くびれ部との間で、かつ前記スリーブに収容されている前記軸部の部分の全周には、前記マンドレルが引き抜かれる第1方向および前記第1方向に垂直な第2方向に対して傾斜した凹部と、前記凹部に隣接した凸部とによる凹凸部が形成され、
    前記凹部は、第3の凹部と、前記第3の凹部と交差しない第4の凹部とを含み、
    前記凸部の外径は、前記スリーブの内径より大きく、
    前記凸部は、前記マンドレルの引き抜きに応じて前記スリーブの内周面を塑性変形させることを特徴とするブラインドリベット。
  2. 前記頭部の前記スリーブの他端側に面する部分には、前記スリーブを前記第1方向に切断し分割する複数の刃部が形成され、
    前記スリーブは、前記マンドレルの引き抜きに際し、複数の前記刃部で、前記刃部の数に対応した数のスリーブ片に分割されるとともに、前記スリーブ片はそれぞれ前記第2方向に略等しい方向に拡がり、かつアーチ形状に変形されることを特徴とする請求項1に記載のブラインドリベット。
  3. 前記スリーブは、前記スリーブの他端側の外径が、前記スリーブの一端側の外径より小径とされ、前記スリーブの他端側の厚みが、前記スリーブの一端側の厚みより薄肉であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラインドリベット。
  4. 前記スリーブは、
    前記スリーブの外径が前記スリーブの一端側より小径である前記スリーブの他端側を形成する小径部と、
    前記スリーブの外径が前記小径部より大径である前記スリーブの一端側を形成する大径部と、
    前記小径部と前記大径部との間に形成され、前記小径部と前記大径部とを連続させるテーパ状のテーパ部とを含むことを特徴とする請求項3に記載のブラインドリベット。
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