JP5625885B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、二成分系現像剤の撹拌搬送機構に関する。
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、可視像をシートなどに転写することにより記録出力を得ることができる。
現像に用いられる現像剤には磁性あるいは非磁性トナーのみの一成分系現像剤の他にトナーとキャリアとを混合した二成分系現像剤がある。
二成分系現像剤は、トナーとこれを担持するキャリアとで構成され、攪拌混合時に生起される摩擦帯電作用によりトナーを帯電させて感光体上の静電潜像に対して静電吸着できる状態とされる。
搬送過程において現像剤を攪拌することができる現像装置の構成として、現像剤の搬送に用いられる搬送スクリューを上下方向に設置して現像剤担持体に対する現像剤供給部と現像剤回収部とを縦方向に並べた構成が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
特許文献1には、現像剤供給部が現像剤回収部の下方に位置し、現像剤供給部側には現像剤担持体の下方に現像剤の層厚を規定するドクターブレードを配置した構成が開示されている。
特許文献2,3には、特許文献1に開示された現像剤供給部と現像剤回収部との配置関係を縦方向で逆の関係に設定した構成が開示されている。
これらの構成では、現像剤供給部と現像剤回収部とを搬送スクリューの軸方向両側にて連通させる仕切る部材により仕切り、各部で搬送スクリューが回転することにより現像剤が搬送される過程で攪拌できるとともに現像剤供給部から現像剤担持体に向け、そして現像剤担持体から現像剤回収部に至る現像剤が再度現像剤周部から現像剤供給部に移動するという一方向の循環経路が構成されている。
一方、現像剤はトナーが消費されることにより現像剤濃度が低下すると新規トナーが補給されるようになっており、補給されたトナーは現像装置内で搬送スクリューにより攪拌・混合されながら搬送するようになっている。
上述した現像剤供給部では、現像剤を搬送スクリューの軸方向に搬送しながら現像剤担持体に内蔵されている汲み上げ磁極により現像剤が汲み上げられ、現像剤回収部では、現像剤担持体に内蔵されている剤離れ磁極によって現像剤担持体から反撥して離散した現像剤が回収されると搬送スクリューにより搬送されて現像剤供給部との連通部を介して現像剤回収部に現像剤を一方向へ循環されるようになっている。現像剤回収部から現像剤供給部への現像剤の移動はこれら各部の連通部において現像剤の自重落下を利用して行われる。
上述した構成においては、搬送スクリューが縦方向に並設されているので、複数の搬送スクリューを水平方向に並置した構成に比べて現像装置の高さ方向のサイズを小さくできる。また、この構成による利点としては、水平方向に搬送スクリューを並置した構成と違って、現像剤担持体から回収される現像剤がそのまま現像剤供給部に入り込まないので現像剤供給部から供給される現像剤中に現像剤担持体側から回収された異物などの存在が少なく、これにより像担持体への異物付着などにより濃度偏差を小さくできることがある。
また、現像装置に設けられているドクターブレードの位置が現像剤担持体の下方であるので、可視像処理されたトナー像を担持する感光体の転写位置および感光体の回転方向の設定によって次の利点がある。
例えば、感光体のトナー像転写位置が感光体の上方とされ、感光体としてドラムを用いた場合の回転方向が時計方向である場合、ドクターブレードが現像剤担持体の上方に設けられている構成のように、現像剤担持体が層厚規定後ほぼ半周してから感光体に剤担持面を対向させる時間よりも対向するまでの時間を短くすることができる。このようなドクターブレードの配置構成は、複数の作像部を転写部材に対して並列は位置したタンデム方式の画像形成装置においてファーストプリント時間を短くできるという理由から多用されている。
現像剤回収部では、搬送スクリューの回転により搬送方向上流側から下流側に向けて剤の嵩が増加する。つまり、図10は、特許文献1に開示されている構成を対象とした図であり、同図において、縦方向に設けられている回収側搬送空間GR1および供給側搬送空間GR2には、それぞれ紙面に対して直角な方向を軸方向、つまり現像剤の搬送方向とする搬送スクリューA、Bが配置されている。
図11は、図10に示した構成での現像剤の循環状態を説明するための図であり、同図において回収側搬送空間に配置されている搬送スクリューAによって攪拌搬送される現像剤は、搬送スクリューAの端部に達すると連通部R1側に押し寄せられることにより堆積することでさらに嵩が増加する。
供給側搬送空間GR2では、図11に示すように、内蔵されている搬送スクリューBによる搬送過程において現像ローラに現像剤中のトナーが消費されることにより現像剤が減少し、搬送スクリューBの端部に至るに従い、徐々に減少する。これにより、現像剤の嵩高さは低くなる。
