JP5637246B2 - 被印刷媒体の保持方法、及び保持装置 - Google Patents
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Description
本発明は、被印刷媒体の保持方法、及び保持装置に関する。
従来、画像形成装置では、紙資源の節減のために、使用済みの用紙である被印刷媒体を再利用することが行われている。この再利用を可能とする技術として、消色材を含む消色性トナーで被印刷媒体上に画像を形成することが行われている。そして、不要となった被印刷媒体に対し、所定の処理、例えば、被印刷媒体に特殊な光を照射するとともに被印刷媒体を所定温度まで加熱することによって、消色性トナーで形成された画像を消色する。画像が消色されることによって、被印刷媒体を再利用することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示される技術では、消色処理を行う被印刷媒体を積載トレイに設置し、消色処理が施された被印刷媒体が排紙トレイに排紙される。
一方、画像形成装置内に消色処理が施された被印刷媒体を保持するとともに、消色処理が施された被印刷媒体を用いる場合には当該保持された被印刷媒体を用いるようにすることが望まれている。消色処理が施された被印刷媒体を保持するために、画像形成装置内に、消色処理が施された被印刷媒体を保持するスタッカを設けることが考えられる。
消色処理が施された被印刷媒体をスタッカに収容する場合、スタッカまで搬送された被印刷媒体がスタッカ内に落下する際に被印刷媒体が曲がったりする、いわゆるジャムが発生することが考えられる。スタッカ内で被印刷媒体がジャムを発生することによって、スタッカから被印刷媒体をスムーズに取り出すことができなくなるおそれがある。
本発明は、被印刷媒体を、ジャムを発生することなくスタッカ内に収容することができる被印刷媒体の保持方法、及び保持装置を提供することである。
本発明の第1の態様は、スタッカに搬入される被印刷媒体の保持方法であって、前記スタッカの周壁部の一部である壁部であって内側に向っておよび外側に向って移動可能な壁部を、内面に設けられた突起上に前記搬入される被印刷媒体を保持可能な保持位置に移動するステップと、前記突起上に前記被印刷媒体が保持されると、前記壁部を、前記保持位置から前記スタッカ内に積層される複数の被印刷媒体を押す揃え位置に移動するステップと、前記壁部を、前記揃え位置から前記突起上に前記被印刷媒体を保持しない非保持位置に移動するステップと、を含むことを特徴とする被印刷媒体の保持方法を提供する。
本発明の第2の態様は、搬入される被印刷媒体を内側に納めるとともに上端開口から前記被印刷媒体を収容可能な周壁部、の一部である壁部であって、前記壁部の内面に設けられ内側に向って突出して前記被印刷媒体を保持する突起を有し、内側に向っておよび外側に向って移動可能である壁部と、前記壁部を、前記突起上に前記搬入される被印刷媒体を保持可能な保持位置、当該保持装置内に積層される複数の被印刷媒体の周囲を内側に向って押すことが可能な揃え位置、又は、前記突起上に前記被印刷媒体を保持しない非保持位置、に少なくとも移動させる移動部と、前記搬入される被印刷媒体が前記突起上に所定量保持されると、前記壁部を前記保持位置から前記非保持位置に移動させるに先立って、前記移動部を制御して、前記揃え位置まで内側に移動させる制御部と、を具備することを特徴とする保持装置を提供する。
本発明の第2の態様は、搬入される被印刷媒体を内側に納めるとともに上端開口から前記被印刷媒体を収容可能な周壁部、の一部である壁部であって、前記壁部の内面に設けられ内側に向って突出して前記被印刷媒体を保持する突起を有し、内側に向っておよび外側に向って移動可能である壁部と、前記壁部を、前記突起上に前記搬入される被印刷媒体を保持可能な保持位置、当該保持装置内に積層される複数の被印刷媒体の周囲を内側に向って押すことが可能な揃え位置、又は、前記突起上に前記被印刷媒体を保持しない非保持位置、に少なくとも移動させる移動部と、前記搬入される被印刷媒体が前記突起上に所定量保持されると、前記壁部を前記保持位置から前記非保持位置に移動させるに先立って、前記移動部を制御して、前記揃え位置まで内側に移動させる制御部と、を具備することを特徴とする保持装置を提供する。
本発明によれば、被印刷媒体を、ジャムを発生することなくスタッカ内に収容することができる。
本発明の一実施形態に係る消色装置を、図1〜9を用いて説明する。図1は、本実施形態のプリンタ1を示す断面図である。図1では、プリンタ1の内部が示されている。図1に示すように、プリンタ1は、画像形成装置2と、制御部100と、消色装置40とを備えている。
画像形成装置2は、本実施形態では一例として、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置である。画像形成装置2は、複数の画像形成ユニットと、中間転写ベルトユニット3と、給紙部4と、両面印刷用搬送ユニット5とを備えている。
本実施形態では、4つの複数の画像形成ユニットが設けられている。本実施形態では、これら4つの画像形成ユニットは、多段式に並設されており、一例として、図1に示すように右から左に向って並んでいる。図1中、右から左に向って順番に、符号6M,6C,6Y,6Kを付す。
4個の画像形成ユニット6M〜6Kのうち、上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット6M,6C,Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成する。最下流に配置される画像形成ユニット6Kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
各画像形成ユニット6M〜6Kの構造は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き、全て同じ構成である。このため、画像形成ユニット6Kの構成を代表して説明し、画像形成ユニット6M〜6Cの構成に対して同じ符号を付す。
