JP5639443B2 - タングレスコイルスレッド用工具 - Google Patents

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Description

本発明は、タングレスコイルスレッド挿入体を他部材のタップ穴に取り付け又は取り外しするための、タングレスコイルスレッド用工具に関する。
慣用的なワイヤからなるタングレスコイルスレッド挿入体(ワイヤ・コイル状のねじ挿入体)は、外周面と内周面とにそれぞれ外側ねじと内側ねじとを形成したコイルであり、その内側ねじの両端部に、取り付けあるいは取り外し用の切欠を形成したものである。
タングレスコイルスレッド用工具は、前記タングレスコイルスレッド挿入体の切欠に駆動力(回転力)を付与して該挿入体を他部材のタップ穴(取付穴)に取り付け・取り外しをなすためのものである。このようなタングレスコイルスレッド用工具によって取付穴に取り付けられるタングレスコイルスレッド挿入体は、硬度の不足する部材に雌ねじを形成する場合に広く利用されており、挿入時の引っ掛け用で後に折り取る必要のあるタングが最初からないことを特徴としている。
タングレスコイルスレッド用工具としては、管状体内に、その先端部が該管状体から突出するように、かつその突出寸法が調整可能となるようにマンドルが挿入配置され、前記マンドルに、該マンドルの軸線に沿って該マンドルの側面側が開口する溝が形成されると共に、該溝内に先端部にフック部を有する長尺のパウルが挿入配置され、該パウルが、その中間部がピンを介して前記マンドルに回動自在、かつ回動したときに前記フック部が前記マンドルの先端部にて前記溝の開口部から出没自在となるように取り付けられ、前記溝内には、常態において前記フック部を前記溝の開口部から突出するように付勢する付勢部材が配置され、前記溝は、少なくとも前記ピンの位置する部位から前記先端部に到る間が前記マンドルの軸線に沿って直線的に連続する前記フック部の出没する開口部を含む開口部とされているものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
このタングレスコイルスレッド用工具によれば、パウルが装着される溝の開口部は、パウルのフック部が突出する開口部を含んでいるので、この溝を機械加工する際に、内部に段差が生じることがなく、パウルが回動不良を起こすことが阻止される。また、従来必要とされていた、溝加工部の段差を取り除く研削加工が不要となり、加工工数が減るのでコストを下げて安価とすることが可能となる。また、開口部の数が従来に比較して少なくて済むので、マンドルの強度を上げることが可能となる。
特開平11−333751号公報
ところで、前記のタングレスコイルスレッド用工具は、前述のように機能的には大変優れているものの、部品を構成する点数が多いことから機構が複雑になり、コストが高いという課題がある。
また、前記のタングレスコイルスレッド用工具では、マンドルに形成されたピン(パウルの回動軸)の穴からマンドルの溝の開口位置までが正確に加工されていないと、パウルの位置ずれが起こってしまう。すると、位置ずれの修正は難しいため使用不可となり、廃棄処分となってしまうことがある。したがって、良品率が上がらないことから、製造コストの低減化が困難になっている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、構成を簡易にして部品点数を少なくし、これによってコストの低減化を図ったタングレスコイルスレッド用工具を提供することにある。
本発明のタングレスコイルスレッド用工具は、コイル端部の内側ねじに切欠が形成されたタングレスコイルスレッド挿入体を、取付孔に取り付けあるいはこれから取り外すためのタングレスコイルスレッド用工具であって、
前記タングレスコイルスレッド挿入体を保持するための雄螺子部を側周部に形成し、かつ側周部側に開口する溝をその軸線方向に沿って形成した円柱状のマンドルと、
前記マンドルの前記溝内に挿入配置された、先端部にフック部を有するパウルと、を備えてなり、
前記パウルには、前記フック部を前記マンドルの先端部にて前記溝の開口部から突出させるように付勢するバネ部が、一体に形成されていることを特徴としている。