搬送スクリューBの端部に達した現像剤は、連通部R2を経由して再度、回収側搬送空間GR1に移行し、ここに現像剤の一方向循環が達成されるようになっている。
このような現像剤の一方向循環に際しては、現像剤の循環が安定して行われることが必要であるが、現像剤回収部において上述したように現像剤の嵩が増加すると、その嵩が増加した位置での現像剤の回収が困難となる虞があり、結果として、現像剤担持体から現像剤の回収が行えず、現像剤担持体がローラなどの回転部材である場合にはその回転に連れ動いた現像剤の一部が現像剤供給部に直接侵入してしまうことがある。
現像剤供給部に対して現像ローラから直接侵入する現像剤は、攪拌帯電が正常に行われた現像剤ではないので、現像ローラに供給された場合に濃度偏差が生じる虞がある。
現像剤の回収効率を上げるには、搬送スクリューの回転速度を上げることが考えられる。しかし、この方法では、嵩が増加した位置での現像剤同士の摩擦熱の発生により現像剤中のトナーの特性劣化を招く虞れがあるばかりでなく、嵩の増加による搬送スクリューへの負荷増加に対応すべく駆動力を増加する必要があることから駆動源での電力消費量の増加が生じるなどの問題がある。
一方、現像剤担持体に担持される現像剤の層厚を規定するドクターブレードは、感光体のトナー像転写位置に応じて変更される場合がある。
例えば、上述したように、感光体のトナー像転写位置が感光体の上方ではなく、側方とされる場合がある。
図1は、本発明の実施例を説明するための用いられる画像形成装置の模式図であり、同図においては、感光体上のトナー像を転写される部材である中間転写ベルトがその展張面を縦方向に移動させる構成が示されている。このような中間転写ベルトを用いる場合、複数の色画像を形成する作像部が中間転写ベルトの展張面に沿って並置される。
このような構成の場合、現像装置では、図Aに示すように、上述した構成とは逆に、ドクターブレードが現像剤担持体の上方に配置される。
これにより、現像剤供給側の空間が現像剤回収側の空間の上方に設けられ、現像剤担持体に対しては、現像剤供給側の空間に配置されている搬送スクリューによって搬送される現像剤が供給され、現像後、現像剤担持体に付着した現像剤が現像剤供給側の空間内に回収される。
この構成においても、各空間内で搬送される現像剤は、図10に示した搬送形態となり、現像剤が循環されることになる。
しかし、図1に示した構成では、回収側の空間に導入された現像剤が搬送方向下流側での嵩を高くすると、その部分で現像剤担持体からの現像剤の回収ができにくくなる。
しかも、現像剤回収側の空間から現像剤を現像剤供給側の空間に循環させる場合には、上述した構成と違って、現像剤の自重落下を行うことができない。
このため、現像剤供給側の空間での現像剤の不足や剤偏差が発生する虞がある。
本発明の目的は、上記従来の現像装置、特に、現像剤の一方向循環を行う際に現像剤の重力落下を利用できない場合を対象として、現像剤の回収不能および現像剤の供給不足を未然に防止できる構成を備えた現像装置および画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため本発明は、次の構成よりなる。
(1)キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成された潜像を前記現像剤のトナーで現像する現像装置であって、
前記像担持体に対向するとともに周囲に複数の磁極が形成された現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の上方に対向させて配設されて前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
現像装置内の縦方向で遮蔽されることで構成される空間のうちで、下方に位置して現像剤担持体からの現像剤を回収する空間をなす現像剤回収部と、
前記縦方向上部に位置して現像剤担持体に向けて現像剤を供給する現像剤供給部と、
前記現像剤回収部および現像剤供給部にそれぞれ配置されている第一の現像剤搬送部材および第二の現像剤搬送部材と、
前記第一、第二の現像剤搬送部の長手方向両端部に対応して前記現像剤回収部および現像剤供給部の連通部を有した遮蔽部材とを備え、
前記遮蔽部材には、前記現像剤回収部における前記第一の現像剤搬送部材による現像剤搬送方向中央から下流側の前記連通部に至る領域の一部とこれに対応する前記現像剤供給部の位置とを連通させる連通通路部が設けられ、該連通通路部には現像剤の搬送手段が設けられていることを特徴とする現像装置。
(2)前記現像剤の搬送手段として、前記現像剤回収部および現像剤供給部にそれぞれ周面の一部を対向させる搬送スリーブが設けられ、前記搬送スリーブ内には、前記現像剤回収部の現像剤を該搬送スリーブに汲み上げる磁極と該搬送スリーブ上に汲み上げられた現像剤を搬送する磁極と、前記現像剤供給部に搬送された現像剤を該搬送スリーブから該現像剤供給部内に離散させる磁極と、を備えていることを特徴とする(1)記載の現像装置。
