JP5630388B2 - 被挿入部用蓋支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の外壁に形成される開口を塞ぐ被挿入部用蓋支持構造に関する。
従来、ガソリンなどの燃料によって駆動するエンジンを備える自動車には、給油口が設けられている。給油口は、車体の内側に凹む凹部内に設けられている。凹部は、外壁に形成される開口を通して車外に連通している。開口は、蓋によって、開閉可能に覆われている。一般に、蓋は、自動車の前後方向に開閉される。
一方、電気自動車は、走行用に用いられる電動機を駆動するために、電池を備えている。電池は、車外の急速充電装置などの電力供給装置から供給される電力によって充電される。このため、電気自動車には、充電ガンが電気的に接続される接続部を有している。充電ガンが接続される接続部は、車体の内側に凹む凹部内に設けられている。凹部は、外壁に形成される開口を通して車外と連通している。開口は、蓋で開閉される。
開口がラジエータグリルに設けられる技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される技術では、蓋は、上下方向に回転して開閉する。開いた蓋は、開口を通って車体内側に入り込んでおり、それゆえ、開口の内側は上下方向に車外に露出している。
特開平11−332003号公報
特許文献1に開示されるように、開口が上下方向に車体外側に露出すると、例えば雨が降っている状態では、雨が開口内に浸入しやすくなる。
このため、本発明は、開口を通して内側に雨水などの液体が入り込むことを抑制できる被挿入部用蓋支持構造を提供することを目的とする。
本発明の被挿入部用蓋支持構造は、内側に接続部が設けられて、前記接続部に着脱可能に接続される挿入部材が車両の外壁に形成される開口を通して取り外し可能に挿入される被挿入部と、前記被挿入部から前記挿入部材が取り外された状態で前記開口を塞ぐ蓋と、前記蓋を、前記開口を塞ぐ閉姿勢となる位置から前記車両の外側に向かって前記外壁から離れる方向に移動可能に前記車両の上下方向に交差する方向に平行な回転軸回りに回転可能に支持する蓋支持手段と、前記蓋を、作業用開姿勢となる回転位置で解除可能に保持する保持手段と、を備える。
前記回転軸は、前記挿入部材が前記被挿入部内に挿入されて前記接続部に接続された状態において、前記蓋が、前記開口の外縁のうち前記蓋よりも下側の部分の少なくとも一部と上下方向に重なる位置まで回転する位置に設けられ、前記作業用開姿勢となる回転位置は、前記被挿入部に挿入されて前記接続部に接続した前記挿入部材に前記蓋が接触しない回転位置であって、かつ、前記蓋の外面において前記開口の内縁のうち前記作業用開姿勢にある前記蓋よりも上側の部分と前記上下方向に対向する対向部分よりも車両内側の部分が前記対向部分よりも上方に位置する回転位置である。
請求項1に記載の本発明によれば、開口を通して内側に雨などの液体が入り込むことを抑制できる。更に、作業用開姿勢となる回転位置では、車両の外壁を伝う水が蓋に落ちても被挿入部内に入りこむことが抑制される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、さらに、蓋支持手段を簡素にすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2の効果に加えて、さらに、蓋が開く方向に回転すると、蓋において回転軸よりも上側の部分は、常に、被挿入部を通って内側に入りこむので、蓋が回転している動作中においては、蓋によって、雨などの液体が被挿入部内に入り込むことをより一層抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のうちのいずれか1項の効果に加えて、蓋を開く動作を行いやすくなる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1から4のうちのいずれか1項の効果に加えて、保持手段の構成を簡素にすることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1から4のうちのいずれか1項の効果に加えて、蓋を最大開姿勢となる最大回転位置に保持できるので、挿入部材を被挿入部内に挿入する作業を行いやすくなる。
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、保持手段の構成を簡素にすることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1からのうちのいずれか1項の効果に加えて風などから挿入部材を保護することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、挿入部材を効果的に保護することができる。
果に加えて風などから挿入部材を保護することができる。
