JP5639683B2 - 掛け布団 - Google Patents

掛け布団 Download PDF

Info

Publication number
JP5639683B2
JP5639683B2 JP2013098821A JP2013098821A JP5639683B2 JP 5639683 B2 JP5639683 B2 JP 5639683B2 JP 2013098821 A JP2013098821 A JP 2013098821A JP 2013098821 A JP2013098821 A JP 2013098821A JP 5639683 B2 JP5639683 B2 JP 5639683B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
width direction
quilt
shoulder
comforter
sections
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013098821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014217577A (ja
Inventor
靖 柴田
靖 柴田
Original Assignee
株式会社丸八プロダクト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社丸八プロダクト filed Critical 株式会社丸八プロダクト
Priority to JP2013098821A priority Critical patent/JP5639683B2/ja
Publication of JP2014217577A publication Critical patent/JP2014217577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5639683B2 publication Critical patent/JP5639683B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bedding Items (AREA)

Description

本発明は、羽毛等が充填される掛け布団に関する。
従来の一般的な掛け布団としては、上下の生地間に羽毛を所定量内包したものがある。この掛け布団は、使用者の体温の発散を防止して保温性に優れるとともに、弾力性および使用の際の肌触りにも優れる。さらに、上下の生地間に内包された羽毛の片寄りを防ぐため、上下の生地間が複数のキルト線(縫合部)によって複数の区画室に区分され、各区画室に羽毛が充填された構成が多用されている。
しかし、使用者が掛け布団を掛けた状態では、使用者の首・肩周りと、羽毛掛け布団と、敷き布団との間に隙間が開いてしまい、保温性が損なわれてしまうという問題がある。
これに対し、掛け布団を使用者の首・肩周りに密着しやすくするための工夫をこらした提案が複数なされている。
例えば、特許文献1には、掛け布団において、使用者の上に掛ける掛け部よりも、その両側部における充填材の密度を相対的に高くした構成が開示されている。
また、特許文献2には、肩口部が表裏2層構造とされ、裏側の層は、掛け布団の幅方向に複数の区画が形成され、幅方向中央部の区画は、その両側の区画に比較して充填物の充填量が少なくなるよう設定された構成が開示されている。
特開2005−204838号公報 特開2013−9723号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の構成のように、使用者の首の上にかかる部分に対し、その両側で充填物の充填量を増やすと、掛け布団が重くなり、取扱いに労力を要するという問題がある。
そこでなされた本発明の目的は、高い保温性を確保しつつ、軽量で取り扱いの容易な掛け布団を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明は、本体部と、本体部の一端側に設けられ、使用者の肩口を覆う肩口部とを有し、前記肩口部は、表裏2層構造とされ、それぞれキルト線によって幅方向に複数に区分された各区画に充填物が充填され、裏側の層は、使用者の首部分を覆う幅方向中央部に位置する中央区画に対し、幅方向両外側に隣接する両側区画の方が、前記充填物の充填量が多く設定されるとともに、幅方向両端部に位置する両端部区画が、前記中央区画および前記両側区画よりも前記充填物の充填量が少なく設定されていることを特徴とする。
このような掛け布団によれば、肩口部において、中央区画の充填物の充填量が、その両側で隣接する両側区画よりも少ないことから、使用者の首にフィットしやすくなる。
また、中央区画に対し、両側区画の方が充填物の充填量が多く設定されることで、充填物の重量により、肩口部が使用者の肩に沿い、襟元、肩口の隙間を小さくするとともに、その両側でも敷布団との隙間が生じるのを防ぐ。
さらに、幅方向両端部の区画における充填物の充填量が少なく設定されているので、これにより、掛け布団の軽量化を図ることができる。
