JP3147783U - 掛布団 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡略な単層構造でありながら身体への密着性、保温性がよく、また就寝者の寝返り時においても身体を露出させない掛布団を提供する。
【解決手段】掛布団1は、周辺を縫結した表地3と裏地との間に収納材を充填した布団本体2を具備する掛布団1であって、布団本体2における首元側2aから足元側2bに向って施す間隔を有するキルティング加工により形成される平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線6a〜6dにより、首元側2a中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部7a〜7d、及び、足元側2b両隅の一対の隅部区画部8を設けて収納材を区画し、首元側2aから前記第1乃至第4のU状キルト線6a〜6dのうちのいずれかで画される範囲で就寝者の首元から足先までの身体を覆うように構成した。
【選択図】図1
【解決手段】掛布団1は、周辺を縫結した表地3と裏地との間に収納材を充填した布団本体2を具備する掛布団1であって、布団本体2における首元側2aから足元側2bに向って施す間隔を有するキルティング加工により形成される平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線6a〜6dにより、首元側2a中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部7a〜7d、及び、足元側2b両隅の一対の隅部区画部8を設けて収納材を区画し、首元側2aから前記第1乃至第4のU状キルト線6a〜6dのうちのいずれかで画される範囲で就寝者の首元から足先までの身体を覆うように構成した。
【選択図】図1
Description
本考案は、羽毛材或いは綿材等の収納材を充填した掛布団に関し、詳しくは、身体への密着性の向上、保温性の向上を図った掛布団に関するものである。
一般に、羽毛等を充填した掛布団は、四角形の布袋に羽毛材等を入れ、生地と羽毛材等をキルティング加工により縫い合わせて構成される。
このような掛布団は、就寝時に身体に掛けときに身体との密着性は必ずしも良好ではなく、また軽量であることから、下層内の横幅方向を、就寝者の上に掛けるための掛け部とその両側部と等に伴って特に就寝者の肩部分ではその縁部が浮き上がって肩が露出してしまう等の不都合な事態が多々生じる。
特許文献1には、袋状に形成された布団かわ2内の厚さ方向を、上層と下層とからなる少なくとも2層に仕切り、下層内の横幅方向を、就寝者の上に掛けるための掛け部とその両側部とからなる少なくとも3つの空間に仕切り、それぞれの空間に羽毛等からなる充填材を充填し、また、上層を下層よりも多い数に仕切ってそれぞれの空間に充填材を充填することにより構成した掛け布団が提案されている。
この掛け布団の場合、下層に就寝者の上に掛けるための掛け部とその両側部とを設けていることから、就寝者の寝返り時にも肩等の露出を防止できるものと推定されるが、上層と下層との二層構造としているため、全体として重量が大きくなり、かつ、構造も複雑なものとなる。
特開2005−204838号公報
本考案が解決しようとする問題点は、簡略な単層構造でありながら身体への密着性、保温性がよく、また、就寝者の寝返り時においても身体を露出させるようなこともない掛布団が存在しない点である。
本考案に係る掛布団は、周辺を縫結した表地と裏地との間に、羽毛材或いは綿材等の収納材を充填した布団本体を具備する掛布団であって、布団本体における首元側から足元側に向って施す間隔を有するキルティング加工により形成される平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線により、首元側中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部、及び、足元側両隅の一対の隅部区画部を設けて収納材を区画し、前記首元側から前記第1乃至第4のU状キルト線のうちのいずれかで画される範囲で就寝者の首元から足先までの身体を覆うようにしたことを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、収納材を充填する布団本体に加工した平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線により、首元側中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部、及び、足元側両隅の一対の隅部区画部を形成し、収納材を区画するように構成したので、就寝者の身長及び寝姿に応じた範囲のU状区画部が盛り上がり、他の部分は盛り上がることはないことから、就寝者の身体への密着性が向上し、より暖かく就寝することができ、更に、寝返りの場合にも肌け難いという顕著な効果を奏する掛布団を提