画像形成ユニット6Kは、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド11、現像器12の現像ローラ13が配置されている。
現像器12は、上部にトナー容器を備え、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。トナー容器内には、ブラック(K)の現像剤が収容されている。なお、画像形成ユニット6Mでは、トナー容器内には、マゼンダ(M)が収容される。画像形成ユニット6Cでは、トナー容器内には、シアン(C)が収容されている。画像形成ユニット6Yでは、トナー容器内には、イエロー(Y)が収容されている。
現像器12の下部には側面開口部に上述した現像ローラ13が設けられている。内部には、トナー撹拌部材、現像ローラ13にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ13上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等が設けられている。
中間転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の幅のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の中間転写ベルト14と、この中間転写ベルト14を掛け渡されて中間転写ベルト14を図の反時計回り方向に循環移動させるベルト駆動ローラ15と従動ローラ16とを備えている。
本実施形態では、中間転写ベルト14は、トナー像が直接ベルト面に転写(一次転写)される。そして、中間転写ベルト14は、転写されたトナー像を、用紙等の被印刷媒体に転写(二次転写)すべく、被印刷媒体への転写位置まで搬送する。
中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の中間転写ベルト14のループ内にベルト位置制御機構17を備えている。ベルト位置制御機構17は、中間転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ18を備えている。
ベルト位置制御機構17は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の3個の画像形成ユニット6M,6C,6Yに対応する3個の一次転写ローラ18を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
ベルト位置制御機構17は、ブラック(K)の画像形成ユニット6Kに対応する1個の一次転写ローラ18を上記3個の一次転写ローラ18の周期と異なる回転移動周期で回転移動させて中間転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構17は、中間転写ベルトユニット3の中間転写ベルト14の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ18が中間転写ベルト14に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6Kに対応する一次転写ローラ18のみが中間転写ベルト14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ18が中間転写ベルト14から離れる)に切換える。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21を備え、2個の給紙カセット21の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ被印刷媒体取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25が配置されている。
待機搬送ローラ対25の被印刷媒体搬送方向(図の鉛直上方向)には、中間転写ベルト14を介して従動ローラ16に圧接する二次転写ローラ26が配設されて、被印刷媒体への二次転写部を形成している。
二次転写ローラ26は、移動可能に構成されている。この点については詳しくは後述する。二次転写部の下流(図では上方)側にはベルト式定着装置27が配置されている。ベルト式定着装置27は、例えばハロゲンランプ等の発熱部28を内蔵した発熱ローラ29、熱定着ローラ31、発熱ローラ29と熱定着ローラ31とに掛け渡された熱伝導ベルト32、熱伝導ベルト32を介して熱定着ローラ31に圧接する押圧ローラ33を備えている。
ベルト式定着装置27の更に下流側には、定着後の被印刷媒体をベルト式定着装置27から搬出する搬出ローラ対34、及びその搬出される被印刷媒体を装置上面に形成されている排紙トレイ35に排紙する排紙ローラ対36が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット5は、上記搬出ローラ対34と排紙ローラ対36との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した開始返送路37a、それから下方に曲がる中間返送路37b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送被印刷媒体を反転させる終端返送路37c、及びこれらの返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対38a、38b、38c、38dを備えている。終端返送路37cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬送ローラ対25への搬送路に連絡している。
図1に示すように、このプリンタ1は、被印刷媒体に直接トナー像を転写する方式ではなく、待機搬送ローラ対25から二次転写部とベルト式定着装置27を通り、排紙ローラ対36により機外に排紙されるまで鉛直方向に搬送される被印刷媒体に、中間転写ベルト14を介してトナー像を転写し、ベルト式定着装置27で定着する方式となっている。
画像形成装置2は、制御部100によってその動作が制御される。
