JPH06265289A - プレート式熱交換器 - Google Patents
プレート式熱交換器Info
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- JPH06265289A JPH06265289A JP5078293A JP5078293A JPH06265289A JP H06265289 A JPH06265289 A JP H06265289A JP 5078293 A JP5078293 A JP 5078293A JP 5078293 A JP5078293 A JP 5078293A JP H06265289 A JPH06265289 A JP H06265289A
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- plate
- brazing
- heat exchanger
- plates
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D9/00—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
- F28D9/0031—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
- F28D9/0043—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another
- F28D9/005—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another the plates having openings therein for both heat-exchange media
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F3/00—Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
- F28F3/02—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
- F28F3/04—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プレート式熱交換器に関するもので恒久的に
接合されるロー付け部の品質と信頼性向上を図るための
継手構造の提供。 【構成】複数枚積層するプレート板の周囲縁に水平ない
し若干上向きのフランジ状突出し部を一体に形成し、ワ
イヤ−ロー材を設置し得るように構成したこと、並びに
プレート板の液通路穴および液導入管部の内周縁には、
それぞれ内径寸法を配慮した各種のバ−リング部を設け
て、シ−トロー材を把持あるいはワイヤロー材を巻きつ
けてロー付け接合するよう構成した。 【効果】プレート板の積層とロー材の挿入およびロー付
け前後の確認等の作業が容易で、信頼性の高い安価なプ
レート式熱交換器が製造出来る。
接合されるロー付け部の品質と信頼性向上を図るための
継手構造の提供。 【構成】複数枚積層するプレート板の周囲縁に水平ない
し若干上向きのフランジ状突出し部を一体に形成し、ワ
イヤ−ロー材を設置し得るように構成したこと、並びに
プレート板の液通路穴および液導入管部の内周縁には、
それぞれ内径寸法を配慮した各種のバ−リング部を設け
て、シ−トロー材を把持あるいはワイヤロー材を巻きつ
けてロー付け接合するよう構成した。 【効果】プレート板の積層とロー材の挿入およびロー付
け前後の確認等の作業が容易で、信頼性の高い安価なプ
レート式熱交換器が製造出来る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はプレート式熱交換器の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】プレート式熱交換器は、波形形状に成形
したプレート板同志を多数枚積層し、最外側のプレート
板に設けた導出入管の出入口より、液通路口を介して熱
交換媒体液をプレート板相互間に対向するように流すこ
とで、２つの媒体間で熱交換を行わせるものである。
したプレート板同志を多数枚積層し、最外側のプレート
板に設けた導出入管の出入口より、液通路口を介して熱
交換媒体液をプレート板相互間に対向するように流すこ
