JP5638297B2 - リーダライタアンテナ - Google Patents

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本発明は、リーダライタアンテナに関し、さらに詳しくは、ホルダ内に収納された書類に付されたRFIDタグの情報を読み書きするリーダライタアンテナに関するものである。
従来から、ホルダ内に複数の書類を積層して収納した場合に、各書類毎に識別情報などを記録したRFIDタグを付しておき、当該ホルダの外部から、収納されている書類の情報を読み書きするリーダライタが実用化されている。
図6は一例としての従来のリーダライタに装備されるリーダライタアンテナに流れる電流と、この電流により発生した磁力線の方向を示す図である。図6では基板を省略してアンテナパターンのみを記している。リーダライタアンテナ66の電流は、リーダライタ62からa〜jのルートで流れる。その結果、位置dにおける電流の方向と、位置gにおける電流の方向が逆方向となる。即ち、リーダライタアンテナ66ではパターンのクロス部分は発生しないが、パターン70により生成される磁力線68と、パターン71により生成される磁力線69の方向が逆方向となり、互いに磁界を打ち消し合ってしまい、効率的にRFIDタグの情報を読み取ることができない可能性がある。
そこで、図7(a)、(b)のように、パターンにクロス部分Pは存在するが、対向するパターンの電流の方向を同一にして、その電流によって生成される磁力線の方向も同一にすることにより、磁界を増強することができるリーダライタアンテナが考えられる。図7(a)はリーダライタ62から見たパターンが直列に形成され、図7(b)はリーダライタ62から見たパターンが並列に形成されている。即ち、図7(a)において、リーダライタアンテナ60の電流は、リーダライタ62からa〜jのルートで電流が流れる結果、位置cにおける電流の方向と、位置gにおける電流の方向が同一となり、パターン65により生成される磁力線と、パターン64により生成される磁力線の方向が同一となって合成されて磁力線67となる。
また、図7(b)において、リーダライタアンテナ61の電流は、リーダライタ62からa〜fのルートで電流が流れる結果、位置cにおける電流の方向と、位置Cにおける電流の方向が同一となり、パターン65により生成される磁力線と、パターン64により生成される磁力線の方向が同一となって合成されて磁力線67となる。しかし、リーダライタアンテナ60と61は、共にパターンがP点でクロスするため、フレキシブル基板上にパターンを形成するときに、P点でスルーホールを設けて両面パターンとしなければならず、基板のコストが高くなるといった問題がある。
従来技術として特許文献1乃至3には、アンテナパターン面に対して垂直方向のRFIDタグの情報を読み取る際、垂直方向のRFIDタグと直交する磁束を作って読取る構成について開示されている。また、特許文献4には、物品に向かって左右に移動しながらRFIDタグの情報を読み取るリーダライタについて開示されている。
特開2006−25363公報 特開2007−43535公報 特開2008−5366公報 特開2009−223397公報
しかしながら、特許文献1乃至3に開示されている従来技術は、アンテナパターンが複雑となるためアンテナのコストが高くなり、且つ放射伝達効率が低下してしまうといった問題がある。また、特許文献4に開示されている従来技術は、操作者によって識別精度や作業時間にバラツキが発生するといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、対向配置する2つのアンテナを別体として構成し、一方のアンテナにアクティブコイルと給電部を設け、他方のアンテナに非アクティブコイルと電磁結合部を設け、リーダライタから給電部に信号を給電して、電磁結合部で電磁結合してアクティブコイルと非アクティブコイルに同相の電流を流すことにより、夫々のコイルにより生成される磁力線を合成して磁界を増強することができるリーダライタアンテナを提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、非接触情報記録媒体に記録されている情報を読み書きするリーダライタから給電された電流により磁界を発生するアクティブコイル、及び該アクティブコイルと直列接続された給電部を有するアクティブアンテナと、前記給電部と電磁結合する電磁結合部、及び該電磁結合部と直列接続され該電磁結合部から給電された電流により磁界を発生する非アクティブコイルを有する非アクティブアンテナと、を備え、前記アクティブコイルと前記非アクティブコイルとの間に前記非接触情報記録媒体を介在した状態で前記リーダライタから前記給電部に給電されたときに、前記アクティブコイル及び前記非アクティブコイルに流れる電流の向きが同一方向となるように配置することを特徴とする。
