JP5630625B2 - 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子 - Google Patents

液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子 Download PDF

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Description

本発明は、ポリアミック酸エステルを含有する液晶配向剤、該液晶配向剤から得られる液晶配向膜及び液晶表示素子に関する。
液晶テレビ、液晶ディスプレイなどに用いられる液晶表示素子は、通常、液晶の配列状態を制御するための液晶配向膜が素子内に設けられている。液晶配向膜としては、これまで、ポリアミック酸(ポリアミド酸ともいわれる。)や可溶性ポリイミドの溶液を主成分とする液晶配向剤をガラス基板等に塗布し焼成したポリイミド系の液晶配向膜が主として用いられている。
液晶表示素子の高精細化に伴い、液晶表示素子のコントラスト低下の抑制や残像現象の低減といった要求から、液晶配向膜においては、優れた液晶配向性や安定したプレチルト角の発現に加えて、高い電圧保持率、交流駆動により発生する残像の抑制、直流電圧を印加した際の少ない残留電荷、及び/又は直流電圧による蓄積した残留電荷の早い緩和といった特性が次第に重要となっている。
ポリイミド系の液晶配向膜においては、上記のような要求にこたえるために、種々の提案がなされてきている。例えば、直流電圧によって発生する残像が消えるまでの時間の短い液晶配向膜として、ポリアミド酸やイミド基含有ポリアミド酸に加えて特定構造の3級アミンを含有する液晶配向剤を使用したもの(特許文献1参照)や、ピリジン骨格などの窒素原子を有する2価の有機基を有する特定のジアミン化合物を原料に使用した可溶性ポリイミド(イミド化重合体)を含有する液晶配向剤を使用したもの(特許文献2参照)などが提案されている。
特開平9−316200号公報 特開平10−104633号公報
上記の特許文献1や特許文献2の液晶配向剤から得られる液晶配向膜を有する液晶表示素子は、直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和が早い。しかしながら、本発明者が検討した結果、特許文献1や特許文献2で得られる液晶配向膜は、光の透過率(以下、透過率ともいう)が低くなることがわかった。液晶配向膜の透過率が低下することで、液晶表示素子とした際に、液晶表示素子のコントラストが低下してしまう。コントラストの低下は、バックライトの輝度を高めることにより補うことができるが、バックライトの輝度を高めることにより、バックライトの消費電力が高くなるという新たな問題が発生する。
本発明は、上記課題を解決するものであり、直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和が早く、且つ透過率の高い液晶配向膜が得られる液晶配向剤、該液晶配向剤から得られる液晶配向膜及び液晶表示素子を提供することを目的とする。
本発明者の研究によると、アミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を持つ式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを用いることにより、直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和が早く、且つ透過率が高くなることを見出した。
かくして、本発明は、上記の知見に基づくものであり、下記の要旨を有する。
1.下記式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルと有機溶媒とを含有することを特徴とする液晶配向剤。
Figure 0005630625
(式(1)において、Xは4価の有機基であり、Yは2価の有機基であり、X及びYのうち少なくとも一方に、アミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有し、Rは炭素数1〜5のアルキル基であり、A及びAはそれぞれ独立して水素原子、又は置換基を有してもよい炭素数1〜10のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基である。)
2.式(1)におけるYが、アミノ基、イミノ基、及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する2価の有機基であることを特徴とする上記1に記載の液晶配向剤。
3.Yがアミノ基、イミノ基、及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する2価の有機基である上記式(1)で表される繰り返し単位の割合が、全構造単位1モルに対して、40〜100モル%であることを特徴とする上記1又は2に記載の液晶配向剤。
4.Yが、下記式(YD−1)〜(YD−5)で表される窒素原子を有する2価の有機基からなる群から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の液晶配向剤。
Figure 0005630625
(式(YD−1)において、A11は炭素数3〜15の3価の含窒素複素環であり、Zは、水素原子、又は置換基を有してよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。式(YD−2)において、Wは、炭素数1〜10の3価の炭化水素基であり、A12は含窒素複素環を有する炭素数3〜15の1価の有機基、又はアミノ基の2個の水素がそれぞれ独立に炭素数1〜6の脂肪族基で置換されたジ置換アミノ基である。式(YD−3)において、Wは炭素数6〜15で、且つベンゼン環を1個又は2個有する2価の有機基であり、Wは炭素数2〜5のアルキレン基又はビフェニレン基であり、Zは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又はベンゼン環であり、aは0または1である。式(YD−4)において、A13は炭素数3〜15の2価の含窒素複素環である。式(YD−5)において、A14は炭素数3〜15の2価の含窒素複素環であり、Wは炭素数2〜5のアルキレン基である。)
5.式(YD−1)、(YD−2)、(YD−4)及び(YD−5)に記載のA11、A12、A13、及びA14の炭素数3〜15の窒素原子含有複素環が、ピロリジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール、ピペリジン、ピペラジン、ピリジン、ピラジン、インドール、ベンゾイミダゾール、キノリン、イソキノリンからなる群から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の液晶配向剤。
6.式(1)におけるYが、下記式(YD−6)〜(YD−23)で表される窒素原子を有する2価の有機基からなる群から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の液晶配向剤。
Figure 0005630625
(式(YD−14)中、m、nはそれぞれ1から11の整数であり、m+nは2から12の整数であり、式(YD−19)中、hは1〜3の整数であり、式(YD−16)及び(YD−23)中、jは0から3の整数である。)
7.式(1)におけるXが、下記式で表される構造からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載の液晶配向剤。
Figure 0005630625
8.上記1〜7のいずれかに記載の液晶配向剤を塗布、焼成して得られることを特徴とする液晶配向膜。
9.上記8に記載の液晶配向膜を有することを特徴とする液晶表示素子。
本発明の液晶配向剤から得られる液晶配向膜は、透過率が高く、且つ該液晶配向膜を具備する液晶表示素子の直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和が早い。
<ポリアミック酸エステル>
本発明の液晶配向剤が含有するポリアミック酸エステルは、ポリイミドを得ることができるポリイミド前駆体であり、加熱することによって下記に示すイミド化反応が可能な部位を有するポリマーである。
Figure 0005630625
(Rは、式(1)におけるRと同じである。)
