JP5631794B2 - レンズ押圧装置及びレンズ嵌合方法 - Google Patents

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Description

筒状のレンズホルダの上端部にセットされたレンズを、下方へ押圧して前記レンズホルダに嵌合させるレンズ押圧装置及びレンズ嵌合方法に関するものである。
レンズをレンズホルダに組み込む方法としては、例えば、下記特許文献1、2に記載されているように、移動自在のレンズ支持台上にレンズをセットし、レンズを動かしながらレンズの位置決めを行った後、レンズホルダとレンズとの間の隙間を塞ぐように接着する方法が知られている。しかし、この方法では、1つ1つのレンズについて位置決めを行う必要があり、このための装置が必要となるのでコストが高くなってしまう。また、位置決めに時間が掛かってしまうため、大量生産にも向かないといった問題がある。
このような問題を防止するための方法としては、レンズやレンズホルダの精度を上げ、レンズをレンズホルダに嵌合させるだけでレンズ組み付け作業を完了させる方法がある。この方法によれば、レンズやレンズホルダの精度を上げる必要があるものの、レンズの位置決めを行う手間や装置を省けるのでコストを抑えることができるだけでなく大量生産にも向いている。
しかし、この方法の場合、レンズとレンズホルダとの隙間がなくなるので、レンズを嵌合させる際にレンズが傾いてしまったにも関わらず強引にレンズを嵌合させようとすると、レンズやレンズホルダが破損してしまう恐れがあった。このため、下記特許文献3、4では、レンズを押圧する押圧ヘッドを首振り自在に設け、レンズホルダに対して真っ直ぐにレンズを押圧できるようにしている。
特開2008−003179号公報 特開2006−330210号公報 特開2001−059930号公報 特開2003−223739号公報
しかしながら、上記特許文献3、4では、レンズを押圧する際に押圧ヘッドとレンズとが吸着または固着してしまい、押圧ヘッドを上方へ移動させた際に、押圧ヘッドとともにレンズが連れ上がってしまうといった問題があった。
本発明は、上記背景を鑑みてなされてものであり、レンズの連れ上がりを防止できるレンズ押圧装置及びレンズ嵌合方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ押圧装置は、筒状のレンズホルダの上端部にセットされたレンズを下方へ押圧して前記レンズホルダに嵌合させるレンズ押圧装置において、上下に延びる円筒状に形成され、下面が前記レンズの上面に密着され、この下面により前記レンズを押圧する押圧ヘッドと、前記押圧ヘッドを取り囲むリング状に形成されて前記押圧ヘッドの外周に取り付けられる軸受けと、前記軸受けの外周を支持し、前記軸受けとともに前記押圧ヘッドを上下に移動させる押圧ヘッド移動機構と、前記押圧ヘッドを上方に移動させて前記レンズから離間させる際に、前記押圧ヘッドの上端から前記押圧ヘッド内を通して前記レンズの上面に送気する送気手段と、を備え、前記送気手段は、前記レンズの直径をa(mm)、前記レンズの質量をb(g)、前記送気の際の風量をx(l/min)、前記送気の際の風圧をy(MPa)としたときに、
0.00241a+0.439≦x≦0.483a+36.790
または、
0.000241a+0.0189≦y≦0.00965a+0.556
または、
0.00761b+0.450≦x≦0.304b+38.997
または、
0.000761b+0.0200≦y≦0.304b+0.600
のいずれかを満たすように前記送気を行うことを特徴としている。
前記送気手段は、前記押圧ヘッドが上方に移動を開始するよりも所定の第1時間だけ前から前記送気を開始することが好ましい。
また、前記送気手段は、前記押圧ヘッドが上方へ移動を開始してから所定の第2時間が経過した後に前記送気を停止することが好ましい。
