JP5631600B2 - 半導体装置及びパルス幅検出方法 - Google Patents

半導体装置及びパルス幅検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置、及び該半導体装置で発生したパルス信号のパルス幅を検出する検出方法に関するものである。
図6を参照して、従来の半導体メモリ等の半導体装置内部で発生したパルス信号(以下、内部パルス信号と呼称する)のパルス幅の検出方法及び構成について説明する。
図6に示すように、半導体装置の各チップには、イネーブル信号PLS_EN及び内部パルス信号PLSが入力されるNAND回路30及びNAND回路30からの出力を反転させるインバータ31が設けられている。インバータ31から出力される信号が内部パルスモニター信号PLSMONである(なお、ここでは、PLSMONを出力する回路の一例として、NAND回路30とインバータ31とを用いたが、AND回路を用いてもよい。)。
イネーブル信号PLS_ENが“H”(イネーブル:有効)になると、内部パルス信号PLSと同じ波形の内部パルスモニター信号PLSMONがインバータ31から出力され、更にこのPLSMONがリピータとしての機能を有するモニター用ドライバ32と、モニターパッド33を介して、チップ外部へ出力される。
ここで、プローブ針34をモニターパッド33に接触させて内部パルス信号PLSを測定する場合を考える。PLS_EN=”H”(テストモード)時にモニターパッド33に出力された波形は、プローブ針34を介して入力される波形は、プローブカード35を介してパルス信号の立ち上がり及び立ち下がりのタイミングを検出するテスタコンパレータ36に入力される。そして、テスタコンパレータ36における測定点MEASPにて上記タイミングが測定され、該タイミングに基づきパルス幅が求められる
測定点MEASPにおける波形からパルス幅を検出する検出装置の一例が特許文献1に記載されている。この装置は、被測定信号の第1変化タイミングを検出する第1タイミング検出部と、被測定信号の第2変化タイミングを検出する第2タイミング検出部と、第1タイミング検出部が検出した第1変化タイミングを表すデータ及び第2タイミング検出部が検出した第2変化タイミングを表すデータをバッファリングするバッファ部と、バッファ部から第1変化タイミングを表すデータ及び第2変化タイミングを表すデータを取り出して、第1変化タイミング及び第2変化タイミングの時間差を算出する算出部と、を備えている。
特開2009−175052号公報
しかしながら、上記従来の技術では、特に内部パルス信号PLSが短い場合、正確にパルス幅が検出できない、又は正確に検出するためにはテスト時間が増大するという問題点があった。
図7に、図6で示した従来の検出方法における各信号の波形を示す。イネーブル信号PLS_ENが“L”から”H”へ変化した後、発生した内部パルス信号PLSは内部パルスモニター信号PLSMONとして出力される。その後、内部パルスモニター信号PLSMONの波形はモニター用ドライバ32、モニターパッド33、プローブカード35を介してテスタコンパレータ36の測定点MEASPに出力され測定されるが、測定点MEASPにおける波形は図6に示すようにモニター用ドライバ32の出力インピーダンス(Rdr)、プローブカード35の配線抵抗・容量(Rpc、Cpc)及びテスタコンパレータ36の測定点上流側に存在する負荷(Cc)により遅延(波形なまり)が発生する。このときの時定数τは、τ=(Rdr+Rpc)*(Cpc+Cc)となる。
ここで、図8に示すように、仮にRdr=50Ω、Rpc=10mΩ、Cpc=80pF、Cc=40pF、内部パルス信号PLSのパルス幅=6nsとすると、時定数τと内部パルス信号PLSのパルス幅とがほぼ同じになり、時定数τ分の時間が経過すると内部パルス信号PLSが立ち下がるため、測定点MEASPにおける波形はパルス信号の最大電圧値VCCの63.2%までしか到達しない。
また、少なくともモニター用ドライバ32の出力インピーダンス(Rdr)はトランジスタパラメータにより変化するため、図9に示すようにチップによって測定点MEASPにおける波形の振幅にばらつきが生じ、仮に図9に示すパルス信号の立ち上がり・立ち下がりタイミングを検出するための閾値VOH/VOLのような固定の判定ポイントを設けた場合、内部パルス信号PLSのパルス幅が同じ6nsであっても、チップによってパルス幅検出値が異なってしまう可能性があるため、この方法では正確なパルス幅を検出することができない。
正確なパルス幅を個別のチップで測定するためには、各チップでの測定点MEASPにおける波形の振幅(電圧値)を測定した後、各々個別の判定レベル(例:VOH=MEASPにおける振幅-0.1V、VOL=0.1Vなど)を設けて、チップ毎にパルス幅を検出する必要があるが、このような方式はチップ毎のシリアル処理となり、テストに多大な時間を要する。
なお、上記特許文献1には、半導体装置外部の検出装置(測定装置)で波形を取込んだ後の測定方法が記載されているが、上記波形の遅延は、検出装置に波形を取り込む段階で発生するものであるため、特許文献1に記載された技術では上記課題を解決できない。
本発明は、上述した課題を解決するために提案されたものであり、半導体装置内部で発生するパルス信号のパルス幅を半導体装置外部の検出装置で精度高く簡単に検出することができる信号を出力する半導体装置、及びパルス幅検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明の半導体装置は、内部でパルス信号を発生する半導体装置本体と、外部に設けられた前記パルス信号のパルス幅を検出する検出装置に、所定の配線経路を介して接続されることで、該配線経路を介して前記半導体装置本体で発生された前記パルス信号に応じた信号を出力するための出力手段と、前記半導体装置本体で発生したパルス信号、前記パルス信号が立ち上がるタイミングを検出するときに有効にされる第1のイネーブル信号、及び前記パルス信号が立ち下がるタイミングを検出するときに有効にされる第2のイネーブル信号が入力され、前記出力手段から出力する信号として、前記入力された第1のイネーブル信号が有効な期間において前記入力されたパルス信号が立ち上がるタイミングで予め定められた方向に変化し且つ該変化した後はその状態が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する第1の信号を生成すると共に、前記入力された第2のイネーブル信号が有効な期間において前記入力されたパルス信号が立ち下がるタイミングで前記予め定められた方向に変化し且つ該変化した後はその状態が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する第2の信号を生成する生成手段と、を備えている。
