JP5627023B2 - 適応iip2校正 - Google Patents

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Description

本発明は一般的な無線周波受信器に関し、特に、ダイレクトコンバーション受信器での二次相互変調歪みを減少することに関する。
無線(radio frequency : RF)送受信機は低雑音増幅器(low noise amplifier:LNA)、表面弾性波(surface acoustic wave:SAW)フィルタ、送受切替器の周波数応答を利用して、受信器の中心周波数から十分に離れた信号を減衰処理し所望信号の崩壊を防ぐ。もしLNA及びSAWフィルターが受信器のアナログラインアップから取り除かれた場合、受信器の性能に有害な影響を及ぼす問題が生じる。送信器及び受信器を有する送受信機内について、一つの問題として送信器の送信信号が受信器に漏れることがある。送信器から受信器をアイソレートするために送受切換器のみを有する送受信機では、送信周波数の信号を受信する受信器が極めて小さな減衰能力を有する。SAWフィルタを欠如する受信器はミキサの二次インターセプトポイント(IP2)で追加的およびより厳しい制限の少なくとも一方を必要とする。ミキサが十分に高いIP2を有さない場合、二次相互変調歪み(IMD2)の存在は受信器の感度を低減させる。IMD2により受信器のミキサにおいて所望されない二乗の送信信号になる。
高い水準の集積化を可能とするため、多くのセルラー無線送受信機はダイレクトコンバーション受信器を用いる。しかし、ダイレクトコンバーション受信器は高い二次入力インターセプトポイント(IIP2)を必要とし、IIP2は、IMD2積の電力が所望信号の電力と同等の理論的な入力レベルである。
受信器が高い感度を有し、且つ送信器が最高出力電力を有する場合、送信器の自己ブロック効果は、ミキサの二次非線形性により、受信器の感度を下げることができる。このようにして送信した信号は送受切換器を介して約50dBまで減衰処理される。しかしながら、減衰処理を施された送信信号は、フロントエンド増幅器の前に、受信信号パスに漏れる。例えば受信器内では、送受切換器は送受信機の送信器が、送受信機の送信器により送信される中心周波数から190MHzの+25dBm(316ミリワット)の強い信号をわずかに50dBだけ減衰処理する。したがって、この結果により、フロントエンド増幅器の入力で−25dBm(3.16マイクロワット)となる。この−25dBmの信号は、所望信号に当たり、したがって干渉が生じる強いIMD2積を生じさせる。
製造過程または温度変化によって、SAWを欠如するダイレクトコンバージョン受信器内のミキサのIP2が変化する可能性がある。ミキサ内の差動信号の全ての不整合性により最適なIP2と比較してIP2の減少が生じる。この不整合性は製造過程の変化、受信器の動作中の温度変化、または両方による可能性がある。直流オフセット、局部発振器のリーク、または他の原因によっても、この不整合性は生じる。ミキサ内の差動信号の間で大きな不整合性があるとき、最悪の場合で約25dbmのIP2が起きる可能性がある。以下の引例は周知の3G受信器で測定されたデータに基づく、25dbmの最悪の場合のIP2を使用する。
IMD2=P1n-(IP2-(P1n))=-25-(25-(-25))=-75dBm=3.16μwatts
送信信号が最高電力の25dBである場合、相互トランスダクタンス増幅器の入力に転送されたIMD2は、−75dBm(図示せず)である。0.1%の低ビットエラーレートを達成するためにパワー・スペクトラル密度は、各国の第三世代携帯電話の統一規格推進の規格制定団体の協力機構(Third Partnership Project、3GPP)によって標準規定された感度設定のとおりに、−106.7dbmまたはそれ以下でなければならない。この引例の熱雑音kTBFは約−99dBmである。所望信号の帯域幅におけるIMD2の電力は、kTBFよりはるかに大きいため、感度は−82.7dBに上昇し、すなわち必要な感度より24dB以上となる。したがって、受信器は3GPP標準の規定を満たすために十分大きなIP2が必要であり、特にSAWを有さないダイレクトコンバージョン受信器を含む。
推定器及びコントローラを有するIIP2校正システム及びダイレクトコンバージョン受信器を示す略ブロック図である。 推定器を示す機能ブロック図である。 コントローラを示す機能ブロック図である。 IIP2校正システムの動作を示すフロー図である。 受信信号の実数成分のIIP2係数に対するI−チャンネルデジタル/アナログ変換器の電圧を示す図である。 受信信号の虚数数成分のIIP2係数に対するQ―チャンネルデジタル/アナログ変換器の電圧を示す図である。 IIP2係数に対するI−チャンネル及びQ―チャンネルデジタル/アナログ変換器のうちの一つより出力したコードを示す図である。 IIP2に対するステップサイズを示す図である。
図1は送信器104の一部及び受信器106の一部を有するダイレクトコンバージョン送受信機102の部分を示す機能ブロック図の簡略図である。送信器104及び受信器106は送受切換器108及びアンテナ110を共有する。送信器104は基準送信ベースバンド信号を含み、この基準送信ベースバンド信号はI−チャンネル基準信号Iref及び送信器の別の部分(図示せず)よりQ−チャンネル基準信号Qrefを有する。I−チャンネル基準信号Iref及びQ−チャンネル基準信号Qrefはデジタル/アナログ(D/A)変換器120に供給される。図示の簡略化のために、図1において、送信器104及び受信器106のI−チャンネル信号パス及びQ−チャンネル信号パスの対に配置されたD/A変換器120及び他の成分は一つの概略シンボルで示される。D/A変換器120の出力はアナログローパスフィルタ124へ供給される。送信器は送信発振器126を有する。ローパスフィルタ124からの出力は、ベースバンドであり、ミキサ128で送信発振器126からの出力と掛け合わせる。ミキサ128からの出力は電力増幅器130により増幅される。電力増幅器からの出力は送信無線周波(radio frequency:RF)であって、送受切換器108に介してアンテナ110に供給される。