表側の層は、表側中央区画が、幅方向両外側に隣接する表側両側区画よりも、前記充填物の充填量が多く設定されるとともに、幅方向両端部に位置する表側両端部区画が、前記表側中央区画および前記表側両側区画よりも前記充填物の充填量が少なく設定されているようにしてもよい。
これにより、使用者の首を覆う部分では、裏側の層においては、中央区画の充填物の充填量が両外側の両側区画よりも少ないが、表側の層では、表側中央区画が、その両側の表側両側区画よりも充填物の充填量が多いため、保温性を確保することができる。
また、前記表側および前記裏側の少なくとも一方の層には、前記肩口部の幅方向中心を挟んでその両側に複数対の前記キルト線が形成され、前記キルト線は、前記本体部側に向けて、前記肩口部の幅方向中心から漸次離間する方向に傾斜して設けられているようにしてもよい。
これにより、肩口部が使用者の肩部の形状に沿って倣いやすく、掛け布団の使用者に対するフィット性を高めることができる。
また、前記表側の層は、使用者の首部分を覆う幅方向中心部を中心として横長に広がる横長キルト線と、前記横長キルト線から前記使用者の足元部側に向けて両側に広がる斜め方向キルト線と、を有し、前記横長キルト線は、その両端部が、前記肩口部の上辺において、その中央部を挟んだ両側に間隔を隔てて位置し、幅方向中央部が、前記両端部に対して前記本体部側に位置するよう、円弧状に湾曲形成されているようにしてもよい。
これにより、横長キルト線、斜め方向キルト線により、肩口部が使用者の肩部の形状に沿って倣いやすく、掛け布団の使用者に対するフィット性を高めることができる。
また、前記裏側の層には、前記肩口部の幅方向中心を挟んでその両側に複数対の前記キルト線が形成され、幅方向内側に配置された前記キルト線は、前記本体部側に向けて、前記肩口部の幅方向中心から漸次離間する方向に傾斜して設けられ、幅方向外側に配置された前記キルト線は、前記本体部側に向けて、前記肩口部の幅方向中心に漸次接近する方向に傾斜して設けられているようにしてもよい。
これによっても、肩口部が使用者の肩部の形状に沿って倣いやすく、掛け布団の使用者に対するフィット性を高めることができる。
本発明によれば、高い保温性を確保しつつ、軽量で取り扱いの容易な掛け布団を提供することが可能となる。
第1の実施形態にかかる掛け布団の表側の構成を示す図である。 第1の実施形態にかかる掛け布団の裏側の構成を示す図である。 本体部の層構成を示す断面図である。 本体部に備えた中間層の構成を示す断面図および平面図である。 第2の実施形態にかかる掛け布団の肩口部の表側の構成を示す図である。 第2の実施形態にかかる掛け布団の肩口部の裏側の構成を示す図である。 第2の実施形態にかかる掛け布団の変形例を示す図であって、掛け布団の裏側の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による掛け布団を実施するための最良の形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1、図2に示すように、掛け布団10は、平面視長方形で、本体部20と、本体部20の一端に設けられた肩口部30Aとを備える。
この掛け布団10は、使用者に掛けた状態で、本体部20が使用者の身体の胸部や腹部から下肢全体を覆い、肩口部30Aが使用者の肩口や襟元を覆う。
図3に示すように、本体部20は、表地21と裏地22との間に中間層40が設けられ、この中間層40と表地21との間に形成された表側層23と、中間層40と裏地22との間に形成された裏側層24と、が形成されている。
図1、図3に示すように、表側層23は、表地21と中間層40との間に、本体部20の長さ方向に延びる縦キルト線25が、本体部20の幅方向に間隔を隔てて、例えば2本形成されている。
また、表側層23は、表地21と中間層40との間に、本体部20の幅方向に延びる横キルト線26が、本体部20の長さ方向に間隔を隔てて、例えば3本形成されている。これにより、表側層23には、本体部20の幅方向中央部に、長さ方向に計4つの矩形状の表側中央区画F1〜F4が形成されている。そして、表側中央区画F1〜F4の幅方向両側には、それぞれ、本体部20の長さ方向に計4つの矩形状の両側区画F5〜F8が形成されている。表側中央区画F1〜F4、および両側区画F5〜F8のそれぞれの区画には、羽毛等の充填物が所定量充填されている。
このような表側層23の全体を覆うように、化粧生地29が取り付けられている。
図2、図3に示すように、裏側層24は、裏地22と中間層40との間に、本体部20の長さ方向に延びる縦キルト線27が、本体部20の幅方向中央部とその両側とに間隔を隔てて、計3本形成されている。また、裏側層24は、裏地22と中間地(不図示)との間に、両側の縦キルト線27,27の間で本体部20の幅方向に延びる横キルト線28が、本体部20の長さ方向に間隔を隔てて、例えば4本形成されている。これにより、裏側層24には、両側の縦キルト線27,27の間に、長さ方向に計4つ、幅方向に計2列の、合計8個の矩形状の裏側中央区画F11〜F18が形成され、それぞれの区画には羽毛が所定量充填されている。
これら裏側中央区画F11〜F18の幅方向両側は、前記表側層23の両側区画F5〜F8が裏側に回り込んで形成されている。
