JP5634654B1 - 作業車両および作業車両の制御方法 - Google Patents

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Abstract

作業車両は、車体と、車体に支持されるブレードと、ブレードを上下させるための一対の第1油圧シリンダと、ブレードを前後および左右に傾けるための一対の第2油圧シリンダと、一対の第1油圧シリンダのストローク量を検出する一対のストロークセンサと、一方の第2油圧シリンダが一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態で、他方の第2油圧シリンダを一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動させたときの一対の第1油圧シリンダのストローク量の差に基づいてブレードの姿勢を制御する制御部とを備える。

Description

本発明は、作業車両に関し、特にブレードを備える作業車両およびその制御方法に関する。
ブルドーザやモータグレーダなどの作業車両は、土を掘削するためのブレードを備えている。
特許文献1には、ブレードを上下させる一対のリフトシリンダと、ブレードを前傾又は後傾させる一対のピッチ/チルトシリンダとを備える作業車両が開示されている。
作業車両では、一対のピッチ/チルトシリンダの両方又は一方を駆動させることでブレードを前後左右に傾けることが可能であるが効率的に掘削作業を行うためにはブレードの姿勢を制御する必要がある。
例えば、ブレードが基準高さにリフトされていても、ブレードが大きく前傾していればブレードの刃先が地面に食い込み過剰に掘削されてしまう。一方で、ブレードが大きく後傾していればブレードの刃先が地面から大きく離れてしまい十分に掘削することができない。
この点で、一対のリフトシリンダおよび一対のピッチ/チルトシリンダにそれぞれ設けられた4つのストロークセンサでストローク量を検出することによりブレードの姿勢を認識することが可能である。
一方、ストロークセンサは一般的に高価であるため、例えば一対のリフトシリンダのストローク量を検出する2つのストロークセンサのみでブレードの姿勢を認識できることが好ましい。
特許文献1の作業車両では、一対のリフトシリンダのストローク量のみに基づいて、ブレードの姿勢を自動制御する方式が開示されている。
特開2014−031696号公報
当該特許文献1の作業車両は、長さの異なる一対のピッチ/チルトシリンダを備えており、一方のシリンダの長さが他方のシリンダの長さの約半分という長短を利用してブレードの姿勢を中間の傾きに制御する方式が開示されている。しかし、シリンダの長短の機構を利用した制御であり、ストロークが異なる2種類のシリンダを備えた作業車両でなければ用いることができないという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、一対のピッチ/チルトシリンダの、それぞれの長さに関わらず、簡易な方式でブレードの姿勢を制御することが可能な作業車両および作業車両の制御方法を提供することを目的とする。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本発明のある局面に従う作業車両は、車体と、車体に支持されるブレードと、ブレードを上下させるための一対の第1油圧シリンダと、ブレードを前後および左右に傾けるための一対の第2油圧シリンダと、一対の第1油圧シリンダのストローク量を検出する一対のストロークセンサと、一方の第2油圧シリンダが一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態で、他方の第2油圧シリンダを一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動させたときの一対の第1油圧シリンダのストローク量の差に基づいてブレードの姿勢を制御する制御部とを含む。
本発明の作業車両によれば、制御部は、一方の第2油圧シリンダが一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態で、他方の第2油圧シリンダを一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動させたときの一対の第1油圧シリンダのストローク量の差に基づいてブレードの姿勢を制御する。したがって、それぞれの第2油圧シリンダのシリンダの長さに関わらず、ブレードの姿勢を簡易な方式で制御することが可能である。
好ましくは、制御部は、一対の第1油圧シリンダのストローク量の差が所定値となるように他方の第2油圧シリンダを、一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動させ、一対の第1油圧シリンダのストローク量が一致するまで一方の第2油圧シリンダを一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態から駆動する。
上記によれば、ストローク量の差が所定値となるように他方の第2油圧シリンダを駆動させることにより位置調節が可能となるため、それぞれの第2油圧シリンダのシリンダの長さに関わらず、ブレードの姿勢を簡易な方式で制御することが可能である。
好ましくは、制御部は、一対の第1油圧シリンダのストローク量の差が最大となる最大値に基づいて所定値を設定する。
上記によれば、最大値に基づいて所定値を設定することが可能であるため簡易に位置調節が可能である。
好ましくは、制御部は、一対の第2油圧シリンダが一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態における、一対の第1油圧シリンダのストローク量の差を最小値として算出し、最大値および最小値とに基づいて所定値を設定する。
上記によれば、最大値および最小値に基づいて所定値を設定することが可能であるため誤差を考慮して簡易に位置調節が可能である。
好ましくは、制御部は、操作者からの指示に従って、一方の第2油圧シリンダが一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態となるように駆動し、他方の第2油圧シリンダを、一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動させたときの一対の第1油圧シリンダのストローク量の差に基づいてブレードの姿勢を制御する。
上記によれば、操作者からの指示に従ってブレードの姿勢が制御されるため操作者が意図するタイミングで実行することが可能である。
好ましくは、操作者からの指示に従って所定値の値を変更する調節部をさらに含む。
上記によれば、操作者からの指示に従ってブレードの姿勢を簡易に調節することが可能である。
本発明のある局面に従う車体に支持されるブレードを上下させるための一対の第1油圧シリンダと、ブレードを前後および左右に傾けるための一対の第2油圧シリンダとを備えた、作業車両の制御方法であって、一対の第1油圧シリンダのストローク量を検出するステップと、一方の第2油圧シリンダを一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態となるように駆動するステップと、他方の第2油圧シリンダを一対の第1油圧シリンダのストローク量の差が所定値となるように一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動するステップと、検出される一対の第1油圧シリンダのストローク量が一致するまで一方の第2油圧シリンダを一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態から駆動するステップとを備える。
