JP2009041699A - ブラインドリベット - Google Patents

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Masakuni Shinohara
雅邦 篠原
Yutaka Okubo
豊 大久保
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Abstract

【課題】マンドレルの破断後リベット本体に残留するマンドレル部分の脱落を防止するブラインドリベットを低コストで提供する。
【解決手段】ブラインドリベット3は、スリーブ9及びフランジ10から成るリベット本体2と、頭部14を端部に有しリベット本体を貫通するマンドレル1とから成り、マンドレルには小径の破断可能部17が形成され、マンドレル1は、頭部14と破断可能部17との間に形成された脱落防止部(18)には、フランジ10の中空部の直径より大径の頂部を有し頂部がマンドレル外周方向に延びる係止山19が形成されて、マンドレルが破断した後も係止山19がフランジ10の中空部の内壁面に係合して残留マンドレル部分はリベット本体内に留まる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラインドリベットに関し、例えば、閉じた空間を形成する壁等の被締結部材に、その壁等の取付穴にリベット本体を挿入してリベット本体スリーブ端部を半径方向外方に変形させて、リベット本体のフランジとの間に挟持して被締結部材に他の被締結部材等を固定することができるブラインドリベットに関する。
スリーブ及びそのスリーブの一端のフランジから成る中空の金属製リベット本体と、リベット本体を貫通してフランジからグリップ部が延び出るリベット本体より長い金属製マンドレルとを包含するブラインドリベットはよく知られ、例えば、複数のパネルを一方の側からだけの作業で連結できる利点がある。特開2004−076933号公報(欧州特許出願公開第EP13696004号(特許文献1))に記載のブラインドリベットは、一端にフランジが形成された中空のスリーブを有するリベット本体と、リベット本体のスリーブ内径より大径の頭部を端部に有しリベット本体を貫通する外径のマンドレルとが、フランジとは反対側のスリーブ他端に頭部が隣接配置されてフランジからグリップ部が延び出るように組付けられている。マンドレル頭部にはスリーブ他端の端面及び内壁に向けて突出し且つスリーブの長手方向に延びる切刃が形成され、マンドレルのグリップ部を締結工具で把持してフランジから強く引抜くと、マンドレル頭部の切刃がスリーブの端部から長手方向に切開し、スリーブ端部部分を、切刃の数(例えば4つ)に従って分割しながらアーチ形状に拡開する。4つのアーチ形状の拡開スリーブ部分とフランジとの間に、パネル等の複数の被締結部材及び別の被締結部材が挟持されて相互に連結される。かかるブラインドリベットは、ピールタイプのブラインドリベットとも呼ばれ、被締結部材が軟質の部材であっても損傷することなく締結できる利点がある。また、他のブラインドリベットと同様に、作業者の手の届かない作業者と反対側(ブラインド側)において締結できるので、例えば、閉じた空間に締結することができる。
特開2004−076933号公報(欧州特許出願公開第EP1369600号に対応する) 特開昭60−125406号公報(米国特許第4,639,174号に対応する) 特開平6−147208号公報(米国特許第5,102,274号に対応する)
上記特許文献1等に記載されるブラインドリベットは、スリーブを拡開するように変形させるマンドレルが破断可能部で破断すると破断可能部から頭部側の部分がリベット本体側に残留する。従来のブラインドリベットにおいて、その残留マンドレル部分がリベット本体から脱落するおそれがある。例えば、閉じた空間を持つ被締結部材にブラインドリベットが締結された場合、残留マンドレル部分がリベット本体から脱落すると、残留マンドレル部分がその空間の中で転がり、異音を発生させたり、内壁面を損傷させたりするので好ましくない。