このタングレスコイルスレッド用工具によれば、パウルのフック部を溝の開口部から突出させるように付勢するバネ部を、パウルに一体に形成しているので、従来のように別に付勢部材を設ける必要がなく、したがって構成が簡易になって部品点数が少なくなる。また、パウルにバネ部を一体に形成しているので、従来のピン(パウルの回動軸)が不要になり、したがって加工が容易になる。
また、前記タングレスコイルスレッド用工具において、前記パウルは前記溝内に着脱可能に構成されているのが好ましい。
このようにすれば、例えばパウルとして、前記タングレスコイルスレッド挿入体の取り付け用と取り外し用とを備えることにより、タングレスコイルスレッド挿入体の取り付け、取り外しの両方に容易に対応可能になる。
また、前記タングレスコイルスレッド用工具においては、先端部に前記タングレスコイルスレッド挿入体を絞り込むための絞りナットを設けた管状のハウジングを有し、前記マンドルは前記ハウジングに対してその先端部が突出できるように、該ハウジング内に進退可能に挿通配置されているのが好ましい。
このようにすれば、絞りナットを介してタングレスコイルスレッド挿入体を取付穴に取り付けることにより、ナットによって絞り込まれたタングレスコイルスレッド挿入体を、取付穴の入口の状態、入口の形状、他部材の材質に影響されずに、取付穴に容易に挿入することが可能になる。
本発明によれば、構成を簡易にして部品点数を少なくしているので、コストの低減化を図ることができる。また、従来のピン(パウルの回動軸)を不要にして加工を容易にしているので、これによってもコストの低減化を図ることができる。
本発明のタングレスコイルスレッド用工具の一実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図、(c)は正面図である。 パウルの概略構成を示す図であり、(a)、(c)は側面図、(b)、(d)は正面図である。 (a)〜(d)はマンドルの変形例を示す図であって、(a)は側断面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は正面図である。 ガイドプレートの側面図である。 フック部によるタングレスコイルスレッド挿入体の回転を説明するための図である。 本発明のタングレスコイルスレッド用工具の他の実施形態を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は平面図、(c)は背面図、(d)は正面図である。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1(a)〜(c)は本発明のタングレスコイルスレッド用工具の一実施形態を示す図であり、(a)はタングレスコイルスレッド用工具の平面図、(b)は同じく側断面図、(c)は同じく正面図である。これらの図において符号1はタングレスコイルスレッド用工具であり、このタングレスコイルスレッド用工具(以下、工具と記す)1は、後述するタングレスコイルスレッド挿入体を、取付穴に取り付けあるいはこれから取り外すためのものである。
すなわち、この工具1は、円柱状のマンドル2と、図1(b)に示すようにマンドル2内に設けられたパウル3と、マンドル2の後端部に設けられたハンドル4とを備えて構成されたものである。
マンドル2は、先端側の側周部に後述するタングレスコイルスレッド挿入体を保持するための雄螺子部5を形成し、さらに先端側内部に溝6を形成したものである。溝6は、マンドル2の軸線方向に沿って形成されたもので、本実施形態では図1(a)〜(c)に示すようにマンドル2の側周部に開口部6aを形成し、先端面に開口部6bを形成したものである。
パウル3は、図2(a)、(c)に示すように、金属製の細長い板材をU字状に湾曲させてなるバネ部7と、このバネ部7の一方の側の端部に一体に形成されたフック部8とからなるもので、図1(b)に示すように前記マンドル2の溝6内に挿入配置されたものである。すなわち、このパウル3は、そのフック部8とバネ部7の他方の端部とがマンドル2の先端側に位置させられ、かつ、フック部8を前記溝6の開口部6a内またはその近傍に位置させられて配設されたものである。