本発明の作業車両の制御方法によれば、一方の第2油圧シリンダを一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態で他方の第2油圧シリンダを一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動するステップと、検出される一対の第1油圧シリンダのストローク量が一致するまで一方の第2油圧シリンダを一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態から駆動するステップとを含む。したがって、それぞれの第2油圧シリンダのシリンダの長さに関わらず、ブレードの姿勢を簡易な方法で制御することが可能である。
以上説明したように、本発明の作業車両は、一対の第1油圧シリンダのストローク量の差に基づいてブレードの傾きが所定の傾きとなるように調節されるため、それぞれの第2油圧シリンダのシリンダの長さに関わらず、簡易な方式でブレードの姿勢を制御することが可能である。
実施形態に基づくブルドーザ1の前方斜視図である。 実施形態に基づくブレードの駆動系の構成について説明する図である。 実施形態に基づくキャブ6の内部構成を示す斜視図である。 実施形態に基づくブルドーザ1の油圧駆動システムの回路図である。 実施形態に基づくコントロールバルブ47の動作について説明する図である。 実施形態に基づくブルドーザ1のブレード50の基準姿勢について説明する図である。 実施形態に基づくブルドーザ1のブレード50の姿勢制御について説明する図である。 実施形態に基づくブルドーザ1のブレード50の姿勢制御に用いられるピッチ/チルトシリンダ70の伸縮に従って変化するストローク量の差を説明する図である。 実施形態に基づく姿勢制御処理について説明するフローチャートである。 実施形態に基づくピッチ初期調整モードにおけるブレード50の状態を説明する図である。 実施形態に基づくピッチ初期調整処理について説明するフローチャートである。 実施形態に基づくピッチ設定画面について説明する図である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。
以下、「作業車両」の一例であるブルドーザについて、図面を参照しながら説明する。
以下の説明において、「上」「下」「前」「後」「左」「右」とは、運転席に着座したオペレータを基準とする用語である。
<全体構成>
図1は、実施形態に基づくブルドーザ1の前方斜視図である。
図1に示すように、ブルドーザ1は、車体10と、キャブ6と、走行装置30と、一対のリフトフレーム40と、ブレード50と、一対のリフトシリンダ60と、一対のピッチ/チルトシリンダ70と、リッパー8とを備える。
車体10は、キャブ6を支持する。車体10は、走行装置30の上部に設けられる。
キャブ6は、車体10の中央後部よりに設けられ、オペレータが着座するための運転席、走行装置30及びブレード50を操作するためのレバーやペダル等が搭載される。
走行装置30は、車体10の下部に走行自在に設けられる。
走行装置30は、一対の履帯31と、一対のスプロケット32とを有する。一対の履帯31は、一対のスプロケット32によって回転されることにより不整地における走行が可能となっている。
ブレード50は、車体10の前方の作業機として装着され、地面を削り取って土砂を押し運ぶための作業機であって、後述するブレード操作レバーの操作に応じてリフトシリンダ60、ピッチ/チルトシリンダ70によって駆動される。
リッパー8は、車体10の後方の作業機として装着され、略鉛直下向きに突出する先端のリッパーポイントを岩石等に突き刺して、走行装置30による牽引力によって切削、粉砕を行う。リッパー8は、ブレード50と同様に、後述するリッパー操作レバーの操作に応じて油圧シリンダ8aによって駆動される。一般的に、リッパー8を上下動させるリフトシリンダと、リッパー8の先端を前後動させるチルトシリンダとが設けられている。
キャブ6には、操作者(オペレータ)が着座するためのオペレータシート(運転席)や各種操作のためのレバー、ペダルおよび計器類等が内装されている。
一対のリフトフレーム40は、車体10側を内側として一対の履帯31の両外側に配置される。一対のリフトフレーム40は、右リフトフレームと左リフトフレームとを有する。
一対のリフトフレーム40の後端部は、走行装置30の両外側に回転可能に取付けられている。一対のリフトフレーム40の前端部には、ブレード50が連結されている。
ブレード50は、車体10の前方に配置される。ブレード50は、一対のリフトフレーム40、一対のリフトシリンダ60及び一対のピッチ/チルトシリンダ70によって支持される。ブレード50は、一対のリフトシリンダ60によって上下に動かされる。ブレード50は、一対のピッチ/チルトシリンダ70によって前後および左右に傾けられる。ブレード50の下端部には、掘削及び整地時に地面に当接される刃先51が取り付けられている。
<ブレードの駆動系の構成>
図2は、実施形態に基づくブレードの駆動系の構成について説明する図である。
図2に示されるように、一対のリフトシリンダ60は、車体10とブレード50に連結される。
一対のリフトシリンダ60は、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62とを有する。作動油により右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62とが連動して伸縮することによって、リフトシリンダ60と連結されているブレード50が上下に動かされる。このブレードの上下方向の動作はリフト動作と呼ばれる。
一対のリフトシリンダ60には、一対のリフトストロークセンサが取付けられている。一対のリフトストロークセンサは、シリンダ位置を検出するための回転ローラと、シリンダ位置を原点復帰するための磁力センサとを有する。
一対のリフトストロークセンサは、右リフトシリンダ61のストローク量と左リフトシリンダ62のストローク量を検出する。ここで、ストローク量とは、最もシリンダを縮めた状態からのシリンダの移動量である。リフトシリンダ60は車体10とブレード50に連結されており、ストローク量検出により、リフトシリンダ60の位置を検出できる。
一対のピッチ/チルトシリンダ70は、一対のリフトフレーム40とブレード50に連結される。
一対のピッチ/チルトシリンダ70は、右ピッチ/チルトシリンダ71と、左ピッチ/チルトシリンダ72とを有する。作動油により右ピッチ/チルトシリンダ71と左ピッチ/チルトシリンダ72とが連動して同じ速度で伸縮することによって、ブレード50が前後に傾けられる。このブレードの前後方向の傾動動作はピッチ動作と呼ばれる。右ピッチ/チルトシリンダ71と左ピッチ/チルトシリンダ72とがともに伸張すればブレード50は前傾し、右ピッチ/チルトシリンダ71と左ピッチ/チルトシリンダ72とが収縮すればブレード50は後傾する。なお、右ピッチ/チルトシリンダ71および左ピッチ/チルトシリンダ72のシリンダの長さは概ね同じである。言い換えれば、右ピッチ/チルトシリンダ71および左ピッチ/チルトシリンダ72のストロークは概ね同じである。
