JP5624590B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、家庭やオフィス等で使われる、バッテリを用いた印字装置(サーマルプリンタ)に関する。
従来、インクリボンを用いて記録媒体(ラベル用紙)上にバーコード等を印字する印字装置として、ラベルプリンタやバーコードプリンタなどのサーマルプリンタが知られている。サーマルプリンタは、複数の発熱素子をラベル用紙の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に配列したサーマルヘッドを備えている。
また上述したサーマルプリンタ等の機器では、バッテリを含む電源装置を用いている。しかしながら、サーマルプリンタは印字動作時の電流のピーク値が大きいため、バッテリを用いた電源装置では、バッテリの並列本数を多くするなどの対策が必要であった。
バッテリを含む電源装置として、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1では、複数のバッテリと、バッテリの電圧を変換して電力消費部に電源を供給する複数の電源供給部、とを備えた電子機器が開示されている。そして、電源供給部の負荷が大きくなったときは、バッテリの数を増やすようにスイッチを制御し、逆に負荷が小さくなったときは、バッテリの数を減らすようにスイッチを制御するようにしている。
しかしながら、サーマル印字のように電流のピーク値が大きな負荷に使う場合は、バッテリの並列本数が多くなるため、電源ユニット自身の体積や重量が大きくなる。また、使用できるバッテリ本数が限られてしまうと、電流のピーク値が大きな負荷に対しては使えないとう不具合があった。
また特許文献2には、バッテリとキャパシタを並列に接続し、直流電源の供給能力が所定値を超える場合にピークカットし、ピークカット分の電力をキャパシタと定電流充電装置でまかなう給電装置が開示されている。しかしながら、バッテリとキャパシタを並列に接続して使う場合、キャパシタの電圧低下を補う定電流充電装置が必要となる。
特開平8−129436号公報 特開2008−167517号公報
発明が解決しようとする課題は、バッテリを使うサーマルプリンタなどの印字装置に係り、ピーク電流の大きな負荷に電力を供給する場合でも放電時間が長く電圧が安定する印字装置を提供することにある。
実施形態に係る印字装置は、内部抵抗が予め設定した第1の抵抗値を有する充放電式の第1の電源と、内部抵抗が前記第1の抵抗値よりも大きい充放電式の第2の電源を含む電力供給部と、記録媒体にサーマルヘッドで印字する印字部を含む、前記電力供給部から供給される電力によって駆動される負荷群と、前記負荷群に流れる電流を測定する電流検出部と、 前記電力供給部と前記負荷群との間に配置された複数のスイッチ素子を含むスイッチ部と、前記電流検出部が測定した電流値に応じて前記複数のスイッチ素子を制御し、負荷電流が規定値よりも大きいときは前記第1の電源から前記負荷群に電力を供給し、負荷電流が前記規定値よりも低いときは前記第2の電源から前記負荷群に電力を供給するように制御する制御部と、を備える。
一実施形態に係る電源装置を示す回路図。 一実施形態に係る電源装置を使用した印字装置の一例を示す構成図。 一実施形態に係る電源装置のスイッチ部の動作を示す説明図。 一実施形態に係る電源装置の電流、電圧の特性を示す波形図。 一実施形態に係る電源装置の動作を示すフローチャート。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
図1は、一実施形態に係る印字装置(サーマルプリンタ)の電源装置を示す回路図である。図1の電源装置は、第1、第2の電源である充放電式のバッテリ10,20を使用可能である。第1の電源であるバッテリ10は、例えばリチウムイオン電池であり、バッテリ10はセルCe1と、セルCe1に直列な内部抵抗R1を有し、バッテリ10の外部からみると電圧Vaで放電する。一方、第2の電源であるバッテリ20は、セルCe2と、セルCe2に直列な内部抵抗R2を有し、バッテリ20の外部からみると電圧Vbで放電する。