とで、２つの媒体間で熱交換を行わせるものである。
【０００３】従来、上記プレート板同志は、特開昭５４
−６７２５８にも提示されているように、その外周縁が
嵌合構造とされ、全周部で恒久的に接合している。ま
た、液通路穴および液導出入管部においては、平面的に
円周部を合体し恒久的に接合している。
−６７２５８にも提示されているように、その外周縁が
嵌合構造とされ、全周部で恒久的に接合している。ま
た、液通路穴および液導出入管部においては、平面的に
円周部を合体し恒久的に接合している。
【０００４】接合の方法は炉中ロー付けが一般的で、接
合部へのロー材の供給は、プレート板同志の外周縁部で
は積層時にシ−ト状ロー材を嵌合部に挿入するか、あら
かじめペスト状にしたロー材を接合部に塗布して積層す
るかしている。また液通路穴および液導出入管とプレー
ト板との平面接合部はリング状のシ−ト状ロー材を挿入
して組立て、その後ロー付け作業が施工される。
合部へのロー材の供給は、プレート板同志の外周縁部で
は積層時にシ−ト状ロー材を嵌合部に挿入するか、あら
かじめペスト状にしたロー材を接合部に塗布して積層す
るかしている。また液通路穴および液導出入管とプレー
ト板との平面接合部はリング状のシ−ト状ロー材を挿入
して組立て、その後ロー付け作業が施工される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】プレート板相互の積層
部が恒久的に接合されるプレート式熱交換器では、接合
部位が熱交換器の内側になる部分があり、接合不良で洩
れ個所を見つけてもほとんどの場合補修することができ
ない。従って、ロー付け接合部に対す洩れ品質の信頼性
は極めて重要で、良品を生産するにはロー付け前の接合
部の組合せ精度、ならびにロー材が溶融する高温雰囲気
下での接合部位の変形挙動が問題となることから、この
部分の剛性が要求される。特に高温雰囲気下での接合部
位の変形挙動はプレート板相互の液通路穴及びプレート
板と液導入管との接合部で発生していることことから、
ロー付けに必須な適正すき間を超えると、ロー切れ現象
が生じ、不良となってしまう。
部が恒久的に接合されるプレート式熱交換器では、接合
部位が熱交換器の内側になる部分があり、接合不良で洩
れ個所を見つけてもほとんどの場合補修することができ
ない。従って、ロー付け接合部に対す洩れ品質の信頼性
は極めて重要で、良品を生産するにはロー付け前の接合
部の組合せ精度、ならびにロー材が溶融する高温雰囲気
下での接合部位の変形挙動が問題となることから、この
部分の剛性が要求される。特に高温雰囲気下での接合部
位の変形挙動はプレート板相互の液通路穴及びプレート
板と液導入管との接合部で発生していることことから、
ロー付けに必須な適正すき間を超えると、ロー切れ現象
が生じ、不良となってしまう。
【０００６】かかる観点より、特開昭６１−２３７９９
７に提示された接合部の構造は、上述の現象を解決する
ための事例で、液通路穴の根元部に段差部を設け、この
段差部が互いに嵌合するようにして剛性を高め変形を減
少させることで、ロー付け不良の防止に努めている。し
かし、高温時の変形は、液通路穴の先端部で発生するこ
とから、先端からのロー材の流れ落ちが生じた場合、ロ
ー材不足で不良品となることがある。
７に提示された接合部の構造は、上述の現象を解決する
ための事例で、液通路穴の根元部に段差部を設け、この
段差部が互いに嵌合するようにして剛性を高め変形を減
少させることで、ロー付け不良の防止に努めている。し
かし、高温時の変形は、液通路穴の先端部で発生するこ
とから、先端からのロー材の流れ落ちが生じた場合、ロ
ー材不足で不良品となることがある。
【０００７】一方プレート板外周縁部では、嵌合構造の
積層を行うため、ロー付け不良はほとんど皆無で、もし
洩れ個所があっても容易に補修することができる。しか
し、前述した事例で外周縁部のロー付け費用を見ると、
ロー材費ならびにロー材挿入作業等が、ワイヤロー材→
シ−ト状ロー材→ペスト状ロー材の順で高価になって行
き、外周縁部のロー付けが数量おそび工数的に大きいこ
とから経済性の点で難点がある。
積層を行うため、ロー付け不良はほとんど皆無で、もし
洩れ個所があっても容易に補修することができる。しか
し、前述した事例で外周縁部のロー付け費用を見ると、
ロー材費ならびにロー材挿入作業等が、ワイヤロー材→
シ−ト状ロー材→ペスト状ロー材の順で高価になって行