右ピッチ/チルトシリンダ71が伸縮しない状態で左ピッチ/チルトシリンダ72だけが伸縮することによって、ブレード50の左側が略上下に動かされる。左ピッチ/チルトシリンダ72だけが伸張すればブレード50は右傾し、左ピッチ/チルトシリンダ72だけが収縮すればブレード50は左傾する。
一方、左ピッチ/チルトシリンダ72が伸縮しない状態で右ピッチ/チルトシリンダ71だけが伸縮することによって、ブレード50の右側が略上下に動かされる。右ピッチ/チルトシリンダ71だけが伸張すればブレード50は左傾し、右ピッチ/チルトシリンダ71だけが収縮すればブレード50は右傾する。
このブレード50の左右方向の傾動動作はチルト動作と呼ばれる。チルト動作によりブレード50が左右方向に傾くと、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間でストローク量の差が生じ、シリンダ位置が非平行となる。ブレード50が左右に傾かない水平な位置にあるときは、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62とのストローク量は同じとなり、シリンダ位置は平行となる。
<キャブ6の構成>
図3は、実施形態に基づくキャブ6の内部構成を示す斜視図である。
図3に示されるように、キャブ6は、オペレータシート19、右側操作装置24、左側操作装置27、操作パネル100、ロックレバー29等を有する。
オペレータシート19は、運転室に乗降するオペレータ(操作者)が着座して運転操作を行う座席であって、前後にスライド可能な状態で設置されている。
このオペレータシート19の正面には、オペレータ(操作者)が着座した状態で操作可能な操作パネル100が設置されている。操作者は、当該操作パネル100を操作して、ブルドーザ1の各種設定等を行うことが可能である。操作パネル100は、ブルドーザのエンジン状態をオペレータに通知するとともに、種々の操作に関する設定指示を受け付け可能に設けられている。エンジン状態とは、例えば、エンジン冷却水の温度、作動油温度、燃料残量等である。また、種々の操作とは、後述するピッチ調整機能に関する設定等である。
そして、このオペレータシート19の左右両脇には、操作者によって操作される操作レバー等の操作機器類が設置されている。
右側操作装置24は、オペレータシート19に着座した操作者からみてオペレータシート19の右側に配置されている。右側操作装置24の上面には、ブレード50の上下動作、ピッチ動作およびチルト動作等の操作を行うブレード操作レバー25やリッパー操作レバー26等が設けられている。
左側操作装置27は、オペレータシート19に着座した操作者からみてオペレータシート19の左側に配置されている。左側操作装置27の上面には、走行操作レバー28等が設けられている。走行操作レバー28は、車体の前進方向を前方とした場合の前後方向および左右方向において揺動され、ステアリング操作がなされる。
ロックレバー29は、走行操作レバー28およびブレード操作レバー25の近傍にそれぞれ設けられる。なお、本例においては、左右に設けられたロックレバー29が連結されており、一方を上下動操作することにより他方も同様に可動する。なお、本例においては、ロックレバー29が両側に設けられた構成について説明するが片方に設けられた構成とすることも可能である。ここで、ロックレバー29とは、作業機(ブレード50、リッパー8)の操作、および走行装置30の走行等の機能を停止させるためのものである。ロックレバー29を下げた状態に位置させる操作(ここでは、ロックレバーの引き下げ操作)を行うことによって、作業機等の動きをロック(規制)することができる。ロックレバー29によって作業機等の動きがロックされた状態では、操作者がブレード操作レバー25あるいは走行操作レバー28等を操作しても、作業機等は動作しない。
<油圧駆動システムの構成>
次に、ブルドーザ1の油圧駆動システムについて説明する。
図4は、実施形態に基づくブルドーザ1の油圧駆動システムの回路図である。
図4に示すように、ブルドーザ1の駆動システムは、ブレード50と、エンジン4と、油圧ポンプ43と、管路31aと、作動油タンク17と、コントローラ20と、サーボ弁31bと、コントロールバルブ47と、リフトシリンダ60,ピッチ/チルトシリンダ70と、操作検出部49と、ブレード操作レバー25と、操作パネル100と、リフトストロークセンサ63とを有する。
図1に示した作業機(ここでは代表としてブレード50とする)用として、エンジン4により可変容量型の油圧ポンプ43が駆動される。
油圧ポンプ43から吐出された作動油は、管路31aを経由してコントロールバルブ47に流入し、コントロールバルブ47の作動によりリフトシリンダ60、ピッチ/チルトシリンダ70に供給されている。リフトシリンダ60、ピッチ/チルトシリンダ70の伸縮により、ブレード50の前後および左右の傾動動作が行なわれる。リフトシリンダ60、ピッチ/チルトシリンダ70からの戻り油は、図示しない管路を介して作動油タンク17へ戻る。
操作検出部49は、ブレード操作レバー25の各種操作量に応じた指令をコントローラ20に出力する。
コントローラ20は、操作検出部49からの指令に従ってコントロールバルブ47およびサーボ弁31bを制御する。油圧ポンプ43は、サーボ弁31bの作動により吐出量が制御され、この可変吐出量によりリフトシリンダ60、ピッチ/チルトシリンダ70の速度を制御している。サーボ弁31bは油圧ポンプ43の斜板の傾転角を制御する。
なお、本例においては、ブレード操作レバー25によりリフトシリンダ60、ピッチ/チルトシリンダ70が伸縮されてブレード50を駆動する方式について説明したが、図示しないが同様の方式に従って、リッパー操作レバー26により油圧シリンダ8aが伸縮されてリッパー8が駆動される。
コントローラ20は、ブルドーザ1全体を制御するコントローラであり、CPU(Central Processing Unit)、不揮発性メモリ、タイマ等により構成される。また、制御データ等を記憶する記憶部20aを有している。
操作パネル100は、コントローラ20と接続され、各種の操作指示を受け付ける。本例においては、後述するピッチ初期調整機能に関して、管理者からの指示を受け付けてコントローラ20に対してピッチ初期調整処理を実行するように指示する。
リフトストロークセンサ63は、リフトシリンダ60に設けられ、一対のリフトシリンダ60のストローク量を検出してコントローラ20に出力する。
図5は、実施形態に基づくコントロールバルブ47の動作について説明する図である。
図5に示すように、一対のリフトシリンダ60と、一対のリフトストロークセンサ63と、一対のピッチ/チルトシリンダ70と、コントローラ20と、油圧ポンプ43と、ポンプ圧検出センサ44と、サーボ弁31bとを備える。
一対のリフトシリンダ60は、右リフトシリンダ61および左リフトシリンダ62を有する。一対のピッチ/チルトシリンダ70は、右ピッチ/チルトシリンダ71および左ピッチ/チルトシリンダ72を有する。
コントローラ20は、ブレード操作レバー25の各種操作量に応じた指令に基づいてコントロールバルブ47に制御信号を送信することによって、油圧ポンプ43から管路31aを介して右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62、右ピッチ/チルトシリンダ71および左ピッチ/チルトシリンダ72に別個に作動油を供給することができる。
コントロールバルブ47は、複数のバルブユニット81〜84と、EPCバルブ(電磁比例制御弁)81B〜84B、81H〜84Hとを有する。