バッテリ10には、直列に放電用のFET11と充電用のFET12が接続され、バッテリ20には、直列に放電用のFET13と充電用のFET14が接続されている。またFET12とFET14の各ソース電極間には、切替え用のFET15とFET16が直列に接続され、FET15とFET16の接続点(ソース電極)には切替え用のFET17のドレイン電極が接続されている。尚、FET11〜17のドレイン・ソース間にはダイオードが接続されている。FET11〜17はスイッチ素子であり、FET11〜17の全体でスイッチ部を構成する。
また、ACアダプタ21で生成した直流電圧が、電流検出部22を介してダイオード18のアノードに供給され、ダイオード18のカソードがFET17のソース電極に接続されている。ACアダプタ21、電流検出部22及びダイオード18を含む回路は、第3の電源であり、第1の電源(バッテリ10)と、第2の電源(バッテリ20)と、第3の電源は、電力供給部を構成する。また電力供給部は、第1の電源(バッテリ10)と、第2の電源(バッテリ20)を自在に装着して使用することができる。
FET16のドレイン電極とFET14のソース電極は、電流検出部23を介してDC/DCコンバータ24,25,26にそれぞれ接続され、DC/DCコンバータ24,25,26から負荷に対して電源電圧が供給される。例えば、DC/DCコンバータ24の出力電圧は、負荷31(システム制御部)及びその他の回路部41の電源電圧として供給される。またDC/DCコンバータ25の出力電圧は、負荷32(表示部)及びその他の回路部42の電源電圧として供給され、DC/DCコンバータ26の出力電圧は、負荷33(印字部)及びその他の回路部43の電源電圧として供給される。
尚、DC/DCコンバータ24は、降圧・昇圧型のコンバータであり、DC/DCコンバータ25とDC/DCコンバータ26は、昇圧型のコンバータであり、各DC/DC24〜26の内部のIC回路によって出力電圧を一定に保つようにしている。尚、以下の説明では、負荷31,32,33及び41,42,43を総称して負荷群と呼ぶ。
また、スイッチ素子(FET11〜17)をそれぞれオン・オフ制御するために、制御部100を設けている。制御部100は、CPU101、ADC(アナログ・デジタルコンバータ)102、ROM103、RAM104、タイマ105を含む。CPU101のI/Oポートからは、FET11〜17のゲート電極に対して駆動信号VG1〜VG7が出力され、バッテリ10及びバッテリ20の充放電の切替えを行う。
CPU101は、ROM103に記憶されている制御プログラムを読み、RAM104をデータ領域として使用する。またADC102には、バッテリ10とバッテリ20の検出電圧Va、Vbが供給され、また電流検出部22,23からの検出電流Ia,Ibが供給される。またCPU101には、アラート用のLED27が接続されている。アラート用LED27は、例えば、バッテリ10,20の充電残量が少ないときに点滅する。CPU101には、CPU電源が供給される。
図2は、一実施形態に係る電源装置によって駆動される機器の一例である、サーマルプリンタ等の印字装置30を示す構成図である。図2の印字装置30は、システム制御部31を有し、システム制御部31には、バスライン40を介して、表示部32、印字部33、台紙搬送モータ34、操作部35、記憶部36、通信部37が接続されている。
システム制御部31は、印字装置30の全体の動作を制御するCPUを含む。表示部32は、例えば液晶ディスプレイである。印字部33は、複数の発熱素子を記録媒体であるラベル用紙の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に配列したサーマルヘッドを含む。
