JP5633798B2 - ジッパー及びそれを使用した紙カートン - Google Patents

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Description

本発明は、板紙からなるカートンの技術分野に属し、特に、菓子類を始めとして、化粧品、医薬品、各種小物などを収納して販売するための紙カートンの開封や分割に使用されるジッパーに関するものである。
従来、この種の紙カートンを開封したり分割したりするための一手段として、複数の切込みを2列に並べ、その2列の切込みで挟まれた帯状部分により構成したジッパーが用いられている。このジッパーは、破断方向で見て後側が内向きに折れ曲がった切込みや、両端がそれぞれ内側に折れ曲がった切込みを2列に並べてあり、先端に設けた摘み部分を引っ張ることでジッパーの部分を引き裂いて開封したり分割したりすることができる。このようなジッパーは、原反からブランクを打ち抜く工程で押罫やミシン目などともに同時に形成されており、特別の工程を必要としないで紙カートンに組み込まれるものである。
実開昭63−28628号公報 実開平2−40025号公報 特開2002−59919号公報
上記した従来のジッパーは、切込み同士の間が連続して破断されるようにするため、切込みの一端に、さらには両端に内向きの折れ曲がり部分を有している。そして、2列に並べた切込みは、折れ曲がり部分が向かい合っており、その向かい合った先端の間隔でジッパー部分の強度が決まるため、2列の切込みの並びには例えば10mm程度の幅が必要である。一方、カートンにおいてジッパーを設ける位置など外観デザイン上の観点、或いは、用紙削減等の観点から、これよりも幅の狭いジッパーの出現が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、紙カートンに組み込まれるジッパーであって、幅を狭くしながらも強度を確保したジッパーを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係るジッパーは、複数の切込みが略半分ずつピッチをずらして互い違いに2列に並べられ、その2列の切込みで挟まれた帯状部分により構成されるジッパーであって、各切込みは、破断方向と同一方向の主体部と、主体部の破断方向の後端から鈍角で斜め内側に突き出た前方屈曲部と、主体部の破断方向の前端から鈍角で斜め内側に突き出た後方屈曲部とからなっており、一つの切込みにおける前方屈曲部の先端の位置が、その前の切込みにおける後方屈曲部の先端の位置より内側にあり、一つの切込みにおける後方屈曲部の延長線がその次の切込みにおける前方屈曲部に突き当たるように、前方屈曲部と後方屈曲部の角度と長さが決められており、切込みの主体部における破断方向後寄りのところにツナギが設けられ、そのツナギが向かい側にある切込みの不連続部分と破断方向の位置が重ならないようになっていることを特徴とする。
また、本発明の紙カートンは、上記構成からなるジッパーを破断を必要とする部位に組み込んだものである。
本発明のジッパーは、両端が内側に折れ曲がった切込みを互い違いに2列に並べて構成されるので、幅を5mm程度まで狭くしても強度を確保することができ、紙カートンにおける幅の狭い領域に設けたり、外観デザインを考慮した適切な部位に設けたりすることができる。そして、各切込みにおける主体部の破断方向の前端に内側へと誘導する後方屈曲部が連続しており、しかもその延長線が次の切込みの前方屈曲部に突き当たるように形成されているので、引き裂く途中に捻じれや方向のずれがあっても綺麗に引き裂くことができる。
また、切込みの主体部における破断方向後寄りのところにツナギを設けるようにし、そのツナギが向かい側にある切込みの不連続部分と破断方向の位置が重ならないようにしたことにより、紙カートンを組み立てるブランクのサック貼り工程において、ブランク同士が擦れても切込みがささくれ立つことが防止されるし、相対する2つの切込みの不連続部分にツナギが重なって層間剥離を起こすような事態を避けることができる。