受信器106には送受切換器108を介してアンテナ110が接続される。ある程度まで、送受切換器108が受信器106及び送信器104をアイソレートする。本発明の代表的実施例では、送受切換器108により約50dBのアイソレーションを付与する。受信したRF信号がI−チャンネルミキサ140及びQ−チャンネルミキサ141へ供給される。受信したRF信号の周波数は送信したRF周波数と異なる。実施例において、周波数帯域に応じて受信したRF信号の周波数と送信したRF信号の周波数とは約45〜18MHzだけ離される。実施例において、送受信機102は、約8MHz〜約2GHzの1以上の周波数帯域で動作する。実施例において、送受信機102は、広帯域符号分割多重アクセス(wideband code division multiple access:WCDMA)プロトコルに適合する信号等のスペクトル拡散変調したRF信号を受信及び送信する。受信器106は、I−チャンネルミキサ140に直接接続され、Q−チャンネルミキサ141に出力される信号を90°だけシフトする位相シフタ146を介してQ−チャンネルミキサ141に接続される受信発振器144を有する。各ミキサ141、142からの信号はベースバンドであり、各ミキサ141,142の出力端子には各アナログローパスフィルタ148が接続される。
所望受信RF信号より所望部分をベースバンドにダウンコンバートされる上に、送信器104から送信され、送受切換器108を介して受信器106にリークしたRF信号からベースバンドにダウンコンバートした問題がある不必要な成分等のミキサ内の非線形性の結果により、I−チャンネルミキサ140及びQ−チャンネルミキサ141より出力した信号は他の周波数の成分を有する可能性がある。ミキサ140,141内の二次非線形性の結果として、問題となる不必要な成分はベースバンドにダウンコンバートされる。所望受信信号からダウンコンバートされた成分を除いたベースバンドの成分は、受信器106の雑音指数を有害的に増加させる。
概括的にいうと、非線形デバイスの出力z(t)は次のとおりに示せる:
ここで、s(t)は非線形デバイスの入力端子の信号、aは非線形デバイスに関連する無次元ゲインの項である。二次より高いあらゆる非線形性を無視すれば、上記の式は、
で示され、ここでは、a(t)は二次相互変調歪積である。
I−チャンネルミキサ140の出力y(t)及びQ−チャンネルミキサ141の出力y(t)は、ミキサ内の二次線形性により生じた二次相互変調歪積を有する可能性がある。したがって、I−チャンネル140は非線形デバイスであり、(二次より高いあらゆる不線形性を無視する場合)その出力y(t)は次のとおりに示せる。
実際のI−チャンネルミキサ140は非線形デバイスであって、受信発振器信号coscωrxtに掛け合わされた入力信号IrefCOSωtxtを受信する理想的なミキサにモデル化できる。理想的なミキサの出力は二次またはより高い非線形性を有しないので理想的なミキサの出力は(Irefcosωtxt)(cosωrxt)である。このモデルは、実際のミキサの出力が(Irefcosωtxt)(cosωrxt)+a2I (t)となるような理想的なミキサの出力に二次相互変調歪積a2I (t)を加えることをさらに含む。
I−チャンネルミキサの二次相互変調歪積は、以下のようにも表わされる。
信号x(t)は、送信器104により送信され、送受切換器108を介して受信器106にリークされる可能性があり、
で表すことができる。
あるいは、
で表わすことができる。
受信器106内のI−チャンネルミキサ140で、x(t)は受信発振器144からの信号cos(wrxt+f0)によって掛け合わされる。よって、I−チャンネルミキサは、
となる。
式(5)を式(7)に代入すると、
となる。
式(8)に示される掛け算を実行すれば、次の式(9)を生じる。
I−チャンネルミキサ140内の二次相互変調歪積がない場合、ミキサ140の出力は、以下のように表わすことができる。
しかし、ミキサ140内で二次相互変調歪積が生じる可能性があり、この場合に、ミキサの出力が二次相互変調歪積を含む。I-チャンネルミキサ140からの二次相互変調歪積の出力単体は、以下のように表わすことができる:
式(9)を式(11)に代入すると、次の式(12)を生じる。
上記した式に示されたように二乗し、あらゆる交さ項(cross terms)を除外することは、アナログフィルタ148によってフィルタ除去されることでより高い周波項を得る結果となるため、次の式(13)を生じる。
二乗後に倍角項を除き、DCまたはDCに近い項を残せば、式(13)より以下の式を生じる。
同様に、次のように表わすこともできる。
したがって、受信器106の総合帯域内二次相互変調歪みy(t)は、次のように表わすことができる:
IIP2の交点において、s(t)=Viip2であり次の式が成り立つ。
もしIIP2がデシベルVrmsで測定されると、次の式が成り立つ(a1IはI−チャンネルミキサ140の線形ゲインである)。
もしIIP2がデシベルVrmsで測定されると、a2Iは次のように表現できる。
同様に、a2Qは次のように表現できる:
したがって、受信器106内で、a2I及びa2Qの値を最小にすることは、IIP2及びIIP2を最大にすることとそれぞれ同等である。IIP2を最大にすることはIMD2を最小にすることである。
各ローパスフィルタ148による出力は、シグマ・デルタデジタル・アナログ(D/A)変換器150へ供給される。各D/A変換器150の出力は、ローパスフィルタとして動作するデシメーションフィルタ152へ供給される。一つの実施例で、デシメーションフィルタ152は、正弦フィルタあるいは一連のマルチレートフィルタである。もう一つの実施例で、デシメーションフィルタ152は平方根二乗余弦フィルタである。各デシメーションフィルタ152による出力はそれぞれI(n)信号とQ(n)信号である。I(n)信号とQ(n)信号がそれぞれIdc信号160とQdc信号161を含む。Idc信号160及びQdc信号161は、受信器106内の非理想要素によって、その受信器内の様々な点で生じた直流(DC)オフセットである。Idc信号160とQdc信号161は、効果によって生じた残留DCオフセットを含み、該効果は、例えばコモンモード効果であり、ミキサ140,141の二次非線形性の結果として生じたDCと関連しない。図1は、単純化した理想化構造として一点で受信信号パスに導入されるものとして、Idc信号160及びQdc信号161が描かれている。DC貢献の多くが受信器106のアナログ部で起こり、したがってDCはA/D変換機150の前に抽出することができるが、A/D変換器の後で適用されるのは数学的に正確であり、Idc=Idc_analog(潜在的な量子化)である。デシメーションフィルタ152の後に受信器106内のベースバンド信号はIo(n)+jQo(n)で表すことができ、当該信号を復調器(図示していない)へ供給する。
デシメーションフィルタ152の後の受信器106内のベースバンド信号は次のように表すことができる。
