JP5628229B2 - 太陽電池パネル設置用の基礎 - Google Patents
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Description
太陽電池パネルを地上に設置する場合、地表に基礎を配置し、基礎の上に支柱を設立する。そして、複数の支柱の上に太陽電池パネルを取り付ける。基礎は、コンクリートブロックにする。支柱は、鋼材にする。
太陽電池パネルを設置する場所は、色々ある。設置場所毎に、敷地の形状、大きさや緯度などの状態が異なる。敷地に合わせるため、方形板状の太陽電池パネルは、傾斜角度、大きさ、枚数や配列の行と列の数がまちまちになる。太陽電池パネル設置用の基礎もまちまちになる。その結果、基礎は、設計、製作、運搬、配置に手間が多く掛かる。
太陽電池パネル設置用の基礎は、少ない手間で、多くの設置場所の状態に対応することが望まれる。
1 プレキャストコンクリートの棒状部材
太陽電池パネル設置用の基礎は、プレキャストコンクリートの棒状部材で構成することにした。プレキャストコンクリートは、鉄筋コンクリート又は無筋コンクリートにする。プレキャストコンクリートの棒状部材は、工場で、型枠の長手方向の長さを調節することにより、所望の長さのものを簡単に製作することができる。棒状部材は、嵩張らず、保管や運搬が容易になる。
プレキャストコンクリートの棒状部材は、方形状の太陽電池パネルの左右方向に配置する左右方向棒状部材と、方形状の太陽電池パネルの前後方向に配置する前後方向棒状部材にする。左右方向棒状部材と前後方向棒状部材は、方形枠状に組み合わせて基礎の基本体を構成する。
左右方向棒状部材と前後方向棒状部材は、工場で、予め決めた長さのものを予め決めた本数、製作する。そして、一時保管の後、工場から設置場所に運搬する。
結局、プレキャストコンクリートの左右方向棒状部材と前後方向棒状部材の長さと本数を選択することにより、所望の基礎を構成することができる。
方形枠状の基本体の碁盤の目状配列は、基本体が左右方向に並んで行をなし、前後方向に並んで列をなす。
前後の隣接する基本体において、前側の基本体の後側の左右方向棒状部材と後側の基本体の前側の左右方向棒状部材は、兼用にする。兼用の左右方向棒状部材は、前側と後側の両側にそれぞれ前後方向棒状部材を連結する。そのため、左右方向棒状部材は、前後の両側にそれぞれ連結部を設ける。例えば、断面形状を逆T字形状にする。前側の連結部には、前側の基本体の前後方向棒状部材の後端部を連結する。後側の連結部には、後側の基本体の前後方向棒状部材の前端部を連結する。
太陽電池パネルは、方形板状にし、前端より後端を高くして傾斜姿勢にし、多数枚を左右方向と前後方向に並べる基礎であって、
プレキャストコンクリートの棒状部材で構成し、
プレキャストコンクリートの棒状部材は、方形状の太陽電池パネルの左右方向に配置する左右方向棒状部材と、前後方向に配置する前後方向棒状部材にし、
左右方向棒状部材と前後方向棒状部材は、方形枠状に組み合わせて基本体を構成し、
方形枠状の基本体は、寸法を太陽電池パネルの傾斜姿勢時の平面寸法に対応させ、個数を太陽電池パネルの枚数に対応させ、配列を太陽電池パネルの配列に対応させたことを特徴とする太陽電池パネル設置用の基礎。
2.上記1の太陽電池パネル設置用の基礎において、
方形枠状の基本体は、寸法を太陽電池パネルの傾斜姿勢時の平面寸法とほぼ同じにし、個数を太陽電池パネルと同数にし、配列を太陽電池パネルと同じにしたことを特徴とする。
3.上記1又は2の太陽電池パネル設置用の基礎において、
前側の基本体の後側の左右方向棒状部材と後側の基本体の前側の左右方向棒状部材は兼用にし、
兼用の左右方向棒状部材は、前側と後側の両側にそれぞれ前後方向棒状部材を連結したことを特徴とする。
4.上記3の太陽電池パネル設置用の基礎において、
兼用の左右方向棒状部材は、断面形状を逆T字形状にして前後の両側にそれぞれ連結部を設け、
前側の連結部には、前側の基本体の前後方向棒状部材の後端部を連結し、
後側の連結部には、後側の基本体の前後方向棒状部材の前端部を連結したことを特徴とする。
5.上記1〜4のいずれかの太陽電池パネル設置用の基礎において、
左側の基本体の右側の前後方向棒状部材と右側の基本体の左側の前後方向棒状部材は兼用にし、
兼用の前後方向棒状部材は、左半分を左側の基本体の前後の左右方向棒状部材に、右半分を右側の基本体の前後の左右方向棒状部材にそれぞれ連結したことを特徴とする。
〔概 要〕
本例は、図1に示す左右方向棒状部材1、図2に示す幅広の前後方向棒状部材6と、図3に示す幅狭の前後方向棒状部材8を用いて、図4〜図6に示す基礎を構成する。この基礎の上には、図7と図8に示すように、支柱21を立て支柱21の上に太陽電池パネル26を取り付ける。太陽電池パネル26は、前後方向に長い方形板状にし、同一寸法の6枚を左右方向に3枚、前後方向に2枚並べる。3列2行の碁盤の目状に配列する。この太陽電池パネル26は、太陽電池モジュールとも言われる。
左右方向棒状部材1は、プレキャストコンクリートの棒状部材にしている。断面形状は、図1に示すように、逆T字形状にして前後の両側にそれぞれ入隅の連結部2を設けている。前側と後側の連結部2は、それぞれ、上面の左右の端部にインサートでネジ孔3を形成している。ネジ孔3は、前後方向棒状部材6、8との連結用にしている。なお、左右方向棒状部材1は、中央の上面の左側と右側にネジ軸4を突出している。ネジ軸4は、支柱21の設立用にしている。
基礎は、図4〜図6に示すように、左右方向棒状部材1を左右方向に配置し、幅広の前後方向棒状部材6と幅狭の前後方向棒状部材8を前後方向に配置している。