本発明の第1の実施形態に係る被挿入部用蓋支持構造を備える自動車を示す斜視図。 図1に示す充電口部を、自動車の外側から見た状態を示す側面図。 図2に示されるF2−F2線に沿って示す充電口部の断面図。 図1に示される蓋を示す斜視図。 図1に示された蓋の第4の縁に設けられる回転軸部と、開口の後端縁部において回転軸部の近傍とを拡大して示す斜視図。 図5に示すF6−F6線に沿って示す、回転軸部と後端縁部との断面図。 図1に示す蓋が最大開姿勢となる回転位置まで回転した状態を図3と同様に示す断面図。 図1に示す蓋が作業用開姿勢となる回転位置まで回転した状態を図3と同様に示す断面図。 図1に示す蓋が閉姿勢であるときの、軸部とクリップとを軸線方向に見る側面図。 図1に示す蓋が作業用開姿勢であるときの、軸部とクリップとを軸線方向に見る側面図。 図1に示す蓋が最大開姿勢であるときの、軸部とクリップとを軸線方向に見る側面図。 図8に示されるF12−F12線に沿って充電口部を切断した状態を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る被挿入部用蓋支持構造を備える自動車が備える蓋を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態の蓋が閉姿勢にある状態において充電口部を図3と同様に切断して示す断面図。 本発明の第2の実施形態の蓋が作業用開姿勢にある状態において充電口部を図8と同様に切断して示す断面図。 本発明の第2の実施形態の蓋の別の例を示す側面図。 図16に示される蓋が作業用開姿勢である状態の充電口部を、図12と同様に切断して示す断面図。
本発明の第1の実施形態に係る被挿入部用蓋支持構造を、図1〜12を用いて説明する。本実施形態の被挿入部用蓋支持構造は、自動車10に用いられている。自動車10は、車両の一例である。図1は、自動車10を示す斜視図である。
図1に示すように、自動車10は、走行用の動力源として電動機11と、電動機11に電力を供給する電池12とを備える電気自動車である。電動機11は、自動車10の前部に配置されている。電池12は、自動車10の前後方向Lに沿って中央に配置されている。電動機11と電池12とは、図1中点線で示されている。
電動機11は、例えば三相交流電動モータである。電動機11は、電力が供給されることによって出力軸部が回転する。この出力軸部の回転が駆動輪である前輪13に伝達されることによって、自動車10は、走行する。自動車10の後部には、一対の後輪14が設けられている。
電池12は、外部から供給される電力によって充電可能である。このため、自動車10は、外部の電力供給装置から電池12に電力を供給するときに用いられる充電ガン5が接続される接続部35を備えている。接続部35は、充電ガン5が備える端子と電気的に接続される端子を備えている。充電ガン5が接続部35に接続されることによって、両端子が互いに電気的に接続される。
接続部35は、車体に形成される凹部32内に設けられている。凹部32は、一例として、フロントフェンダ15の内側に設けられている。電池12を充電するときには、充電ガン5が凹部32内に挿入される。充電ガン5は、挿入部材の一例である。凹部32は、被挿入部の一例である。
図2は、フロントフェンダ15において、凹部32が形成される部分を車体外側から見た側面図である。図2に示すように、フロントフェンダ15には、凹部32と車外とを連通する開口31が形成されている。開口31は、開口の一例である。フロントフェンダ15は、外壁の一例である。
開口31は、蓋41によって開閉される。蓋41は、回転軸部43と軸受部50とによって、自動車10に支持されている。図3は、図2に示されるF3−F3線に沿って示す、蓋41と凹部32との断面図である。F2−F2線は、車幅方向Wに沿って外側から見たときに上下方向Vに平行になる。
図3に示すように、開口31が形成されるフロントフェンダ15は、その外面16が上下方向に延びている。なお、外面が上下方向に延びるとは、外面が上下方向に平行であることのみに限定されるものではない。外面は、なだらかな曲面であってもよい。フロントフェンダ15の外面16は、なだらかな曲面であるとともに、上下方向に延びている。
凹部32は、開口31に向かって延びる周壁部33と、車内側に位置する底壁部34とを備えている。接続部35は、底壁部34に設けられている。
開口31を外側から見た形状は、四角状である。なお、四角状とは、四隅が2つの直線が交わって形成される形状だけに限定されない。図2に示すように四隅が丸くなだらかに形成されていてもよい。このように、四角状とは、四隅が2つの直線で交わる形状である厳密な四角である場合と、図2に示すように四隅が2つの直線が交わる形状ではないなどの厳密な四角ではない略四角である場合とを含む概念である。
図3に示すように、開口31は、フロントフェンダ15の周面15aによって形成される。周面15aは、開口を形成する内側の面である。周面15aは、環状に一周連続している。
図3中、範囲F31を拡大して示している。図中拡大して示すように、開口31の外縁は、開口31を形成する周面15aの車両外側の縁である。外縁36は、上端外縁36aと、下端外縁36bと、前端外縁36cと、後端外縁36dとを有している。
上端外縁36aと下端外縁36bとは、車幅方向Wに見たとき、互いに平行であって上下方向Vに垂直な直線である。前端外縁36cと後端外縁36dとは、車幅方向Wに見たとき、上互いに平行であって上下方向Vに平行な直線である。
開口31の内縁38は、開口31を形成する周面15aの車両内側の縁である。図3に示すように、フロントフェンダ15において開口31を形成する部分は、他の部分に対して車幅方向内側に突出している。
開口31を、車両内側から見た形状は、図2と同じに四角状である。内縁38は、上端内縁38aと、下端内縁38bと、前端内縁38cと、後端内縁38dとを有している。上端内縁38aと下端内縁38bとは、車幅方向Wに見たとき、互いに平行であって上下方向Vに垂直な直線である。前端内縁38cと後端内縁38dとは、車幅方向Wに見たとき、上互いに平行であって上下方向Vに平行な直線である。
図2に示すように、蓋41は、開口31を塞ぐ大きさと形状とを有している。蓋41が閉じることによって、開口31は蓋41によって塞がれる。具体的には、蓋41は、開口31の縁36によって形成される形状に対して相似形状であって、開口31の縁36によって形成される形状よりも若干小さい。
