JP5382340B2 - ブラインドリベット - Google Patents

ブラインドリベット Download PDF

Info

Publication number
JP5382340B2
JP5382340B2 JP2009258088A JP2009258088A JP5382340B2 JP 5382340 B2 JP5382340 B2 JP 5382340B2 JP 2009258088 A JP2009258088 A JP 2009258088A JP 2009258088 A JP2009258088 A JP 2009258088A JP 5382340 B2 JP5382340 B2 JP 5382340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
view
sleeve
blind rivet
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009258088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011102620A (ja
Inventor
敬範 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Original Assignee
Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd filed Critical Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Priority to JP2009258088A priority Critical patent/JP5382340B2/ja
Priority to US12/942,357 priority patent/US8753052B2/en
Priority to EP10190613.9A priority patent/EP2322815B1/en
Priority to CN201010544660.8A priority patent/CN102062134B/zh
Publication of JP2011102620A publication Critical patent/JP2011102620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5382340B2 publication Critical patent/JP5382340B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B19/00Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
    • F16B19/04Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
    • F16B19/08Hollow rivets; Multi-part rivets
    • F16B19/10Hollow rivets; Multi-part rivets fastened by expanding mechanically
    • F16B19/1027Multi-part rivets
    • F16B19/1036Blind rivets
    • F16B19/1045Blind rivets fastened by a pull - mandrel or the like
    • F16B19/1054Blind rivets fastened by a pull - mandrel or the like the pull-mandrel or the like being frangible
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B19/00Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
    • F16B19/04Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
    • F16B19/08Hollow rivets; Multi-part rivets
    • F16B19/10Hollow rivets; Multi-part rivets fastened by expanding mechanically
    • F16B19/1027Multi-part rivets
    • F16B19/1036Blind rivets
    • F16B19/1045Blind rivets fastened by a pull - mandrel or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

本発明は、ブラインドリベットに関し、詳細には、締結した後において、破断後のヘッド付きマンドレル部分がリベット本体から脱落又は落下するのを防止できるブラインドリベットに関する。
ブラインドリベットは、中空筒状のスリーブとスリーブの一端に大径に形成された中空のフランジとを有するリベット本体と、リベット本体を貫通してフランジから延び出るように組み付けられる軸部とフランジと反対側のスリーブ端部に隣接配置されスリーブ内径より大径のヘッドとを有するマンドレルとから成る。ブラインドリベットの締結操作は、締結工具のノーズにリベット本体から延び出るマンドレル軸部を挿入把持させ、次に、被取付部材の取付穴に整列して重ねられた取付部品の取付穴に、マンドレルが貫通したリベット本体を、マンドレルヘッドを先頭にして挿入してマンドレルヘッドが被取付部材の裏面に出るとともにリベット本体フランジが取付部品に接面する状態にし、締結工具を動作させて取付部品側においてフランジから延び出るマンドレル軸部をフランジに対して破断する程に強く引き抜くことによって行われる。マンドレル軸部の前記の強い引き抜きによって被取付部材の裏面側のスリーブ部分がマンドレルヘッドによってフランジ側に引込まれてスリーブの一部(例えば、マンドレルヘッドに隣接する端部の部分)が半径方向に拡膨するように変形させられ、このスリーブの拡膨変形部分とフランジとの間に被取付部材と取付部品とが挟持された状態でブラインドリベットが被取付部材と取付部品とに締結され、この締結によって、被取付部材に取付部品が連結される。