さらに、前記軸受けとして、この軸受けの中心軸の中央である軸受け中心を支点に前記押圧ヘッドを首振り自在に支持する調芯機能付きの軸受けを用いることが好ましい。
また、前記押圧ヘッドは、外径が前記レンズの外径よりも小さく形成され、下面が前記レンズに密着され、この下面により前記レンズを押圧する第1筒部と、前記第1筒部よりも大径に形成され、前記第1筒部の外側に配置されるとともに、下端部が前記第1筒部の下面よりも下方に位置するように前記第1筒部よりも下方に長く形成された第2筒部と、前記第1筒部の外周と前記第2筒部の内周との間を橋渡すように形成され、前記第1筒部と前記第2筒部とを連結して一体化する連結部と、を有し、前記軸受けは、前記レンズの押圧時に前記レンズの上面が水平面に対して傾くように前記レンズが回転した場合の回転中心と、前記押圧ヘッドが首を振る際の回転中心である前記軸受け中心とが一致または近接するように、前記軸受け中心を前記第1筒部の下面よりも下方に位置させた状態で前記第2筒部の外周に取り付けられることが好ましい。
さらに、前記軸受けは、前記軸受け中心が、前記レンズの下面中心と一致するように、前記第2筒の外周に取り付けられることが好ましい。
また、本発明のレンズ嵌合方法は、上述したレンズ押圧装置を用いて、前記レンズホルダに前記レンズを嵌合させることを特徴としている。
前記レンズが前記レンズホルダの最深部に嵌合されるまでの間に、少なくとも1回は前記押圧ヘッドを上方へ向けて移動させた後、再度下方へ向けて移動させることが好ましい。
本発明によれば、押圧ヘッドを上方へ移動させてレンズから離間させる際に、押圧ヘッド内を通してレンズの上面に送気するようにしたので、レンズの連れ上がりを防止できる。
また、押圧ヘッドとレンズの回転中心を一致又は近接させるようにすれば、傾いたレンズが真っ直ぐになったり、真っ直ぐだったレンズが傾いてしまった際などに、レンズと押圧ヘッドの当接位置がほとんど変わらないので、例えば、押圧ヘッドとレンズの回転中心が離れており、傾いたレンズが真っ直ぐになったり、真っ直ぐだったレンズが傾いてしまった際などにレンズと押圧ヘッドの当接位置がずれてしまう場合と比較して、レンズの傷付きを防止できる。
レンズ押圧装置の平面図である。 押圧ヘッドの高さと送気開始及び送気停止のタイミングを示す説明図である。 レンズ押圧装置の平面図である レンズ押圧装置の平面図である。 レンズ押圧装置の平面図である レンズ押圧装置の平面図である レンズ押圧装置の平面図である
図1において、レンズ押圧装置10は、レンズホルダ12にレンズ14を嵌合させてレンズモジュールを製造するレンズモジュール製造ラインに設置される。レンズモジュール組立ラインでは、図示しないロボットアームなどによってレンズ押圧装置10の下方に設置された加工台16上にレンズホルダ12をセットし、さらに、レンズホルダ12上にレンズ14をセットする。そして、レンズ押圧装置10によって、レンズ14を下方へ押圧してレンズホルダ12に嵌合させる。
レンズホルダ12は、略円筒形状に形成され、内周に沿ってリング状の突起12aが設けられている。レンズ14としては、例えば、直径25.3(mm)、質量6.58(g)のものや直径4.58(mm)、質量0.0106(g)のものが用いられる。本実施形態では、レンズ14を、突起12aに当接するまでレンズホルダ12に対して真っ直ぐに(レンズ14の中心軸がレンズホルダ12の中心軸に対して傾くことなく)嵌合させるだけで、レンズ14の位置決め及び固定が完了するように、レンズ14及びレンズホルダ12を精度良く形成している。
レンズ押圧装置10は、アクチュエータ18を備えている。アクチュエータ18は、上下に長い円柱状のロッド18aを備え、ロッド18aを下方へ向けた状態で加工台16の上方に固定されている。そして、アクチュエータ18は、制御部20の制御のもと、例えば、オイルや気体の圧力を利用してロッド18aを上下に移動させる。