き、外周縁部のロー付けが数量おそび工数的に大きいこ
とから経済性の点で難点がある。
【０００８】本発明は、前記の如き従来技術の問題点を
改善し、安価で、信頼性の高いロー付け接合が行なえる
プレート式熱交換器の継手構造を提供することを目的と
する。
改善し、安価で、信頼性の高いロー付け接合が行なえる
プレート式熱交換器の継手構造を提供することを目的と
する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、プレート板外周部においては嵌合部位の
さらに上部に全周にわたるフランジ状の突出し部分を一
体に設けている。
め、本発明は、プレート板外周部においては嵌合部位の
さらに上部に全周にわたるフランジ状の突出し部分を一
体に設けている。
【００１０】また液通路穴および液導出入管との接合部
においては、前者は内径部全周にわたり、一対の接合部
毎にロー付け時の姿勢を考慮に入れて下板側は内径寸法
を若干小さくした上向きのバ−リング形状を、上板側は
内径寸法を若干大きくした穴あるいはごく僅かな下向き
のバ−リング形状を設けている。また後者は、導出入管
の内周壁あるいは外周壁に嵌合する寸法形状のバーリン
グ部をプレート板通路穴部に成形した継手構造としてい
る。
においては、前者は内径部全周にわたり、一対の接合部
毎にロー付け時の姿勢を考慮に入れて下板側は内径寸法
を若干小さくした上向きのバ−リング形状を、上板側は
内径寸法を若干大きくした穴あるいはごく僅かな下向き
のバ−リング形状を設けている。また後者は、導出入管
の内周壁あるいは外周壁に嵌合する寸法形状のバーリン
グ部をプレート板通路穴部に成形した継手構造としてい
る。
【００１１】
【作用】プレート板外周部に設けたフランジ状の突出し
部分は、水平及び若干上向きに傾斜を持たせた形に成形
させている。これはプレート板の嵌合部にあらかじめペ
スト状ロー材を塗布して積層作業する方法に比べ、階層
状に積層したフランジ面においては、最も安価なワイヤ
ロー材を外側より設置することが出来るので組立作業が
容易なこと、および嵌合部根元にロー付け品質を保証す
るためのロー溜りを作るためである。またロー付け時に
おける高温雰囲気下での熱交換器全体の曲りやねじれ等
の変形防止にも効果がある。
部分は、水平及び若干上向きに傾斜を持たせた形に成形
させている。これはプレート板の嵌合部にあらかじめペ
スト状ロー材を塗布して積層作業する方法に比べ、階層
状に積層したフランジ面においては、最も安価なワイヤ
ロー材を外側より設置することが出来るので組立作業が
容易なこと、および嵌合部根元にロー付け品質を保証す
るためのロー溜りを作るためである。またロー付け時に
おける高温雰囲気下での熱交換器全体の曲りやねじれ等
の変形防止にも効果がある。
【００１２】一方、液通路穴の接合部分においては、内
径端にバ−リング部を形成させたことで、接合部に剛性
を持たせ上記同様変形防止に役立つ。さらに下側プレー
ト板の上向きバ−リングは、壁となり、ロー溜りの作用
をする。さらにリング形シ−トロー材の挿入時位置ぎ
め、組立作業後のシ−トロー材のずれ防止等の役をな
す。さらに上側プレート板の内径寸法を若干大きくして
いることは、ロー付け接合前、挿入したシ−トロー材の
有無、および設置状態を確認することが出来る等の作用
もある。
径端にバ−リング部を形成させたことで、接合部に剛性
を持たせ上記同様変形防止に役立つ。さらに下側プレー
ト板の上向きバ−リングは、壁となり、ロー溜りの作用
をする。さらにリング形シ−トロー材の挿入時位置ぎ
め、組立作業後のシ−トロー材のずれ防止等の役をな
す。さらに上側プレート板の内径寸法を若干大きくして
いることは、ロー付け接合前、挿入したシ−トロー材の
有無、および設置状態を確認することが出来る等の作用
もある。
【００１３】次に液導出入管とプレート板通路穴との接
合部については、通路穴内径端側にバ−リング部を形成
させたことで、接合部に剛性を持たせ、高温雰囲気下に
おいて通路穴近傍に変形が発生してもバ−リング部は、
液導入管の内周壁あるいは外周壁にそって移動するの
で、ロー切れ現象を皆無にする作用を得る。
合部については、通路穴内径端側にバ−リング部を形成
させたことで、接合部に剛性を持たせ、高温雰囲気下に
おいて通路穴近傍に変形が発生してもバ−リング部は、
液導入管の内周壁あるいは外周壁にそって移動するの