図3、図4に示すように、中間層40は、裏地22側から表地21側に向けて、熱を輻射する輻射材41と、綿からなる保温層42と、生地層43と、が順に積層された積層構造を有している。
輻射材41は、例えばベースとなる不織布にアルミニウム合金を蒸着させたものや、セラミック材料を用いたフィルム等を用いることができる。この輻射材41は、裏側層24側からの熱の大半を輻射し、一部のみが透過する。
保温層42は、例えばシンサレート(登録商標)や、アクリル繊維、ポリエステル繊維、シルク繊維、羊毛等からなる、予め定めた厚さを有する成形綿を用いるのが好ましい。
生地層43は、少なくとも保温層42を覆うよう設けられるが、保温層42および輻射材41の全体を覆うよう袋状に設けてもよい。
この中間層40は、その幅寸法W3が、本体部20の全体の幅W0より小さく、かつ、表側層23の表側中央区画F1〜F4の幅W1および裏側層24の裏側中央区画F11〜F18の幅W2よりも大きくなるよう形成されている。
このようにして、本体部20は、幅方向の中間部が、表側層23の表側中央区画F1〜F4の部分と、中間層40と、裏側層24の裏側中央区画F11〜F18と、からなる三層構造とされ、幅方向両側は、両側区画F5〜F8のみからなる一層構造とされている。
また、表側中央区画F1〜F4の部分と、裏側中央区画F11〜F18とに充填する羽毛等の充填物の充填量の合計が、両側区画F5〜F8における充填量よりも多く設定されている。
このような本体部20においては、幅方向中央部が、表側層23と、中間層40と、裏側層24とからなる三層構造とされることで、高い保温性を確保している。幅方向中央部において、本体部20は中間層40を有しており、この中間層40は、裏側層24側に熱を輻射する輻射材41が形成されている。さらに、輻射材41に保温層42が積層され、輻射材41を透過した熱が保温層42に蓄積される。このようにして、本体部20の幅方向中央部における保温性がさらに高まる。
一方、本体部20の幅方向両側は、両側区画F5〜F8のみからなる一層構造とされ、羽毛や綿に比較して掛け布団10の重量に大きな影響を与える生地の使用量を減らすことで、掛け布団10の軽量化を図ることができる。
さらに、本体部20の幅方向中間部の表側中央区画F1〜F4の部分と、裏側中央区画F11〜F18とに充填する羽毛等の充填物の充填量の合計よりも、幅方向両側の両側区画F5〜F8における充填量の方が少なく設定されている。これにより、掛け布団10の軽量化を図ることができる。
次に、図1、図2に示すように、肩口部30Aは、表地31と裏地32との間に、不図示の中間地が設けられて表裏2層に区分されている。
図1に示すように、肩口部30Aの表地31と中間地(不図示)との間には、肩口部30Aの幅方向中心を挟んでその両側に設けられた、左右対称な一対の内側斜めキルト線(キルト線)34,34と、これら内側斜めキルト線34,34の両外側に肩口部30Aの幅方向に沿って間隔を隔てて左右対称に設けられた一対の外側斜めキルト線(キルト線)35,35と、が形成されている。
内側斜めキルト線34,34、外側斜めキルト線35,35は、肩口部30Aの上辺30aから本体部20側の下辺30bに向けて、肩口部30Aの幅方向中心から漸次離間する方向に傾斜して設けられている。
このようにして、肩口部30Aは、表地31と中間地(不図示)との間が、内側斜めキルト線34,34、外側斜めキルト線35,35によって、台形状の表側中央区画K1と、その両側の平行四辺形状の表側両側区画K2,K3と、両端部の表側両端部区画K4,K5と、に区画されている。
そして、羽毛などの充填物の充填量は、表側中央区画K1に対して、その両側の表側両側区画K2,K3の方が少なく、さらに、表側両端部区画K4,K5は、表側両側区画K2,K3よりも充填物の充填量がさらに少なくなるよう設定されている。
一方、図2に示すように、肩口部30Aにおいて、裏地32と中間地(不図示)との間には、肩口部30Aの幅方向中心に位置し、肩口部30Aの上辺30aに直交する中心キルト線36と、肩口部30Aの幅方向中心を挟んでその両側に設けられた、左右対称な一対の内側斜めキルト線(キルト線)37,37と、これら内側斜めキルト線37,37の両外側に肩口部30Aの幅方向に沿って間隔を隔てて左右対称に設けられた一対の外側斜めキルト線(キルト線)38,38と、が形成されている。
内側斜めキルト線37,37、外側斜めキルト線38,38は、肩口部30Aの上辺30aから本体部20側の下辺30bに向けて、肩口部30Aの幅方向中心から漸次離間する方向に傾斜して設けられている。また、これら内側斜めキルト線37,37、外側斜めキルト線38,38は、表側の内側斜めキルト線34,34、外側斜めキルト線35,35に対して重ならない位置に、肩口部30Aの幅方向に沿ってオフセットして形成されている。
このようにして、肩口部30Aは、裏地32と中間地(不図示)の間が、中心キルト線36,内側斜めキルト線37,37、外側斜めキルト線38,38によって、台形状の裏側中央区画(中央区画)K11,K12と、その両側の平行四辺形状の裏側両側区画(両側区画)K13,K14と、両端部の裏側両端部区画(両端部区画)K15,K16と、に区画されている。
