JP7368208B2 - タングレスインサート挿入工具及びタングレスインサート挿入工具の製造方法 - Google Patents

タングレスインサート挿入工具及びタングレスインサート挿入工具の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、タングレスインサート挿入工具及びタングレスインサート挿入工具の製造方法に関する。
従来、雌ねじに挿入されて雌ねじを補強するタングレスインサート(タングレスコイルスレッド)を雌ねじに挿入するための工具が発明用いられている。タングレスインサートは外周面と内周面とにそれぞれ外側ねじと内側ねじとが形成されるコイルであり、内側ねじの前後部両端末には切欠が形成されている。タングレスインサート挿入工具は、雄ねじ形状を有してタングレスインサートの内側に装着される構造と切欠に係合される構造とを有している。タングレスインサート挿入工具は、軸回りに回転することで装着したタングレスインサートを雌ねじに対して進めて挿入する。
特許文献1に記載のタングレスコイルスレッド用工具は、マンドルと、マンドルの軸線に沿って形成されマンドルの側面側に開口する溝に挿入配置されるパウルと、を備えている。パウルはマンドルの内部にピンにより装着されている。パウルの一端にはタングレスコイルスレッドの切欠に係合されるフック部が形成されている。マンドルの軸線方向の一端にタングレスコイルスレッドが装着される挿入体装着部が形成されており、挿入体装着部の開口からフック部が露出するように、パウルがマンドルに接続されている。
特許第3983379号公報
タングレスインサート挿入工具を用いてタングレスインサートを雌ねじに対して進ませるためには、雌ねじから受ける摩擦抵抗に抗してタングレスインサートを回転させる必要がある。しかし、タングレスインサート挿入工具のタングレスインサートが装着される部分の雄ねじとパウルのフック部との位置関係が適切でない場合、タングレスインサートを回転させる際にタングレスインサートの切欠とフック部との係合が外れやすく、タングレスインサートをうまく回転させられない場合がある。
特許文献1に記載のタングレスコイルスレッド用工具は、マンドルのパウルが接続されるピンの配置と挿入体装着部の雄ねじとの位置関係と、パウルの貫通孔とフック部との位置関係と、が別々の工程により決定されるため、挿入体装着部の雄ねじとパウルのフック部との位置関係に誤差が生じやすい構造であった。
上記事情を踏まえ、本発明は、タングレスインサートが装着される構造とパウルのフック部との位置関係に誤差が生じにくいタングレスインサート挿入工具及びタングレスインサート挿入工具の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係るタングレスインサート挿入工具は、コイル端部の内側ねじに切欠が形成されたタングレスインサートの挿入工具であって、円柱状に形成され、外周に前記内側ねじに螺合する雄ねじが形成された第一部材と、前記第一部材と別体であって前記第一部材と連結された第二部材と、を有し、軸方向に沿って連続して開口する溝が前記第一部材に形成されるマンドルと、前記溝内に挿入配置され、中間部が前記軸方向と前記溝の深さ方向とに垂直な中心軸回りに回動自在に前記第二部材に接続され、先端部に前記切欠に係合されるフック部を有する長尺のパウルと、を備え、側面視で前記フック部が前記雄ねじの隣り合うねじ山の間に配置される。
本発明によれば、タングレスインサートが装着される構造とパウルのフック部との位置関係に誤差が生じにくいタングレスインサート挿入工具及びタングレスインサート挿入工具の製造方法を提供できる。
本発明の第一実施形態に係るタングレスインサート挿入工具の断面図である。 同タングレスインサート挿入工具の一部拡大図である。 同タングレスインサート挿入工具にタングレスインサートが装着された場合の側面図である。 同正面図である。 本発明の第一実施形態に係るタングレスインサート挿入工具の製造方法を示す図である。 同製造方法を示す図である。 同製造方法を示す図である。 本発明の第二実施形態に係るタングレスインサート挿入工具の断面図である。 本発明の第一実施形態に係るタングレスインサート挿入工具の変形例の断面図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図1から図4を参照しながら説明する。
