JP5633340B2 - 部品固定用の係合ピン - Google Patents

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Description

本発明は、部品固定用の係合ピンに関する。
従来、係合孔が形成される固定部材と、係合孔に対応する位置に軸孔が形成される部品とを重合した状態で、係合孔と軸孔に挿通状態で係合して固定部材と部品とを固定する部品固定用の係合ピンとして、下記特許文献1の技術が開示されている。図10、図11には、この特許文献1の概略が図示されている。図11に図示されるように、クッションをバックアップする背板114が固定部材として構成され、椅子の背もたれ部の一構成とされる背裏板120が部品として構成されている。背板114には係合孔114hが形成されており、この係合孔114hに対応して背裏板120に軸孔120hが形成されている。そして、背裏板120が背板114の背面に重合された状態で、係合ピン130を係合孔114hと軸孔120hに挿通して係合し、背裏板120を背板114に固定している。
図10に図示されるように、この係合ピン130は、合成樹脂製からなるものであり、背板114の係合孔114hおよび背裏板120の軸孔120hに挿通可能な軸部132を有している。この軸部132の一端には、軸孔120hよりも大きな外径を備えた扁平な円板状をなした係止鍔134が形成されている。軸部132には、径方向外方に向かって板状をなしたフィン133が軸心方向に所定間隔をあけて複数形成されている。また、フィン133と係止鍔134との境界部分には、抜け防止用の弾性片135が一体に形成されている。この弾性片135は、径方向外方に向かって略正方形状に形成された板状の鍔状部材からなるものであり、この略正方形の各辺に内接する仮想内接円は、軸部132外形と略一致するため、弾性片135の角部が背裏板120の軸孔120hより大きく形成されている。
図11に図示されるように、係合ピン130は、背裏板120の背面側から軸孔120hに打ち込むことにより装着されている。この係合ピン130を背裏板120の軸孔120hに打ち込むに際し、弾性片135の角部が、一時的に背裏板120の厚み方向(軸孔120hの軸方向)に弾性変形することで軸孔120hを通過する。そして、角部は、軸孔120hを通過後に自己復帰して、背裏板120が弾性片135と係止鍔134で挟持されて抜け防止が図られている。
特開2002−303307号公報
しかしながら、上記特許文献1で開示された従来技術においては、係合ピン130を背裏板120の軸孔に打ち込むに際し、弾性片135の角部を一時的に背裏板120の厚み方向(軸孔120hの軸方向)に弾性変形させて強制的に軸孔120hを通過させる構成であるため、挿入性(装着性)が悪いという問題があった。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、固定部材と部品とを固定する部品固定用の係合ピンにおいて、係合ピンを部品の軸孔に装着する際、軸孔へ挿入が容易であるとともに、部品へ装着した後に抜け落ちないように抜け防止を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の部品固定用の係合ピンは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、係合孔が形成される固定部材と、該係合孔に対応する位置に軸孔が形成される部品とを重合し、前記係合孔と前記軸孔に挿通され前記重合した固定部材と部品との両挟持外面を挟持係合することで前記部品を前記固定部材に固定する部品固定用の係合ピンであって、前記係合孔と前記軸孔に挿通可能な軸部を有しており、前記軸部の軸方向の一端には前記部品の挟持外面を軸方向に対して挟持することのできる係止鍔部が一体的に形成されており、前記軸部の軸方向の他端には該他端から前記一端方向に向けて一体的に延出形成され、かつ拡開方向に弾性力が付与された複数の係合部片が形成されており、前記係合部片には自由状態から縮径して前記固定部材の係合孔に挿入されることにより該固定部材の挟持外面を軸方向に対して挟持することのできる肩部が形成されていると共に、該肩部より軸方向一端側位置には前記部品の軸孔に挿入して該部品に当該係合ピンを軸方向に対して仮保持することのできる仮保持部が形成されており、当該係合ピンは固定部材への係合に先立って、前記係合部片の仮保持部によって部品に仮保持することができるようになっており、前記係合部片の仮保持部は径方向の鍔形状として形成された部片であり、前記仮保持部の鍔形状は、前記係合部片とともに縮径した状態においても前記軸孔より大きな径の関係で形成されており、