そして、羽毛などの充填物の充填量は、裏側中央区画K11,K12に対して、その両側の裏側両側区画K13,K14が多く、裏側両端部区画K15,K16は、裏側中央区画K11,K12および裏側両側区画K13,K14よりもさらに少なくなるよう設定されている。
上述したような肩口部30Aを備える掛け布団10は、裏側中央区画K11,K12の羽毛などの充填物の充填量が、その両側の裏側両側区画K13,K14より少ないので、使用者が首回りを裏側中央区画K11,K12の下に位置させると、肩口部30Aが使用者の首にフィットしやすい。
一方、肩口部30Aの表側では、表側中央区画K1における充填物の充填量が、その両側の表側両側区画K2,K3よりも多いため、使用者の首の部分の保温性が損なわれることもない。
そして、その両側の裏側両側区画K13,K14は、充填物の充填量が、裏側中央区画K11,K12よりも多いので、充填物の重量により、肩口部30Aが使用者の肩に沿い、襟元、肩口の隙間を小さくするとともに、その両側でも敷布団との隙間が生じるのを防ぐことができる。
さらに、肩口部30Aの両外側は、表側、裏側とも、表側両端部区画K4,K5、裏側両端部区画K15,K16における充填物の充填量が、表側両側区画K2,K3、裏側中央区画K11,K12および裏側両側区画K13,K14よりも少なく設定されている。これにより、掛け布団10の軽量化を図ることができる。
また、肩口部30Aは、表側の内側斜めキルト線34,34、外側斜めキルト線35,35、裏側の内側斜めキルト線37,37、外側斜めキルト線38,38が、いずれも肩口部30Aの上辺30aから本体部20側の下辺30bに向けて、肩口部30Aの幅方向中心から漸次離間する方向に傾斜して設けられている。これによって、肩口部30Aが、使用者の肩部の形状に沿って倣いやすく、この点においても掛け布団の使用者に対するフィット性を高めることができる。
このようにして、高い保温性を確保しつつ、軽量で取り扱いの容易な掛け布団10を提供することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる掛け布団の第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態に対して、肩口部30Bの構成が異なるのみであり、本体部20の構成は上記第1の実施形態で示したものと同様である。そこで、以下においては、肩口部30Bの構成のみ説明する。
図5、図6に示すように、本実施形態における肩口部30Bは、上記第1の実施形態と同様、表地31と裏地32との間に、中間地(不図示)が設けられて表裏2層に区分されている。
図5に示すように、肩口部30Bの表地31と中間地(不図示)との間には、肩口部30Bの幅方向に連続する横長キルト線51が形成されている。横長キルト線51は、その両端部51a、51aが、肩口部30Bの上辺30aにおいて、その中央部を挟んだ両側に間隔を隔てて位置し、幅方向中央部51bは、両端部51a、51aに対して本体部20側に位置するよう、円弧状に湾曲形成されている。
また、肩口部30Bの幅方向中央部には、横長キルト線51から本体部20に向けて、幅方向に直交する掛け布団10の長さ方向に連続する縦方向キルト線52が、掛け布団10の幅方向に間隔を隔てて複数形成されている。
また、肩口部30Bの幅方向両側には、横長キルト線51から肩口部30Bの側辺30c、30cに向けて斜めに延びる斜め方向キルト線53が形成されている。
これにより、肩口部30Bの表側は、横長キルト線51と肩口部30Bの上辺30aとの間に横長区画S10が形成され、横長区画S10の外周縁部に沿って、縦方向キルト線52,斜め方向キルト線53により、表側中央区画S11と、その両側の表側両側区画S12,S13,S14,S15が形成されている。
そして、表側中央区画S11は、羽毛等の充填物の充填量が、両側の表側両側区画S12,S13,S14,S15よりも多くなるよう設定されている。
一方、肩口部30Bにおいて、裏地32と中間地(不図示)との間には、肩口部30Bの幅方向中心を挟んでその両側に設けられた、左右対称な一対の内側斜めキルト線54,54と、これら内側斜めキルト線54,54の両外側に肩口部30Bの幅方向に沿って間隔を隔てて左右対称に設けられた一対の外側斜めキルト線55,55と、が形成されている。
内側斜めキルト線54,54は、肩口部30Bの上辺30aから本体部20側の下辺30bに向けて、肩口部30Bの幅方向中心から漸次離間する方向に傾斜して設けられている。外側斜めキルト線55,55は、肩口部30Bの上辺30aから本体部20側の下辺30bに向けて、肩口部30Bの幅方向中心に漸次接近する方向に傾斜して設けられている。また、これら内側斜めキルト線54,54、外側斜めキルト線55,55は、縦方向キルト線52に対して重ならない位置に、肩口部30Bの幅方向に沿ってオフセットして形成されている。
これにより、肩口部30Bの裏側は、裏側中央区画(中央区画)S21と、その両外側の裏側両側区画(両側区画)S22,S23と、さらにその両外側の裏側両端部区画(両端部区画)S24,S25とに区画されている。
そして、充填物の充填量は、裏側中央区画S21よりも、その両外側の裏側両側区画S22,S23の方が多く、さらに、両外側の裏側両端部区画S24,S25は、裏側中央区画S21および裏側両側区画S22,S23よりも充填物の充填量が少なくなるよう設定されている。