印字部33のサーマルヘッドは、プラテンローラに対向して配置され、用紙ロールから供給されるラベル用紙を台紙搬送モータ34によって搬送する。ラベル用紙とインクリボンを、サーマルヘッドとプラテンローラの間に挟んで加圧し、さらに駆動モータによってプラテンローラを回転させてラベル用紙を搬送し、インクリボンにサーマルヘッドの発熱素子を接触させて、インクリボンからラベル用紙にインクを熱転写して印字する。
操作部35は、例えばオペレータが手動でデータを入力する各種の入力キーを含む。記憶部36は、ROMやRAMを含み、ROMには、操作情報や設定情報、動作プログラム等が格納され、RAMには、各種の処理情報が格納される。通信部37は、外部に設けられたホストコンピュータ38等と通信を行う。
図2の印字装置は、システム制御部31の制御下において、印字部33を駆動してラベル用紙に印字するが、印字する際には、オペレータが操作部35を操作し、表示部32にメニュー画面等を表示して印字指示を行う。或いはホストコンピュータ38から入力して印字指示を行う。
図1の電源回路の負荷31,32,33は、例えば、図2のシステム制御部31、表示部32、印字部33にそれぞれ対応する。また制御部100は、電源装置の制御を行うだけでなく、システム制御部31に接続され、システム制御部31と連携して印字部33等の制御を行う。
以下、図1の電源装置の動作について説明する。本実施形態の電源装置は、バッテリ10,20を充放電制御し、状況に応じてバッテリ10、バッテリ20及びACアダプタ21からの直流電力を負荷群に供給する。
先ず、制御部100による充電機能について説明する。充電機能では、ACアダプタ21からの直流電力をバッテリ10,20に適合する適切な充電電圧/充電電流に変換してバッテリ10,20を充電する。本実施の形態では、バッテリ10及び20を同時に充電することはできない。どちらかのバッテリを制御部100からの充電指令に応じて所定の充電方式、例えば定電流・定電圧充電方式で充電する。
バッテリ10,20は、それぞれバッテリセルから構成されるリチウムイオン電池である。バッテリ10の端子は放電制御のためのFET11に接続され、バッテリ20の端子は放電制御のためのFET13に接続される。また、バッテリ10,20の端子は、電圧値読み取りのため制御部100に接続される。バッテリ10は、セルCe1と、セルCe1に直列な内部抵抗R1を有し、電圧Vaで放電する。バッテリ20は、セル電圧C2と、セルCe2に直列な内部抵抗R2を有し、電圧Vbで放電する。
ここで、バッテリ10のセル電圧CV1は、バッテリ20のセル電圧CV2よりも低い。またバッテリ10の内部抵抗R1は、予め設定した小さい抵抗値を有し、バッテリ20の内部抵抗R2は、内部抵抗R1よりも大きい抵抗値を有する。また、バッテリ10の容量は、バッテリ20の容量よりも低く、バッテリ10のピーク電流はバッテリ20のピーク電流よりも十分に大きい。
これらの関係を以下に示す。
バッテリ10のセル電圧CV1<バッテリ20のセル電圧CV2
バッテリ10の内部抵抗R1<バッテリ20の内部抵抗R2
バッテリ10の容量<バッテリ20の容量
バッテリ10のピーク電流>>バッテリ20のピーク電流
一般に使用されるリチウムイオン電池のセル出力電圧は2〜4Vの範囲に納まる程度である。電流検出部23に接続されるDC/DCコンバータ24,25,26の入力側電圧は、バッテリ10または20の出力電圧、またはACアダプタ21から出力される電圧である。これら電圧からDC/DC変換(降圧又は昇圧動作)により所定の電圧を得る。例えば、DC/DCコンバータ24からは3.3Vの出力電圧が得られ、DC/DCコンバータ25からは5Vの出力電圧が得られ、DC/DCコンバータ26からは12Vの出力電圧が得られる。
DC/DCコンバータ24,25,26の出力電圧は、負荷群に供給される。DC/DCコンバータ24からの出力電圧(3.3V)は、例えばシステム制御部31に供給され、印字装置(図2)の本体を制御する。その他の負荷41は、例えば制御部100の電源部である。