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、収納材を充填する布団本体に加工した平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線により、首元側中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部、及び、足元側両隅の一対の隅部区画部を形成し、収納材を区画することに加えて、布団本体に対して、平面視横向きU状を呈する複数の補助U状キルト線及び平面視逆U状を呈する複数の補助U状キルト線を設けて、収納材を更に細かく区画しているので、請求項1記載の考案の効果を奏するとともに、収納材の偏りを防止し長期にわたってこの効果を維持することができる掛布団を提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案の場合と同様な構成で、かつ、布団本体の寸法を、シングルサイズ又はダブルサイズの寸法から選定するようにしているので、就寝者はよりゆったりと就寝する状態の基に身体への密着性が向上し、より暖かく就寝することができ、しかも肌け難いという効果も得ることができる。また、特に、ダブルサイズとした場合には、同時に二人の就寝者Mが並んだ状態で就寝するような場合にも上記効果を発揮する掛布団を提供することができる。
本考案は、簡略な単層構造でありながら身体への密着性、保温性がよく、また、就寝者の寝返り時においても身体を露出させない掛布団を提供するという目的を有するものである。
本考案は、周辺を縫結した表地と裏地との間に、羽毛材或いは綿材等の収納材を充填した布団本体を具備する掛布団であって、布団本体における首元側から足元側に向って施す間隔を有するキルティング加工により形成される平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線により、首元側中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部、及び、足元側両隅の一対の隅部区画部を設けて収納材を区画し、前記首元側から前記第1乃至第4のU状キルト線のうちのいずれかで画される範囲で就寝者の首元から足先までの身体を覆うようにするとともに、前記布団本体の長さ方向両側辺から布団本体の内方に向けて、キルティング加工により形成される平面視横向きU状を呈する複数の補助U状キルト線を前記第2乃至第4のU状キルト線と交差する配置に一定間隔で設け、前記布団本体の足元側端辺から布団本体の内方に向けて、キルティング加工により形成される平面視逆U状を呈する複数の補助U状キルト線を前記第3、第4のU状キルト線と交差する配置に一定間隔で設けた構成により上記目的を実現した。
以下に、本考案の実施例に係る掛布団について、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
本実施例に係る掛布団1は、図1乃至図3に示すように、全体として長方形状を呈する綿等の布製の表地3と裏地4の周辺を縫結して袋状とし、その内部に羽毛材或いは綿(わた)材等の収納材5を充填した布団本体2を具備している。
前記布団本体2は、一例として、首元側2aから足元側2bに向かう長さ方向(長辺方向)の寸法Lが210cm、短辺方向の寸法Wが150cmのシングルサイズに形成している。
また、本実施例においては、収納材5として羽毛材を用いた場合、ダウン(水鳥の胸部の密生しているふわふわとした毛)と、フェザー(水鳥の腹部に生えている羽軸を持つ柔らかい小羽根)とを用い、その配合比率はダウン95%、フェザー5%としている。
前記布団本体2には、首元側2aから足元側2bに向って施す所定の間隔を有する4段階のU形のキルティング加工により形成される平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線6a乃至6dを設けている。
前記第1乃至第3のU状キルト線6a乃至6cに関する寸法設定例について説明すると、第1のU状キルト線6aの首元側2aの中央部の寸法(短辺方向の寸法)W1は60cm、第1のU状キルト線6aにおける長辺方向の首元側2aからU状底部までの寸法L1は130cm、第1のU状キルト線6aと第2のU状キルト線6bとの間隔W2は15cm、第2のU状キルト線6bと第3のU状キルト線6cとの間隔W3は15cm、第3のU状キルト線6cと布団本体2の側辺までの間隔W4は15cmに各々設定している。
また、第2のU状キルト線6bにおける長辺方向のU状底部までの寸法L2は170cm、第3のU状キルト線6cにおける長辺方向のU状底部までの寸法L3は205cmに各々設定している。
そして、前記第1乃至第4のU状キルト線6a乃至6dにより、首元側2aの中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部7a乃至7d、及び、足元側2bの両隅の一対の隅部区画部8、8を設けて内蔵する収納材5を区画している。