次に、消色装置40について説明する。消色装置40は、画像形成装置2の下方に配置されている。消色装置40は、被印刷媒体トレイ41と、消色ユニット50と、排紙ローラ60と、スタッカ70と、給紙装置90と、を備える。被印刷媒体トレイ41は、再利用する被印刷媒体42が蓄えられている。図2中2点鎖線で示す再利用する被印刷媒体42とは、表面上に、消色材料を用いて画像が形成された被印刷媒体である。消色材料は、本実施形態では、後述される消色ユニット50で処理が施されることによって、可視状態から不可視状態となり、目視できない状態になる材料である。本実施形態では、一例として、上述の画像形成ユニット6M,6C,6Y,6Kで用いられたトナーは、全て、消色材料で形成されている。
被印刷媒体トレイ41の近傍には、駆動ローラ43が設けられている。駆動ローラ43は、制御部100によって制御され、被印刷媒体トレイ41に蓄えられた被印刷媒体を消色ユニット50に送る。
消色ユニット50は、被印刷媒体42の表面上に形成される画像を消色する。図2は、消色ユニット50を示す概略図である。図2に示すように、消色ユニット50は、上流側搬送コロ対51と、下流側搬送コロ対52と、LED53と、レンズ54と、ヒータ55と、を備えている。
上流側搬送コロ対51は、駆動ローラ43の下流に配置されている。ヒータ55は、被印刷媒体42の両面を加熱するように、被印刷媒体42の搬送経路(上流側搬送コロ対51と下流側搬送コロ対52との間の経路)を挟んで上下に1つずつ設けられている。LED53は、ヒータ55によって加熱されている被印刷媒体42に対して、消色光を照射するべく、ヒータ55に対して下流側に配置されている。ヒータ55と同様に、LED53は、被印刷媒体42の両面に消色光を照射するように、被印刷媒体42が搬送される搬送路を挟んで上下に1つずつ設けられている。レンズ54は、LED53が照射した光を平行光にした後に当該平行光を被印刷媒体に照射する。
被印刷媒体42において消色材料で形成された画像は、ヒータ55によって所定の温度に加熱されたときにLED53によって消色光が照射されると、不可視状態になる。上述の所定の温度とは、画像を不可視状態にするために必要な温度である。
下流側搬送コロ対52は、消色された被印刷媒体42の搬送をガイドするべく、上流側搬送コロ対51の下流に配置される。図1に示すように、排紙ローラ60は、下流側搬送コロ対52の下流に設けられており、消色処理が施された被印刷媒体42を後述されるスタッカ70に送る。
図3は、スタッカ70を示す平面図である。図4は、図3に示すF4−F4線に沿って示すスタッカ70の断面図である。図5は、図3に示すF5−F5線に沿って示すスタッカ70の断面図である。
図3〜図5に示すように、スタッカ70は、周壁部71と、板駆動装置76と、を備えている。ここで、スタッカ70の方向について説明する。図1に示すように、前後方向Fは、排紙ローラ60によって送られる被印刷媒体42の送り方向に平行であり、排紙ローラ60からスタッカ70に向う方向を前方向とし、反対側を後方向とする。上下方向Vは、重力の作用する方向であり、幅方向Wは、前後方向と上下方向とによって規定される。前後方向Fと、幅方向Wと、上下方向Vは、互いに直交する。なお、ここで説明された、スタッカ70に対する前後方向Fと、幅方向Wと、上下方向Vの定義は、一例である。
周壁部71は、内側に被印刷媒体42を保持する空間を規定する。被印刷媒体42は、本実施形態では、一例として矩形である。このため、周壁部71の平面形状は、矩形である。
周壁部71は、左壁部72と、右壁部73と、後壁部74と、前壁部75と、を備えている。左壁部72と右壁部73と後壁部74と前壁部75とは、周方向に連結されている。この連結について具体的に説明する。
左壁部72は、上下方向Vおよび前後方向Fに延びており、左壁部本体72aと、左規制板72bと、を備えている。左規制板72bの内面72cは、幅方向Wに垂直な平面である。右壁部73は、上下方向Vおよび前後方向Fに延びており、右壁部本体73aと、右規制板73bと、を備えている。右規制板73bの内面73cは、幅方向Wに垂直な平面である。
後壁部74は、上下方向Vおよび幅方向Wに延びており、後壁部本体74aと、後規制板74bとを備えている。後規制板74bの内面74cは、前後方向Fに垂直な平面である。前壁部75は、上下方向Vおよび幅方向Wに延びている。前壁部75の内面75aは、前後方向Fに垂直な平面である。
左壁部本体72aは、左壁部72の前部を形成するとともに前壁部75と一体に形成されている。左規制板72bは、左壁部本体72aに対して幅方向Wに移動可能である。右壁部本体73aは、右壁部73の前部を形成するとともに前壁部75と一体に形成されている。右規制板73bは、右壁部本体73aに対して幅方向Wに移動可能である。後壁部本体74aは、後壁部74の両端部を形成している。後規制板74bは、後壁部74の幅方向Wの中央部を形成しており、前後方向Fに移動可能である。
左壁部本体72aと、右壁部本体73aと、後壁部本体74aと、前壁部75と、は例えば、プリンタ1のハウジング1aの底壁部1bに固定されている。
板駆動装置76は、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとを駆動する。板駆動装置76は、ピニオン77と、左規制板用ラック78aと、右規制板用ラック78bと、後規制板用ラック78cと、ボールネジ装置79と、電動モータ80と、を備えている。
ピニオン77は、スタッカ70の中央部に配置されている。ピニオン77は、上下方向Vに平行な回転軸回りに回転自由に設けられている。左規制板用ラック78aは、左規制板72bの内面に設けられており、幅方向Wに沿う直線形状であってピニオン77に向って延びている。左規制板用ラック78aは、ピニオン77の後側部分に噛み合っている。右規制板用ラック78bは、右規制板73bの内面に設けられており、幅方向Wに沿う直線形状であってピニオン77に向って延びている。右規制板用ラック78bは、ピニオン77の前側部分に噛み合っている。後規制板用ラック78cは、後規制板74bの内面に設けられており、前後方向に沿う直線形状であってピニオン77に向って延びている。後規制板用ラック78cは、ピニオン77の右側部に噛み合っている。