またDC/DCコンバータ25からの出力電圧(5V)は、表示部32に供給され、液晶の駆動に使用される。その他の負荷42は、例えばFET11〜17の各ゲート駆動のため回路である。さらにDC/DCコンバータ26からの出力電圧12Vは、印字部33に供給され、印字のために使用される。その他の負荷43は、例えば台紙搬送モータ34である。
また負荷群のうち、印字部33は発熱素子を備えており、発熱素子に電力が供給されると発熱し、その電力をパルス幅により制御する。したがって、発熱素子にパルスを印加して所定の電力が供給されると、発熱素子が所定の温度に加熱されて印字可能になり、このパルス期間にピーク電流が流れる。このため、印字動作に必要とする電流は大きくなり、バッテリから大きなピーク電流を供給する必要がある。例えば印字部33に電力を供給する場合と、印字部33に電力を供給しないときの電流と比較すると、電流比は10:1程度になる。
次にスイッチ部(FET11〜17)について説明する。スイッチ部は、バッテリ10の放電制御スイッチとして機能するFET11と、バッテリ10の充電制御スイッチとして機能するFET12を有する。またバッテリ20の放電制御スイッチとして機能するFET13と、バッテリ20の充電制御スイッチとして機能するFET14を有する。さらに、バッテリ10,20の開閉を切り替えるFET15とFET16と、ACアダプタ21から生成した直流電力を、直接負荷に供給するためのスイッチとして機能するFET17とで構成する。
また、電流検出部23は、FET16及びFET14の接続点から負荷に対して電力を供給する際に、負荷に流れる電流を測定する。例えば、電流検出抵抗の両端電圧を差動増幅して検出電流Ibを得、この検出電流Ibを制御部100のADC102に入力して電流値を読み取る。また、ACアダプタ21からの電流を電流検出部22で測定して検出電流Iaを得て、この検出電流IaをADC102に入力して入力電流値を読み取る。
またバッテリ10,20の電圧を測定するため、各バッテリ10、20の端子が制御部100に接続される。検出電圧Vaは、バッテリ10の端子間電圧であり、検出電圧Vbは、バッテリ20の端子間電圧である。制御部100のADC102には、検出電圧Va,Vbが入力され各バッテリ10,20の電圧値を読み取る。
ACアダプタ21がACプラグに接続された状態では、ACアダプタ21から所定の直流電圧、例えば6Vを出力する。負荷群への直流電力供給源としては、ACアダプタ21のほかに、バッテリ10及びバッテリ20も直流電力供給源となる。
バッテリ10は、例えばセル電圧2.4V、内部抵抗0.1Ω、容量0.5Ah、ピーク電流10Aである。一方、バッテリ20は、例えばセル電圧3.6V、内部抵抗0.2Ω、容量5Ah、ピーク電流1Aである。
以下、図3を参照して、制御部100によるFET群(11〜17)の制御モードについて説明する。
(1)バッテリ10から放電させる場合:制御部100はFET11、FET15、FET16を駆動(ON)させ、その他のFETを停止(OFF)するように制御する。バッテリ10は、FET11→FET12のダイオード→FET15→FET16を介して負荷側に放電する。
(2)バッテリ20から放電させる場合:制御部100はFET13をONさせ、その他のFETをOFFするように制御する。バッテリ20は、FET13→FRT14のダイオードを介して負荷側に放電する。
(3)ACアダプタ21を使って電力供給する場合:制御部100はFET16、FET17をONさせ、その他のFETをOFFするように制御する。ACアダプタ21からは、FET17とFET16を介して負荷群に電力が供給される。
(4)バッテリ10を急速充電しながらバッテリ20から放電する場合:制御部100は、FET12、FET13、FET15、FET17をONさせ、その他のFETをOFFするように制御する。バッテリ10は、FET17→FET15→FET12→FET11のダイオードを介して充電される。またバッテリ20は、FET13→FRT14のダイオードを介して負荷側に放電する。つまり、通常負荷に対しては内部抵抗の大きなバッテリ20で放電して動作を継続するとともに、内部抵抗の小さなバッテリ10を急速充電することができる。