ロッド18aの下端には、ヘッド保持部22が固定されている。ヘッド保持部22は、円筒形状の筒部22aを有しており、筒部22aの内周には軸受け24を介して押圧ヘッド26が支持されている。
軸受け24は、外輪と内輪とこれらの間に配置される球体(または円筒形状や樽形のコロ)とを備え、外輪の内側で内輪がその中心軸周りに回転自在に支持されている。この軸受け24は、外輪が筒部22aの内周に固定され、内輪が押圧ヘッド26の外周に固定されている。また、本実施形態では、軸受け24として、自動調芯機能付きの軸受け、すなわち、外輪の内壁が軸受け24の中心(軸受け24の中心軸の長手方向中央)と一致する点を中心とした球面から形成され、外輪の内側で内輪が軸受け24の中心を支点に首振り自在に支持されているものを用いている。
押圧ヘッド26は、外径がレンズ14の外径よりも一回り小さいロッド状に形成されている。そして、押圧ヘッド26は、ヘッド保持部22の移動に伴って上下に移動する。押圧ヘッド26が下方に移動すると、押圧ヘッド26の下面がレンズ14の上面に密着され、この状態からさらに押圧ヘッド26が下方に移動すると、押圧ヘッド26の下面によりレンズ14が押圧されてレンズホルダ12に嵌合される。前述のように、押圧ヘッド26は、自動調芯機能付きの軸受け24により支持されており、軸受け24の中心を支点に首振り自在となっている。このため、レンズホルダ12に嵌合させる過程でレンズ14が傾いた場合であっても、この傾きが自動的に修正される。
一方、レンズ14を嵌合させる際に押圧ヘッド26にレンズ14が吸着(または固着)してしまい、押圧ヘッド26をレンズ14から離間させる際にレンズ14が上方に連れ上がってしまうといった問題があった。このため、レンズ押圧装置10では、押圧ヘッド26の上端中央部から下端中央部まで貫通する通気孔26aを設ける(すなわち、押圧ヘッド26を略円筒形状に形成する)とともに、この通気孔26aからレンズ14の上面へ向けて送気する送風機28を設けている。
送風機28は、レンズ押圧装置10の外部に配置され、ヘッド保持部を貫通するように設けられた送気チューブ30の先端30aが通気孔26aの上端に接続されている。そして、送風機28は、制御部20による制御のもと、押圧ヘッド26をレンズ14から離間させる際に、送気チューブ30及び通気孔26aを介してレンズ14の上面に送気して、レンズ14の連れ上がりを防止する。このとき、送気の風量や風圧が強すぎるとレンズ14が位置ズレを起こしてしまう。このため、送気の風量や風圧は、レンズ14の連れ上がりを防止できる最低限の風量や風圧、具体的には、風量が1.3(l/min)以下、風圧が0.1(MPa)以下であることが好ましい。なお、送風機28を、例えば、ヘッド保持部22に固定するなどしてレンズ押圧装置10の内部に配置してもよい。
以下、レンズホルダ12にレンズ14を嵌合させる手順、及び、レンズ14の嵌合後に押圧ヘッド26をレンズ14から離間させる手順について図面をもとに説明を行う。
初めに、制御部20は、アクチュエータ18を制御してレンズ14とレンズホルダ12の設置を妨げない程度上方に押圧ヘッド26を退避させる(図1参照)。この状態で、レンズホルダ12が加工台16上にセットされる。レンズホルダ12は、その中心軸が押圧ヘッド26の中心軸と一致するように、加工台16上にセットされる。この後、レンズホルダ12上にレンズ14がセットされる。レンズ14は、その中心軸がレンズホルダ12の中心軸と一致するようにセットされる。
図2に示すように、レンズ14がレンズホルダ12上にセットされると、制御部20は、アクチュエータ18を制御して押圧ヘッド26を下方へ移動させる。押圧ヘッド26が下方に移動すると、押圧ヘッド26の下面がレンズ14の上面に密着した後、押圧ヘッド26の下面によりレンズ14が押圧されてレンズホルダ12に嵌合される。なお、押圧ヘッド26が自動調芯機能付きの軸受け24により支持されているので、レンズ14を嵌合させる過程でレンズ14が傾いた場合、この傾きが自動的に修正される。