右リフトシリンダ61は、バルブユニット81と接続される。バルブユニット81には、EPCバルブ81B,81Hが設けられる。EPCバルブ81B,81Hに対してコントローラ20から電流を出力することにより管路31aと連結されるバルブの開閉動作を制御して右リフトシリンダ61のストローク量を調整する。コントローラ20は、EPCバルブ81Bに対して電流を出力することにより右リフトシリンダ61を収縮し、EPCバルブ81Hに対して電流を出力することにより右リフトシリンダ61を伸長する。
左リフトシリンダ62は、バルブユニット82と接続される。バルブユニット82には、EPCバルブ82B,82Hが設けられる。EPCバルブ82B,82Hに対してコントローラ20から電流を出力することにより管路31aと連結されるバルブの開閉動作を制御して左リフトシリンダ62のストローク量を調整する。コントローラ20は、EPCバルブ82Bに対して電流を出力することにより左リフトシリンダ62を収縮し、EPCバルブ82Hに対して電流を出力することにより左リフトシリンダ62を伸長する。
右ピッチ/チルトシリンダ71は、バルブユニット83と接続される。バルブユニット83には、EPCバルブ83B,83Hが設けられる。EPCバルブ83B,83Hに対してコントローラ20から電流を出力することにより管路31aと連結されるバルブの開閉動作を制御して右ピッチ/チルトシリンダ71のストローク量を調整する。コントローラ20は、EPCバルブ83Bに対して電流を出力することにより右ピッチ/チルトシリンダ71を収縮し、EPCバルブ83Hに対して電流を出力することにより右ピッチ/チルトシリンダ71を伸長する。
左ピッチ/チルトシリンダ72は、バルブユニット84と接続される。バルブユニット84には、EPCバルブ84B,84Hが設けられる。EPCバルブ84B,84Hに対してコントローラ20から電流を出力することにより管路31aと連結されるバルブの開閉動作を制御して左ピッチ/チルトシリンダ72のストローク量を調整する。コントローラ20は、EPCバルブ84Bに対して電流を出力することにより左ピッチ/チルトシリンダ72を収縮し、EPCバルブ84Hに対して電流を出力することにより左ピッチ/チルトシリンダ72を伸長する。
コントローラ20は、各シリンダを独立して駆動させることができる。
ポンプ圧検出センサ44は、管路31aにおける油圧ポンプ43のポンプ圧を検出して、コントローラ20に出力する。
例えば、ブレード操作レバー25を操作してブレード50を後傾させる傾動動作を指示するピッチバック操作によりコントローラ20は、EPCバルブ83B、EPCバルブ84Bに対して電流を出力する。これにより、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72を収縮する。
右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72がともに一方のストロークエンドまで駆動された場合に管路31aのポンプ圧が高まる。これにより、ポンプ圧検出センサ44は、所定のリリーフ圧を検出する。当該所定のリリーフ圧の検出に従って右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72がともに最も収縮した状態であることを検知することが可能である。
コントローラ20は、ピッチバック操作があるか否かを判断し、ピッチバック操作があると判断した場合に、所定のリリーフ圧を検出した場合にブレード50の姿勢制御を開始する。リリーフ圧とは管路31aにおけるポンプ圧が所定値を超えてリリーフ弁を開放する際の圧力である。
ブレード操作レバー25を操作してブレード50を前傾させる傾動動作を指示するピッチフォワード操作によりコントローラ20は、EPCバルブ83H、EPCバルブ84Hに対して電流を出力する。これにより、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72は伸長する。
右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72がともに他方のストロークエンドまで駆動された場合に管路31aのポンプ圧が高まる。これにより、ポンプ圧検出センサ44は、所定のリリーフ圧を検出する。当該所定のリリーフ圧の検出に従って右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72がともに最も伸長した状態であることを検知することが可能である。
ブレード操作レバー25を操作して、ブレード50の左側が略上下する傾動動作を指示する左チルト操作によりコントローラ20は、EPC84BあるいはEPC84Hに対して電流を出力する。左チルト操作の指示に従って左ピッチ/チルトシリンダ72が伸縮する。左チルト操作の指示に従って左ピッチ/チルトシリンダ72が最も収縮した状態(一方のストロークエンド)あるいは最も伸長した状態(他方のストロークエンド)まで駆動された場合に管路31aのポンプ圧が高まる。これにより、ポンプ圧検出センサ44は、所定のリリーフ圧を検出する。当該所定のリリーフ圧の検出に従って、左ピッチ/チルトシリンダ72が最も収縮した状態あるいは伸長した状態であることを検知することが可能である。
ブレード操作レバー25を操作して、ブレード50の右側が略上下する傾動動作を指示する右チルト操作によりコントローラ20は、EPC83BあるいはEPC83Hに対して電流を出力する。右チルト操作の指示に従って右ピッチ/チルトシリンダ71が伸縮する。右チルト操作の指示に従って右ピッチ/チルトシリンダ71が最も収縮した状態(一方のストロークエンド)あるいは最も伸長した状態(他方のストロークエンド)まで駆動された場合に管路31aのポンプ圧が高まる。これにより、ポンプ圧検出センサ44は、所定のリリーフ圧を検出する。当該所定のリリーフ圧の検出に従って、右ピッチ/チルトシリンダ71が最も収縮した状態あるいは伸長した状態であることを検知することが可能である。
<基準姿勢>
図6は、実施形態に基づくブルドーザ1のブレード50の基準姿勢について説明する図である。
図6に示されるように、ブレード50の基準姿勢とは、履帯31の履板(シュープレート)下端が接地しているGLライン(GL:Ground Line)まで、ブレード50が水平かつブレード50の刃先が履帯の高さまで下した状態を意味する。ブレード50が水平とは前後に所定の傾きを有し、かつ、左右に傾いていない状態を意味する。
履帯31は、履板が取り付けられた複数の履帯用リンクが無端状に連結されることにより、環状に構成されている。
ブレード50を当該基準姿勢に設定することにより、効率的に掘削作業を行うことが可能である。所定の傾きは、当該基準姿勢においてブレード50の刃先51とGLラインとの角度について、ブレード50の刃先51が地面に食い込み過剰とならないように、かつ、地面から大きく離れてしまわない所定角度を意味する。
以下に、ブレード50の傾きを自動調節する姿勢制御について説明する。
<姿勢制御>
図7は、実施形態に基づくブルドーザ1のブレード50の姿勢制御について説明する図である。
図7(A)に示されるように、ピッチ/チルトシリンダ70の一方のストロークエンドまでピッチ/チルトシリンダ70を駆動する。具体的には、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72をともに収縮してブレード50を後方向に傾動動作させる。
この場合、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62とのストローク量はほぼ同じになる。したがって、その差はほぼなくなる。