(5)バッテリ10及びバッテリ20を普通充電しながらACアダプタ21の出力を負荷に供給する場合:制御部100は、2つのバッテリ10及び20を同時に充電することはできず、ある期間にはバッテリ10を充電し、別の期間にはバッテリ20に充電する。バッテリ10を充電する場合、FET17、FET15、FET12をONするように制御し、FET11のダイオードを介して充電する。また、バッテリ20を充電する場合、FET17、FET16、FET14をONするように制御し、FET13のダイオードを介して充電する。いずれの場合もFET16とFET17はONしてACアダプタ21の出力を負荷に供給する。
図3のようにFET群(11〜17)のON.OFFを制御することによってバッテリ10,20の充放電を適切に切り替え、負荷群のピーク電流に合わせてバッテリ10,20を適切に使うことができる。
図4は、バッテリ10,20使用時の電流、電圧の特性を示す波形図である。図4(a)は、バッテリ10,20が負荷に対して電力を供給する際の、電流検出部23の検出電流Ibの波形を示す。ここでは印字を行う際に、ACアダプタ21からの電力供給はしない。
図4(b)は、バッテリ20が負荷に供給する電流波形であり、図4(c)はバッテリ20の出力電圧Vbを示す。図4(d)はバッテリ10が負荷に供給する電流波形であり、図4(e)はバッテリ10の出力電圧Vaを示す。
図1の電源装置の動作状態として、「スタート」→「通常負荷」→「印字開始」→「通常負荷+印字」→「印字終了」→「通常負荷(戻)」がある。ここではバッテリ10及びバッテリ20への充電残量は問題ないものとする。
先ずスタート状態で、バッテリ20から負荷群に電力供給を開始する。スタート後、内部抵抗の大きなバッテリ20から放電される。スタートから印字開始して、電流検出部23の測定電流が図4(a)の上側放電電流未満にある状態では、負荷群への電力供給をバッテリ20が担う。このとき、バッテリ20が出力する電圧はVbであり、ここでは平均電圧3.6Vが観測される。尚、上側放電電流値は、予め設定した規定値であり、内部抵抗の大きなバッテリ20から内部抵抗の小さなバッテリ10への切り替えのためのしきい値である。
バッテリ20の動作中に、サーマルプリンタに印字コマンドが与えられると、電流検出部23で測定する電流値が上昇する。そして、制御部100において上側放電電流を超える電流値が検出される。また、バッテリ20が出力する電圧Vbが内部抵抗により低下する。
電流検出部23の測定値が上側放電電流値を超えたことを制御部100が検出したとき、制御部100は内部抵抗の大きなバッテリ20から内部抵抗の小さなバッテリ10に切り替えるようにFET群(11〜17)を制御する。即ち、図3において、FET13のみをONした(2)の状態から、FET11、FET15、FET16をONする(1)の状態にスイッチ状態を切り替える。
スイッチ状態が切り替わった印字状態では、電力供給源はバッテリ10のみとなる。つまりバッテリ10は、印字により検出電流Ibが上側放電電流値以上である場合に使われる電源となる。このとき、バッテリ10が出力する電圧はVaであり、ここでは平均電圧2.4Vの検出電圧Vaが制御部100により観測される。
印字中に電流検出部23が測定する電流Ibは、図4(a)に示すように大きなピーク電流が流れる。ピーク電流は、バッテリ20が動作している通常負荷電流に比べ、流れる電流が10倍程度まで高まる。但し、バッテリ10が動作するのは、印字に伴う極めて限定された時間のみである。
図4(e)は、バッテリ10の出力電圧を示す。バッテリ10の動作に伴い通常負荷時よりも大きな電流が流れるが、図4(c)のバッテリ20の電圧降下に比べると、バッテリ電圧Vaの電圧降下は小さい。これは、バッテリ10の内部抵抗が0.1Ωと小さいため、ピーク電流が流れるような印字状態でも、内部抵抗の影響がバッテリ20に比べて相対的に小さいからである。