制御部20は、レンズ14が嵌合された後(押圧ヘッド26が最下部まで移動された後)、約1.5秒間押圧ヘッド26を最下部で保持する。そして、この後、送風機28を制御して送風を開始し、送風開始から約0.5秒経過したときに押圧ヘッド26を上方へ向けて移動させ、押圧ヘッド26の移動開始から約0.5秒経過したときに送風を停止する。このように、レンズ押圧装置10は、押圧ヘッド26をレンズ14から離間させる際に押圧ヘッド26とレンズ上面との間に送風することによって、レンズ14の連れ上がりを防止できる。
なお、本発明は、押圧ヘッドをレンズから離間させる際に押圧ヘッドとレンズ上面との間に送風することによって、レンズの連れ上がりを防止できればよいので、細部の構成は上記実施形態に限定されず適宜変更できる。例えば、レンズをレンズホルダに確実に固定するために、レンズをレンズホルダに嵌合させた後に接着してもよい。
また、上記実施形態では、ロボットアームによりレンズをレンズホルダ上にセットし、この後、レンズ押圧装置によりレンズを押圧する例で説明をしたが、例えば、送風機のモータを反転させるなどして通気孔から吸気することによって押圧ヘッドにレンズを吸着させ、この状態で押圧ヘッドをレンズホルダへ向けて下方に移動させ、レンズをレンズホルダに嵌合させてもよい。こうすることによってレンズをレンズホルダ上にセットする工程や装置(ロボットアーム)を廃止でき、コストを抑えることができる。
さらに、レンズホルダ上にレンズをセットするロボットアームとして、レンズの側面を把持するものを用いるとともに、レンズをレンズホルダ上に移動させた後もロボットアームによる把持を継続し、押圧ヘッドの下面がレンズの上面と密着した後にロボットアームによる把持を終了させてロボットアームを退避させるようにしてもよい。こうすることで、レンズホルダ上でレンズが傾いてしまうといったことが無いので、傾いた状態のレンズを押圧して嵌合させる場合と比較して、より確実にレンズやレンズホルダの破損を防止できる。
また、レンズの大きさや重さ、及び、送風機からの送風量も上記実施形態に限定されず適宜設定できる。ただし、レンズの大きさに対して風量や風圧が大きすぎると、送風によりレンズの位置ずれが生じてしまう恐れがある。このため、風量や風圧は、レンズの連れ上がりを防止できる範囲で最低の風量や風圧であることが好ましい。
具体的には、レンズの直径をa(mm)、レンズの質量をb()、風量をx(l/min)、風圧をy(MPa)としたときに、下式1〜4のいずれかを満たすことが好ましい。
式1:0.00241a+0.439≦x≦0.483a+36.790
式2:0.000241a+0.0189≦y≦0.00965a+0.556
式3:0.00761b+0.450≦x≦0.304b+38.997
式4:0.000761b+0.0200≦y≦0.304b+0.600
さらに、レンズの直径が4.58(mm)、の場合、風量上限値が39(l/min)、風量下限値が0.45(l/min)となり、レンズの直径が25.3(mm)の場合、風量上限値が49(l/min)、風量下限値が0.5(l/min)となる範囲内で送風することが好ましい。
また、レンズの直径が4.58(mm)の場合、風圧上限値が0.6(MPa)、風圧下限値が0.02(MPa)となり、レンズ直径が25.3(mm)の場合、風圧上限値が0.8(MPa)、風圧下限値が0.025(MPa)となる範囲内で送風することが好ましい。
さらに、レンズの質量が0.0106(g)の場合、風量上限値が39(l/min)、風量下限値が0.45(l/min)となり、レンズの質量が6.58(g)の場合、風量上限値が49(l/min)、風量下限値が0.5(l/min)となる範囲内で送風することが好ましい。