本実施形態のタングレスインサート挿入工具10は、雌ねじに挿入されて雌ねじを補強する部材であるタングレスインサートI(図3参照)を雌ねじに挿入する工具である。
図1に示すように、タングレスインサート挿入工具10は、マンドルMと、マンドルMの内部に回動自在に接続されるパウル3と、パウル3に当接される状態でマンドルMの内部に配置される付勢部材4と、マンドルMの外周に接続されるハウジング6と、ハウジング6の先端に接続されるガード7と、マンドルMの外周に接続される六角ビット8と、を備える。
マンドルMは、第一部材1と、第二部材2と、を有する。第一部材1は、軸O回りに形成される円柱形状を有している。第一部材1は、先端1tから、基端1p側に向かう一定の長さにかけて、外周に雄ねじ1mが形成される。第一部材1は、雄ねじ1mが形成されない基端1p側の外周に、径方向に突出する当接部1cが形成される。第一部材1には、軸O方向に沿って、軸O方向に直交する深さ方向Dを有し、側面に開口1oを有する溝1gが、先端1tから基端1pにかけて形成される。溝1gの底面1gbには、窪み1hが形成される。
第二部材2は、軸O回りに形成される円柱形状を有している。第二部材2は、先端2t側に第一部材1の基端1pを内嵌合する円筒部2cを有し、基端2p側に本体部2bを有する。第二部材2には、軸O方向に沿って、側面に開口2oを有する溝2gが、先端2tから基端2pに向かって形成されている。溝2gは、溝1gと同じ深さ方向Dを有する。本体部2bには、軸O及び深さ方向Dと直交する中心軸Lを有する接続孔2rが形成される。本体部2bには、接続孔2rよりも基端2p側に、軸Oと直交し深さ方向Dと平行である中心軸を有する操作孔2hが形成される。本体部2bには、操作孔2hよりも基端2p側に、軸Oと直交する中心軸を有する貫通孔2sが形成される。
溝1gと溝2gとは連通しており、溝1gと溝2gとでマンドルMの軸Oに沿って溝Gが形成され、溝1gの開口1oと溝2gの開口2oとでマンドルMの側面の開口Opが形成される。
溝Gには、パウル3が挿入配置される。溝Gは、パウル3の基端の配置箇所から、マンドルMの先端まで直線的に連続した開口Opを有しており、開口Opは、後述するパウル3のフック部3fが出没する開口1oを含んでいる。
また、溝G内の窪み1hには、付勢部材4が配置される。溝Gの操作孔2hは、後述するレリース部3lを操作するために形成される。操作孔2hは、開口Opの反対側の側面から溝Gに連通するように形成される。接続孔2rは、ピン(係止部材)5を介してマンドルMにパウル3を接続するために形成される。
パウル3は、長尺の板状に形成され、板面が中心軸Lに直交するように溝Gに挿入配置される。パウル3は、先端にフック部3fを有する。フック部3fには、窪み状のポケット3pが形成されている。パウル3は、基端にレリース部3lを有する。レリース部3lが第二部材2の操作孔2hに対向するように、パウル3がマンドルMに接続される。パウル3は、先端と基端の間の中間部3mに板面に垂直な軸を有する貫通孔3hが形成される。パウル3は、ピン5が第二部材2の接続孔2r及び貫通孔3hに挿通されることにより、第二部材2に中間部3mを中心に回動自在に接続される。
フック部3fは、パウル3がマンドルM内に挿入配置された状態において、ピン5を中心として回動することで、開口1oより出没自在となっている。
付勢部材4は、パウル3のフック部3fと中間部3mとの間の箇所に当接し、フック部3fを開口1oから突出するよう付勢した状態で、窪み1hに配置される。付勢部材4としては、例えばばね等が用いられる。
レリース部3lが操作孔2hに圧入されるピン5の先端に押されることにより、パウル3が付勢部材4の付勢に抗して中間部3m回りに回動し、フック部3fが開口1oから突出する寸法tが調節される。
図2に示すように、フック部3fのポケット3pが、側面視で第一部材1の雄ねじ1mの隣り合うねじ山NTの間Bに配置されるように、第一部材1と第二部材2との相対位置及びフック部3fが開口1oから突出する寸法tが決定される。