(3)前記現像剤の搬送手段として、前記現像剤回収部と前記現像剤供給部との連通部間に配置されて、圧力差を生成することで前記現像剤回収部に回収された現像剤の一部を前記現像剤供給部に気流搬送する構成が用いられることを特徴とする(1)記載の現像装置。
(4)キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成された潜像を前記現像剤のトナーで現像する現像装置であって、
前記像担持体に対向するとともに周囲に複数の磁極が形成された現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の上方に対向させて配設されて前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
前記現像剤担持体と対向してほぼ横方向に並置された第一,第二の現像剤搬送部材と、
前記第一,第二の現像剤搬送部材をそれぞれ配置する空間を有し、該第一、第2の現像剤搬送部材による現像剤の搬送方向両側に連通部を備えた現像剤回収空間および現像剤供給空間と、
前記現像剤回収空間および現像剤供給空間を遮蔽する遮蔽部と備え、
前記遮蔽部には、前記現像剤回収部内に位置する第一の現像剤搬送部材による現像剤搬送方向中央から下流側の前記連通部に至る領域の一部に両方の空間を連通させる連通路が設けられ、該連通路には、前記現像剤回収空間から前記現像剤供給空間に向け現像剤を搬送可能な搬送手段が設けられていることを特徴とする現像装置。
(5)現像剤回収空間から現像剤供給空間への現像剤の搬送手段は、前記現像剤回収空間から現像剤供給間に向けて現像剤の搬送が可能な回転方向を設定されたパドル部材が用いられることを特徴とする(4)記載の現像装置。
(6)前記現像剤に用いられるトナーは、形状数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が00〜180の範囲にあることを特徴とする(1)乃至(5)のうちの一つに記載の現像装置。
本発明によれば、現像剤の自重落下を利用できない現像剤循環構造であっても、現像剤回収部と現像剤供給部あるいはこれらの空間同士を連通する連通通路部に搬送手段が設けられているので、現像剤回収部において現像剤搬送方向下流側に達する現像剤の一部がその途中に位置する連通部において搬送手段により現像剤供給部に向け搬送することができる。これにより、現像剤回収部における現像剤搬送方向下流側での現像剤の嵩が高くなるのを抑制でき、その部分での現像剤の回収不能が発生するのを防止できる。
この結果、現像剤回収部において現像剤移動方向下流側での嵩増加による現像剤の回収が飽和してしまうのを防ぐことができ、濃度偏差や循環量の偏りを防止することが可能となる。
本発明による現像装置を備えた画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 図1に示した作像部の構成を説明するための模式図である。 図2に示した作像部に用いられる現像装置での現像剤の循環状態を説明するために、現像剤回収部と現像剤供給部および現像剤担持体とを対象とした位置関係を示す展開図である。 本発明の特徴を説明するための図3相当の展開図である。 図4中、符号(5)で示す方向の矢視図である。 本発明による現像装置の要部変形例を説明するための図5相当の図である。 本発明による現像装置の別実施例を説明するための作像部を示す図である。 図7に示した別実施例における特徴部の構成を説明するための図7相当の図である。 本発明による現像装置に用いられるトナーの形状係数を説明するための図である。 従来の現像装置における一方向循環構造を説明するための模式図である。 図10に示した一方向循環構造による潤滑剤の移動状態を説明するための模式図である。
以下、図面により本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による現像装置が含まれる作像部を備えた画像形成装置の構成を示す模式図である。
図1において、画像形成装置1は、縦方向に展張面を設定した中間転写体である転写ベルト2に対して複数の作像部が並置されているタンデム型複写機である。
画像形成装置1には、転写ベルト2の展張面に沿って作像部を構成するプロセスカートリッジ(図示されず)が設けられており、プロセスカートリッジには、転写ベルト2に対向当接して回転可能なドラムからなる感光体3とこの周囲に配置されている帯電装置4,現像装置5およびクリーニング装置(図示されず)が備えられている。なお、図1において、イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒を意味する符号として、Y,M,C,Bkを各数字の符号に付記してある。また符号Lは、書込光を示している。