図7(B)に示されるように、次に、右ピッチ/チルトシリンダ71におけるストロークエンドの状態を維持して、左ピッチ/チルトシリンダ72を一方のストロークエンドから他方のストロークエンド側に駆動する。具体的には、左ピッチ/チルトシリンダ72を伸長する。これにより右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間にストローク量の差が生じ始める。
そして、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差が所定値となった場合に左ピッチ/チルトシリンダ72の一方のストロークエンドから他方のストロークエンド側への駆動を停止する。具体的には、左ピッチ/チルトシリンダ72の伸長を停止する。
図7(C)に示されるように、次に、左ピッチ/チルトシリンダ72におけるストロークエンドの状態を維持して、右ピッチ/チルトシリンダ71を一方のストロークエンドから他方のストロークエンド側に駆動する。具体的には、右ピッチ/チルトシリンダ71を伸長する。これにより、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差が小さくなる。
そして、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量が一致した場合に右ピッチ/チルトシリンダ71の一方のストロークエンドから他方のストロークエンド側への駆動を停止する。具体的には、右ピッチ/チルトシリンダ71の伸長を停止する。
ストローク量が一致した場合とは、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62のそれぞれのストロークセンサのストローク量の検出値の差が0となる場合のみならず、その差が所定の範囲内にある場合も含まれる。以下においても同様である。
図8は、実施形態に基づくブルドーザ1のブレード50の姿勢制御に用いられるピッチ/チルトシリンダ70の伸縮に従って変化するストローク量の差を説明する図である。
図8を参照して、ここでは、縦軸は、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差を示す。また、横軸は、左ピッチ/チルトシリンダ72の伸長率を示す。当該データは、コントローラ20の記憶部20aに記憶されているものである。
伸長率「0%」は、ピッチ/チルトシリンダ70を一方のストロークエンドまで駆動した状態である。具体的には、ピッチ/チルトシリンダ70のうちの右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72の両方のシリンダをともに最も収縮した状態である。ブレード50を後方向(刃先が寝る方向)に傾動動作させた状態である。
伸長率「0%」の場合の右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差がΔL1として示されている。これは、ピッチ/チルトシリンダ70の製造誤差あるいはブレード50の取り付け誤差により生じる値である。誤差が生じない場合にはΔL1は「0」となる。
本例においては、左ピッチ/チルトシリンダ72のみを伸長する。右ピッチ/チルトシリンダ71は最も収縮した状態を維持する。
伸長率「100%」は、ピッチ/チルトシリンダ70のストロークエンドまで左ピッチ/チルトシリンダ72を駆動した状態である。具体的には、左ピッチ/チルトシリンダ72を最も伸長した状態である。一方、右ピッチ/チルトシリンダ71は最も収縮した状態である。
伸長率「100%」の場合の右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差がΔL2として示されている。これは、右ピッチ/チルトシリンダ71を最も収縮した状態で、左ピッチ/チルトシリンダ72を最大伸長した状態におけるストローク量の差である。
したがって、図8のデータと、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差とに基づいて左ピッチ/チルトシリンダ72の一方のストロークエンドから他方のストロークエンドまでの間の所定位置に左ピッチ/チルトシリンダ72のストローク量を調節することが可能である。
右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差に基づいて左ピッチ/チルトシリンダ72を伸長して、シリンダ位置を設定することが可能である。
例えば、左ピッチ/チルトシリンダ72のストローク量を一方のストロークエンドから他方のストロークエンドまでの間の中間位置(伸長率α=50%)となるように設定したい場合には、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差がΔL1とΔL2との間の中間値ΔL3(=(ΔL1+ΔL2)/2)になるように左ピッチ/チルトシリンダ72を一方のストロークエンドから他方のストロークエンド側に駆動する。これにより、左ピッチ/チルトシリンダ72は、一方のストロークエンドから他方のストロークエンドまでの間の中間位置(伸長率α=50%)に設定される。
そして、次に、右ピッチ/チルトシリンダ71を一方のストロークエンドから他方のストロークエンド側へ駆動する。当該動作により、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差がΔL3から小さくなる。右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量が一致するまで(ストローク量の差がなくなるまで)右ピッチ/チルトシリンダ71を一方のストロークエンドから他方のストロークエンド側へ駆動する。これにより、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62とのストローク量の差が無くなることによりブレード50を水平にすることが可能となる。なお、右ピッチ/チルトシリンダ71は、左ピッチ/チルトシリンダ72の位置とほぼ同じ中間位置に位置する。
右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差に基づいて左ピッチ/チルトシリンダ72の位置決めをし、そして、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差に基づいて右ピッチ/チルトシリンダ71を駆動して、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62とのストローク量の差を無くしてブレード50を水平にする方式である。シリンダ位置を所定の位置に調節することにより、ブレード50が所定の傾きとなるようにブレードの姿勢を制御することが可能となる。
右リフトシリンダ61および左リフトシリンダ62のストローク量の差に基づいてブレード50の傾きが所定の傾きとなるように調節されるため、右ピッチ/チルトシリンダ71および左ピッチ/チルトシリンダ72の長さに関わらず、簡易な方式でブレード50の姿勢を制御することが可能である。