で、ロー切れ現象を皆無にする作用を得る。
【００１４】
【実施例】以下本発明の一実施例を図を用いて説明す
る。まず、図８はプレート式熱交換器の上面図で、波形
形状並びに外周縁にフランジ状の突出し部５を一体に成
形加工して成るプレート板１、熱交換用媒体液の通路口
としての液通路穴２、及び媒体液の出入口としての液導
出入管３とで構成している。図９は図８のイ−イ´から
見た熱交換器中央部の断面図を示しており、ロー付け時
の姿勢を基準に、図中上面を上側、下面を下側として順
次下側より複数のプレート板１ａ・１ｂ・１ａ・１ｂ・
・・・・とプレート板１を積層したもので、嵌合部位４
で周囲を相互に恒久的にロー付け接合している。なお、
プレート板１は基本形の熱交換器用プレートで、プレー
ト板１ａと１ｂとの関係は、同一形状のプレート板を１
８０°回転し積層している。また図１０は、図８のロー
ロ´から見た液通路穴２と液導出入管３部の断面図を示
したもので、液通路穴２の内径先端部においては、プレ
ート板下側１ａと上側１ｂとで相互に合体部２ａを形成
し、周囲を恒久的にロー付け接合している。同様に、液
導出入管３も、最上面のプレート板１ａの液通路穴のバ
−リング部３ａと嵌合構造で周囲を合体接合している。
そしてプレート板１ａと１ｂ及び１ｂと１ａの相互間に
は、液導出入管３からそれぞれ２種類の熱交換用媒体液
ＡとＢとが流通することで、各階層部共熱交換が行われ
る。
る。まず、図８はプレート式熱交換器の上面図で、波形
形状並びに外周縁にフランジ状の突出し部５を一体に成
形加工して成るプレート板１、熱交換用媒体液の通路口
としての液通路穴２、及び媒体液の出入口としての液導
出入管３とで構成している。図９は図８のイ−イ´から
見た熱交換器中央部の断面図を示しており、ロー付け時
の姿勢を基準に、図中上面を上側、下面を下側として順
次下側より複数のプレート板１ａ・１ｂ・１ａ・１ｂ・
・・・・とプレート板１を積層したもので、嵌合部位４
で周囲を相互に恒久的にロー付け接合している。なお、
プレート板１は基本形の熱交換器用プレートで、プレー
ト板１ａと１ｂとの関係は、同一形状のプレート板を１
８０°回転し積層している。また図１０は、図８のロー
ロ´から見た液通路穴２と液導出入管３部の断面図を示
したもので、液通路穴２の内径先端部においては、プレ
ート板下側１ａと上側１ｂとで相互に合体部２ａを形成
し、周囲を恒久的にロー付け接合している。同様に、液
導出入管３も、最上面のプレート板１ａの液通路穴のバ
−リング部３ａと嵌合構造で周囲を合体接合している。
そしてプレート板１ａと１ｂ及び１ｂと１ａの相互間に
は、液導出入管３からそれぞれ２種類の熱交換用媒体液
ＡとＢとが流通することで、各階層部共熱交換が行われ
る。
【００１５】次に、図１は本発明の主要部分の１つで、
前掲図９に示した複数枚積層したプレート板群の外周縁
部を示す拡大図である。
前掲図９に示した複数枚積層したプレート板群の外周縁
部を示す拡大図である。
【００１６】即ち、プレート板１ａ，１ｂ，・・・と順
次積層し、全周にわたり形成される嵌合部４の更に先端
部にはフランジ状の突出し部５を一体に設けている。こ
れは同図に示すごとく、フランジ状の突出し部５が各階
層ごとのワイヤロー材６の設置位置を成し、その根元部
ではロー溜り７を形成している。更にこのフランジ状突
出し部５は図２に示すごとく、該外周先端部を若干上側
方向へ成形することで、設置後のワイヤロー材６の外側
への飛び出しを防ぐばかりでなく、ロー付け時の溶融ロ
ーは必ず嵌合部４の方向へ流れて、嵌合根元部のロー溜
り７のコ−ナ部に理想的なフィレット８を形成するの
で、ロー付け品質の信頼性を一段と向上し得る継手構造
を提供する事となる。
次積層し、全周にわたり形成される嵌合部４の更に先端
部にはフランジ状の突出し部５を一体に設けている。こ
れは同図に示すごとく、フランジ状の突出し部５が各階
層ごとのワイヤロー材６の設置位置を成し、その根元部
ではロー溜り７を形成している。更にこのフランジ状突
出し部５は図２に示すごとく、該外周先端部を若干上側
方向へ成形することで、設置後のワイヤロー材６の外側
への飛び出しを防ぐばかりでなく、ロー付け時の溶融ロ
ーは必ず嵌合部４の方向へ流れて、嵌合根元部のロー溜
り７のコ−ナ部に理想的なフィレット８を形成するの
で、ロー付け品質の信頼性を一段と向上し得る継手構造
を提供する事となる。
【００１７】発明の主要部分の２つ目を図３に示す。本