蓋41は、後述される回転軸部43と軸受部50とによって、開口31を塞ぐ姿勢と、開口を開く姿勢との間で回転可能に自動車10に支持される。蓋41が開口31を塞ぐ姿勢を閉姿勢とする。蓋41が閉姿勢であることは、蓋41が回転軸部43の軸線43a回りに閉姿勢となる回転位置P1に位置することである。本実施形態では、軸線43aは、蓋41の回転中心であり、本発明で言う回転軸の一例となる。本発明で言う回転軸とは、回転中心を示す。
図4は、蓋41を示す斜視図である。図3,4に示すように、蓋41は、内面100と、外面101と、周面42とを有している。内面100は、蓋41が閉姿勢のときに底壁部34に対向する面である。外面101は、蓋41が閉姿勢であるときに車外側に向く面である。外面101は、蓋41が閉姿勢であるときに、フロントフェンダ15の外面16になだらかにつながる面である。外面101は、車体の外面としても機能する。周面42は、蓋41が閉姿勢にあるときに開口31を形成する周面15aと対向する面である。
周面42は、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1にあるときに、自動車10の上下方向V、前後方向L、車幅方向Wに基づいて定義される、上面42a、下面42b、前面42c、後面42dを有している。上面42aは、蓋41が回転するときに開口31の周面15aに接触しないように、なだらかな曲面となっている。
本実施形態では、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1にあるとき、上面42aの内縁102、つまり車両内側の縁は、上下方向Vに垂直な線となるとともに、蓋41において最も上方に位置する部分となる。内縁102は、上端の一例である。
下面42bは、蓋41が閉姿勢とある回転位置P1にあるとき、上下方向Vに垂直な平面となる。つまり、下面42bは、蓋41が閉姿勢となるとき、下面42bが蓋41において最も下の位置になる。つまり、下面42bは、蓋41の下端となる。
回転軸部43は、蓋41の前面42cと後面42dとから上下方向Vに垂直な方向に突出している。回転軸部43は、後述される、開口31の縁部37のうち前端縁部37aと後端縁部37bとに形成される軸受部50に回動可能に支持される。縁部37は、車体において縁36の周囲の部分である。前端縁部37cは、前端外縁36cの周囲の部分である。後端縁部37dは、後端外縁36dの周囲の部分である。
両回転軸部43は、蓋41を上下方向Vに垂直な直線回りに回転するように蓋41に設けられている。このため、両回転軸部43の軸線43aは、上下方向Vに垂直な直線であるとともに、同一直線上に配置される。また、両軸線43aが延びる方向は、自動車10の外面のうち、開口31が形成されるフロントフェンダ15の外面16に沿う方向である。
回転軸部43の軸線43aの位置について、具体的に説明する。軸線43aは、以下に説明する第1〜3の条件を満たす位置に位置している。
まず、第1の条件を説明する。軸線43aは、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1にあるときに、上下方向Vに、蓋41の上端となる内縁102と下端となる下面42bとの間に位置する。
第2の条件について説明する。軸線43aは、蓋41が閉姿勢となるとき、軸線43aが延びる方向に見ると蓋41の内縁102よりも車両内側、本実施形態では、車幅方向内側に位置している。つまり軸線43aは、閉姿勢にある蓋41の外面101よりも車両内側に位置している。なお、図3に示す断面図は、蓋41の一箇所の断面図である。しかしながら、蓋41において軸線43aの延びる方向いずれの位置で図3に示すように軸線43aに垂直な方向で切断しても、図3に示すように、軸線43aは内縁102よりも車幅方向内側に位置する。つまり、外面101よりも内側に位置している。このことによって、閉姿勢となる回転位置P1から蓋41を開くと、軸線43aよりも上側の部分は、常に開口31を通って凹部32内に入り込む。
第3の条件について説明する。軸線43aは、充電ガン5が接続部35に接続した状態において、蓋41がいずれの位置にあっても、蓋41が開口31の外縁36の外縁において蓋41より下側の部分の少なくとも一部と上下方向Vに重なる、位置に配置されている。
なお、本実施形態では、蓋41が、開口31を開くべく回転したとき、開口31の下端外縁36bは、蓋41よりも下側の部分となる。そして、蓋41が開口31を開くべく回転すると、下端外縁36bは、上下方向Vに沿って蓋41と重なる。つまり、閉姿勢となる回転位置P1以外にある蓋41は、常に、開口31の下端外縁36bに対して上下方向Vに上から重なる。
図5は、蓋41の後面42dに設けられる回転軸部43と、開口31の後端縁部37dにおいて回転軸部43の近傍とを拡大して示す斜視図である。後端縁部37dは、縁部37において後端外縁36dの周囲の部分である。
図5に示すように、凹部32の周壁部33には、回転軸部43を回転可能に通す貫通孔33aが形成されている。後端縁部37dにおいて回転軸部43の近傍には、軸受部50が設けられている。軸受部50は、回転軸部43を軸線43a回りに回動可能に支持する。
開口31の前端縁部37cにおいて、蓋41の前面42cに設けられる回転軸部43の近傍には、貫通孔33aが形成されるとともに、回転軸部43を軸線43a回りに回動可能に支持する軸受部50が設けられている。前端縁部37cは、縁部37において前端外縁36cの周囲の部分である。前端縁部37cに設けられる軸受部50は、後端縁部37dに設けられる軸受部50と同じである。