本発明の液晶配向剤は、下記式(1)で表される繰り返し単位(構造単位)を有するポリアミック酸エステルを含有する。なお、この式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルは、R、A、A、X及びYがそれぞれ1種類であり同一の構造のみからなる式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルでもよく、また、R、A、A、X及びYが複数種であり異なる構造である複数種の式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルでもよい。また、式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルは、式(1)で表される繰り返し単位以外の構造も有するポリアミック酸エステルでもよい。すなわち、同一構造の式(1)で表される繰り返し単位からなるポリアミック酸エステルでも、異なる構造の(1)で表される繰り返し単位からなるポリアミック酸エステルでもよく、また、同一構造または異なる構造の式(1)で表される繰り返し単位と式(1)で表される繰り返し単位以外の構造(例えば後述する式(2)で表される繰り返し単位)とを有するポリアミック酸エステルでもよい。
Figure 0005630625
上記式(1)において、R1は、炭素数1〜5、好ましくは1〜2のアルキル基、さらに好ましくはメチル基である。
式(1)において、A及びAはそれぞれ独立して水素原子、又は置換基を有してもよい炭素数1〜10のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基である。上記アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ビシクロヘキシル基などが挙げられる。アルケニル基としては、上記のアルキル基に存在する1つ以上のCH−CH構造を、C=C構造に置き換えたものが挙げられ、より具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、シクロプロペニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基などが挙げられる。アルキニル基としては、前記のアルキル基に存在する1つ以上のCH−CH構造をC≡C構造に置き換えたものが挙げられ、より具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基などが挙げられる。
上記のアルキル基、アルケニル基や、アルキニル基は、全体として炭素数が1〜10であれば置換基を有していてもよく、更には置換基によって環構造を形成してもよい。なお、置換基によって環構造を形成するとは、置換基同士又は置換基と母骨格の一部(すなわちAやAを構成する原子)とが結合して環構造となることを意味する。
この置換基の例としてはハロゲン基、水酸基、チオール基、ニトロ基、アリール基、オルガノオキシ基、オルガノチオ基、オルガノシリル基、アシル基、エステル基、チオエステル基、リン酸エステル基、アミド基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基を挙げることができる。
置換基であるハロゲン基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
置換基であるアリール基としては、フェニル基が挙げられる。このアリール基には前述した他の置換基がさらに置換していてもよい。
置換基であるオルガノオキシ基としては、O−Rで表される構造を示すことができる。このRは同一でも異なってもよく、前述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基などを例示することができる。これらのRには前述した置換基がさらに置換していてもよい。オルガノオキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基などが挙げられる。
置換基であるオルガノチオ基としては、−S−Rで表される構造を示すことができる。このRとしては、前述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基などを例示することができる。これらのRには前述した置換基がさらに置換していてもよい。オルガノチオ基の具体例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基などが挙げられる。
置換基であるオルガノシリル基としては、−Si−(R)で表される構造を示すことができる。このRは同一でも異なってもよく、前述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基などを例示することができる。これらのRには前述した置換基がさらに置換していてもよい。オルガノシリル基の具体例としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリブチルシリル基、トリペンチルシリル基、トリヘキシルシリル基、ペンチルジメチルシリル基、ヘキシルジメチルシリル基などが挙げられる。
置換基であるアシル基としては、−C(O)−Rで表される構造を示すことができる。このRとしては、前述したアルキル基、アルケニル基、アリール基などを例示することができる。これらのRには前述した置換基がさらに置換していてもよい。アシル基の具体例としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ベンゾイル基などが挙げられる。
置換基であるエステル基としては、−C(O)O−R、又は−OC(O)−Rで表される構造を示すことができる。このRとしては、前述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基などを例示することができる。これらのRには前述した置換基がさらに置換していてもよい。
置換基であるチオエステル基としては、−C(S)O−R、又は−OC(S)−Rで表される構造を示すことができる。このRとしては、前述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基などを例示することができる。これらのRには前述した置換基がさらに置換していてもよい。
置換基であるリン酸エステル基としては、−OP(O)−(OR)2で表される構造を示すことができる。このRは同一でも異なってもよく、前述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基などを例示することができる。これらのRには前述した置換基がさらに置換していてもよい。
置換基であるアミド基としては、−C(O)NH、又は、−C(O)NHR、−NHC(O)R、−C(O)N(R)、−NRC(O)Rで表される構造を示すことができる。このRは同一でも異なってもよく、前述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基などを例示することができる。これらのRには前述した置換基がさらに置換していてもよい。Rの水素原子を置換する置換基としては、アリール基が挙げられる。この置換基であるアリール基としては、前述したアリール基と同じものを挙げることができる。このアリール基には前述した他の置換基がさらに置換していてもよい。
置換基であるアルキル基としては、前述したアルキル基と同じものを挙げることができる。このアルキル基には前述した他の置換基がさらに置換していてもよい。
置換基であるアルケニル基としては、前述したアルケニル基と同じものを挙げることができる。このアルケニル基には前述した他の置換基がさらに置換していてもよい。
置換基であるアルキニル基としては、前述したアルキニル基と同じものを挙げることができる。このアルキニル基には前述した他の置換基がさらに置換していてもよい。
一般に、嵩高い構造を導入すると、アミノ基の反応性や液晶配向性を低下させる可能性があるため、A及びAとしては、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基がより好ましく、水素原子、メチル基又はエチル基が特に好ましい。
式(1)において、Xは、4価の有機基であり、Yは2価の有機基であり、X及びYのうち、少なくとも一方に、アミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する。原料モノマー(すなわち、ジアミン化合物やテトラカルボン酸誘導体等)の入手性及び原料モノマーの製造の簡便性の観点からYがアミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する2価の有機基であることが好ましい。なお、有機基とは、例えば、NやOを有していても良い炭化水素基である。
がアミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する2価の有機基である場合、Yの構造としては、アミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有していれば、その構造は特に限定されるものではない。あえてその具体例を挙げるとするならば、下記式(YD−1)〜(YD−5)で表されるアミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する2価の有機基が挙げられる。
Figure 0005630625
式(YD−1)において、A11は炭素数3〜15の3価の含窒素複素環であり、Zは、水素原子、又は置換基を有してよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。
式(YD−2)において、Wは、炭素数1〜10の3価の炭化水素基であり、A12は含窒素複素環を有する炭素数3〜15の1価の有機基、又はアミノ基の2個の水素がそれぞれ独立に炭素数1〜6の脂肪族基で置換されたジ置換アミノ基である。
式(YD−3)において、Wは炭素数6〜15で、且つベンゼン環を1個又は2個有する2価の有機基であり、Wは炭素数2〜5のアルキレン基又はビフェニレン基であり、Zは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又はベンゼン環であり、aは0〜1の整数である。
式(YD−4)において、A13は炭素数3〜15の2価の含窒素複素環である。
式(YD−5)において、A14は炭素数3〜15の2価の含窒素複素環であり、Wは炭素数2〜5のアルキレン基である。
式(YD−1)、(YD−2)、(YD−4)及び(YD−5)のA11、A12、A13、及びA14の炭素数3〜15の含窒素複素環としては、公知の構造であれば、特に限定されるものではないが、中でも、ピロリジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール、ピペリジン、ピペラジン、ピリジン、ピラジン、インドール、ベンゾイミダゾール、キノリン、イソキノリンが挙げられ、ピペラジン、ピペリジン、インドール、ベンゾイミダゾール、イミダゾール、カルバゾール、及びピリジンがより好ましい。
さらに、式(1)におけるアミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する2価の有機基であるYの具体例としては、下記式(YD−6)〜(YD−23)で表される窒素原子を有する2価の有機基が挙げられ、液晶表示素子とした際の直流電圧を印加した際の残留電荷が少なく、及び/又は直流電圧による蓄積した残留電荷の緩和が特に早いことから、式(YD−16)〜式(YD−23)が特に好ましい。
Figure 0005630625
式(YD−14)中、m、nはそれぞれ1〜11の整数であり、m+nは2〜12の整数である。式(YD−19)中、hは1〜3の整数であり、式(YD−16)及び(YD−23)中、jは0〜3の整数である。
式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルにおいて、Yがアミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を有する2価の有機基である式(1)で表される繰り返し単位の割合は、全構造単位1モルに対して、40〜100モル%であることが好ましく、より好ましくは60〜100モル%、さらに好ましくは80〜100モル%である。なお、全構造単位とは、式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを構成する全ての構造単位のことであり、具体的には、式(1)で表される繰り返し単位の合計量(モル基準)、または、式(1)で表される繰り返し単位以外の構造を含む場合は、式(1)で表される繰り返し単位と式(1)で表される繰り返し単位以外の構造との合計量(モル基準)のことである。
上記式(1)において、Yがアミノ基、イミノ基、及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を有する2価の有機基である場合、Xは、4価の有機基であれば、その構造は特に限定されるものではなく、2種類以上が混在していてもよい。Xの具体例を示すならば、以下に示すX−1〜X−46が挙げられる。なかでも、原料モノマーの入手性から、Xは、それぞれ独立して、X−1、X−2、X−3、X−4、X−5、X−6、X−8、X−16、X−19、X−21、X−25、X−26、X−27、X−28、X−32、又はX−46が好ましい。より高い透過率の液晶配向膜を得るためには、脂肪族構造を有するX−1、X−2、X−3、X−4、X−5、X−6、X−8、X−16、X−25、又はX−46がより好ましく、X−1、又はX−2が特に好ましい。一方、直流電圧により液晶表示素子内に蓄積した残留電荷の緩和をより早い液晶配向膜を得るためには、芳香族構造を有するX−26、X−27、又はX−28がより好ましく、X−26又はX−32が特に好ましい。
Figure 0005630625
Figure 0005630625
Figure 0005630625
Figure 0005630625
また、本発明に用いられる式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルは、本発明の効果を損なわない限りにおいて、式(1)で表される繰り返し単位以外の構造を有していてもよい。式(1)で表される繰り返し単位以外の構造としては、下記式(2)で表される繰り返し単位(構造単位)が挙げられる。
Figure 0005630625
式(2)において、A、A及びRは式(1)と同様の定義であり、Xは4価の有機基、Yは2価の有機基である。
Xは、好ましい例も含めて、上記Xと同様の定義である。
Yは、2価の有機基であり、その構造は特に限定されるものではなく、2種類以上が混在していてもよい。あえて、その具体例を示すならば、下記のY−1〜Y−100が挙げられる。
なかでも、良好な液晶配向性を得るためには、直線性の高い構造をポリアミック酸エステルに導入することが好ましく、Yとしては、Y−7、Y−21、Y−22、Y−23、Y−25、Y−26、Y−27、Y−43、Y−44、Y−45、Y−46、Y−48、Y−63、Y−71、Y−73、Y−74、Y−75、Y−98、Y−99,Y−100がより好ましい。また、プレチルト角を高くしたい場合は、側鎖に長鎖アルキル基、芳香族環、脂肪族環、ステロイド骨格、又はこれらを組み合わせた構造を有する構造をポリアミック酸エステルに導入することが好ましく、Yとしては、Y−76、Y−77、Y−78、Y−79、Y−80、Y−81、Y−82、Y−83、Y−84、Y−85、Y−86、Y−87、Y−88、Y−89、Y−90、Y−91、Y−92、Y−93、Y−94、Y−95、Y−96、又はY−97がより好ましい。これらの構造を、ポリアミック酸エステルの原料であるジアミン化合物に由来する構造全量に対して、1〜50モル%とすることにより、任意のプレチルト角を発現することができる。すなわち、これらの構造を有するジアミンを、ポリアミック酸エステルの原料であるジアミン化合物全量に対して1〜50モル%添加することにより、任意のプレチルト角を発現させることができる。
Figure 0005630625
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本発明に用いられる式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステル中、式(2)で表される構造単位の割合は、全構造単位中、すなわち、式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを構成する全ての構造単位の合計量1モルに対して、0〜40モル%が好ましく、より好ましくは0〜20モル%、さらに好ましくは0〜10モル%である。
<ポリアミック酸エステルの製造方法>
