JP5640312B2 - 耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材及び耐食性に優れる塗装鋼材 - Google Patents

耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材及び耐食性に優れる塗装鋼材 Download PDF

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本発明は、耐食性に優れる表面処理鋼材と、該鋼材に塗装を施した塗装鋼材、特に、耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材、及び、該鋼材に塗装を施した塗装鋼材に関する。
亜鉛系めっき鋼材は、自動車、家電、建材等の幅広い分野で使用されているが、長期間の防錆効果を確保するため、通常、高付着量の亜鉛系めっきが施されている。
この理由は、亜鉛系めっきの腐食速度が鋼材に比較し遅いことに加え、地鉄が露出した場所において、腐食電位の低い亜鉛が犠牲防食機能を発揮するので、単位面積当たりの亜鉛量が多い程、亜鉛の消費で得られる上記耐食・防食効果を、長期間、保持することができるからである。
また、通常、鋼材に塗装を施して耐食性を確保する場合、塗装後の鋼材において、地鉄に達する疵が塗膜に生じたとき、疵部及びその周辺の鋼材の腐食に伴い、塗膜に膨れを伴う腐食が進行することがある。この腐食形態に対しても、亜鉛系めっき鋼材は、めっきのない裸鋼材に比べ、優れた耐食性を発揮するが、この耐食性に対しても、めっきは、高付着量であるほうが有利である。
しかし、亜鉛付着量が多くなると、鋼材の加工性、溶接性等の材質特性が劣化する傾向にあるので、可能であれば、より低付着量のめっきで、高耐食性を確保することが望ましい。それ故、亜鉛めっきに合金元素を添加し、低付着量で、充分な耐食性を確保することが、これまで、数多く提案されている。
実際に、Zn−Ni系合金めっき、Zn−Fe系合金めっき等は、自動車用鋼板を中心に広く適用され、また、Zn−Al系合金めっきは、建築材を中心に広く適用されている。特許文献1及び2には、耐食性のさらなる向上のため、MgやSiを、Zn−Al系合金めっきに添加しためっき鋼材が開示されている。
しかし、めっきへのAlの添加は、塗装後の膨れを伴う腐食の進行に対する耐食性を劣化させる。この原因の一つは、Alを高濃度で添加すると、めっき層と塗膜との密着性を担う化成処理性が劣化して、塗膜の密着性が損なわれるためである。
一方、Alの添加量が、充分な化成処理性を確保し得る比較的低濃度の量であっても、アルカリ環境下でのAlの溶解性が、Znより高いため、塗膜下で生じる腐食のカソード反応により、めっきが曝される水溶液環境がアルカリ化したときに、めっきの耐食性が劣化して、塗膜の膨れの進行が促進されるという問題が生じる。
また、めっきへのAlの添加は、めっき鋼材の溶接性を劣化させる。特に、スポット溶接で用いる電極の寿命に対する影響が大きく、非特許文献1には、Al含有量が多いほど、連続打点性が劣化することが開示されている。
そのような背景のもとで、Zn系めっき鋼板において、地鉄(Fe)とZnを合金化し、スポット溶接性を高めた合金化溶融亜鉛めっき鋼板が開発されている。この鋼板は、めっき層の融点を、FeとZnの合金化により高温化して、溶接チップ(Cu合金製)のCuとの反応を抑制したものである。
しかし、Alを含有するめっきにおいては、Alが、優先的にFeと合金化して、バリア層となり、めっき層全体の合金化が進行し難くなる。それ故、これまで、Alを1%以上含有する亜鉛系合金めっきを施した鉄−亜鉛系合金めっき鋼材は開発されていない。
特許第3179446号公報 特許第3561421号公報 江里口徹、曽我聡、朝田博、井上正二:日新製鋼技報、72(1995)p.35−44
本発明は、亜鉛系合金めっき鋼板のめっき層において、Al添加による一般的な耐食性の向上効果を保持しながら、溶接性の劣化、及び、塗装後の膨れに対する耐食性の劣化を抑制し、耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材、及び、該鋼材に塗装を施した耐食性に優れる塗装鋼材を提供することを目的とする。