画像形成装置1内における転写ベルト2の下方位置には、複数のシートSを収容しているカセットを備えた給紙装置6が設けられている。
給紙装置6から繰り出しローラ6Aにより繰り出されるシートSは、搬送路中に配置されているレジストローラ7によりレジストタイミングを設定されたうえで転写ベルト2における各作像部との転写位置に向けて搬送される。
本実施例では、転写ベルト2に対して各作像部において形成されたトナー像を順次転写するのではなく、給紙装置6から搬送されてくるシートを静電吸着し、吸着されたシートが各作像部を通過する過程で各作像部で形成されたトナー像がシートに対して重畳転写される。
従って、各作像部を通過したシートには各作像部で形成されたトナー像が担持されるので、転写ベルト2に対して転写装置2Aにより転写バイアス印加を受けて各色のトナー像を重畳転写した後、重畳画像を一括転写する工程を省略できる。
転写を終えたシートは、定着装置8により熱と圧力とにより画像を定着されて排紙トレイ1Aに排出される。なお、図1中、符号9は原稿走査装置を示し、Y1,M1,C1,Bk1は、トナー補給タンクを示している。
図2は、作像部に用いられる構成を示す図であり、同図には、プロセスカートリッジの構造が省かれている。
図2において、作像部に設けられている現像装置5は、現像槽10内において感光体3と対向して回転可能な現像剤担持体としての現像スリーブ11と、現像槽10内で縦方向に設けられた空間で構成されている現像剤回収部11Aおよび現像剤供給部1Bとを備えている。
現像スリーブ11内には、現像剤供給部11B内の現像剤を汲み上げて担持する磁極および担持した状態で搬送する磁極そして、現像スリーブ11との対向面を通過した後の現像剤を離散させるための反撥磁極がそれぞれ配置されている(図2において、磁極が符号S、Nで示してある)。
本実施例では、現像剤回収部10Aが下方に位置し、現像剤供給部10Bが現像剤回収部10Aの上方に位置する設定とされており、各部には、それぞれ第一,第二の現像剤搬送部材としての第一,第二の搬送スクリュー12,13が配置されている。現像スリーブ11の上方には担持した現像剤の層厚を規定するドクターブレード11Aが配置されている。
現像槽10内において現像剤回収部10Aおよび現像剤供給部10Bは、遮蔽部1Cにより遮蔽されており、遮蔽部1Cは、第一,第二の搬送スクリュー12,13による現像剤の搬送方向両側が欠如されて連通部とされている。
図3は、現像槽10を各搬送スクリュー12,13の軸方向と直角な方向から現像剤回収部10A、現像剤供給部10Bそして現像スリーブ11の位置関係を示す展開図であり、同図に示すように、現像剤は、現像剤回収部10Aおよび現像剤供給部10B内を各搬送スクリュー12,13によって搬送されると、搬送方向上下流側にそれぞれ位置する連通部を介して一方向に循環する。
現像剤回収部10Aは、第一の搬送スクリュー12の搬送領域外に、図示しないがトナー補給部が接続されており(便宜上、図3では、現像剤回収部10Aの下方に補給口が示されているが、実際には上方に設けられている)、トナー濃度が低下した場合にトナー補給が行えるようになっている。補給されたトナーは現像剤回収部10A内の第一の搬送スクリュー12によって攪拌混合されて摩擦帯電された後、現像剤供給部10Bに導入される。
以上のような構成を対象として本発明の特徴を説明すると次の通りである。
図4は、本発明の特徴を説明するための図3相当の展開図であり、同図において、現像剤回収部10Aには、第一の搬送スクリュー12による現像剤の搬送方向中央から下流側の連通部に至る領域内の一部に遮蔽部材10Cを貫通させて欠如させた連通通路部10C1が設けられている。従って、連通通路部10C1は、現像剤回収部10Aと現像剤供給部10Bとの対応位置に設けられていることになる。
連通通路部10C1には、現像剤の搬送手段14が設けられている。
図4に示す現像剤の搬送手段14は、図5に示すように、現像剤回収部10Aおよび現像剤供給部10Bにそれぞれ周面の一部を対向させた回転可能なスリーブ(以下、便宜上、搬送スリーブ14という)が用いられている。
搬送スリーブ14の内部には、現像スリーブ11と同様に、複数の磁極が設けられており、それら磁極は、現像剤回収部10A内から現像剤を汲み上げる磁極、現像剤供給部に向け汲み上げられた現像剤を搬送する磁極、そして、現像剤供給部に搬送された現像剤を離散させる反撥磁極が用いられている。なお、磁極に関しては、図5中、符号N,Sにより示してある。
本実施例は以上のような構成であるから、現像剤回収部10Aにおいて第一の搬送スクリュー12により搬送される現像剤の一部は、搬送方向下流側に向かう途中で連通通路10C1に達すると、連通通路10C1に設けられている搬送スリーブ14に捕捉される。
