JP5629558B2 - 車両用熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、第1の熱媒体と第2の熱媒体との間で熱交換を行う積層式の車両用熱交換器に関するものである。
積層式の熱交換器が良く知られている。例えば、特許文献1−3に記載された積層型熱交換器がそれである。この特許文献1−3には、例えば流体(熱媒体、熱交換媒体)通路用のチューブを金属薄板の積層構造により多段に形成している積層型熱交換器が記載されている。また、特許文献1−3には、例えば接合部分のろう付け不良を検査で発見する技術、或いは誤組付けを確実に(或いは容易に)確認する技術等が提案されている。
特開平10−300382号公報 特開平9−217992号公報 特開平9−166391号公報
ところで、第1の熱媒体(例えばトランスミッションオイル)が導入される第1層状空間と第2の熱媒体(例えば冷却水)が導入される第2層状空間とを相互間に交互に形成するように成形され、積層状態で周縁部が液密に固着された金属薄板の皿状プレート(カッププレート)を有し、前記第1の熱媒体と前記第2の熱媒体との間で熱交換を行う積層式の車両用熱交換器(例えばトランスミッションオイルクーラ)も提案されている。このような車両用熱交換器では、例えば伝熱性能向上と強度確保との為に各カッププレート間に(すなわち各層状空間内に)インナフィンが設けられている。また、例えばそれら各カッププレートと各インナフィンとが交互に順次積層されて熱交換器のコアが形成され、その後、ブレージング炉にて液密に一体ろう付けされて車両用熱交換器が製造される。そして、このような車両用熱交換器でも、特許文献1−3の積層型熱交換器と同様に、誤組付けの防止が望まれる。また、冷却性能を向上させることについても望まれるところである。このように、誤組付けや欠品を防止すること、誤組付け防止や欠品防止に関わる検査をより確実に(或いは容易に)行うことについて、改善の余地があった。また、冷却性能を向上させること、冷却性能向上による小型化についても、改善の余地があった。尚、このような課題は未公知である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、誤組付けを確実に防止したり、小型化することができる車両用熱交換器を提供することにある。
前記目的を達成する為の本発明の要旨とするところは、(a) 積層状態で第1の熱媒体が導入される第1層状空間と第2の熱媒体が導入される第2層状空間とを相互間に交互に形成するように成形され、周縁部の相互間が液密に固着された複数枚のカッププレートを有し、前記第1の熱媒体と前記第2の熱媒体との間で熱交換を行う積層式の車両用熱交換器であって、(b) 前記第1層状空間を形成する第1のカッププレートから前記第2層状空間を形成する第2のカッププレートまでの積層方向の距離と、前記第2のカッププレートから前記第1のカッププレートまでの積層方向の距離とを異なる距離に設定し、且つその各々のカッププレートの外壁部において積層時に相互に固着された部分から外周縁に向かう程相互に離間して空間が形成される形状に端部が折り曲がった構成を含むことにある。
このようにすれば、前記第1層状空間を形成する第1のカッププレートから前記第2層状空間を形成する第2のカッププレートまでの積層方向の距離と、前記第2のカッププレートから前記第1のカッププレートまでの積層方向の距離とが異なる距離に設定され、且つその各々のカッププレートの外壁部において積層時に相互に固着された部分から外周縁に向かう程相互に離間して空間が形成される形状に端部が折り曲がった構成とされるので、第1のカッププレートや第2のカッププレートの誤組付けや欠品を防止することができる。例えば、上記各距離が同じ距離に設定された構成である場合と比較して、外観の目視検査により、第1のカッププレートや第2のカッププレートの誤組付けや欠品を容易に確認して防止することができる。また、例えば各カッププレートを順次積層して熱交換器のコアを形成し、その後、ブレージング炉にて液密に一体ろう付けすることで車両用熱交換器を製造する場合、製造後の完成検査(例えば各熱媒体の漏れ検査)を実行せずとも、外観を目視検査することにより、第1のカッププレートや第2のカッププレートの誤組付けや欠品を防止することができる。特に、表面にろう材層が形成されたカッププレートをろう付けすることにより各々のカッププレートの外壁部全体が相互に固着される構成の場合には外壁部の端部がろう材に覆われてろう付け後の外観の目視検査が困難になる可能性があることに対して、各々のカッププレートの外壁部の端部が積層時に相互に離間する状態に折り曲がった構成を採用することで、ろう付け後の外観の目視検査を容易に行うことできる。また、例えばろう付け前に外観を目視検査することにより、ろう付け後(完成後)の誤組付けや欠品を未然に防止することができる。