また、レンズの質量が0.0106(g)の場合、風圧上限値が0.6(MPa)、風圧下限値が0.02(MPa)となり、レンズの質量が6.58(g)の場合、風圧上限値が0.8(MPa)、風圧下限値が0.025(MPa)となる範囲内で送風することが好ましい。
また、上記実施形態では、押圧ヘッドを上方に移動させる約0.5秒前から送気を行い、押圧ヘッドが上方へ移動を開始してから約0.5秒後に送気を停止する例で説明をしたが、送風開始や送風停止のタイミングは適宜変更できる。ただし、この場合も、レンズの連れ上がりを防止できる範囲で最小限の長さだけ送気を行うように送風開始や送風停止のタイミングを設定することが好ましい。
さらに、上記実施形態では、自動調芯機能付きの軸受けを用いる例で説明をしたが、図3に示すレンズ押圧装置32のように、調芯機能を有さない軸受け34を用いてもよい。なお、図3以降の図面を用いた説明では上述した実施形態と同様の部材については同様の符号を付して説明を省略している。
図3において、軸受け34は、外輪と内輪とこれらの間に配置される球体とを備え、外輪の内側で内輪がその中心軸周りに回転自在に設けられている。このような軸受け34を用いることで、自動調芯機能付きの軸受けを用いる場合と比較してコストを抑えることがきる。なお、このような自動調芯機能を有さない軸受け34であっても、外輪や内輪と球体との隙間の範囲内で押圧ヘッド26が首を振ることが可能なので、自動調芯機能付きの軸受けと比較してレンズ14の傾きに対する押圧ヘッド26の追従性は低下するものの、レンズ14の傾きを修正することは可能である。
また、上記実施形態では、押圧ヘッドの上面に送気チューブを取り付ける例で説明をしたが、図4に示すレンズ押圧装置42のように、ヘッド保持部44に通気孔44aを設け、この通気孔44aに送気チューブ30を取り付けてもよい。このレンズ押圧装置42では、アクチュエータ18のロッド46に中空部を設け、ロッド46を貫通するように送気チューブ30を形成し、送風機28からの風を通気孔44a、及び、通気孔26aを介してレンズ14の上面に送気する。こうすることで、押圧ヘッド26に送気チューブ30を取り付ける場合と比較して、押圧ヘッド26の移動(首振り)が送気チューブ30によって妨げられることがなく、押圧ヘッド26が自由に移動できるので、レンズ14の傾きに対する押圧ヘッド26の追従性を高めることができる。
さらに、レンズに塵や埃が付着すると、製品(レンズモジュール)の品質低下を招いてしまうので、軸受けとしてシール性や防塵性の高いものを用いることが好ましい。特に、図4に示すように、送風機28からの風が軸受け24にも当たる構成とした場合は、シール性や防塵性の高い軸受けを用いることが好ましい。なお、軸受けのシール性や防塵性を高める方法としては、軸受けの軸方向両端部に、外輪と内輪との間の隙間を塞ぐシール部材を設けるなどの方法が考えられる。
また、レンズ押圧装置では、レンズを嵌合させる過程でレンズが傾いたり傾いたレンズが真っ直ぐになるといった事態が生じる場合があるが、このような場合に、レンズの回転中心(レンズの上面または下面が水平面に対して傾くようにレンズが回転する場合の回転中心)とは異なる点を中心に押圧ヘッドが回転する(首を振る)と、押圧ヘッドとレンズとの当接位置がずれてしまい、レンズが傷ついてしまうといった問題がある。
このような問題を防止するため、図5に示すレンズ押圧装置52のように、押圧ヘッド54の回転中心を、レンズ14の回転中心(本例ではレンズ14の下面中央をレンズ14の回転中心と見なしている)に一致(または近接)させることが好ましい。図5において、レンズ押圧装置52は、アクチュエータ18のロッド18aの下端にヘッド保持部56が固定されている。ヘッド保持部56は、上述した実施形態よりも大径の筒部56aを備え、この筒部56aの内側には軸受け58を介して押圧ヘッド60が支持されている。