前記第1のU状区画部7aには収納材5を220g、第2のU状区画部7bには収納材5を180g、第3のU状区画部7cには収納材5を180g、第4のU状区画部7dには収納材5を220g、隅部区画部8には収納材5を180g各々均等に分布するように充填している。
すなわち、本実施例に係る掛布団1は、布団本体2に、就寝者Mの寝姿の形を型取った第1乃至第4のU状区画部7a乃至7dを設けたことが従来にない斬新な特徴である。
更に、本実施例に係る掛布団1は、図1に示すように、前記布団本体2の長さ方向両側辺から布団本体2の内方に向けて、キルティング加工により形成される平面視横向きU状を呈する複数(片側7個、両側で合計14個)の補助U状キルト線9を前記第2乃至第4のU状キルト線6b乃至6dと交差する配置に一定間隔で設けるとともに、前記布団本体2の足元側2b端辺から布団本体2の内方に向けて、キルティング加工により形成される平面視逆U状を呈する複数(4個)の補助U状キルト線10を前記第3、第4のU状キルト線6c、6dと交差する配置に一定間隔で設けている。
次に、本実施例に係る掛布団1の作用、効果について、掛布団1の使用態様を示す図4をも参照して説明する。
本実施例に係る掛布団1によれば、上述したように、前記布団本体2の首元側2aから足元側2bに向って4段階のU形のキルティング加工による平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線6a乃至6dを設けて、この布団本体2の内部に就寝者Mの寝姿の形を型取った第1乃至第4のU状区画部7a乃至7d、及び、足元側2bの両隅の一対の隅部区画部8、8を形成し、これらの内部に上述したような重量の収納材5を充填しているので、就寝者Mが、図4に示すように、この掛布団1を身体の首部分から足先まで覆うように掛けて就寝するとき、従来の一般的な羽毛材等を収納したような掛布団と比較し、より一層身体への密着性が向上し、より暖かく就寝することができる。
すなわち、本実施例に係る掛布団1によれば、就寝者Mが、図4に示すように、この掛布団1を自己の身体に掛けて就寝する場合、就寝者Mの身長及び寝姿に応じて例えば図4に示すように第1のU状区画部7a、第2のU状区画部7b及び第3のU状区画部7c等が上方に盛り上がるとともに、その外側の第4のU状キルト線6cで画される第4のU状区画部7dや、更に外側の隅部区画部8は盛り上がることがなく、これにより、就寝者Mの身長及び寝姿で定まる範囲のみが就寝者Mに密着することになり、身体への密着性が向上し、より暖かく就寝することができる。
また、前記就寝者Mが、就寝中に寝返りを打ったような場合でも、第1乃至第4のU状区画部7a乃至7dのうちのその寝姿で定まる範囲のもののみが上方に盛り上がり、その外側の隅部区画部8等は盛り上がることがなく、これにより、就寝者Mの身体への密着性が向上し、より暖かく就寝することができ、しかも、肌け難いという効果も得ることができる。
第1乃至第4のU状区画部7a乃至7dのうちの上方に盛り上がる範囲は、就寝者Mの身長、体型により自ずから定まるものである。
更に、本実施例に係る掛布団1によれば、布団本体2に対して、前記平面視横向きU状を呈する複数の補助U状キルト線9及び平面視逆U状を呈する複数の補助U状キルト線10を設けて、収納材5を更に細かく区画しているので、収納材5の偏りを防止し長期にわたって上記効果を維持することが可能となる。
上述した本実施例に係る掛布団1は、長さ方向の寸法Lが210cm、短辺方向の寸法Wが150cmのシングルサイズのものであるが、これに限らず、例えば長さ方向の寸法Lが210cm、短辺方向の寸法Wが190cmで、これに応じて各部のサイズを変更し収納材5の充填量を増やしたダブルサイズの掛布団1とすることも勿論可能である。
このようなダブルサイズの掛布団1によれば、就寝者Mはこの掛布団1を身体に掛けることにより、よりゆったりと就寝することができ、この場合においても、身体への密着性が向上し、より暖かく就寝することができ、しかも肌け難いという効果も得ることができる。
このようなダブルサイズの掛布団1によれば、就寝者Mはこの掛布団1を身体に掛けることにより、よりゆったりと就寝することができ、この場合においても、身体への密着性が向上し、より暖かく就寝することができ、しかも肌け難いという効果も得ることができる。
更には、このようなダブルサイズの掛布団1によれば、同時に二人の就寝者Mが並んだ状態で両者の身体に掛けて就寝することができ、この場合にも、特に二人の就寝者Mの外側(布団本体2の両側辺側)への密着性が向上し、より一層暖かく就寝することができる。
また、このようなダブルサイズの掛布団1によれば、例えば身体の横幅がかなり大きい大柄の就寝者Mに関しても上述した効果を発揮させることができる。
また、このようなダブルサイズの掛布団1によれば、例えば身体の横幅がかなり大きい大柄の就寝者Mに関しても上述した効果を発揮させることができる。
本考案は、前述したように、例えば、布団本体内に羽毛材、綿材等々の各種の収納材5を入れた広範な掛布団等にも応用可能である。