ここで、好適には、前記第1層状空間と前記第2層状空間とは、積層方向の厚み寸法が異なる厚みに設定され、前記第1のカッププレートの形状と前記第2のカッププレートの形状とは、前記異なる厚みの第1層状空間と第2層状空間とが形成されるように互いに異なる形状とされている。このようにすれば、前記第1のカッププレートから前記第2のカッププレートまでの積層方向の距離と、前記第2のカッププレートから前記第1のカッププレートまでの積層方向の距離とを適切に異なる距離に設定した構成とすることができる。
また、好適には、前記第1のカッププレートと前記第2のカッププレートとでは、熱交換する為の互いに異なる構成を含むことにある。このようにすれば、積層方向に付与する荷重(検査荷重)に対する積層方向の高さ変位を前記第1のカッププレート(第1層状空間)と前記第2のカッププレート(第2層状空間)とで異ならせることができることから、上記荷重を付与したときの上記高さ変位を検出することにより、第1のカッププレートや第2のカッププレートの誤組付けや欠品を各々区別して容易に確認することができる。その為、第1のカッププレートや第2のカッププレートの誤組付けや欠品・不良品の流出を未然に防止することができる。
また、好適には、前記第1層状空間内には、前記第1のカッププレートと前記第2のカッププレートとに各々当接するフィンが設けられ、前記第2のカッププレートには、前記第2層状空間側に突出して、前記第1のカッププレートと当接する凸状突起が形成されている。このようにすれば、前記第1層状空間を形成する第1のカッププレートと前記第2層状空間を形成する第2のカッププレートとで、熱交換する為の構成を互いに異ならせることができる。また、第1のカッププレートや第2のカッププレートの誤組付けやフィンの欠品や凸状突起の形成不良を各々区別して容易に確認することができる。その為、フィンの欠品流出や凸状突起の形成不良品流出を未然に防止することができる。
また、前記目的を達成する為の他の発明の要旨とするところは、(a) 積層状態で変速機オイルが導入される第1層状空間と冷却水が導入される第2層状空間とを相互間に交互に形成するように成形され、周縁部の相互間が液密にろう付け固着された複数枚のカッププレートを有し、前記変速機オイルと前記冷却水との間で熱交換を行う変速機オイル用の積層式の車両用熱交換器であって、(b) 前記変速機オイルを導入する第1層状空間内には、その第1層状空間を形成する第1のカッププレートと前記冷却水を導入する第2層状空間を形成する第2のカッププレートとに各々当接するフィンが設けられ、(c) 前記第2のカッププレートには、前記第2層状空間側に突出して、前記第1のカッププレートと当接する凸状突起が形成され、(d) 前記凸状突起の高さは、前記フィンの積層方向の高さよりも小さな値に設定され、(e) 各々のカッププレートは、積層方向に突出する外壁部を有し、前記外壁部は、積層時およびろう付け後に、固着された部分から外周縁側に相互に離間して空間が形成される形状に湾曲し、前記周縁部と隣接した端部を有し、(f) 各々のカッププレートの外周縁の積層方向の間隔は、不等ピッチで構成され、前記不等ピッチは、各々のカッププレートの外周縁の間で積層方向に異なる2つの間隔を交互に重ねた構成を含むことにある。
このようにすれば、前記凸状突起の高さが前記フィンの積層方向の高さよりも小さな値に設定されているので、前記第2層状空間内にも前記第1層状空間内と同様にフィンが設けられることと比較して、変速機オイル用の車両用熱交換器(トランスミッションオイルクーラ)の積層方向の高さを小さくすることができ、その分車両用熱交換器の小型化が可能となる。例えば、トランスミッションオイルクーラは、エンジンオイル用の熱交換器(エンジンオイルクーラ)と比較して熱交換能力が少なくて良いことから、つまり変速機側に回る冷却水が少なくて済むことから、冷却水の流路(第2層状空間)を変速機オイルの流路(第1層状空間)と比較し狭くすることが可能であり、上記フィンに替えて上記凸状突起の構成を採用することで、その分トランスミッションオイルクーラの小型化が可能となる。また、上記フィンに替えて上記凸状突起の構成を採用することで、同等の熱交換能力(熱交換性能、伝熱性能)であれば、前記凸状突起の高さを前記フィンの積層方向の高さよりも小さな値に設定することができ、強度を確保しつつトランスミッションオイルクーラの小型化が可能となる。