図6は、図5に示すF6−F6線に沿って示す、回転軸部43と後端縁部37dとの断面図である。なお、図6中では、蓋41と回転軸部43とは切断されていない。図6は、軸線43aに沿って軸受部50を切断した状態を、車幅方向外側から内側に向かって示している。図6に示すように、軸受部50は、凹部32の周壁部33の外面に固定されている。
両回転軸部43が、各々軸受部50に回動自由に支持されることによって、蓋41は、回転軸部43の軸線43a回りに回動する。ここで、蓋41が開いた状態について説明する。
蓋41は、最後まで開く最大開姿勢となる回転位置P2と、作業用開姿勢となる回転位置P3まで回転可能である。図7は、蓋41が最大開姿勢となる回転位置P2まで回転した状態を図3と同様に示す断面図である。図7に示すように、最大開姿勢は、蓋41が最後まで開いた姿勢である。最後まで開くとは、蓋41が、開口31の縁などに接触することによって、それ以上開くことができなくなる位置まで開くことである。
図8は、凹部32を図3と同様に切断した状態を示す断面図であって、蓋41が作業用開姿勢となる回転位置P3にある状態を示している。作業用開姿勢は、作業用開姿勢の一例である。
図8に示すように、作業用開姿勢となる回転位置P3は、最大開姿勢となる回転位置P2よりも閉側の回転位置である。作業用開姿勢となる回転位置P3は、充電ガン5が凹部32内に挿入されて接続部35に接続されたときに充電ガン5が蓋41に接触しない回転位置であって、かつ、蓋41の外面101において、開口31の内縁38のうち作業用開姿勢にある蓋41よりも上側の部分に上下方向Vに対向する対向部分Xよりも車両内側の部分Yが、対向部分Xよりも上方に位置する回転位置である。
蓋41の外面101において、開口31の内縁38のうち作業用開姿勢にある蓋41よりも上側の部分と上下方向Vに対向する対向部分Xよりも車両内側の部分Yが、対向部分Xよりも上方に位置することについて、具体的に説明する。
まず、内縁38のうち作業用姿勢にある蓋41よりも上側の部分について説明する。開口31を形成する周面15aにおいて、作業用開姿勢にある蓋41よりも上側の部分は、上面103となる。上面103は、周面15aにおいて、上端外縁36aと上端内縁38aとに挟まれる範囲である。このため、面103の内縁は、上端内縁38aとなる。対向部分Xは、蓋41において上下方向Vに上端内縁38aと対向するである。言い換えると、内縁38aと対向部分Xとは、上下方向Vに平行な直線上に位置する。
作業用開姿勢にある蓋41では、対向部分Xよりも車両内側の部分Y、本実施形態では、車幅方向に内側の部分Yは、対向部分よりも上方に位置する。蓋41が作業用開姿勢となる回転位置P3は、上記のように説明される姿勢である。
なお、本実施形態では、蓋41は、作業用開姿勢となる回転位置P3にあるとき、蓋41aの前面42cから後面42dにかけて、図8に示すように軸線43aに垂直な方向にいずれの位置で切断しても、図8に示すように、部分Yは対向部分Xよりも上方にあるとともに、外面101において部分Y以外の部分である部分Zは、部分Yよりも下に位置する。そして、外面101は、下方に向かって傾斜する。
図12は、図8に示されるF12−F12線に沿って凹部32を切断した状態を示す断面図である。図12は、蓋41が作業時開姿勢となる回転位置P3にある状態の凹部32を蓋41よりも上の位置で上下方向Vに垂直な面で切断した断面を、上方から下方に向かって見ている。
図12中、対向部分Xを2点鎖線で示している。また、部分Y,Zをわかりやすくするために、部分Y,Zにハッチングを施している。このハッチングは、切断面を示すものではない。図8に示すように、蓋41の外面101は、部分Yから部分Zにわたって、なだらかに下方に傾斜する面となっている。蓋41のいずれの部分においても、外面101は、図8と同様に、部分Yから部分Zにわたって、なだらかに下方に傾斜する面である。
なお、充電ガン5が凹部32内に挿入されて接続部35に接続されたときに充電ガン5が蓋41に接触しない回転位置であって、かつ、部分Yが部分Zよりも上方に位置する回転位置は、複数ある。本実施形態で用いる回転位置P3は、それら複数の回転位置のうちの1つの回転位置である。
図7,8に示す最大開姿勢と作業用開姿勢となる回転位置P2,P3は、上記の第3の条件で説明した、充電ガン5が接続部35に接続した状態での蓋41の回転位置の一例である。
両回転軸部43の先端には、軸部55が設けられている。軸部55は、軸線43aの延長線に沿って延びており、軸部55の軸線と軸線43aとは同一直線上にある。軸部55は、回転軸部43と一体に回転する。
軸部55は、軸受部50から出ている。図5,6に示すように、クリップ60は、1つの軸受部50に1つ設けられており、軸受部50に固定されている。図5中では、軸受部50を明確に示すために、クリップ60は、2点鎖線で示されている。なお、開口31の前端縁部37aに設けられる軸受部50には、同様に、クリップ60が設けられて固定されている。
クリップ60は、軸部55を挟むことによって、蓋41を、閉姿勢となる回転位置P1と、最大開姿勢となる回転位置P2と、作業用開姿勢となる回転位置P3とに解除可能に保持する。
まず、軸部55の形状について説明する。図5に示すように、軸部55の外周面には、軸線43aに平行であるとともに互いに対向して平行な一対の平面である面部が、3組形成されている。このため、面部が、6つ形成されている。具体的には、軸部55には、軸線43a回りに、第1〜6の面部56a,56b,56c,56d,56e,56fが設けられている。第1〜6の面部56a〜56fは、第1の係合部の一例である。