このように、半導体装置本体の内部で発生したパルス幅を所定の配線経路を介して接続される検出装置により検出する際に、パルス信号の立ち上がりのタイミングと立ち下がりのタイミングの各々を、別々にかつ同相に変化(すなわち、変化の方向が同じ)、かつ配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する2つの信号(上記第1の信号、及び第2の信号)として外部へ出力できる手段を半導体装置に設けたため、検出装置で第1の信号及び第2の信号の各々と予め定められた閾値とを比較して、パルス信号の立ち上がりのタイミング、立ち下がりのタイミングを求めてパルス幅を検出する際に、検出装置において第1の信号及び第2の信号をモニタするポイントまでの配線経路に存在する寄生抵抗・寄生容量の影響を除外し、正確にパルス幅を検出できる。
なお、請求項2に記載のように、前記第1のイネーブル信号は、信号レベルがHにされることにより有効となる信号であり、前記第2のイネーブル信号は、信号レベルがLにされることにより有効となる信号であり、前記生成手段は、前記発生したパルス信号が入力される第1のNOT回路と、第1のNAND回路及び第2のNAND回路を備え、前記第1のNAND回路の一方の入力端と前記第2のNAND回路の出力端とが接続され、前記第1のNAND回路の出力端と前記第2のNAND回路の一方の入力端とが接続され、前記第1のNAND回路の他方の入力端が前記第1のNOT回路の出力端に接続され、前記第2のNAND回路の他方の入力端に前記第1のイネーブル信号が入力されるNAND型フリップフロップ回路と、第1のNOR回路及び第2のNOR回路を備え、前記第1のNOR回路の一方の入力端と前記第2のNOR回路の出力端とが接続され、前記第1のNOR回路の出力端と前記第2のNOR回路の一方の入力端とが接続され、前記第2のNOR回路の他方の入力端が前記第1のNOT回路の出力端に接続され、前記第1のNOR回路の他方の入力端に前記第2のイネーブル信号が入力されるNOR型フリップフロップ回路と、入力端が前記NOR型フリップフロップ回路の前記第1のNOR回路の出力端に接続された第2のNOT回路と、一方の入力端が前記NAND型フリップフロップ回路の前記第2のNAND回路の出力端に接続され、他方の入力端が前記第2のNOT回路の出力端に接続された第3のNAND回路と、を備え、前記第2のイネーブル信号が無効とされ前記第1のイネーブル信号が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上有効とされた期間に前記入力されたパルス信号が立ち上がるタイミングでLからHに変化し且つ該変化した後はその状態が前記第1のイネーブル信号が有効な期間継続する前記第1の信号を生成して前記第3のNAND回路の出力端から出力し、前記第1のイネーブル信号が無効とされ前記第2のイネーブル信号が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上有効とされた期間に前記入力されたパルス信号が立ち下がるタイミングでLからHに変化し且つ該変化した後はその状態が前記第2のイネーブル信号が有効な期間継続する前記第2の信号を生成して前記第3のNAND回路の出力端から出力するものであってもよい。
また、請求項3に記載のように、前記第1のイネーブル信号は、信号レベルがHにされることにより有効となる信号であり、前記第2のイネーブル信号は、信号レベルがLにされることにより有効となる信号であり、前記発生したパルス信号が入力され、入力されたパルス信号の立ち下がりのタイミングを予め定められた遅延時間だけ遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、一方の入力端には前記遅延回路で遅延された遅延信号が入力されると共に、他方の入力端には前記第1のイネーブル信号が入力される第1のNAND回路と、前記第2のイネーブル信号が入力される第1のNOT回路と、前記発生したパルス信号が入力される第2のNOT回路と、第1の入力端は前記第1のNOT回路の出力端に接続され、第2の入力端は、前記第2のNOT回路に接続され、第3の入力端には前記遅延回路で遅延された遅延信号が入力される第2のNAND回路と、一方の入力端には前記第1のNAND回路の出力端が接続され、他方の入力端には前記第2のNAND回路の出力端が接続され第3のNAND回路と、を備え、前記第2のイネーブル信号が無効とされ前記第1のイネーブル信号が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上有効とされた期間に前記入力されたパルス信号が立ち上がるタイミングでLからHに変化し且つ該変化した後はその状態が前記第1のイネーブル信号が有効な期間継続する前記第1の信号を生成して前記第3のNAND回路の出力端から出力し、前記第1のイネーブル信号が無効とされ前記第2のイネーブル信号が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上有効とされた期間に前記入力されたパルス信号が立ち下がるタイミングでLからHに変化し且つ該変化した後はその状態が前記第2のイネーブル信号が有効な期間継続する前記第2の信号を生成して前記第3のNAND回路の出力端から出力するものであってもよい。
請求項4の発明のパルス幅検出方法は、内部でパルス信号を発生する半導体装置本体と、外部に所定の配線経路が接続されることで該配線経路を介して、前記半導体装置本体で発生された前記パルス信号に応じた信号を出力するための出力手段と、前記半導体装置本体で発生したパルス信号、前記パルス信号が立ち上がるタイミングを検出するときに有効にされる第1のイネーブル信号、及び前記パルス信号が立ち下がるタイミングを検出するときに有効にされる第2のイネーブル信号が入力され、前記出力手段から出力する信号として、前記入力された第1のイネーブル信号が有効な第1の期間において前記入力されたパルス信号が立ち上がるタイミングで予め定められた方向に変化し且つ該変化した後はその状態が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する第1の信号を生成すると共に、前記入力された第2のイネーブル信号が有効な第2の期間において前記入力されたパルス信号が立ち下がるタイミングで前記予め定められた方向に変化し且つ該変化した後はその状態が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する第2の信号を生成する生成手段と、を備えた半導体装置を、該半導体装置外部に設けられて前記パルス信号のパルス幅を検出する検出装置に、前記配線経路を介して接続し、前記検出装置から前記半導体装置に、前記第1のイネーブル信号が有効な前記第1の期間に前記パルス信号を発生させる第1の基準信号を入力すると共に、前記第2のイネーブル信号が有効な前記第2の期間に前記パルス信号を発生させる第2の基準信号を入力し、前記検出装置が、前記第1の基準信号が入力されることで前記半導体装置から前記配線経路を介して出力された前記第1の信号と予め定められた閾値とを比較することにより前記第1の信号が前記予め定められた方向に変化した第1のタイミングを検出すると共に、前記第2の基準信号が入力されることで前記半導体装置から前記配線経路を介して出力された前記第2の信号と前記予め定められた閾値とを比較することにより前記第2の信号が前記予め定められた方向に変化した第2のタイミングを検出し、前記第1の基準信号を基準とした第1の基準タイミングから前記第1のタイミングまでの時間と、前記第2の基準信号を基準とした第2の基準タイミングから前記第2のタイミングまでの時間と、の差分を前記半導体装置本体で発生したパルス信号のパルス幅として検出する。
このように、半導体装置の内部で発生したパルス幅を検出する際に、パルス信号の立ち上がりのタイミングと立ち下がりのタイミングの各々を、別々にかつ同相に変化(すなわち、変化の方向が同じ)、かつ配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する2つの信号(上記第1の信号、及び第2の信号)として生成する生成手段が設けられた半導体装置から出力された第1の信号及び第2の信号の各々と予め定められた閾値とを比較して、パルス信号の立ち上がりのタイミング(第1のタイミング)、立ち下がりのタイミング(第2のタイミング)を求めてパルス幅を検出するため、検出装置において第1の信号及び第2の信号をモニタするポイントまでの配線経路に存在する寄生抵抗・寄生容量の影響を除外し、正確にパルス幅を検出できる。
以上説明したように本発明によれば、半導体装置内部で発生するパルス信号のパルス幅を簡単な構成で半導体装置外部の検出装置で精度高く検出することができる、という効果を奏する。
実施の形態に係るICチップ及びテスタの構成を示す図である。 内部パルス波形変換回路の詳細な構成を示す図である (A)は、立ち上がりタイミングを検出する場合における各信号の波形を示すタイミングチャートであり、(B)は、立ち下がりタイミングを検出する場合における各信号の波形を示すタイミングチャートである。 内部パルス波形変換回路の変形例を示す図である。 (A)は、変形例において立ち上がりタイミングを検出する場合における各信号の波形を示すタイミングチャートであり、(B)は、変形例において立ち下がりタイミングを検出する場合における各信号の波形を示すタイミングチャートである。 従来のパルス幅の検出方法を説明する説明図である。 図6で示した従来の検出方法における各信号の波形を示すタイミングチャートである。 時定数と時定数に応じた波形なまりの具体例を説明する説明図である。 チップによって測定点MEASPにおける波形の振幅が異なる様子を示した図である。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態では、ウェハを個々のICチップに切り離す前に行うウェハテストでICチップ内部に発生するパルス信号のパルス幅を検出する例について説明する。
図1は、半導体装置の一例としてのICチップ20、及びICチップ20内部で発生するパルス信号のパルス幅を検出する検出装置の一例としてのテスタ22の構成を示す図である。なお、ウェハ上には複数のICチップ20が形成されるが、本実施の形態では、その1つを代表して図示した。
ICチップ20は、ICチップ本体10、内部パルス波形変換回路11、モニター用ドライバ12、モニターパッド13、及びイネーブル信号生成回路19を備えている。
テスタ22は、テスタコンパレータ16、パルス幅検出部17、及びテスト信号出力部18を備えている。
ICチップ20のイネーブル信号生成回路19は、テスタ22のテスト信号出力部18からテスト信号Aが入力されると、内部パルス波形変換回路11に対して、該テスト信号Aに応じて第1のイネーブル信号PLS_RISE_EN、及び第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBの各々を内部パルス波形変換回路11に入力する。本実施の形態では、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが“H”の状態を、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが有効な状態であるとし、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが“L”の状態を、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが無効な状態であるとしている。また、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが“L”の状態を、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが有効な状態であるとし、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが“H”の状態を、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが無効な状態であるとしている。
ICチップ本体10は、テスタ22のテスト信号出力部18からテスト信号Bが入力されると、該テスト信号Bをトリガとしてパルス信号(以下、内部パルス信号PLSと呼称する)を発生させる。例えば、テスト信号Bが入力されたとき、或いはテスト信号Bが入力されてから予め定められた時間が経過したときに内部パルス信号PLSを発生させる。該発生した内部パルス信号PLSは、内部パルス波形変換回路11に入力される。