なお、本例においては、例えば、左ピッチ/チルトシリンダ72のストローク量を一方のストロークエンドから他方のストロークエンドまでの間の中間位置となるように設定する場合について説明したが、特に左ピッチ/チルトシリンダ72に限られず、右ピッチ/チルトシリンダ71を一方のストロークエンドから他方のストロークエンドまでの間の中間位置となるように設定して、そして、左ピッチ/チルトシリンダ72を同様の方式に従って、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62とのストローク量が一致するまで駆動して、ブレードの姿勢を制御することも可能である。
また、本例においては、左ピッチ/チルトシリンダ72のストローク量を一方のストロークエンドから他方のストロークエンドまでの間の中間位置となるように左ピッチ/チルトシリンダ72が一方のストロークエンドにある状態から他方のストロークエンド側へ駆動する場合について説明したが、他方のストロークエンドにある状態から一方のストロークエンド側へ駆動する場合についても同様に適用可能である。左ピッチ/チルトシリンダ72が最も伸長した状態から収縮させて所定の位置に調節することも可能である。
また、本例においては、ブレード50の傾きについて、ピッチ/チルトシリンダ70を最も収縮した状態と、ピッチ/チルトシリンダ70を最も伸長した状態の間の中間状態の傾きとなるように姿勢制御する場合について説明した。ブレード50を後方向(刃先が立つ方向)に傾動動作させた状態と、ブレード50を前方向(刃先が寝る方向)に傾動動作させた状態の間の中間状態となる場合について説明したが、ΔL3の値を調整することにより中間状態の刃先の角度から刃先が立つ方向に傾動動作させた状態に設定したり、あるいは、中間状態の刃先の角度から刃先が寝る方向に傾動動作させた状態に設定することも可能である。
具体的には、図8のデータに従って伸長率α(=50%)を±β%加減算したΔL3の値を調節することによりブレード50の傾きを調整することが可能である。
<姿勢制御処理>
図9は、実施形態に基づく姿勢制御処理について説明するフローチャートである。
図9に示されるように、コントローラ20は、ピッチバック操作が有るか否かを判断する(ステップS1)。ピッチバック操作とは、ブレード50をブレード操作レバー25により後方向に傾動動作させる操作である。具体的には、コントローラ20は、ブレード操作レバー25に従う操作検出部49からの操作指令を受け付けてピッチバック操作である否かを判断する。
次に、ピッチバック操作があると判断した場合(ステップS1においてYES)には、所定のリリーフ圧を検出したか否かを判断する(ステップS2)。具体的には、コントローラ20は、ポンプ圧検出センサ44で検出された管路31aのポンプ圧が所定のリリーフ圧の値であるかどうかを判断する。右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72がともに一方のストロークエンドまで駆動された場合に所定のリリーフ圧が検出される。
したがって、ピッチバック操作の際に所定のリリーフ圧が検出された場合には、シリンダが最も収縮した状態であることが把握される。
ステップS2において、所定のリリーフ圧を検出したと判断した場合(ステップS2においてYES)には、ブレード50の姿勢制御を開始する(ステップS3)。
一方、ステップS2において、所定のリリーフ圧を検出しないと判断した場合(ステップS2においてNO)には、ステップS1に戻る。
ステップS3においてブレード50の姿勢制御を開始すると判断した後、次に、左ピッチ/チルトシリンダ72に電流を出力する(ステップS4)。具体的には、コントローラ20は、EPCバルブ84Hに対して電流を出力する。これにより左ピッチ/チルトシリンダ72が伸長する。
次に、ストローク量の差が所定値になるか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、コントローラ20は、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差がΔL3となるかどうかを判断する。
ステップS5において、ストローク量の差が所定値にならないと判断した場合(ステップS5においてNO)には、ステップS4に戻り、左ピッチ/チルトシリンダ72に電流を出力(ステップS4)し、ストローク量の差が所定値となるまで上記処理を繰り返す。
ステップS5において、ストローク量の差が所定値になると判断した場合(ステップS5においてYES)には、左ピッチ/チルトシリンダ72への電流を停止し、右ピッチ/チルトシリンダ71に電流を出力する(ステップS6)。具体的には、コントローラ20は、EPCバルブ84Hへの電流を停止し、EPCバルブ83Hに対して電流を出力する。これにより左ピッチ/チルトシリンダ72の伸長が停止し、右ピッチ/チルトシリンダ71が伸長する。
次に、ストローク量の差が無くなるか否かを判断する(ステップS7)。具体的には、コントローラ20は、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62との間のストローク量の差が無くなるかどうかを判断する。
ステップS7において、ストローク量の差が無くならないと判断した場合(ステップS7においてNO)には、ステップS6に戻り、右ピッチ/チルトシリンダ71に電流を出力し、ストローク量の差が無くなるまで上記処理を繰り返す。
ステップS7において、ストローク量の差が無くなると判断した場合(ステップS7においてYES)には、右ピッチ/チルトシリンダ71への電流を停止する(ステップS8)。具体的には、コントローラ20は、EPCバルブ83Hへの電流を停止する。これにより右ピッチ/チルトシリンダ71の伸長が停止する。
当該動作により、右リフトシリンダ61と左リフトシリンダ62とのストローク量の差を無くしてブレード50を水平にすることが可能である。
そして、処理を終了する(エンド)。
なお、上記のブレードの姿勢制御処理においては、ピッチバック操作とともに、所定のリリーフ圧を検出した場合をトリガとして姿勢制御を開始する場合について説明したが、特にトリガはこれに限られず、他の条件に従って姿勢制御を開始するようにしても良い。例えば、ブレードの姿勢制御を指示する専用のボタン等を設けて、当該ボタンの選択指示に従って、上記ブレードの姿勢制御の処理を実行するようにしても良い。具体的には、当該ボタンの選択指示に従って、姿勢制御の処理を開始し、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72をともに一方のストロークエンドまで駆動した後に、ステップS4からの処理を実行するようにすればよい。
<ピッチ初期調整機能>
ピッチ初期調整機能とは、ブルドーザ1にブレード50を取り付けた際にブレードの傾きを調整する機能である。当該ピッチ初期調整機能を実行することにより図8で説明した伸長率とストローク量の差のデータを取得することが可能である。
当該ピッチ初期調整の指示は、操作パネル100を介して設定指示される。当該設定指示は、工場出荷時に操作パネル100を介して管理者が指示する。
図示しないが操作パネル100の管理者用の管理画面において指示することにより、コントローラ20に対してピッチ初期調整機能の実行の指示が入力される。
コントローラ20は、操作パネル100からの指示に従ってコントロールバルブ47に制御信号を出力する。具体的には、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72をともに一方のストロークエンドまで駆動する。そして、コントローラ20は、当該状態における右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62のストローク量の差をリフトストロークセンサ63から取得する。また、コントローラ20は、当該状態から左ピッチ/チルトシリンダ72を他方のストロークエンドまで駆動する。そして、コントローラ20は、当該状態における右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62のストローク量の差をリフトストロークセンサ63から取得する。