バネ部7は、その湾曲した部位が主にバネ性を発揮するものある。したがって、図1(b)に示すようにこのバネ部7の他方の端部側が溝6の底面に当接することにより、一方の端部側のフック部8は、溝6の開口部6aから突出するように付勢されている。
なお、図2(a)、(b)はタングレスコイルスレッド挿入体を取付穴に取り付けるための取り付け用のパウルを示し、図2(c)、(d)はタングレスコイルスレッド挿入体を取付穴から取り外すための取り外し用のパウルを示している。
これら二種類のパウル3の異なるところは、フック部8の構成にある。ここで、フック部8は、図2(b)、(d)に示すようにバネ部7の一方の側面側に向けて尖って形成されたフック本体8aと、これの湾曲した内面によって形成された係合部8bとを有してなるもので、後述するようにフック本体8aをタングレスコイルスレッド挿入体の切欠に係合させ、係合部8bで前記切欠を押圧することにより、タングレスコイルスレッド挿入体を回転させて取付穴に取り付け、あるいはこれから取り外すようにしたものである。
そして、図2(a)、(b)に示す取り付け用のパウル3と図2(c)、(d)に示す取り外し用のパウル3とでは、フック本体8aの先端が、互いにバネ部7の異なる側面側に向いている点で異なっている。これにより、取り付け用のパウル3と取り外し用のパウル3とは、タングレスコイルスレッド挿入体に対して互いに異なる方向に回転させることで、そのフック本体8aが前記挿入体の切欠に係合するようになっている。
また、このような構成からなるパウル3は、前述したようにバネ部7の作用によってフック部8が溝6の開口部6aから突出するようになっているが、より詳しくは、図1(c)に示すように、マンドル2の雄螺子部5中にフック本体8aの先端側が突出するようになっている。
また、このパウル3は、本実施形態では図1(b)に示すようにガイドプレート9と蓋板10とによって溝6内に固定されている。ガイドプレート9は、略L字状の板状のもので、パウル3のバネ部7の湾曲した部位の外面に当接する基部9aと、バネ部7のフック部8側の外面側を覆う規制部9bとからなるものである。基部9aは、バネ部7の湾曲した部位の外面に当接することで、該部位を位置決めするものである。規制部9bは、フック部8側の外面側を覆うことで、パウル3が開口部6aから外側に脱落するのを防止したものである。
なお、このガイドプレート9は、その基部9aにスプリングピン11が挿入されることで、マンドル2の溝6内に固定されている。すなわち、マンドル2の雄螺子部5と基部9aとにはそれぞれ挿通孔(図示せず)が形成されており、これら挿通孔内にスプリングピン11が着脱可能に挿通されることで、ガイドプレート9は溝6内の所定位置に固定配置されている。
また、マンドル2の先端面には、図1(b)、(c)に示すように溝6の開口部6bに連通して略矩形状の固定用開口12が形成されている。この固定用開口12は、パウル3のバネ部7の他方の端部(フック部8と反対の側の端部)に対応する位置に形成されたものである。したがって、この固定用開口12内に前記蓋体10が着脱可能に嵌め込まれ、または無理嵌めによって固定されることにより、パウル3はバネ部7の他方の端部が蓋体10によって規制され、これによって開口部6bから脱落するのが防止されている。
このような構成のもとに、パウル3は溝6内に着脱可能になっている。すなわち、前記スプリングピン11を外すことで、開口部6aからガイドプレート9を取り出すことにより、パウル3も開口部6aから容易に取り出すことができる。また、蓋体10を着脱可能にした場合には、これを固定用開口12から外すことで、パウル3を開口部6bから容易に取り出すことができる。
したがって、このようなパウル3の取り出し操作、また、この操作とは逆のパウル3の取り付け操作を行うことで、前記した取り付け用のパウル3から取り外し用のパウル3への交換や、その逆の交換が容易に行えるようになっている。
ハンドル4は、マンドル2の後端部を貫通して設けられた棒状のもので、これを回転操作することにより、マンドル2を回転させるためのものである。