本発明者らは、特許文献1及び特許文献2を参考に、スポット溶接性に優れた高耐食性の亜鉛系合金めっき鋼材の開発に、鋭意取り組んだ。
亜鉛系合金めっき鋼材の一つに、めっき層の溶接性を高めた合金化溶融亜鉛めっき鋼材がある。これは、亜鉛と地鉄(Fe)を合金化して、高融点のZn−Fe合金のめっき層を形成して、電極チップ(Cu合金製)のCuの合金化反応を大幅に抑制したものである。
めっき層がAlを含有していても、亜鉛が地鉄と合金化し、高融点のめっき層が形成されれば、スポット溶接性は向上すると考えられるが、通常、めっき層が、Alを1%以上含有していると、地鉄との界面に、Fe−Al合金層が生成し、これがバリア層となって、合金化が進行しない。
本発明者らは、これらのことを踏まえ、スポット溶接性を高める手法について、熱処理、又は、蒸着による合金化法も駆使して、詳細に検討した。
その結果、所要量のFeを含有する亜鉛系めっきにおいては、大容量の誘導加熱装置などを利用して、高速で、高温に昇温する熱処理や、蒸着による合金めっきにより、
(i)めっき層のスポット溶接性が有意に向上すること、及び、
(ii)塗装後の膨れに対する耐食性も向上すること、
を見出した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は、以下のとおりである。
(1) 鋼材の表面に、質量%で、
Mg:1〜10%、
Al:2〜19%、
Si:0.01〜2%、及び、
Fe:20超〜75%を含有し、残部がZn及び不可避的不純物よりなる亜鉛系合金めっき層を有することを特徴とする耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
(2) 前記亜鉛系合金めっき層が、質量%で、Fe:20超〜72%を含有し、かつ、該めっき層中のFe、Mg、及び、Alが、下記式、
Fe(%)+Mg(%)+Al(%)≦75
を満たすことを特徴とする前記(1)に記載の耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
(3) 前記亜鉛系合金めっき層が、質量%で、Fe:20超〜50%を含有することを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
) 前記亜鉛系合金めっき層の中に、Mg2Siが分散して存在することを特徴とする前記(1)〜()のいずれかに記載の耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
) 前記亜鉛系合金めっき層が、さらに、質量%で、
Ca:0.01〜0.5%、
Ti:0.01〜0.2%、
Cu:0.1〜1.0%、
Ni:0.01〜0.2%、
Co:0.01〜0.3%、
Cr:0.01〜0.2%、及び、
Mn:0.01〜0.5%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする前記(1)〜()のいずれかに記載の耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
) 前記(1)〜()のいずれかに記載の亜鉛系合金めっき鋼材の亜鉛系合金めっき層の上に、中間層として化成処理被膜層を形成し、さらに、その上に、有機被膜層を形成したことを特徴とする耐食性に優れる塗装鋼材。
本発明によれば、耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材と、該鋼材に塗装を施した、塗装後の一般的な耐食性に優れるとともに、疵部からの膨れに対する耐食性にも優れる塗装鋼材を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の亜鉛系合金めっき鋼材(本発明めっき鋼材)は、鋼材の表面に、質量%で、Mg:1〜10%、Al:2〜19%、Si:0.01〜2%、及び、Fe:2〜75%を含有し、残部がZn及び不可避的不純物よりなる亜鉛系合金めっき層を有することを特徴とするものである。