前記スリーブの拡膨変形のために破断されたマンドレルのうち締結工具に保持されたマンドレル軸部部分は締結工具に収容されるので、締結動作の後、締結工具から確実に被取付部材等から離れた位置に廃棄できる。しかし、被取付部材に締結されたリベット本体の側には、マンドレルの破断した軸部部分がヘッドともに残ってしまう。このマンドレル部分はリベット本体へ連結されていないので、自重によってリベット本体から脱落又は落下してしまうおそれがある。落下したヘッド付きマンドレル軸部部分は、被取付部材の裏面側で空動きして、異音を生成したり被取付部材の裏面を損傷したりして好ましくない。従って、破断後のヘッド付きマンドレル部分がリベット本体から脱落又は落下するのを防止するのが望ましい。
特開平6−147208号公報 米国特許第2,756,624号明細書
特許文献1及び特許文献2に記載のブラインドリベットでは、破断後のヘッド付きマンドレル部分がリベット本体から脱落又は落下するのを防止する形状のヘッドを有する。特許文献1及び特許文献2のブラインドリベットでは、マンドレルヘッドが、マンドレル軸部に隣接する根元部分においてほぼ真円の断面を有する形状にされ、先端部分においては長円形断面を有する形状にされている。マンドレルヘッドで拡膨変形されるリベット本体のスリーブの端部の変形形状は、先ず真円形状の断面を有するヘッド部分で真円形状に拡膨変形された後、長円形状の断面を有するヘッド部分で、拡膨変形したスリーブ端部が真円形状から長円形状に変形させられ、その長円の一対の長辺部分がヘッド端面を覆うように相互に近接した形状に変形される。この変形によって、破断後のマンドレルヘッドの端面がスリーブ端面の変形部分で覆われて、破断後のヘッド付きマンドレル部分がリベット本体から脱落又は落下するのが防止される。
上記の特許文献1及び2に記載のブラインドリベットは、破断後のヘッド付きマンドレル部分がリベット本体から脱落又は落下するのを防止できる。しかしながら、特許文献1及び2のブラインドリベットにおいて、ほぼ真円の断面を有するヘッド部分で真円形状に拡膨変形されたスリーブが真円形状から長円形状に変形させられるとき、リベット本体のスリーブ端部が更に拡膨されてしまい、その変形拡膨したスリーブ部分の強度が低くなってしまっていた。既述のように、スリーブの拡膨変形部分とフランジとの間に被取付部材と取付部品とが挟持された状態でブラインドリベットが被取付部材と取付部品とに締結されて、この締結によって被取付部材に取付部品が連結される。スリーブの拡膨変形部分の強度が低くなると、ブラインドリベットの締結強度が低くなり、被取付部材と取付部品との連結強度が低くなってしまうので好ましくない。
従って、本発明の目的は、破断後のヘッド付きマンドレル部分が締結したリベット本体から脱落又は落下するのを防止でき且つブラインドリベットの締結強度を高く維持できるブラインドリベットを提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明に係るブラインドリベットは、中空のスリーブ及び該スリーブの一端に該スリーブより大径に形成された中空のフランジから成るリベット本体と、該リベット本体を貫通して前記フランジから延び出る軸部及び該軸部に一体に連結されて前記フランジと反対側のスリーブ端部に隣接配置される前記スリーブ内径より大径のヘッドから成るマンドレルとを備え、被取付部材及び取付部品の取付穴を貫通した前記リベット本体のスリーブの一部が拡膨されて該拡膨部分と前記フランジとの間に被取付部材と取付部品を挟持することによって被取付部材及び取付部品に締結されて該被取付部材及び取付部品を相互に連結する、ブラインドリベットであって、前記ヘッドが、該ヘッドの軸線が上下方向に延び該ヘッドの先端が下方にある状態において、正面視における最大直径部が前記軸部に隣接する根元部分に形成され且つ前記正面視に直交する方向の側面視における最大直径部が前記先端の側に形成されて前記正面視における最大直径部が前記側面視における最大直径部に対して軸方向に異なる位置に形成されており、前記ヘッドの横断面は、前記正面視における最大直径部において第1の長円に形成され且つ前記側面視における最大直径部において前記第1の長円の長軸に直交する長軸を有する第2の長円に形成されており、該ヘッドの横断面形状が、該ヘッドの軸方向において前記第1の長円から前記第2の長円に連続するように変化しており、更に、前記ヘッドの横断面は、その軸方向の異なる位置において同じ周長さを有するように形成されている、ことを特徴とする。
上記のように、ヘッドが、正面視における最大直径部が軸部に隣接する根元部分に形成され側面視における最大直径部が先端の側に形成されて正面視における最大直径部が側面視における最大直径部に対して軸方向に異なる位置に形成され、ヘッドの横断面は、正面視における最大直径部において第1の長円に形成され且つ側面視における最大直径部において第2の長円に形成されており、ヘッドの横断面形状がヘッドの軸方向において第1の長円から第2の長円に連続するように変化し、更に、ヘッドの横断面はその軸方向の異なる位置において同じ周長さを有するように形成されているので、ヘッドによって拡膨変形されたスリーブの端部がヘッドの先端面の一部を覆って破断後のヘッド付きマンドレル部分が締結したリベット本体から脱落又は落下するのを防止でき、スリーブの拡膨変形においては該スリーブを一定厚さに保つようにヘッドの周長さが定められているので、ブラインドリベットの締結強度を高く維持できる。
上記ブラインドリベットの1実施形態において、前記ヘッドは、前記正面視において前記根元部分から前記先端に向けて直径が減少する半円形状に形成されており、前記側面視において前記根元部分において短辺を有し前記先端において長辺を有する台形形状に形成されている。この場合、前記ヘッドは、前記正面視において前記根元部分において前記スリーブ端部に当接する、一対の肩部を有し、前記側面視において前記根元部分から前記先端に向けて半径方向外方に拡径するように傾斜する、一対の斜面を有する。更に、前記ヘッドは、前記側面視において台形形状に形成された部分の前記ヘッドの先端側には、三角形の切込みが形成されていてもよい。これによって、材料の節約、重量の軽減を図ることができる
上記ブラインドリベットの他の実施形態において、前記ヘッドは、前記正面視において前記根元部分から前記先端に向けて直径が減少する三角形形状に形成されており、前記側面視において前記根元部分から前記先端に向けて直径が増大する、半円形状に形成されている。その場合、前記ヘッドは、前記正面視において前記根元部分において前記スリーブ端部に当接する、一対の湾曲肩部を有し、前記側面視において前記根元部分から前記先端に向けて半径方向外方に拡径するように傾斜する、一対の斜面を有する。
また、上記ブラインドリベットの更に別の実施形態において、前記ヘッドは、該ヘッドの先端から見た底面視において真円形状に形成されている。これによって、ヘッドと軸部で成るマンドレルを、丸棒から加工することができ、従来のマンドレルの加工と同様に、簡単に且つ工数を増加することなく、マンドレルを形成できる。また、上記ブラインドリベットの更に別の実施形態において、前記スリーブは、外周面に、軸方向に異なる位置に2つの周溝が形成されている。これによって、スリーブの先端(下端)の第1の拡膨変形部分に加えて、2つの周溝の間に第2の拡膨変形部分が、軸方向に重なって形成され、一層確実な締結が得られる。上記周溝は1つでもよい。