車両に搭載された冷却システムの概略構成を説明するブロック図の一例である。 図1に示す熱交換器の断面図である。 従来の熱交換器の一例を示す断面図である。
本発明において、好適には、前記変速機オイルは、例えば車両用自動変速機に用いられる作動油(トランスミッションオイル)である。具体的には、この作動油は、公知の遊星歯車式自動変速機や同期噛合型平行2軸式自動変速機等に用いられる作動油(ATF(オートマチックトランスミッションフルード))、公知のベルト式無段変速機(ベルト式CVT)やトラクション型無段変速機等に用いられる作動油(CVTF)、差動機構と電動機とを備えた所謂電気式無段変速機として機能する公知のハイブリッド車両用自動変速機に用いられる作動油、或いはエンジン軸や出力軸などに動力伝達可能に電動機を備えた所謂パラレル式のハイブリッド車両に搭載される自動変速機に用いられる作動油などである。
また、好適には、前記冷却水は、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関の冷却の為に用いられる冷却水などであり、公知のラジエータによって外気との間で熱交換が行われて冷却される。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、車両10に搭載された冷却システム20の概略構成を説明するブロック図である。図1において、冷却システム20は、例えばラジエータ30、サーモスタット40、ウォータポンプ50、ヒータコア60、及び本発明が適用される車両用熱交換器(以下、熱交換器)70を備えている。尚、図1における実線の矢印は冷却水Cltの流れを示し、破線の矢印は変速機オイルFld(以下、オイルFld)の流れを示している。
ラジエータ30は、車両10に搭載されたエンジン100のウォータジャケットの出口102から流出するエンジン100用の冷却水Cltを入口32から受け入れ、外気との熱交換によりその冷却水Cltを冷却し、冷却後の冷却水Cltを出口34からサーモスタット40の入口42へ流出させる。
サーモスタット40は、例えば冷却水Cltが所定の温度以上になるまでは入口42側の弁を閉じて、入口42から出口44への冷却水Cltの流通を阻止する。一方で、サーモスタット40は、例えば冷却水Cltが所定の温度以上になると入口42側の弁を開き、入口42から出口44への冷却水Cltの流通を許容して、その冷却水Cltを出口44からウォータポンプ50へ流出させる。また、サーモスタット40は、エンジン100のウォータジャケットのバイパス流路104を介して流通する冷却水Cltを入口46から受け入れ、その冷却水Cltを出口44からウォータポンプ50へ流出させる。また、サーモスタット40は、ヒータコア60を介して流通する冷却水Cltを入口48から受け入れ、その冷却水Cltを出口44からウォータポンプ50へ流出させる。
ウォータポンプ50は、例えばエンジン100に設けられ、サーモスタット40を介して冷却水Cltを吸入し、その冷却水Cltをエンジン100のウォータジャケットへ供給して、各部に冷却水Cltを流通させる。
ヒータコア60は、エンジン100のウォータジャケットの出口106から流出する冷却水Cltを受け入れ、その冷却水Cltと空気との間で熱交換を行い、温風を発生する。
熱交換器70は、エンジン100のウォータジャケットの出口108から流出する冷却水Cltを受け入れる冷却水入口72と、その冷却水Cltを自身の内部を流通させた後にヒータコア60へ流出させる冷却水出口74と、車両用自動変速機(以下、自動変速機)110から流出するオイルFldを受け入れるオイル入口76と、そのオイルFldを自身の内部を流通させた後に自動変速機110へ流出させるオイル出口78とを備えている。このように構成された熱交換器70では、オイル入口76から受け入れた第1の熱媒体としてのオイルFldと、冷却水入口72から受け入れた第2の熱媒体としての冷却水Cltとの間で熱交換を行う。つまり、熱交換器70は、オイルFldと冷却水Cltとの間で熱交換を行う変速機オイル用の熱交換器すなわちトランスミッションオイルクーラである。