はじめに、亜鉛系合金めっき層の成分組成に係る限定理由について説明する。なお、以下、%は、質量%を意味する。
Mgは、めっき層の耐食性を高めるために添加する。Mgが1%未満では、耐食性向上効果が発現しないので、下限を1%とする。一方、Mgが10%を超えると、多すぎて、めっき層が脆くなり、密着性が低下するので、上限を10%とする。好ましくは、3〜6%である。
なお、耐食性の向上に寄与するMg2Siを、めっき層の凝固組織に分散させるため、Mgは3%以上が好ましい。
Alは、めっき層の耐食性を高めるとともに、めっき層に所要の強度、靭性を付与するために添加する。Alが2%未満では、所要の強度、靭性が得られず、めっき層が脆くなって、密着性が低下するので、下限を2%とする。一方、Alが19%を超えると、耐食性向上効果が飽和するので、上限を19%とする。好ましくは、5〜15%である。
なお、耐食性の向上に寄与するMg2Siを、めっき層の凝固組織に分散させるため、Alは4%以上が好ましい。
Siは、めっき中のAlと鋼板中のFeの反応を抑制し、鋼板とめっき層の密着性を確保するために添加する。Siが0.01%未満では、めっき中のAlと鋼板中のFeが反応してめっき層が脆くなり、密着性が低下するので、下限を0.01%とする。一方、Siが2%を超えると、密着性向上効果が飽和するので、上限を2%とする。
Feは、めっき層のスポット溶接性を高め、また、塗装後の膨れに対する耐食性を高めるために添加する。Feが2%未満では、上記向上効果が顕著に発現しないので、下限を2%とする。スポット溶接性、塗装後の膨れ耐食性の観点から、Feは、20%超であるとさらに好ましい。
一方、Feが75%を超えると、めっき層の腐食電位が地鉄の腐食電位と近くなり、犠牲防食能が低下するので、上限を75%とする。Feの含有量は、次に説明するMg及びAlの含有量との関係で、2〜72%が好ましく、2〜50%が、より好ましい。
また、製造性の観点から、Feの含有量は、Alの含有量の3倍以内が好ましい。これは、この成分範囲での金属間化合物(Al5Fe2相やAlFe相)を、短時間の合金化熱処理によっても、比較的、形成させ易いからである。Feの含有量がAlの含有量の3倍を超えると、合金化のための熱処理時間が長すぎて、実用的でない場合が生じる。
これらを踏まえためっき層中のFeの好適な含有量は、質量%で、20%超、50%以下である。
本発明めっき鋼材においては、めっき層中のFe、Mg、及び、Alの含有量は、
Fe(%)+Mg(%)+Al(%)≦75%
を満たすことが好ましい。
Fe、Mg、及び、Alの合計量が75%を超えると、めっき層中のZn量が相対的に少量となって、Znの犠牲防食効果が小さくなり、耐食性が低下する。それ故、上記合計量の上限を75%にする。
本発明めっき鋼材において、Al、Mg、及び、Siの含有量を多くし、めっき層の凝固組織にMg2Siを分散せしめると、耐食性がより向上する。Mg2Siは、めっき層の凝固組織において、光学的顕微鏡で、明瞭な島状の輪郭をもって観察できる金属間化合物であり、Al−Mg−Siの三元系平衡状態図に示されている初晶Mg2Siである。
初晶のMg2Siは、めっき層の耐食性の向上に大きくに寄与するが、このことは、Mg2Siが非常に活性な金属間化合物であることに由来する。
Mg2Si以外の、めっき金属の母相を形成する、Zn−Al−Mg−Fe系合金は、Feとの合金化の程度によって、Zn相、Al相、Zn−Fe相(Γ相、δ相、ζ相など)、Al−Fe相(主に、Al5Fe2相、Al3Fe4相、AlFe相)、Mg−Zn相(主に、MgZn2相)の1つ以上から構成されているが、これらのいずれもが、Mg2Si相より電位が貴であり、優先してMg2Si相が水と反応するのである。
即ち、腐食環境下において、活性なMg2Siが、水と反応して分解し、Zn−Al−Mg−Fe系合金である、めっきの母相金属組織を犠牲防食作用で防食するとともに、上記反応で生成するMg水酸化物が、保護性の被膜を形成して、腐食の進行を抑制すると考えられる。
なお、めっき層の凝固組織に、所要量の活性Mg2Siを分散させるには、前述したように、Mgは3%以上が好ましく、Alは4%以上が好ましい。