図10は、実施形態に基づくピッチ初期調整モードにおけるブレード50の状態を説明する図である。
図10(A)に示されるように、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72をともに一方のストロークエンドまで駆動する。そして、当該状態における右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62のストローク量の差をリフトストロークセンサ63から取得する。
本例においては、ストローク量の差として最小値ΔLminとして示される。
図10(B)に示されるように、左ピッチ/チルトシリンダ72を他方のストロークエンドまで駆動する。そして、当該状態における右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62のストローク量の差をリフトストロークセンサ63から取得する。
本例においては、ストローク量の差として最大値ΔLmaxとして示される。
当該取得したストローク量の差に基づいて図8で説明したデータを取得することが可能である。ストローク量の差ΔL1は、最小値ΔLminとなり、ΔL2は、最大値Δmaxとなる。
図11は、実施形態に基づくピッチ初期調整処理について説明するフローチャートである。
図11に示されるように、コントローラ20は、右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62に電流を出力する(ステップS11)。具体的には、コントローラ20は、EPCバルブ81H,82Hに対して電流を出力する。これにより右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62が収縮する。
次に、ブレードが所定の高さに達した否かを判断する(ステップS12)。具体的には、コントローラ20は、リフトストロークセンサ63から右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62のストローク量を取得して所定の高さに達したか否かを判断する。右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62のストローク量が所定値以上となった場合にブレード50は所定の高さに達したと判断する。ピッチ初期調整処理においては、ブレード50を所定の高さに達した状態で実行する。左ピッチ/チルトシリンダ72を他方のストロークエンドまで駆動してブレード50を最右傾するチルト動作が実行されるため当該チルト動作においてブレード50が地面と接触しないようにするためである。
ステップS12において、ブレードが所定の高さに達していないと判断した場合(ステップS12においてNO)には、ステップS11に戻り上記処理を繰り返す。
次に、ステップS12において、ブレードが所定の高さに達したと判断した場合(ステップS12においてYES)には、右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62への電流を停止する(ステップS13)。具体的には、コントローラ20は、EPCバルブ81H,82Hに対する電流の出力を停止する。これにより右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62の収縮が停止する。
次に、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72に電流を出力する(ステップS14)。具体的には、コントローラ20は、EPCバルブ83B,84Bに対して電流を出力する。これにより右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72が収縮する。
次に、所定のリリーフ圧を検出したか否かを判断する(ステップS15)。具体的には、コントローラ20は、ポンプ圧検出センサ44で検出された管路31aのポンプ圧が所定のリリーフ圧の値であるかどうかを判断する。
右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72が収縮した際に所定のリリーフ圧が検出された場合とは、シリンダが最も収縮した状態である。したがって、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72が一方のストロークエンドに到達した場合であることが把握される。
ステップS15において、所定のリリーフ圧を検出していないと判断した場合(ステップS15においてNO)には、ステップS14に戻り上記処理を繰り返す。
ステップS15において、所定のリリーフ圧を検出したと判断した場合(ステップS1においてYES)には、右ピッチ/チルトシリンダ71、左ピッチ/チルトシリンダ72への電流を停止する(ステップS16)。具体的には、コントローラ20は、ポンプ圧検出センサ44で検出された管路31aのポンプ圧が所定のリリーフ圧であると判断した場合には、EPCバルブ83B,84Bに対する電流の出力を停止する。
次に、ΔLminを計測する(ステップS17)。具体的には、コントローラ20は、リフトストロークセンサ63から右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62のストローク量を取得してその差である最小値ΔLminを計測する。
次に、左ピッチ/チルトシリンダ72に電流を出力する(ステップS18)。具体的には、コントローラ20は、EPCバルブ84Hに対して電流を出力する。これにより左ピッチ/チルトシリンダ72が伸長する。
次に、所定のリリーフ圧を検出したか否かを判断する(ステップS19)。具体的には、コントローラ20は、ポンプ圧検出センサ44で検出された管路31aのポンプ圧が所定のリリーフ圧の値であるかどうかを判断する。
左ピッチ/チルトシリンダ72が伸長した際に所定のリリーフ圧が検出された場合とは、左ピッチ/チルトシリンダ72が最も伸長した状態である。したがって、左ピッチ/チルトシリンダ72が他方のストロークエンドに到達した場合であることが把握される。
ステップS19において、所定のリリーフ圧を検出していないと判断した場合(ステップS19においてNO)には、ステップS18に戻り上記処理を繰り返す。
ステップS19において、所定のリリーフ圧を検出したと判断した場合(ステップS19においてYES)には、左ピッチ/チルトシリンダ72への電流を停止する(ステップS20)。具体的には、コントローラ20は、ポンプ圧検出センサ44で検出されたポンプ圧が所定のリリーフ圧であると判断した場合には、EPCバルブ84Hに対する電流の出力を停止する。
次に、ΔLmaxを計測する(ステップS21)。具体的には、コントローラ20は、リフトストロークセンサ63から右リフトシリンダ61、左リフトシリンダ62のストローク量を取得してその差である最大値ΔLmaxを計測する。
そして、次に、データを作成する(ステップS22)。具体的には、ΔLminおよびΔLmaxに基づいて図8に示されるデータを作成する。
そして、処理を終了する(エンド)。