ポリアミック酸エステルは、テトラカルボン酸二無水物、テトラカルボン酸ジエステル、ジクロリドテトラカルボン酸ジエステル等のテトラカルボン酸誘導体と、ジアミン化合物(以下単にジアミンとも記載する)を用いて、以下に示す(1)〜(3)の方法で合成することができる。式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを得るための原料であるジアミン化合物としては、下記式(a1)が挙げられる。また、式(2)で表される繰り返し単位も有するポリアミック酸エステルを得るためには、例えば下記式(a2)で表されるジアミン化合物も原料とすればよい。また、式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを得るための原料であるテトラカルボン酸誘導体としては、下記式(b1)〜(b3)が挙げられる。なお、式(2)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを得るためには、例えば下記式(b1)〜(b3)におけるXをXにしたテトラカルボン酸誘導体も原料とすればよい。
Figure 0005630625
(式(a1)及び(a2)中、A、A、Y及びYは、それぞれ式(1)や式(2)と同じである。)
Figure 0005630625
(式(b1)〜(b3)中、R及びXは、それぞれ式(1)と同じである。)
(1)ポリアミック酸から合成する場合
ポリアミック酸エステルは、テトラカルボン酸二無水物とジアミンから得られるポリアミック酸をエステル化することによって合成することができる。
具体的には、テトラカルボン酸二無水物とジアミンを反応させて得られるポリアミック酸とエステル化剤を有機溶剤の存在下で−20℃〜150℃、好ましくは0℃〜50℃において、30分〜24時間、好ましくは1〜4時間反応させることによって合成することができる。
エステル化剤としては、精製によって容易に除去できるものが好ましく、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール、N,N−ジメチルホルムアミドジプロピルアセタール、N,N−ジメチルホルムアミドジネオペンチルブチルアセタール、N,N−ジメチルホルムアミドジ−t−ブチルアセタール、1−メチル−3−p−トリルトリアゼン、1−エチル−3−p−トリルトリアゼン、1−プロピル−3−p−トリルトリアゼン、4−(4,6−ジメトキシー1,3,5−トリアジンー2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリドなどが挙げられる。エステル化剤の添加量は、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応で得られるポリアミック酸の繰り返し単位1モルに対して、2〜6モル当量が好ましい。
上記の反応に用いる溶媒は、ポリマー(ポリアミック酸やポリアミック酸エステル)の溶解性からN,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、又はγ−ブチロラクトンが好ましく、これらは1種又は2種以上を混合して用いてもよい。合成時の濃度は、ポリマーの析出が起こりにくく、かつ高分子量体が得やすいという観点から、1〜30質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。
(2)テトラカルボン酸ジエステルジクロリドとジアミンとの反応により合成する場合
ポリアミック酸エステルは、テトラカルボン酸ジエステルジクロリドとジアミンから合成することができる。
具体的には、テトラカルボン酸ジエステルジクロリドとジアミンとを塩基と有機溶剤の存在下で−20℃〜150℃、好ましくは0℃〜50℃において、30分〜24時間、好ましくは1〜4時間反応させることによって合成することができる。
前記塩基には、ピリジン、トリエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジンなどが使用できるが、反応が穏和に進行するためにピリジンが好ましい。塩基の添加量は、除去が容易な量で、かつ高分子量体が得やすいという観点から、テトラカルボン酸ジエステルジクロリドに対して、2〜4倍モルであることが好ましい。
上記の反応に用いる溶媒は、原料モノマー(テトラカルボン酸誘導体や、ジアミン化合物)およびポリマー(ポリアミック酸やポリアミック酸エステル)の溶解性からN−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトンが好ましく、これらは1種又は2種以上を混合して用いてもよい。合成時のポリマー濃度は、ポリマーの析出が起こりにくく、かつ高分子量体が得やすいという観点から、1〜30質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。また、テトラカルボン酸ジエステルジクロリドの加水分解を防ぐため、ポリアミック酸エステルの合成に用いる溶媒はできるだけ脱水されていることが好ましく、窒素雰囲気中で、外気の混入を防ぐのが好ましい。
(3)テトラカルボン酸ジエステルとジアミンから合成する場合
ポリアミック酸エステルは、テトラカルボン酸ジエステルとジアミンを重縮合することにより合成することができる。
具体的には、テトラカルボン酸ジエステルとジアミンを縮合剤、塩基、有機溶剤の存在下で0℃〜150℃、好ましくは0℃〜100℃において、30分〜24時間、好ましくは3〜15時間反応させることによって合成することができる。
前記縮合剤には、トリフェニルホスファイト、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、N,N’−カルボニルジイミダゾール、ジメトキシ−1,3,5−トリアジニルメチルモルホリニウム、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボラート、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、(2,3−ジヒドロキシ−2−チオキソ−3−ベンゾオキサゾイル)ホスホン酸ジフェニルなどが使用できる。縮合剤の添加量は、テトラカルボン酸ジエステルに対して2〜3倍モルであることが好ましい。
前記塩基には、ピリジン、トリエチルアミンなどの3級アミンが使用できる。塩基の添加量は、除去が容易な量で、かつ高分子量体が得やすいという観点から、ジアミン化合物に対して2〜4倍モルが好ましい。
また、上記反応において、ルイス酸を添加剤として加えることで反応が効率的に進行する。ルイス酸としては、塩化リチウム、臭化リチウムなどのハロゲン化リチウムが好ましい。ルイス酸の添加量はジアミン化合物に対して0〜1.0倍モルが好ましい。
上記3つのポリアミック酸エステルの合成方法の中でも、高分子量のポリアミック酸エステルが得られるため、上記(1)又は上記(2)の合成法が特に好ましい。
上記のようにして得られるポリアミック酸エステルの溶液は、よく撹拌させながら貧溶媒に注入することで、ポリマー(ポリアミック酸エステル)を析出させることができる。析出を数回行い、貧溶媒で洗浄後、常温あるいは加熱乾燥して精製されたポリアミック酸エステルの粉末を得ることができる。貧溶媒は、特に限定されないが、水、メタノール、エタノール、ヘキサン、ブチルセロソルブ、アセトン、トルエン等が挙げられる。
式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルの重量平均分子量は、好ましくは5,000〜300,000であり、より好ましくは、10,000〜200,000である。また、数平均分子量は、好ましくは、2,500〜150,000であり、より好ましくは、5,000〜100,000である。
<液晶配向剤>
本発明の液晶配向剤は、上記した式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルと有機溶媒とを含有する。このように、式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを含有する液晶配向剤から得られる液晶配向膜は、透過率が高く、且つ該液晶配向膜を具備する液晶表示素子の直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和が早い。
式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを含有する液晶配向剤を用いることにより、何故に本発明の課題が解決されるかについては、必ずしも明らかではないが、ほぼ次のように考えられる。
一般に、イミド化重合体(ポリイミド)は、そのイミド化率が高いほど、吸収波長が長波長化するため、液晶配向剤を焼成して得られる膜(液晶配向膜)が着色する。
これに対して、本発明の液晶配向剤に含まれる式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルは、加熱(焼成)によるイミド化が進行しにくいため、イミド化による着色が低減され、透過率の高い液晶配向膜が得られると推測される。