本発明めっき鋼材においては、めっき層に、塗装後の耐食性の向上を図るため、Ca、Ti、Cu、Ni、Co、Cr、及び、Mnの1種又は2種以上を添加する。
これらの元素がめっき層中に存在すると、(a)めっき層の表面に生成する薄膜がより不働態化し、該薄膜下のめっき層の腐食が遅延し、(b)上記薄膜が、めっき層と塗膜の界面での反応を抑制して塗膜を安定化し、及び/又は、(c)めっき層の表面に微細な凹凸が形成され、該微細凹凸が、塗膜に対して投錨効果を発揮して、塗装後の耐食性が向上する。
塗装後の耐食性向上効果は、Ca、Ti、Ni、Co、Cr、及び、Mnについては、いずれも、0.01%以上の添加で発現し、Cuについては、0.1%以上で発現する。
一方、添加量が多くなると、めっき後の外観が粗雑になり、例えば、ドロス、酸化物等の付着で、外観不良が発生するので、添加量の上限は、Ca:0.5%、Ti:0.2%、Cu:1.0%、Ni:0.2%、Co:0.3%、Cr:0.2%、Mn:0.5%とする。
なお、めっき層中のPb、Sn、及び、Sbについては、それぞれ、0.1%以下、0.02%以下、及び、0.1%以下に抑制するのが望ましい。
これは、めっき浴中において、Pb、Sn、及び、Sbの量を抑制すると、初期のめっきと鋼材表面の初期反応性が向上し、合金化が進行し易いためである。
本発明めっき鋼材に係る溶融めっき方法は、所望の組成及び特性のめっき層を形成することができる限りにおいて、特定のめっき方法に限定されない。ゼンジミアタイプ、フラックスタイプ、又は、プレめっきタイプ等のめっき方法によらず、溶融めっき方法を用いることができる。
通常の無酸化炉方式の溶融めっき法が好ましいが、下層としてNiプレめっきを施すプレめっき方法も用いることができる。プレめっき方法を用いる場合、下地鋼材にプレNiめっきを施した後、無酸化又は還元雰囲気中で急速・低温加熱を行い、次いで、溶融めっきを行うことが好ましい。
また、めっき層の凝固組織中に初晶Mg2Siを分散せしめるには、めっき浴中のMg及びAlを、それぞれ、3%以上及び4%以上とし、浴温を450℃以上650℃以下とし、めっき後の冷却速度を0.5℃/秒以上にすることが好ましい。
めっき浴中のMg及びAlを、それぞれ、3%以上及び4%以上とすることにより、初晶Mg2Siを、確実に、めっき層の凝固組織中に分散せしめることができる。
浴温が450℃未満であると、初晶Mg2Siが晶出せず、650℃を超えると、めっき表面に被膜が生成し外観が悪化する。冷却速度は、大きいほど結晶が微細化するので好ましいが、小さくとも、初晶Mg2Siを晶出させるためには、0.5℃/秒以上の冷却速度を維持する必要がある。
本発明めっき鋼材におけるめっきの付着量は、耐食性の確保の点から、10g/m2以上が望ましく、スポット溶接性の確保の点から、片面当り150g/m2以下が望ましい。付着量が少ないほど、スポット溶接性は向上するが、耐食性の確保の点から、片面当り10g/m2以上の付着量が必要である。耐食性−スポット溶接性の良好なバランスを維持するためには、めっきの付着量は、15g/m2以上70g/m2以下が望ましい。
本発明めっき鋼材を、通常の使用方法で使用する場合、鋼材の全表面に、例えば、鋼板の場合には両面に、めっきを施すが、鋼板の片面の耐食性が塗装等で確実に保証されている場合には、鋼板の片面のみにめっきを施してもよい。即ち、鋼材の表面の一部にめっきを施す態様も、本発明めっき鋼材の範囲である。
本発明めっき鋼材の基材として用いる鋼材は、特定の鋼材に限定されない。例えば、Alキルド鋼材、極低炭素鋼材、高炭素鋼材、各種高張力鋼材、Ni・Cr含有鋼材等を、機械的特性や材質特性にかかわりなく使用することができる。また、上記鋼材の製造に係る製鋼方法、熱間圧延方法、酸洗方法、冷間圧延方法等の前処理方法についても、特に制限はない。
ここで、本発明の塗装鋼材(本発明塗装鋼材)は、本発明めっき鋼材の亜鉛系合金めっき層の上に、中間層として化成処理被膜層を形成し、さらに、その上に、有機被膜層を形成したものである。
塗装鋼板の中間層としての化成処理被膜層は、リン酸亜鉛系化成処理、塗布クロメート処理、電解クロム酸処理、反応クロメート処理、クロメートフリー系化成処理等を用いて形成することができる。