図は前掲図１０の液通路穴２部分の拡大図を示してお
り、図３のハ−ハ´から見た液通路穴２の周囲平面図を
図４に示す。なお、図３において、ロー付け時の熱交換
器の設置姿勢を基準に、上下方向を図示のごとく上側及
び下側とする。
図は前掲図１０の液通路穴２部分の拡大図を示してお
り、図３のハ−ハ´から見た液通路穴２の周囲平面図を
図４に示す。なお、図３において、ロー付け時の熱交換
器の設置姿勢を基準に、上下方向を図示のごとく上側及
び下側とする。
【００１８】図３および図４において、液通路穴２部
は、プレート板１ａと１ｂとの間にリング形のシ−トロ
ー材１１を挟んで、お互いをロー付けすることで円周接
合部１０を形成する。その際、下側のプレート板１ａの
液通路穴先端部には、上側のプレート板１ｂの内径寸法
φＣ２より小さな寸法φＣ１に加工したバ−リング部９
ａを設けてあり、シ−トロー材１１をバ−リング部９ａ
の立上り部で位置決め設置し、プレート板１ｂで固定す
る。この様子は図４でも明らかなように、リング形のシ
−トロー材１１の内径寸法φＣ４はバ−リング部より若
干大きく、外形寸法φＣ５はプレート板１ｂの内径寸法
φＣ２以上にして、ロー付けに必要な供給量を確保して
いる。なお、バ−リング加工の立上げ寸法は、シ−トロ
ー材１１とプレート板１ｂとの厚みを加えた値にしてい
る。また図５は、上側のプレート板１ｂの液通路穴先端
部にも下向きに内径寸法φＣ３のバ−リング部９ｂ（バ
−リングの立ち上げ寸法は、シ−トロー材の厚みと同
等）を設けた場合の例で、接合部先端の剛性をより大き
くするばかりでなく、シ−トロー材１１の把持を確実に
してロー付けし、円周接合部１０を形成するよう配慮し
た。また上記の各内径寸法にはそれぞれ僅かずつの差を
持たせているが、これはプレート板間に挿入されるシ−
トロー材１１の有無および設置状態が、積層作業時およ
びその後においても再確認するためである。そしてロー
付け後の接合状態も、液通路穴から容易に観察すること
が可能である。
は、プレート板１ａと１ｂとの間にリング形のシ−トロ
ー材１１を挟んで、お互いをロー付けすることで円周接
合部１０を形成する。その際、下側のプレート板１ａの
液通路穴先端部には、上側のプレート板１ｂの内径寸法
φＣ２より小さな寸法φＣ１に加工したバ−リング部９
ａを設けてあり、シ−トロー材１１をバ−リング部９ａ
の立上り部で位置決め設置し、プレート板１ｂで固定す
る。この様子は図４でも明らかなように、リング形のシ
−トロー材１１の内径寸法φＣ４はバ−リング部より若
干大きく、外形寸法φＣ５はプレート板１ｂの内径寸法
φＣ２以上にして、ロー付けに必要な供給量を確保して
いる。なお、バ−リング加工の立上げ寸法は、シ−トロ
ー材１１とプレート板１ｂとの厚みを加えた値にしてい
る。また図５は、上側のプレート板１ｂの液通路穴先端
部にも下向きに内径寸法φＣ３のバ−リング部９ｂ（バ
−リングの立ち上げ寸法は、シ−トロー材の厚みと同
等）を設けた場合の例で、接合部先端の剛性をより大き
くするばかりでなく、シ−トロー材１１の把持を確実に
してロー付けし、円周接合部１０を形成するよう配慮し
た。また上記の各内径寸法にはそれぞれ僅かずつの差を
持たせているが、これはプレート板間に挿入されるシ−
トロー材１１の有無および設置状態が、積層作業時およ
びその後においても再確認するためである。そしてロー
付け後の接合状態も、液通路穴から容易に観察すること
が可能である。
【００１９】この様にロー付け時の姿勢に対して、各階
層毎に相対し接合される下側及び上側のプレート板１ａ
・１ｂに、それぞれバ−リング部９ａ・９ｂを設けたこ
とは、接合部先端の剛性を増し、ロー付け時の高温雰囲
気下での熱変形を軽減するとともに、ロー材溶融時の壁
になり、接合部端面からの溶融ローの流出を防止するこ
とができ、信頼性の高いロー付け接合が可能となる。
層毎に相対し接合される下側及び上側のプレート板１ａ
・１ｂに、それぞれバ−リング部９ａ・９ｂを設けたこ
とは、接合部先端の剛性を増し、ロー付け時の高温雰囲
気下での熱変形を軽減するとともに、ロー材溶融時の壁
になり、接合部端面からの溶融ローの流出を防止するこ
とができ、信頼性の高いロー付け接合が可能となる。
【００２０】つぎに、発明の主要部分の３つ目を図６及
び図７に示す。両図は前掲図１０に示した液導出入管３
の取付部の拡大図を示したもので、最上面のプレート板
１ａとの接合は、プレート板１ａの液通路穴内径先端に