内部パルス波形変換回路11は、内部パルス信号PLSの立ち上がり及び立ち下がりを別々にモニターするために設けられた回路であり、内部パルスモニター信号PLSMONを生成する。なお、内部パルス信号PLSの立ち上がりのタイミングを検出するときに生成される内部パルスモニター信号PLSMONは、内部パルス信号PLSの立ち上がりのタイミングで予め定められた方向に変化する信号として生成される。内部パルス信号PLSの立ち下がりのタイミングを検出するときに生成される内部パルスモニター信号PLSMONも、内部パルス信号PLSの立ち下がりのタイミングで上記予め定められた方向と同じ方向に変化する信号として生成される。
内部パルスモニター信号PLSMONは、モニター用ドライバ12に入力される。モニター用ドライバ12は、リピータとしての機能を有し、内部パルスモニター信号PLSMONが入力されると、入力された内部パルスモニター信号PLSMONに相当する信号をモニターパッド13に出力する。
プローブ針14をモニターパッド13に押圧して、モニターパッド13とプローブ針14の先端部とを電気的に接触した状態で、モニターパッド13に出力された信号がICチップ20外部のプローブ針14を介してプローブカード15に出力される。プローブカード15は、プローブ針14を介してテスタ22とICチップ20とを電気的に接続させるためのインタフェースである。
こうして、内部パルスモニター信号PLSMONは、プローブ針14、及びプローブカード15を介してテスタ22のテスタコンパレータ16に入力される。
テスタ22のテスタコンパレータ16は、タイミング検出部16aを備えている。タイミング検出部16aは、入力された信号から、内部パルス信号PLSの立ち上がりタイミング及び立ち下がりタイミングを検出する。
テスタ22のパルス幅検出部17は、テスタコンパレータ16で検出されたタイミングに基づいて、ICチップ20で発生した内部パルス信号PLSのパルス幅を検出する。検出方法の詳細については後述する。
図2に内部パルス波形変換回路11の詳細な構成を示す。
内部パルス波形変換回路11は、インバータ111、NOR型フリップフロップ回路112、NAND型フリップフロップ回路113、インバータ114、及びNAND回路115を備えている。
インバータ111は、NOT回路であって、内部パルス信号PLSが入力されると、これを反転した反転信号PLSBを出力する。すなわち、インバータ111により、内部パルス信号PLSの波形のLレベルの部分がHレベルに、Hレベルの部分がLレベルに変換され出力される。
NOR型フリップフロップ回路112は、各々2入力1出力のNOR回路112a及びNOR回路112bを備えている。
NOR回路112aの一方の入力端とNOR回路112bの出力端とが接続されると共に、NOR回路112aの出力端とNOR回路112bの一方の入力端とが接続されている。NOR回路112bの他方の入力端は、インバータ111の出力端に接続されている。また、NOR回路112aの他方の入力端には、イネーブル信号生成回路19から第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが入力される。NOR回路112aは、入力された各信号に応じた出力信号FALLBを出力する。
NAND型フリップフロップ回路113は、各々2入力1出力のNAND回路113a及びNAND113bを備えている。
NAND回路113aの一方の入力端とNAND回路113bの出力端とが接続されると共に、NAND回路113aの出力端とNAND回路113bの一方の入力端とが接続されている。NAND回路113aの他方の入力端は、インバータ111の出力端に接続されている。NAND回路113bの他方の入力端には、イネーブル信号生成回路19から第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが入力される。NAND回路113bは、入力された各信号に応じた出力信号RISEを出力する。
NOR回路112aの出力端は、インバータ114の入力端に接続されている。インバータ114は、NOT回路であって、NOR回路112aから出力された出力信号FALLBが入力されると、これを反転した反転信号FALLを出力する。すなわち、インバータ114により、出力信号FALLBの波形のLレベルの部分がHレベルに、Hレベルの部分がLレベルに変換され出力される。
NAND回路115は、2入力1出力の回路であって、NAND回路115の一方の入力端には、インバータ114の出力端が接続され、インバータ114から出力信号FALLが入力される。また、NAND回路115の他方の入力端には、NAND型フリップフロップ回路113のNAND回路113bの出力端が接続され、NAND回路113bから出力信号RISEが入力される。NAND回路115は、入力された各信号に応じた内部パルスモニター信号PLSMONを出力する。
NAND回路115の出力端は、モニター用ドライバ12に接続され、内部パルスモニター信号PLSMONはモニター用ドライバ12に入力される。内部パルスモニター信号PLSMONは、モニター用ドライバ12、モニターパッド13、プローブ針14、プローブカード15を介して、テスタコンパレータ16に入力され、測定点MEASPで検出される。
なお、図示されるように、内部パルスモニター信号PLSMONは、モニター用ドライバ12の出力インピーダンスRdr、プローブカード15の配線抵抗Rpc、及び容量Cpc、テスタコンパレータ16の測定点MEASPより上流側の負荷Ccにより遅延して測定点MEASPにおいては波形なまりが生じることとなるが、本実施の形態では、内部パルス波形変換回路11の作用により波形なまりの影響を受けずに、内部パルス信号PLSの立ち上がりタイミングや立ち下がりタイミングを検出してパルス幅を検出するようにしている。
次に、本実施の形態に係る内部パルス信号PLSの立ち上がりタイミング及び立ち下がりタイミングの検出方法について具体的に説明する。
まず、立ち上がりタイミングを検出する場合について説明する。
図3(A)は、立ち上がりタイミングを検出する場合における各信号の波形を示すタイミングチャートである。
ここでは、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBを無効(H)にしておき、内部パルス信号PLSの波形によらずNOR型フリップフロップ回路112の出力信号FALLBがLレベルで固定となるようにする。これにより、NAND型フリップフロップ回路113の出力信号RISEによって内部パルスモニター信号PLSMONが制御されるようになる。
また、立ち上がりタイミングを検出する際には、内部パルス信号PLSが発生するより前に第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが有効にされる。