基礎の上には、図7と図8に示すように、支柱21を立てる。支柱21は、前端の左右方向棒状部材1の上では低くし、前後方向中央の左右方向棒状部材1の上では前端のそれより高くし、後端の左右方向棒状部材1の上では中央のそれより高くする。左右の同高の支柱21の上には、梁22を左右方向に掛け渡して取り付ける。前後の梁22の上には、方形板状の太陽電池パネル26を取り付ける。太陽電池パネル26は、前端より後端が高くなって傾斜姿勢になる。方形状の太陽電池パネル26は、左右方向に3枚、前後方向に2枚並ぶ。3列2行の碁盤の目状の配列になる。
本例の基礎では、基本体の左右方向に並べる数、列の数は、左右方向棒状部材1と幅広の前後方向棒状部材6の本数を増やす又は減らすことにより、簡単に増やす又は減らすことができる。基本体の前後方向に並べる数、行の数は、左右方向棒状部材1、幅広の前後方向棒状部材6と幅狭の前後方向棒状部材8の本数を増やす又は減らすことにより、簡単に増やす又は減らすことができる。
本例は、図9に示すように、第1例の基礎において、基本体の前後方向に並べる数、行の数を5に増やしている。前側の第1行と第2行の基本体と後側の第4行と第5行の基本体には、それぞれ、第1例におけるのと同様に、支柱21を立ててその上に方形板状の太陽電池パネル26を取り付ける。前後方向中央の第3行の基本体の上は、太陽電池パネル26を配置しない。日陰避け空間にする。後側の第4行の基本体上の太陽電池パネル26が前側の第2行の基本体上の太陽電池パネル26の日陰に入るのを防ぐためである。
基本体の前後方向に並べる数は、日陰避け空間も考慮して、太陽電池パネル26の前後方向に並べる数に対応させている。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図9中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
本例は、図10に示すように、第1例の基礎、2個を、前後に空間を置いて配置している。その空間は、日陰避け空間にしている。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図10中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
本例は、図11と図12に示すように、第1例の基礎において、前端と後端に、それぞれ、断面形状をL字形状にした左右方向棒状部材5を配置している。
前端のL字形断面形状の左右方向棒状部材5は、前側の連結部をなくして後側の連結部2のみにしている。後端のL字形断面形状の左右方向棒状部材5は、後側の連結部をなくして前側の連結部2のみにしている。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図11と図12中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
1.上記の実施形態において、基礎の左端と右端の前後方向棒状部材は、幅狭の前後方向棒状部材8にしているが、幅広の前後方向棒状部材6にする。
2.上記の実施形態において、左右方向棒状部材1と幅広の前後方向棒状部材6又は幅狭の前後方向棒状部材8の連結具に、ネジ孔3、ボルト孔7とボルト10を用いているが、その他の連結具を用いる。
3.上記の実施形態において、左右方向棒状部材1は、支柱21との連結に、ネジ軸4とナットを用いているが、その他の連結具を用いる。
1 逆T字形断面形状の左右方向棒状部材
2 連結部
3 ネジ孔
4 ネジ軸
5 L字形断面形状の左右方向棒状部材
6、8 前後方向棒状部材
6 幅広の前後方向棒状部材
7 ボルト孔
8 幅狭の前後方向棒状部材
10 ボルト
21 支柱
22 梁
26 太陽電池パネル
Claims (5)
- 太陽電池パネルを取り付ける支柱を立てる基礎において、
太陽電池パネルは、方形板状にし、前端より後端を高くして傾斜姿勢にし、多数枚を左右方向と前後方向に並べる基礎であって、
プレキャストコンクリートの棒状部材で構成し、
プレキャストコンクリートの棒状部材は、方形状の太陽電池パネルの左右方向に配置する左右方向棒状部材と、前後方向に配置する前後方向棒状部材にし、
左右方向棒状部材と前後方向棒状部材は、方形枠状に組み合わせて基本体を構成し、
方形枠状の基本体は、寸法を太陽電池パネルの傾斜姿勢時の平面寸法に対応させ、個数を太陽電池パネルの枚数に対応させ、配列を太陽電池パネルの配列に対応させたことを特徴とする太陽電池パネル設置用の基礎。 - 方形枠状の基本体は、寸法を太陽電池パネルの傾斜姿勢時の平面寸法とほぼ同じにし、個数を太陽電池パネルと同数にし、配列を太陽電池パネルと同じにしたことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネル設置用の基礎。
- 前側の基本体の後側の左右方向棒状部材と後側の基本体の前側の左右方向棒状部材は兼用にし、
兼用の左右方向棒状部材は、前側と後側の両側にそれぞれ前後方向棒状部材を連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池パネル設置用の基礎。 - 兼用の左右方向棒状部材は、断面形状を逆T字形状にして前後の両側にそれぞれ連結部を設け、
前側の連結部には、前側の基本体の前後方向棒状部材の後端部を連結し、
後側の連結部には、後側の基本体の前後方向棒状部材の前端部を連結したことを特徴とする請求項3に記載の太陽電池パネル設置用の基礎。 - 左側の基本体の右側の前後方向棒状部材と右側の基本体の左側の前後方向棒状部材は兼用にし、
兼用の前後方向棒状部材は、左半分を左側の基本体の前後の左右方向棒状部材に、右半分を右側の基本体の前後の左右方向棒状部材にそれぞれ連結したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池パネル設置用の基礎。
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