上述のように、左規制板用ラック78aと右規制板用ラック78bと後規制板用ラック78cとが、ピニオン77に噛み合うことによって、ピニオン77が回転すると、この回転に合わせて、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが移動する。
具体的には、図3中の矢印R1に示す方向に沿ってピニオン77が回転すると、左規制板72bと右規制板73bとは、幅方向Wに沿って内側に向って移動し、後規制板74bは、前側に向って移動する。図3中の矢印R2に示す方向に沿ってピニオン77が回転すると、左規制板72bと右規制板73bとは、幅方向Wに沿って外側に移動し、後規制板74bは、後側に向って移動する。
また、ピニオン77は、上述のように、回転自由に支持されている。このため、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとのうちいずれか1つが移動すると、この移動に伴って回転する。そして、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとのうち残りの2つは、ピニオン77の回転によって移動する。
左規制板用ラック78aと右規制板用ラック78bと後規制板用ラック78cとのラックギア形状は、互いに同じである。このため、ピニオン77の回転に伴う左規制板72bの移動量と右規制板73bの移動量と後規制板74bの移動量とは同じである。
ボールネジ装置79は、ナット部79aと、ねじ部79bと、を備えている。ナット部79aは、左規制板72bに固定されている。ねじ部79bは、ナット部79aに螺合している。ねじ部79bは、左壁部72に対して幅方向Wに沿って外側に位置しており、幅方向Wに沿って延びている。電動モータ80は、ねじ部79bを回転する。
ねじ部79bが回転することによってナット部79aが固定された左規制板72bが幅方向Wに沿って移動する。そして、左規制板72bの移動に伴ってピニオン77が回転し、ピニオン77の回転に伴って、右規制板73bと後規制板74bとが移動する。
左規制板72bが内側に移動されると、ピニオン77が矢印R1が示す方向に回転するので、右規制板73bと後規制板74bも内側に移動する。左規制板72bが外側に移動すると、ピニオン77が矢印R2が示す方向に回転にするので、右規制板73bと後規制板74bも外側に移動する。
左規制板72bは、第1の保持用リブである第1の突起81が設けられている。第1の突起81は、左規制板72bの上部に設けられており、内側に向って突出するとともに前後方向Fに延びている。
右規制板73bは、第2の保持用リブである第2の突起82が設けられている。第2の突起82は、右規制板73bの上部に設けられており、内側に向って突出するとともに前後方向Fに延びている。
なお、本実施形態では、左規制板72bと右規制板73bとは、幅方向Wに対向するとともに、大きさ形状が同じである。このため、左規制板72bの前端と右規制板73bの前端とは、前後方向Fに同じ位置にある。左規制板72bの後端と右規制板73bの後端とは、前後方向Fに同じ位置にある。また、第1,第2の突起81,82の形状は、同じであるとともに、幅方向Wに対向している。このため、第1,第2の突起81,82の前端は、前後方向Fに同じ位置にあり、第1,第2の突起81,82の後端は、前後方向Fに同じ位置にある。
ここで、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bの移動について、具体的に説明する。図3に、被印刷媒体42を2点鎖線で示している。図3に示すように、左規制板72bが左壁部本体72aと前後方向Fに並び、右規制板73bが右壁部本体73aと前後方向Fに並び、後規制板74bが後壁部本体74aと幅方向Wに並ぶ状態において、周壁部71の内面によって規定される内側空間Sは、被印刷媒体42よりも大きい。より具体的には、内側空間Sは、周壁部71の内面と被印刷媒体42の四辺との間に隙間が形成される大きさである。
図3に示すように、左規制板72bが左壁部本体72aと前後方向Fに並び、右規制板73bが右壁部本体73aと前後方向Fに並び、後規制板74bが後壁部本体74aと幅方向Wに並んで、周壁部71の内面と被印刷媒体42の四辺の各々との間に隙間を形成することができる位置を、保持位置P1とする。
左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが保持位置P1にあるときの、左規制板72bの内面72cと右規制板73bの内面73cとの間の幅方向Wに沿う長さL1と、後規制板74bの内面74cと前壁部75の内面75aとの間の前後方向Fに沿う長さL2とは、被印刷媒体42の前後方向Fに沿う長さL3と、幅方向Wに沿う長さL4としたとき、(L1−L4)/2=(L2−L3)となるように設定される。
上述のように、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが板駆動装置76を介して互いに連結されていることによって、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとのいずれかが保持位置P1にあると、残りも同時に保持位置P1にある。図4,5は、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが保持位置P1にある状態を切断して示している。
第1, 第2の突起81,82の内側へ向う長さL5は、左規制板72bと右規制板73bとが保持位置P1にあるとき、第1, 第2の突起81,82上に被印刷媒体42を保持可能な長さを有している。具体的には、左規制板72bと右規制板73bとが保持位置P1にあるとき、第1の突起81の先端81aから第2の突起82の先端82aまでの幅方向Wに沿う長さL6は、被印刷媒体42の幅方向Wに沿う長さL4よりも長い。
左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとは、保持位置P1よりも外側に位置する非保持位置P2と、保持位置P1よりも内側に位置する揃え位置P3とに移動可能である。