前記部品は前記係合ピンが前記固定部材に係合された状態においても仮保持された状態を維持していることを特徴とする。
この第1の発明によれば、係合ピンは、部品の軸孔に装着する際、拡開方向に弾性力が付与された複数の係合部片が形成されているため軸孔への挿入が容易である。また、係合ピンの係合部片には、軸孔に挿入した状態を仮保持する仮保持部が構成されている。これにより、係合ピンは、部品の軸孔へ装着した後も抜け落ちることを防止することができる。
また、係合部片の仮保持部は、径方向の鍔形状として形成された部片とされている。そのため、この仮保持部と、軸部の軸方向の一端に形成された係止鍔部とによって、部品の軸孔に対し、軸方向から安定して挟持できるため、仮保持部による抜け防止の向上が図られる。
次に、第の発明は、第の発明において、前記仮保持として形成された径方向の鍔形状の部片には、仮保持される状態で前記部品の軸孔に対して径方向から当接することのできる部位を有することを特徴とする。
この第の発明によれば、仮保持部による仮保持状態は、部品の軸孔に対し軸方向からの保持に加え径方向から保持することができるため、より効果的に係合ピンを部品に仮保持することができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、固定部材と部品とを固定する部品固定用の係合ピンにおいて、係合ピンを部品の軸孔に装着する際、軸孔へ挿入が容易であるとともに、部品へ装着した後に抜け落ちないように抜け防止を図ることができる。
実施例1に係る部品固定用の係合ピンが適用された車両用シートを車両後方から示した平面図である。 実施例1に係る部品固定用の係合ピンが適用された車両用シートの背面のカーペットおよび表皮材の固定前を示した平面図である。 実施例1に係る部品固定用の係合ピンの正面図である。 実施例1に係る部品固定用の係合ピンの側面図である。 実施例1の係る部品固定用の係合ピンの底面図である。 実施例1の係る部品固定用の係合ピンの斜視図である。 図1のVII部の拡大図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。(A)図は、部品固定用の係合ピンをカーペットに仮保持途中の断面図である。(B)図は、部品固定用の係合ピンがカーペットに仮保持した後の断面図である。 図7のIX−IX線断面図である。(A)図は、カーペットに仮保持された部品固定用の係合ピンを車両シートに固定する途中の断面図である。(B)図は、部品固定用の係合ピンが車両シートに固定完了した状態を示した断面図である。 従来における部品固定用の係合ピンの全体斜視図である。 従来における部品固定用の係合ピンによって背裏板(部品)を背板(固定部材)に固定する構成を示した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の部品固定用の係合ピン30の構成について、図1から図9を用いて説明する。
本実施形態にかかる部品固定用の係合ピン30は、自動車等の車両に設置される車両用シート10を例示して説明する。図1に図示されるように、車両用シート10は、背凭れとなるシートバック12、座面となるシートクッション(図示省略)及びヘッドレスト22を備えるものである。この車両用シート10は、2列目や3列目に配設される後部座席のシートバック12を前倒しした状態においては、シートバック12の背面12aを荷室の床面として使用する態様のものである。そのため、シートバック12の背面12aは、表皮18とは別に、荷室の床面と同様に構成されたカーペット20が貼り付けられている。このカーペット20は、表皮18より目付けの大きい繊維成形体で構成されたものである。本実施例では、シートバック12の背面12aに構成されるカーペット20を固定するための係合ピン30について説明するものであり、かかる構成に特徴を有するものである。そのため、車両用シート10の各構成については特に変更を要しない箇所については、その説明は省略することがある。本実施形態の説明においては、着座者が着座した際に着座者を支持する面を「表面」として、その反対側の面を「背面」と称する。
車両用シート10の概略構成について示す。
図2に図示されるように、シートバック12は、骨格として構成されるバックパネル14およびバックフレーム(図示省略)と、シート表面(図示省略)の外形形状を形作り着座者を弾性支持するシートパッド16とを主体として構成されている。バックパネル14は、鋼板製の板状部材によってシートバック12の背面12aの略全面を覆う大きさに形成されている。また、バックパネル14に対して車両前方側にバックフレーム(図示省略)が構成されている。このバックフレームは、金属製のパイプ部材が適宜に曲げ加工されて、バックパネル14を縁取るように矩形状に外周に沿って構成されてバックパネル14と溶接固定されている。また、図示を省略するが、パックパネル、バックフレームに対し車両前方側には、着座者を弾性支持するシートパッド16が全面を覆うようにパックパネル、バックフレームに被せ付けられている。このシートパッド16は、発泡ウレタン等の弾性材料で形成されており、表面(図示省略)はシートバック12の背凭れ面とされる表面(図示省略)の外形形状として形成されている。