軸受け58は、外輪と内輪とこれらの間に配置される球体とを有し、外輪の内側で内輪がその中心軸周りに回転自在に支持されている。この軸受け58は、外輪が筒部56aの内周に固定され、内輪が押圧ヘッド54の外周に固定されている。また、軸受け58としては、自動調芯機能付きのものが用いられ、外輪の内壁が、軸受け58の中心Aを中心とする球面となっており、外輪の内側で内輪が中心Aを支点に首振り自在に支持されている。これにより、押圧ヘッド60は、中心Aを支点に首振り自在となっている(押圧ヘッド60の回転中心が中心Aとなっている)。
押圧ヘッド60は、第1筒部60aと、第1筒部60aよりも一回り大きく形成され、第1筒部60aの外側に配置される第2筒部60bと、第1筒部60aの外周上端部と第2筒部60bの内周上端部との間の隙間を塞ぐように設けられ、第1、第2筒部60a、60bを連結して一体化させる連結部60cとを備えている。そして、押圧ヘッド60は、第2筒部60bの外周に軸受け58が固定されている。
第1筒部60aは、外径がレンズ14の外径よりも一回り小さく形成されており、下面がレンズ14に当接されて、この下面によりレンズ14を押圧する。第2筒部60bは、レンズホルダ12よりも一回り大きく形成されている。また、第2筒部60bは、下端部が第1筒部60aの下面よりも下方に配置されるように、第1筒部60aよりも下方に長く形成されている。そして、軸受け58は、中心Aが、第1筒部60aの下面よりもレンズ14の厚み分だけ下方に位置するように、第2筒部60bの外周下端部に固定される。
こうすることで、図6に示すように、押圧ヘッド60をレンズ14に密着させると、押圧ヘッド60の回転中心、すなわち軸受け58の中心Aがレンズ14の回転中心であるレンズ14の下面中央と一致する。これにより、レンズ押圧装置52では、レンズ14を嵌合させる過程でレンズ14が傾いたり傾いたレンズ14が真っ直ぐになるといった事態が生じても、押圧ヘッド60がレンズ14と一体になって回転し、押圧ヘッド60とレンズ14との当接位置がほとんど変化しないので、レンズ14の傷つきを防止できる。
なお、図5、図6の例では、押圧ヘッドの回転中心をレンズの下面中央と一致させる例で説明をしたが、押圧ヘッドの回転中心をレンズの上面中央と一致させてもよい。もちろん、押圧ヘッドの回転中心をレンズの中心(上面中央と下面中央との中間)と一致させてもよい。このように、押圧ヘッドの回転中心をいずれの位置に設定するかは適宜変更できる。しかし、押圧ヘッドの回転中心がレンズの回転中心から遠ざかるほど、レンズが傾いたり傾いたレンズが真っ直ぐになるときの押圧ヘッドとレンズの当接位置の変化が大きくなってしまうので、この変化をできるだけ小さくしてレンズの傷付きを防止するために、押圧ヘッドの回転中心をレンズの回転中心にできるだけ近接させることが好ましい。
また、上記実施形態では、押圧ヘッドを1回だけ下方へ移動させてレンズをレンズホルダに嵌合させる例で説明をしたが、押圧ヘッドを2回に分けて下方へ移動させてレンズを嵌合させてもよい。もちろん、押圧ヘッドを3回以上に分けて下方へ移動させてレンズを嵌合させてもよい。このように複数回に分けて押圧してレンズを嵌合させる場合も、各回の押下後やレンズの嵌合後に押圧ヘッドをレンズから離間させる際に送気を行うことでレンズの連れ上がりを防止できる。
さらに、図7に示すレンズ押圧装置70のように、押圧ヘッド72の外周72aとヘッド保持部74の内周74aとによって押圧ヘッド72の首振りの角度を規制してもよい。図7の例では、外周72aと内周74aとを近接させ、外周72aが内周74aと当接するまでの角度範囲内で押圧ヘッド72が首を振るように、押圧ヘッド72の首振りの角度を規制している。
10、32、42、52、70 レンズ押圧装置
12 レンズホルダ
14 レンズ
16 加工台
18 アクチュエータ
20 制御部
22、44、56、74 ヘッド保持部
24、34、58 軸受け
26、60、72 押圧ヘッド