対向配置されたコイルに同一方向に電流を流す場合は、電流の起点から逆方向に分岐する電流を流す必要がある。そこで本発明では、アクティブコイルと給電部を直列接続したアクティブアンテナと、非アクティブコイルと電磁結合部を直列接続した非アクティブアンテナを備え、給電部と電磁結合部を対向配置して電磁結合させる。その結果、給電部の電流方向と電磁結合部の電流方向が逆方向となり、それらに直列接続されたアクティブコイルと非アクティブコイルには同一方向に電流が流れる。これにより、アクティブコイルと非アクティブコイルにより生成される磁界を合成して増強することができる。
請求項2は、前記給電部は、前記リーダライタの出力端子と接続する給電端子を備え、該給電部を前記電磁結合部に対して並行に対向配置したことを特徴とする。
リーダライタには非接触情報記録媒体のループアンテナを介して磁界を伝達するためのアンテナを接続する出力端子がある。そのアンテナは、本発明ではアクティブアンテナである。そこで本発明では、アクティブアンテナにリーダライタの出力端子と接続するための給電端子を備え、給電部を電磁結合部に対して並行に対向配置する。これにより、給電部から発生した磁界により電磁結合部に磁界が誘起されて非アクティブコイルに電流を流すことができる。
請求項3は、前記給電部は、前記リーダライタの出力端子に設けたループ状の給電コイルと電磁結合する給電結合部を備え、前記給電結合部を前記給電コイルに対して並行に対向配置することを特徴とする。
アクティブアンテナがリーダライタの出力端子と直接接続されていると、アクティブアンテナを交換したり、その位置を移動するときにリーダライタからアクティブアンテナを外さなければならず、作業が煩わしい。そこで本発明では、リーダライタの出力端子にループ状の給電コイルを設け、この給電コイルと電磁結合する給電結合部をアクティブアンテナに備え、給電結合部を給電コイルに対して並行に対向配置する。これにより、アクティブアンテナとリーダライタとの接続が非接触となり、且つアクティブアンテナを備えたホルダの移動が容易となる。
請求項4は、前記アクティブコイルと前記給電部との接続点、並びに前記非アクティブコイルと前記電磁結合部との接続点の配線間隔を、前記アクティブコイル及び前記非アクティブコイルの配線間隔よりも狭く構成したことを特徴とする。
電磁結合するには磁界の磁束が有効に他方のコイルを通過する必要がある。そのためには、コイルの切れ目が可能な限り少なく、且つ小さいことが好ましい。そこで本発明では、アクティブコイルと給電部との接続点、並びに非アクティブコイルと電磁結合部との接続点の配線間隔を、アクティブコイル及び非アクティブコイルの配線間隔より狭く構成する。これにより、電磁結合に有効な磁束を増加させることができる。
請求項5は、前記アクティブアンテナ及び前記非アクティブアンテナをフレキシブル基板上に形成したことを特徴とする。
アクティブアンテナ及び非アクティブアンテナは、ホルダを挟み込むように配置するため、各アンテナを構成する基板は柔軟性がある材質により構成されることが好ましい。そこで本発明では、アクティブアンテナ及び非アクティブアンテナをフレキシブル基板上に形成した。これにより、アンテナを配置する場所、或いは形状により適宜対応が可能となる。
請求項6は、前記アクティブアンテナと前記非アクティブアンテナからなるアンテナユニットを複数並列に備えたアンテナユニット群と、該アンテナユニット群の夫々の前記給電結合部と電磁結合するために対向配置された共通給電コイルと、該共通給電コイルに給電するリーダライタと、を備え、前記リーダライタは、前記共通給電コイルに給電することにより、前記複数の給電結合部を介して各前記アンテナユニットに介在する非接触情報記録媒体に記録された情報を読み書きすることを特徴とする。
1つのホルダにはアンテナユニットが備えられ、ホルダの背面には給電結合部がある。このようなホルダが複数ある場合、1つのリーダライタの給電コイルと給電結合部を電磁結合してホルダ内のRFIDタグ情報を読み取ることは可能であるが、ホルダが多数存在する場合、処理に多大の時間を要して非効率的である。そこで本発明では、アンテナユニット群の夫々の給電結合部と電磁結合するために対向配置された共通給電コイルを備える。これにより、多数のアンテナユニットから同時にRFIDタグに記録されている情報を読み取ることができる。
本発明によれば、アクティブコイルと給電部を直列接続したアクティブアンテナと、非アクティブコイルと電磁結合部を直列接続した非アクティブアンテナを備え、給電部と電磁結合部を対向配置して電磁結合させるので、アクティブコイルと非アクティブコイルにより生成される磁界を合成して増強することができる。
また、アクティブアンテナにリーダライタの出力端子と接続するための給電端子を備え、給電部を電磁結合部に対して並行に対向配置するので、給電部から発生した磁界により電磁結合部に磁界が誘起されて非アクティブコイルに電流を流すことができる。