特許文献2のブラインドリベットは、マンドレルの破断可能部に隣接して長手方向に一定長さ延びる縦溝を周方向に多数並べて形成し、締結時の軸回りの回転を防止するように形成されている。またマンドレルの頭部に隣接して周溝を形成して、この周溝部分に、リベット本体のスリーブの端部を収容して他のスリーブ部分の半径方向外方への拡径を確実にしている。マンドレルの破断後のリベット本体に残留するマンドレル部分は、スリーブ端部が前記の周溝に保持されているので、脱落を免れている。特許文献2のブラインドリベットは、残留マンドレル部分の脱落防止のために、前記の回転防止の縦溝とは別の構成を必要としている。
特許文献3のブラインドリベットは、締結の強化と維持のために、破断可能部と頭部の間のマンドレル部分に長手方向に多数の周溝を並設したマンドレルを持つものである。この周溝は、マンドレルの引き抜きのとき、スリーブの内面と摩擦係合するリブを形成しており、その摩擦係合によって、マンドレルの引き抜き力大きくして、締結力を強化して締結の維持を確実にするものである。特許文献3のブラインドリベットのマンドレルの周溝は、リベット本体に残留するマンドレルの脱落防止を目的としてはいないため、脱落の防止を確実にするものではない。
従って、本発明の目的は、マンドレルの破断後リベット本体に残留するマンドレル部分の脱落を防止するブラインドリベットを、低コストで提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明によれば、中空の筒状のスリーブ及びスリーブの一端に形成されたフランジから成る中空のリベット本体と、リベット本体のスリーブ内径より大径の頭部を端部に有しリベット本体を貫通する外径で且つリベット本体より長い棒状に形成され且つ頭部と反対の端部側にグリップ部が設けられたマンドレルとから成り、マンドレルとリベット本体とは、フランジとは反対側のスリーブの他端に頭部が隣接配置され且つフランジからグリップ部が延び出るように、組付けられ、マンドレルには、頭部から離れた位置であって且つリベット本体のスリーブ内に収容される部分に、小径の破断可能部が形成され、マンドレルは、グリップ部がフランジから強く引き抜かれるとき頭部がスリーブの他端及びその隣接部分を半径方向外方に向けて変形させ、所定の引抜力を越えると破断可能部で破断される構成である、ブラインドリベットであって、マンドレルは、頭部と破断可能部との間に形成された脱落防止部を有し、脱落防止部には、リベット本体のフランジの中空部の直径より大径の頂部を有し頂部がマンドレル外周方向に延びる係止山が形成されており、マンドレルの引抜きによって破断可能部が破断した後も脱落防止部の係止山がフランジの中空部の内壁面に係合してリベット本体に残留するマンドレル部分はリベット本体内に留まる、ことを特徴とするブラインドリベットが提供される。
上記ブラインドリベットの構成によって、マンドレルの引抜きによって破断可能部が破断した後も脱落防止部の係止山がフランジの中空部の内壁面に係合してリベット本体に残留するマンドレル部分はリベット本体内に留まるのが確実にされ、そのための構成は、マンドレルに、破断可能部に隣接して係止山を形成するだけの簡単な構成でよく、残留マンドレル部分の脱落防止するタイプのブラインドリベットを低コストで提供できる。更に、残留マンドレル部分がリベット本体に確実に留まって固着しているので、リベット本体のスリーブの拡開部分はその拡開形状の維持が強化され、高い締結力が長く維持される。また、残留マンドレル部分はリベット本体に固着しているので、被締結部材からブラインドリベットに振動が付与されても、マンドレル部分がリベット本体の中で不動であり、異音の発生はない。
上記ブラインドリベットにおいて、脱落防止部の係止山は、マンドレルの外周面に、外周面から半径方向内側に凹んで形成された周溝の両縁部に、マンドレルより半径方向外方に隆起して形成されている。その場合、周溝が2本並べて形成されて、各周溝の両縁部に係止山が形成される構成にできる。それとは別に、脱落防止部の係止山は、マンドレルの引っ張り方向に緩やかな斜面が形成され且つ破断後のマンドレルの脱落方向には急峻な斜面又は肩として形成されているものであってもよい。