バッテリ10への電源供給の寸前に、バッテリ20の電圧降下は相当大きくなっているが、バッテリ10では内部抵抗が小さく、電圧変動が小さい。したがって、バッテリ20の急峻な電圧降下を捉えてバッテリ切替えのトリガとすることができ電流検出回路23の構成を簡素化できる。また、バッテリ20からバッテリ10への切替え時、バッテリ10の電圧は2.4Vと元々低いことから、切替え時の電圧の揺れを小さく抑えることができる。
印字が終了すると、電流検出部23で検出される電流は急速に減少する。ここで、下側放電電流よりも電流値が小さくなったことを検出すると、制御部100は再びバッテリ20を使うようにFET群(11〜17)を制御する。下側放電電流値は、予め設定した規定値であり、内部抵抗の小さなバッテリ10から内部抵抗の大きなバッテリ20への切り替えのためのしきい値である。
尚、制御部100のROM103には、電源装置の制御プログラムが記憶されている。そして制御プログラムによって呼び出されるデータはデータ領域であるRAM104に記憶される。また内部抵抗の大きなバッテリ20の電流閾値として上側放電電流値があるが、上側放電電流値はバッテリ20からバッテリ10へと駆動バッテリを切り替える時の閾値として設定し、その初期値がROM103に記憶されるとともに実際にはRAM104も使われる。
バッテリ20の内部抵抗の大きさの変化(バッテリ使用状況)に応じ、上側放電電流値を可変にすることもできる。内部抵抗の大きさと上側放電電流値との関係は使うバッテリに応じて異なる。同様に下側放電電流値についても可変にして使うことができる。
例えば、電圧Vbと、電圧Vbのときの上側放電電流値との関係を記憶しておき、電圧Vbは一定なのに上側放電電流値よりも小さい電流でバッテリの切り替わりが生じるようなら、その時のバッテリ10の内部抵抗を測定して内部抵抗と上側放電電流値との関係を補正する。これらの値を可変にすることによって、状況に応じてバッテリを使うことができ、バッテリ10とバッテリ20の1回の充電に対する使用時間を合わせる、といった使い方も可能になる。
上記した実施形態の電源装置によれば、内部抵抗が異なるバッテリを2つ用いて、各バッテリを切り替えて放電するという簡単な構成により、大きなピーク電流が流れる負荷に対処することができる。内部抵抗が小さいバッテリは、ピーク電流を流すのに適した電源であり、バッテリ性能に見合う使い方ができる。
したがって、大きなピーク電流に対応させるために、バッテリの本数を増やす必要がない。またバッテリなので、大きなピーク電流が流れても負荷群への電圧を維持でき、キャパシタのように、放電させるときに外部回路からの電力供給を行う必要はない。またキャパシタに比べてエネルギー容量の大きなバッテリを使うので放電時間を長くでき電圧が安定する。また内部抵抗の小さなバッテリ10は、ピーク電流供給を重視しており、容量は小さくてもよい。容量を小さくできるのでバッテリ10の体積も小さくでき、バッテリが占める体積を小さくすることができる。またピーク電流が流れても内部抵抗での電力消費による電圧降下が小さいためバッテリ10の発熱が小さい。
図5は、実施形態の電源装置の動作を示すフローチャートである。尚、図5のフローチャートにおいて、第1のバッテリとは内部抵抗の小さいバッテリ10に相当し、第2のバッテリとは内部抵抗の大きいバッテリ20に相当する。
図5の動作A1において、先ず放電可能状態の第2のバッテリがあるかどうか判断する。内部抵抗が大きな第2のバッテリ20が放電可能な状態にあれば、動作A2においてバッテリ20から負荷に電力を供給するようにFET(11〜17)を制御する。この時、アラート用LED27が点滅状態であれば消灯する。
一方、動作A1の判断がNOのときは、動作A3に進み、ACアダプタ21から負荷群にAC電力を供給する。このとき制御部100は、印字動作を不可に設定し、アラート用のLED27を点滅にする。また動作A4で第2のバッテリ20を充電する。