また、リーダライタの出力端子にループ状の給電コイルを設け、この給電コイルと電磁結合する給電結合部をアクティブアンテナに備え、給電結合部を給電コイルに対して並行に対向配置するので、アクティブアンテナとリーダライタとの接続が非接触となり、且つアクティブアンテナを備えたホルダの移動が容易となる。
また、アクティブコイルと給電部との接続点、並びに非アクティブコイルと電磁結合部との接続点の配線間隔を、アクティブコイル及び非アクティブコイルの配線間隔より狭く構成するので、電磁結合に有効な磁束を増加させることができる。
また、アクティブアンテナ及び非アクティブアンテナをフレキシブル基板上に形成したので、アンテナを配置する場所、或いは形状により適宜対応が可能となる。
また、アンテナユニット群の夫々の給電結合部と電磁結合するために対向配置された共通給電コイルを備えるので、多数のアンテナユニットから同時にRFIDタグに記録されている情報を読み取ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るリーダライタアンテナに流れる電流と、この電流により発生した磁力線の方向を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るアクティブアンテナと非アクティブアンテナのパターンを形成したフレキシブル基板をホルダに取り付ける手順を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナユニットに流れる電流と、この電流により発生した磁力線の方向を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るリーダライタアンテナを備えた複数のホルダを1つのリーダライタにより読み書きする構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るリーダライタアンテナによりホルダに収納された書類の情報を読み書きする構成を示す図である。 従来のリーダライタアンテナに流れる電流と、この電流により発生した磁力線の方向(クロス部分がない例)を示す図である。 従来のリーダライタアンテナに流れる電流と、この電流により発生した磁力線の方向(クロス部分がある例)を示す図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1の実施形態に係るリーダライタアンテナに流れる電流と、この電流により発生した磁力線の方向を示す図である。図では基板を省略してアンテナパターンのみを記している。本実施形態に係るリーダライタアンテナ50は、RFIDタグ(非接触情報記録媒体)2に記録されている情報を読み書きするリーダライタ3から給電された電流により磁界を発生するアクティブコイル1、及びアクティブコイル1と直列接続された給電部4aを有するアクティブアンテナ7と、給電部4aと電磁結合する電磁結合部4b、及び電磁結合部4bと直列接続され電磁結合部4bから給電された電流により磁界を発生する非アクティブコイル5を有する非アクティブアンテナ8と、を備え、アクティブコイル1と非アクティブコイル5との間にRFIDタグ2を介在した状態で給電部4aから給電されたときに、アクティブコイル1及び非アクティブコイル5に流れる電流の向きが同一方向となるように配置する。
図1において、リーダライタアンテナ50のアクティブアンテナ1の電流は、リーダライタ3から給電部4aのa−b−c−dのルートで電流が流れ、更にアクティブコイル1のe−f−g−hのルートで電流が流れ、最後に給電部4aのi−jと流れてリーダライタ3に戻る。また、リーダライタアンテナ50の非アクティブアンテナ5の電流は、給電部4aにa−b−c−d−i−jと電流が流れることにより、給電部4aと対向配置された電磁結合部4bに磁界が起電され、電磁結合部4bのA−B−C−Dのルートで電流が流れ、更に非アクティブコイル5のE−F−Gのルートで電流が流れ、最後に電磁結合部4bのH−Aと流れてループを形成する。その結果、アクティブアンテナ1の位置fにおける電流の方向と、非アクティブアンテナ5の位置Eにおける電流の方向が同一となり、アクティブアンテナ1により生成される磁力線と、非アクティブアンテナ5により生成される磁力線の方向が同一となって合成されて磁力線6となる。
即ち、対向配置されたアクティブコイル1と非アクティブコイル5に同一方向に電流を流す場合は、電流の起点(給電部4a)から逆方向に分岐する電流を流す必要がある。そこで本実施形態では、アクティブコイル1と給電部4aを直列接続したアクティブアンテナ7と、非アクティブコイル5と電磁結合部4bを直列接続した非アクティブアンテナ8を備え、給電部4aと電磁結合部4bを対向配置して電磁結合させる。その結果、給電部4aの電流方向(a−j)と電磁結合部4bの電流方向(A−H)が逆方向となり、それらに直列接続されたアクティブコイル1と非アクティブコイル5には同一方向に電流が流れる。これにより、アクティブコイル1と非アクティブコイル5により生成される磁界を合成して増強することができる。