ここで、{a2I+ja2Q}はIIP2係数を表している。Gtx_rxは送信器104内のベースバンドから受信器106のベースバンドまでの線形ゲインを表し、|Aref(n−D)|2は基準送信ベースバンド信号の二乗増幅を表し、Dは送信器104内のベースバンドから受信器106内のベースバンドまでの信号の伝搬遅延時間を表し、Idc + jQdcはDCオフセットを表し、wI(n) + jwQ(n)は所定受信信号、ブロッカ、回路ノイズ、数値ノイズを含む残留ノイズを表す。しかし、上記の文章で「ブロッカ」という用語は、3.84MHzの送信信号の自己ブロッカを含んでいない。3GPP規格の技術仕様書25.101で指定された標準感度レベルに対して、CDMA信号(例えば、1.2288メガチップ/秒である暫定標準95)が受信器106によって受信される3GPP信号と干渉するときに、3.25MHzで−49dBmのワーストケースのブロッカが生じる。他のブロッカは、隣接チャンネル干渉及び同一チャンネル干渉を含む。IIP2係数a2I,a2Qは受信信号と2乗振幅の送信信号との間の相互相関に比例することが表わされる。IIP2係数a2I,a2Qは、各ミキサ140,141内で発生した二次相互変調歪に比例することが表わされる。Dの値は送受信102の異なる構造の各々のために計算され、そして異なる構造毎のコピー全てに恒常的に留まる。Gtx_rxの値は、送信器104の送信電力出力Pout、送受切換器108によって供給されたアイソレーション量と受信器106の自動ゲイン制御(automatic gain control : AGC)設定による。より詳細には、Gtx_rxは、送信器104のベースバンド部分から、送信器、送受切換器を介して、受信器のフロントエンド又はベースバンド部分の受信器106への線形ゲインの推定量である。さらに、
で表され、Gtxは送信器104のベースバンド部分から送受切換器へのゲインである。Gdxは送受切換器108によって与えられるアイソレーションのゲインおよび程度、Grxは受信器106のフロントエンドからベースバンドまでのゲインである。
図1は、IIP2推定器(以後は「推定器」)172と、該推定器に動作可能に接続されたIIP2非線形性コントローラ174(以後は「コントローラ」)と、各ミキサ140,141とコントローラに動作可能に接続されたD/A変換機176,178とを有する適合IIP2校正システム170(以後は「校正システム」)の簡単化した機能ブロック図である。推定器172への入力信号は、送信器104のベースバンド部分からのIref及びQref信号と、受信器106のベースバンド部分からのI及びQ信号と、送信器104の自動出力制御器(automatic output controller : AOC)から取得したTX_POWER信号と、RXPOWER、または受信器のAGCより取得した受信信号強度表示(RSSI)とである。該TX_POWER信号の値は、送信器104より送信した信号の電力を示す値であり、該RX_POWERまたはRSSIの値は、ベースバンド増幅器の前にベースバンドで測定された受信器より受信した信号の強度を示す値である。RSSIは、所定受信信号のために必要な帯域に関連する電力だけを含む、あるいは隣接チャンネルを推定させるためにより広い帯域に関連する電力を含む。一つの実施例で、RSSIが、デシメーションフィルタ152の出力に見られるように、同じ帯域全体の電力の推定量を含む。推定器172がコントローラ174へa2I信号及びa2Q信号を出力し、該a2I及びa2Q信号はI−チャンネルとQ−チャンネルのIIP2をそれぞれ推定する。コントローラ174が調整信号V2I及び調整信号V2Qを出力し、D/A変換器176,178で、調整信号v2I及び調整信号v2Qの値を、ミキサ内で別に生じるいかなる二次相互変調歪にも対抗するように、ミキサ140,141をそれぞれ同調させるのに使用するアナログ電圧に変換する。コントローラ174が、IIP2係数a2I及びa2Qを最小化するためにIIP2調整電圧v2I及びv2Qをそれぞれ調整する。実施例において、約96MHzでD/A変換器176,178を動作させる。受信器106の通常受信動作の間に、校正システム170を使用できるという利点がある。
校正システム170は、IIP2設定を最適に調整して受信器106の二次非線形性を最適化するためのデジタルクローズドループ、適合、自己校正、オンライン方法である。校正システム170が(送信器102内のベースバンドで示す)元の送信信号と(その後、受信器106内のベースバンドで示す)受信信号とを比較する。送信信号の二乗振幅は、(受信器に現れるような)受信した信号と、送信器104によりRF信号として送信され、(送信器のベースバンドに現れるような)二次混合のための受信器106を停止または妨害させる元の送信信号との間の相関レベルを推定するため基準ソースとして使用される。二次混合のための受信器106の受信バンド(ベースバンド)に含まれる送信信号は、元の送信信号の二乗振幅に比例するので、元の送信された信号の二乗振幅は基準ソースとして使用される。相関レベルは、二次混合のための受信器106の受信バンド(ベースバンド)に分類されるような送信信号の測定値である。相関レベルは受信器106の二次非線形性の測定値として使用される。所望受信信号が受信器106の受信バンド(ベースバンド)に分類されるが、これは一次混合のために生じる。コントローラ174は、受信器106のIIP2設定を調整する。a2I及びa2Qをできるだけ「0」に近づける様に駆動する。校正システム170が、訓練信号として、送信器104から送信したライブ信号(live signal)または自己ブロッカを利用して校正アルゴリズムを駆動させる。校正システム170は、温度ドリフトがある状態で最高IIP2のために受信器106を調整する。校正システム170はオンラインで動作するので、校正システム170が、受信器106の通常受信動作期間を含む送受信機102の通常動作期間にIIP2の温度変化を動的に検出することができる。
図2は推定器172を示す機能ブロック図である。推定器172が、二次混合のための受信器106の受信バンド(ベースバンド)に区分される送信信号の値と、一次混合のための受信バンドに区分される所望受信信号のような受信バンドの他の信号の値とを区別できる。送信器104により送信された二乗振幅信号と、受信器106によって検知された帯域内信号とに基づいて、推定器172は、IIP2係数a2I,a2Qを能動的に推定する。推定器172が、TX_POWER信号及びRSSI信号の値を利用し、推定器の適応ゲイン(またはステップサイズ)μ、DC推定器260のゲインμdc、コントローラ174の適合(または更新)レートFC、線形ゲインGtx_rxを決定する状態機械204を含む。状態機械204は、構成され、開始され、始動され、そのとき状態機械204は、自己駆動している。推定器172が、推定器ゲイン・ルックアップテーブル206、DC推定器ゲイン・ルックアップテーブル207、コントローラレート・ルックアップテーブル208、線形ゲイン・ルックアップテーブル209を含む。推定器172の適応レート係数μの値、DC推定器260のゲインμacの値、コントローラ174の更新レートFcの値、及び送受信機102の線形Gtx_raの値は(実験室での特性評価ステージの間に)既定され、ファームウェア内のルックアップテーブル206,207,208,209に格納される。一つの実施例では、推定器172の動作レートは、チップレートの16倍である。一つの実施例では、チップレートは3.84MHzである。推定器172は、IIP2を推定する基準としての同期化された、且つスケーリングされた二乗振幅の送信信号を使用する。