本発明の第1実施形態に係るブラインドリベットを示しており、(A)は、第1実施形態に係るブラインドリベットの正面図、(B)は、(A)のブラインドリベットのリベット本体を縦断面して示す、ブラインドリベットの部分断面正面図、(C)は、(A)のブラインドリベットのリベット本体を縦断面して示す、ブラインドリベットの部分断面側面図である。 図1のブラインドリベットを被取付部材と取付部品とに締結した後の状態を示しており、(A)は、図1(B)のブラインドリベットを締結した後の、ブラインドリベットの部分断面正面図、(B)は、図1(C)のブラインドリベットを締結した後の、ブラインドリベットの部分断面側面図、(C)は、図2(A)のブラインドリベットの底面図である。 図1のブラインドリベットのマンドレルのヘッド及び隣接する軸部の部分を示しており、(A)はヘッド及び軸部部分の正面図、(B)は(A)のヘッド及び軸部部分の側面図、(C)は(A)のヘッドの底面図、(D)は(A)のヘッド及び軸部部分の斜視図である。 図1のブラインドリベットのマンドレルのヘッドの横断面形状と周長さを、ヘッドの軸方向長さに従って示すグラフであって、図4のグラフは(A)から(B)へ続いており、そのグラフにおいて、横軸は、ヘッドの軸方向長さを、軸部との境界部を原点として先端(図1の下端)に向かってmm単位で示しており、縦軸は、ヘッドの横断面の周長さをmm単位で示しており、グラフ(B)の上部に記載された横軸方向に並んだ複数の図形は、ヘッドの横断面形状をヘッドの前記軸方向長さに対応した位置で示している。 本発明の第2実施形態に係るブラインドリベットのマンドレルのヘッド及び隣接する軸部部分を示しており、(A)はヘッド及び軸部部分の正面図、(B)は(A)のヘッド及び軸部部分の側面図、(C)は(A)のヘッドの底面図、(D)は(A)のヘッド及び軸部部分の斜視図である。 図5のブラインドリベットのマンドレルのヘッドの横断面形状と周長さとをヘッドの軸方向長さに従って示すグラフであり、そのグラフにおいて、横軸は、ヘッドの軸方向長さを、軸部との境界部を原点として先端に向かってmm単位で示しており、縦軸は、ヘッドの横断面の周長さをmm単位で示しており、グラフの上部に記載された横軸方向に並んだ複数の図形は、ヘッドの横断面形状をヘッドの前記軸方向長さに対応した位置で示している。 本発明の第3実施形態に係るブラインドリベットのマンドレルのヘッド及び隣接する軸部部分を示しており、(A)はヘッド及び軸部部分の正面図、(B)は(A)のヘッド及び軸部部分の側面図、(C)は(A)のヘッドの底面図、(D)は(A)のヘッド及び軸部部分の斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るブラインドリベットの正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るブラインドリベットについて説明する。図1〜図4には、第1実施形態に係るブラインドリベット1と、締結後のブラインドリベット1の状態と、第1実施形態に係るブラインドリベット1のマンドレルのヘッド及び隣接する軸部部分と、そのマンドレルヘッドの軸方向長さによって変化する横断面形状及び周長さとが示されている。図5及び図6には、第2実施形態に係るブラインドリベットのマンドレルのヘッド及び隣接する軸部部分と、マンドレルヘッドの軸方向長さによって変化する横断面形状及び周長さとが示されている。図7には、第3実施形態に係るブラインドリベットのマンドレルのヘッド及び隣接する軸部部分が示されている。図8には、第4実施形態に係るブラインドリベットが示されている。
図1〜図4を参照して、第1実施形態に係るブラインドリベット1を説明する。図1の(A)〜(C)には、ブラインドリベット1の全体形状が示されている。ブラインドリベット1は、中空筒状のスリーブ2とスリーブ2の一端に大径に形成された中空のフランジ3とから成るリベット本体5と、リベット本体5を貫通してフランジから延び出るように組み付けられる軸部6と該軸部6から一体に延び且つフランジ3と反対側のスリーブ2の端部に隣接配置されるスリーブ2の内径より大径のヘッド7とを有するマンドレル9とから成る。リベット本体5及びマンドレル9は、それぞれ、公知のブラインドリベットと同様に、金属材料で一体成形されており、リベット本体5及びマンドレル9の2部品は、図1(A)〜(C)に図示のように、マンドレル9がリベット本体5を貫通した状態に組み付けられて1物品のブラインドリベット1となっている。マンドレル9及びリベット本体5を形成する金属材料の例として、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム等が挙げられる。
マンドレル9の軸部5には、図1(B)、(C)に図示のように、ヘッド7に近い部分に、他の軸部部分より小径の破断可能部10が形成されており、破断可能部10は、締結前のリベット本体5のスリーブ2によって包囲されており、フランジ3とヘッド7の間に形成されている。破断可能部10の破断強度は、ヘッド7によってスリーブ2を拡膨変形させるときのマンドレル9の引き抜き力とスリーブ2を拡膨変形させる力との兼ね合いによって定められる。すなわち、マンドレルを引き抜く力が、フランジ3とスリーブ2の拡膨変形部分とによって被取付部材と取付部品を強力に挟持するに至るまで破断しないが、被取付部材と取付部品とを過度には挟持しない程度に選定される。
図2は、ブラインドリベット1を締結することによって被取付部材11に取付部品13が連結された状態を示している。ブラインドリベット1の締結操作において、先ず、作業者は、締結工具(図示せず)のノーズに、リベット本体5のフランジ3から延び出るマンドレル9の軸部6を挿入把持させる。次に、被取付部材11の取付穴に整列して重ねられた取付部品13の取付穴に、マンドレル9が貫通したリベット本体5を、マンドレル9のヘッド7を先頭にして挿入し、マンドレル9のヘッド7を被取付部材11の裏面に出すとともにリベット本体5のフランジ3を取付部品13に接面させた状態に配置する。その状態で、作業者は締結工具を動作させて、取付部品13の側にフランジ3から延び出るマンドレル9の軸部6をフランジ3に対して破断可能部10で破断する程に強く引き抜く。軸部6の前記の強い引き抜きによって、マンドレル9のヘッド7がスリーブ2の端部に強力に押圧されて被取付部材11の裏面側のスリーブ2の部分にヘッド7が強く引込まれ、スリーブ2の一部、すなわち、マンドレルヘッド7に隣接するスリーブ2の端部の部分が、半径方向に拡膨するように変形させられて、図2に示す拡膨変形部分14を形成する。スリーブ2の拡膨変形部分14は、マンドレルヘッド7によってフランジ2に向けて軸方向に強く引かれて形成されたので、拡膨変形部分14に当接する被取付部材11とフランジ3に接面する取付部品13とを、フランジ3と協働して強く挟持する。従って、ブラインドリベット1は、図2に図示のように、スリーブ2の拡膨変形部分14とフランジ3とによって被取付部材11と取付部品13とが挟持した状態で、被取付部材11と取付部品13とに締結され、この締結によって、被取付部材11に取付部品13が連結される。