また、本発明者の検討により、アミノ基、イミノ基及び含窒素複素環を有する化合物は、化合物中の窒素原子が空気中の酸素や水の影響によって酸化され、着色することがわかった。
そして、ポリアミック酸若しくはポリアミック酸の一部をイミド化した可溶性ポリイミドを含有する液晶配向剤は、ポリマー(ポリアミック酸またはポリイミド)中に極性の高いカルボキシル基を有するため、水との相互作用が強く、ポリマー中に水分子を取り込むことが予想される。更に、上記ポリマーは、加熱によるイミド化の際に、脱離基として水を生成する。この水によってアミノ基、イミノ基、及び含窒素複素環を有する構造に含まれる窒素原子の酸化が促進され、得られる膜の透過率が低くなると考えられる。
これに対して、本発明の液晶配向剤に含まれる式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステル中のエステル基は、カルボキシル基よりも極性が低く、水分子を取り込みにくい構造である。更に、ポリアミック酸エステルは、加熱によるイミド化の際に、脱離基としてアルコールを生成する。そのため、アミノ基、イミノ基及び含窒素複素環を有する構造に含まれる窒素原子の水による酸化の促進作用が低減され、透過率の高い液晶配向膜が得られると考えられる。
また、本発明の液晶配向剤は、アミノ基、イミノ基及び含窒素複素環を有する構造を持つ式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを含有するため、得られる液晶配向膜を具備する液晶表示素子は、直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和を早くすることができると考えられる。
以上のことから、本発明の液晶配向剤から得られる液晶配向膜は、透過率が高く、且つこの液晶配向膜を具備する液晶表示素子は、直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和を早くすることができると考えられる。
なお、特許文献1には、イミド基含有ポリアミド酸を含有する液晶配向剤が記載されているが、特許文献1のイミド基含有ポリアミド酸は、上記式(1)で表される繰り返し単位のYやXにイミド基を有するものではなく、もちろん、特許文献1には、ポリアミド酸エステルについては、全く記載されていない。また、特許文献2には、ピリジン環等の窒素原子を有する2価の有機基を有する構造のイミド化重合体(すなわち、ポリイミド)を含有する液晶配向剤が記載されているが、特許文献2にはポリアミド酸エステルについては、全く記載されていない。そして、特許文献1や特許文献2の液晶配向剤では、本発明の効果である透過率が高く、且つ前記液晶配向膜を具備する液晶表示素子の直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和を早くすることができるという本発明の効果は得られない。
本発明の液晶配向剤は、上記の式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルが有機溶媒中に溶解した溶液の形態である。かかる形態を有する限り、例えば、ポリアミック酸エステルを有機溶媒中で合成した場合には、得られる反応溶液そのものであってもよく、また、この反応溶液を適宜の溶媒で希釈したものであってもよい。また、ポリアミック酸エステルを粉末として得た場合は、これを有機溶媒に溶解させて溶液としたものであってもよい。
本発明の液晶配向剤におけるポリアミック酸エステル(以下、ポリマーともいう。)の含有量(濃度)は、形成させようとする液晶配向膜の厚みの設定によっても適宜変更することができるが、均一で欠陥のない塗膜を形成させるという点から、有機溶媒に対して、ポリマー成分の含有量は、0.5質量%以上が好ましく、溶液の保存安定性の点からは15質量%以下が好ましく、より好ましくは、1〜10質量%である。なお、この場合、予め、ポリマーの濃厚溶液を作製し、かかる濃厚溶液から液晶配向剤とする場合に希釈してもよい。かかるポリマー成分の濃厚溶液の濃度は10〜30質量%が好ましく、10〜15質量%がより好ましい。また、ポリマー成分の粉末を有機溶媒に溶解して溶液を作製する際に加熱してもよい。加熱温度は、20℃〜150℃が好ましく、20℃〜80℃が特に好ましい。なお、ポリマー成分とは、式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルや、必要に応じて含有させる式(1)で表わされる繰り返し単位を有さないポリアミック酸エステル、ポリアミック酸エステル以外のポリマーである。
本発明の液晶配向剤に含有される上記有機溶媒は、ポリマー成分が均一に溶解するものであれば特に限定されない。その具体例を挙げるならば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−メチルカプロラクタム、2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、γ−ブチロラクトン、1,3−ジメチル−イミダゾリジノン、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロパンアミド等を挙げることができる。これらは1種又は2種以上を混合して用いてもよい。また、単独ではポリマー成分を均一に溶解できない溶媒であっても、ポリマーが析出しない範囲であれば、上記の有機溶媒に混合してもよい。
本発明の液晶配向剤は、ポリマー成分を溶解させるための有機溶媒の他に、液晶配向剤を基板へ塗布する際の塗膜均一性を向上させるための溶媒を含有してもよい。かかる溶媒は、一般的に上記有機溶媒よりも低表面張力の溶媒が用いられる。その具体例を挙げるならば、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、エチルカルビトールアセテート、エチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−ブトキシ−2−プロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、プロピレングリコールモノアセテート、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセテート、プロピレングリコール−1−モノエチルエーテル−2−アセテート、ジプロピレングリコール、2−(2−エトキシプロポキシ)プロパノール、乳酸メチルエステル、乳酸エチルエステル、乳酸n−プロピルエステル、乳酸n−ブチルエステル、乳酸イソアミルエステル等が挙げられる。これらの溶媒は2種類以上を併用してもよい。
本発明の液晶配向剤には、上記の他、本発明の効果が損なわれない範囲であれば、式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリアミック酸エステル以外のポリマー、具体的には、式(1)で表わされる繰り返し単位を有さないポリアミック酸エステルや、ポリアミックエステル酸以外のポリマー、液晶配向膜の誘電率や導電性などの電気特性を変化させる目的の誘電体若しくは導電物質、液晶配向膜と基板との密着性を向上させる目的のシランカップリング剤、液晶配向膜にした際の膜の硬度や緻密度を高める目的の架橋性化合物等を添加しても良い。
<液晶配向膜>
本発明の液晶配向膜は、上記液晶配向剤を基板に塗布し、必要に応じて乾燥した後、焼成して得られる膜である。本発明の液晶配向剤を塗布する基板としては透明性の高い基板であれば特に限定されず、ガラス基板、窒化珪素基板、アクリル基板、ポリカーボネート基板等のプラスチック基板等を用いることができ、液晶駆動のためのITO(Indium Tin Oxide)電極等が形成された基板を用いることがプロセスの簡素化の観点から好ましい。また、反射型の液晶表示素子では片側の基板のみにならばシリコンウエハー等の不透明な物でも使用でき、この場合の電極はアルミニウム等の光を反射する材料も使用できる。
本発明の液晶配向剤の塗布方法としては、スピンコート法、印刷法、インクジェット法などが挙げられる。本発明の液晶配向剤を塗布した後の乾燥、焼成工程は、任意の温度と時間を選択することができる。通常は、含有される有機溶媒を十分に除去するために50℃〜120℃で1分〜10分乾燥させ、その後150℃〜300℃で5分〜120分焼成される。なお、乾燥工程は行わなくてもよい。焼成後の塗膜の厚みは、特に限定されないが、薄すぎると液晶表示素子の信頼性が低下する場合があるので、5〜300nm、好ましくは10〜200nmである。
得られた液晶配向膜を配向処理する方法としては、ラビング法、光配向処理法などが挙げられる。なお、本発明においては、配向処理をしなくてもよい。