このような構成からなる工具1を製造するにあたり、特に溝6を加工するには、従来のマンドルでは通常、横フライスカッターによる片溝加工だけとなっているのに対し、本発明では放電加工やミム加工(メタルインジェクション)、ヘッダー加工、あるいはエンドミル切削による袋状の穴加工を採用することもできる。
図3(a)〜(d)は、図1に示したマンドルの変形例を示す図であって、特にエンドミル切削による袋状の穴加工を採用した場合の、マンドルの形状を示す図である。これらの図に示すマンドル13では、図3(a)に示すように袋状の溝14を有し、この溝14内に図2(a)〜(d)に示したパウル3が挿入配置されるようになっている。すなわち、溝14内にパウル3が挿入配置され、ガイドプレート9および蓋板10で固定されるようになっている。また、このマンドル13には、図3(c)に示すようにその後端部ハンドル4が設けられておらず、代わりに、六角柱のボルト状に形成されている。
また、図1に示した工具1にあっては、製造時においてパウル3のフック部8の位置がマンドル2の先端部における所定の位置よりさらに先端側に寄ったり、あるいは後端側に寄ったりする場合、図4に示すように容易に修正することができる。すなわち、パウル3のフック部8が所定の位置よりさらに先端側に寄っている場合には、図4中に二点鎖線で示すようにガイドプレート9の基部9aの内側(パウル3に当接する側)の端面9cを削ることにより、フック部8が所定の位置になるように容易に調整することができる。また、パウル3のフック部8が所定の位置より後端側に寄っている場合には、スペーサー15を基部9aの内側に配置し、基部9aとパウル3との間に介在させることにより、フック部8が所定の位置になるように容易に調整することができる。
このような構成の工具1によって他部材、例えばアルミニウムや樹脂からなる強度の低い部材の取付穴(タップ穴)にタングレスコイルスレッド挿入体を取り付けるには、まず、図2(a)、(b)に示した取り付け用のパウル3を溝6内に挿入配置し、その状態でマンドル2の雄螺子部5にタングレスコイルスレッド挿入体を装着(螺着)させる。すなわち、タングレスコイルスレッド挿入体に対してマンドル2を前進(回転)させ、その先端側の雄螺子部5をタングレスコイルスレッド挿入体の中に挿通させ、かつ螺合させる。
その際、図5に示すようにタングレスコイルスレッド挿入体50の切欠51にパウル3のフック部8のフック本体8aを係合させ、その状態でマンドル2のハンドル4を回転し、パウル3を回転させることにより、フック部8の係合部8bでタングレスコイルスレッド挿入体50を押圧し、これを回転させることができる。
そして、さらにこのようなマンドル2の回転を続け、タングレスコイルスレッド挿入体50を回転させつつ前進させ、これによってタングレスコイルスレッド挿入体50を取付穴に挿入する。
このようにして挿入を続けると、タングレスコイルスレッド挿入体50が取付穴の底まで到達してそれ以上進めなくなる。そこで、作業者は取付穴へのタングレスコイルスレッド挿入体50の挿入を停止し、ハンドル4を逆回転させることにより、タングレスコイルスレッド挿入体50からマンドル2を取り外す。
ここで、タングレスコイルスレッド挿入体50については、異なるサイズのものが複数用意されており、取付孔の大きさ等によって適宜選択され用いられる。一方、タングレスコイルスレッド用工具1についても、タングレスコイルスレッド挿入体50のサイズに対応して、特にマンドル径が異なる複数種のものが用意されている。
なお、タングレスコイルスレッド挿入体50として、その両端部に切欠51を形成したものの場合、その先端側の切欠51を利用して前述したように取付穴への挿入を行うが、後端側の切欠51を利用することにより、取付穴からのタングレスコイルスレッド挿入体50の取り外しを行うこともできる。タングレスコイルスレッド挿入体50を取り外す場合には、パウル3を前述したように取り外し用のものに代え、その状態でマンドル2を取付穴に挿入しつつ、取り付け時とは逆の方向に回転させる。すると、取り外し用のパウル3のフック部8がタングレスコイルスレッド挿入体50の後端側の切欠51に係合するようになる。したがって、係合させた後、さらに回転を続けることで、取付穴からタングレスコイルスレッド挿入体50を取り外すことができる。