クロメートフリー系化成処理被膜層としては、シランカップリング剤、ジルコニウム化合物、チタニウム化合物、タンニン又はタンニン酸、樹脂、シリカ等を含む水溶液で処理したものが知られているが、特開昭53−9238号公報、特開平9−241576号公報、特開2001−89868号公報、特開2001−316845号公報、特開2002−60959号公報、特開2002−38280号公報、特開2002−266081号公報、特開2003−253464号公報等に記載されている公知の処理技術を使用して形成してもよい。
これらの化成処理は、市販のもの、例えば、日本パーカライジング社製のクロメート処理「ZM−1300AN」、日本パーカライジング社製のクロメートフリー化成処理「CT−E300N」、日本ペイント社製の3価クロム系化成処理「サーフコートTM NRC1000」等を使用して行うことができる。
塗装鋼板の上層の有機被膜層は、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂等を用いて形成することができ、特に、特定の樹脂膜に限定されるものではないが、強加工が施される塗装鋼板の有機被膜としては、熱硬化型の樹脂塗膜が最も好ましい。
熱硬化型の樹脂塗膜は、エポキシポリエステル塗料、ポリエステル塗料、メラミンポリエステル塗料、ウレタンポリエステル塗料等のポリエステル系塗料や、アクリル塗料を用いて形成することができる。
ポリエステル樹脂の酸成分の一部を脂肪酸に置き換えたアルキッド樹脂や、油で変性しないオイルフリーアルキッド樹脂に、メラミン樹脂やポリイソシアネート樹脂を硬化剤として併用したポリエステル系の塗料、及び、各種架橋剤と組み合わせたアクリル塗料は、他の塗料に比べて加工性がよいので、これらの塗料で形成した有機被膜層は、厳しい加工を受けても、亀裂などを発生しない。
有機被膜層の膜厚は、1〜100μmが好ましい。膜厚が1μm未満であると、耐食性を確保することが難しく、一方、膜厚が100μmを超えると、コスト面で不利になる。有機被膜層は、単層でも複層でもよく、膜厚は、20μm以下が好ましい。
なお、有機被膜層に、必要に応じ、可塑剤、酸化防止剤、熱安定剤、無機粒子、顔料、有機潤滑などの添加剤を配合してもよい。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例の条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
(実施例1)
板厚0.8mmの冷延鋼板、肉厚10mmで辺の長さが10cmの等辺山形鋼、及び、板厚10mmの熱延鋼板を基材とし、表1に示す合金めっき層を有する表面処理鋼材を製造した。
板厚0.8mmの冷延鋼板を基材とした場合、浴温400〜600℃で、浴中のMg量、Al量、及び、Si量を変化させたZn−Mg−Al−Siめっき浴に3秒間浸漬し、引き上げた後、窒素ガスを吹き付けて、合金化後の付着量が50g/m2となるように調整した。
例えば、Fe:10%の合金めっき層を形成する場合、Fe以外のめっき成分を、45g/m2付着させ、次いで、誘導加熱炉で急速昇温して合金化加熱処理を施し、合金化後、5g/m2分のFeをめっき層に含有せしめ、合金化後のめっき層の付着量を50g/m2とした。Fe濃度は、誘導加熱炉による合金化加熱処理の温度及び保持時間を調整して合金化度を制御して調整した。
なお、所定のFe濃度を得るために要した合金化加熱処理の保持時間を、製造性の評価指標とし、この保持時間が20秒を超えたものは、製造性課題あり(△)、20秒以内の熱処理で所定組成を得られたものは、製造性良好(○)として、他の性能評価結果とともに、表1に記した。
得られためっき鋼板のめっき層の付着量及び成分組成は、めっき層を酸剥離した前後の質量変化、及び、酸剥離後、溶液をICPで分析した分析結果で確認した。得られためっき鋼板のめっき層の成分組成を、表1に、併せて示す。
等辺山形鋼については、長手方向に10cmで切断し、また、熱延鋼板については、10cm×10cmの正方形に切断して、試料を作製した。るつぼ炉を用い、該試料に、フラックス法によるどぶ漬けめっきを施した。浸漬時間、及び、引抜き速度を調整して、めっき付着量を調整した。合金化加熱処理は、別途、誘導加熱炉を用いて行った。