第1の面部56aと、第4の面部56dとは、軸線43aの延長線を挟んで対向する互いに平行な平面である。第2の面部56bと第5の面部56eとは、軸線43aの延長線を挟んで対向する互いに平行な平面である。第3の面部56cと第6の面部56fとは、軸線43aの延長線を挟んで対向する互いに平行な平面である。
クリップ60は、軸部55を挟んで互いに対向する一対の板部61,62を有する挟持部63と、板部61,62を互いに近づく方向に付勢する連結部64とを有している。連結部64は、板部61,62に固定されている。板部61,62において互いに対向する内面61a,62aは、平面である。
なお、例えば、板部61,62のどちらか一方が軸受部50に固定されており、他方は固定されていない。このことによって、板部61,62が互いに近づく方向に付勢されるので、板部61,62は、軸部55に押し付けられる。
図9は、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1にあるときの、軸部55とクリップ60との関係を示している。図9は、軸線43aに沿って軸部55とクリップ60とを示している。図9に示すように、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1にあるとき、第1,4の面部56a,56dは、板部61,62の内面61a,62aに面接触する。このことによって、蓋41は、閉姿勢となる回転位置P1で保持される。閉姿勢となる回転位置P1にある蓋41を開こうとする場合、板部61,62による押し付け力にあらがって開くことになる。この押し付け力が蓋41を閉姿勢となる回転位置P1に保持する。
蓋41を開くと、クリップ60に対して軸部55が回転することによって、板部61,62が互いに離れる方向に広げられる。図10は、蓋41が作業用開姿勢となる回転位置P3にあるときの、軸部55とクリップ60との関係を示している。図10は、軸線43aに沿って軸部55とクリップ60とを見た状態を示している。図10に示すように、蓋41が作業用開姿勢となる回転位置P3まで回転すると、第2,5の面部56b,56eが板部61,62の内面61a,62aに面接触する。このことによって、蓋41は、作業用開姿勢となる回転位置P3に保持される。
図11は、蓋41が最大開姿勢となる回転位置P2にあるときの軸部55とクリップ60とを示している。図11は、軸線43aに沿って軸部55とクリップ60とを示している。図11に示すように、蓋41が最大開姿勢となる回転位置P2まで回転すると、第3,6の面部56c,56fが板部61,62の内面61a,62aに面接触する。このことによって、蓋41は、最大開姿勢となる回転位置P2に保持される。
つぎに、充電作業の手順の一例を説明する。電池12を充電する際、作業者は、まず、閉姿勢となる回転位置P1にある蓋41を最大開姿勢となる回転位置P2まで回転する。具体的には、蓋41の上面42aの近傍において軸線43aの延長線よりも上側を凹部32の内側に向かって押す。このことによって、蓋41は、開き方向に付勢される。閉姿勢から開き方向に回転すると、蓋41は、まず、作業用開姿勢となる回転位置P3にいたる。この回転位置P3に保持しようとする保持力にあらがってさらに蓋41を回転して蓋41を最大開姿勢となる回転位置P2まで回転する。
蓋41を最大開姿勢となる回転位置P2まで回転にすると、図7に示すように開口31が最大に開くので、充電ガン5を凹部32内に挿入する作業を行いやすくなる。作業者は、図7に示すように、充電ガン5を凹部32内に挿入して接続部35に接続する。作業者は、充電ガン5を接続部35に接続した後は、蓋41を作業用開姿勢となる回転位置P3まで閉める。
蓋41と、凹部32と、回転軸部43と、軸受部50と、軸部55と、クリップ60とは、凹部用蓋支持構造200を構成する。凹部用蓋支持構造200は、被挿入部用蓋支持構造の一例である。
このように、本実施形態では、蓋41は、閉姿勢となる位置から軸線43a回りに回転することによって、開口31を開く。また、凹部32内に充電ガン5が挿入されて接続部35に接続したとき、蓋41は、上下方向に開口31の下端外縁36bに、上下方向に重なる。
このため、蓋41は、充電ガン5が挿入されて接続部35に接続されたとき、充電ガン5を上下方向Vに覆うので、例えば、電池12の充電作業中に雨が降っていても、蓋41が雨よけとして機能するので、充電ガン5が濡れることを抑制することができる。さらに、蓋41が、開口31の下端外縁36bを上下方向Vに覆うことによって、雨が開口31を通して凹部32内に入ることを抑制することができる。
また、回転軸部43の軸線43aが、閉姿勢にある蓋41の外面101よりも車両内側に位置するとともに、上下方向Vに上端となる上端内縁38aと下端となる下面42bとの間に位置している。
このため、蓋41が閉姿勢から開く方向に回転すると、蓋41において軸線43aよりも上側の部分は、常に、開口31を通って内側に入りこむので、蓋41が回転している動作中においては、蓋41によって、雨が開口31を通して凹部32内に入り込むことをより一層抑制することができる。
さらに、本実施形態では、軸線43aは、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1にあるとき、開口31の上端内縁38aよりも車両内側に位置する。このため、蓋41は、閉姿勢から開口31を開く方向に回転すると、蓋41の上側部分は、開口31の上端内縁38aよりも内側に位置するので、凹部32内に雨水が入り込むことを、より一層抑制することができる。