上記ブラインドリベットにおいて、マンドレルにの外面には、頭部に近い側の位置であって脱落防止部に隣接する位置に、係止山の頂部より大径の第1係止肩が形成され、リベット本体の内側には、スリーブとフランジとの境界に、第1係止肩に当接できる第2係止肩が形成され、マンドレルの引き抜きにおいて第1係止肩が第2係止肩に当接して脱落防止部の係止山がフランジ中空部に位置するのを確実にするように構成できる。
なお、上記ブラインドリベットにおいて、マンドレルの頭部には、スリーブを、頭部に隣接する端部から長手方向に切開する切刃が形成されており、マンドレルがリベット本体から引抜かれると切刃がスリーブを隣接する端部から長手方向に拡開する、ピールタイプのブラインドリベットであってもよい。また、マンドレルの頭部は、マンドレルがリベット本体から引抜かれると、頭部に隣接するスリーブの端部及びその付近を半径方向外方に膨径する形状である、ピールタイプ以外のブラインドリベットであってもよい。
以下、本発明のいくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、マンドレル1とリベット本体2とが組付けられた、本発明の第1実施形態に係るブラインドリベット3を示す。図2は、組み付け前のリベット本体2を単体で示す。図3は、組み付け前のマンドレル1を単体で示す。図4〜図6は、マンドレル1に係止山を設ける操作を示す。図7は、係止溝の変形例を示す。図8及び図9は、ブラインドリベット3を用いて、閉じた空間5を形成した被締結部材6と他の被締結部材7とを連結した様子を示している。図10以降は、本発明の他の実施形態に係るブラインドリベットを示す。
図1及び図3において、マンドレル1は、リベット本体2よりも長い円柱の棒状の金属で形成され、例えば、硬鋼線で作られる。図1及び図2において、リベット本体2は、中空の筒状の金属で形成され、マンドレル1より軟質の材料、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金で作られる。図1に示すように、ブラインドリベット3は、マンドレル1とリベット本体2とが組み付けられて、マンドレル1が中空のリベット本体2を貫通してリベット本体2から延び出るように組付けられて成る。
図2に示すように、リベット本体2は、中空のスリーブ9とスリーブ9の一端の大径のフランジ10とから成り、全体が中空に形成され、中空部分にマンドレル1を収容する。スリーブ9及びフランジ10の中空部11の内径は、マンドレル1が貫通できるように設定される。また、フランジ10の軸方向の厚さ13は、マンドレル1を強く引き抜いて破断可能部で破断した後においてリベット本体2内に残ったマンドレル部分がフランジ10から突出することがない厚さに設定される。マンドレル1が破断可能部で破断する程にリベット本体2から強く引き抜かれるとスリーブ9が変形させられる(図8参照)が、フランジ10の部分は半径方向に長く剛性が高いので変形されず、フランジ10の部分は非変形部分となり、中空部11の直径はスリーブ9が変形しても変化しない。非変形部分であるフランジ10の軸方向の厚さ13は、上記のように、特許文献1等の従来のフランジより厚く形成されている。
マンドレル1の一端には、リベット本体スリーブ9の、フランジと反対側の端部より大径の頭部14が形成されている。マンドレル1の長さは、図1に図示のように、リベット本体2のスリーブ9より相当に長くされ、リベット本体2のフランジ10から突出して、その突出部分が締結工具(図示せず)の先端の把持部材に把持できるように設定される。締結工具に把持させるため、マンドレル1には、頭部14と反対側の端部側に、グリップ部15が形成され、グリップ部15には、締結工具の把持部材の把持から抜けないように多段の係止溝が形成されている。マンドレル1の先端は、締結工具へ挿入し易いように先細に形成されている。