作製した試料を、以下の評価試験に供した。
めっき層中のMg2Siの分散は、試料を埋め込んだ試験片をSEM観察することにより確認した。
Mg2Siは島状に分散するので、形状からも容易に判定することができるが、さらに、EDXで成分を分析した。
EDXの検出成分の範囲で、80%以上がMgとSiであって、MgとSiの原子成分比が1.5:1〜3:1であることが確認できた場合、Mg2Siの分散あり(○)とした。
原子成分比に上記幅を持たせたのは、粒の大きさや、分析時の深さ方向の影響で、他の相(金属間化合物、析出物等)の影響を受けても、原子成分比が上記範囲にあれば、観察対象がMg2Siであると特定することができるからである。
裸鋼板の腐食試験は、JIS−Z−2371に記載されている塩水噴霧試験(SST)に準拠して行い、塩水濃度を10g/Lとした試験を300時間行った後の腐食減量で、耐食性を評価した。
腐食減量が2g/m2未満を「◎◎」とし、2〜5g/m2を「◎」とし、5〜10g/m2を「○」とし、10g/m2以上を「×」とした。
塗膜膨れ試験は、試験材を、市販のアルカリ脱脂液(pH=10.5、40℃、1分浸漬)で脱脂した後、自動車用化成処理(日本ペイント製サーフダイン2500MZL)を施し、その後、自動車用カチオン電着塗装(日本ペイント製V20、20μm、170℃×20分焼き付け)を施し、一昼夜放置した後、試験材の片面に、カッターナイフで、被覆及びめっきを貫通し、下地鋼材に達する、長さ80mmの直線疵を形成し、SAE J2234に準拠した複合サイクル腐食試験に供して行った。
3000時間の後の塗膜膨れ幅で、塗装後耐食性を評価した。最大ふくれ幅が3mm未満を「◎」とし、3mm以上5mm未満を「○」とし、5mm以上を「×」とした。
スポット溶接試験は、以下の溶接条件下で、スポット溶接時の連続打点数を調査して行った。先端径4.5mmφ、先端角120度、外径13mmφのCu−Cr製電極を使用した。50Hz電源により、10サイクルの通電を行った。1.7kNの加圧力で通電前30サイクル、通電後10サイクル、アップダウンスロープなしで加圧した。
なお、連続打点性調査における溶接電流値は、板厚をt(mm)とした時の4√tで示すナゲット径が得られる電流値I1(kA)、及び、溶着電流値I2(kA)の平均値を用い、4√tのナゲット径が維持される最大打点数を求めた。
8000点以上の連続打点数が得られたものは、特にスポット溶接性が優れるものとして「◎◎」とし、8000点には満たないが、6000点以上の連続打点数が得られたものは、「◎」とし、6000点には満たないが、3000点以上の連続打点数が得られたものは、「○」とした。3000点に満たなかったものは、「×」とした。
各試験の評価結果を、表1に併せて示す。
Figure 0005640312
表1に示すように、本発明鋼材は、裸耐食性、塗装後耐食性、及び、溶接性のいずれも優れているものである。また、本発明鋼材の中でも、めっき層のFe/Alが3以下の鋼材は、製造性が良好であった。比較鋼材は、耐食性が良好でも、溶接性に劣るか、又は、溶接性に優れていても、耐食性が劣るものである。
(実施例2)
表1のNo.3、5、19、及び、21に示す成分組成のめっき浴を使用して、添加元素の効果を調査した。
めっき浴に、高純度金属の粉、又は、Alとの合金を添加して、表2のその他の欄に示す元素を添加した。その他の条件は、実施例1と同様である。
作製しためっき鋼板を、実施例1と同様の塗膜膨れ試験に供した。ただし、化成処理及び塗装を、以下のように変更した。
(a)化成処理
日本パーカライジング社製のクロメートフリー化成処理液「CT−E300N」をロールコーターにて塗布し、熱風オーブンで乾燥した。熱風オーブンでの乾燥条件は、鋼板の到達板温で、60℃とした。クロメートフリー処理被膜は、付着量が、全固形分で200mg/m2となるように塗装した。
(b)プライマー