搬送スリーブ14に捕捉された現像剤は、搬送スリーブ14の回転により現像剤回収部10Aから現像剤供給部10Bに向けて搬送され、搬送スリーブ14内に設けられている反撥磁極の作用により現像剤供給部10Bに反撥されることで搬送スリーブ14から離散し、現像剤供給部10Bに導入される。
これにより、図4に示すように現像剤回収部10A内を搬送される現像剤は搬送方向下流側での嵩が、連通通路10C1が存在しない場合に比べて低くされる。特に、このような嵩を低くするための構成において、現像剤の自重落下ができなくても回収された現像剤を現像剤供給部10Bに向けて搬送できるので、現像剤の滞留を防止して一方向循環を確保しながら嵩の増加を抑制することができる。
この結果、現像剤移動方向下流側での嵩増加による現像剤の回収が飽和してしまうのを防いで現像剤の回収を継続できることになる。
図6は、図4に示した構成の要部変形例を示す図であり、同図において、搬送スクリュー12,13による現像剤搬送方向中央から現像剤回収部10Bにおける搬送方向下流側の連通部に至る領域の一部に設けられている連通通路部(便宜上、符号10C1’で示す)は、現像剤回収部10Aおよび現像剤回収部10Bを遮蔽する位置ではなく、各部の外周壁に設けられている。
各部の外周壁に設けられている連通通路部10C1’同士は、現像剤回収部10Aと現像剤供給部10Bとの間に圧力差を生成可能なモーノポンプ15により接続されている。
この構成においては、現像剤回収部10Aが正圧とされ、現像剤供給部10B画布圧傾向とされる。これにより、現像剤回収部10A内の現像剤の一部は、モーノポンプ15により現像剤供給部10Bに向けて気流搬送される。
以上のような構成によれば、現像槽10内に現像剤搬送手段を設けないので、現像槽10内の構造が複雑化するのを防止できると共に、組み立て加工性を向上させることができる。
次に本発明による現像装置の別実施例について説明する。
図7は、別実施例による現像装置の構成を示す図であり、同図に示す現像装置5’は、現像槽(便宜上、符号100で示す)内で現像剤回収空間100Aおよび現像剤供給空間100Bが横方向に並置されている。
この場合においても現像剤の重力落下が得られないので、現像剤回収空間100Aに回収された現像剤を現像剤供給空間100Bに向け強制的に搬送する必要がある。
本実施例では、図8に示すように、現像槽10の横方向で現像剤回収空間100Aと現像剤供給空間1000Bとを遮蔽する仕切り部100Cにおいて、前述した実施例と同様に現像剤の搬送方向中央から両側の連通部に至る領域の一部に仕切り部100Cを貫通させて形成した連通通路部100C1が設けられている。
連通通路部100C1を設けることで搬送スクリュー12の回転力を利用して現像剤回収空間100A内の現像剤を現像剤供給空間100Bに向け飛翔させることも可能であるが、本実施例では、連通通路部100C1に強制的な現像剤の移動を可能にする回転可能なパドル部材101が設けられている。
パドル部材101は、現像剤回収空間100A内に配置されている第一の搬送スクリュー12の回転方向により連通通路部100C1の下方に向けて移動する現像剤をその下方から現像剤供給空間100Bに向けて掬い上げるような状態で現像剤を移動される。
これにより、パドル部材101によって掬い上げられた状態で現像剤供給空間100B内に導入される現像剤は、現像剤供給空間100B内に配置されている第二の搬送スクリュー13に対して上方、換言すれば、現像スリーブ11に近い位置から第二の搬送スクリュー13に降りかける状態となるので、現像スリーブ11へは、攪拌帯電された現像剤を接触しやすい状態とすることができる。
しかも、現像スリーブ11に接触しなかった現像剤は、第二の搬送スクリュー13の上方から降り注がれることで確実に攪拌搬送できる状態とされる。
本実施例では、自重落下ができない現像剤の循環形態においても、回収された現像剤の一部を現像剤供給部に向け搬送することができるので、上記実施例と同様に、現像剤回収空間100A内を搬送される現像剤は搬送方向下流側での嵩が、連通通路部100C1が存在しない場合に比べて低くされる。
特に、このような嵩を低くするための構成において、現像剤の自重落下ができなくても回収された現像剤を現像剤供給空間100Bに向けて強制的に搬送できるので、現像剤の滞留を防止して一方向循環を確保しながら嵩の増加を抑制することができる。
なお、本実施例における現像装置に用いられる現像剤中のトナーは、図9に示すように、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、また、形状係数SF−2が100〜180の範囲内にあるものが用いられる。
1 画像形成装置
2 転写ベルト
3 感光体
5 現像装置
10,100 現像槽
10A 現像剤回収部
10B 現像剤回収部
10C 遮蔽部
10C1、100C1 連通通路