このように構成された冷却システム20では、例えばエンジン100のウォータジャケットから流出する冷却水Cltは、ヒータコア60や熱交換器70を通ってウォータポンプ50によりそのウォータジャケットに戻される。また、例えばサーモスタット40の閉弁時には、エンジン100のウォータジャケットから流出する冷却水Cltは、バイパス流路104を通ってウォータポンプ50によりそのウォータジャケットに戻される。加えて、例えばサーモスタット40の開弁時には、エンジン100のウォータジャケットから流出する冷却水Cltは、ラジエータ30を通ってウォータポンプ50によりそのウォータジャケットに戻される。
また、熱交換器70においては、例えば冷間時(暖機中)は、エンジン100により暖められた冷却水CltからオイルFldへ熱が伝達され、オイルFldが早期に暖機されることで自動変速機110の暖機が促進されて燃費が向上させられる。一方、暖機後は、自動変速機110により暖められたオイルFldから冷却水Cltへ熱が伝達され、オイルFldが冷却されて自動変速機110が冷却される。
図2は、熱交換器70の断面図である。図2において、熱交換器70は、前述した冷却水入口72、冷却水出口74、オイル入口76、及びオイル出口78の他に、第1のカッププレートとしての油側カッププレート80と、第2のカッププレートとしての水側カッププレート82と、油側カッププレート80と水側カッププレート82との積層により形成されるコア本体84における積層方向の一方の側のカッププレート(例えば油側カッププレート80)と当接する端末プレートとしてのベースプレート86と、コア本体84における積層方向の他方の側のカッププレート(例えば水側カッププレート82)と当接する端末プレートとしてのトッププレート88とを備えている。油側カッププレート80、水側カッププレート82、及びトッププレート88は、何れも金属薄板で形成されている。また、ベースプレート86は、油側カッププレート80と水側カッププレート82とが順次積層される際の土台となる厚板状の金属板(例えば油側カッププレート80よりも十分に板厚が厚いアルミニウム板材)であり、熱交換器70を車両10(例えば自動変速機110)へ搭載する為の強度部材として機能する。尚、図2では、便宜上、冷却水入口72の中心を通る断面とオイル入口76の中心を通る断面とを同一面上に表している。また、冷却水出口74とオイル出口78とは、各々冷却水入口72とオイル入口76と同様に、トッププレート88の面上に設けられている。或いは、冷却水出口74とオイル出口78とは、ベースプレート86の面上に設けられていても良い。
油側カッププレート80は、例えば0.2mm〜0.5mm厚程度のアルミニウム板材にプレス加工されることにより、冷却水入口72及び冷却水出口74に対応して冷却水Cltを流通させる為の冷却水流通孔部80aと、オイル入口76及びオイル出口78に対応してオイルFldを流通させる為のオイル流通孔部80bとが形成されている。また、水側カッププレート82は、例えば0.2mm〜0.5mm厚程度のアルミニウム板材にプレス加工されることにより、冷却水入口72及び冷却水出口74に対応して冷却水Cltを流通させる為の冷却水流通孔部82aと、オイル入口76及びオイル出口78に対応してオイルFldを流通させる為のオイル流通孔部82bとが形成されている。
そして、各々表面にろう材層が形成された複数枚の油側カッププレート80と水側カッププレート82とは、積層状態でオイルFldが導入される第1層状空間としてのオイル流通層状空間(以下、オイル流通層)90と冷却水Cltが導入される第2層状空間としての冷却水流通層状空間(以下、冷却水流通層)92とを相互間に交互に形成するように成形され(組み付けられ)、周縁部の相互間が液密にろう付け固着される。つまり、油側カッププレート80と水側カッププレート82とが交互に積層されることで、油側カッププレート80はオイル流通層90を形成し、水側カッププレート82は冷却水流通層92を形成する。オイル流通層90はオイルFldの流路(通路)でもあり、また、冷却水流通層92は冷却水Cltの流路でもあり、熱交換器70はオイル流通層90中のオイルFldと冷却水流通層92中の冷却水Cltとの間で熱交換を行う積層式の車両用熱交換器である。その為、冷却水流通孔部80a、オイル流通孔部80b、冷却水流通孔部82a、及びオイル流通孔部82bは、油側カッププレート80と水側カッププレート82とを交互に積層する際の位置決め用の孔として機能しつつ、積層される各プレート間が液密にろう付けされるような所定の形状に加工されている。例えば、油側カッププレート80側へ突き出すフランジ部が形成されたオイル流通孔部82b内には、オイル流通孔部80bの内周縁であってバーリング(円筒面の成形)加工されて水側カッププレート82側へ突き出す環状突起が嵌め入れられた状態で液密にろう付けされている。