日本ファインコーティングス社製のFL641EUプライマーのクリヤー塗料を準備し、これにクロメートフリー防錆顔料としてテイカ社製のトリポリリン酸2水素アルミニウムである「K−WHITE #105」(以下「リン酸AL」)と、GRACE社製のカルシウムイオン交換シリカである「SHIELDEXC303(登録商標)」(以下「Caシリカ」)を添加したものを、ロールコーターで、乾燥膜厚が5μmとなるように塗装し、熱風オーブンにて、到達板温が215℃となる条件で焼き付けた。
なお、リン酸Alは、プライマーの乾燥塗膜中に25質量%となるように添加し、Caシリカは、プライマーの乾燥塗膜中に25質量%となるように添加した。
(c)トップ
日本ファインコーティングス社製のプレコート鋼板用塗料である「フレキコート100HQ(登録商標)」の白色塗料を、ロールコーターで、乾燥膜厚が15μmとなるように塗装し、熱風オーブンにて、到達板温が230℃となる条件で焼き付けた。
塗装を施した試験片の一面に、カッターナイフで、被覆及びめっきを貫通し、下地鋼材まで達する長さ80mmの直線疵を形成し、SAE J2234に準拠した複合サイクル腐食試験を行った。
3000時間後の塗膜膨れ幅で、塗装後耐食性を評価した。最大膨れ幅が1mm未満のものを「◎◎」とし、最大膨れ幅が1mm以上3mm未満のものを「◎」とし、3mm以上5mm未満のものを「○」とし、5mm以上のものを「×」とした。評価結果を、表2に示す。
Figure 0005640312
表2に示すように、添加元素を添加したもの(添え字a、b、cが付されているNo.のもの)は、添加元素を添加しないものに比べ、塗装後耐食性が向上している。
前述したように、本発明によれば、耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材と、該鋼材に塗装を施した、塗装後の一般的な耐食性に優れるとともに、疵部からの膨れに対する耐食性にも優れる塗装鋼材を提供することができる。
したがって、本発明の鋼材は、自動車、建築・住宅等に広く適用することが可能で、従来と同様の製造性を保持しながら、部材の寿命を延ばして、資源の有効利用、環境負荷の低減、メンテナンスの労力・コストの低減等に資するので、産業の発展に大きく寄与するものである。

Claims (6)

  1. 鋼材の表面に、質量%で、
    Mg:1〜10%、
    Al:2〜19%、
    Si:0.01〜2%、及び、
    Fe:20超〜75%を含有し、残部がZn及び不可避的不純物よりなる亜鉛系合金めっき層を有することを特徴とする耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
  2. 前記亜鉛系合金めっき層が、質量%で、Fe:20超〜72%を含有し、かつ、該めっき層中のFe、Mg、及び、Alが、下記式、
    Fe(%)+Mg(%)+Al(%)≦75
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
  3. 前記亜鉛系合金めっき層が、質量%で、Fe:20超〜50%を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
  4. 前記亜鉛系合金めっき層の中に、Mg2Siが分散して存在することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
  5. 前記亜鉛系合金めっき層が、さらに、質量%で、
    Ca:0.01〜0.5%、
    Ti:0.01〜0.2%、
    Cu:0.1〜1.0%、
    Ni:0.01〜0.2%、
    Co:0.01〜0.3%、
    Cr:0.01〜0.2%、及び、
    Mn:0.01〜0.5%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の耐食性と溶接性に優れる亜鉛系合金めっき鋼材。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の亜鉛系合金めっき鋼材の亜鉛系合金めっき層の上に、中間層として化成処理被膜層を形成し、さらに、その上に、有機被膜層を形成したことを特徴とする耐食性に優れる塗装鋼材。
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