図6は、左規制板72bと右規制板73bとが非保持位置P2にある状態を、図4と同様に切断して示す断面図である。図7は、後規制板74bが非保持位置P2にある状態を、図5と同様に切断して示す断面図である。図6,7に示すように、非保持位置P2は、第1, 第2の突起81,82の先端81a,82a間の幅方向の長さL4が、被印刷媒体42の幅方向Wに沿う長さL3よりも長くなる位置である。
図8は、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが揃え位置P3にある状態を、図4と同様に切断して示す断面図である。図9は、後規制板74bが揃え位置P3にある状態を、図5と同様に切断して示す断面図である。図7,8に示すように、揃え位置P3では、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bと前壁部75とは、被印刷媒体42の四辺において対向する部分に接触する。
これは、上述のように、ピニオン77の回転に伴う左規制板72bの移動量と右規制板73bの移動量と後規制板74bの移動量とが同じであるとともに、(L1−L4)/2=(L2−L3)となるためである。
言い換えると、揃え位置P3は、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが、被印刷媒体42のサイズまで内側に押し込まれた位置である。左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが揃え位置P3になると、スタッカ70内に積層される複数の被印刷媒体42が、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bと前壁部75とに押されることによって、揃えられる。
図1に示すように、給紙装置90は、給紙用搬送路91と、ピックアップローラ92と、複数のローラ対101と、リフタ装置93とを備えている。給紙用搬送路91は、スタッカ70の前端部と終端返送路37cとを連通している。ピックアップローラ92は、給紙用搬送路91の上流端に配置されており、スタッカ70の前端部の上方に位置している。複数のローラ対101は、給紙用搬送路91中に設けられている。
図9に示すように、リフタ装置93は、スタッカ70に収容された被印刷媒体42の前端部を押し上げてピックアップローラ92との間に被印刷媒体42を挟持する。具体的には、リフタ装置93は、押上板94と、リフタ軸95と、電動モータ96(図3に示す)と、リフタ97と、を備えている。
押上板94は、周壁部71の内側に収容されている。押上板94は、周壁部71の内側に略嵌る平面を有する板形状である。押上板94は、スタッカ70の底壁部として機能する。なお、押上板94は、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとの揃え位置P3への移動を妨げない大きさを有している。押上板94は、ピニオン77の上方に位置している。押上板94の後端部は、スタッカ70に支持部99によって幅方向Wに延びる回転軸回りに回転自由に支持されている。
電動モータ96は、リフタ軸95を回転する。リフタ軸95は、幅方向Wに延びおり、押上板94の下方に配置されている。リフタ97の後端部は、リフタ軸95に固定されている。電動モータ96によってリフタ軸95が回転すると、リフタ97は、リフタ軸95の回転に合わせて回転し、それゆえ、リフタ97の前端が上方に移動する。
リフタ97は、スタッカ70内の被印刷媒体42が用いられない場合では、初期位置にある。初期位置では、リフタ97はその表面が上下方向Vに垂直な姿勢であって、ハウジング1aの底壁部1bに設けられる支持部1c上に支持される。
リフタ97は、押上板94の前側部の下方に位置している。このため、リフタ97が回転することによってリフタ97の前端が上方に移動すると、押上板94の前端部がリフタ97によって上方に押し上げられる。このとき、押上板94は、支持部99の回転軸回りに回転する。
押上板94が支持軸回りに回転することによって、押上板94上に載置されている被印刷媒体42の前端部が押し上げられる。この結果、被印刷媒体42の前端部が押上板94とピックアップローラ92との間に挟持される。この状態でピックアップローラ92が回転すると、被印刷媒体42がピックアップローラ92の回転に伴って終端返送路37c内に送られる。
制御部100は、画像形成装置2を制御するとともに、消色装置40の各装置の動作を制御する。
次に消色装置40の動作を説明する。制御部100は、被印刷媒体トレイ41に消色すべき被印刷媒体42がセットされると、消色ユニット50を制御して、被印刷媒体42に対して消色処理を施す。また、排紙ローラ60を制御して、消色処理が施された被印刷媒体42をスタッカ70に送る。
制御部100は、電動モータ80を制御して、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとを保持位置P1に位置決めしている。このため、排紙ローラ60によってスタッカ70に搬送された被印刷媒体42の両端は、第1,第2の突起81,82上に保持されながら、搬送される。
第1,第2の突起81,82は、左規制板72bと右規制板73bの上部に形成されている。このため、排紙ローラ60と第1,第2の突起81,82との間の高低差も小さい。排紙ローラ60と第1, 第2の突起81,82との間の高低差は、被印刷媒体42がジャムを発生することがない範囲に設定されている。この範囲は、実験などによって決定することができる。
排紙ローラ60により送られる被印刷媒体42は、両端部を第1、第2の突起81、82に保持されながら搬送されるが、排紙ローラ60から送り出されると、被印刷媒体42中心部の撓みにより第1,第2の突起81、82より外れ、スタッカ70内に落下する。この際、落下する被印刷媒体42は、上下方向Vに対してほぼ垂直になる姿勢のままで落ちるので、ジャムを発生させることがない。
しかし、被印刷媒体42の腰の強さによっては、排紙ローラ60から送り出されても第1,第2の突起81、82上に保持されたままスタッカ70内に落下しない場合もある。
被印刷媒体42がスタッカ70内に落下せず、第1,第2の突起81、82上に保持されたままにある被印刷媒体42が、排紙ローラ60から搬送される後続の被印刷媒体42と干渉する高さまで積層すると、ジャムが発生してしまう。