ハウジング6は、管状の構造を有しており、マンドルMを挿通して、マンドルMの先端1t側が突出するように、マンドルMに装着される。ハウジング6は、例えば六角穴付き止めねじ等を用いてマンドルMに装着され、マンドルMの先端1t側の突出する寸法を調節可能なようにマンドルMに装着される。
ガード7は、リング状の構造を有しており、マンドルMを挿通してハウジング6の先端に接続される。
ハウジング6及びガード7は、マンドルMが雌ねじに挿入される寸法を制限するために設けられている。
六角ビット8は、軸に垂直な断面の外形形状が六角形の筒状の形状を有しており、第二部材2の基端2p側を内嵌して第二部材2に接続される。六角ビット8は、軸に垂直に側面に形成された貫通孔8sを有し、第二部材2の貫通孔2sと貫通孔8sとにピン5が挿通されることにより、第二部材2に接続される。
次に、タングレスインサート挿入工具10の作用について説明する。
タングレスインサート挿入工具10の使用時は、まず、ガード7が接続されたハウジング6がマンドルMに接続され、ハウジング6からマンドルMの先端1t側が突出する長さが調整される。
次に、図3に示すように、マンドルMの第一部材1の雄ねじ1mに、内側ねじが螺合するようにタングレスインサートIが装着される。タングレスインサートIは外周面と内周面とにそれぞれ外側ねじと内側ねじとが形成されるコイルであり、内側ねじの前後部両端末に切欠Icが形成されている。タングレスインサート挿入工具10は、雄ねじ1m部分にタングレスインサートIが装着され、パウル3のフック部3fが切欠Icに係合され、軸O回りに回転することで装着したタングレスインサートIを雌ねじに対して進めて挿入する。図4に示すように、パウル3のフック部3fのポケット3pが切欠Icに係合される。
次に、タングレスインサートIが雌ねじに当接され、手動又は六角ビット8に装着される電動ドライバー等の回転駆動力によってタングレスインサート挿入工具10が軸O回りに回転される。すると、タングレスインサートIは螺旋回転しながら雌ねじ内に挿入されていく。タングレスインサート挿入工具10は、雌ねじが形成される部材とガード7とが当接するまで、タングレスインサートIを雌ねじに対して進めて挿入することが可能である。
所用深さまでタングレスインサートIを到らせた後、タングレスインサート挿入工具10を逆回転させると、タングレスインサートIの切欠Icとパウル3のフック部3fとの係合状態が解かれる。このとき、フック部3fが切欠Icより外れにくくなっている場合には、パウル3のレリース部3lを押して強制的に外す。そして、タングレスインサート挿入工具10をタングレスインサートIから引き抜いて作業が完了する。
逆に、雌ねじに取り付けられているタングレスインサートIを取り外す場合は、パウル3の代わりにリムーバル用パウルが装着されたマンドルMを有するタングレスインサート抜取工具が使用される。タングレスインサートIをタングレスインサート抜取工具の雄ねじ1mに装着した後、リムーバル用パウルのフック部とタングレスインサートIとを係合させ、タングレスインサート抜取工具を挿入時とは逆に回転させる。すると、タングレスインサートIは螺旋回転しながら雌ねじより抜け出て作業が完了する。
上記のような構成を有するタングレスインサート挿入工具10は、マンドルMが第一部材1と第二部材2とを備え、パウル3が第二部材2に接続されることにより、パウル3と第一部材1との軸O方向の相対位置を調節することができる。そのため、パウル3の実際の寸法に合わせて、パウル3のフック部3fのポケット3pが第一部材1の雄ねじ1mの隣り合うねじ山NTの間Bに配置されるように第一部材1と第二部材2との相対位置を決定することが可能であり、タングレスインサートIが装着される雄ねじ1mとポケット3pとの軸O方向の位置関係に誤差が生じにくい。
また、タングレスインサート挿入工具10は、付勢部材4によりパウル3のフック部3fが開口1oから突出するように付勢されるので、使用中にフック部3fが溝1gに入り込んでしまうことがない。さらに、パウル3がレリース部3lを有し、レリース部3lが第二部材2に形成された操作孔2hに圧入されるピン5により押されることでフック部3fが開口1oから突出する寸法tを調節可能であるため、雄ねじ1mとポケット3pとの軸Oに直交する方向の位置関係に誤差が生じにくい。
