JPS632739B2

JPS632739B2 -

Info

Publication number: JPS632739B2
Application number: JP57112011A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Kasuga
Original assignee: Haruchika Precision Co Ltd
Current assignee: Haruchika Precision Co Ltd
Priority date: 1982-06-29
Filing date: 1982-06-29
Publication date: 1988-01-20
Also published as: JPS597549A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、レンズ研削機に関するものである
が、特に小・中径の精密球芯レンズの研磨装置に
関するものである。

従来から一般的に用いられているレンズ研磨装
置は、ホルダーシヤフト（かんざし棒）を差して
いる方向が研磨皿の球芯を常に加圧しているか否
かの２種類に大別することができる。本発明は後
者に属するものであり、主として研磨皿の球芯を
揺動させてレンズを研磨する装置である。これら
従来装置も、揺動運動の中心がレンズＲ及び研磨
皿Ｒの球芯になる方式と、ホルダーシヤフトを球
芯に向けて揺動させる方式とがあり、前者はレン
ズの角度が変化するためレンズには常にアンバラ
ンスに加圧されてしまうので、レンズＲの再現性
が悪くなるばかりか、研磨皿が非常に早く磨耗す
るので、頻繁に皿Ｒの再調整と揺動振り角や巾の
再調整が必要となる。また、後者は凹レンズの場
合は問題はないが凸レンズを研磨する場合には多
くの問題点が生じていた。

そこで、本願出願人が長年研究を重ねてこれら
の問題点を解消するために開発したレンズ研磨装
置（特願昭57―74289号）すなわち筒体のボツク
ス内の中央部にスピンドル付駆動軸を内設した該
駆動軸の先端に球面状のへこみを具備せしめた研
磨皿を取付け、かつ他端にＶプーリーを取付けて
モーターを介して研磨皿を回転せしめると共に、
ボツクス内の上方にセンターシヤフトを取付けベ
アリングを介してボツクス全体を振子状に揺動せ
しめた研磨皿回転揺動機構Ａと、前記研磨皿の対
向上部に研磨ホルダーを連着したホルダーシヤフ
トを固定し、該ホルダーシヤフトに加圧用のスプ
リング付ホルダーアームを付設せしめた研磨ホル
ダー固定加圧機構Ｂとを設け、該両機構の研磨皿
と研磨ホルダー間にレンズＬを圧置させ研磨皿を
回転、かつ揺動せしめて研磨なさしめることによ
つていかなる角度でも研磨皿に対してレンズは常
に一定圧であるから、常時安定状態にて研磨でき
正確かつ良質なる研磨加工レンズが得られるよう
になつた。

本発明は、上記装置のうち研磨ホルダー固定加
圧機構Ｂに関して、更に改良を加えたものであつ
て、研磨ホルダーアームを介してホルダーシヤフ
トを昇降、旋回させて自動的にレンズを供給、脱
却し、かつ研磨加工する自動レンズ研磨装置にお
いて、前記ホルダーシヤフトの上端部に加圧用の
スプリングを介して研磨皿の球芯方向に向けて常
に一定加圧するシヤフト加圧ナツクルを取付け、
かつ下端部の突端にはラツパ管状に成形したセン
ターポイントを取付けたホルダーシヤフトと、該
ホルダーシヤフトに真空ポンプを介してエアーを
吸引し、かつエアーシリンダーを介して昇降させ
る吸着パイプと、下端部にレンズ吸着部を形成し
かつ軸芯部にレンズ吸着溝を形成し、一方上端部
には断面Ｖ字状に形成したセンターチツプを設
け、該センターチツプと前記ホルダーシヤフトの
センターポイント間に回転球を介在してなる研磨
ホルダーとからなり、前記エアーシリンダー及び
真空ポンプを介して吸着パイプを昇降させると共
に、前記研磨ホルダーに吸着されている被研磨レ
ンズを昇降かつ旋回なさしめるレンズ研磨装置の
おけるレンズ加圧位置決め機構とし、更に一端を
シヤフトストツパーに固定したスプリングベース
の他端にスプリングアジヤストナツクルを取付
け、該スプリングアジヤストナツクルと前記シヤ
フト加圧ナツト間にスプリングを弾着し、該スプ
リングアジヤストナツクルを作動して研磨ホルダ
ーの加圧位置を調節する機構にすることによつ
て、従来よりも更にその位置決めを良好にすると
共に、研磨効果を良好ならしめることを目的とし
たレンズ研磨装置におけるレンズ加圧位置決め機
構である。