次いで、動作A5では、内部抵抗の小さな第1のバッテリ10が印字可能な充電量であるかどうか判断する。第1のバッテリ10が印字可能な充電量にあれば、動作A6において制御部100は、印字可能に設定する。またアラート用LED27が点滅状態にある場合これを消灯する。
一方、第1のバッテリ10が印字可能な充電量でない場合、動作A7にてアラート用LED27を点滅させ、動作A8で第1のバッテリ10を急速充電する。即ち、第2のバッテリ20からの電力を負荷群に供給してアラート用LED27を点滅させ、第1のバッテリ10を急速充電する。また動作A9で充電中であることを表示して動作A5に戻る。第1のバッテリ10はピーク電流10A、容量0.5Ahとすると、10Aで充電すれば3分程度で満充電にすることができる。
第2のバッテリ20が放電可能で、且つ第1のバッテリ10が印字可能な充電量であれば、動作A10にて第2バッテリ20で放電するようにし。動作A11にて上側放電電流値を超える電流が検出されるまでは第2のバッテリ20から放電する。
動作A11にて上側放電電流値を超える電流が検出された場合は、動作A12において第1のバッテリ10からの放電に切り替える。この状態で負荷群の印字部33に電力が供給される。次いで動作A13にて、下側放電電流値よりも低い電流が検出された場合、動作A14にて再び第2バッテリ20からの放電に切り替え、動作A1に戻る。
尚、実施形態では、規定値である上側放電電流値と下側放電電流値とを異なるものとして設定しているが、同じ値に設定することも可能である。
以上説明した実施形態によれば、バッテリを使う電源装置において、ピーク電流の大きな負荷に電力供給する場合でも、供給電圧・放電時間を長くして使い勝手を向上することができる。
尚、本発明のいくつかの実施形態を述べたが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…第1のバッテリ
20…第2のバッテリ
11〜17…スイッチ素子(FET)
18…ダイオード
21…ACアダプタ
22,23…電流検出部
24,25,26…DC/DCコンバータ
31,32,33,41,42,43…負荷群
27…アラート用LED
30…印字装置
33…印字部
100…制御部

Claims (4)

  1. 内部抵抗が予め設定した第1の抵抗値を有する充放電式の第1の電源と、内部抵抗が前記第1の抵抗値よりも大きい充放電式の第2の電源を含む電力供給部と、
    記録媒体にサーマルヘッドで印字する印字部を含む、前記電力供給部から供給される電力によって駆動される負荷群と、
    記負荷群に流れる電流を測定する電流検出部と、
    前記電力供給部と前記負荷群との間に配置された複数のスイッチ素子を含むスイッチ部と、
    前記電流検出部が測定した電流値に応じて前記複数のスイッチ素子を制御し、負荷電流が規定値よりも大きいときは前記第1の電源から前記負荷群に電力を供給し、負荷電流が前記規定値よりも低いときは前記第2の電源から前記負荷群に電力を供給するように制御する制御部と、
    を備える印字装置
  2. 前記第2の電源からの放電出力電圧は、前記第1の電源の放電出力電圧よりも高い請求項1記載の印字装置
  3. 前記制御部は、前記負荷群のうち、動作時の電流がピーク特性をもつ前記印字部を駆動するときに、前記第1の電源から前記負荷群に電力を供給するように前記スイッチ部を制御する請求項1記載の印字装置
  4. 前記電力供給部は、交流電源アダプタを含む第3の電源を備え、
    前記制御部は、前記第3の電源によって前記第1の電源を充電し、前記第2の電源からの放電電圧を前記負荷群に供給するように前記スイッチ部を制御するモードを有する請求項1記載の印字装置
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