光配向処理法の具体例としては、前記塗膜表面に、一定方向に偏向した放射線を照射し、場合によってはさらに150〜250℃の温度で加熱処理を行い、液晶配向能を付与する方法が挙げられる。放射線としては、100nm〜800nmの波長を有する紫外線および可視光線を用いることができる。このうち、100nm〜400nmの波長を有する紫外線が好ましく、200nm〜400nmの波長を有するものが特に好ましい。また、液晶配向性を改善するために、塗膜基板を50〜250℃で加熱しつつ、放射線を照射してもよい。前記放射線の照射量は、1〜10,000mJ/cmが好ましく、100〜5,000mJ/cmが特に好ましい。上記のようにして作製した液晶配向膜は、液晶分子を一定の方向に安定して配向させることができる。
<液晶表示素子>
本発明の液晶表示素子は、上記した手法により本発明の液晶配向剤から液晶配向膜付き基板を得、必要に応じて配向処理を行った後、公知の方法で液晶セルを作成し、液晶表示素子としたものである。
液晶セルの製造方法は特に限定されないが、一例を挙げるならば、液晶配向膜が形成された1対の基板を、液晶配向膜面を内側にして、好ましくは1〜30μm、より好ましくは2〜10μmのスペーサーを挟んで設置した後、周囲をシール剤で固定し、液晶を注入して封止する方法が一般的である。液晶封入の方法については特に制限されず、作製した液晶セル内を減圧にした後液晶を注入する真空法、液晶を滴下した後封止を行う滴下法などが例示できる。
以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本実施例及び比較例で使用した化合物の略号、及び各特性の測定方法は、以下のとおりである。
DE−1:下記式(DE−1)
DE−2:下記式(DE−2)
DE−3:下記式(DE−3)
DA−1:下記式(DA−1)
DA−2:下記式(DA−2)
DA−3:下記式(DA−3)
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
BCS:ブチルセロソルブ
GBL:γ−ブチロラクトン
Figure 0005630625
(式中Meはメチル基を表す。)
Figure 0005630625
(式中Meはメチル基を表す。)
[粘度]
合成例及び比較合成例において、ポリアミック酸エステル及びポリアミック酸溶液の粘度は、E型粘度計TVE−22H(東機産業社製)を用い、サンプル量1.1mL、コーンロータTE−1(1°34’、R24)、温度25℃で測定した。
[分子量]
また、ポリアミック酸エステルの分子量はGPC(常温ゲル浸透クロマトグラフィー)装置によって測定し、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド換算値として数平均分子量(以下、Mnとも言う。)と重量平均分子量(以下、Mwとも言う。)を算出した。
GPC装置:Shodex社製(GPC−101)
カラム:Shodex社製(KD803、KD805の直列)
カラム温度:50℃
溶離液:N,N−ジメチルホルムアミド(添加剤として、臭化リチウム−水和物(LiBr・HO)が30mmol/L、リン酸・無水結晶(o−リン酸)が30mmol/L、テトラヒドロフラン(THF)が10ml/L)
流速:1.0ml/分
検量線作成用標準サンプル:東ソー社製 TSK 標準ポリエチレンオキサイド(重量平均分子量(Mw) 約900,000、150,000、100,000、30,000)、及び、ポリマーラボラトリー社製 ポリエチレングリコール(ピークトップ分子量(Mp)約12,000、4,000、1,000)。測定は、ピークが重なるのを避けるため、900,000、100,000、12,000、1,000の4種類を混合したサンプル、及び150,000、30,000、4,000の3種類を混合したサンプルの2サンプルを別々に測定。
(合成例1)
撹拌装置付きの200ml四つ口フラスコにDE−2を3.39g(13.0mmol)、DE−3を1.69g(5.99mmol)取り、NMPを84.69g加え、撹拌して溶解させた。続いて、トリエチルアミンを4.45g(44.0mmol)、4,4’−ジアミノジフェニルアミンを3.99g(20.0mmol)加え、撹拌して溶解させた。この溶液を撹拌しながら(2,3−ジヒドロキシ−2−チオキソ−3−ベンゾオキサゾイル)ホスホン酸ジフェニルを16.87g(44.0mmol)添加し、更にNMPを11.63g加え、水冷下で4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステル溶液を760gの2−プロパノールに撹拌しながら投入し、析出した沈殿物をろ取し、続いて、253gの2−プロパノールで5回洗浄し、乾燥することでポリアミック酸エステル樹脂粉末を得た。このポリアミック酸エステルの分子量はMn=13646、Mw=28242であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末1.78gを50ml三角フラスコに取り、NMPを16.02g加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(PAE−1)を得た。
(合成例2)
撹拌装置付きの200ml四つ口フラスコにDE−2を3.39g(13.0mmol)、DE−3を1.69g(5.99mmol)取り、NMPを84.53g加え、撹拌して溶解させた。続いて、トリエチルアミンを4.45g(44.0mmol)、DA−1を4.26g(20.0mmol)加え、撹拌して溶解させた。この溶液を撹拌しながら(2,3−ジヒドロキシ−2−チオキソ−3−ベンゾオキサゾイル)ホスホン酸ジフェニルを16.87g(44.0mmol)添加し、更にNMPを12.02g加え、水冷下で4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステル溶液を781gの2−プロパノールに撹拌しながら投入し、析出した沈殿物をろ取し、続いて、260gの2−プロパノールで5回洗浄し、乾燥することでポリアミック酸エステル樹脂粉末を得た。このポリアミック酸エステルの分子量はMn=10326、Mw=21332であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.10gを50ml三角フラスコに取り、NMPを18.98g加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(PAE−2)を得た。
(合成例3)
撹拌装置付きの200ml四つ口フラスコにDE−2を1.69g(6.50mmol)、DE−3を0.85g(3.00mmol)取り、NMPを61.89g加え、撹拌して溶解させた。続いて、トリエチルアミンを2.23g(22.0mmol)、DA−3を3.92g(9.99mmol)加え、撹拌して溶解させた。この溶液を撹拌しながら(2,3−ジヒドロキシ−2−チオキソ−3−ベンゾオキサゾイル)ホスホン酸ジフェニルを8.43g(22.0mmol)添加し、更にNMPを8.50g加え、水冷下で4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステル溶液を525gの2−プロパノールに撹拌しながら投入し、析出した沈殿物をろ取し、続いて、175gの2−プロパノールで5回洗浄し、乾燥することでポリアミック酸エステル樹脂粉末を得た。このポリアミック酸エステルの分子量はMn=22044、Mw=56569であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末2.11gを50ml三角フラスコに取り、NMPを18.99g加え、室温で24時間撹拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(PAE−3)を得た。
(合成例4)
攪拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、DA−2を3.02g(11.3mmol)入れ、NMPを108g、塩基としてピリジンを1.99g(25.2mmol)加え、攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながらDE−1を3.42g(10.5mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステル溶液を468gの2−プロパノールに撹拌しながら投入し、析出した沈殿物をろ取し、続いて、234gの2−プロパノールで5回洗浄し、乾燥することでポリアミック酸エステル樹脂粉末を得た。このポリアミック酸エステルの分子量はMn=16548、Mw=37836であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末1.79gを50ml三角フラスコにとり、NMPを16.11g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(PAE−4)を得た。