次に、本発明の第一実施形態に係るタングレスインサート挿入工具10の製造方法について、図5から図7を参照しながら説明する。第一部材1、第二部材2、パウル3、付勢部材4、ピン5、ハウジング6、ガード7、及び六角ビット8それぞれを形成する方法、マンドルMにハウジング6、ガード7及び六角ビット8を接続する方法については説明を省略する。
<付勢部材接続工程>
まず、作業者は、第一部材1の窪み1hに付勢部材4を配置する。作業者は、付勢部材4を、開口1oを通して溝1g内に導入し、例えば金属用接着剤等により溝1gの底面1gbに接着し、窪み1hに配置する。
<パウル接続工程>
次に、作業者は、第二部材2にパウル3を接続する。作業者は、側面視でパウル3の貫通孔3hと第二部材2の接続孔2rとが重なるようにパウル3と第二部材2とを配置し、貫通孔3hと接続孔2rとにピン5を通し、パウル3を中間部3mを中心に回動自在に第二部材2に接続する。作業者は、ピン5を、後述する第二位置合わせ工程における操作孔2hへのピン5の圧入方法と同様の方法により、接続孔2rに圧入する。
<固定工程>
次に、作業者は、第二部材2を固定する。作業者は、第二部材2の例えば基端2pを台座P等に固定する。第二部材2は、軸O方向に支持されるように固定されてもよく、軸O方向に垂直に支持されるように固定されてもよい。
<第一位置合わせ工程>
次に、作業者は、第一部材1の雄ねじ1mとパウル3のフック部3fのポケット3pとの位置を合わせつつ、第一部材1と第二部材2との相対位置を決定する。
図5に示すように、作業者は、固定工程で固定した第二部材2に対し、共通する軸Oに沿って、第二部材2と対向する方向に第一部材1を移動させていく。作業者は、第一部材1を、溝1gにパウル3を挿入しつつ、第二部材2に近づける。
作業者は、顕微鏡等で目視しながら、図2に示すように、パウル3のフック部3fのポケット3pが、側面視で第一部材1の雄ねじ1mの隣り合うねじ山NTの間Bに配置されるように、第一部材1と第二部材2とを近づける。
作業者は、第一部材1と第二部材2とを、軸O方向に直動する送りねじLS等の直動機構の先端に当接部材Cを接続した押込装置LAの当接部Cによって軸O方向に第一部材1を押すことにより、近づける。
また、図6に示すように、第一部材1と第二部材2とが離間する方向に第一部材1を移動させる場合には、作業者は、軸Oに直交する方向に直動する送りねじLS等の直動機構の先端に当接部材Cを接続した押込装置LBの当接部材Cを、第一部材1の当接部1cと第二部材2の円筒部2cとの隙間Gpに押し込むことにより、第一部材1を第二部材2から引き離す。
<連結工程>
次に、作業者は、第一部材1と第二部材2とを連結する。第一位置合わせ工程で相対位置を決定した第一部材1と第二部材2とを、レーザ溶接、金属用接着による接着、又はアーク溶接等の手段を用いて連結する。
<第二位置合わせ工程>
次に、作業者は、パウル3のフック部3fが開口1oから突出する寸法t調節する。図7に示すように、作業者は、フック部3fが開口1oから突出する寸法tを、パウル3のレリース部3lを、第二部材2に形成された操作孔2hに圧入したピン5により押し、中間部3mを中心としてパウル3が回動させることで調節する。
作業者は、ピン5を、軸Oに直交する方向に直動する送りねじLS等の直動機構の先端にピン把持機構PHを接続した押込装置LCにより押し込むことによって、操作孔2hへ圧入する。
ピン把持機構PHは、軸方向の基端PHp側が送りねじLSに接続される筒状の本体Cyの中空部Hに、先端PHt側から順に調整ピンDP、磁石M、ばねSp、スペーサーSが挿入されている。ピン把持機構PHは、中空部Hの先端PHt側にピン5が挿入されることで、ピン5を把持する。
調整ピンDPは、本体Cyの側面を貫通する止めねじStにより中空部Hの軸方向の位置が固定される。調整ピンDPの中空部Hの軸方向の位置を調整することで、ピン把持機構PHからピン5が突出する寸法が調整可能である。
磁石Mにより、ピン5がピン把持機構PHに吸着される。ばねSpはスペーサーSを介して中空部Hの軸方向の位置が固定され、調整ピンDP及び磁石Mをピン把持機構PHの先端PHt側に付勢する。