ブラインドリベット1は、破断後のヘッド付きマンドレル部分の落下をリベット本体5から脱落又は防止する形状のヘッド7を有する。図3を参照する。図3(A)及び(B)においては、ヘッド7が、根元部分すなわち軸部6との境界部22が軸方向(図の上下方向)位置において一致するように記載されている。
ヘッド7には、図3(A)の正面図に示すように、軸部6との境界部22(すなわち根元部分)において、上下方向に延びるヘッド7(ひいては軸部6を含むマンドレル9)の軸線15に対して直交する面において直径方向に対向する一対の肩部17が形成されている。図3(A)及び(B)において、ヘッド7は軸部6との境界部22が軸方向(図の上下方向)位置において一致するように記載されているので、図3(A)及び(B)に示す肩部17は同じ軸方向高さ位置に示されている。ヘッド7は、例えば、肩部17の部分の直径に対応した直径を有する丸棒を一定の形状に加工して得られる(図3(D)参照)。
ヘッド7は、ヘッド7の軸線15が上下方向に延び且つヘッド7の先端が下方にある状態において、肩部17から下端(すなわち先端)に向けて、正面視(図3(A))においては、半円形状に直径が減少する(収束する)ように形成され、側面視(図3(B))においては、上端側が短い直径(軸部6とほぼ同じ直径)を有し且つ下端側すなわち先端側が長い直径(肩部17の部分とほぼ同じ直径)を有する台形を形成するように形成されている。図3(C)の底面図に示すように、下端(先端)側から見た場合の形状は、丸棒に対応したほぼ真円形状である。そして、ヘッド7においては、正面図(図3(A))における最大直径部18の直径に対して、側面図(図3(B))における最大直径部19は、ほぼ同じ直径に形成されている。図示のとおり、正面視での最大直径部18と側面視での最大直径部19とは軸線15の方向において位置をずらして形成されている。また、直径方向に対向する一対の肩部17と直交する、側面視での直径方向には、境界部22から下端(先端)に向けて半径が半径方向外方に増大するように形成された斜面21が一対形成されている。かかる最大直径部18(及び最大直径部19)の直径の長さは、該最大直径部18(及び最大直径部19)によって拡膨変形したスリーブ2の部分がフランジ3と協働して取付部品と被取付部材とを強固に挟持する長さであって且つスリーブ2の強度を維持するためにスリーブ2を拡膨変形し過ぎない程度の長さに選定される。他の実施形態でも同じように選定される
上記のとおり、正面視(図3(A))における最大直径部18と側面視(図3(B))における最大直径部19とは軸線15の方向において位置をずらして形成され、最大直径部18は軸線15上の上方に、最大直径部19が軸線15上の下方にある。ヘッド7の横断面の形状は、ヘッド7の軸方向の位置に従って、正面視(図3(A))における最大直径部18を形成する部分に形成された第1の長円から、側面視(図3(B))における最大直径部19を形成する部分に形成された、前記第1の長円の長軸に直交する長軸を有する第2の長円に連続するように変化している。このヘッド7の横断面形状が、図4の(B)に示されている。また、ヘッド7の横断面は、その軸方向の異なる位置において同じ周長さを有するように形成されている。
ブラインドリベット1の締結操作において、先ず、マンドレル9のヘッド7で拡膨変形されるリベット本体5のスリーブ2の端部は、締結工具からのマンドレル軸部6を引き抜く力によって、ヘッド7の一対の肩部17から強力な軸方向変形力を受けるとともに、一対の肩部17とは直交方向に対向する一対の斜面21がスリーブ2の内側に潜り込む。一対の斜面21がスリーブ2の内側に潜り込むことによって、斜面21の部分においてスリーブ2の端部が半径を小さくするように変形でき、一対の肩部17から受けていた強力な軸方向変形力がスリーブ2の端部を、肩部17を受入れる半径になるように半径方向外側に拡膨変形せしめる。この拡膨変形によって、ヘッド7が、スリーブ2の端部から内側に入り込み、そのまま軸方向上方に移動させられるようになり、スリーブ2の内側は、ヘッド7の断面形状に従って半径方向外側へ変形させられる。かかる変形について図4のヘッド7の横断面形状も参照する。
上記の変形を生成するヘッド7の横断面が、図4の(B)のグラフの上部に、グラフの横軸のヘッド7の移動長さに対応した位置に並べて描かれている。図4(B)において、ヘッド7の前記第1の長円に対応する横断面形状(a)では、一対の肩部17によって水平方向に拡径するように拡径変形させられる。ヘッド7が図1の上方に移動されるにつれてスリーブ2の端部に位置するヘッド7の横断面形状は、形状(b)、(c)、(d)と変化し、この形状変化に従って、スリーブ2の端部も(b)、(c)、(d)の形状に変形させられる。ヘッド7の横断面形状(e)においては、側面視(図3(B))で台形に形成される斜面21の部分の直径が正面視(図3(A))で半円に形成される部分の直径にほぼ同じになるので、スリーブ2の変形部分がほぼ正方形また円形になる。その位置を越えると、ヘッド7の横断面形状は、前記第2の長円(i)に近づくように形状(f)、(g)、(h)と変化するので、側面視(図3(B))で台形に形成される長辺部分が作用して垂直方向に長い長円形状に変形させられる。更に、ヘッド7の横断面形状()の形状を経て、前記第2の長円に対応する横断面形状(i)の最終形状に至ると、スリーブ2の端部部分は、垂直方向に長く且つ水平方向に短い長円形状に拡膨変形させられる。これによって、水平方向に対向する一対の長辺部分が、図2の(A)の拡膨変形部分14に示すように、正面視(図3(A))で半円に形成されるヘッド部分の下端すなわち先端を乗り越えて内側に位置するように変形させられる。すなわち、変形したスリーブ2の部分の長円の一対の長辺部分が、ヘッド7の端面を覆うように相互に近接した形状に変形されて、ヘッド7の端面がスリーブ2の端面の変形部分で覆われて、破断後のヘッド7付きのマンドレル軸部6がリベット本体5から脱落又は落下するのが防止される。