このシートパッド16の外表面には、表皮18が被覆されている。表皮18は、シートパッド16の外形形状に沿うことができるように立体的に縫製されており、シートバック12の表面側(図示省略)は、周知の吊り込み構造によってシートパッド16の外形形状に追従して被せ付けられている。
次に、カーペット20をシートバック12の背面12a側に固定する構成について説明する。
図2に図示されるように、カーペット20は、シートバック12の背面12a側に被せられた表皮18の端部のうち、シートバック12の上部(ヘッドレスト22配設側)に位置する端部に縫製されている。そして、シートバック12の上端から下端に向かってシートバック12の背面12aを覆うように構成されている。ここで、バックパネル14には、係合孔14hが形成されており、カーペット20には、軸孔20hが形成されている。そして、このバックパネル14とカーペット20とを重合し、係合孔14hと軸孔20hにカーペット20の固定用の係合ピン30を挿通して、重合したバックパネル14とカーペット20の両挟持外面を挟持係合することで固定されている。なお、本実施例におけるカーペット20が、本発明における「部品」に相当するものである。また、本実施例におけるシートバック12のバックパネル14が、本発明における「固定部材」に相当する。
図2に図示されるように、シートバック12のバックパネル14に構成される係合孔14hは、その外周に沿って、所定間隔を隔てた位置に貫通形成されている。
ここで、この係合孔14hの両面は次のように構成されている。図8および図9に図示されるように、シートバック12の内方側の面(シートパッド16と対向する面)は、係合ピン30によって挟持される第1挟持外面14aとして構成される。また、この第1挟持外面14aの反対面は、カーペット20と対向する第1対向面14bとして構成されている。
図2に図示されるように、上記バックパネル14の係合孔14hに対して、カーペット20は、この係合孔14hに対応する位置に軸孔20hが形成されている。
図8および図9に図示されるように、カーペット20は、係合ピン30がシートバック12の外表面に露出しないように端部が折り返された二重構造となっている。この二重構造となった端部は、縫合された縫合部20cが構成されている。ここで、カーペット20とバックパネル14に固定の際、縫合部20cと係合ピン30の配置位置関係は、縫合部20cが係合ピン30よりシートバックの外方側に配置される。そのため、この縫合部20cの構成により、カーペット20とバックパネル14の固定状態において端部の捲れを防止している。また、この折返し端部に軸孔20hが形成されている。図2に図示されるように、軸孔20hは、バックパネル14とカーペット20の寸法誤差を許容するために長円形状に形成されている。ここで、カーペット20の軸孔20hの両面は次のように構成されている。図8および図9に図示されるように、カーペット20の内方側の面(カーペット20の折返し端部が重ねあわされた内面)は、係合ピン30によって挟持される第2挟持外面20aとして構成される。また、この第2挟持外面20aの反対面は、バックパネル14と対向する第2対向面20bとして構成されている。
次に、係合孔14hと軸孔20hに挿通されるカーペット20の固定用の係合ピン30について説明する。
この係合ピン30は、合成樹脂を射出成形によって構成されるものである。図3から図6に図示されるように、この係合ピン30は、上述した係合孔14hおよび軸孔20h(図8、9参照)に挿通可能な軸部32が形成されている。この軸部32の軸方向の一端32aには、カーペット20(部品)の第2挟持外面20a(図8、9参照)を軸方向に対して挟持することのできる係止鍔部34が一体的に形成されている。図5、6に図示されるように、この係止鍔部34は、カーペット20(部品)の軸孔20hよりも大きな外径を備えた扁平な円板状に形成されている。また、軸部32の軸方向の他端32bには、この他端32bから一端32a方向に向けて一体的に延出形成され、かつ拡開方向に弾性力が付与された複数の係合部片36が形成されている。