マンドレル1には、スリーブ9に収容される部分において、他の部分より小径の破断可能部17が形成されている。破断可能部17は、締結工具でマンドレル1を引抜くとき、一定の引抜き力を越えると破断する部分である。破断前の引抜き力は、頭部14からリベット本体2のスリーブ9に加わり、そのスリーブ9を変形させる力となる。従って、破断可能部17の破断抵抗力は、リベット本体2のスリーブ9を変形する力によって定められる。破断後の締結工具で把持しているマンドレル部分(主としてグリップ部15)は締結工具の回収ボックスに回収できる。破断可能部17の位置は任意であるが、実施形態に示す位置に形成されると、マンドレル1の殆どの部分が回収できるので、回収率が高く維持できる。
マンドレル1について更に説明する。マンドレル1は、リベット本体2への組付けの前にすなわち図3の状態において、頭部14と破断可能部17との間に形成された脱落防止部18を有する。かかる脱落防止部18は、マンドレル1の破断後においてリベット本体2に残留するマンドレル部分(頭部14から破断可能部17までのマンドレル部分)がリベット本体2から脱落するのを防止する。従って、残留マンドレル部分が脱落した場合の異音の発生を防止する。
脱落防止部18は、係止山19を有し、係止山19は、リベット本体2のフランジ10の中空部11の直径より僅かに大径の頂部を持ち、その頂部がマンドレル1の外周方向に延びている。係止山19は、図示の例では、2本の離間した周溝21によって、それぞれの両縁部に、4個形成されている。かかる係止山19の形成の1例が、図4〜図6に示されている。図4において、マンドレル1の脱落防止部18に相当する位置に、ローディングダイ22が配置されて、図5に示すように、ローディングダイ22の刃23がマンドレル1の外面に当接させられる。刃23は図示のように、切り刃のない丸い頂部を有する。マンドレル1を図4の矢印25に示すように軸回りに回転させると、マンドレル1は、その外周方向に沿って、刃23の押圧によって半径方向内側に凹まされて周溝21が形成される。図示の例では、ローディングダイ22の刃23は2つ設けられ、2本の離間した周溝21を形成する。図6に示すように、各周溝21の両縁部には、凹まされた周溝21の形成による肉逃げによって形成された、マンドレル1より大径の頂部をもつ係止山19が形成される。各係止山19の頂部の直径は、リベット本体2のフランジ10の中空部11の直径より僅かに大径に形成される。従って、マンドレル1の破断後において、各係止山19はフランジ10の中空部11の内壁面に摩擦係合して、リベット本体2に残留するマンドレル部分(頭部14から破断可能部17までのマンドレル部分であって脱落防止部18を含むマンドレル部分)がリベット本体2から脱落するのを防止する。図示の例では、2本の周溝21の形成によって4個の係止山19が形成される。かかる係止山19の数は任意であり、図示の4本に限定するものではない。
図7は、係止山の別の形状を示している。図7の係止山26は、マンドレル1の引っ張り方向に緩やかな斜面27を形成し、破断後のマンドレル1の脱落方向には急峻な斜面又は肩を持つ形状に形成されている。かかる係止山26の数は図示の例では2個であるが、1個でも3個以上であってもよい。係止山26、及び、係止山19の形状は、マンドレル破断後においてリベット本体2に残留するマンドレル部分をリベット本体2から脱落するのを防止できる限り、任意の形状に形成できる。
脱落防止部18の位置は、マンドレル破断後においてリベット本体2に残留するマンドレル部分の、フランジ10の中空部11に対応する位置に定められる。すなわち、マンドレル破断後において、係止山19がリベット本体2の非変形部分であるフランジ10の中空部の内壁面に摩擦係合して、リベット本体2に残留するマンドレル部分をリベット本体2から脱落するのを防止する。