このような構成からなる工具1にあっては、パウル3のフック部8を溝6の開口部6aから突出させるように付勢するバネ部7を、パウル3に一体に形成しているので、従来のように別に付勢部材を設ける必要がなく、したがって構成が簡易になる。よって、部品点数が少なくなることにより、コストの低減化を図ることができる。また、パウル3にバネ部7を一体に形成しているので、従来のピン(パウルの回動軸)が不要になり、加工が容易になるため、これによってもコストの低減化を図ることができる。
また、パウル3を溝6内に着脱可能に構成しているので、パウル3としてタングレスコイルスレッド挿入体50の取り付け用と取り外し用とを備えることにより、タングレスコイルスレッド挿入体50の取り付け、取り外しの両方に容易に対応可能になる。なお、このようにタングレスコイルスレッド挿入体50の取り付けと取り外しとを両方行う場合には、従来ではマンドルごと取り付け用から取り外し用に、あるいはその逆に交換する必要があったが、本実施形態では前述したようにパウル3のみ交換するだけでよく、したがって使い勝手がよく、コスト的にも有利になる。
さらに、パウル3が磨耗して使用できなくなった場合に、従来では支点のピンを外して新たなパウル3に交換をする必要があり、しかもその際に位置合わせが難しいことから、ある程度の慣れを必要とするのに対し、本実施形態の工具1では、前記したように例えばガイドプレート9を外すことで新たなパウル3に容易に交換することができる。
また、製造工程時にパウル3の位置ずれが生じても、ガイドプレート9の基部9aを削ったり、あるいはスペーサー15を用いることで、位置ずれを容易に修正することができる。したがって、製品の良品率を向上することができ、これによって製造コストの低減化を図ることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば前記実施形態では、本発明をマンドル2が主体となる簡易方式の工具1に適用したが、他に例えば、プリワインダー方式のタングレスコイルスレッド用工具に適用することもできる。
図6(a)〜(c)は本発明のタングレスコイルスレッド用工具の他の実施形態を示す図であって、(a)はタングレスコイルスレッド用工具の側断面図、(b)は同じく平面図、(c)は同じく背面図、(d)は同じく正面図である。これらの図において符号20はタングレスコイルスレッド用工具であり、このタングレスコイルスレッド用工具(以下、工具と記す)20は、プリワインダー方式のものである。
この工具20は、図6(a)に示すように前記パウル3を備えた前記マンドル2を有し、このマンドル2を円管状のハウジング21内に内挿したものである。ハウジング21は、その先端部に絞りナット22を保持固定し、後端側に円筒状のスライドガイド23を保持固定したもので、その内部孔にマンドル2を回動可能かつ進退可能に保持したものである。また、ハウジング21には、その側周面に開口21aが形成されており、この開口21aからタングレスコイルスレッド挿入体をハウジング21内に挿入し、あるいはハウジング21内からタングレスコイルスレッド挿入体を取り出すことができるようになっている。
また、マンドル2には、ハウジング21の後端側に円筒状の位置決めストッパー24が外挿されており、これによってマンドル2とハウジング21との間の軸方向における位置決めがなされている。
絞りナット22は、その内周面に雌螺子を形成したもので、この雌螺子内にマンドル2によって前進させられたタングレスコイルスレッド挿入体を通すことにより、該挿入体の外側を規制してこれを絞り込むためのものである。
スライドガイド23は、ハウジング21内の後端側に保持されたもので、その内部孔にマンドル2を回動可能かつ進退可能に保持したものである。
なお、マンドル2の後端側に設けられたハンドル4には、図6(b)に示すように本実施形態ではその一端側が折曲し、この折曲部4aにハンドルノブ25が設けられている。