また、水側カッププレート82側へ突き出すフランジ部が形成された冷却水流通孔部80a内には、冷却水流通孔部82aの内周縁であってバーリング加工されて油側カッププレート80側へ突き出す環状突起が嵌め入れられた状態で液密にろう付けされている。また、オイル流通孔部80bは、ベースプレート86への油側カッププレート80の積層時の位置決め用の孔としても機能させられる。その為、オイル流通孔部80bにバーリング加工された環状突起がベースプレート86に嵌め入れられるように、ベースプレート86には、例えばプレス加工されることにより、そのオイル流通孔部80b(環状突起)に対応した位置決め凹部86aが形成されている。
オイル流通層90内には、油側カッププレート80と水側カッププレート82とに各々当接するフィンとしてのインナフィン94が全体に亘って設けられている。また、水側カッププレート82には、冷却水流通層92側に突出して、油側カッププレート80と当接する凸状突起96が例えば略等密度に複数個形成されている。インナフィン94と凸状突起96とは、何れもオイルFldと冷却水Cltとの間で行われる熱交換時の伝熱性能を向上させる為に設けられている。このように、インナフィン94と凸状突起96とは、何れもオイルFldと冷却水Cltとの間での熱交換を行う為の構成であり、油側カッププレート80と水側カッププレート82とでは、熱交換する為の構成が互いに異なる構成とされている。加えて、油側カッププレート80と水側カッププレート82とは何れも金属薄板にて形成されていることから、インナフィン94と凸状突起96とは、何れも特に積層方向の荷重に対する強度を確保する為に設けられている。尚、凸状突起96は、例えば水側カッププレート82にプレス加工が施されることにより形成されるものであり、見方を換えれば、水側カッププレート82にプレス加工により施された窪み(ディンプル)でもある。
ここで、油側カッププレート80(オイル流通層90)においてはインナフィン94の構成を採用し、水側カッププレート82(冷却水流通層92)においては凸状突起96の構成を採用したことについて詳細に説明する。図3は、従来の熱交換器200の一例を示す断面図である。この熱交換器200は、ベースプレート202とトッププレート204との間において油側カッププレート206と水側カッププレート208とが交互に積層されることで、オイル流通層210と冷却水流通層212とが相互間に交互に形成されている。また、熱交換器200では、オイル流通層210内と冷却水流通層212内との何れにも油側カッププレート206と水側カッププレート208とに各々当接するインナフィン214が設けられている。つまり、熱交換器200では、油側カッププレート206から水側カッププレート208までの積層方向の距離(以下、「油側P〜水側P」距離)と、水側カッププレート208から油側カッププレート206までの積層方向の距離(以下、「水側P〜油側P」距離)とを略同じ距離に設定した構成とされ、コア本体216の外観上は、各プレートが等ピッチで積層されることになる。その為、熱交換器200の組付け時に仮に油側カッププレート206と水側カッププレート208とを誤組付けしたり何れかのプレートを欠品させていても、例えば組付け後の目視検査にてその誤組付けや欠品を容易に確認することが困難となる可能性がある。
そこで、組付け後の目視検査にて前記誤組付けや欠品を容易に確認できるようにする為に、組付け後のコア本体84の外観上、各プレート間の間隔を不等ピッチで積層すること、すなわち油側カッププレート80と水側カッププレート82とにおける「油側P〜水側P」距離と「水側P〜油側P」距離とを異なる距離に設定することに着眼した。また、熱交換器70への冷却水Cltの流量は、例えばラジエータ30への冷却水Cltの流量に比べて極めて少ないので、冷却水流通層92の積層方向の厚み寸法を厚くしても冷却水Cltの流速はそれ程上がらない。その為、冷却水流通層92をインナフィン94が設けられる程度に厚くする必要がない。そこで、冷却水流通層92にはインナフィン94を設けず、冷却水流通層92を敢えて薄くするという観点から、インナフィンレスによる熱交換性能低下や強度低下に対して伝熱性能向上と強度とを確保する為に、インナフィン94に替えて凸状突起96の構成を用いることに着眼した。この際、インナフィン94に替えて凸状突起96の構成を用いてもオイル側放熱量Qfと冷却水側放熱量Qcとの熱収支バランスが同様に確保できること、自動変速機110のオイルFldに用いる熱交換器では例えばエンジンオイルに用いる熱交換器と比較して熱交換能力少なくて良いことにも着眼した。