以下、図面に従つて本発明の一実施例について
説明する。

第１図は、本発明のレンズ研磨装置におけるレ
ンズ加圧位置決め機構の概要を示したものであ
る。図中１はホルダーシヤフトであり、先端部に
は研磨ホルダー１４が取付けてある。このホルダ
ーシヤフト１は下方向にはフランジ５付の吸着パ
イプ４が嵌挿されており、更にスプリング６を巻
装させてシリンダーナツクル１０を介してシリン
ダーロツト９に連着してある。１１はシリンダー
ナツクル１０を吸着パイプ４に固定するためのヘ
ツドナツトである。２０は研磨ホルダーアームで
あり、ホルダーシヤフト１にスライドメタル２７
にて締着してある。この研磨ホルダーアーム２０
は、シヤフトジヤストベース２３を介して吸着用
のエアーシリンダー２１に固定されている。シヤ
フトジヤストベース２３には、クランプレバー２
５にて研磨ホルダーアームを上下の位置決めをす
るための縦長の長穴２６が設けてある。２４はエ
アーホースである。３０はシヤフトストツパーで
あり、ホルダーシヤフト１を貫通させてシヤフト
アジヤストベース２３とスプリングベース２８に
固着されている。２９は更にホルダーシヤフト１
に固着するためのシヤフトロツクナツトである。
３１はシヤフト加圧ナツクルであり、一端はホル
ダーシヤフト１の上端部に固着させ、他端は加圧
用のスプリング３２を介してスプリングアジヤス
トナツクル３３に弾着してある。３４は蝶ボルト
であり、スプリングアジヤストナツクル３３を上
下調節用に設けたものである。

第２図は、本機構の要部を示した一部拡大断面
図であり、主として研磨ホルダー１４の部分を表
わしてある。２はホルダーシヤフト１の先端部に
取付けてあるセンターポイントである。このセン
ターポイント２は先端をラツパ管状に成形し、ホ
ルダーシヤフト１には着脱自在になるようポイン
トソケツト３を介して螺着してある。先端をラツ
パ管状にしたのは、センターカバー１８を介して
センターポイント２が上下に多少移動できるよう
にして、研磨ホルダー１４の全体に多少のグラ付
（あそび）を持たせたためと、研磨ホルダー１４
に取付けてある断面Ｖ字状に成形したセンターチ
ツプ１７間に回転球１９を自在に回動できるよう
にしたためである。すなわち、研磨ホルダー１４
に固着されているセンターカバー１８付のセンタ
ーチツプ１７とホルダーシヤフト１の先端に取付
けてあるセンターポイント２の突端との間に回動
自在用の回転球１９を緩嵌させて研磨ホルダー１
４の回転と揺動を自在ならしめてある。なお、研
磨ホルダー１４には、レンズＡを吸着させるため
の吸着部１５と吸着溝１６とが内設してある。吸
着溝１６は研磨ホルダー１４の中心部に小穴を溝
設し、吸着パイプ４のエアー通路１２を経て真空
ポンプＢにて吸着するようにしてある。７と８は
Ｏリングであり、１３はエアージヨイントであ
る。

次に、本機構の作用操作について説明すればま
ず研磨皿回転揺動機構（図示せず）をセツトした
ならば、第１図及び第２図に示すように本機構を
セツトする。すなわち、研磨レンズＡの形状、寸
法等に合わせて研磨ホルダーアーム２０をクラン
プレバー２５を介して位置決めをする。次に、蝶
ボルト３４を調節しながらスプリングアジヤスト
ナツクル３３を少しずつゆるめながらホルダーシ
ヤフト１への加圧を調整し、吸着パイプ４への加
圧調節を行なう。このようにして、研磨ホルダー
アーム２０と吸着パイプ４の加圧調整が完了した
ならば真空ポンプＢを作動（図示せず）し、研磨
ホルダー１４の吸着溝１６から常時エアーを吸引
させ吸着部１５に研磨レンズＡが吸着できるよう
にセツトすれば、研磨レンズＡは第２図に示すよ
うに研磨ホルダー１４の吸着部１５に吸着保持さ
れる。このように保持された研磨レンズＡは、研
磨皿回転揺動機構の研磨皿（図示せず）によつ
て、自在に回転され、かつ揺動研磨されることに
なる。