図3(A)に示すように、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENを“L”から”H”へ遷移させ、その後、入力された内部パルス信号PLSが“H”になると、内部パルスモニター信号PLSMONは内部パルス信号PLSの立ち上がりを受けて、“L”から“H”へ遷移する。すなわち、内部パルスモニター信号PLSMONは、内部パルス信号PLSの立ち上がりのタイミングでLレベルからHレベルの方向に変化する。
また、その後、内部パルス信号PLSが“L”となっても内部パルスモニター信号PLSMONは“L”にならず、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが“L”にならない限り、内部パルスモニター信号PLSMONは“H”レベルを維持する。
この内部パルスモニター信号PLSMONの遷移を受けて、モニター用ドライバ12が“H”の信号を出力し、測定点MEASPでは、その波形は時定数τ=(Rdr+Rpc)*(Cpc+Cc)により遅延しつつ“H”レベルに遷移する。
テスタコンパレータ16のタイミング検出部16aは、測定点MEASPに出力される信号と、予め定められた閾値VTHとを比較し、該信号の電圧値が閾値VTHとなったタイミング(以下、第1のタイミングと呼称)を検出する。
なお、本実施の形態では、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが有効(Hレベル)で第2イネーブル信号PLS_FALL_ENBが無効な期間(以下、第1の期間)は、測定点MEASPにおける波形が上記予め定められた閾値VTHに到達する前に立ち下がらないように(内部パルスモニター信号PLSMONがHレベルに変化してから予め定められた時間以上Hレベルである状態が継続するように)、十分な長さとなるよう制御される。この長さは、ICチップ20において想定される最大の時定数τ、及び測定点MEASPにおける波形の振幅の想定されるばらつきの範囲における最小の電圧値を基準として定められる。
次に、立ち下がりタイミングを検出する場合について説明する。立ち下がりのタイミングの検出は、立ち上がりのタイミングの検出とは別に行うため、上記とは別に内部パルス信号PLSを発生させて検出する。
図3(B)は、立ち下がりタイミングを検出する場合における各信号の波形を示すタイミングチャートである。
ここでは、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENを無効(L)にしておき、内部パルス信号PLSの波形によらずNAND型フリップフロップ回路113の出力信号RISEがHレベルで固定となるようにする。これにより、NOR型フリップフロップ回路112の出力信号FALLBによって内部パルスモニター信号PLSMONが制御されるようになる。
また、立ち下がりタイミングを検出する際には、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBは遅くとも内部パルス信号PLSが発生している間(立ち下がる前)に有効(L)にされる。
図3(B)に示すように、イネーブル信号生成回路19は、テスト信号出力部18のテスト信号Aに従って、内部パルス信号PLSが“H”になっている期間に、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが“H”から“L”となるように制御する。
第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBを“H”から“L”へ遷移させ、その後、内部パルス信号PLSが“L”になると、内部パルスモニター信号PLSMONは内部パルス信号PLSの立ち下がりを受けて、“L”から“H”へ遷移する。すなわち、内部パルスモニター信号PLSMONは、内部パルス信号PLSの立ち下がりのタイミングでLレベルからHレベルの方向に変化する。
その後、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが“H”にならない限り、内部パルスモニター信号PLSMONは“H”レベルを維持する。
この内部パルスモニター信号PLSMONの遷移を受けて、モニター用ドライバ12が“H”の信号を出力し、測定点MEASPでは、その波形は時定数τ=(Rdr+Rpc)*(Cpc+Cc)により遅延しつつ“H”レベルに遷移する。
テスタコンパレータ16のタイミング検出部16aは、測定点MEASPに出力される信号と、予め定められた閾値VTHとを比較し、該信号の電圧値が閾値VTHとなったタイミング(以下、第2のタイミングと呼称)を検出する。
なお、本実施の形態では、第1イネーブル信号PLS_RISE_ENが無効で第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが有効な期間(以下、第2の期間)は、第1の期間と同様に、測定点MEASPに出力される波形が上記予め定められた閾値VTHに到達する前に立ち下がらないように(内部パルスモニター信号PLSMONがHレベルに変化してから予め定められた時間以上Hレベルである状態が継続するように)、十分な長さとなるよう制御される。
テスタ22のパルス幅検出部17は、予め定められた第1の基準タイミングから上記検出された第1のタイミングまでの時間と、予め定められた第2の基準タイミングから上記検出された第2のタイミングまでの時間と、の差分をICチップ20内部で発生した内部パルス信号PLSのパルス幅として検出する。
ここで、第1の基準タイミング及び第2の基準タイミングについて説明する。前述したように、ICチップ本体10は、テスタ22のテスト信号出力部18からテスト信号Bが入力されると、該テスト信号Bをトリガとして内部パルス信号PLSを発生させるが、ここでは、テスト信号BをICチップ本体10に入力するタイミング或いはテスト信号Bを入力してから予め定められた時間が経過したときのタイミングを内部パルス信号PLSを発生させる基準となる基準タイミングとしている。更に、立ち上がりタイミングを検出するときのパルス信号発生の基準となった基準タイミングと、立ち下がりタイミングを検出するときのパルス信号発生の基準となった基準タイミングとを区別するため、ここでは、立ち上がりタイミングを検出するときの基準タイミングを第1の基準タイミングと呼称し、立ち下がりタイミングを検出するときの基準タイミングを第2の基準タイミングと呼称している。