更に、図示の実施形態に係るブラインドリベット3のマンドレル2の頭部14には、リベット本体2のスリーブ9の端面に対向する面に、周方向に間隔をおいて複数の、半径方向に斜めに延びる切刃29が形成されている。かかる複数の切刃29は、マンドレル1をその破断可能部17で破断する程にフランジ10から引き抜く力によって、対向するスリーブ9の端面を複数に切開し、更に、切刃29の数だけスリーブ9を長手方向に切り裂いて半径方向に分割し、そのスリーブ9の分割部分を、半径方向外方に拡開させて更にアーチ形状に変形させ、各分割部分の先端を被締結部材の面に強く係合させる。また、かかる切刃29に代えてあるいは切刃に加えて、スリーブ9の内側に長手方向に延びる分割用の溝を形成してもよい。このように、スリーブ9を切り裂いてアーチ形状に変形させるブラインドリベットは、ピールタイプのブラインドリベットとも呼ばれ、被締結部材がプラスチック等の軟質の部材であっても損傷することなく締結できる利点がある。
図8及び図9を参照して、閉じた空間5を形成した被締結部材6をブラインドリベット3を用いて他の被締結部材7に連結する操作を説明する。ここで、被締結部材6は、プラスチック等の軟質部材であってもよい。ブラインドリベット3のグリップ部15が、締結工具(図示せず)に保持されて、頭部14及びスリーブ9が、被締結部材6及び7の取付穴に挿入され、フランジ10が被締結部材7に接面されるように位置決めされる。その状態で、マンドレル1をその破断可能部17で破断する程に強い力でフランジ10から引き抜く。マンドレル1が引き抜かれるにつれて、脱落防止部18の係止山19(又は26)の外径がリベット本体2のスリーブ9の内径より大径であっても、スリーブ9内に圧入される。マンドレル1の引き抜きによって頭部14の切刃29がスリーブ9を長手方向に切り裂いて半径方向に分割し、スリーブ9の分割部分を、半径方向外方に拡開させて更にアーチ形状に変形させる。分割したスリーブ拡開部分30は、閉じた空間5の中でアーチ形状に変形しながら被締結部材6の内壁に強く係合する。フランジ10は被締結部材7に接面しているので、被締結部材6と被締結部材7が相互に連結される。ブラインドリベット3は、上記のように閉じた空間の中でも締結できるので便利である。また、その閉じた空間を形成している被締結部材が軟質部材であっても、スリーブ9の分割拡開部分がアーチ状に変形して被締結部材の内壁へ係合するので、その軟質部材への締結時の変形を防止できる。
図9に示すように、脱落防止部18の係止山19は、リベット本体2のフランジ10の中空部11の内壁面に摩擦係合しており、あるいは、中空部11の内壁面に食い込んでいる。従って、リベット本体2に残留するマンドレル部分(すなわち、頭部14と破断可能部17の間のマンドレル部分)がリベット本体2から脱落するのを防止する。これによって、リベット本体2に残留するマンドレル部分の脱落の場合に空間5の中で運動するときの異音の発生が無くなる。更に、リベット本体2に残留するマンドレル部分はリベット本体2に固着しているので、被締結部材6又は被締結部材7からブラインドリベット3に振動が伝えられたとしても、マンドレル部分はリベット本体2に対して不動であり、振動に伴なう異音は発生しない。構成は、マンドレルに、破断可能部に隣接して係止山を形成するだけの簡単な構成でよくブラインドリベットを低コストで提供できる。更に、残留マンドレル部分がリベット本体に確実に留まっているので、脱落防止部を含むマンドレル部分はリベット本体に固着し、リベット本体のスリーブの拡開部分はその拡開形状の維持が強化され、高い締結力を長く維持される。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るブラインドリベット33を示す。図10に示すように、ブラインドリベット33は、マンドレル1Aとリベット本体2Aとが組み付けられて、マンドレル1Aが中空のリベット本体2Aを貫通してリベット本体2Aから延び出るように組付けられて成る。図11は、リベット本体2Aを単体で示す。第2実施形態に係るブラインドリベット33が、第1実施形態に係るブラインドリベット3と異なる点は、マンドレル1Aの外面には、ストッパとしての第1係止肩34が形成され、リベット本体2の内側には、第1係止肩34に係合してストッパとして作用する第2係止肩35が形成されている点である。第2実施形態に係るブラインドリベット33の他の構成は、第1実施形態に係るブラインドリベット3の構成と同じであるので、図10及び図11においてブラインドリベット3の構成要素と同じ構成要素に同じ符号を付加して、それらの構成要素の説明を省略する。