上記のような構成を有するタングレスインサート挿入工具10の製造方法は、パウル3がマンドルMの第二部材2に接続され、第一位置合わせ工程によりマンドルMの第一部材1と第二部材2との軸O方向の相対位置が調節されるため、パウル3と第一部材1との軸O方向の相対位置を調節することができる。そのため、パウル3の実際の寸法に合わせて、パウル3のフック部3fのポケット3pが第一部材1の雄ねじ1mの隣り合うねじ山NTの間Bに配置されるように第一部材1と第二部材2との相対位置を決定することが可能であり、タングレスインサートIが装着される雄ねじ1mとポケット3pとの軸O方向の位置関係に誤差が生じにくい。
また、上記のような構成を有するタングレスインサート挿入工具10の製造方法は、付勢部材4によりパウル3のフック部3fが開口1oから突出するように付勢し、パウル3のレリース部3lが第二部材2に形成された操作孔2hに圧入されるピン5により押されることでフック部3fが開口1oから突出する寸法t調節可能であるため、雄ねじ1mとポケット3pとの軸Oに直交する方向の位置関係に誤差が生じにくい。
次に、本発明の第二実施形態について、図8を参照しながら説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態のタングレスインサート挿入工具10Aは、タングレスインサート挿入工具10と同様に、雌ねじに挿入されて雌ねじを補強する部材であるタングレスインサートIを雌ねじに挿入する工具である。
第二実施形態は、マンドルに対するパウル3の接続構造が異なる。従って、以下の説明では、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
タングレスインサート挿入工具10Aは、マンドル(第一部材)MAが、タングレスインサート挿入工具10の第一部材1と第二部材2とを一体とした構造を有する。マンドルMAは、貫通孔2eと、位置合わせ部材(第二部材)2aと、を有する。
貫通孔2eは、マンドルMAの窪み1hより基端2p側の側面に形成される。貫通孔2eは、側面視で長丸形状を有する。貫通孔2eは、長さ方向が軸Oに平行であり、深さ方向Dにおいて長さ方向が軸Oと同位置となるように形成される。
位置合わせ部材2aは、貫通孔2eに内嵌される。位置合わせ部材2aは、側面視で長丸形状を有する。位置合わせ部材2aは、長さ方向が貫通孔2eの長さ方向に沿うように、貫通孔2eに内嵌される。位置合わせ部材2aは、長さ方向に垂直な軸周りに接続孔2rが形成される。
パウル3は、ピン5が貫通孔3h及び位置合わせ部材2aの接続孔2rに挿通されることにより、中間部3mを中心に回動自在に位置合わせ部材2aに接続される。
上記のような構成を有するタングレスインサート挿入工具10Aは、マンドルMAと位置合わせ部材2aとを備え、パウル3が位置合わせ部材2aに接続されることにより、パウル3とマンドルMAとの軸O方向の相対位置を調節することができる。そのため、パウル3の実際の寸法に合わせて、パウル3のフック部3fのポケット3pがマンドルMAの雄ねじ1mの隣り合うねじ山NTの間Bに配置されるようにマンドルMAと位置合わせ部材2aとの相対位置を決定することが可能であり、タングレスインサートIが装着される雄ねじ1mとポケット3pとの軸O方向の位置関係に誤差が生じにくい。
また、タングレスインサート挿入工具10Aは、付勢部材4によりパウル3のフック部3fが開口1oから突出するように付勢されるので、使用中にフック部3fが溝1gに入り込んでしまうことがない。さらに、パウル3がレリース部3lを有し、レリース部3lがマンドルMAに形成された操作孔2hに圧入されるピン5により押されることでフック部3fが開口1oから突出する寸法tを調節可能であるため、雄ねじ1mとポケット3pとの軸Oに直交する方向の位置関係に誤差が生じにくい。
次に、本発明の第二実施形態に係るタングレスインサート挿入工具10Aの製造方法について、説明する。
<付勢部材接続工程>
まず、作業者は、マンドルMAの窪み1hに付勢部材4が配置する。作業者は、付勢部材4を、開口1oを通して溝G内に導入し、例えば金属用接着剤等により溝Gの底面1gbに接着し、窪み1hに配置する。
<パウル接続工程>