推定器172が、送信器104のベースバンド部分から信号IrefとQrefを受信し、送信基準信号の振幅Arefを判定する振幅素子212を含む。遅延素子214で、信号Arefが遅延Dを生じて、乗算器216で、当該遅延された振幅を平方、あるいは二乗する。結果として生成される信号|Aref(n-D)|2は、デシメーションフィルタ218によってフィルタ処理される。WCDMA信号は5MHzの帯域を有するが、信号|Aref(n-D)|2が5MHzより広い帯域を有するので、デシメーションフィルタ218を使用する。デシメーションフィルタ218が、約5MHzに戻すように信号|Aref(n-D)|2の帯域幅を減少する。一つの実施例では、デシメーションフィルタ218は正弦フィルタ(sinc filter)である。別の実施例では、デシメーションフィルタ218は平方根二乗余弦フィルタである。いずれにしても、デシメーションフィルタ218は受信器106内のデシメーションフィルタ152と同じタイプのフィルタである。さらに、アナログフィルタ148または受信器106内の他のフィルタが|Aref(n-D)|2を生成する場合、例えば、送信信号の二乗されたバーションであるが、デシメーションフィルタ218は、受信器内の信号|Aref(n-D)|2の帯域に影響を与えるあらゆるフィルタの合成である応答を有すべきである。デシメーションフィルタ152の待ち時間だけでデシメーションフィルタをモデル化することは不十分である。推定器172が、デシメーションフィルタ152として正弦フィルタを含む受信器106の実施例に使用されるとき、送信基準信号の二乗増幅の正弦効果を推定器内でモデル化することが必要である。したがって、この場合、推定器172がデシメーション218として正弦フィルタ218を含む。デシメーションフィルタ218が出力した信号|Aref(n-D)|2は、εiとεQとを掛け合わせる更新式(update equations)240へ供給される。別の工程で、信号|Aref(n-D)|2は乗算器230へ供給され、ここで、信号|Aref(n-D)|2は状態機械204の一つによって出力された線形ゲインGtx_rxで増幅される。したがって、乗算器230の出力はGtx_rx|Aref(n-D)|2である-
推定器172は、更新式240を利用してaの値を推定することによって受信器106内の二次相互変調歪の値を判定し、次のように示す。
更新式240が、推定した#a2I及び推定した#a2Qのために、任意の初期値で盲目的に始めることが可能である。あるいは、乗算式240は、調整されたミキサのIIP2の範囲を先験的な認識に基づく推定した#a2I及び推定した#a2Qのために、より良い初期値で始めることが可能である。例えば、任意のミキサのIIP2が、30〜60dBmの範囲にあるとわかれば、30dBmのIIP2に相当する#a2の初期値を設定することが可能である。更新式240への入力は、信号|Aref(n-D)|2-、エラー信号εI,εQ、及び信号μaとを含む。エラー信号εIは、所定信号Ioと推定した信号Ioとの差である。エラー信号εQは、所定信号Q及び推定した
信号の差である。各更新の実行で、各更新式240が推定値aを出力し、当該推定値aは、#a2I(n)及び#a2I(n)である。推定器172が、Gtx_rx|Aref(n-D)|2--に信号#a2I(n)と#a2Q(n)をそれぞれ乗算する乗算器250と251を含む。I―チャンネルIMD2は#a2I(n)Gtx_rx|Aref(n-D)|2に比例することと、Q−チャンネルIMD2は#a2Q(n)Gtx_rx|Aref(n-D)|2に比例することを示すことができる。
一つの実施例では、最適アルゴリズムに基づく最小二乗平均(LMS)が、IIP2係数を推定するための推定器172で利用される。別の実施例では、アルゴリズムに基づくサイン・サインLMSが推定器172で利用される。この場合、更新式240内のμaA2 ref(n-D)εI(n)の項の値は、これらの符号によって置き換えられる。また他の実施例では、局所的な探索アルゴリズム(gradient search algorithm)、サインエラーアルゴリズム(signed error algorithm)、及び再帰的最小二乗アルゴリズム(recursive least squares algorithm)のうちの一つを推定器172で使用する。また別の実施例では、相互相関器は推定器172内で使用される。調整したサイン・サインLMSアルゴリズムは、コントローラ174で使用される。
送受信機102の受信から送信までのゲインは、送受信機から送受信機、周波帯域から周波帯域によって、複数のデシベルで変化することが可能である。したがって、コントローラ174で使用されるサイン・サインLMSアルゴリズムのバーションは、#aの振幅による可変ステップサイズを使用する。可変ステップサイズは、受信から送信までのゲインの変化からコントローラ174の過度性能の感度を低くする。もし、コントローラ174が当該ゲイン変化に感度の良い状態なら、ループの過度あるいは安定時間は、高い可変性を持つ。
コントローラ174のステップサイズの選択は、システムループゲイン変化により過度または収束の挙動の感度を低減するためのIIP2推定値に基づく。そうでなければ、例として、送受切換器108によるアイソレーションの変化は、校正システム170のトラッキング性能を阻害する。推定器172のゲイン及びコントローラ174の更新レートは、信号対雑音比(SNR)と校正アルゴリズムの性能を最大にするために、送信器104のPOUTと受信器106の受信信号強度に基づいて自動的に調整される。実施例によって、更新式240はハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェアで具体化される。
推定器172は、推定器172が推定する信号からいかなる非IIP2DC成分も取り除くオンラインDC推定器260(以後は「DC推定器」)を含む。これにより、当該非IIP2DC成分によるIIP2係数a2I及びa2Qの推定値のいかなる低下も緩和することもできる。別の実施例では、IIP2推定アルゴリズムが、Idc及びQdcがIoとQoのすべてのDCを含むように実行する。これにより、推定器172が、推定された信号からすべてのDC成分を取り除くことを可能にする。別の実施例で、デシメーションフィルタ218の出力における信号|Aref(n−D)|2は、信号|Aref(n−D)|2のDC成分を取り除くように、ハイパスフィルタ(図示せず)によってさらにフィルタ処理される。このフィルタ処理は、I及びQのあらゆるDC貢献を推定するためにDC推定器260によってIdc及びQdcの使用が可能となる。