(合成例5)
攪拌装置付きの300mL四つ口フラスコを窒素雰囲気とし、4,4’−ジアミノジフェニルアミンを2.02g(10.1mmol)、3,5−ジアミノ安息香酸を1.02g(6.70mmol)入れ、NMPを135g、塩基としてピリジンを2.99g(37.7mmol)加え、攪拌して溶解させた。次にこのジアミン溶液を攪拌しながらDE−1を5.14g(15.8mmol)添加し、水冷下4時間反応させた。得られたポリアミック酸エステル溶液を584gの2−プロパノールに撹拌しながら投入し、析出した沈殿物をろ取し、続いて、292gの2−プロパノールで5回洗浄し、乾燥することでポリアミック酸エステル樹脂粉末を得た。このポリアミック酸エステルの分子量はMn=9724、Mw=19380であった。
得られたポリアミック酸エステル樹脂粉末3.56gを50ml三角フラスコにとり、NMPを32.09g加え、室温で24時間攪拌し溶解させて、ポリアミック酸エステル溶液(PAE−5)を得た。
(比較合成例1)
撹拌装置付き及び窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコに、4,4’−ジアミノジフェニルアミンを3.99g(20.0mmol)取り、NMPを63.9g加えて、窒素を送りながら撹拌し溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながら1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物を2.63g(13.4mmol)、ピロメリット酸二無水物を1.30g(5.96mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにNMPを加え、室温で24時間撹拌し、ポリアミック酸溶液(PAA−1)を得た。得られたポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は881mPa・sであった。また、このポリアミック酸の分子量はMn=16766、Mw=59104であった。
(比較合成例2)
撹拌装置付き及び窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコに、DA−1を4.27g(20.0mmol)取り、NMPを66.4g加えて、窒素を送りながら撹拌し溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながら1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物を2.63g(13.4mmol)、ピロメリット酸二無水物を1.30g(5.96mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにNMPを加え、室温で24時間撹拌し、ポリアミック酸溶液(PAA−2)を得た。得られたポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は153mPa・sであった。また、このポリアミック酸の分子量はMn=13227、Mw=38432であった。
(比較合成例3)
撹拌装置付き及び窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコに、DA−3を3.15g(8.02mmol)取り、NMPを37.6g加えて、窒素を送りながら撹拌し溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながら1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物を0.972g(4.96mmol)、ピロメリット酸二無水物を0.526g(2.41mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにNMPを加え、室温で24時間撹拌し、ポリアミック酸溶液(PAA−3)を得た。得られたポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は2045mPa・sであった。また、このポリアミック酸の分子量はMn=16418、Mw=56595であった。
(実施例1)
50ml三角フラスコに撹拌子を入れ、合成例1で得られたポリアミック酸エステル溶液(PAE−1)を5.52g取り、NMPを3.45g、BCSを2.22g加えて、マグネチックスターラーで30分攪拌し、液晶配向剤(A−1)を得た。
(実施例2)
50ml三角フラスコに撹拌子を入れ、合成例2で得られたポリアミック酸エステル溶液(PAE−2)を5.12g取り、NMPを3.08g、BCSを2.07g加えて、マグネチックスターラーで30分攪拌し、液晶配向剤(A−2)を得た。
(実施例3)
50ml三角フラスコに撹拌子を入れ、合成例3で得られたポリアミック酸エステル溶液(PAE−3)を4.04g取り、NMPを4.08g、BCSを2.03g加えて、マグネチックスターラーで30分攪拌し、液晶配向剤(A−3)を得た。
(実施例4)
50ml三角フラスコに撹拌子を入れ、合成例4で得られたポリアミック酸エステル溶液(PAE−4)を4.99g取り、NMPを3.00g、BCSを2.02g加えて、マグネチックスターラーで30分攪拌し、液晶配向剤(A−4)を得た。
(実施例5)
50ml三角フラスコに撹拌子を入れ、合成例5で得られたポリアミック酸エステル溶液(PAE−5)を5.33g取り、NMPを3.26g、BCSを2.30g加えて、マグネチックスターラーで30分攪拌し、液晶配向剤(A−5)を得た。
(比較例1)
50ml三角フラスコに撹拌子を入れ、比較合成例1で得られたポリアミック酸溶液(PAA−1)を4.87g取り、NMPを2.97g、BCSを1.98g加えて、マグネチックスターラーで30分攪拌し、液晶配向剤(B−1)を得た。
(比較例2)
50ml三角フラスコに撹拌子を入れ、比較合成例2で得られたポリアミック酸溶液(PAA−2)を5.22g取り、NMPを3.15g、BCSを2.18g加えて、マグネチックスターラーで30分攪拌し、液晶配向剤(B−2)を得た。
(比較例3)
50ml三角フラスコに撹拌子を入れ、比較合成例3で得られたポリアミック酸溶液(PAA−3)を4.37g取り、NMPを4.38g、BCSを2.21g加えて、マグネチックスターラーで30分攪拌し、液晶配向剤(B−3)を得た。
(実施例6)
実施例1で得られた液晶配向剤(A−1)を1.0μmのフィルターで濾過した後、石英基板に、スピンコート塗布にて塗布し、80℃のホットプレート上で5分間乾燥させた後、230℃の熱風循環式オーブンで30分間焼成を行い、膜厚100nmの塗膜を形成させた。得られた塗膜の透過率を島津製作所製の紫外可視分光光度計(UV−3100PC)を用いて測定し、360nm〜800nmの透過率の平均値を算出した。この結果、得られた膜の透過率は、95.14%であった。算出した透過率を表1に示す。
(実施例7)
実施例2で得られた液晶配向剤(A−2)を用いた以外は、実施例6と同様の方法で、膜の透過率を測定した。得られた膜の透過率は、93.35%であった。
(実施例8)
実施例3で得られた液晶配向剤(A−3)を用いた以外は、実施例6と同様の方法で、膜の透過率を測定した。得られた膜の透過率は、92.74%であった。
(実施例9)
実施例4で得られた液晶配向剤(A−4)を用いた以外は、実施例6と同様の方法で、膜の透過率を測定した。得られた膜の透過率は、96.17%であった。
(実施例10)
実施例5で得られた液晶配向剤(A−5)を用いた以外は、実施例6と同様の方法で、膜の透過率を測定した。得られた膜の透過率は、95.35%であった。
(比較例4)
比較例1で得られた液晶配向剤(B−1)を用いた以外は、実施例6と同様の方法で、膜の透過率を測定した。得られた膜の透過率は、89.58%であった。
(比較例5)
比較例2で得られた液晶配向剤(B−2)を用いた以外は、実施例6と同様の方法で、膜の透過率を測定した。得られた膜の透過率は、91.35%であった。
(比較例6)
比較例3で得られた液晶配向剤(B−3)を用いた以外は、実施例6と同様の方法で、膜の透過率を測定した。得られた膜の透過率は、88.56%であった。
Figure 0005630625
(実施例11)