なお、制御部100は、スタッカ70に搬送した被印刷媒体42の枚数を記録している。言い換えると、排紙ローラ60から送り出される被印刷媒体42の枚数を記憶している。
制御部100は、排紙ローラ60より送り出された被印刷媒体42の枚数が、予め決定された所定の枚数に達すると、消色ユニット50の動作と排紙ローラ60の動作を停止する。そして、制御部100は、電動モータ80を制御して、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとを、保持位置P1から非保持位置P2に移動する。
予め決定された所定の枚数とは、第1,第2の突起81,82上に保持され、積層された被印刷媒体42と、排紙ローラ60より送り出される後続の被印刷媒体42とが干渉することがない枚数である。
所定の枚数は、被印刷媒体42の厚さによって決定されものであり、予め実験などによって求めることができる。
左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが非保持位置P2に移動すると、第1,第2の突起81、82上に保持されていた被印刷媒体42は、スタッカ70内に落ちる。第1,第2の突起81,82上に保持される被印刷媒体42は、上下方向Vに対してほぼ垂直になる姿勢で保持されている。そして、スタッカ70内に落ちるときは、そのままの姿勢で落ちる。このため、被印刷媒体42がスタッカ70内に落ちる際に、ジャムが発生することがない。第1,第2の突起81,82上に保持されている被印刷媒体42が無い場合であっても、非保持位置P2への移動動作は行われる。
制御部100は、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが非保持位置P2に達すると、次に、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとを揃え位置P3に移動する。
左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが揃え位置P3に達すると、スタッカ70内に収容されている複数の被印刷媒体の四辺が左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bと前壁部75とに接触することによって、スタッカ70の中心部に揃えられる。
左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとが揃え位置P3に移動すると、制御部100は、次に、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとを、保持位置P1に戻す。
スタッカ70内の被印刷媒体42上に画像形成装置2を用いて画像を形成する場合は、制御部100は、リフタ装置93の電動モータ96を制御して、押上板94を押し上げるとともにピックアップローラ92を回転する。このことによって、押上板94とピックアップローラ92との間に挟持された被印刷媒体42が給紙用搬送路91内に送り出される。そして、制御部100は、画像形成装置2を制御することによって、この被印刷媒体42上に画像を形成する。
このように、本実施形態では、消色ユニット50によって消色処理が施された被印刷媒体42は、スタッカ70内には、被印刷媒体42の両端部が第1,第2の突起81,82に保持されながら搬送され、被印刷媒体42中心部のたるみにより落下する。排紙ローラ60と第1,第2の突起81,82との間の高低差は、被印刷媒体42にジャムが発生しないように設定されている。そして、左規制板72bと右規制板73bとが非保持位置P2に移動することによって第1,第2の突起81,82上に保持され、積層された被印刷媒体42がある場合でも、積層された被印刷媒体42は、上下方向Vに対して垂直な姿勢を保った状態で、落下する。このため、落下の際にジャムが発生することがない。
このように、スタッカ70が、保持位置P1と非保持位置P2との間で移動可能な左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとを備え、所定の枚数に達したら、左規制板72bと右規制板73bを保持位置P1から非保持位置P2に移動することにより、スタッカ70内に落下せず、第1,第2の突起81,82上に保持、積層された被印刷媒体42を、スタッカ70内に強制的に落下させる。この動作により、排紙ローラ60より送られる後続の被印刷媒体42との干渉を防ぎ、ジャムを発生することなく、被印刷媒体42をスタッカ70内に保持することができる。
また、制御部100は、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとを、保持位置P1から非保持位置P2、揃え位置P3と移動する。この動作を、所定の枚数ごとに行うことにより、スタッカ70内での被印刷媒体42の集積体を揃えやすくなる。この点について、具体的に説明する。
スタッカ70内に収容される被印刷媒体42の枚数が増加すると、被印刷媒体42の重さによって、互いに重ねられる被印刷媒体42間の摩擦力が大きくなる。このため、スタッカ70内の被印刷媒体42の枚数が多くなると、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bと前壁部75とを集積された被印刷媒体42に接触させても、被印刷媒体42が揃わない場合がある。
しかしながら、本実施形態では、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとは、保持位置P1から非保持位置P2、揃え位置P3と、最初から所定枚数ごとに、動作させるので、主に、落下してきた所定の枚数の被印刷媒体42のみを揃えることになり、揃えやすくなる。この結果、スタッカ70内で集積された被印刷媒体42を揃えやすくなる。
また、スタッカ70内に保持されている被印刷媒体42を揃えるために、左規制板72bと右規制板73bとが用いられる。このように、複数の壁部を用いることによって、スタッカ70内の被印刷媒体42をより一層揃えやすくなる。さらに、突起を備えていない後規制板74bも用いられることによって、スタッカ70内の被印刷媒体42をより一層揃えやすくなる。