一つの実施例で、DC推定器260がLMSアルゴリズムを使用し、次のIdc及びQdc更新式を実行する。
実施例によって、上記Idc及びQdc更新式はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアにおいて実装される。適合DC補正は、より正確的にIIP2を測定するために、非IIP2DC成分を取り除くように用いられる。
受信器106が、DCオフセット補正回路(図示せず)または粗なDCオフセット補正回路、及びあらゆるDCオフセットを補正する精密なDCオフセット補正回路を含む。粗なDCオフセット補正アルゴリズムは、受信器106のアナログ部分によってDCオフセットの粗い推定量を測定する。粗なDCオフセット補正アルゴリズムは、送信信号の存在なしに、コールド校正(cold calibration)の間に常に実行される。精密なDCオフセット補正回路は、通常受信操作の間に実行されて、あらゆる追加的DC(すなわち、粗なDCオフセット回路の後の残留DCオフセット、及びIMD2効果によるDC)を補正する。送信器の電力が特定の閾値を下回るとき、精密なDCオフセットによって測定されたDCは、アナログ部分の残留DCのみとなる。精密なDCオフセットは、DC推定器260におけるIdc及びQdcの初期値の推定の補助に使用できる。
DC推定器260は、推定したQdc及び推定したIdoの任意の初期値で盲目的に始めることができる。あるいは、DC推定器260は、受信器106のアナログ部分のDCオフセットの既知に基づいた、推定したIdc及び推定したQdcのより良い初期値で始めることが可能である。「より良い」という用語は、推定したIdc及び推定したQdcの初期値が任意の初期値よりIdc及びQdcの値に近いという意味である。粗なDCオフセットがアナログ部分に適用される実施例では、出発点として残留DCオフセットを利用することはできる(なお、残留DCオフセットは、粗なDCステップのDACサイズに起因する)。DCオフセットのアナログ部分は、AGCゲインの関数として変化するので、この情報は、Xマイクロ秒を待つ(図4のステップ401を参照)代わりに、新たなDCオフセット測定を開始するように利用可能である。DC推定器260の入力は、エラー信号εI,εQ、およびDC推定の更新式のゲインである信号μdcを含む。変数μdc--がDC推定量のステップサイズを定義する。ステップサイズμdc-の大きさは可変的に変化する。あるいは、残留非IMDC2 DC項の値は、粗なDCオフセット補正の設定と精密なDCオフセット補正の設定によってわかる可能性が高いので、初期Idc(n)及びQdc(n)に対して、ステップサイズμdc-の大きさは、DC推定量更新式に代入される。AGC変化は、受信器106におけるより大きな残留DCに起因するため、数回の更新mの間のAGCステップの後に、ステップサイズμdc-を大きくにすることが可能である。AGCが変化する場合、DC推定器260により推定されるDCの量は変化する可能性があるので、最初により粗なステップサイズμdc-を有し、その後により精密なステップサイズμdc-に調整することは有益であろう。このことにより、DC推定アルゴリズムのトラッキング性能全体を改善する。DC推定器260による出力が、信号Idc,Qdcを含み、当該信号Idc,Qdcはそれぞれ加算器270,271へ供給され、♯Idc,♯Qdcは、信号
及び
にそれぞれ加算される。したがって、加算器270の出力信号は
であり、加算器271の出力信号は、
である。信号♯Idc,♯Qdcは、それぞれI(N)及びQ(N)の非IIP2DC成分の推定値である。加算器270,271からの出力信号は、加算器280,281にそれぞれ供給され、I(N)及びQ(N)から出力信号を減算して、エラー信号εI及びεQをそれぞれ取得する。
送信電力レベル及び受信信号強度に基づいて、ファームウェアに基づく監理アルゴリズム(図4を参考)が、最適な収束のために推定器172及びコントローラ174を構成する。受信信号強度に対して送信電力が大きいほど、校正システム170の性能がより早く、且つより正確になり、その逆も成り立つ。推定器172が、ノイズ除去に対する収束のトレードオフを設定可能であるゲイン及び適応レート係数μaを有する。受信信号強度に対して送信電力が大きいほど、より大きなμaが設定される。推定器172としては、送信信号が信号として働き、所望の受信信号がノイズとして働く。したがって、送信信号Poutの減少はアルゴリズムのSNRを低下させ、受信信号強度の上昇もまたアルゴリズムのSNRを低下させる。SNRが増加するにつれて、μが上昇してより一層収束する。一方、SNRが減少するにつれて、μが減少して推定器172で増加したノイズの効果を平均化する。同様に、コントローラ174の更新レートFcがSNRに関してプログラム化される。SNRが減少するにつれて、更新レートFが減少し(すなわち、コントローラがより遅く動作する)、その逆も成り立つ。送信電力レベル及び受信信号強度に基づいて、状態機械204のうちの一つがGtx_rxを設定する。
推定器172の校正アルゴリズムが、送信信号の振幅二乗に相関する受信信号のベースバンド成分を推定する。当該推定量が、受信帯域内信号と送信信号の振幅二乗との間の相互相関に比例する。他のあらゆるソース(例えば、受信信号、ブロッカ、など)は無相関なノイズとして生じる。コントローラ174の校正アルゴリズムは、D/A変換機176,178を調整して、送信器104から送信された信号に起因する受信器106のIIP2成分を最小化する。
コントローラ174は、ミキサ140,141のIIP2ポートを調整して、受信器106のIIP2を最大化する。ステップサイズはIIP2の推定に基づく。コントローラ174は、aを最小化するVの最適な設定を探索する探索アルゴリズムを実施する。一つの実施例で、コントローラ174が採用する探索アルゴリズムは、LMSアルゴリズムの近似である。別の実施例で、コントローラ174が採用する探索アルゴリズムは、最急降下アルゴリズムである。
に対してaを最小するLMSアルゴリズムは、次のように表すことができる。
ここで、μcは、コントローラ174のゲインである。図8は、ステップサイズ対IIP2の表である。実際のaを推定した#aを代入すると、式(29)は次の式になる。
LMS傾斜の一次数値近似は次のように表すことができる。
ここで、kはv2とaとの間の待ち時間(latency)である。
傾斜の推定(sign)及び値よりむしろ、傾斜の推定のみがコントローラ174で使用され、分割を回避し、且つ複雑さを低減するが、傾斜の方向情報を保持する。傾斜の推定だけを使用する場合、式(31)は次のように表すことができる。
式(32)は式(30)に代入することができる。式(30)はさらに次のように表すことができる。