上述したように、内部パルス信号PLSの立ち上がりタイミングを検出する場合と、立ち下がりタイミングを検出する場合とでは、内部パルスモニター信号PLSMONが“L”から“H”へ変化するタイミングが異なるだけで、内部パルスモニター信号PLSMONが変化する方向は同じである。従って、例えば、図3に示すように、測定点MEASPで測定される波形の最大電圧値の63.2%の電圧値を判定ポイント(VTH)として立ち上がりタイミング及び立ち下がりタイミングの各々を個別に検出した場合、各々の基準タイミングからの時間の差分をとると、時定数τ=(Rdr+Rpc)*(Cpc+Cc)がキャンセルされ、時定数τに関わらず、内部パルス信号PLSのパルス幅を正確に検出することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、トランジスタパラメータにより変動するモニター用ドライバ12の出力インピーダンスRdrや、プローブカード15の配線抵抗Rpc、容量Cpc、テスタコンパレータ16の負荷Ccなどの値に関わらず、内部パルス信号PLSのパルス幅を、判定電圧ポイント(上記閾値VTH)を固定とした簡単な方法によって、正確に検出することが可能となる。
なお、上記実施の形態では、NOR型及びNAND型フリップフロップ回路を使用した内部パルス波形変換回路を使用したが、この回路に限定されるものではなく、内部パルス信号PLSの立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングを、それぞれ別々に且つ同相に(同じ方向に)変化する信号として出力できる回路であれば、どのような回路であっても構わない。同相で出力して時間差を取ることで、モニター用ドライバ12の出力インピーダンス等の時定数による遅延値をキャンセルすることが可能となる。
図4に、内部パルス波形変換回路の変形例を示す。図4に示すように、ICチップ20には、上記内部パルス波形変換回路11とは異なる構成の内部パルス波形変換回路51が設けられている。内部パルス波形変換回路51は、2つのインバータ511、512、遅延回路513、及び3つのNAND回路514、515、516を備えている。
インバータ511は、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBが入力されると、これを反転して出力する。また、インバータ512は、内部パルス信号PLSが入力されると、これを反転して出力する。遅延回路513は、入力された内部パルス信号PLSの立ち下がりタイミングを予め定められた遅延時間だけ遅延し、遅延信号PLS_DLYを出力する。
NAND回路514は、3入力1出力の回路であって、インバータ511、512、及び遅延回路513からの出力信号の各々が入力される。NAND回路514は、入力された信号に応じて出力信号FALLを出力する。
また、NAND回路515は、2入力1出力の回路であって、一方の入力端には遅延回路513で遅延された遅延信号PLS_DLYが入力されると共に、他方の入力端には第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENが入力される。
NAND回路516は、2入力1出力の回路であって、一方の入力端はNAND回路514の出力端に接続され、他方の入力端はNAND回路515の出力端に接続されている。NAND回路516は、入力された各信号に応じた内部パルスモニター信号PLSMONを出力する。
NAND回路516の出力端は、モニター用ドライバ12に接続され、内部パルスモニター信号PLSMONはモニター用ドライバ12に入力される。内部パルスモニター信号PLSMONは、モニター用ドライバ12、モニターパッド13、プローブ針14、及びプローブカード15を介して、テスタコンパレータ16に入力され、測定点MEASPで検出される。
次に、この構成で内部パルス信号PLSの立ち上がりタイミング及び立ち下がりタイミングを検出する方法について具体的に説明する。
まず、立ち上がりタイミングを検出する場合について説明する。
図5(A)は、立ち上がりタイミングを検出する場合における各信号の波形を示すタイミングチャートである。
ここでは、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBを無効(H)にしておき、内部パルス信号PLSの波形によらずNAND回路514の出力信号FALLがHレベルで固定となるようにする。これにより、NAND回路515の出力信号RISEによって内部パルスモニター信号PLSMONが制御されるようになる。
また、立ち上がりタイミングを検出する場合には、内部パルス信号PLSが発生するより前に第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENを有効(H)にする。
第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENを“L”から”H”へ遷移させた後、図5(A)に示すように、入力された内部パルス信号PLSが“H”になると、NAND回路515の出力信号RISEは“L”になり、その結果、NAND回路516の出力である内部パルスモニター信号PLSMONは“L”から“H”へ変化する。
また、その後、内部パルス信号PLSが“L”となっても遅延回路513により内部パルスモニター信号PLSMONはすぐにLにはならず、上記予め定められた時間以上経過した後に“L”になる。すなわち、上記予め定められた時間だけ内部パルスモニター信号PLSMONは“H”レベルを維持する。
テスタコンパレータ16のタイミング検出部16aは、測定点MEASPに出力される信号と、予め定められた閾値VTHとを比較し、該信号の電圧値が閾値VTHとなったタイミング(第1のタイミング)を検出する。
次に、立ち下がりタイミングを検出する場合について説明する。立ち下がりのタイミングの検出は、立ち上がりのタイミングの検出とは別に行うため、上記とは別に内部パルス信号PLSを発生させて検出する。
図5(B)は、立ち下がりタイミングを検出する場合における各信号の波形を示すタイミングチャートである。
ここでは、第1のイネーブル信号PLS_RISE_ENを無効(L)にしておき、内部パルス信号PLSの波形によらずNAND回路515の出力信号RISEがHレベルで固定となるようにする。これにより、NAND回路514の出力信号FALLによって内部パルスモニター信号PLSMONが制御されるようになる。