12、13 第一、第二の搬送スクリュー
14 搬送スリーブ
15 モーノポンプ
100A 現像剤回収空間
100B 現像剤供給空間
100C 仕切り部
100C1 連通通路
101 パドル部材
特開平11−174810号公報 特開平05−333691号公報 特開2003−307924号公報

Claims (7)

  1. キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成された潜像を前記現像剤のトナーで現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向するとともに周囲に複数の磁極が形成された現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の上方に対向させて配設されて前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
    現像装置内の縦方向で遮蔽されることで構成される空間のうちで、下方に位置して現像剤担持体からの現像剤を回収する空間をなす現像剤回収部と、
    前記縦方向上部に位置して現像剤担持体に向けて現像剤を供給する現像剤供給部と、
    前記現像剤回収部および現像剤供給部にそれぞれ配置されている第一の現像剤搬送部材および第二の現像剤搬送部材と、
    前記第一、第二の現像剤搬送部の長手方向両端部に対応して前記現像剤回収部および現像剤供給部の連通部を有した遮蔽部材とを備え、
    前記遮蔽部材には、前記現像剤回収部における前記第一の現像剤搬送部材による現像剤搬送方向中央から下流側の前記連通部に至る領域の一部とこれに対応する前記現像剤供給部の位置とを連通させる連通通路部が設けられ、該連通通路部には現像剤の搬送手段が設けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤の搬送手段として、前記現像剤回収部および現像剤供給部にそれぞれ周面の一部を対向させる搬送スリーブが設けられ、前記搬送スリーブ内には、前記現像剤回収部の現像剤を該搬送スリーブに汲み上げる磁極と該搬送スリーブ上に汲み上げられた現像剤を搬送する磁極と、前記現像剤供給部に搬送された現像剤を該搬送スリーブから該現像剤供給部内に離散させる磁極と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像剤の搬送手段として、前記現像剤回収部と前記現像剤供給部との連通部間に配置されて、圧力差を生成することで前記現像剤回収部に回収された現像剤の一部を前記現像剤供給部に気流搬送する構成が用いられることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成された潜像を前記現像剤のトナーで現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向するとともに周囲に複数の磁極が形成された現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の上方に対向させて配設されて前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
    前記現像剤担持体と対向してほぼ横方向に並置された第一,第二の現像剤搬送部材と、
    前記第一,第二の現像剤搬送部材をそれぞれ配置する空間を有し、該第一、第2の現像剤搬送部材による現像剤の搬送方向両側に連通部を備えた現像剤回収空間および現像剤供給空間と、
    前記現像剤回収空間および現像剤供給空間を遮蔽する遮蔽部と備え、
    前記遮蔽部には、前記現像剤回収部内に位置する第一の現像剤搬送部材による現像剤搬送方向中央から下流側の前記連通部に至る領域の一部に両方の空間を連通させる連通路が設けられ、該連通路には、前記現像剤回収空間から前記現像剤供給空間に向け現像剤を搬送可能な搬送手段が設けられていることを特徴とする現像装置。
  5. 現像剤回収空間から現像剤供給空間への現像剤の搬送手段は、前記現像剤回収空間から現像剤供給間に向けて現像剤の搬送が可能な回転方向を設定されたパドル部材が用いられることを特徴とする請求項4記載の現像装置。
  6. 前記現像剤に用いられるトナーは、形状数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が00〜180の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至5のうちの一つに記載の現像装置。
  7. 請求項1乃至6のうちの一つに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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