このような構成の工具1によって他部材の取付穴(タップ穴)にタングレスコイルスレッド挿入体50を取り付けるには、まず、先の実施形態と同様にして取り付け用のパウル3を溝6内に挿入配置しておく。そして、マンドル2をその先端がハウジング21の開口21aより後方となるように位置させ、その状態で開口21aからタングレスコイルスレッド挿入体50を入れる。続いて、マンドル2を前進させつつ回転させ、先端側の雄螺子部5をタングレスコイルスレッド挿入体50の中に挿通させ、かつ螺合させる。
さらに、このようなマンドル2の回転・前進を続けることで、タングレスコイルスレッド挿入体50を回転させつつ前進させ、これによってタングレスコイルスレッド挿入体50を絞りナット22に通し、その外周側を絞り込む。
その後、絞りナット22を通り抜けたタングレスコイルスレッド挿入体50の先端側を取付穴に挿入し、さらにその状態で挿入を続ける。
以下、先の実施形態と同様にして、タングレスコイルスレッド挿入体50からマンドル2を取り外す。
また、タングレスコイルスレッド挿入体50が、その両端部に切欠51を形成したものである場合には、先の実施形態と同様にして、取付穴からタングレスコイルスレッド挿入体50を取り外すこともできる。
このような構成からなる工具20にあっても、バネ部7をパウル3に一体に形成しているので、構成が簡易になり、部品点数が少なくなることによってコストの低減化を図ることができる。また、従来のピン(パウルの回動軸)が不要になり、加工が容易になるため、これによってもコストの低減化を図ることができる。
また、絞りナット22を介してタングレスコイルスレッド挿入体50を取付穴に取り付けることにより、ナット22によって絞り込まれたタングレスコイルスレッド挿入体50を、取付穴の入口の状態、入口の形状、他部材の材質に影響されずに、取付穴に容易に挿入することができる。
1…タングレスコイルスレッド用工具、2…マンドル、3…パウル、5…雄螺子部、6…溝、6a、6b…開口部、7…バネ部、8…フック部、9…ガイドプレート、13…マンドル、14…溝、15…スペーサー、20…タングレスコイルスレッド用工具、22…絞りナット、50…タングレスコイルスレッド挿入体、51…切欠

Claims (3)

  1. コイル端部の内側ねじに切欠が形成されたタングレスコイルスレッド挿入体を、取付孔に取り付けあるいはこれから取り外すためのタングレスコイルスレッド用工具であって、
    前記タングレスコイルスレッド挿入体を保持するための雄螺子部を一端側の側周部に形成し、かつ前記雄螺子部を形成した側周部および前記一端側の端面に開口する溝をその軸線方向に沿って形成した円柱状のマンドルと、
    湾曲した板状のバネ部の一方の側の先端部にフック部を有し、前記マンドルの前記溝内に挿入配置されたパウルと、を備えてなり、
    前記パウルには、前記フック部を前記マンドルの前記一端側の先端部にて前記溝の前記側周部の開口部から突出させるように付勢する前記バネ部が、前記フック部と一体に形成され
    前記溝内には、前記バネ部の湾曲した部位の外面に当接することで該湾曲した部位を位置決めする基部と、前記フック部側の外面側を覆うことで前記パウルが前記側周部の開口部から外側に脱落するのを防止する規制部と、を有したガイドプレートが配置され、
    前記パウルは、前記ガイドプレートと、前記マンドルの一端側の端面の開口部に着脱可能に取り付けられて前記バネ部の他方の側の先端部を規制する蓋体とによって、前記バネ部の他方の側が前記溝の底面に当接した状態で前記溝内に固定されていることを特徴とするタングレスコイルスレッド用工具。
  2. 前記パウルは、前記マンドルに対して着脱可能となるように前記溝内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のタングレスコイルスレッド用工具。
  3. 先端部に前記タングレスコイルスレッド挿入体を絞り込むための絞りナットを設けた管状のハウジングを有し、前記マンドルは前記一端側の先端部が前記ハウジングに対して突出できるように、該ハウジング内に進退可能に挿通配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタングレスコイルスレッド用工具。
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