26a、44a 通気孔
28 送風機
30 送気チューブ
66a 第1筒部
66b 第2筒部
66c 連結部
A 中心(軸受け中心)

Claims (8)

  1. 筒状のレンズホルダの上端部にセットされたレンズを下方へ押圧して前記レンズホルダに嵌合させるレンズ押圧装置において、
    上下に延びる円筒状に形成され、下面が前記レンズの上面に密着され、この下面により前記レンズを押圧する押圧ヘッドと、
    前記押圧ヘッドを取り囲むリング状に形成されて前記押圧ヘッドの外周に取り付けられる軸受けと、
    前記軸受けの外周を支持し、前記軸受けとともに前記押圧ヘッドを上下に移動させる押圧ヘッド移動機構と、
    前記押圧ヘッドを上方に移動させて前記レンズから離間させる際に、前記押圧ヘッドの上端から前記押圧ヘッド内を通して前記レンズの上面に送気する送気手段と、を備え
    前記送気手段は、前記レンズの直径をa(mm)、前記レンズの質量をb(g)、前記送気の際の風量をx(l/min)、前記送気の際の風圧をy(MPa)としたときに、
    0.00241a+0.439≦x≦0.483a+36.790
    または、
    0.000241a+0.0189≦y≦0.00965a+0.556
    または、
    0.00761b+0.450≦x≦0.304b+38.997
    または、
    0.000761b+0.0200≦y≦0.304b+0.600
    のいずれかを満たすように前記送気を行うことを特徴とするレンズ押圧装置。
  2. 前記送気手段は、前記押圧ヘッドが上方に移動を開始するよりも所定の第1時間だけ前から前記送気を開始することを特徴とする請求項1記載のレンズ押圧装置。
  3. 前記送気手段は、前記押圧ヘッドが上方へ移動を開始してから所定の第2時間が経過した後に前記送気を停止することを特徴とする請求項1または2記載のレンズ押圧装置。
  4. 前記軸受けとして、この軸受けの中心軸の中央である軸受け中心を支点に前記押圧ヘッドを首振り自在に支持する調芯機能付きの軸受けを用いたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のレンズ押圧装置。
  5. 前記押圧ヘッドは、
    外径が前記レンズの外径よりも小さく形成され、下面が前記レンズに密着され、この下面により前記レンズを押圧する第1筒部と、
    前記第1筒部よりも大径に形成され、前記第1筒部の外側に配置されるとともに、下端部が前記第1筒部の下面よりも下方に位置するように前記第1筒部よりも下方に長く形成された第2筒部と、
    前記第1筒部の外周と前記第2筒部の内周との間を橋渡すように形成され、前記第1筒部と前記第2筒部とを連結して一体化する連結部と、を有し、
    前記軸受けは、
    前記レンズの押圧時に前記レンズの上面が水平面に対して傾くように前記レンズが回転した場合の回転中心と、前記押圧ヘッドが首を振る際の回転中心である前記軸受け中心とが一致または近接するように、前記軸受け中心を前記第1筒部の下面よりも下方に位置させた状態で前記第2筒部の外周に取り付けられることを特徴とする請求項記載のレンズ押圧装置。
  6. 前記軸受けは、
    前記軸受け中心が、前記レンズの下面中心と一致するように、前記第2筒の外周に取り付けられることを特徴とする請求項記載のレンズ押圧装置。
  7. 請求項1〜いずれか記載のレンズ押圧装置を用いて、前記レンズホルダに前記レンズを嵌合させることを特徴とするレンズ嵌合方法。
  8. 前記レンズが前記レンズホルダの最深部に嵌合されるまでの間に、少なくとも1回は前記押圧ヘッドを上方へ向けて移動させた後、再度下方へ向けて移動させることを特徴とする請求項記載のレンズ嵌合方法。
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