以上、着眼したことにより、本実施例の熱交換器70では、水側カッププレート82(冷却水流通層92)において、インナフィン94の構成を採用せず、凸状突起96の構成を採用した。その為、冷却水流通層92の積層方向の厚み寸法に対応する凸状突起96の高さ(すなわち水側カッププレート82の冷却水流通層92側の平面部表面からの積層方向突出分寸法)は、オイル流通層90の積層方向の厚み寸法に対応するインナフィン94の積層方向の高さよりも小さな値に設定されている。例えば、この凸状突起96の高さ(すなわち冷却水流通層92の厚み)は、凸状突起96の個数や形成位置と共に、オイル側放熱量Qfと冷却水側放熱量Qcとの熱収支バランスを考慮して、予め実験的に(或いは設計的に)求められて設定されている。
上述したようにオイル流通層90と冷却水流通層92とは、積層方向の厚み寸法が異なる厚みに設定されている。そして、油側カッププレート80の形状と水側カッププレート82の形状とは、その異なる厚みのオイル流通層90と冷却水流通層92とが形成されるように(例えばその各々異なる厚みに合わせた)互いに異なる形状とされている。例えば、油側カッププレート80の冷却水流通孔部80aや水側カッププレート82のオイル流通孔部82bに各々形成されたフランジ部は、上記異なる厚みのオイル流通層90と冷却水流通層92とに各々対応して積層方向に突出している。また、油側カッププレート80の外壁部80cや水側カッププレート82の外壁部82cは、上記異なる厚みのオイル流通層90と冷却水流通層92とに各々対応して積層方向に突出しつつ、更に積層時のプレート間の液密なろう付けに対応して積層方向に各々同程度突出している。このように、本実施例の熱交換器70は、油側カッププレート80の形状と水側カッププレート82の形状とが上記異なる厚みのオイル流通層90と冷却水流通層92とに対応して形成されている為、油側カッププレート80と水側カッププレート82とにおける「油側P〜水側P」距離と「水側P〜油側P」距離とを異なる距離に設定した構成を有している。
熱交換器70では、例えばベースプレート86を最下段として、そのベースプレート86から上段へ、油側カッププレート80、インナフィン94、水側カッププレート82、油側カッププレート80、インナフィン94、・・・と順次積層してコア本体84を形成し、トッププレート88を最上段として積層する。そして、例えばブレージング炉にて液密に一体ろう付けすることで熱交換器70を製造し、製造後の完成検査(例えばオイルFldや冷却水Cltの漏れ検査)を実行する。この一連の過程におけるコア本体84が形成された各プレートの積層状態にてコア本体84の外観を目視すると、各プレート間の間隔が所定の不等ピッチで積層されているか否かにより、油側カッププレート80、水側カッププレート82、油側カッププレート80、水側カッププレート82、・・・と積層されているか否かを、容易に確認することができる。従って、油側カッププレート80や水側カッププレート82の誤組付けや欠品を容易に防止することができる。また、例えばろう付け前に外観を目視検査することにより、ろう付け前に誤組付けや欠品を修正でき、誤組付けや欠品のあるものをろう付けしてしまうという無駄が省ける。特に、油側カッププレート80及び水側カッププレート82をろう付けした場合、各々のカッププレート80,82の外壁部80c,82c全体が相互に固着される構成であると、外壁部80c,82cの端部がろう材に覆われてろう付け後のコア本体84の外観の目視検査が困難になる可能性がある。そこで、外観の目視検査を容易に行う為に、本実施例の熱交換器70では、更に、油側カッププレート80の外壁部80cの端部80c1と水側カッププレート82の外壁部82cの端部82c1とが積層時に相互に離間する状態に折り曲がった構成としている。つまり、油側カッププレート80と水側カッププレート82とは、外壁部80cと外壁部82cとにおいて、相互にろう付けされた封止部(固着部分)から外周縁に向かう程相互に離間する形状に成形されている。これにより、相互に空間が形成されて相互間の間隔が適切に視認できる。