図10において、マンドレル1Aの外面には、頭部14に近い側の位置であって、脱落防止部18に隣接する位置に、マンドレル1Aの直径より大径の大径部37を形成して、脱落防止部18の係止山19より大径の第1係止肩34を形成する。図10及び図11に示すように、リベット本体2Aの内側には、スリーブ9の内径を、第1実施形態のスリーブ9の内径より大きく形成し、スリーブ9とフランジ10との境界において、第2係止肩35を形成する。
図12に示すように、閉じた空間5を形成した被締結部材6をブラインドリベット33を用いて他の被締結部材7に連結した場合、マンドレル1Aの第1係止肩34がリベット本体2Aの第2係止肩35に当接して、引き抜かれるマンドレル1Aがリベット本体2Aからそれ以上引き抜かられるのを確実に阻止する。これによって、脱落防止部18の係止山19の位置がフランジ10の中空部11の非変形部分にあるのが確実にされる。すなわち、係止山19のフランジ10に対する位置が安定して、リベット本体2Aに残留するマンドレル部分(すなわち、頭部14と破断可能部17の間のマンドレル部分)がリベット本体2Aから脱落するのを、一層確実に防止する。
図13及び図14は、本発明の第3の実施形態に係るブラインドリベット38を示す。ブラインドリベット38は、第1実施形態に係るブラインドリベット3のような、いわゆるピールタイプのブラインドリベットではなく、リベット本体2のスリーブ9が長手方向に切り裂かれずに膨径するタイプのブラインドリベットである。マンドレル1の頭部39は、切刃を持たない単純な大径の頭部であって、マンドレル1をその破断可能部17で破断する程に強い力でリベット本体2から引き抜くと、スリーブ9は、頭部39によって図14の部分41のように膨径して、被締結部材6と被締結部材7とが連結される。このブラインドリベット38においても、マンドレル1には、脱落防止部18に係止山19が形成され、この係止山19が、リベット本体2のフランジ10の中空部11の内壁面に摩擦係合又は食い込む構成にされる。従って、従って、リベット本体2に残留するマンドレル部分(すなわち、頭部14と破断可能部17の間のマンドレル部分)がリベット本体2から脱落するのを防止する。
本発明の第1実施形態に係るブラインドリベットであってリベット本体を半断面で示す正面図である。 図1のブラインドリベットのリベット本体の半断面正面図である。 図1のブラインドリベットのマンドレルの正面図である。 マンドレルに係止山を形成する前の操作を示す図である。 マンドレルに係止山を形成した状態を示す図である。 図5の係止山を示す部分拡大図である。 別の係止山形状を示す図である。 図1のブラインドリベットを用いて2つの被締結部材を連結した状態を示す断面図である。 図8のブラインドリベットの脱落防止部の部分の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るブラインドリベットであってリベット本体を半断面で示す正面図である。 図10のブラインドリベットのリベット本体の半断面正面図である。 図10のブラインドリベットを用いて2つの被締結部材を連結した状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るブラインドリベットであってリベット本体を半断面で示す正面図である。 図13のブラインドリベットを用いて2つの被締結部材を連結した状態を示す断面図である。
符号の説明
1:1A マンドレル
2:2A リベット本体
3 ブラインドリベット
5 空間
6:7 被締結部材
9 スリーブ
10 フランジ
11 中空部
14 頭部
15 グリップ部
17 破断可能部
18 脱落防止部
19 係止穴
21 周溝
22 ローリングダイ
23 刃
26 係止山
29 切刃
30 拡開部分