さらに、作業用開姿勢となる回転位置P3では、蓋41の外面101の部分Yは、対向部分Xよりも上方に位置する。このため、外面16を伝う水が、開口31の内縁38aから蓋41に落ちても、当該水は対向部分X上に落ちた後、部分Yに阻まれることによって凹部32内に入りこむことが抑制される。
また、回転軸部43の軸線43aが上下方向Vに垂直な直線であることによって、蓋41を開く動作を行いやすくなる。
また、蓋41を回転可能に支持する構造として、回転軸部43と軸受部50とを備える構造を採用しているので、蓋41を回転可能に支持する構造を簡素にすることができる。
また、回転軸部43の軸線43aが蓋41の上面42aよりも下方にあることによって、蓋41において軸線43aよりも上側の部分を押すだけで蓋41を開くことができる。このため、蓋41を簡単に開くことができる。
また、クリップ60と軸部55とによって、蓋41を、閉姿勢となる回転位置P1と、作業用開姿勢となる回転位置P3と、最大開姿勢となる回転位置P2とで保持できる。このため、蓋41を閉姿勢となる回転位置P1に固定するためのロック機構などが不要となるので、凹部32の周囲の構造を簡素にすることができる。さらに、最大開姿勢となる回転位置P2での充電ガン5の挿入作業や引き抜き作業を行いやすくなる。さらに、作業用開姿勢では、蓋41が充電ガン5に接触することを抑制できるので、蓋41が傷つくことを抑制することができる。
また、蓋41を回転位置P1,P2,P3dで保持する保持手段として、軸部55と、クリップ60とを用いる構造であるので、蓋41を保持する手段を簡素にすることができる。
また、軸部55は、第1の係合部としての平面である第1〜6の面部56a〜56fを用い、クリップ部第2の係合部としての平面である内面61a,62aを用いる構造であるので、蓋41を保持する構造を簡素にすることができる。
つぎに、本発明の第2の実施形態に係る被挿入部用蓋支持構造を、図13〜15を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、蓋41に第1,2の側壁部71,72が設けられる点が第1の実施形態と異なる。他の構造は、第1の実施形態と同じである。上記異なる点を具体的に説明する。
図13は、本実施形態の蓋41を示す斜視図である。図13に示すように、蓋41の前面42c側の前端には、第1の側壁部71が設けられている。第1の側壁部71は、上面42aから下面42bまでの範囲に形成されている。蓋41の後面42d側の後端には、第2の側壁部72が設けられている。第2の側壁部72は、上面42aから下面42bまでの範囲に形成されている。第1,2の側壁部71,72は、軸線43aが延びる方向に対向している。第1,2の側壁部71,72は、壁部の一例である。
第1,2の側壁部71,72の形状は、同じである。図14は、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1にある状態において、凹部32を図3と同様に示す断面図である。図14に示すように、第1,2の側壁部71,72は、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1にあるときには、凹部32の内側に突出するとともに、周壁部33と底壁部34とに接触しない大きさを有している。なお、第1,2の側壁部71,72は、周壁部33と底壁部34とに接触しないとともに蓋41の回転を妨げない範囲で、できるだけ大きいことが好ましい。
図15は、凹部32を図8と同様に示す断面図である。図15では、蓋41は、作業用開姿勢となる回転位置P3にある。図15に示すように、蓋41が閉姿勢となる回転位置P1以外の開く位置では、常に、第1,2の側壁部71,72の上面42a側の端部は、開口31を通って凹部32の内側に位置している。
また、第1,2の側壁部71,72は、凹部32内に挿入されて接続部35に接続される充電ガン5を挟んで両側に配置される。第1,2の側壁部71,72は、充電作業中に風などから充電ガン5を保護する機能を有する。このため、本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果に加えて、さらに、風などから充電ガン5を保護することができる。
また、充電ガン5を挟んで両側に側壁部が設けられることによって、充電ガン5を効果的に保護することができる。
なお、第2の実施形態では、第1,2の側壁部71,72は、上面42aから下面42bまで延びている。このことは、閉姿勢のときの蓋の上端側から下端側に延びることの一例である。上端側とは、上端を含む概念であり、上端だけに限定されるものではない。下端側とは、下端を含む概念であり、下端だけに限定されるものではない。例えば、第1,2の側壁部71,72は、充電ガン5を保護する機能を有していればよく、上面42aよりも下側の部分から、下面42bよりも上側の部分まで延びる形状であってもよい。なお、第2の実施形態で説明したように、第1,2の側壁部71,72が、上面42aから下面42bまで延びることによって、第1,2の側壁部71,72の範囲が大きくなるので、効果的に充電ガン5を保護できる。
なお、第2の実施形態では、蓋41は、四角状である。しかしながら、四角状以外の形状であってもよい。例えば、図16に示すように、蓋41は、平面形状が円であってもよい。図16は、平面形状が円である場合の蓋41を示す側面図である。図17は、図16に示す蓋41が作業用開姿勢にある状態の凹部20を、図12と同様に切断して示す断面図である。図16,17に示すように、蓋41の形状が円であっても、第2の実施形態と同様の効果が得られる。また、第1の実施形態であっても、蓋41は、平面形状が四角以外であってもよい。例えば、図16,17に示すように、蓋41は、平面形状が円であってもよい。