また、熱交換器70では、コア本体84が形成された状態にて、インナフィン94が設けられているか否か、また凸状突起96が適切に形成されているか否かにより、コア本体84の積層方向に付与する荷重に対して積層方向の高さ変位が異なることが考えられる。そこで、上記一連の過程におけるコア本体84が形成された各プレートの積層状態にて、例えばコア本体84の積層方向に付与する所定の荷重に対する積層方向の高さ変位を検出する。このようにすれば、高さ変位の違いにより、インナフィン94の欠品や水側カッププレート82の凸状突起96の形成不良を各々区別して容易に確認することができる。よって、インナフィン94の欠品流出や水側カッププレート82の凸状突起96の形成不良品流出を未然に防止することができる。特に、ろう付け前にこの荷重による検査を実行することにより、ろう付け前にインナフィン94の欠品を補充したり、凸状突起96の形成不良がある水側カッププレート82を取り替えたりすることができ、インナフィン94の欠品や水側カッププレート82の凸状突起96の形成不良があるものをろう付けしてしまうという無駄が省ける。尚、上記所定の荷重は、例えば積層方向の高さ変位に違いが生じる程度の予め実験的に求められて設定された検査荷重である。
また、熱交換器70では、図3の熱交換器200と比較して、同等の熱交換能力(熱交換性能、伝熱性能)や強度を確保した上で、積層方向の高さを小さくすることができ、その分小型化が可能である。
上述のように、本実施例によれば、オイル流通層90を形成する油側カッププレート80から冷却水流通層92を形成する水側カッププレート82までの積層方向の距離(「油側P〜水側P」距離)と、水側カッププレート82から油側カッププレート80までの積層方向の距離(「水側P〜油側P」距離)とが異なる距離に設定され、且つ油側カッププレート80の外壁部80cの端部80c1と水側カッププレート82の外壁部82cの端部82c1とが積層時に相互に離間する状態に折り曲がった構成とされるので、油側カッププレート80や水側カッププレート82の誤組付けや欠品を防止することができる。例えば、「油側P〜水側P」距離と「水側P〜油側P」距離とが略同じ距離に設定された構成である場合と比較して、外観の目視検査により、油側カッププレート80や水側カッププレート82の誤組付けや欠品を容易に確認することができる。また、例えば油側カッププレート80と水側カッププレート82とを交互に順次積層して熱交換器70のコア本体84を形成し、その後、ブレージング炉にて液密に一体ろう付けすることで熱交換器70を製造する場合、製造後の完成検査(例えばオイルFldや冷却水Cltの漏れ検査)を実行せずとも、外観を目視検査することにより、油側カッププレート80や水側カッププレート82の誤組付けや欠品を防止することができる。特に、表面にろう材層が形成されたカッププレートをろう付けすることにより各々のカッププレートの外壁部全体が相互に固着される構成の場合には外壁部の端部がろう材に覆われてろう付け後の外観の目視検査が困難になる可能性があることに対して、本実施例では各々のカッププレートの外壁部の端部80c1,82c1が積層時に相互に離間する状態に折り曲がった構成を採用することで、ろう付け後の外観の目視検査を容易に行うことできる。また、例えばろう付け前にコア本体84の外観を目視検査することにより、ろう付け後(完成後)の誤組付けや欠品を未然に防止することができる。
また、本実施例によれば、オイル流通層90と冷却水流通層92とは、積層方向の厚み寸法が異なる厚みに設定され、油側カッププレート80の形状と水側カッププレート82の形状とは、前記異なる厚みのオイル流通層90と冷却水流通層92とが形成されるように互いに異なる形状とされているので、「油側P〜水側P」距離と「水側P〜油側P」距離とを適切に異なる距離に設定した構成とすることができる。
また、本実施例によれば、油側カッププレート80と第2のカッププレートとでは、熱交換する為の構成が互いに異なるので、積層方向に付与する検査荷重に対する積層方向の高さ変位を油側カッププレート80(オイル流通層90)と水側カッププレート82(冷却水流通層92)とで異ならせることができることから、上記検査荷重を付与したときの上記高さ変位を検出することにより、油側カッププレート80や水側カッププレート82の誤組付けや欠品を各々区別して容易に確認することができる。その為、油側カッププレート80や水側カッププレート82の誤組付けや欠品・不良品の流出を未然に防止することができる。
また、本実施例によれば、オイル流通層90内には油側カッププレート80と水側カッププレート82とに各々当接するインナフィン94が設けられ、水側カッププレート82には冷却水流通層92側に突出して油側カッププレート80と当接する凸状突起96が形成されているので、オイル流通層90を形成する油側カッププレート80と冷却水流通層92を形成する水側カッププレート82とで、熱交換する為の構成を互いに異ならせることができる。また、油側カッププレート80や水側カッププレート82の誤組付けやインナフィン94の欠品や凸状突起96の形成不良を各々区別して容易に確認することができる。その為、インナフィン94の欠品流出や凸状突起96の形成不良品流出を未然に防止することができる。