また、給電部4aは、リーダライタ3の出力端子10と接続する給電端子9を備え、給電部4aを電磁結合部4bに対して並行に対向配置する。即ち、リーダライタ3にはRFIDタグ2の図示しないループアンテナを介して磁界を伝達するためのアンテナを接続する出力端子10がある。そのアンテナは、本実施形態ではアクティブアンテナ7である。そこで本実施形態では、アクティブアンテナ7にリーダライタ3の出力端子10と接続するための給電端子9を備え、給電部4aを電磁結合部4bに対して並行に対向配置する。これにより、給電部4aから発生した磁界により電磁結合部4bに磁界が誘起されて非アクティブコイル5に電流を流すことができる。
図2は本発明の第2の実施形態に係るアクティブアンテナと非アクティブアンテナのパターンを形成したフレキシブル基板(以下、単に基板と呼ぶ)をホルダに取り付ける手順を示す図である。アクティブアンテナのパターンを形成した基板11は、RFIDタグ2に記録されている情報を読み書きするリーダライタ3から給電された電流により磁界を発生するアクティブコイル1と、アクティブコイル1と直列接続された給電部4aと、リーダライタ3の出力端子10に設けたループ状の給電コイル15(図3参照)と電磁結合する給電結合部13と、を備えて構成され、非アクティブアンテナを形成した基板14は、電磁結合部4bと直列接続され電磁結合部4bから給電された電流により磁界を発生する非アクティブコイル5を備えて構成されている。尚、基板11と基板14により構成されるアンテナを便宜上アンテナユニットと呼ぶ。
これらのアンテナユニットをホルダ12に取り付けるためには、基板11のA−A線から略直角に折り曲げて、給電部4aがホルダ12の背表紙にくるように貼り付ける。その結果、アクティブコイル1は、ホルダ12の側面に密着するので、その状態で基板11を貼り付ける。次に、基板14のB−B線から略直角に折り曲げて、電磁結合部4bを給電部4aと対向配置して重ねて貼り付ける。その結果、非アクティブコイル5は、ホルダ12の反対側の側面に密着するので、その状態で基板14を貼り付ける。
アクティブアンテナ(基板11)及び非アクティブアンテナ(基板14)は、ホルダ12を挟み込むように配置するため、各アンテナを構成する基板は柔軟性がある材質により構成されることが好ましい。そこで本実施形態では、アクティブアンテナ及び非アクティブアンテナをフレキシブル基板上に形成した。これにより、アンテナを配置する場所、或いは形状により適宜対応が可能となる。
図3は本発明の第2の実施形態に係るアンテナユニットに流れる電流と、この電流により発生した磁力線の方向を示す図である。図では基板を省略してアンテナパターンのみを記している。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。本実施形態に係るアンテナユニット51が図1と異なる点は、給電部4aに、リーダライタ3の出力端子10にループ状の給電コイル15を接続し、この給電コイル15と電磁結合する給電結合部13をアクティブアンテナ7側に備え、給電結合部13を給電コイル15に対して並行に対向配置した点である。即ち、アクティブアンテナ7がリーダライタ3の出力端子10と直接接続されていると、アクティブアンテナ7を交換したり、その位置を移動するときにリーダライタ3からアクティブアンテナ7を外さなければならず、作業が煩わしい。そこで本実施形態では、リーダライタ3の出力端子10にループ状の給電コイル15を設け、この給電コイル15と電磁結合する給電結合部13をアクティブアンテナ7に備え、給電結合部13を給電コイル15に対して並行に対向配置する。これにより、アクティブアンテナ7とリーダライタ3との接続が非接触となり、且つアクティブアンテナ7を備えたホルダ12の移動が容易となる。
図4は本発明の第2の実施形態に係るリーダライタアンテナを備えた複数のホルダを1つのリーダライタにより読み書きする構成を示す図である。この構成においては、アクティブアンテナ7と非アクティブアンテナ8からなるアンテナユニット51を複数並列に備えたアンテナユニット群52と、アンテナユニット群52の夫々の給電結合部13と電磁結合するために対向配置された共通給電コイル17と、共通給電コイル17に給電するリーダライタ3と、を備え、リーダライタ3は、共通給電コイル17に給電することにより、複数の給電結合部13を介して各アンテナユニット51に介在するRFIDタグに記録された情報を読み書きする。