次に、作業者は、マンドルMAにパウル3を接続する。作業者は、マンドルMAの貫通孔2eに、位置合わせ部材2aを内嵌する。作業者は、側面視でパウル3の貫通孔3hと位置合わせ部材2aの接続孔2rとが重なるようにパウル3を配置し、貫通孔3hと接続孔2rとにピン5を通し、パウル3を中間部3mを中心に回動自在に位置合わせ部材2aに接続する。
<固定工程>
次に、作業者は、マンドルMAを固定する。作業者は、マンドルMAの例えば基端2pを台座P等に固定する。マンドルMAは、軸O方向に支持されるように固定されてもよく、軸O方向に垂直に支持されるように固定されてもよい。
<第一位置合わせ工程>
次に、作業者は、マンドルMAの雄ねじ1mとパウル3のフック部3fのポケット3pとの位置を合わせつつ、マンドルMAと位置合わせ部材2aとの相対位置を決定する。
作業者は、固定工程で固定したマンドルMAに対し、軸Oに沿って、位置合わせ部材2aを移動させていく。
作業者は、顕微鏡等で目視しながら、パウル3のフック部3fのポケット3pが、側面視でマンドルMAの雄ねじ1mの隣り合うねじ山NTの間Bに配置されるように、位置合わせ部材2aを移動させる。
作業者は、位置合わせ部材2aを、軸Oに直交する方向に直動する送りねじLS等の直動機構の先端に当接部材Cを接続した押込装置LBの当接部材Cを、位置合わせ部材2aと貫通孔2eとの隙間に押し込むことにより、軸Oに沿って、移動させる。
<連結工程>
次に、作業者は、マンドルMAと位置合わせ部材2aとを連結する。作業者は、第一位置合わせ工程で相対位置を決定したマンドルMAと位置合わせ部材2aとを、レーザ溶接、金属用接着による接着、又はアーク溶接等の手段を用いて連結する。
上記のような構成を有するタングレスインサート挿入工具10Aの製造方法は、パウル3が位置合わせ部材2aに接続され、第一位置合わせ工程によりマンドルMAと位置合わせ部材2aとの軸O方向の相対位置が調節されるため、パウル3とマンドルMAとの軸O方向の相対位置を調節することができる。そのため、パウル3の実際の寸法に合わせて、パウル3のフック部3fのポケット3pがマンドルMAの雄ねじ1mの隣り合うねじ山NTの間Bに配置されるようにマンドルMAと位置合わせ部材2aとの相対位置を決定することが可能であり、タングレスインサートIが装着される雄ねじ1mとポケット3pとの軸O方向の位置関係に誤差が生じにくい。
また、上記のような構成を有するタングレスインサート挿入工具10Aの製造方法は、付勢部材4によりパウル3のフック部3fが開口1oから突出するように付勢し、パウル3のレリース部3lがマンドルMAに形成された操作孔2hに圧入されるピン5により押されることでフック部3fが開口1oから突出する寸法t調節可能であるため、雄ねじ1mとポケット3pとの軸Oに直交する方向の位置関係に誤差が生じにくい。
以上、本発明の各実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせなども含まれる。
パウルのレリース部は、操作孔2h内に延在するよう形成されていてもよい。パウルのレリース部が操作孔2h内に延在することで、レリース部を押すことが容易となる。
パウルをタングレスインサートIの抜取用のものとしてタングレスインサート抜取工具を構成してもよい。
図9に示すように、レリース部3lを押す係止部材は、ピン5ではなく、ねじmであってもよい。レリース部3lは、操作孔に雌ねじを形成し、雌ねじが形成される操作孔2Bhに挿入され螺合されるねじmの先端により押されてもよい。
図9に示すように、第二部材と六角ビットとは、別体として形成され接続されるのではなく、六角ビット8Bが一体である第二部材2Bを形成してもよい。
図9に示すように、マンドルとハウジングとは、六角穴付き止めねじを用いて接続されるのではなく、外周面に雄ねじ2Bmが形成されるマンドルMBと、内周面に雌ねじ6Bfが形成されるハウジング6Bと、を螺合することによって接続されてもよい。このようにマンドルとハウジングとを接続しても、マンドルとハウジングとを相対移動させ、マンドルの先端側がハウジングから突出する寸法を調節することが可能である。
1 第一部材
1g 溝
1m 雄ねじ
1o 開口
10 タングレスインサート挿入工具