図5は、受信信号の実数成分のIIP2係数対I−チャンネルD/A変換器の電圧の表である。
図6は受信号の虚数成分のIIP2係数対Q−チャンネルD/A変換器178の電圧の表である。一般に、図5における曲線の形は、図6における曲線の形と異なる。従って、図5に示されるI−チャンネルに対する最小a21とそれに対応するv21は、
図6に示されるQ−チャンネルに対する最小#a2Qとそれに対応するv2Qと異なる。
図7は費用関数(cost function)、またはIIP2係数対I−チャンネルD/A変換器176及びQ−チャンネルD/A変換器178のうちの一つから出力されたコードの表である。コントローラ174は、最低aを生成するコードを選択する。
図8はステップサイズ対IIP2の代表的な実施例の表である。図8に示される代表的な実施例では、式(33)におけるaのゲイン推定量であり、例えば、μc#a2は、IIP2に比例するaの値に応じて、「1/2」、「1」、及び「2」のうちの一つの値を有することが可能である。例えば、IIP2の値が−60dBm未満の場合、ステップサイズは「1/2」である。IIP2の値が−50dBmより大きいの場合、ステップサイズは「2」である。そうでなければ、ステップサイズは1である。あるいは、温度変化に対する十分なマージンを保証するために、10dBmエラーに対するマージンがIIP2の値に加えられる。TX_POWERが弱く、RSSIが強いまたは干渉が強いとき、校正アルゴリズムを動作することは有効ではない可能性がある。校正アルゴリズムが動作しない期間を保障する追加マージンを有する場合、受信器106は依然優れたIIP2を有することを保証する。コントローラ174のLMSアルゴリズムの非線形性、サイン・サイン変化の使用は、ゲイン変化に対する閉ループダイナミクス(closed loop dynamics)の感度をより低下させる。
あるいは、式(33)におけるaのゲイン推定量、例えば、μc#a2の代わりに、サイン(例えば、sgn{μc#a2})を代入することもできる。この代入はコントローラ174がゲインを有しないことを意味する。
この代入は、線形ゲインGtx_rxの変化に対してアルゴリズムの感度を減じることが可能である。特に、送信器−受信器のアイソレーション量の変化は、送受切換器108によって生じる。この代入によって、コントローラ174において、乗算器及びゲイン段階を必要としない。
あるいは、
ここで、ゲインCは、ステップサイズルックアップテーブル342から導かれる。その場合、Cの値はaの現在値(present value)である。
式(34a)は式(33)に代入することができる。式(33)はさらに次のようになる。
ここで、kは、v2Iとv2Q-が変化した後の#a2Iと#a2Qでそれぞれ生じた変化に対してサンプル数で測定された遅延である。k項の存在は、v2Iとv2Qが、#a2I及び#a2Qにそれぞれ適切に整合されることを保証する。v2I及びv2Q-が変化した後に、D/A変換器176,178を更新し、新たなIMD2を受信器106のアナログとデジタルとの部分を介して、#a2Iと#a2Qを更新する推定器172へ供給し、最後にコントローラ174のIIP2アルゴリズムへそれらの推定量を供給するのには、ある特定の時間がかかる。I−チャンネルの遅延が、Q−チャンネルの遅延と異なる場合、kの値はkIとkQでそれぞれ置き換えることができる。この遅延の不整合は、アナログフィルタ148のI/Q不整合の結果による可能性がある。これらの遅延が異なる場合、#a2Iと#a2Qの新たな推定量の準備ができている場合に限り、v2Iとv2Qは、常に同時に更新されることを確認するべきである。あるいは、v2Iとv2Qが同時に更新されることを保証するために、より大きなkIおよびkQを選択し、そのkIおよびkQをv2Iとv2Qの両方に使用可能である。
コントローラ174は、I−チャンネルコントローラ300及びQ−チャンネルコントローラを有する。I−チャンネル300及びQ−チャンネルコントローラは、互いに独立して動作する。図3は、I−チャンネルコントローラ300の機能ブロック図を示す。Q−チャンネルの機能ブロック図はI−チャンネルコントローラ300と実質的に類似しているので、Q−チャンネルの機能ブロック図は示していない。
I−チャンネルコントローラ300は、Fのレートで操作する。I−チャンネルコントローラ300は、推定器172から#a2Iの値を、推定器の動作レートと同じレートで受信する。常に、コントローラ174の操作Fレートは、推定器172の動作レートより低いか等しい。3G送受信機の一つの実施例で、コントローラ174の動作レートFは、チップレートの2〜32倍である。Fはデータレートの係数であって、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution : LTE)標準に対しては、データレートをより小さくまたはより大きくすることが可能である。すなわちデータレートは、信号、ビット、又はチップレートの関数である。#a2Iの値は、微分器304へ供給され、ここで、現在値#a2Iと前値(previous value)#a2Iの減算が実行される。すなわち、#a2I(n)-#a2I(n-1)が実行される。あるいは、正確な微分(true derivative)は、微分器304で実行される。微分器304の出力は、サイン素子(sign element)308へ供給され、微分器304の出力は、
で定義される。
サイン素子308の出力は、理論的に「−1」、「0」、「+1」のうちの一つである。しかし、サイン素子308の出力は、ほぼ確実に「+1」または「−1」である。ノイズはいつも存在するので、サイン素子308の出力が「0」となる可能性は低い。
出力v(n)は、微分器330にフィードバックされ、ここで現在値v2Iと前値v2Iの減算が実行される。すなわち、V2I(n)−V2I(n−1)が実行される。微分器330からの出力は、サイン素子334に供給され、微分器330からの出力は、
で定義される。
しかし、サイン素子334には、コントローラ174のスタートアップで遅延を回避するために、動作sgn{0}の値は、「1」という値に等しいと定義されている。したがって、サイン素子334の出力は、いつも「+1」または「−1」である。サイン素子334の出力は、kサンプル(k samples)によって信号を遅延する遅延素子338へ供給される。遅延素子338の出力は、
で定義される。
式(36)、(38)は、傾斜方向素子312で乗算される。傾斜方向素子312の出力は、
で定義される。
傾斜方向素子312の出力は、vの変化に対するaの変化の傾斜方向である。傾斜方向は「−1」、「0」、「+1」のうちの一つである。傾斜方向は、#a2I-の微分の推定及びv2Iの微分の推定を含む組み合わせ{#a2I、V2I}に基づく。傾斜方向素子312の出力は次のように表す。
{−1、−1}または{1,1}の場合、傾斜方向は「−1」である。