実施例1で得られた液晶配向剤(A−1)を1.0μmのフィルターで濾過した後、ガラス基板上に、第1層目に膜厚50nmのITO電極を、第2層目に絶縁膜として膜厚500nmの窒化ケイ素を、第3層目として櫛歯形状のITO電極(電極幅:3μm、電極間隔:6μm、電極高さ:50nm)を有するFFS(フリンジフィールドスィッチング、Fringe Field Switching)駆動用電極が形成されているガラス基板に、スピンコート塗布にて塗布した。80℃のホットプレート上で5分間乾燥させた後、230℃の熱風循環式オーブンで30分間焼成を行い、膜厚100nmの塗膜を形成させた。この塗膜面に、ローラー回転数1000rpm、ステージ移動速度20mm/s、ラビング布押し込み圧0.4mmの条件でラビング処理を施し、液晶配向膜付き基板を得た。また、対向基板として電極が形成されていない高さ4μmの柱状スペーサーを有するガラス基板にも、同様に塗膜を形成させ、配向処理を施した。
上記、2枚の基板を一組とし、基板上にシール剤を印刷し、もう1枚の基板を、液晶配向膜面が向き合い配向方向が0°になるようにして張り合わせた後、シール剤を硬化させて空セルを作製した。この空セルに減圧注入法によって、液晶MLC−2041(メルク株式会社製)を注入し、注入口を封止して、FFS駆動液晶セルを得た。このFFS駆動液晶セルについて、下記の方法で電荷緩和特性を評価した結果、交流駆動0分でのΔTは47%、交流駆動5分でのΔTは0%であった。
[電荷緩和特性]
上記FFS駆動液晶セルを光源上に置き、45℃の温度下でのV−T特性(電圧−透過率特性)を測定した後、±1.5V/60Hzの矩形波を印加した状態での液晶セルの透過率(Ta)を測定した。その後、45℃の温度下で±1.5V/60Hzの矩形波10分間印加した後、直流2Vを重畳し120分間駆動させた。直流電圧を切り、再び±1.5V/60Hzの矩形波のみで0分及び5分駆動させた時の液晶セルの透過率(Tb)を、それぞれ測定し、各時間での透過率(Tb)と初期の透過率(Ta)の差(ΔT)から液晶表示素子内に残留した電圧により生じた透過率の差を算出した。
(実施例12)
実施例2で得られた液晶配向剤(A−2)を用いた以外は、実施例11と同様の方法で、FFS駆動液晶セルを作製し、電荷緩和特性を評価した結果、交流駆動0分でのΔTは46%、交流駆動5分でのΔTは0%であった。
(実施例13)
実施例3で得られた液晶配向剤(A−3)を用いた以外は、実施例11と同様の方法で、FFS駆動液晶セルを作製し、電荷緩和特性を評価した結果、交流駆動0分でのΔTは46%、交流駆動5分でのΔTは0%であった。
(実施例14)
実施例4で得られた液晶配向剤(A−4)を用いた以外は、実施例11と同様の方法で、FFS駆動液晶セルを作製し、電荷緩和特性を評価した結果、交流駆動0分でのΔTは46%、交流駆動5分でのΔTは0%であった。
(実施例15)
実施例5で得られた液晶配向剤(A−5)を用いた以外は、実施例11と同様の方法で、FFS駆動液晶セルを作製し、電荷緩和特性を評価した結果、交流駆動0分でのΔTは46%、交流駆動5分でのΔTは0%であった。
(比較例7)
比較例1で得られた液晶配向剤(B−1)を用いた以外は、実施例11と同様の方法でFFS駆動液晶セルを作製した。このFFS駆動液晶セルについて、実施例11と同様の電荷緩和特性を評価した結果、交流駆動0分でのΔTは46%、交流駆動5分でのΔTは0%であった。
このように、式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルを含有する液晶配向剤A−1〜A−5から得られる実施例6〜10の液晶配向膜は、比較例4〜6の液晶配向膜と比較して、顕著に透過率が高かった。また、液晶配向剤A−1〜A−5から得られる液晶配向膜を具備する液晶表示素子は、直流電圧により蓄積した残留電荷の緩和も早かった。
本発明の液晶配向剤は、直流電圧を印加した際の少ない残留電荷、及び/又は直流電圧による蓄積した残留電荷の早い緩和といった特性を有し、且つ得られる膜の透過率の高い液晶配向膜が得られる。その結果、TN(Twisted Nematic)素子、STN(Super Twisted Nematic)素子、TFT液晶素子、更には、垂直配向型の液晶表示素子などに広く有用である。

Claims (9)

  1. 下記式(1)で表される繰り返し単位を有するポリアミック酸エステルと有機溶媒とを含有することを特徴とする液晶配向剤。
    Figure 0005630625
    (式(1)において、Xは4価の有機基であり、Yは2価の有機基であり、X及びYのうち少なくとも一方に、アミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有し、Rは、炭素数1〜5のアルキル基であり、A及びAはそれぞれ独立して水素原子、又は置換基を有してもよい炭素数1〜10のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基である。)
  2. 式(1)におけるYがアミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する2価の有機基であることを特徴とする請求項1に記載の液晶配向剤。
  3. がアミノ基、イミノ基及び含窒素複素環からなる群から選ばれる少なくとも1種類の構造を含有する2価の有機基である上記式(1)で表される繰り返し単位の割合が、全構造単位1モルに対して、40〜100モル%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶配向剤。
  4. が、下記式(YD−1)〜(YD−5)で表される窒素原子を有する2価の有機基からなる群から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の液晶配向剤。
    Figure 0005630625
    (式(YD−1)において、A11は炭素数3〜15の3価の含窒素複素環であり、Zは、水素原子、又は置換基を有してよい炭素数1〜20の1価の炭化水素基である。式(YD−2)において、Wは、炭素数1〜10の3価の炭化水素基であり、A12は含窒素複素環を有する炭素数3〜15の1価の有機基、又はアミノ基の2個の水素がそれぞれ独立に炭素数1〜6の脂肪族基で置換されたジ置換アミノ基である。式(YD−3)において、Wは炭素数6〜15で、且つベンゼン環を1個又は2個有する2価の有機基であり、Wは炭素数2〜5のアルキレン基又はビフェニレン基であり、Zは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又はベンゼン環であり、aは0〜1の整数である。式(YD−4)において、A13は炭素数3〜15の2価の含窒素複素環である。式(YD−5)において、A14は炭素数3〜15の2価の含窒素複素環であり、Wは炭素数2〜5のアルキレン基である。)
  5. 式(YD−1)、(YD−2)、(YD−4)及び(YD−5)に記載のA11、A12、A13、及びA14の炭素数3〜15の含窒素複素環が、ピロリジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール、ピペリジン、ピペラジン、ピリジン、ピラジン、インドール、ベンゾイミダゾール、キノリン、イソキノリンからなる群から選ばれる少なくとも1種類の環であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の液晶配向剤。
  6. 式(1)におけるYが、下記式(YD−6)〜(YD−23)で表される窒素原子を有する2価の有機基からなる群から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の液晶配向剤。
    Figure 0005630625
    (式(YD−14)中、m、nはそれぞれ1〜11の整数であり、m+nは2〜12の整数であり、式(YD−19)中、hは1〜3の整数であり、式(YD−16)及び(YD−23)中、jは0〜3の整数である。)
  7. 式(1)におけるXが、下記式で表される構造からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の液晶配向剤。
    Figure 0005630625
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の液晶配向剤を塗布、焼成して得られることを特徴とする液晶配向膜。
  9. 請求項8に記載の液晶配向膜を有することを特徴とする液晶表示素子。
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