当該ピッチ初期調整処理における最小値ΔLminおよび最大値ΔLmaxに基づいて上記で説明したブレード50の姿勢制御処理を実行することが可能である。
なお、本実施形態においては、最小値ΔLmin,最大値ΔLmaxをともに計測する場合について説明したが、最小値ΔLminの値が無視可能な程度である場合には最大値ΔLmaxのみを計測するようにしても良い。その場合、ΔL3を最大値ΔLmax/2に設定するようにしても良い。これによりピッチ初期調整処理を簡易に実行することが可能である。
図12は、実施形態に基づくピッチ設定画面について説明する図である。
図12に示されるピッチ設定画面350は、操作パネル100の図示しない所定ボタンの選択指示に従って表示される。
ピッチ設定画面350においては、「ピッチ設定」、「50%」の表示とともに、当該数値を上昇あるいは下降させることが可能なアイコン351,352が設けられる。当該「ピッチ設定」「50%」は、上記で説明した伸長率αに対応している。なお、本例において伸長率αは初期値50%に設定されているものとする。
例えば、アイコン351にカーソルを合わせて選択することにより、「50%」から数値が上昇する。一方、アイコン352にカーソルを合わせて選択することにより、「50%」から数値が減少する。これにより姿勢制御におけるブレードの傾きの調節が可能である。具体的には、姿勢制御処理において、伸長率αが上昇することによりブレード50が前傾となるように調節することが可能となり、伸長率αが下降することによりブレード50が後傾となるように調節することが可能である。なお、ピッチ設定で設定された値は、記憶部20aに記憶されるものとする。
なお、本実施形態においては、ピッチ初期調整処理により図8に示されるデータが作成される場合について説明したが、特にこれに限られず事前にシミュレーションした結果に基づいて出荷時に記憶部20aに格納するようにしても良い。
<その他>
上記においては、姿勢制御処理において、ブレードの傾きを調整する場合について説明したが、ブレードの傾きとともにブレードの高さを調整することも可能である。例えば、図13で説明したように、ブレードを所定の高さに達したか否かを判断して、所定の高さに達した状態でブレードの傾きを調整する上記姿勢制御処理を実行するようにしても良い。また、ブレードの傾きを調整した後、図6で説明した基準姿勢となるようにブレードの高さを調整することも可能である。
なお、上記においては、リフトシリンダ60のシリンダ長をリフトストロークセンサ63を用いて検出する場合について説明したが、当該方式に限られずシリンダ長を検出可能な構成であればどのような方式を採用しても良い。例えば、リフトシリンダに供給される作動油の油量に基づいてシリンダ長を算出することも可能である。
なお、本例においては、作業車両の一例として、ブルドーザを例に挙げて説明したが、油圧ショベルやホイールローダ等の作業車両にも適用可能であり、油圧シリンダが設けられた作業用の機械であればどのようなものにも適用可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 ブルドーザ、4 エンジン、6 キャブ、8 リッパー、8a 油圧シリンダ、10 車体、31 履帯、17 作動油タンク、19 オペレータシート、20 コントローラ、20a 記憶部、24 右側操作装置、25 ブレード操作レバー、26 リッパー操作レバー、27 左側操作装置、28 走行操作レバー、29 ロックレバー、30 走行装置、31a 管路、31b サーボ弁、32 スプロケット、40 リフトフレーム、43 油圧ポンプ、44 ポンプ圧検出センサ、47 コントロールバルブ、49 操作検出部、50 ブレード、51 刃先、60 リフトシリンダ、61 右リフトシリンダ、62 左リフトシリンダ、63 リフトストロークセンサ。

Claims (7)

  1. 車体と、
    前記車体に支持されるブレードと、
    前記ブレードを上下させるための一対の第1油圧シリンダと、
    前記ブレードを前後および左右に傾けるための一対の第2油圧シリンダと、
    前記一対の第1油圧シリンダのストローク量を検出する一対のストロークセンサと、
    一方の前記第2油圧シリンダが一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態で、他方の前記第2油圧シリンダを一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動させたときの前記一対の第1油圧シリンダのストローク量の差に基づいて前記ブレードの姿勢を制御する制御部とを備える、作業車両。
  2. 前記制御部は、前記一対の第1油圧シリンダのストローク量の差が所定値となるように他方の前記第2油圧シリンダを、一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動させ、前記一対の第1油圧シリンダのストローク量が一致するまで一方の前記第2油圧シリンダを前記一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態から駆動する、請求項1記載の作業車両。
  3. 前記制御部は、前記一対の第1油圧シリンダのストローク量の差が最大となる最大値に基づいて前記所定値を設定する、請求項記載の作業車両。
  4. 前記制御部は、前記一対の第2油圧シリンダが一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態における、前記一対の第1油圧シリンダのストローク量の差を最小値として算出し、
    前記最大値および前記最小値とに基づいて前記所定値を設定する、請求項3記載の作業車両。
  5. 前記制御部は、操作者からの指示に従って、一方の前記第2油圧シリンダが一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態となるように駆動し、前記他方の前記第2油圧シリンダを、一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動させたときの前記一対の第1油圧シリンダのストローク量の差に基づいて前記ブレードの姿勢を制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車両。
  6. 操作者からの指示に従って前記所定値の値を変更する調節部をさらに備える、請求項〜5のいずれか1項に記載の作業車両。
  7. 車体に支持されるブレードを上下させるための一対の第1油圧シリンダと、前記ブレードを前後および左右に傾けるための一対の第2油圧シリンダとを備えた、作業車両の制御方法であって、
    前記一対の第1油圧シリンダのストローク量を検出するステップと、
    一方の前記第2油圧シリンダを一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態となるように駆動するステップと、
    他方の前記第2油圧シリンダを前記一対の第1油圧シリンダのストローク量の差が所定値となるように一方のストロークエンドから他方のストロークエンドに向けて駆動するステップと、
    検出される前記一対の第1油圧シリンダのストローク量が一致するまで前記一方の前記第2油圧シリンダを前記一方および他方のストロークエンドのいずれかにある状態から駆動するステップとを備える、作業車両の制御方法。
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