即ち、各ホルダ12にはアンテナユニット51が備えられ、ホルダ12の背面(背表紙)には給電結合部13がある。このようなホルダが複数(12a〜12e)ある場合、1つのリーダライタ3の給電コイル15と給電結合部13を電磁結合してホルダ内のRFIDタグ情報を読み取ることは可能であるが、ホルダが多数存在する場合、処理に多大の時間を要して非効率的である。そこで本実施形態では、アンテナユニット群52の夫々の給電結合部13と電磁結合するために対向配置された共通給電コイル17を備える。これにより、多数のアンテナユニット51から同時にRFIDタグに記録されている情報を読み取ることができる。
図5は本発明の第3の実施形態に係るリーダライタアンテナによりホルダに収納された書類の情報を読み書きする構成を示す図である。図5(a)は説明の比較のために、従来のリーダライタにより書類に貼付されたRFIDタグの情報を読み取る図であり、図5(b)は、本発明のリーダライタアンテナによりホルダに収納された書類に貼付されたRFIDタグの情報を読み取る図である。従来は、図5(a)のように、書類16に貼付されたRFIDタグの情報を読むために、書類16をホルダ12から外して、リーダライタ3に近接していた。しかし、一旦ホルダ12に収納した書類の情報をホルダ12の外から読み取るのは困難であった。そこで、リーダライタ3と電磁結合する受電部21をケーブル22を介して2つのリーダライタアンテナ23と24と接続し、ホルダ12に収容された書類の情報を読み書きする場合は、リーダライタアンテナ23と24をホルダ12を挟むように設置し、受電部21をリーダライタ3のループアンテナと電磁結合させる。尚、リーダライタアンテナ23と24は、電流の方向が同一となるように、受電部21とケーブルにより接続されている。
1 アクティブコイル、2 RFIDタグ、3 リーダライタ、4a 給電部、4b 電磁結合部、5 非アクティブコイル、6 磁力線、7 アクティブアンテナ、8 非アクティブアンテナ、9 給電端子、10 出力端子、11、14 基板、12 ホルダ、13 給電結合部、15 給電コイル、16 書類、17 共通給電コイル、20 背表紙、21 受電部、22 ケーブル、23、24 リーダライタアンテナ、25 磁力線、50 リーダライタアンテナ、51 アンテナユニット、52 アンテナユニット群

Claims (6)

  1. 非接触情報記録媒体に記録されている情報を読み書きするリーダライタから給電された電流により磁界を発生するアクティブコイル、及び該アクティブコイルと直列接続された給電部を有するアクティブアンテナと、
    前記給電部と電磁結合する電磁結合部、及び該電磁結合部と直列接続され該電磁結合部から給電された電流により磁界を発生する非アクティブコイルを有する非アクティブアンテナと、を備え、
    前記アクティブコイルと前記非アクティブコイルとの間に前記非接触情報記録媒体を介在した状態で前記リーダライタから前記給電部に給電されたときに、前記アクティブコイル及び前記非アクティブコイルに流れる電流の向きが同一方向となるように配置することを特徴とするリーダライタアンテナ。
  2. 前記給電部は、前記リーダライタの出力端子と接続する給電端子を備え、該給電部を前記電磁結合部に対して並行に対向配置したことを特徴とする請求項1に記載のリーダライタアンテナ。
  3. 前記給電部は、前記リーダライタの出力端子に設けたループ状の給電コイルと電磁結合する給電結合部を備え、前記給電結合部を前記給電コイルに対して並行に対向配置したことを特徴とする請求項1に記載のリーダライタアンテナ。
  4. 前記アクティブコイルと前記給電部との接続点、並びに前記非アクティブコイルと前記電磁結合部との接続点の配線間隔を、前記アクティブコイル及び前記非アクティブコイルの配線間隔よりも狭く構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のリーダライタアンテナ。
  5. 前記アクティブアンテナ及び前記非アクティブアンテナをフレキシブル基板上に形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のリーダライタアンテナ。
  6. 前記アクティブアンテナと前記非アクティブアンテナからなるアンテナユニットを複数並列に備えたアンテナユニット群と、
    該アンテナユニット群の夫々の前記給電結合部と電磁結合するために対向配置された共通給電コイルと、
    該共通給電コイルに給電するリーダライタと、を備え、
    前記リーダライタは、前記共通給電コイルに給電することにより、前記複数の給電結合部を介して各前記アンテナユニットに介在する非接触情報記録媒体に記録された情報を読み書きすることを特徴とする請求項に記載のリーダライタアンテナ。
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