上述したような構成により、肩口部30Bにおいて、横長区画S10においては、キルト線によって敷布団や使用者の首回りとの間に隙間が形成されるのを防ぎ、保温性を高めて いる。さらに、面積が大きな横長区画S10は、その内部に充填された羽毛等の充填物が平らになりやすく、掛け布団10の肩口部30Bが、使用者の顎の下に入り込み、表地31側の層が使用者の首に沿いやすい形状となる。
また、充填物の充填量は、裏側中央区画S21の方が、その両外側の裏側両側区画S22,S23よりも少ないために、使用者が首回りを裏側中央区画S21の下に位置させると、肩口部30Bが使用者の首にフィットしやすい。
一方、肩口部30Bの表側では、表側中央区画S11における充填物の充填量が、その両側の表側両側区画S12,S13,S14,S15よりも多いため、使用者の首の部分の保温性が損なわれることもない。
また、肩口部30Bの裏側において、裏側中央区画S21よりも、その両外側の裏側両側区画S22,S23の方が充填物の充填量が多いので、肩口部30Bが使用者の肩に沿い、襟元、肩口の隙間を小さくするとともに、その両側でも敷布団との隙間が生じるのを防ぐことができる。
さらに、肩口部30Bの両外側は、表側、裏側とも、表側両側区画S12,S13,S14,S15、裏側両端部区画S24,S25における充填物の充填量が、表側中央区画S11、裏側中央区画S21および裏側両側区画S22,S23よりも少なく設定されている。これにより、掛け布団10の軽量化を図ることができる。
また、肩口部30Bは、内側斜めキルト線54,54、外側斜めキルト線55,55は、斜め方向キルト線53が傾斜して設けられている。これによって、肩口部30Bが、使用者の肩部の形状に沿って倣いやすく、この点においても掛け布団の使用者に対するフィット性を高めることができる。
このようにして、高い保温性を確保しつつ、軽量で取り扱いの容易な掛け布団10を提供することが可能となる。
(第2の実施形態の変形例)
上記第2の実施形態において、肩口部30Bの裏側は、以下に示すような構成としてもよい。
図7に示すように、肩口部30Bにおいて、裏地32と中間地(不図示)との間には、掛け布団10の長さ方向に連続する縦方向キルト線58が、掛け布団10の幅方向に間隔を隔てて複数形成されている。
これら縦方向キルト線58によって、肩口部30Bにおいて、裏地32と中間地(不図示)との間には、複数の区画S31、S32、…が形成されている(例えば本実施形態では、7個の区画S31〜S37)。そして、肩口部30Bの中央部の区画S31は、その両側の区画S32、S33に比較し、羽毛等の充填物の充填量が少なく設定されている。
さらに、区画S32,S33のさらに両外側の区画S34〜S37は、区画S31および区画S32,S33よりも充填物の充填量が少なく設定されている。
上述したような構成においても、裏側の中央部の区画S31の充填物の充填量が少ないために、肩口部30Bが使用者の首にフィットしやすい。
さらに、その両外側の区画S32,S33は、充填物の充填量が、中央の区画S31よりも多いために、その重量により、肩口部30Bが使用者の首に沿い、襟元、肩口の隙間を小さくするとともに、その両側でも敷布団との隙間が生じるのを防ぐことができる。
加えて、肩口部30Bの両外側の区画S34〜S37は、充填物の充填量が少ないので、掛け布団10の軽量化を図ることができる。
なお、本発明の掛け布団は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
上記各実施形態および変形で示した各キルト線は、表地31と中間地(不図示)、裏地32と中間地(不図示)を直接縫合して形成することもできるが、表地31と中間地(不図示)との間、裏地32と中間地(不図示)との間に、掛け布団10の厚さ方向に位置する布地を挟み込んで縫合した、立体キルトによって形成することもできる。
また、本体部20の構成は、上記に限るものではなく、適宜変更することが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、互いに組み合わせたり、さらには他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10 掛け布団
20 本体部
23 表側層
24 裏側層
30A、30B 肩口部
30a 上辺
31 表地
32 裏地
33 中間地
34 内側斜めキルト線(キルト線)
35 外側斜めキルト線(キルト線)
36 中心キルト線
37 内側斜めキルト線(キルト線)
38 外側斜めキルト線(キルト線)
40 中間層
41 輻射材
42 保温層
43 生地層
51 横長キルト線
51a 両端部
51b 幅方向中央部
52 縦方向キルト線
53 斜め方向キルト線
54 内側斜めキルト線
55 外側斜めキルト線
58 縦方向キルト線
K1,S11 表側中央区画
K2,K3,S12,S13,S14,S15 表側両側区画
K4,K5 表側両端部区画
K11,K12,S21 裏側中央区画(中央区画)
K13,K14,S22,S23 裏側両側区画(両側区画)
K15,K16,S24,S25 裏側両端部区画(両端部区画)