更に、本機構の具体的な作用としては、研磨
皿の高低に対する研磨ホルダーの調節をクランプ
レバーを緩め機構全体を上下に移動することによ
り行い、ホルダーシヤフトは上方より加圧スプ
リングにより常に下方（研磨皿の球芯方向）に加
圧されていてエアーシリンダーにより上下方向に
は動かない、エアーシリンダーにより上下方向
に移動されるのは吸着パイプであり、吸着パイ
プはレンズを供給、脱却する場合にのみ研磨ホル
ダー上に下降、密着して、真空ポンプの吸引によ
りレンズを吸着し、同時に研磨ホルダーを水平か
つ一定位置に固定し、またレンズ研磨時には吸
着パイプは上昇し、研磨ホルダーより離れ研磨ホ
ルダーは研磨皿上で自由に回転、揺動し、加圧ス
プリングの引つ張り力によりホルダーシヤフトを
介して常に研磨皿の球芯方向に向け一定に加圧さ
れることになる。

本発明は以上のように構成されているので、従
来方式よりも従来装置では、常時目安調整しな
がら操作しなければならなかつたが、本装置では
その必要はまつたくなくセツトを完了すれば後は
装置そのものが自動的に調整できるようになつて
おり、微調整がいたつて簡単であり、しかもそ
の操作が容易であるから、熟練を要せず操作がで
き、研磨加工の高速化がはかれるので、作業能
率を高めることができ、更に、レンズ研磨の仕
上げ面を精度化することができると共に、常に一
定化した良質の製品を得ることができる、などの
多くの効果を有するので、性能面、作業面、経済
面、実用面等あらゆる面から優れたレンズ研磨装
置における、レンズ加圧位置決め機構と云える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のレンズ研磨装置におけるレン
ズ加圧位置決め機構を示した全体概要説明図、第
２図はその要部の一部拡大図である。１…ホルダーシヤフト、２…センターポイン
ト、４…吸着パイプ、６．３２…スプリング、
７．８…Ｏリング、９…シリンダーナツクル、１
０…シリンダーロツト、１２…エアー通路、１３
…エアージヨイント、１４…研磨ホルダー、１５
…吸着部、１６…吸着溝、１７…センターチツ
プ、１８…センターカバー、１９…回転球、２０
…研磨ホルダーアーム、２１…エアーシリンダ
ー、２２…シリンダーフランジ、２３…シヤフト
アジヤストベース、２４…エアーホース、２５…
クランプレバー、２６…長穴、２７…シヤフトス
トツパーベース、２８…スプリングベース、２９
…シヤフトロツクナツト、３１…シヤフト加圧ナ
ツクル、３３…スプリングアジヤストナツクル、
３４…蝶ボルト。

Claims

【特許請求の範囲】１研磨ホルダーアームを介してホルダーシヤフ
トを昇降、旋回させて自動的にレンズを供給、脱
却し、かつ研磨加工する自動レンズ研磨装置にお
いて、前記ホルダーシヤフトの上端部に加圧用の
スプリングを介して研磨皿の球芯方向に向けて常
に一定加圧するシヤフト加圧ナツクルを取付け、
かつ下端部の突端にはラツパ管状に成形したセン
ターポイントを取付けたホルダーシヤフトと、該
ホルダーシヤフトに真空ポンプを介してエアーを
吸引し、かつエアーシリンダーを介して昇降させ
る吸着パイプと、下端部にレンズ吸着部を形成し
かつ軸芯部にレンズ吸着溝を形成し、一方上端部
には断面Ｖ字状に形成したセンターチツプを設
け、該センターチツプと前記ホルダーシヤフトの
センターポイント間に回転球を介在してなる研磨
ホルダーとからなり、前記エアーシリンダー及び
真空ポンプを介して吸着パイプを昇降させると共
に、前記研磨ホルダーに吸着されている被研磨レ
ンズを昇降かつ旋回なさしめることを特徴とする
レンズ研磨装置のおけるレンズ加圧位置決め機
構。２一端をシヤフトストツパーに固定したスプリ
ングベースの他端にスプリングアジヤストナツク
ルを取付け、該スプリングアジヤストナツクルと
前記シヤフト加圧ナツト間にスプリングを弾着
し、該スプリングアジヤストナツクルを作動して
研磨ホルダーの加圧位置を調節する特許請求の範
囲第１項記載のレンズ研磨装置におけるレンズ加
圧位置決め機構。