ヘッド7は、肩部17から先端(下端)に向けて、正面視(図3(A))で半円形状に直径が減少(収束)する形状であり、側面視(図3(B))で上端側が軸部6とほぼ同じ直径を有し且つ下端側すなわち先端側が長い直径(肩部17の部分とほぼ同じ直径)を有する台形の形状に形成される。そして、ヘッド7は、図3(C)の底面図に示すように、先端(下端)側から見た場合の形状がほぼ真円形状であり、正面図(図3(A))における最大直径部18の直径と、側面図(図3(B))における最大直径部19とが、ほぼ同じ直径に形成されている。マンドレル9は、既述のように、丸棒で形成することができ、軸部6の部分は小さい直径に形成され、ヘッド7の部分は、肩部17を形成するように軸部6より大径の直径に形成され、更に、軸部6の部分には、破断可能部10が形成され、ヘッド7には、半円形状で且つ台形形状に形成されるように、加工される。従って、かかるヘッド7を有するマンドレルは1工程で製造でき、かかるヘッドを形成するための工数は、従来のマンドレルと同じであり、コストを増大させることはない。
更に、ヘッド7は、ヘッド7の軸方向長さの各位置において、ヘッド7の横断面における周長さが、ほぼ一定の、同じ長さに形成される。実施した1つの具体例において、図4(A)及び(B)に示すブラインドリベットのマンドレルのヘッドは、ヘッドの軸方向長さが、2mmであり、0.1mm〜1.5mmにおける軸方向長さのそれぞれにおける横断面の周長さは、9.00mm〜11.00の範囲にあり、ほぼ11.00mmに定められている。詳細には、ヘッド7は、軸方向長さの0.0mm〜0.2mmにおいてヘッドの横断面の周長さが9.00mm弱〜10.00mm強であり、軸方向長さの0.5mm〜1.4mmにおいてヘッドの横断面の周長さがほぼ11.00mmである。これらによって、スリーブ2の端部の拡膨変形の内周長さが一定に保たれるので、スリーブの拡膨変形による強度が一定に保たれて、拡膨変形の増大のようなスリーブの強度の低下が防止でき、拡膨変形部分の強度を一定に維持でき、ブラインドリベットの締結強度を一定に維持することができる。従って、被取付部材11に取付部品13を連結する強度が一定に維持され、高い連結強度のまま維持できる。また、ヘッド7は、軸部6との境界部22から短い軸方向長さ位置における周長さは、それより長い軸方向位置における周長さより短く設定されているので、スリーブ2の端部の拡膨変形の開始におけるヘッド7のスリーブ2への挿入が容易になり、拡膨変形を容易にできる。
図5及び図6は、第2実施形態に係る、ブラインドリベットのマンドレルのヘッド7Aを示している。ヘッド7Aは、図5(A)及び(B)において、軸部6との境界部22が軸方向(図の上下方向)位置において一致するように示されている。ヘッド7Aには、図5(A)の正面図に示すように、軸部6との境界部22において垂直の軸線15に対して直交する水平方向の面に、直径方向に対向する一対の肩部17Aが形成されている。ヘッド7Aは、ヘッド7と同様に、例えば、丸棒を一定の形状に加工して得られる。ヘッド7Aは、ヘッド7の肩部17とやや異なる形状に形成されており、最外周部分がフィレット(丸み)23を有する湾曲肩部17Aとして形成されて、スリーブ2の端部の拡膨変形の開始におけるヘッド7Aのスリーブ2への挿入が一層容易になり、スリーブ2の拡膨変形を一層容易に開始できる。ヘッド7Aは、湾曲する肩部17A及びフィレット23から下端(先端)に向けて、正面視(図5(A))において三角形形状に直径が減少(収束)するように形成されるとともに、側面視(図5(B))において上端側で直径が減少又は収束する半円の形状に形成されている。図5(C)の底面図に示すように、下端(すなわち先端)側から見た場合のヘッド7Aの形状は、丸棒に対応したほぼ真円形状であり、正面視(図5(A))における最大直径部18Aの直径に対して、側面視(図5(B))における最大直径部19Aは、ほぼ同じ直径に形成されている。最大直径部18Aと最大直径部19Aとは、軸線15の方向において位置をずらして形成されている。また、直径方向に対向する一対の肩部17Aと直交する直径方向には、境界部から下端(先端)側に向けて半径が増大するように斜面21Aが一対形成されている。
ヘッド7Aにおいても、ヘッド7と同様に、ヘッド7Aの横断面の形状は、ヘッド7Aの軸方向の位置に従って、正面視(図5(A))における最大直径部18Aを形成する部分に形成された第1の長円から、側面視(図5(B))における最大直径部19Aを形成する部分に形成された、前記第1の長円の長軸に直交する長軸を有する第2の長円に連続するように変化している。このヘッド7Aの横断面形状が、図6に示されている。また、ヘッド7Aの横断面は、その軸方向の異なる位置において同じ周長さを有するように形成されている。
締結操作において、先ず、マンドレル9のヘッド7Aで拡膨変形されるスリーブ2の端部は、締結工具からの軸部6を引き抜く力によって、ヘッド7Aの一対の肩部17Aから強力な軸方向変形力を受けるとともに、一対の肩部17Aとは直交方向に対向する一対の斜面21Aがスリーブ2の内側に潜り込む。一対の斜面21Aの部分においてスリーブ2の端部が半径を小さくするように変形できるとともに、一対の肩部17Aの部分においてスリーブ2の端部が肩部17Aを受入れる半径になるように半径方向外側に拡膨変形させられる。ヘッド7Aがスリーブ2の内側を軸方向上方に移動させられ,スリーブ2の内側は、ヘッド7Aの断面形状に従って半径方向外側へ変形させられる。
上記の変形を生成するヘッド7Aの横断面が、図6のグラフの上部に、グラフの横軸のヘッド7Aの移動長さに対応した位置に並べて描かれている。図6において、ヘッド7Aは、第1の長円である横断面形状(a)では一対の肩部17Aによってスリーブ2の端部が水平方向に拡径するように拡径変形させられる。ヘッド7Aが軸部15の上方(図1の上方)に移動させられるにつれて、ヘッド7Aの横断面形状(b)、(c)、(d)の形状に従ってスリーブ2の端部が変形させられる。ヘッド7Aの横断面形状(e)においては、側面視(図5(B))で形成される斜面21Aの部分の直径が正面視(図6(A))の直径にほぼ同じになるので、スリーブ2の変形部分がほぼ正方形又は円形になる。そして、ヘッド7Aがその位置を越えると、ヘッド7Aの横断面形状(f)、(g)、(h)に見られるように、側面視(図6(B))で半円に形成される部分が作用して、スリーブ2が垂直方向に長い長円形状に変形させられ、更に、スリーブ2の拡膨変形は、ヘッド7Aの横断面形状(h)の形状を経て横断面(i)の最終形状に至る。スリーブ2の端部がヘッド7Aの第2の長円である横断面形状(i)に対応する形状に変形させられると、垂直方向に長く且つ水平方向に短い長円形状に拡膨変形させられて、図2(A)の拡膨変形部分14に図示のように、ヘッド7Aの下端すなわち先端を乗り越えて内側に位置するように変形させられ、変形スリーブ部分の長円の一対の長辺部分が、ヘッド7の端面を覆うように相互に近接した形状に変形され、ヘッド7Aの端面がスリーブ2の端面の変形部分で覆われ、破断後のヘッド7付きのマンドレル軸部6がリベット本体5から脱落又は落下するのが防止される。