図5に図示されるように、係合部片36は、軸部32と離間した離間部位36dと、軸部32と連結された連結部位36gを有している。本実施例においては、係合部片36は、軸部32の軸中心を境に二つ構成されている。この係合部片36における離間部位36dと、連結部位36gは、軸部32の軸中心を境に対称位置関係に形成されており、およそスクリュー状に形成されている。これは、射出成形において離型を考慮するとともに、係合部片36が均等に弾性変形することを考慮したものである。
この係合部片36の離間部位36dのうち、軸部32と対向する軸部対向面36eは、軸部32と離間した状態で他端32bから一端32a(図3参照)方向に向けて一体的に延出形成されている。また、係合部片36の外周面は、他端32bから一端32a方向に向けて漸次拡開して係合孔14h(図8、9参照)の径より大きな径まで傾斜した傾斜面36fが形成されており、連結部位36gと滑らかに連結されている。係合部片36は、このように構成されることで径方向に弾性変形可能な弾性力が付与されている。
図3および図6に図示されるように、また、係合部片36は、自由状態から縮径してバックパネル14(固定部材)の係合孔14h(図8、9参照)に挿入されることによりバックパネル14(固定部材)の第1挟持外面14a(図8、9参照)を軸方向に対して挟持することのできる肩部36aが形成されている。図3、6に図示されるようにこの肩部36aは、傾斜面36fが形成された位置から内径方向にくびれた首状部位36hが形成されることで構成される。この首状部位36hの径は、係合孔の径と略同一に形成されている。
また、肩部36aより軸方向一端32a側の位置には、カーペット20(部品)の軸孔20h(図8、9参照)に挿入してカーペット20(部品)に係合ピン30を軸方向に対して仮保持することのできる仮保持部36bが形成されている。この係合部片36の仮保持部36bは、外径方向に鍔形状として延出形成された部片である。また、仮保持部36bとして形成された径方向の鍔形状の部片には、仮保持される状態でカーペット20(部品)の軸孔20hに対して径方向から当接することのできる部位として突部36cが構成されている。この突部36cは、仮保持部36bより軸方向一端32a側の位置に突出形成されており、外周がカーペット20(部品)の軸孔20hと略同一の径に形成されている。
ここで係合ピン30によって、カーペット20をシートバック12の背面12aに固定する構成は次のとおりである。かかる構成について、「係合ピン30をカーペット20に仮保持する構成」と「カーペット20に仮保持された係合ピン30をバックパネル14に固定する構成」に分けて説明する。
〔係合ピン30をカーペット20に仮保持する構成について〕
図8に図示されるように、まず、カーペット20の折返し端部に形成された軸孔20hに、係合ピン30の軸部32の他端32b(先端側)をバックパネル14に向けるように挿通する。
このとき、軸部32に設けられた係合部片36が弾性変形して、自由状態から縮径する。そして、軸部32の鍔形状に形成された仮保持部36bも係合部片36の弾性変形によって縮径する。そして、さらに係合ピン30をカーペット20の軸孔20hに押し込むと、仮保持部36bが軸孔20hを通過した後に係合部片36と共に、自由状態に拡開する。この状態では、係合ピン30の係止鍔部34が、カーペット20の第2挟持外面20aと軸方向に対して当接し、仮保持部36bはカーペット20(部品)の第2対向面20bと軸方向に対して当接する。これにより、カーペット20は、係合ピン30の係止鍔部34と仮保持部36bによって軸方向から挟持される。また、突部36cが軸孔20hに対して径方向から当接(軸孔20hの内周面に当接)して支持する。この仮保持部36bの鍔形状は、カーペット20の軸孔20hより大きな径で形成されているため、係合ピン30が、軸孔20hから抜け落ちない状態を保持する。
〔カーペット20に仮保持された係合ピン30をバックパネル14に固定する構成について〕
図9に図示されるように、次に、カーペット20に仮保持された係合ピン30の他端32bをバックパネル14の係合孔14hに挿通する。
軸部32に設けられた係合部片36は、弾性変形して、自由状態から縮径する。このとき、仮保持部36bの鍔形状は、係合部片36とともに縮径した状態においてもカーペット20の軸孔20hより大きな径の関係で形成されているため、カーペット20の軸孔20hから抜け落ちることはない。そして、さらに係合ピン30を係合孔14hに押し込むと、肩部36aが係合孔14hを通過すると係合部片36と共に、自由状態に拡開する。この状態では、係合部片36の肩部36aが、バックパネル14の第1挟持外面14aと軸方向に対して当接し、仮保持部36bはバックパネル14の第1対向面14bと軸方向に対して当接する。これにより、バックパネル14は、係合ピン30の肩部36aと仮保持部36bによって軸方向から挟持される。これにより、係合ピン30によってカーペット20のバックパネル14への固定が完了する。