また、第1,2の実施形態では、被挿入部用蓋支持構造は、自動車10に用いられた。しかしながら、自動車10以外の車両に用いられてもよい。例えば、線路上を走行する電車などの車両に用いられてもよい。
また、第1,2の実施形態では、蓋41に回転軸部43が設けられ、開口31の縁部37に軸受部50が設けられたが、例えば、蓋41に軸受部50が設けられ、開口31の縁部37に回転軸部が設けられてもよい。
なお、蓋側に設けられるとは、蓋が回転したときに、蓋と一緒に回転する部分に設けられることである。第1,2の実施形態では、回転軸部43は、蓋側に設けられることの一例として、蓋に設けられている。
挿入部側に設けられるとは、蓋が回転してもその回転に追従して回転または変位しない部分に設けられることである。第1,2の実施形態では、軸受部50は、挿入部側に設けられることの一例として、凹部32の周縁部37に設けられている。
また、第1,2の実施形態では、回転軸部43は、蓋41に直接設けられているが、例えばブラケットなど他の部材を介して蓋41に設けられて固定されてもよい。
また、第1,2の実施形態では、自動車10のフロントフェンダに形成される凹部32を被挿入部として用いる被挿入部用蓋支持構造の一例が用いられたが、例えば、車両のバックドアなどの車幅方向Wと上下方向Vに延びる外面に形成される開口を有する被挿入部に本発明が用いられてもよい。
また、第1,2の実施形態では、蓋41の回転軸となる軸線43aが延びる方向は、車両の上下方向Vに垂直な方向である。しかしながら、蓋41の回転軸が延びる方向は、車両の上下方向に略垂直な方向であってもよい。蓋の回転軸が上下方向に交差する方向であればよい。なお、第1,2の実施形態で説明したように、蓋の回転軸が延びる方向が車両の上下方向に垂直な方向であることによって、蓋を開閉しやすくなるという効果がさらに得られる。
第1,2の実施形態では、凹部32の周壁部33に形成されて回転軸部43が通る貫通孔33a以外に軸受部50が設けられているが、軸受部50を備えていなくてもよい。この場合、周壁部33に形成される貫通孔33aが軸受部として機能する。
また、第1,2の実施形態では、保持手段の一例として、クリップ60と軸部55とを備える構造が用いられたが、他の構造が用いられてもよい。例えば、回転軸部43に第1の係合部が形成され、軸受部50に第2の係合部が形成されてもよい。この構造の場合、クリップ60は必要ではない。
なお、第1,2の実施形態で説明したように、保持手段として、軸部55とクリップ60とを備える構造を採用することによって、保持手段を簡素な構造にできるという効果が得られる。
また、第1,2の実施形態では、被挿入部の一例として、凹部32が用いられた。しかしながら、被挿入部の形状は、凹部以外であってもよい。要するに、挿入部材が挿入される部分であればよい。
また、第1,2の実施形態では、挿入部材の一例として、充電ガン5が用いられた。他の例としては、燃料タンクに燃料を供給する給油ノズルであってもよい。この場合、被挿入部としては、給油口が設けられる凹部などがある。給油口が接続部の一例となる。
この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された内容を付記する。
[1]
内側に接続部が設けられて、前記接続部に着脱可能に接続される挿入部材が車両の外壁に形成される開口を通して取り外し可能に挿入される被挿入部と、前記被挿入部から前記挿入部材が取り外された状態で前記開口を塞ぐ蓋と、前記蓋を、前記開口を塞ぐ閉姿勢となる位置から前記車両の外側に向かって前記外壁から離れる方向に移動可能に前記車両の上下方向に交差する方向に平行な回転軸回りに回転可能に支持する蓋支持手段とを具備し、前記回転軸は、前記挿入部材が前記被挿入部内に挿入されて前記接続部に接続された状態において、前記蓋が、前記開口の外縁のうち前記蓋よりも下側の部分の少なくとも一部と上下方向に重なる位置まで回転する位置に設けられることを特徴とする被挿入部用蓋支持構造。
[2]
前記蓋支持手段は、前記蓋側または前記被挿入部側のうちの一方に設けられて、前記回転軸となる軸線が前記車両の上下方向に交差する方向に延びる回転軸部と、前記蓋側または前記被挿入部側のうちの他方に設けられて前記回転軸部を回転可能に支持する軸受部とを具備することを特徴とする1に記載の被挿入部用蓋支持構造。
[3]
前記回転軸は、前記開口を塞ぐ閉姿勢にある前記蓋の外面よりも車両内側の位置であって、かつ、前記車両の上下方向に、前記閉姿勢にある前記蓋の上端よりも下方に位置することを特徴とする1または2に記載の被挿入部用蓋支持構造。
[4]
前記軸線が延びる方向は、前記上下方向に垂直な方向であることを特徴とする1から3のうちのいずれか1に記載の被挿入部用蓋支持構造。
[5]
前記蓋を、作業用開姿勢となる回転位置で解除可能に保持する保持手段を具備し、前記作業用開姿勢となる回転位置は、前記被挿入部に挿入されて前記接続部に接続した前記挿入部材に前記蓋が接触しない回転位置であって、かつ、前記蓋の外面において前記開口の内縁のうち前記作業用開姿勢にある前記蓋よりも上側の部分と前記上下方向に対向する対向部分よりも車両内側の部分が前記対向部分よりも上方に位置する回転位置であることを特徴とする1から4のうちのいずれか1に記載の被挿入部用蓋支持構造。
[6]
前記保持手段は、前記蓋側に設けられる第1の係合部と、前記被挿入受部側に設けられて、前記蓋が前記作業用開姿勢になると前記第1の係合部と係合する第2の係合部とを具備することを特徴とする5に記載の被挿入部用蓋支持構造。
[7]