本発明に係るジッパーを使用した紙カートンの一例を示す斜視図である。 図1に示す紙カートンを組み立てるブランクの展開図である。 図2に示すブランクにおける天面パネルに連設する右側の側面パネルに設けたジッパーの一部を拡大した説明図である。 図1に示す紙カートンをその側面を開けた状態で示す斜視図である。
図1は本発明に係るジッパーを組み込んだ紙カートンの一例を示すもので、この紙カートンは図2に示すブランクを組み立てて形成されている。
図2のブランクは、紙器用の板紙を打ち抜いて形成されたもので、図示の如く、押罫からなる折線a,b,c,dを介して前面パネル11、底面パネル12、背面パネル13、天面パネル14、フラップパネル15が順次連設されている。そして、底面パネル12の左右辺には折線e,fを介してそれぞれ底面側の側面パネル16,17が連設され、背面パネル13の左右辺には折線g,hを介してそれぞれ折込みフラップ18,19が連設され、天面パネル14の左右辺には折線i,jを介してそれぞれ天面側の側面パネル20,21が連設され、フラップパネル15の左右辺には折線k,lを介してそれぞれ折込みフラップ22,23が連設されている。
天面パネル14に連設する一方の側面パネル21には、一部にツナギを残した切込みにより一方の短辺中央に摘み部分21aが区画されており、この摘み部分21aを起点として側面パネル21を縦断する状態で摘み部分21aよりも幅の狭いジッパー24が設けられている。
このジッパー24は、図3にその一部を拡大して示すように、複数の切込みzが略半分ずつピッチをずらした互い違いに2列に並べられ、その2列の切込みzで挟まれた帯状部分により構成されている。そして、各切込みzは、破断方向(矢印方向)と同一方向の主体部z1 と、主体部z1 の破断方向の後端Fから鈍角で斜め内側に突き出た前方屈曲部z2 と、主体部z1 の破断方向の前端Gから鈍角で斜め内側に突き出た後方屈曲部z3 とからなっており、一つの切込みzにおける前方屈曲部z2 の先端Eの位置が、その前の切込みzにおける後方屈曲部z3 の先端Hの位置より内側にあり、一つの切込みzにおける後方屈曲部z3 の延長線が次の切込みzにおける前方屈曲部z2 に突き当たるように、前方屈曲部z2 と後方屈曲部z3 の角度と長さが決められている。このように、前後に内向きの折れ曲がりがある切込みを互い違いにするので、ジッパー24は5mm程度の幅で設計することができる。
この切込みzには、サック貼り工程でブランク同士が擦れてささくれ立つことを防止するため主体部z1 の途中にツナギwが残されている。ただし、主体部z1 の中央にツナギwを残すと、そのツナギwの位置が向かい側にある切込みzの不連続部分と破断方向の位置が重なり、この部分でジッパー24が層間剥離を起こすため、図示の如くツナギwの位置を切込みzの破断方向の後寄りにずらしてある。
このように、側面パネル21にはジッパー24を設けてあるので、天面パネル14との境界線である折線jはミシン目で形成して折曲げやすくし、折曲げ時にジッパー24に負担がかからないようにしている。また、フラップパネル15と折込みフラップ23の境界には、開封時に摘み部分21aに対する指掛けを容易とする窪みを形成するため、折線lの途中に押罫を紡錘形とした凹部形成領域23aが設けられている。
底面パネル12には、ジッパー24を設けた側と反対側の側辺のところに、連続する複数の切込みにより半円状の押圧部12aが区画されており、その押圧部12aにおける2箇所の根元を起点として側辺に沿って途中までミシン目が形成され、さらにそのミシン目に繋がって末広がり状に延びる開封用の2筋の破断線Lが側面パネル16の先端コーナーに至るまで形成されている。これら2筋の破断線Lは、開封時には各切込みに対して内向きの力が掛かって破断されるため、図示のように、破断方向で見て後側が内向きに折れ曲がった形状の切込みを連続させ、破断が途切れないようにしている。
図2のブランクは、前面パネル11の表側にフラップパネル15の裏側を貼り合わせたサック貼り状態とされる。そして、このサック貼りされたものが複数枚をまとめて製函工程へと送られる。