設けたバ−リング部３ａに、液導出入管３の外周壁ある
いは内周壁に緊密状に嵌め込み、接合部上にワイヤロー
材１２を巻いてロー付けし、円周接合部を形成する。
び図７に示す。両図は前掲図１０に示した液導出入管３
の取付部の拡大図を示したもので、最上面のプレート板
１ａとの接合は、プレート板１ａの液通路穴内径先端に
設けたバ−リング部３ａに、液導出入管３の外周壁ある
いは内周壁に緊密状に嵌め込み、接合部上にワイヤロー
材１２を巻いてロー付けし、円周接合部を形成する。
【００２１】以上説明したように、波形形状のプレート
板を多数枚積層し、その周囲並びに液通路穴・液導入管
などの各接合部において、洩れのない確実なロー付け接
合を可能ならしめるプレート式熱交換器の継手構造を提
供している。
板を多数枚積層し、その周囲並びに液通路穴・液導入管
などの各接合部において、洩れのない確実なロー付け接
合を可能ならしめるプレート式熱交換器の継手構造を提
供している。
【００２２】なお、本発明のプレート板に設けたフラン
ジ状の突出し部、および液通路穴・液導出入管内径部に
設けた各種のバ−リング部等は、プレート板の波形形状
の加工と同時にプレス成形の一連の作業として、施工出
来るので、生産性は極めて高い。
ジ状の突出し部、および液通路穴・液導出入管内径部に
設けた各種のバ−リング部等は、プレート板の波形形状
の加工と同時にプレス成形の一連の作業として、施工出
来るので、生産性は極めて高い。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成して
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【００２４】（１）複数枚積層したプレート板の外周縁
において、接合部近傍のすべての位置にフランジ状の突
出し部を一体に設けること、並びにプレート板の液通路
穴の内周縁部と液導入管との接合部にバ−リング部を設
けることで、剛性強度が増し、ロー付け時の変形防止に
大きく役立つ。
において、接合部近傍のすべての位置にフランジ状の突
出し部を一体に設けること、並びにプレート板の液通路
穴の内周縁部と液導入管との接合部にバ−リング部を設
けることで、剛性強度が増し、ロー付け時の変形防止に
大きく役立つ。
【００２５】（２）上記フランジ状の突出し部およびバ
−リング部の根元接合部は、いずれの場合もロー溜りの
継手構造が形成されているので、接合部品質の信頼性が
極めて高いものが得られる。
−リング部の根元接合部は、いずれの場合もロー溜りの
継手構造が形成されているので、接合部品質の信頼性が
極めて高いものが得られる。
【００２６】（３）またこの継手構造は、プレート板の
積層作業において、嵌合面とフランジ状の突出し部とは
プレート板の嵌め込みとハンドリング作業並びにワイヤ
−ロー材の設置作業を正確かつ容易にしている。またバ
−リング部はシ−トロー材の位置決めおよび固定に有効
で、ロー付け後は接合部の品質を直接確認することも可
能である。
積層作業において、嵌合面とフランジ状の突出し部とは
プレート板の嵌め込みとハンドリング作業並びにワイヤ
−ロー材の設置作業を正確かつ容易にしている。またバ
−リング部はシ−トロー材の位置決めおよび固定に有効
で、ロー付け後は接合部の品質を直接確認することも可
能である。
【００２７】（４）プレート板相互を恒久的にロー付け
接合するために用いるロー材として、使用量の多いプレ
ート板外周部にフランジ状突出し部を設け、安価なワイ
ヤーロー材を使用することができるようにしたことで、
ロー材費の大幅な低減がはかれる。
接合するために用いるロー材として、使用量の多いプレ
ート板外周部にフランジ状突出し部を設け、安価なワイ
ヤーロー材を使用することができるようにしたことで、
ロー材費の大幅な低減がはかれる。
【００２８】（５）以上のように、積層の組立作業，ロ
ー付け前後の確認作業，ロー付け接合部の品質およびロ
ー材費等全てにおいて本発明の継手構造が有効に働くの
で、信頼性が高く、生産性に優れた安価なプレート式熱
交換器を提供することが出来る。
ー付け前後の確認作業，ロー付け接合部の品質およびロ
ー材費等全てにおいて本発明の継手構造が有効に働くの
で、信頼性が高く、生産性に優れた安価なプレート式熱
交換器を提供することが出来る。
【図１】本発明の主要部分で、積層プレート板群の外周
部断面の継手構造を示した図９の拡大図。