前記保持手段は、前記蓋を、前記閉姿勢となる位置から最大に回転した最大開姿勢となる最大回転位置に解除可能に保持することを特徴とする5に記載の被挿入部用蓋支持構造。
[8]
前記保持手段は、前記蓋側に設けられる第1の係合部と、前記被挿入部側に設けられて、前記蓋が前記作業用開姿勢と前記最大開姿勢になると前記第1の係合部と係合する前記第2の係合部とを具備することを特徴とする7に記載の被挿入部用蓋支持構造。
[9]
前記蓋に設けられて前記閉姿勢にあるときに前記被挿入部の内側に向かって突出するとともに前記閉姿勢のときの前記蓋の上端側から下端側に向かって延びる壁部であって、前記蓋が開いて前記挿入部材が前記被挿入部内に挿入されて前記接続部に接続されたときに前記挿入部材を挟んだ両側のうちの少なくとも一方に設けられる壁部を具備することを特徴とする1から8のうちのいずれか1に記載の被挿入部用蓋支持構造。
[10]
前記壁部は、前記挿入部材を挟んだ両側に1ずつ設けられることを特徴とする9に記載の被挿入部用蓋支持構造。
5…充電ガン(挿入部材)、15…フロントフェンダ(外壁)、31…開口、32…凹部(被挿入部)、35…接続部、36…外縁、41…蓋、43…回転軸部、43a…軸線(回転軸)、50…軸受部、56a…第1の面部(第1の係合部)、56b…第2の面部(第1の係合部)、56c…第3の面部(第1の係合部)、56d…第4の面部(第1の係合部)、61a…内面(第2の係合部)、62b…内面(第2の係合部)、71…第1の側壁部(壁部)、72…第2の側壁部(壁部)、V…上下方向。

Claims (9)

  1. 内側に接続部が設けられて、前記接続部に着脱可能に接続される挿入部材が車両の外壁に形成される開口を通して取り外し可能に挿入される被挿入部と、
    前記被挿入部から前記挿入部材が取り外された状態で前記開口を塞ぐ蓋と、
    前記蓋を、前記開口を塞ぐ閉姿勢となる位置から前記車両の外側に向かって前記外壁から離れる方向に移動可能に前記車両の上下方向に交差する方向に平行な回転軸回りに回転可能に支持する蓋支持手段と
    前記蓋を、作業用開姿勢となる回転位置で解除可能に保持する保持手段と、
    を具備し、
    前記回転軸は、前記挿入部材が前記被挿入部内に挿入されて前記接続部に接続された状態において、前記蓋が、前記開口の外縁のうち前記蓋よりも下側の部分の少なくとも一部と上下方向に重なる位置まで回転する位置に設けられ
    前記作業用開姿勢となる回転位置は、前記被挿入部に挿入されて前記接続部に接続した前記挿入部材に前記蓋が接触しない回転位置であって、かつ、前記蓋の外面において前記開口の内縁のうち前記作業用開姿勢にある前記蓋よりも上側の部分と前記上下方向に対向する対向部分よりも車両内側の部分が前記対向部分よりも上方に位置する回転位置である
    ことを特徴とする被挿入部用蓋支持構造。
  2. 前記蓋支持手段は、
    前記蓋側または前記被挿入部側のうちの一方に設けられて、前記回転軸となる軸線が前記車両の上下方向に交差する方向に延びる回転軸部と、
    前記蓋側または前記被挿入部側のうちの他方に設けられて前記回転軸部を回転可能に支持する軸受部と
    を具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の被挿入部用蓋支持構造。
  3. 前記回転軸は、前記開口を塞ぐ閉姿勢にある前記蓋の外面よりも車両内側の位置であって、かつ、前記車両の上下方向に、前記閉姿勢にある前記蓋の上端よりも下方に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の被挿入部用蓋支持構造。
  4. 前記軸線が延びる方向は、前記上下方向に垂直な方向である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の被挿入部用蓋支持構造。
  5. 前記保持手段は、
    前記蓋側に設けられる第1の係合部と、
    前記被挿入部側に設けられて、前記蓋が前記作業用開姿勢になると前記第1の係合部と係合する第2の係合部と
    を具備することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の被挿入部用蓋支持構造。
  6. 前記保持手段は、前記作業用開姿勢となる回転位置に加え、前記蓋を、前記閉姿勢となる位置から最大に回転した最大開姿勢となる最大回転位置においても解除可能に保持する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の被挿入部用蓋支持構造。
  7. 前記保持手段は、
    前記蓋側に設けられる第1の係合部と、
    前記被挿入部側に設けられて、前記蓋が前記作業用開姿勢と前記最大開姿勢になると前記第1の係合部と係合する前記第2の係合部と
    を具備することを特徴とする請求項に記載の被挿入部用蓋支持構造。
  8. 前記蓋に設けられて前記閉姿勢にあるときに前記被挿入部の内側に向かって突出するとともに前記閉姿勢のときの前記蓋の上端側から下端側に向かって延びる壁部であって、前記蓋が開いて前記挿入部材が前記被挿入部内に挿入されて前記接続部に接続されたときに前記挿入部材を挟んだ両側のうちの少なくとも一方に設けられる壁部
    を具備することを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項に記載の被挿入部用蓋支持構造。
  9. 前記壁部は、前記挿入部材を挟んだ両側に1ずつ設けられる
    ことを特徴とする請求項に記載の被挿入部用蓋支持構造。
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