{+1、−1}または{−1,+1}の場合、傾斜方向は「+1」である。
そうでなければ、傾斜方向は0、すなわちsgn{Δ#a2I}=0である。
「+1」または「−1」である傾斜方向素子312の出力は、動的ステップサイズ制限器316へ供給される。動的ステップサイズ制限器316は、安定性を保証する。コントローラは、複数のa2Iの値を格納し、関連ステップサイズC(すなわち−2,−1,−0.5,+0.5,1,2)と関連するステップサイズルックアップテーブル342を有する。#aが減少するにつれて、ステップサイズCが減少する。傾斜方向素子312の出力の関数として、ステップサイズを制御することも可能である。継続的な更新において、傾斜方向素子312の出力が「+1」と「−1」との間で切り替わった場合、コントローラ174のアルゴリズムは、極小値(minima)に接近する(または、極小値を超える可能性が高い)。このことが生じる場合、ステップサイズは減少される。ステップサイズは、傾斜方向素子312の出力の積分関数である。傾斜方向素子312の出力の積分が0に近づくにつれて、ステップサイズは減少される。動的ステップサイズ制限器312において、ステップサイズルックアップテーブル342からのステップサイズCと傾斜方向素子312からの傾斜方向とは組み合わされて加算器320へ出力される。動的ステップサイズ制限器316からの出力の値及び推定は、変化量、ステップ量、又はvの次の設定により方向を決定する。加算器320において、v(n)の前値は、動的ステップサイズ制限器316からの出力より更新されて、v2(n+1),i.e.,v2(n+1)=v2(n)±Cを生成する。遅延素子324において、v(n+1)は一つのサンプルより遅延されてv(n)になる。加算器320に対する最後の入力(bottom input)は、v2I(n)(すなわち、遅延素子324の出力)である。加算器320の出力はv-2I(n+1)である。遅延素子324の入力はv2I(n+1)である。遅延素子324に対する入力は、v2I(n+1)である。
図4は校正システム170の動作を示すフロー図である。校正システム170の動作方法は、IIP2係数を推定し、IIP2推定を最小化する。校正システム170の動作方法は、ステップ401から始まる。ステップ403において、TX_POWERが所定のレベルFより高いかどうかを判定する。高くなければ、方法はステップ401へ戻る。高ければ、方法はステップ405へ進む。ステップ405において、RSSIが所定のレベルHより低いかどうかを判定する。低ければ、方法は、ステップ407へ進む。低くなければ、方法がステップ401へ戻り、TX_POWERおよびRSSIの少なくとも一方の両方のレベルにおいて生じる変化のために、Xマイクロ秒の所定期間待つ。さらに、AGCの設定、RSSI、またはTX_POWERにおけるいかなる変化も、推定器172による更新を開始することが可能である。ステップ407において、状態機械204が、TX_POWER及びRSSIの現在のレベルに基づいて、Gtx_rx、μa、FC、およびμdcの1以上における変化が必要かどうかを決定し、いかなる必要とされる変化をも実行する。ステップ409において、推定器172が作動し、#a2I(n)及び#a2Q(n)の値を推定する。ステップ411において、コントローラ174が動作し、v2I(n)及びv2Q(n)を最小化し、受信器106のIIP2を最小化する。ステップ413において、フローがステップ401に戻される。
最大値のSNRは、送信器のPOUTの最低受信感度が24dBmであることと、帯域内ブロッカ内に存在しないことを意味する。SNRが減少するほど、推定器172の適応ゲインμが比例的に減少され、コントローラ174の適応(または更新)レートFが比例的に減少する。SNRが減少するほど、IIP2は、応答(critical)が悪くなるが、IIP2の温度ドリフトを追跡可能であることが望ましい。
送信電力が減少するほど、校正システム170の性能の応答が悪くなる。推定器172のゲインμは、Gtx_rxアイソレーションゲイン設定を用いてPOUTに自動的に対応する(すなわち、POUTの関数としてのファームウェアおよび受信信号強度を用いて設定する)。推定器172のより小さいゲインμは、推定器の安定性あるいは待ち期間を増加させ、限界では不安定を導く。コントローラ174の適応(または更新)レートFC-は、減少されて、推定器172のゲインμの減少を促進させる。
受信信号強度が感度を超えて上昇するほど、校正システム170性能の応答が悪くなる。受信信号強度が上昇するほど、適応ゲインμ及び適応レートFが減少する。受信信号強度が上昇するほど、コントローラ174の適応(または更新)レートFが、次第により遅くなる。十分に高い受信信号強度の場合、校正アルゴリズムは基本的に遅延または停止する。
所望受信信号と帯域内ブロッカは、無相関「ノイズ」ソースとして作用する。帯域内ブロッカを足した所望受信信号の電力が大きくなるほど、推定アルゴリズムによって判定されたSNRがより小さくなる。「線形」残留ベースバンド成分は、推定アルゴリズムによって判定されたSNRを決定する。
帯域内ブロッカが加えられた所望送信信号の強度が大きくなるほど、推定器172のゲインμは減少されてノイズ除去に必要なレベルを維持する。コントローラ174のレートFは減少されて校正アルゴリズム全ての安定性を維持する。送信電力が減少するほど、校正アルゴリズムのGtx_rxが比例的に減少され、且つコントローラ174の適応(または更新)レートFが減少されて、ループ安定性を維持する。送信電力が所定レベルより低い場合、および受信信号強度が所定レベルを超える場合の少なくとも一方では、適応は基本的に停止する。
送受切換器108の送信−受信アイソレーションが、特定の最低値を超えて増加するほど、Gtx_rxが2:1の比で比例的に減少する。送受切換器108によって供給される送信−受信アイソレーションにおいて1dB上昇する毎に、Gtx_rxは2dBずつ減少する。アイソレーションの減少を検知しない場合、このような減少は、推定器172のより遅い収束とaの推定量における2:1の比例的な減少を付与する。コントローラ174は、ゲイン項を持たないように設計されて、いかなるゲイン変化に対する感度を悪くする。ミキサ140,141の前において、ゲインが1dB上昇する毎に、IMD2が2dBずつ上昇する。
校正システム170は、いかなるSNRでも有効である。しかしながら、受信器106の感度が良好であり、送信器104が最大出力電力POUTを有する場合、校正システムは、最も有効な状態である。受信器106の感度が良好であり(すなわち約−106.7dBmの信号受信を試みる状態)、送信器104が最大Poutを有する場合、且つ送信信号が受信器に有害的にリークして送受切換器による減衰後に約−25dBm(受信信号より数オーダー強い)である場合、校正システム170がIIP2性能を最大にする。推定器172のSNRが最大IIP2で十分である場合、校正システムは、それまで調整する。従って、送信器104は最大電量ではない場合にSNRは最もよい状態でないが、構成システム170は依然として最適IIP2に調整することができる。