第2実施形態においても、ヘッド7Aは、図5(C)の底面図に示すように先端(端)側から見た場合の形状がほぼ真円形状であり、正面図(図5(A))における最大直径部18Aの直径と、側面図(図5(B))における最大直径部19Aとが、ほぼ同じ直径に形成されている。マンドレルは、丸棒で形成することができ、軸部6の部分は小さい直径に形成され、ヘッド7Aの部分は、肩部17Aを形成するように軸部6より大径の直径に形成され、更に、軸部6の部分には、破断可能部が形成され、ヘッド7Aには、正面視で三角形形状で且つ側面視で半円形状に形成されるように、加工される。従って、ヘッド7Aを形成するための工数は、従来のマンドレルと同じであり、コストを増大させることはない。
更に、ヘッド7Aは、ヘッド7Aの軸方向長さの各位置において、ヘッド7Aの横断面における周長さが、ほぼ一定の、同じ長さに形成される。実施した具体例において、図6に示すブラインドリベットのマンドレルのヘッドは、ヘッドの軸方向長さが、2.3mmであり、0.1mm〜1.5mmにおける軸方向長さのそれぞれにおける横断面の周長さは、9.00mm〜11.00の範囲にあり、ほぼ11.00mmに定められている。詳細には、ヘッド7Aは、軸方向長さの0.0mm〜0.2mmにおいてヘッド横断面の周長さが9.00mm弱〜11.00mm弱であり、軸方向長さの0.3mm〜1.1mmにおいてヘッド横断面の周長さがほぼ11.00mmである。これらによって、スリーブ2の端部の拡膨変形の内周長さが一定に保たれるので、スリーブの拡膨変形による強度が一定に保たれて、拡膨変形の増大のようなスリーブの強度の低下が防止でき、拡膨変形部分の強度を一定に維持でき、ブラインドリベットの締結強度を一定に維持することができる。従って、被取付部材11に取付部品13を連結する強度が一定に維持され、高い連結強度のまま維持できる。また、ヘッド7Aは、フィレット23を有し且つ軸部6との境界部22から短い軸方向長さ位置における周長さが長い軸方向位置における周長さより短く設定されているので、ヘッド7Aがスリーブ2の端部に拡膨変形の開始におけるヘッド7のスリーブ2への一層挿入が容易になり、拡膨変形を一層容易にできる。
図7は、第3実施形態に係る、ブラインドリベットのマンドレルのヘッド7Bを示している。ヘッド7Bは、図7(A)、(B)において、軸部6との境界部22が軸方向(軸線15の方向)位置において一致するように記載されている。ヘッド7Bは、第1実施形態に係るヘッド7に近い形状であるが、側面視(図7(B))における形状が、ヘッド7のように台形ではなく、下部(先端部)を三角形に切り込んだ、肉抜き用の切込み25を有する形状に形成されている。切込み25の形状は、ヘッド7Bの下端(先端)側の強度を保つのであれば、三角形に限らず、円形状であっても、方形であっても、ヘッド7Bの下部(先端部)の肉抜きとなる切込みでよい。ヘッド7Bには、図7(A)の正面図に示すように、軸部6との境界部22において垂直の軸線15に対して水平方向に直交する面に、直径方向に対向する位置に一対の肩部17Bが形成されている。ヘッド7Bは、ヘッド7と同様に、例えば、丸棒を一定の形状に加工して得られる。ヘッド7Bは、肩部17Bから下端(先端)に向けて、正面視(図7(A))において半円形状に直径が収束するように形成されるとともに、側面視(図5(B))において上端側では短く下端側で長い台形形状の下部を切込み25で切込んだ形状に形成されている。図7(C)の底面図に示すように、下端(先端)側から見た場合のヘッド7Bの形状は、丸棒に対応したほぼ真円形状であり、正面視(図7(A))における最大直径部18Bの直径に対して、側面視(図(B))における最大直径部19Bは、ほぼ同じ直径に形成される。最大直径部18Bと最大直径部19Bとは軸線15上で位置をずらして形成され、最大直径部18Bを形成する部分に形成された第1の長円から、最大直径部19Bを形成する部分に形成された、前記第1の長円の長軸に直交する長軸を有する第2の長円に連続するように変化している。また、直径方向に対向する一対の肩部17Bと直交する直径方向には、境界部22から下端(先端)側に向けて半径が増大するように斜面21Bが一対形成されている。ヘッド7Bにおいても、ヘッド7と同様に、ヘッド7Bの軸方向長さの各位置において、ヘッド7Bの横断面における周長さが、ほぼ一定の、同じ長さに形成される。従って、ヘッド7Bは、締結後において、ヘッド7Bの端面がスリーブ2の端面の変形部分で覆われて、破断後のヘッド7B及び軸部6がリベット本体5から脱落又は落下するのが防止される。
また、スリーブ2の端部の拡膨変形の内周長さが一定に保たれており、スリーブの拡膨変形による強度が一定に保たれ、拡膨変形の増大のようなスリーブの強度の低下が防止でき、拡膨変形部分の強度を一定に維持でき、ブラインドリベットの締結強度を一定に維持することができる。従って、被取付部材11に取付部品13を連結する強度が一定に維持され、高い連結強度のまま維持できる。なお、切込み25を形成したことによって、ヘッド部分の材料の節約と重量の軽減化を図ることができる。
図8は、第4実施形態に係るブラインドリベット26は、リベット本体27のスリーブ29の外周に、軸方向に異なる位置に、2つの周溝30を有する。かかる周溝30は、図示の例では2つであるが、1つの周溝であってもよい。あるいは、複数の周溝が形成されてもよい。他の構成は、図1〜図4に示されるブラインドリベット1と同じであるので、説明を省略する。図示の2つの周溝30は、締結操作によって、図2の拡膨変形部分14に加えて、2つの周溝の中間のスリーブ29の部分に、もう1つの拡膨変形部分を形成する。従って、スリーブ29には、先端(下端)の第1の拡膨変形部分に加えて、2つの周溝30の間の第2の拡膨変形部分が、軸方向に重なって形成され、一層確実な締結が得られる。1つの周溝の場合も同様に、スリーブには2つの拡膨変形部分が形成される。
1 ブラインドリベット
2 スリーブ
3 フランジ
5 リベット本体
6 軸部
7:7A:7B マンドレルのヘッド
9 マンドレル
10 破断可能部
11 被取付部材
13 取付部品
14 拡膨変形部分
15 軸線
17:17A:17B 肩部
18:18A:18B 正面視における最大直径部
19:19A:19B 側面視における最大直径部
21:21A:21B 斜面
22 境界部
23 フィレット
25 切込み
26 ブラインドリベット
27 リベット本体
29 スリーブ
30 周溝

Claims (7)