部断面の継手構造を示した図９の拡大図。
【図２】図１と同様のロー付け完了後の状態を示す図。
【図３】本発明の主要部分で、液通路穴部断面の継手構
造を示し、図１０の拡大図。
造を示し、図１０の拡大図。
【図４】図３のハ−ハ′から見た液通路穴部の平面図。
【図５】図３と同様の液通路穴部の拡大断面で、別形状
の継手構造図。
の継手構造図。
【図６】本発明の主要部分で、液導入管部断面の継手構
造を示し、図１０の拡大図。
造を示し、図１０の拡大図。
【図７】図６と同様の液導入管部の断面拡大図で、別形
状の継手構造図。
状の継手構造図。
【図８】プレート式熱交換器の上面図。
【図９】図８のイ−イ′から見た熱交換器中央部におけ
る複数枚積層したプレート板群の断面図。
る複数枚積層したプレート板群の断面図。
【図１０】図８のローロ′から見たプレート板相互を結
合して成る液通路穴部と、最上面のプレート板と液導出
入管との接合部構造を示す断面図。
合して成る液通路穴部と、最上面のプレート板と液導出
入管との接合部構造を示す断面図。
１ａ，１ｂ・・プレート板、２・・液通路穴、２ａ・・
液通路穴接合部、３・・液導出入管、３ａ・・液導出入
管バ−リング部、４・・プレート板周囲接合部、５・・
フランジ状の突出し部、６・・ワイヤロー材、７・・ロ
ー溜り、８・・フィレット、９ａ，９ｂ・・液通路穴部
バ−リング、１０・・液通路穴接合部、１１・・リング
状シートロー材。
液通路穴接合部、３・・液導出入管、３ａ・・液導出入
管バ−リング部、４・・プレート板周囲接合部、５・・
フランジ状の突出し部、６・・ワイヤロー材、７・・ロ
ー溜り、８・・フィレット、９ａ，９ｂ・・液通路穴部
バ−リング、１０・・液通路穴接合部、１１・・リング
状シートロー材。
Claims (5)
- 【請求項１】 波形形状に成形したプレート板同志を複
数枚積層し、その隣接プレート板同志の外周を互いに恒
久的にロー付け接合してなるプレート式熱交換器におい
て、各プレート板外周部の嵌合位置の上部にフランジ状
の突出し部を全周にわたり一体に形成し、かつ該プレー
ト板を積層することにより外周部に階層形状の水平部分
を形成させ、その階層形状の水平部分の根元部において
ロー付け接合したことを特徴とするプレート式熱交換
器。 - 【請求項２】 前記階層形状の水平部分を形成するフラ
ンジ状の突出し部は、ロー付け時の姿勢に対し、水平な
いし外周端が若干上向きとなるように形成したことを特
徴とする請求項１に記載のプレート式熱交換器。 - 【請求項３】 前記階層形状の水平部分の根元部におけ
るロー付けは、階層形状の水平部分の根元部に外側より
ワイヤロー材を設置することにより行なうことを特徴と
する請求項１に記載のプレート式熱交換器。 - 【請求項４】 波形形状に成形したプレート板同志を複
数枚積層し、その隣接プレート板に設けた熱交換器媒体
液通路穴を互いに恒久的にロー付け接合してなるプレー
ト式熱交換器において、相互にロー付け接合される一対
のプレート板の通路穴内径寸法にそれぞれ差異を設け、
かつ該穴端部は、どちらか一方あるいは両方のプレート
板にバーリング部分を設けてリング状シートロー材の位
置決めを行なうと共に接合部に剛性を付与させたことを
特徴とするプレート式熱交換器。 - 【請求項５】 波形形状に成形したプレート板同志を複
数枚積層し、その外側のプレート板の熱交換器媒体液通
路穴と液導出入管とを互いに恒久的にロー付け接合して
なるプレート式熱交換器において、該プレート板の通路
穴端に、前記液導出入管の内周壁あるいは外周壁に嵌合
する形状寸法のバーリング部を設け、該バーリング部分
においてロー付け接合されていることを特徴とするプレ
ート式熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5078293A JPH06265289A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | プレート式熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5078293A JPH06265289A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | プレート式熱交換器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06265289A true JPH06265289A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12868402