2 第二部材
2a 位置合わせ部材(第二部材)
2c 円筒部
2g 溝
2h 操作孔
2o 開口
3 パウル
3f フック部
3l レリース部
3m 中間部
4 付勢部材
5 ピン(係止部材)
6 ハウジング
7 ガード
8 六角ビット
B 間
D 深さ方向
G 溝
I タングレスインサート
Ic 切欠
L 中心軸
NT 隣り合うねじ山
O 軸
Op 開口
M マンドル
MA マンドル(第一部材)
P 台座
t フック部が開口から突出する寸法

Claims (8)

  1. コイル端部の内側ねじに切欠が形成されたタングレスインサートの挿入工具であって、
    円柱状に形成され、外周に前記内側ねじに螺合する雄ねじが形成された第一部材と、前記第一部材と別体であって前記第一部材と連結された第二部材と、を有し、軸方向に沿って連続して開口する溝が前記第一部材に形成されるマンドルと、
    前記溝内に挿入配置され、中間部が前記軸方向と前記溝の深さ方向とに垂直な中心軸回りに回動自在に前記第二部材に接続され、先端に前記切欠に係合されるフック部を有する長尺のパウルと、を備え、
    側面視で前記フック部が前記雄ねじの隣り合うねじ山の間に配置される、
    タングレスインサート挿入工具。
  2. 前記第二部材は、先端に、前記第一部材を内嵌する円筒部を有し、
    前記溝が前記第二部材に形成される、
    請求項1に記載のタングレスインサート挿入工具。
  3. 前記溝内に、前記フック部を前記溝の前記開口から突出するように付勢する付勢部材を備える、
    請求項1又は請求項2に記載のタングレスインサート挿入工具。
  4. 前記パウルの基端にレリース部を有し、
    前記マンドルの前記溝の前記開口と反対側の側面から前記溝に連通する操作孔に挿入される係止部材により前記レリース部が操作される、
    請求項3に記載のタングレスインサート挿入工具。
  5. 前記レリース部は、前記操作孔内に延在するよう形成されている、
    請求項4に記載のタングレスインサート挿入工具。
  6. 請求項1に記載のタングレスインサート挿入工具の製造方法であって、
    前記第二部材に前記パウルを接続するパウル接続工程と、
    記第二部材を台座に固定する固定工程と、
    前記パウルを前記溝に前記挿入配置しつつ、前記第一部材と前記第二部材とを相対的に移動させ、側面視で前記フック部を前記雄ねじの前記隣り合うねじ山の間に配置する第一位置合わせ工程と、
    前記第一部材と前記第二部材とを連結する連結工程と、を有する、
    タングレスインサート挿入工具の製造方法。
  7. 請求項2に記載のタングレスインサート挿入工具の製造方法であって、
    前記第二部材に前記パウルを接続するパウル接続工程と、
    前記第二部材を台座に固定する固定工程と、
    前記パウルを前記溝に前記挿入配置しつつ、前記第一部材と前記第二部材とを対向する方向に移動させ、又は前記第一部材と前記第二部材とを離間する方向に移動させて、側面視で前記フック部を前記雄ねじの前記隣り合うねじ山の間に配置する第一位置合わせ工程と、
    前記第一部材と前記第二部材とを連結する連結工程と、を有する、
    タングレスインサート挿入工具の製造方法。
  8. 請求項4又は請求項5に記載のタングレスインサート挿入工具の製造方法であって、
    前記第一部材に付勢部材を接続する付勢部材接続工程と、
    前記第二部材に前記パウルを接続するパウル接続工程と、
    前記第二部材を台座に固定する固定工程と、
    前記パウルを前記溝に前記挿入配置しつつ、前記第一部材と前記第二部材とを相対的に移動させ、側面視で前記フック部を前記雄ねじの前記隣り合うねじ山の間に配置する第一位置合わせ工程と、
    前記第一部材と前記第二部材とを連結する連結工程と、
    前記操作孔に係止部材を挿入して前記レリース部を操作して、前記フック部が前記マンドルの前記溝の前記開口から突出する寸法を調節する第二位置合わせ工程と、を有する、
    タングレスインサート挿入工具の製造方法。
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