1 掛布団
2 布団本体
2a 首元側
2b 足元側
3 表地
4 裏地
5 収納材
6a 第1のU状キルト線
6b 第2の状キルト線
6c 第3の状キルト線
6d 第4の状キルト線
7a 第1のU状区画部
7b 第2のU状区画部
7c 第3のU状区画部
7d 第4のU状区画部
8 隅部区画部
9 補助U状キルト線
10 補助U状キルト線
M 就寝者
2 布団本体
2a 首元側
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4 裏地
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6a 第1のU状キルト線
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8 隅部区画部
9 補助U状キルト線
10 補助U状キルト線
M 就寝者
Claims (3)
- 周辺を縫結した表地と裏地との間に、羽毛材或いは綿材等の収納材を充填した布団本体を具備する掛布団であって、
布団本体における首元側から足元側に向って施す間隔を有するキルティング加工により形成される平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線により、首元側中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部、及び、足元側両隅の一対の隅部区画部を設けて収納材を区画し、
前記首元側から前記第1乃至第4のU状キルト線のうちのいずれかで画される範囲で就寝者の首元から足先までの身体を覆うようにしたことを特徴とする掛布団。 - 周辺を縫結した表地と裏地との間に、羽毛材或いは綿材等の収納材を充填した布団本体を具備する掛布団であって、
布団本体における首元側から足元側に向って施す間隔を有するキルティング加工により形成される平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線により、首元側中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部、及び、足元側両隅の一対の隅部区画部を設けて収納材を区画し、
前記首元側から前記第1乃至第4のU状キルト線のうちのいずれかで画される範囲で就寝者の首元から足先までの身体を覆うようにするとともに、
前記布団本体の長さ方向両側辺から布団本体の内方に向けて、キルティング加工により形成される平面視横向きU状を呈する複数の補助U状キルト線を前記第2乃至第4のU状キルト線と交差する配置に一定間隔で設け、
前記布団本体の足元側端辺から布団本体の内方に向けて、キルティング加工により形成される平面視逆U状を呈する複数の補助U状キルト線を前記第3、第4のU状キルト線と交差する配置に一定間隔で設けたこと、
を特徴とすることを特徴とする掛布団。 - 周辺を縫結した表地と裏地との間に、羽毛材或いは綿材等の収納材を充填したシングルサイズ又はダブルサイズの寸法から選定される布団本体を具備する掛布団であって、
布団本体における首元側から足元側に向って施す間隔を有するキルティング加工により形成される平面視U状を呈する第1乃至第4のU状キルト線により、首元側中央部分から順に第1乃至第4のU状区画部、及び、足元側両隅の一対の隅部区画部を設けて収納材を区画し、
前記首元側から前記第1乃至第4のU状キルト線のうちのいずれかで画される範囲で就寝者の首元から足先までの身体を覆うようにするとともに、
前記布団本体の長さ方向両側辺から布団本体の内方に向けて、キルティング加工により形成される平面視横向きU状を呈する複数の補助U状キルト線を前記第2乃至第4のU状キルト線と交差する配置に一定間隔で設け、
前記布団本体の足元側端辺から布団本体の内方に向けて、キルティング加工により形成される平面視逆U状を呈する複数の補助U状キルト線を前記第3、第4のU状キルト線と交差する配置に一定間隔で設けたこと、
を特徴とすることを特徴とする掛布団。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3147783U true JP3147783U (ja) | 2009-01-15 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011130919A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Hirakawa Corporation | 新規な羽毛掛布団 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011130919A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Hirakawa Corporation | 新規な羽毛掛布団 |
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