また、本実施例によれば、水側カッププレート82の凸状突起96の高さがインナフィン94の積層方向の高さよりも小さな値に設定されているので、冷却水流通層92内にもオイル流通層90内と同様にインナフィン94が設けられることと比較して、熱交換器70の積層方向の高さを小さくすることができ、その分熱交換器70の小型化が可能となる。例えば、オイルFld用の熱交換器(トランスミッションオイルクーラ)は、エンジンオイル用の熱交換器(エンジンオイルクーラ)と比較して熱交換能力が少なくて良いことから、つまり自動変速機110側に回る冷却水が少なくて済むことから、冷却水Cltの流路(冷却水流通層92)をオイルFldの流路(オイル流通層90)と比較し狭くすることが可能であり、インナフィン94に替えて凸状突起96の構成を採用することで、その分熱交換器70の小型化が可能となる。また、インナフィン94に替えて凸状突起96の構成を採用することで、同等の熱交換能力(熱交換性能、伝熱性能)であれば、凸状突起96の高さをインナフィン94の積層方向の高さよりも小さな値に設定することができ、強度を確保しつつ熱交換器70の小型化が可能となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、熱交換器70は、オイルFldと冷却水Cltとの間で熱交換を行うトランスミッションオイルクーラであったが、これに限らず、第1の熱媒体と第2の熱媒体との間で熱交換を行うことが可能な積層式の車両用熱交換器であれば本発明は適用され得る。例えば、第1の熱媒体が冷却水Cltであり第2の熱媒体がオイルFldである積層式の車両用熱交換器、第1の熱媒体が冷却水(或いはエンジンオイル)であり第2の熱媒体がエンジンオイル(或いは冷却水)である積層式の車両用熱交換器などであっても本発明は適用され得る。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
70:車両用熱交換器
80:油側カッププレート(第1のカッププレート)
80c,82c:外壁部
80c1,82c1:端部
82:水側カッププレート(第2のカッププレート)
90:オイル流通層状空間(第1層状空間)
92:冷却水流通層状空間(第2層状空間)
94:インナフィン(フィン)
96:凸状突起
Fld:変速機オイル(第1の熱媒体)
Clt:冷却水(第2の熱媒体)

Claims (3)

  1. 積層状態で変速機オイルが導入される第1層状空間と冷却水が導入される第2層状空間とを相互間に交互に形成するように成形され、周縁部の相互間が液密にろう付け固着された複数枚のカッププレートを有し、前記変速機オイルと前記冷却水との間で熱交換を行う変速機オイル用の積層式の車両用熱交換器であって、
    前記変速機オイルを導入する第1層状空間内には、該第1層状空間を形成する第1のカッププレートと前記冷却水を導入する第2層状空間を形成する第2のカッププレートとに各々当接するフィンが設けられ、
    前記第2のカッププレートには、前記第2層状空間側に突出して、前記第1のカッププレートと当接する凸状突起が形成され、
    前記凸状突起の高さは、前記フィンの積層方向の高さよりも小さな値に設定され、
    各々のカッププレートは、積層方向に突出する外壁部を有し、
    前記外壁部は、積層時およびろう付け後に、固着された部分から外周縁側に相互に離間して空間が形成される形状に湾曲し、前記周縁部と隣接した端部を有し、
    各々のカッププレートの外周縁の積層方向の間隔は、不等ピッチで構成され、
    前記不等ピッチは、各々のカッププレートの外周縁の間で積層方向に異なる2つの間隔を交互に重ねた構成であることを特徴とする車両用熱交換器。
  2. 前記端部は、積層時およびろう付け後に、相互に空間が形成されて相互間の間隔を外観から視認できることを特徴とする請求項1に記載の車両用熱交換器。
  3. 前記各々のカッププレートの端部は、目視検査用であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用熱交換器。
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