  1. 中空のスリーブ及び該スリーブの一端に該スリーブより大径に形成された中空のフランジから成るリベット本体と、前記リベット本体を貫通して前記フランジから延び出る軸部及び該軸部に一体に連結されて前記フランジと反対側のスリーブ端部に隣接配置される前記スリーブ内径より大径のヘッドから成るマンドレルとを備え、被取付部材及び取付部品の取付穴を貫通した前記リベット本体のスリーブの一部が拡膨されて該拡膨部分と前記フランジとの間に被取付部材と取付部品を挟持することによって被取付部材及び取付部品に締結されて該被取付部材及び取付部品を相互に連結する、ブラインドリベットであって、 前記ヘッドが、該ヘッドの軸線が上下方向に延び該ヘッドの先端が下方にある状態において、正面視における最大直径部が前記軸部に隣接する根元部分に形成され且つ前記正面視に直交する方向の側面視における最大直径部が前記先端の側に形成されて、前記正面視における最大直径部が前記側面視における最大直径部に対して軸方向に異なる位置に形成されており、
    前記ヘッドの横断面は、前記正面視における最大直径部において第1の長円に形成され且つ前記側面視における最大直径部において前記第1の長円の長軸に直交する長軸を有する第2の長円に形成されており、該ヘッドの横断面形状が、該ヘッドの軸方向において前記第1の長円から前記第2の長円に連続するように変化しており、更に、前記ヘッドの横断面は、その軸方向の異なる位置において同じ周長さを有するように形成され、
    前記ヘッドは、前記正面視において前記根元部分から前記先端に向けて直径が減少する半円形状に形成されており、前記側面視において前記根元部分において短辺を有し前記先端において長辺を有する台形形状に形成されている、ことを特徴とするブラインドリベット。
  2. 請求項に記載のブラインドリベットにおいて、前記ヘッドは、前記正面視において前記根元部分において前記スリーブ端部に当接する、一対の肩部を有し、前記側面視において前記根元部分から前記先端に向けて半径方向外方に拡径するように傾斜する、一対の斜面を有する、ことを特徴とするブラインドリベット。
  3. 中空のスリーブ及び該スリーブの一端に該スリーブより大径に形成された中空のフランジから成るリベット本体と、前記リベット本体を貫通して前記フランジから延び出る軸部及び該軸部に一体に連結されて前記フランジと反対側のスリーブ端部に隣接配置される前記スリーブ内径より大径のヘッドから成るマンドレルとを備え、被取付部材及び取付部品の取付穴を貫通した前記リベット本体のスリーブの一部が拡膨されて該拡膨部分と前記フランジとの間に被取付部材と取付部品を挟持することによって被取付部材及び取付部品に締結されて該被取付部材及び取付部品を相互に連結する、ブラインドリベットであって、 前記ヘッドが、該ヘッドの軸線が上下方向に延び該ヘッドの先端が下方にある状態において、正面視における最大直径部が前記軸部に隣接する根元部分に形成され且つ前記正面視に直交する方向の側面視における最大直径部が前記先端の側に形成されて、前記正面視における最大直径部が前記側面視における最大直径部に対して軸方向に異なる位置に形成されており、
    前記ヘッドの横断面は、前記正面視における最大直径部において第1の長円に形成され且つ前記側面視における最大直径部において前記第1の長円の長軸に直交する長軸を有する第2の長円に形成されており、該ヘッドの横断面形状が、該ヘッドの軸方向において前記第1の長円から前記第2の長円に連続するように変化しており、更に、前記ヘッドの横断面は、その軸方向の異なる位置において同じ周長さを有するように形成され、
    前記ヘッドは、前記正面視において前記根元部分から前記先端に向けて直径が減少する三角形形状に形成されており、前記側面視において前記根元部分から前記先端に向けて直径が増大する、半円形状に形成されている、ことを特徴とするブラインドリベット。
  4. 請求項に記載のブラインドリベットにおいて、前記ヘッドは、前記正面視において前記根元部分において前記スリーブ端部に当接する、一対の湾曲肩部を有し、前記側面視において前記根元部分から前記先端に向けて半径方向外方に拡径するように傾斜する、一対の斜面を有する、ことを特徴とするブラインドリベット。
  5. 請求項又はに記載のブラインドリベットにおいて、前記ヘッドは、前記側面視において台形形状に形成された部分の前記ヘッドの先端側には、肉抜き用の切込みが形成されている、ことを特徴とするブラインドリベット。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のブラインドリベットにおいて、前記ヘッドは、該ヘッドの先端から見た底面視において真円形状に形成されている、ことを特徴とするブラインドリベット。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載のブラインドリベットにおいて、前記スリーブは、外周面に、軸方向に異なる位置に1つ又は複数の周溝が形成されている、ことを特徴とするブラインドリベット。
JP2009258088A 2009-11-11 2009-11-11 ブラインドリベット Expired - Fee Related JP5382340B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009258088A JP5382340B2 (ja) 2009-11-11 2009-11-11 ブラインドリベット
US12/942,357 US8753052B2 (en) 2009-11-11 2010-11-09 Blind rivet
EP10190613.9A EP2322815B1 (en) 2009-11-11 2010-11-10 Blind rivet
CN201010544660.8A CN102062134B (zh) 2009-11-11 2010-11-11 抽芯铆钉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009258088A JP5382340B2 (ja) 2009-11-11 2009-11-11 ブラインドリベット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011102620A JP2011102620A (ja) 2011-05-26
JP5382340B2 true JP5382340B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=43567901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009258088A Expired - Fee Related JP5382340B2 (ja) 2009-11-11 2009-11-11 ブラインドリベット

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8753052B2 (ja)
EP (1) EP2322815B1 (ja)