また、本実施形態では、左規制板72bと右規制板73bと後規制板74bとは、左規制板用ラック78aと右規制板用ラック78bと後規制板用ラック78cとピニオン77とを備えており、互いの移動が連動するように構成されている。このため、左規制板72bのみに対して移動するべく荷重を入力すると(言い換えるとボールねじ装置79によって移動すると)、連動して右規制板73bと後規制板74bとが移動することができるので、電動モータ80の数を少なくすることができ、それゆえ、板駆動装置76の構成と制御とを簡素にすることができる。
また、左規制板72bと右規制板73bとを動かすことによって第1,第2の突起81,82を保持位置P1と非保持位置P2との間で移動する。このように、第1,第2の突起81,82を移動する際に左規制板72bと右規制板73bも外側に移動するので、第1,第2の突起81,82上に保持された所定の枚数の被印刷媒体42をスタッカ70内に落とす際に、左規制板72bと右規制板73bとが被印刷媒体42の落下の邪魔になることがないので、被印刷媒体42をスムーズにスタッカ70内に落下させることができる。
また、左壁部72の一部である左規制板72bを移動可能にして第1の突起81を形成し、右壁部73の一部である右規制板73bを移動可能にして第2の突起82を形成することによって、左規制板72bと右規制板73bとを、第1,第2の突起81,82による被印刷媒体42の保持の解除に用いることができるとともに、スタッカ70内の被印刷媒体42を揃えるために用いることができる。このように、左規制板72bと右規制板73bとに、保持の解除機能と被印刷媒体42を揃える機能とを持たせることによって、スタッカ70の部品点数を削減することができる。
本実施形態では、用紙は、本発明で言う被印刷媒体42の一例である。消色ユニット50は、本発明で言う消色手段の一例である。消色ユニット50は、一例として、LED53とヒータ55とを用いて消色しているが、例えば、他の方法によって消色が可能な場合は、他の方法で消色するように構成されてもよい。
排紙ローラ60は、本発明で言う送り部の一例である。送り部としては、例えば、ローラでなくベルトなど他の手段で送るようにしてもよい。左規制板72bと右規制板73bと、これらを移動する板駆動装置76は、本発明で言う突起移動手段の一例を構成している。また、板駆動装置76は、本発明で言う、壁部移動手段の一例を構成している。また、板駆動装置76は、本発明で言う駆動部の一例を構成している。また、移動可能な壁部が複数設けられる一例として、左規制板72bと右規制板73bとが用いられた。このように2つに限定されるものではない。例えば、後規制板74に第1,第2の突起81,82と同様の突起が設けられてもよい。この場合、後規制板74bも、本発明で言う壁部の一例になる。同様に、前壁部75が左規制板72bと同様な、前後方向Fに移動可能な規制板を備え、この規制板に第1,第2の突起81,82と同様の突起が設けられてもよい。このように、本発明で言う壁部の一例である規制板は、2つだけでなく、3つや4つなど他の複数設けられてもよい。また、突起は少なくとも対向する一組の規制板の内面に設けられていれば良く、二組の規制板の内面に設けられていても良い。更に、規制板の内面に設けられた一組の突起は、被印刷媒体を保持することができれば良く、各規制板の内面の一端から他端迄設けられていなくても良い。
本発明の一実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とのその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
被印刷媒体を送る送り部と、
前記送り部によって送られた前記被印刷媒体を内側に納めるとともに上端開口から前記被印刷媒体を収容可能な周壁部と、前記周壁部の内面に設けられ、内側に向って突出して前記被印刷媒体を保持する突起と、を含むスタッカと、
を具備することを特徴とする消色装置。
[付記2]
前記被印刷媒体の搬送経路に配置されたヒータと、前記被印刷媒体の前記搬送経路に配置され、前記ヒータにより加熱された前記被印刷媒体に消色光を照射する消色光源と、を含み、消色性の材料で形成された前記被印刷媒体上の画像を、前記ヒータと前記消色光源とによって消色する消色ユニットを備え、
前記送り部は、前記消色ユニットによって消色された前記被印刷媒体を前記スタッカに送る部材である
ことを特徴とする付記1に記載の消色装置。
[付記3]
前記スタッカは、
前記突起を、前記被印刷媒体を保持する保持位置と保持しない非保持位置との間で移動する突起移動手段と、
前記突起上に前記被印刷媒体が所定量保持されると前記突起を前記保持位置から前記被保持位置に移動するべく前記突起移動手段を制御する制御部と、
を具備する
ことを特徴とする付記1または2に記載の消色装置。
[付記4]
前記周壁部は、前記収容部の内側に向っておよび外側に向って移動可能である少なくとも1つの壁部を備え、
前記突起は、前記壁部に設けられ、
前記突起移動手段は、前記壁部と、前記壁部を移動する壁部移動手段と、を具備し、
前記壁部が前記外側に移動することによって前記突起は前記保持位置から前記非保持位置に移動する
ことを特徴とする付記3に記載の消色装置。
[付記5]
前記制御部は、前記壁部を非保持位置に移動するべく前記外側に移動する前に、前記壁部移動手段を制御して、前記収容部内に積層された前記被印刷媒体の周囲を内側に向って押すことが可能な揃え位置まで内側に移動する
ことを特徴とする付記4に記載の消色装置。
[付記6]
前記壁部は、複数設けられる
ことを特徴とする付記4または5に記載の消色装置。
[付記7]
前記壁部移動手段は、
前記スタッカ内に回転自由に設けられるピニオンと、
前記複数の壁部の各々に設けられて前記ピニオンに噛み合うラックと、
前記複数の壁部の1つを移動する駆動部と、
を具備する
ことを特徴とする付記6に記載の消色装置。
[付記8]
消色された被印刷媒体を保持するスタッカの周壁部の内面に設けられた突起を、当該突起上に前記印刷媒体を保持可能な保持位置に移動し、
前記突起上に前記被印刷媒体が保持されると、前記突起を前記保持位置から前記印刷媒体を保持しない非保持位置に移動する