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5078293A Pending JPH06265289A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | プレート式熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06265289A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0742418A2 (de) * | 1995-05-10 | 1996-11-13 | Modine Längerer & Reich GmbH | Plattenwärmetauscher |
| KR20020025137A (ko) * | 2002-02-26 | 2002-04-03 | 김진곤 | 판형열교환기의 내압구조 |
| EP1645828A2 (de) * | 2004-10-11 | 2006-04-12 | Behr GmbH & Co. KG | Wärmeübertrager |
| JP2010190556A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Atago Seisakusho:Kk | プレート式熱交換器 |
| JP2011169551A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Mitsubishi Electric Corp | プレート式熱交換器 |
| JP2012107784A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Toyota Motor Corp | 車両用熱交換器 |
| EP2618093A3 (en) * | 2012-01-23 | 2015-03-18 | Danfoss A/S | Heat exchanger, heat exchanger plate, and method for producing a heat exchanger |
| JP2019095096A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 三菱電機株式会社 | プレート式熱交換器及びプレート式熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯システム |
| CN110044201A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-07-23 | 赤壁银轮工业换热器有限公司 | 换热器芯片及其制作方法、换热器及其制作方法 |
| JP2019190680A (ja) * | 2018-04-19 | 2019-10-31 | 株式会社ユタカ技研 | 熱交換器 |
| WO2020136863A1 (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-02 | 三菱電機株式会社 | プレート式熱交換器およびヒートポンプ装置 |
| US12044487B2 (en) * | 2018-03-27 | 2024-07-23 | Lg Electronics Inc. | Plate-type heat exchanger and a method for manufacturing same |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP5078293A patent/JPH06265289A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN110044201A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-07-23 | 赤壁银轮工业换热器有限公司 | 换热器芯片及其制作方法、换热器及其制作方法 |
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