Claims (5)

  1. 本体部と、
    本体部の一端側に設けられ、使用者の肩口を覆う肩口部とを有し、
    前記肩口部は、表裏2層構造とされ、それぞれキルト線によって幅方向に複数に区分された各区画に充填物が充填され、
    裏側の層は、使用者の首部分を覆う幅方向中央部に位置する中央区画に対し、幅方向両外側に隣接する両側区画の方が、前記充填物の充填量が多く設定されるとともに、
    幅方向両端部に位置する両端部区画が、前記中央区画および前記両側区画よりも前記充填物の充填量が少なく設定されていることを特徴とする掛け布団。
  2. 表側の層は、幅方向中央部に位置する表側中央区画が、幅方向両外側に隣接する表側両側区画よりも、前記充填物の充填量が多く設定されるとともに、
    幅方向両端部に位置する表側両端部区画が、前記表側中央区画および前記表側両側区画よりも前記充填物の充填量が少なく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の掛け布団。
  3. 前記表側および前記裏側の少なくとも一方の層には、
    前記肩口部の幅方向中心を挟んでその両側に複数対の前記キルト線が形成され、前記キルト線は、前記本体部側に向けて、前記肩口部の幅方向中心から漸次離間する方向に傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の掛け布団。
  4. 前記表側の層は、使用者の首部分を覆う幅方向中心部を中心として横長に広がる横長キルト線と、
    前記横長キルト線から前記使用者の足元部側に向けて両側に広がる斜め方向キルト線と、を有し、
    前記横長キルト線は、その両端部が、前記肩口部の上辺において、その中央部を挟んだ両側に間隔を隔てて位置し、幅方向中央部が、前記両端部に対して前記本体部側に位置するよう、円弧状に湾曲形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の掛け布団。
  5. 前記裏側の層には、
    前記肩口部の幅方向中心を挟んでその両側に設けられた複数対の前記キルト線が形成され、
    幅方向内側に配置された前記キルト線は、前記本体部側に向けて、前記肩口部の幅方向中心から漸次離間する方向に傾斜して設けられ、
    幅方向外側に配置された前記キルト線は、前記本体部側に向けて、前記肩口部の幅方向中心に漸次接近する方向に傾斜して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の掛け布団。
JP2013098821A 2013-05-08 2013-05-08 掛け布団 Active JP5639683B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098821A JP5639683B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 掛け布団