33 第2実施形態のブラインドリベット
34 第1係止肩
35 第2係止肩
37 大径部
38 第3実施形態のブラインドリベット
39 頭部
41 膨径部分

Claims (7)

  1. 中空の筒状のスリーブ及び該スリーブの一端に形成されたフランジから成る中空のリベット本体と、該リベット本体のスリーブ内径より大径の頭部を端部に有し該リベット本体を貫通する外径で且つ該リベット本体より長い棒状に形成され且つ前記頭部と反対の端部側にグリップ部が設けられたマンドレルとから成り、前記マンドレルと前記リベット本体とは、前記フランジとは反対側の前記スリーブの他端に前記頭部が隣接配置され且つ前記フランジから前記グリップ部が延び出るように、組付けられ、前記マンドレルには、前記頭部から離れた位置であって且つ前記リベット本体のスリーブ内に収容される部分に、小径の破断可能部が形成され、前記マンドレルは、前記グリップ部が前記フランジから強く引き抜かれるとき前記頭部が前記スリーブの前記他端及びその隣接部分を半径方向外方に向けて変形させ、所定の引抜力を越えると前記破断可能部で破断される構成である、ブラインドリベットにおいて、
    前記マンドレルは、前記頭部と前記破断可能部との間に形成された脱落防止部を有し、該脱落防止部には、前記リベット本体の前記フランジの中空部の直径より大径の頂部を有し該頂部が前記マンドレル外周方向に延びる係止山が形成されており、前記マンドレルの引抜きによって前記破断可能部が破断した後も前記脱落防止部の前記係止山が前記フランジの中空部の内壁面に係合して前記リベット本体に残留するマンドレル部分は該リベット本体内に留まる、
    ことを特徴とするブラインドリベット。
  2. 請求項1に記載のブラインドリベットにおいて、前記脱落防止部の前記係止山は、前記マンドレルの外周面に、該外周面から半径方向内側に凹んで形成された周溝の両縁部に、前記マンドレルより半径方向外方に隆起して形成されている、ことを特徴とするブラインドリベット。
  3. 請求項2に記載のブラインドリベットにおいて、前記周溝が2本並べて形成されて、各周溝の両縁部に前記係止山が形成されている、ことを特徴とするブラインドリベット。
  4. 請求項1に記載のブラインドリベットにおいて、前記脱落防止部の前記係止山は、前記マンドレルの引っ張り方向に緩やかな斜面が形成され且つ破断後のマンドレルの脱落方向には急峻な斜面又は肩として形成されている、ことを特徴とするブラインドリベット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラインドリベットにおいて、前記マンドレルにの外面には、前記頭部に近い側の位置であって前記脱落防止部に隣接する位置に、前記係止山の頂部より大径の第1係止肩が形成されており、前記リベット本体の内側には、前記スリーブと前記フランジとの境界に、前記第1係止肩に当接できる第2係止肩が形成されており、前記マンドレルの前記引き抜きにおいて前記第1係止肩が前記第2係止肩に当接して前記脱落防止部の前記係止山が前記フランジ中空部に位置するのを確実にする、ことを特徴とするブラインドリベット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブラインドリベットにおいて、前記マンドレルの前記頭部には、前記スリーブを、該頭部に隣接する端部から長手方向に切開する切刃が形成されており、前記マンドレルが前記リベット本体から引抜かれると前記切刃が前記スリーブを隣接する端部から長手方向に拡開する、ことを特徴とするブラインドリベット。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブラインドリベットにおいて、前記マンドレルの前記頭部は、前記マンドレルが前記リベット本体から引抜かれると、該頭部に隣接する前記スリーブの端部及びその付近を半径方向外方に膨径する形状である、ことを特徴とするブラインドリベット。
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