受信器106が第三世代(third generation : 3G)の移動通信システム(Universal Mobile Telecommunications System : UMTS)の受信器の線形性条件を満たすように、校正システム170は、IIP2性能を最適化する。
校正システム170は、推定器172及びコントローラ174に動作可能に接続されたプロセッサ(図示せず)を有することは可能であり、該プロセッサは、校正システム170の動作の一部あるいは全てを制御する。ここで記述されたすべての回路機構は、シリコンまたは他の半導体性質で実施され、または別の方法として、シリコンあるいは他の半導体性質のソフトウェアコード表現で実施されることを注意されたい。
一つの実施例で、送受信102及び校正システム170は、ディープデュアル酸化(deep dual-oxide)処理、相補型金属酸化半導体(Complementary Metal Oxide Semiconductor : CMOS)処理を用いて製造可能な集積回路機構に配置される。
本発明は上述の実施例で説明したが、様々な変更と変化を実行しても本発明の範囲を超えない。例えば、代表的な実施例は本発明を、LNAとSAWフィルタを有さないダイレクトコンバージョン3G受信器に用いることを示しているが、LNA及びSAWフィルタの少なくとも一方を含むダイレクトコンバージョン3G受信器に用いても良い。さらに、本発明はダイレクトコンバージョン3G受信器で使用することに限定されておらず、いかなる種類の受信器でも使用可能である。代表的な実施例として校正システム170は、拡散スペクトルRF変調を用いる送受信とともに使用されることが示されるが、本発明において、受信器105が受信すると同時に送信器104が送信すれば、送受信はいかなるRF変調をも使用することができる。代表的な実施例として校正システム170がWCDMAプロトコルを使用するが、本発明は他のプロトコルタイプにも使用できる。代表的な実施例の送受信102は、一つあるいはそれ以上の周波数帯域、その範囲は約800MHz〜2GHzで動作するが、本発明はその範囲外で動作する送受信102にも使用できる。代表的な実施例では、校正システム170は、二次インタセプトポイント(second-order intercept point : IP2)を調整するように構成され、二次相互変調歪(second-order intermodulation distortion : IMD2)を減少するが、本発明は、如何なる高次インタセプトポイント(any higher order intercept point : IPn)ならびに対応する高次変調歪積(higher order intermodulation distortion product : IMDSn)に適用ができる。なおnは整数である。代表的な実施例において、送受信102及び校正システム170は、CMOS技術から製造した集積回路に配置されるが、本発明では他の技術から製造された集積回路に使用しても良い。
上記の明細書により、本発明は、特定の実施形態に基づいて記載してきた。しかし、当業者は、様々な変更や変形を添付した本発明の特許請求の範囲に反することなく行う。従って、明細書と図は説明上のもので制約的なものでない、またこれら全ての変更は本発明の範囲に内包されるものである。
尚、国際出願の英文明細書中にJISコードで表記できない箇所があったため、この翻訳文では代替表記を使用した。具体的には、
を#aとして使用した。

Claims (3)

  1. 送信器を含む送受信機の受信器の入力に関する二次インターセプトポイント(IIP2)校正システムであって、
    前記送受信機の送信器及び受信器に接続され、前記受信器のミキサで生じた二次相互変調歪を含む受信信号と、前記送信器からのライブ送信信号と、適応レート係数とに基づいてIIP2係数の推定値を推定する推定器と、
    前記推定器に接続され、前記IIP2係数の推定値とコントローラの動作レートの更新レートとに基づいて前記ミキサのIIP2調整ポートを調整するための調整電圧を調整して二次相互変調歪を減少させるコントローラと
    前記推定器及び前記コントローラを設定する状態機械と
    を備え
    前記状態機械は、前記受信器の検出された受信信号強度に対する前記送信器の送信電力の比に基づいて、前記推定器の適応レート係数と前記コントローラの動作レートの更新レートとを設定する、校正システム。
  2. 前記推定器は、前記IIP2係数の推定値の推定において、ベースバンド受信信号から直流電流を推定する、請求項1に記載のIIP2校正システム。
  3. 送信器を含む送受信機の受信器におけるミキサの入力に関する二次インターセプトポイント(IIP2)を調整する方法であって、
    電力出力が所定電力出力レベルFより大きいかどうかを判定するステップと、
    前記受信器の受信信号強度指示が予め設定された受信信号強度の指示レベルHより小さいかどうかを判定するステップと、
    IIP2推定器の適応レート係数の数値とIIP2コントローラの動作レートの更新レートの数値とを提供するステップと、
    前記IIP2の推定器の前記適応レート係数、前記受信器のミキサで生じる二次相互変調歪を含む受信信号、および前記送信器からのライブ送信信号を用いて最適化アルゴリズムを実施し、前記ミキサに生じた二次相互変調歪に比例するIIP2係数の推定値を推定するステップと、
    前記IIP2コントローラの前記更新レートと前記IIP2係数の前記推定値とを用いて、前記ミキサの調整電圧を変更する前記最適化アルゴリズムを実施するステップと、
    前記受信器の受信信号強度指示及び送信器の電力出力レベルの少なくとも一方の変化が発生する期間だけ待機するステップと、
    前記待機するステップの後に、IIP2の前記適応レート係数及びIIP2コントローラの前記更新レートの少なくとも一方の変化が発生したかどうかを判定するステップと、
    前記受信器の受信信号強度指示及び前記送信器の電力出力レベルの少なくとも一方に基づいて、前記IIP2推定器の前記適応レート係数及び前記IIP2コントローラの前記更新レートの少なくとも一方の変化が必要かどうかを判定するステップと、
    このような変化が必要な場合、ルックアップテーブルに基づいて、前記IIP2推定器の前記適応レート係数及び前記IIP2コントローラの前記更新レートの少なくとも一方を変更させるステップとを備える、方法。
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