また、立ち下がりタイミングを検出する際には、第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBは遅くとも内部パルス信号PLSが発生している間(立ち下がる前)に有効(L)にされる。
第2のイネーブル信号PLS_FALL_ENBを“H”から“L”へ遷移させ、その後、内部パルス信号PLSが“L”になると、内部パルスモニター信号PLSMONは内部パルス信号PLSの立ち下がりを受けて、“L”から“H”へ変化する。
その後、遅延信号PLS_DLYが立ち下がるまで内部パルスモニター信号PLSMONは“H”レベルを維持する。
この内部パルスモニター信号PLSMONの遷移を受けて、モニター用ドライバ12が“H”の信号を出力し、測定点MEASPでは、その波形は時定数τ=(Rdr+Rpc)*(Cpc+Cc)により遅延しつつ“H”レベルに遷移する。
テスタコンパレータ16のタイミング検出部16aは、測定点MEASPに出力される信号と、予め定められた閾値VTHとを比較し、該信号の電圧値が閾値VTHとなったタイミング(第2のタイミング)を検出する。
なお、上記遅延回路513による遅延時間は、測定点MEASPにおける波形が上記予め定められた閾値VTHに到達する前に立ち下がらないように(内部パルスモニター信号PLSMONがHレベルに変化してから予め定められた時間以上Hレベルである状態が継続するように)、十分な長さとなるよう制御される。この長さは、ICチップ20において想定される最大の時定数τ、及び測定点MEASPにおける波形の振幅の想定されるばらつきの範囲における最小の電圧値を基準として定められる。
テスタ22のパルス幅検出部17は、前述した実施の形態と同様に、予め定められた第1の基準タイミングから上記検出された第1のタイミングまでの時間と、予め定められた第2の基準タイミングから上記検出された第2のタイミングまでの時間と、の差分をICチップ20内部で発生した内部パルス信号PLSのパルス幅として検出する。
この変形例においても、内部パルス信号PLSの立ち上がりタイミングを検出する場合と、立ち下がりタイミングを検出する場合とでは、内部パルスモニター信号PLSMONが“L”から“H”へ変化するタイミングが異なるだけで、内部パルスモニター信号PLSMONが変化する方向は同じである。従って、例えば、図5に示すように、測定点MEASPで測定される波形の最大電圧値の63.2%の電圧値を判定ポイント(VTH)として立ち上がりタイミング及び立ち下がりタイミングの各々を個別に検出した場合、各々の基準タイミングからの時間の差分をとると、時定数τ=(Rdr+Rpc)*(Cpc+Cc)がキャンセルされ、時定数τに関わらず、内部パルス信号PLSのパルス幅を正確に検出することができる。
なお、上記実施の形態及び変形例では、平均的なICチップ20の振幅の63.2%の判定ポイント(閾値VTH)で判定する例について説明したが、閾値VTHは出力波形が誤差なく判定できるものであればこれに限定されるものではなく、なおかつ、立ち上がりタイミング検出時と立ち下がりタイミング検出時で同じ閾値であればよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、内部パルス信号PLSを、その発生時に“H”となる信号として説明したが、パルス発生時に“L”となるパルス信号であっても適用可能である。
また、上記実施の形態及び変形例では、内部パルス信号PLSの立ち上がりタイミング及び立ち下がりタイミングを示す内部パルスモニター信号PLSMONの変化の方向は、“L”から“H”へ変化する場合について説明したが、これに限定されず、逆方向に変化する内部パルスモニター信号PLSMONとしてもよい。例えば、図2におけるNAND回路115、及び図4におけるNAND回路516をAND回路にしてもよいし、NAND回路115及びNAND回路516の後段にインバータを入れてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、ウェハ上の各ICチップ20に対するウェハテストにおいて内部パルス信号PLSのパルス幅を検出する例について説明したが、ICチップ20の各々をウェハから分離して組み立てた後に行う最終試験(選別テスト)においても、同様の方法でパルス幅を検出でき、同様の効果が得られる。
10 ICチップ本体
11、51 内部パルス波形変換回路
12 モニター用ドライバ
13 モニターパッド
14 プローブ針
15 プローブカード
16a タイミング検出部
16 テスタコンパレータ
17 パルス幅検出部
18 テスト信号出力部
19 イネーブル信号生成回路
20 ICチップ
22 テスタ
51 内部パルス波形変換回路

Claims (4)

  1. 内部でパルス信号を発生する半導体装置本体と、
    外部に設けられた前記パルス信号のパルス幅を検出する検出装置に、所定の配線経路を介して接続されることで、該配線経路を介して前記半導体装置本体で発生された前記パルス信号に応じた信号を出力するための出力手段と、
    前記半導体装置本体で発生したパルス信号、前記パルス信号が立ち上がるタイミングを検出するときに有効にされる第1のイネーブル信号、及び前記パルス信号が立ち下がるタイミングを検出するときに有効にされる第2のイネーブル信号が入力され、前記出力手段から出力する信号として、前記入力された第1のイネーブル信号が有効な期間において前記入力されたパルス信号が立ち上がるタイミングで予め定められた方向に変化し且つ該変化した後はその状態が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する第1の信号を生成すると共に、前記入力された第2のイネーブル信号が有効な期間において前記入力されたパルス信号が立ち下がるタイミングで前記予め定められた方向に変化し且つ該変化した後はその状態が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する第2の信号を生成する生成手段と、
    を備えた半導体装置。
  2. 前記第1のイネーブル信号は、信号レベルがHにされることにより有効となる信号であり、前記第2のイネーブル信号は、信号レベルがLにされることにより有効となる信号であり、
    前記生成手段は、
    前記発生したパルス信号が入力される第1のNOT回路と、
    第1のNAND回路及び第2のNAND回路を備え、前記第1のNAND回路の一方の入力端と前記第2のNAND回路の出力端とが接続され、前記第1のNAND回路の出力端と前記第2のNAND回路の一方の入力端とが接続され、前記第1のNAND回路の他方の入力端が前記第1のNOT回路の出力端に接続され、前記第2のNAND回路の他方の入力端に前記第1のイネーブル信号が入力されるNAND型フリップフロップ回路と、