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098821A JP5639683B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 掛け布団

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014217577A JP2014217577A (ja) 2014-11-20
JP5639683B2 true JP5639683B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=51936631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013098821A Active JP5639683B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 掛け布団

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5639683B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114209191A (zh) * 2021-11-18 2022-03-22 六安市海洋羽绒制品有限公司 一种舒睡不离身羽绒被

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH682297A5 (ja) * 1989-07-24 1993-08-31 Schaffhausen Bettfedern
JP2550737Y2 (ja) * 1993-05-19 1997-10-15 株式会社バイオ技研 羽毛掛け布団
EP0712595A1 (en) * 1994-11-21 1996-05-22 Hiroko Suzuki Dome type feather quilt
JP3075080U (ja) * 2000-07-24 2001-02-09 松山機業株式会社 キルト製掛ふとん
JP2005204838A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Kashimoto Kenmen Kk 掛け布団
JP3106784U (ja) * 2004-07-26 2005-01-20 株式会社丸八真綿 掛布団
JP5701167B2 (ja) * 2011-06-28 2015-04-15 株式会社丸八プロダクト 掛け布団

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014217577A (ja) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2999434C (en) Hourglass pillow with internal baffle
JP6182617B2 (ja) 交互キルティング
US20130177731A1 (en) Thermal insulation structure and products made therefrom
JP5639683B2 (ja) 掛け布団
KR101801154B1 (ko) 3 차원 우모 이불
JP5701167B2 (ja) 掛け布団
JP6596104B2 (ja) 運動用被服
US20120073050A1 (en) Dual layer blanket
JP5049868B2 (ja) 羽毛布団
TW202103595A (zh) 用於絕熱性填充材料之隔體構造
JP3157409U (ja) 上掛け用寝具
JP3183332U (ja) 羽毛掛け布団
JP3222485U (ja) ベッド用羽毛掛け布団
JP7027377B2 (ja) 羽毛布団
JP5264358B2 (ja) 羽毛布団及びその羽毛布団が用いられた組み合わせ布団
JP3219693U (ja) 掛布団
JP3161117U (ja) クッション
CN211704177U (zh) 一种保暖效果好的羽绒被
JP3147783U (ja) 掛布団
KR200489650Y1 (ko) 발열조끼 및 발열패드
JP5410069B2 (ja) 掛布団
US20060179570A1 (en) Bed cover with isolated chambers capable of being moved apart
CN208243147U (zh) 一种新型双肩包后背板
CN206433781U (zh) 一种马甲
JP5764160B2 (ja) 掛け布団

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5639683

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250