ことを特徴とする被印刷媒体の保持方法。
[付記9]
内側に向っておよび外側に向って移動可能であって前記突起が設けられる前記周壁部の一部である壁部を前記保持位置から前記非保持位置に移動する前に、前記壁部を前記保持位置から前記スタッカ内に積層される複数の被印刷媒体を押す揃え位置に移動する
ことを特徴とする付記8に記載に被印刷媒体の保持方法。
[付記1]
被印刷媒体を送る送り部と、
前記送り部によって送られた前記被印刷媒体を内側に納めるとともに上端開口から前記被印刷媒体を収容可能な周壁部と、前記周壁部の内面に設けられ、内側に向って突出して前記被印刷媒体を保持する突起と、を含むスタッカと、
を具備することを特徴とする消色装置。
[付記2]
前記被印刷媒体の搬送経路に配置されたヒータと、前記被印刷媒体の前記搬送経路に配置され、前記ヒータにより加熱された前記被印刷媒体に消色光を照射する消色光源と、を含み、消色性の材料で形成された前記被印刷媒体上の画像を、前記ヒータと前記消色光源とによって消色する消色ユニットを備え、
前記送り部は、前記消色ユニットによって消色された前記被印刷媒体を前記スタッカに送る部材である
ことを特徴とする付記1に記載の消色装置。
[付記3]
前記スタッカは、
前記突起を、前記被印刷媒体を保持する保持位置と保持しない非保持位置との間で移動する突起移動手段と、
前記突起上に前記被印刷媒体が所定量保持されると前記突起を前記保持位置から前記被保持位置に移動するべく前記突起移動手段を制御する制御部と、
を具備する
ことを特徴とする付記1または2に記載の消色装置。
[付記4]
前記周壁部は、前記収容部の内側に向っておよび外側に向って移動可能である少なくとも1つの壁部を備え、
前記突起は、前記壁部に設けられ、
前記突起移動手段は、前記壁部と、前記壁部を移動する壁部移動手段と、を具備し、
前記壁部が前記外側に移動することによって前記突起は前記保持位置から前記非保持位置に移動する
ことを特徴とする付記3に記載の消色装置。
[付記5]
前記制御部は、前記壁部を非保持位置に移動するべく前記外側に移動する前に、前記壁部移動手段を制御して、前記収容部内に積層された前記被印刷媒体の周囲を内側に向って押すことが可能な揃え位置まで内側に移動する
ことを特徴とする付記4に記載の消色装置。
[付記6]
前記壁部は、複数設けられる
ことを特徴とする付記4または5に記載の消色装置。
[付記7]
前記壁部移動手段は、
前記スタッカ内に回転自由に設けられるピニオンと、
前記複数の壁部の各々に設けられて前記ピニオンに噛み合うラックと、
前記複数の壁部の1つを移動する駆動部と、
を具備する
ことを特徴とする付記6に記載の消色装置。
[付記8]
消色された被印刷媒体を保持するスタッカの周壁部の内面に設けられた突起を、当該突起上に前記印刷媒体を保持可能な保持位置に移動し、
前記突起上に前記被印刷媒体が保持されると、前記突起を前記保持位置から前記印刷媒体を保持しない非保持位置に移動する
ことを特徴とする被印刷媒体の保持方法。
[付記9]
内側に向っておよび外側に向って移動可能であって前記突起が設けられる前記周壁部の一部である壁部を前記保持位置から前記非保持位置に移動する前に、前記壁部を前記保持位置から前記スタッカ内に積層される複数の被印刷媒体を押す揃え位置に移動する
ことを特徴とする付記8に記載に被印刷媒体の保持方法。
この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
40…消色装置、42…被印刷媒体、50…消色ユニット、60…排紙ローラ(送り部)、70…スタッカ、71…周壁部、72b…左規制板(突起移動手段、壁部)、73b…右規制板(突起移動手段、壁部)、76…板駆動装置(突起移動手段、壁部移動手段)、77…ピニオン、78a…左規制板用ラック(ラック)、78b…右規制板用ラック(ラック)、78c…後規制板用ラック(ラック)、81…第1の突起、82…第2の突起、100…制御部、P1…保持位置、P2…非保持位置、P3…揃え位置。
Claims (4)
- スタッカに搬入される被印刷媒体の保持方法であって、
前記スタッカの周壁部の一部である壁部であって内側に向っておよび外側に向って移動可能な壁部を、内面に設けられた突起上に前記搬入される被印刷媒体を保持可能な保持位置に移動するステップと、
前記突起上に前記被印刷媒体が保持されると、前記壁部を、前記保持位置から前記スタッカ内に積層される複数の被印刷媒体を押す揃え位置に移動するステップと、
前記壁部を、前記揃え位置から前記突起上に前記被印刷媒体を保持しない非保持位置に移動するステップと、
を含むことを特徴とする被印刷媒体の保持方法。 - 搬入される被印刷媒体を内側に納めるとともに上端開口から前記被印刷媒体を収容可能な周壁部、の一部である壁部であって、前記壁部の内面に設けられ内側に向って突出して前記被印刷媒体を保持する突起を有し、内側に向っておよび外側に向って移動可能である壁部と、
前記壁部を、前記突起上に前記搬入される被印刷媒体を保持可能な保持位置、当該保持装置内に積層される複数の被印刷媒体の周囲を内側に向って押すことが可能な揃え位置、又は、前記突起上に前記被印刷媒体を保持しない非保持位置、に少なくとも移動させる移動部と、
前記搬入される被印刷媒体が前記突起上に所定量保持されると、前記壁部を前記保持位置から前記非保持位置に移動させるに先立って、前記移動部を制御して、前記揃え位置まで内側に移動させる制御部と、
を具備することを特徴とする保持装置。 - 前記壁部は、複数設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の保持装置。 - 前記移動部は、
回転自由に設けられるピニオンと、
前記複数の壁部の各々に設けられて前記ピニオンに噛み合うラックと、
前記複数の壁部の1つを移動する駆動部と、
を具備する
ことを特徴とする請求項3に記載の保持装置。
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JP2014211472A (ja) | 2014-11-13 |
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