サック貼り状態のブランクから紙カートンを組み立てるには、まず、折り畳んだブランクを角筒状に起こした後、一方の端面側で、折込みフラップ19,23をそれぞれ内側に折り曲げてから、底面側の側面パネル17と天面側の側面パネル21を順次折り曲げて貼り合わせる。このとき、側面パネル21のジッパー24より外側の領域で糊付けする。
このように一方の端面だけを閉じた状態で他方の開いた方から内容物を投入する。そして、他方の端面側で、折込みフラップ18,22をそれぞれ内側に折り曲げてから、底面側の側面パネル16と天面側の側面パネル20を順次折り曲げて貼り合わせる。これにより図1に示す紙カートンが製函される。
図1に示す紙カートンから内容物を取り出すに際しては、図4に示すように側面を開ける。このように紙カートンの側面を開けるには、前面パネル15の右端にある凹部形成領域15bでできた窪みを利用し、天面側の側面パネル21に設けられた摘み部分21aを指で把持して引っ張る。このように摘み部分21aを指で把持して引っ張ることにより、それに繋がるジッパー24を破断してそのまま破り去って側面パネル21を上下に2分する。破断された側面パネル21の先端側は底面側の側面パネル17の表側にくっ付いた状態のままで側面が開封される。
このように切込みzが2列に並んだジッパー24を破り去るが、各切込みzにおける主体部z1 の破断方向の前端Gに内側へと誘導する後方屈曲部z3 が連続しており、しかもその延長線が次の切込みzの前方屈曲部z3 に突き当たるように形成されているので、引き裂く途中に捻じれや方向のずれがあっても綺麗に引き裂くことができる。また、サック貼り工程でのささくれ立ちを防止するために各切込みzにはその主体部z1 にツナギwを残しているが、このツナギwの位置は切込みzの破断方向の中央ではなく後寄りにずらしてあるので、相対する2つの切込みzの不連続部分にツナギwが重なって層間剥離を起こすような事態は生じない。
図4に示すように、側面を開けて内容物を取り出した後、空になった紙カートンはこの場合も簡単に減容化して廃棄することができる。すなわち、底面パネル12にはジッパー24を設けた側と反対側に押圧部12aが形成されているので、この部分を指先で押圧して破断し、そのまま外向きに引っ張ることにより、押圧部12aに続く側辺のミシン目から破断線L3 へと破断が進んで側面パネル16が破断され、その結果、側面での支持がなくなり、紙カートンはサック貼りの状態で平らな状態になる。
以上、本発明を実施するための形態について詳細に説明してきたが、本発明によるジッパー及びそれを使用した紙カートンは、カートンのタイプ、ジッパーを設ける場所など、上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
11 前面パネル
12 底面パネル
13 背面パネル
14 天面パネル
15 フラップパネル
16,17 側面パネル
18,19 折込みフラップ
20,21 側面パネル
21a 摘み部分
22,23 折込みフラップ
23a 凹部形成領域
24 ジッパー
L 破断線
a〜l 折線
u,v,w ツナギ
z 切込み
1 主体部
2 前方屈曲部
3 後方屈曲部
E 先端
F 後端
G 前端
H 先端

Claims (2)

  1. 複数の切込みが略半分ずつピッチをずらして互い違いに2列に並べられ、その2列の切込みで挟まれた帯状部分により構成されるジッパーであって、各切込みは、破断方向と同一方向の主体部と、主体部の破断方向の後端から鈍角で斜め内側に突き出た前方屈曲部と、主体部の破断方向の前端から鈍角で斜め内側に突き出た後方屈曲部とからなっており、一つの切込みにおける前方屈曲部の先端の位置が、その前の切込みにおける後方屈曲部の先端の位置より内側にあり、一つの切込みにおける後方屈曲部の延長線がその次の切込みにおける前方屈曲部に突き当たるように、前方屈曲部と後方屈曲部の角度と長さが決められており、切込みの主体部における破断方向後寄りのところにツナギが設けられ、そのツナギが向かい側にある切込みの不連続部分と破断方向の位置が重ならないようになっていることを特徴とするジッパー。
  2. 請求項1に記載のジッパーを破断を必要とする部位に組み込んだことを特徴とする紙カートン。
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