    第1のNOR回路及び第2のNOR回路を備え、前記第1のNOR回路の一方の入力端と前記第2のNOR回路の出力端とが接続され、前記第1のNOR回路の出力端と前記第2のNOR回路の一方の入力端とが接続され、前記第2のNOR回路の他方の入力端が前記第1のNOT回路の出力端に接続され、前記第1のNOR回路の他方の入力端に前記第2のイネーブル信号が入力されるNOR型フリップフロップ回路と、
    入力端が前記NOR型フリップフロップ回路の前記第1のNOR回路の出力端に接続された第2のNOT回路と、
    一方の入力端が前記NAND型フリップフロップ回路の前記第2のNAND回路の出力端に接続され、他方の入力端が前記第2のNOT回路の出力端に接続された第3のNAND回路と、
    を備え、前記第2のイネーブル信号が無効とされ前記第1のイネーブル信号が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上有効とされた期間に前記入力されたパルス信号が立ち上がるタイミングでLからHに変化し且つ該変化した後はその状態が前記第1のイネーブル信号が有効な期間継続する前記第1の信号を生成して前記第3のNAND回路の出力端から出力し、前記第1のイネーブル信号が無効とされ前記第2のイネーブル信号が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上有効とされた期間に前記入力されたパルス信号が立ち下がるタイミングでLからHに変化し且つ該変化した後はその状態が前記第2のイネーブル信号が有効な期間継続する前記第2の信号を生成して前記第3のNAND回路の出力端から出力する
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のイネーブル信号は、信号レベルがHにされることにより有効となる信号であり、前記第2のイネーブル信号は、信号レベルがLにされることにより有効となる信号であり、
    前記発生したパルス信号が入力され、入力されたパルス信号の立ち下がりのタイミングを予め定められた遅延時間だけ遅延した遅延信号を出力する遅延回路と、
    一方の入力端には前記遅延回路で遅延された遅延信号が入力されると共に、他方の入力端には前記第1のイネーブル信号が入力される第1のNAND回路と、
    前記第2のイネーブル信号が入力される第1のNOT回路と、
    前記発生したパルス信号が入力される第2のNOT回路と、
    第1の入力端は前記第1のNOT回路の出力端に接続され、第2の入力端は、前記第2のNOT回路に接続され、第3の入力端には前記遅延回路で遅延された遅延信号が入力される第2のNAND回路と、
    一方の入力端には前記第1のNAND回路の出力端が接続され、他方の入力端には前記第2のNAND回路の出力端が接続され第3のNAND回路と、
    を備え、前記第2のイネーブル信号が無効とされ前記第1のイネーブル信号が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上有効とされた期間に前記入力されたパルス信号が立ち上がるタイミングでLからHに変化し且つ該変化した後はその状態が前記第1のイネーブル信号が有効な期間継続する前記第1の信号を生成して前記第3のNAND回路の出力端から出力し、前記第1のイネーブル信号が無効とされ前記第2のイネーブル信号が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上有効とされた期間に前記入力されたパルス信号が立ち下がるタイミングでLからHに変化し且つ該変化した後はその状態が前記第2のイネーブル信号が有効な期間継続する前記第2の信号を生成して前記第3のNAND回路の出力端から出力する
    請求項1に記載の半導体装置。
  4. 内部でパルス信号を発生する半導体装置本体と、外部に所定の配線経路が接続されることで該配線経路を介して、前記半導体装置本体で発生された前記パルス信号に応じた信号を出力するための出力手段と、前記半導体装置本体で発生したパルス信号、前記パルス信号が立ち上がるタイミングを検出するときに有効にされる第1のイネーブル信号、及び前記パルス信号が立ち下がるタイミングを検出するときに有効にされる第2のイネーブル信号が入力され、前記出力手段から出力する信号として、前記入力された第1のイネーブル信号が有効な第1の期間において前記入力されたパルス信号が立ち上がるタイミングで予め定められた方向に変化し且つ該変化した後はその状態が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する第1の信号を生成すると共に、前記入力された第2のイネーブル信号が有効な第2の期間において前記入力されたパルス信号が立ち下がるタイミングで前記予め定められた方向に変化し且つ該変化した後はその状態が前記配線経路の時定数に応じて定められる時間以上継続する第2の信号を生成する生成手段と、を備えた半導体装置を、該半導体装置外部に設けられて前記パルス信号のパルス幅を検出する検出装置に、前記配線経路を介して接続し、
    前記検出装置から前記半導体装置に、前記第1のイネーブル信号が有効な前記第1の期間に前記パルス信号を発生させる第1の基準信号を入力すると共に、前記第2のイネーブル信号が有効な前記第2の期間に前記パルス信号を発生させる第2の基準信号を入力し、
    前記検出装置が、前記第1の基準信号が入力されることで前記半導体装置から前記配線経路を介して出力された前記第1の信号と予め定められた閾値とを比較することにより前記第1の信号が前記予め定められた方向に変化した第1のタイミングを検出すると共に、前記第2の基準信号が入力されることで前記半導体装置から前記配線経路を介して出力された前記第2の信号と前記予め定められた閾値とを比較することにより前記第2の信号が前記予め定められた方向に変化した第2のタイミングを検出し、
    前記第1の基準信号を基準とした第1の基準タイミングから前記第1のタイミングまでの時間と、前記第2の基準信号を基準とした第2の基準タイミングから前記第2のタイミングまでの時間と、の差分を前記半導体装置本体で発生したパルス信号のパルス幅として検出するパルス幅検出方法。
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