このように、本実施例1の部品固定用の係合ピン30によれば、係合ピン30は、部品の軸孔20hに装着する際、拡開方向に弾性力が付与された複数の係合部片36が形成されているため軸孔20hへの挿入が容易である。また、係合ピン30の係合部片36には、軸孔20hに挿入した状態を仮保持する仮保持部36bが構成されている。これにより、係合ピン30は、部品の軸孔20hへ装着した後も抜け落ちることを防止することができる。
また、係合部片36の仮保持部36bは、径方向の鍔形状として形成された部片とされている。そのため、この仮保持部36bと、軸部32の軸方向の一端32aに形成された係止鍔部34とによって、部品の軸孔20hに対し、軸方向から安定して挟持できるため、仮保持部36bによる抜け防止の向上が図られる。
また、仮保持部36bによる仮保持状態は、部品の軸孔20hに対し軸方向からの保持に加え径方向からの保持することができるため、より効果的に係合ピン30を部品に仮保持することができる。
以上、本発明の実施形態について実施例1について説明したが、本発明の部品固定用の係合ピンは、本実施の形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。
例えば、本実施例の突部は軸孔と略同じ径の大きさに形成された構成であった。しかしながら、これに限定されず、突部は、カーペットの軸孔と係合しない自由状態において、この軸孔よりも径の大きい突部として配置形成する構成であってもよい。これによれば、軸孔に対して径方向から当接(軸孔の内周面に当接)して支持する際に径方向外方に向かって押し付けるように弾性支持することができるため、仮保持力の向上を図ることができる。
また、本実施例の係合ピンは、シートバックにカーペットを固定する構成について示した。すなわち、「固定部材」としてシートバックのバックパネル、「部品」としてカーペットの構成について示した。しかしながら、これに限定されず、本発明における固定部材はシートバックのバックパネルに限定されず、種々の構造体であればよい。また、部品においても、種々の部材に適用できる。
10 車両用シート
12 シートバック
12a シートバックの背面
14 バックパネル
14a 第1挟持外面
14b 第1対向面
14c ストッパー
14h 係合孔
16 シートパッド
18 表皮
18a フック
20 カーペット
20a 第2挟持外面
20b 第2対向面
20c 縫合部
20h 軸孔
22 ヘッドレスト
30 係合ピン
32 軸部
32a 軸部の軸方向の一端
32b 軸部の軸方向の他端
34 係止鍔部
36 係合部片
36a 肩部
36b 仮保持部
36c 突部
36d 離間部位
36e 軸部対向面
36f 傾斜面
36g 連結部位
36h 首状部位

Claims (2)

  1. 係合孔が形成される固定部材と、該係合孔に対応する位置に軸孔が形成される部品とを重合し、前記係合孔と前記軸孔に挿通され前記重合した固定部材と部品との両挟持外面を挟持係合することで前記部品を前記固定部材に固定する部品固定用の係合ピンであって、
    前記係合孔と前記軸孔に挿通可能な軸部を有しており、
    前記軸部の軸方向の一端には前記部品の挟持外面を軸方向に対して挟持することのできる係止鍔部が一体的に形成されており、
    前記軸部の軸方向の他端には該他端から前記一端方向に向けて一体的に延出形成され、かつ拡開方向に弾性力が付与された複数の係合部片が形成されており、
    前記係合部片には自由状態から縮径して前記固定部材の係合孔に挿入されることにより該固定部材の挟持外面を軸方向に対して挟持することのできる肩部が形成されていると共に、該肩部より軸方向一端側位置には前記部品の軸孔に挿入して該部品に当該係合ピンを軸方向に対して仮保持することのできる仮保持部が形成されており、
    当該係合ピンは固定部材への係合に先立って、前記係合部片の仮保持部によって部品に仮保持することができるようになっており、
    前記係合部片の仮保持部は径方向の鍔形状として形成された部片であり、
    前記仮保持部の鍔形状は、前記係合部片とともに縮径した状態においても前記軸孔より大きな径の関係で形成されており、
    前記部品は前記係合ピンが前記固定部材に係合された状態においても仮保持された状態を維持していることを特徴とする部品固定用の係合ピン。
  2. 請求項1に記載の部品固定用の係合ピンであって、
    前記仮保持として形成された径方向の鍔形状の部片には、仮保持される状態で前記部品の軸孔に対して径方向から当接することのできる部位を有することを特徴とする部品固定用の係合ピン。
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