JP (1) JP5382340B2 (ja)
CN (1) CN102062134B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103148074B (zh) * 2013-03-21 2015-02-25 无锡安士达五金有限公司 双沉头拉空铆钉
US20160201709A1 (en) * 2015-01-13 2016-07-14 GM Global Technology Operations LLC Rivet with cutting mandrel tip and one-sided joining method
USD842084S1 (en) * 2017-06-02 2019-03-05 Robert Rosebrugh Fastener

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2533448A (en) * 1948-09-11 1950-12-12 United Shoe Machinery Corp Mandrel for blind riveting
US2756624A (en) 1952-05-06 1956-07-31 Lockheed Aircraft Corp Blind rivet with locked mandrel
US2954718A (en) * 1957-07-22 1960-10-04 Huck Mfg Co Hollow rivet with offset mandrel head to cause canting of the rivet body
GB1029654A (en) 1961-06-19 1966-05-18 Avdel Ltd Improvements in or relating to fasteners for use in, and to methods of, blind riveting of apertured members
US3279303A (en) * 1964-04-29 1966-10-18 Goodrich Co B F Two-part expansible fastener
GB1392601A (en) 1966-09-13 1975-04-30 Usm Corp Blind-riveting assemblies
US3880042A (en) * 1972-05-02 1975-04-29 Lloyd Sylvester Binns Blind rivet
JPS5314865Y2 (ja) * 1973-10-20 1978-04-19
GB2051289B (en) 1979-06-07 1983-10-12 Kraemer L Blind rivet
JPS61171910A (ja) * 1985-01-24 1986-08-02 ポツプリベツト・フアスナ−株式会社 ブラインドリベツト
DE3610976A1 (de) * 1986-04-02 1987-10-08 Tucker Gmbh Profilbolzen-montageeinheit
US5102274A (en) 1991-05-23 1992-04-07 Textron Inc. Blind fastener
US5286151A (en) * 1992-11-24 1994-02-15 Textron Inc. Blind fastener
GB2389397B (en) * 2002-06-06 2005-08-03 Emhart Llc Peel-type blind rivet

Also Published As

Publication number Publication date
US8753052B2 (en) 2014-06-17
EP2322815A2 (en) 2011-05-18
CN102062134B (zh) 2015-03-04
US20110129317A1 (en) 2011-06-02
EP2322815B1 (en) 2014-05-14
CN102062134A (zh) 2011-05-18
EP2322815A3 (en) 2012-10-31
JP2011102620A (ja) 2011-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5736425B2 (ja) 可変グリップ式ブラインドリベット
JP5607527B2 (ja) ブラインドリベット
JP5382340B2 (ja) ブラインドリベット
KR20070073646A (ko) 기능 요소, 기능 요소와 금속 시트부로 구성되는 부품조립체, 및 기능 요소를 금속 시트부에 부착하기 위한 방법
JP5895648B2 (ja) ヘッド交換式切削工具
US9062702B2 (en) Connecting element and method for manufacturing a connecting element
EP1058013A2 (en) Blind rivet.
JP5397396B2 (ja) 回転電機の回転子鉄心の製造方法
JP5615848B2 (ja) ボタン
CN106795903B (zh) 盲铆钉及其紧固方法
JP2009041699A (ja) ブラインドリベット
US8430613B2 (en) Blind rivet
EP1369600A2 (en) Peel-type blind rivet
JP2010014257A (ja) シャフト抜け防止構造
JP2013539527A (ja) 締結要素
US9011057B2 (en) Blind rivet and fastening method thereof
JP6944470B2 (ja) 金属プレートにおけるバーリング付き偏平孔の加工方法
KR20130079488A (ko) 체결 요소
JP2009180347A (ja) ブラインドリベット
JP6691858B2 (ja) 接続スリーブ
JP2007278437A (ja) ブラインドリベット
US9051954B2 (en) Blind, bulbing, tacking rivet and method of installation
JP6380238B2 (ja) モータ用ロータの製造方法
JP2012189124A (ja) ブラインドリベット及びその締結方法
JP6704649B2 (ja) スプリングピン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130909

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5382340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees