JP5623855B2 - バネ構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、バネ構造体に係り、たとえば、鉄道車両等において軸箱(車軸)と台車との間に介在されて、これらを水平方向に弾性的に支持すると共に振動入力を緩衝するために用いられるバネ構造体に関する。
鉄道車両等において軸箱(車軸)と台車との間に介在されるバネ構造体として、特許文献1には、金属内筒と金属外筒の間に、ゴムと金属板とを交互に半径方向に積層した構造の円筒積層ゴムが記載されている。また、金属内筒又は金属外筒に突起部を設け、ゴムの変位量が大きくなった場合には突起部が金属外筒又は金属内筒に当たるようにすることで、台車枠と軸箱体の間の大変位を抑制できる構造が記載されている。
しかし、特許文献1の構造では、突起部が金属外筒又は金属内筒に当たったときに大きな衝撃が生じることがある。衝撃を小さくするためには、突起部を柔らかい部材で構成すると、突起部の本来的な機能(ストッパーとしての機能)が低くなる。
また、特許文献2には、主軸と外筒との間における最内側の弾性層に肉抜きを形成して、主軸との相対的な径方向移動が所定方向で行われ易くなるようにした構造の軸ばねが記載されている。
しかし、特許文献2の構造においても、肉抜き部が解消される程度にまで相対変位が大きくなると、その瞬間に衝撃が作用することがある。
特開2008−247229号 特開2009−24734号
本発明は上記事実を考慮し、相対移動する2つの移動部材の大変位を抑制可能で、変位が大きくなったときの衝撃も緩和できるバネ構造体を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、相対移動する2つの移動部材のいずれか一方に連結される第1連結部材と、前記移動部材の他方に連結され、前記第1連結部材との間に間隙を構成して対向する対向面を備えた第2連結部材と、前記第1連結部材と前記第2連結部材との間で前記第2連結部材の対向面に沿った方向に延在されて第1連結部材と第2連結部材との間隙を仕切ると共に、この延在方向で間隙の一部を第1連結部材と第2連結部材との空隙部として残すように配置される複数の仕切部材と、前記第1連結部材及び前記第2連結部材と前記仕切部材の間、及び仕切部材同士の間に配置され第1連結部材と第2連結部材との相対移動により弾性変形する第1弾性部材と、前記空隙部に配置されて前記第1連結部材と前記第2連結部材との相対移動により圧縮弾性変形すると共に、当該圧縮弾性変形の方向と直交する方向で複数の前記仕切部材のそれぞれとの間に異なる長さのクリアランスを構成する第2弾性部材と、を有する。
このバネ構造体では、第1連結部材と第2連結部材との間隙が仕切部材で仕切られ、さらに、第1連結部材及び第2連結部材と仕切部材の間、及び仕切部材同士の間に第1弾性部材が配置されている。実質的に、第1連結部材と第2連結部材との間で仕切部材と第1弾性部材とが交互に積層されていることになる。そして、第1連結部材と第2連結部材とが相対移動すると、第1弾性部材が弾性変形し、相対移動に対して緩衝作用が発揮される。
第1連結部材と第2連結部材との間では、仕切部材がその延在方向で間隙の一部を第1連結部材と第2連結部材との空隙部を構成するように配置されている。空隙部には第2弾性部材が配置されており、第1連結部材と第2連結部材との相対移動で、第2弾性部材が圧縮弾性変形すると、これによっても相対移動に対する緩衝効果が発揮される。
第2弾性部材は、圧縮弾性変形の方向と直交する方向では、複数の仕切部材のそれぞれとの間にクリアランスを構成している。第2弾性部材の圧縮弾性変形時には、第1連結部材と第2連結部材とが接近するため、これらのクリアランスが徐々に短くなっていく。そして、クリアランスの解消によって、第2弾性部材はクリアランス解消前は非接触であった仕切部材からも押されることになり、第2弾性部材のバネ特性が変化する(圧縮弾性変形に必要な荷重が高くなる)。
ここで、クリアランスは、複数の仕切部材のそれぞれとの間で異なる長さとされている。したがって、第2弾性部材は、複数の仕切部材に対し段階的に(換言すれば異なるタイミングで多段階に)接触されていくことになる。これにより、第2弾性部材の圧縮弾性変形の初期では、実質的なバネ定数を小さくし(すなわち柔らかくし)、衝撃を抑制できる。そして、第2弾性部材の圧縮弾性変形が大きい場合には、実質的なバネ定数を大きくし(すなわち硬くし)、第2弾性部材に、第1連結部材と第2連結部材との相対移動を抑制する効果(大変位に対するストッパー効果)を発揮させることが可能となる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とが、互いに異なる種類の弾性体で構成されている。
このように、第1弾性部材と第2弾性部材とを異なる種類の弾性体で構成することで、これらを同一の弾性体で構成したものと比較して、所望の特性を容易に得ることが可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1弾性体が前記第1連結部材、前記第2連結部材及び前記仕切部材に加硫接着されたゴムであり、前記第2弾性体が前記第1連結部材及び前記第2連結部材に加硫接着されたゴムである。
このように、第1弾性部材をゴムとして第1連結部材、第2連結部材及び仕切部材に加硫接着するが、これだけでなく、第2弾性部材もゴム製として、第1連結部材及び第2連結部材に加硫接着することで、バネ構造体の全体的な構造を安定的に維持でき、初期の特性を長期間に亘って維持できるようになる。
また、第1弾性部材と第2弾性部材の双方を同時に加硫接着することも可能であり、これによってバネ構造体の製造が容易になる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記第2弾性部材が、前記圧縮弾性変形の方向で前記第1連結部材と前記第2連結部材の双方に接触している。
したがって、第1連結部材と第2連結部材との相対移動の初期から、第2弾性部材を圧縮弾性変形させることが可能となる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記第1連結部材体が円筒状に形成された内側円筒体とされ、前記第2連結部材が、前記第1弾性部材及び前記第2弾性部材の自然状態で前記内側円筒体と同心の円筒状に形成された外側円筒体とされている。
このように、第1連結部材を内側円筒体とし、第2連結部材を、内側円筒体と同心の外側円筒体とすることで、バネ構造体における緩衝作用の方向依存性を少なくできる。
本発明は上記構成としたので、相対移動する2つの移動部材の大変位を抑制可能で、変位が大きくなったときの衝撃も緩和できる。
本発明の第1実施形態に係るバネ構造体を鉄道車両へ適用した状態で示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るバネ構造体を内側円筒体と外側円筒体とが相対移動していない状態で示す水平方向の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るバネ構造体を内側円筒体と外側円筒体とが相対移動した状態で示す水平方向の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るバネ構造体を内側円筒体と外側円筒体とが図3に示すものよりもさらに相対移動した状態で示す水平方向の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るバネ構造体における弾性圧縮変形の変形量と荷重との関係を定性的に示すグラフである。 本発明の第1実施形態の変形例に係るバネ構造体を内側円筒体と外側円筒体とが相対移動していない状態で示す水平方向の断面図である。
図1には、本発明の第1実施形態のバネ構造体12が、鉄道車両(全体像は図示省略)に適用した状態で示されている。また、図2には、このバネ構造体12が、図1のII−II線における断面図にて示されている。なお、図面において、鉄道車両の前後方向を矢印Aで示す。
図2から分かるように、バネ構造体12は、円筒状に形成された内側円筒体22と、この内側円筒体22よりも大径の円筒状とされた外側円筒体24とを有している。外側円筒体24は、内側円筒体22と中心軸CAを一致させて配置されており、内側円筒体22と外側円筒体24との間に、本発明に係る間隙が構成されている。外側円筒体24の内周面は内側円筒体22と対向しており、本発明に係る対向面となっている。
図1に示すように、内側円筒体22には、その内部に、鉄道車両の台車から延出された軸部材14が挿通されて、ボルト18等により固定(連結)される。これに対し、外側円筒体24の外周側には、鉄道車両の軸箱16が固定(連結)される。すなわち、軸箱16はバネ構造体12を介して、台車に連結されることになる。なお、以下において「径方向」とは、内側円筒体22の径方向を言うものとするが、この「径方向」は、外側円筒体24の径方向と一致する。
内側円筒体22と外側円筒体24との間には、複数の仕切部材26が配置されている。本実施形態では特に、仕切部材26として、径方向内側に位置する内側仕切部材26Aと、径方向外側に位置する外側仕切部材26Bの2種類を有する構成としている。これらの仕切部材26はいずれも、平面視にて中心軸CAを中心とする円弧状、すなわち、外側円筒体24の内周面に沿った形状に形成されると共に、内側円筒体22と外側円筒体24との間隙を略均等な間隔で複数(本実施形態では3つ)の区画に仕切っている。また、図1から分かるように、内側円筒体22かr、内側仕切部材26A、外側仕切部材26B、外側円筒体24へと、順に高さが低くなるように形成されている。
さらに、図2から分かるように、内側仕切部材26A及び外側仕切部材26Bのいずれも、周方向では内側円筒体22を完全に取り囲まないように車幅方向に2分割されており、内側円筒体22と外側円筒体24の間の間隙には、中心軸CAを挟んで対向する位置(対称な位置)に、2つの空隙部28が構成されている。外側仕切部材26Bと内側仕切部材26Aの形状は、外側仕切部材26B同士の端部の間隔D1が、内側仕切部材26A同士の間隔D2よりも広くなるように決められている。なお、本実施形態では以下において、これら2つ空隙部28の並び方向が、鉄道車両における車両前後方向(矢印A方向)と一致するようにバネ構造体12が配置されるものを例として挙げるが、バネ構造体12の配置方向はこれに限定されない。
外側円筒体24と外側仕切部材26Bの間、外側仕切部材26Bと内側仕切部材26Aの間、及び、内側仕切部材26Aと内側円筒体22の間には、ゴム製の第1弾性部材32が配置され加硫接着されている。実質的に、外側仕切部材26Bと内側仕切部材26Aの間に、第1弾性部材32と仕切部材26とが交互に積層された2組の弾性積層体30が、中心軸CAを中心として対称の位置に配置されていることになる。そして、外側円筒体24と内側円筒体22とが径方向に相対移動すると、第1弾性部材32が弾性変形することで、この相対移動に対する抗力を発揮すると共に、緩衝作用を発揮する。
2つの空隙部28のそれぞれには、ゴム製の第2弾性部材34が配置されている。第2弾性部材34は同一形状とされており、外側円筒体24と内側円筒体22の双方に接触している。そして、内側円筒体22と外側円筒体24との相対移動により、矢印A方向に圧縮弾性変形される。本実施形態では特に、最終的な製品形状よりも外側円筒体24を大径に成型しておき、空隙部28に第2弾性部材34を配置したのち、外側円筒体24を加締める(外側から縮径させる)ことにより、第2弾性部材34を外側円筒体24と内側円筒体22の間で挟み込むようにして圧着させている。もちろん、このような加締めによらず、第2弾性部材34を空隙部28に圧入してもよい。
第2弾性部材34は、外周側から内周側に向かって段階的に幅(周方向の長さ)が短くなる形状(いわゆる階段形状)とされており、外側段部36Bが外側仕切部材26Bと矢印A方向に所定のクリアランス38Bを開けて対向している。また、内側段部36Aは、内側仕切部材26Aと矢印A方向に、クリアランス38Bよりも短い所定のクリアランス38Aを開けて対向している。
次に、本実施形態のバネ構造体12の作用を説明する。
鉄道車両において、軸部材14と軸箱16とが所定の位置を維持している状態、すなわち、これらが相対移動していない状態では、図2に示すように、内側円筒体22と外側円筒体24とは中心が一致しており(中心軸CA)、第1弾性部材32及び第2弾性部材34は、弾性変形していない。
ここで、軸部材14と軸箱16とが車両前後方向に相対移動(振動を含む)した場合を考えると、内側円筒体22と外側円筒体24の中心もずれるため、第1弾性部材32が弾性変形し、軸部材14と軸箱16との相対移動に抗力を作用させると共に、緩衝作用を発揮する。
また、2つの第2弾性部材34のうち、一方の第2弾性部材34では、矢印A方向に圧縮弾性変形される(図3及び図4における右側の第2弾性部材34を参照)。これにより、クリアランス38A、38Bも徐々に短くなっていくが、クリアランス38Aはクリアランス38Bよりも短いため、第2弾性部材34の圧縮弾性変形により、まず、クリアランス38Aが解消されて、内側段部36Aが内側仕切部材26Aに接触する(図3の状態)。さらに第2弾性部材34が圧縮弾性変形すると、クリアランス38Bも解消されて、外側段部36Bが外側仕切部材26Bに接触する(図4の状態)。
ここで、図5には、このように第2弾性部材34がクリアランス38A、38Bを縮めながら圧縮弾性変形する過程における、圧縮量と荷重との関係がグラフにより定性的に示されている。このグラフにおいて、第2弾性部材34が圧縮弾性変形を開始する時点をT0、クリアランス38Aが解消される時点をT1、クリアランス38Bが解消される時点をT2でそれぞれ示している。
このグラフから分かるように、第2弾性部材34の圧縮弾性変形の開始からクリアランス38Aが解消されるまでの間(T0〜T1の間、以下「第1段階」という)では、第2弾性部材34は内側円筒体22と外側円筒体24とで圧縮弾性変形されるため、直線の傾きが相対的に緩やかになっている。第2弾性部材34を圧縮させるために必要な荷重も相対的に小さくなっており、第2弾性部材34は、実質的に柔らかい状態になっている。
クリアランス38Aが解消されてから、クリアランス38Bが解消されるまでの間(T1〜T2の間、以下「第2段階」という)では、第2弾性部材34は、さらに内側仕切部材26Aと外側円筒体24との間でも圧縮弾性変形されるため、直線の傾きが第1段階と比較して相対的に急になっている。すなわち、第2段階では、第2弾性部材34を圧縮させるために必要な荷重も相対的に大きくなっており、第2弾性部材34は、第1段階よりも硬い状態になっている。
さらに、クリアランス38Bが解消された以降(T2よりもグラフにおいて右側、以下「第3段階」という)では、第2弾性部材34は、さらに外側仕切部材26Bと外側円筒体24との間でも圧縮弾性変形されるため、直線の傾きが第2段階と比較して相対的に急になっている。第3段階では、第2弾性部材34を圧縮させるために必要な荷重が、第2段階よりもさらに大きくなっており、第2弾性部材34は、第2段階よりも硬い状態になっている。
このように、本実施形態のバネ構造体12では、第2弾性部材34の圧縮弾性変形の初期において、実質的なバネ定数を小さく(すなわち柔らかく)している。したがって、従来と比較して、第2弾性部材34に内側円筒体22あるいは外側円筒体24が衝撃的に当たることが抑制され、鉄道車両における乗り心地が改善される。
また、第2弾性部材34が大きく圧縮弾性変形した場合には、実質的なバネ定数を大きく(すなわち硬く)なるので、第2弾性部材34に、内側円筒体22と外側円筒体24との過大な相対移動を抑制する効果(大変位に対するストッパー効果)を発揮させることが可能となる。
特に、本実施形態では、外側円筒体24を加締めることで、第2弾性部材34を外側円筒体24と内側円筒体22の間で挟み込むようにして圧着させるか、もしくは、第2弾性部材34を空隙部28に圧入する方法により、所定の位置に保持している。これによれば、第2弾性部材34として、第1弾性部材32とは異なる材質(物性)の弾性材料を用いて、所望の特性を得ることが容易になる。また、第1弾性部材32及び第2弾性部材34としては、ゴムに限定されず、金属製あるいは樹脂製の板バネやコイルバネ等であってもよい。
もちろん、第2弾性部材34をゴム製とし、たとえば外側円筒体24や内側円筒体22に加硫接着してもよく、この構成では、第2弾性部材34を空隙部28の所定位置により確実に保持できるようになる。なお、第2弾性部材34を外側円筒体24や内側円筒体22に加硫接着する場合には、第1弾性部材32(ゴム製)の加硫接着工程と同一の工程で行うことが、製造方法の簡素化(作り易さ)の点で好ましい。たとえば、第2弾性部材34として、第1弾性部材32と同一の材料を用いるか、もしくや略同様の条件(環境)で加硫接着されるものを用いればよい。後者の場合は、第2弾性部材34として、第1弾性部材32とは異なる材質(物性)の弾性材料を用いることもできる。
また、第2弾性部材34は、必ずしも、外側円筒体24や内側円筒体22に接触している必要はなく、隙間を開けていてもよい。たとえば、外側円筒体24や内側円筒体22から保持部材を延出させておき、この保持部材によって第2弾性部材34を保持すればよい。図6に示す変形例では、第2弾性部材34が内側円筒体22から離間している。ただし、上記実施形態のように、第2弾性部材34を外側円筒体24と内側円筒体22の双方に接触させておくと、外側円筒体24と内側円筒体22の相対移動の初期から、第2弾性部材34を圧縮弾性変形させることができ、好ましい。これに対し、第2弾性部材34を外側円筒体24や内側円筒体22から離間させておくと、第1弾性部材32及び第2弾性部材34が、お互いの弾性特性に及ぼす影響が小さくなり、チューニングをしやすくなる。
また、上記では、本発明の仕切部材として、内側仕切部材26Aと外側仕切部材26Bの2種類を備えたものを上げているが、さらに多くの仕切部材を配置して、内側円筒体22と外側円筒体24の間をより多くの層に仕切ってもよい。そして、仕切部材の数に合わせて第2弾性部材34の段部の数も多くすれば、より多段階で第2弾性部材34を仕切部材に順に接触させていくことが可能となる。
本発明に係る第1連結部材及び第2連結部材としても、上記の内側円筒体22及び外側円筒体24に限定されない。すなわち、第1連結部材及び第2連結部材は円筒状に形成されている必要はなく、さらに、第2連結部材は、第1連結部材を全周に亘って取り囲んでいる必要もない。たとえば、第1連結部材は、円柱状あるいは角柱状に形成されていてもよい。第2連結部材としても、第1連結部材を囲む周方向に分割された複数の板部材で構成されていてもよい。上記実施形態のように、第1連結部材及び第2連結部材を円筒状に形成すると、第1連結部材と第2連結部材との相対移動時における緩衝作用において方向依存性が少なくなる(好ましくは無くなる)ので好ましい。
12 バネ構造体
14 軸部材
16 軸箱
18 ボルト
22 内側円筒体(第1連結部材)
24 外側円筒体(第2連結部材)
26 仕切部材
26A 内側仕切部材
26B 外側仕切部材
28 空隙部
30 弾性積層体
32 第1弾性部材
34 第2弾性部材
36A 内側段部
36B 外側段部
38A クリアランス
38B クリアランス

Claims (5)

  1. 相対移動する2つの移動部材のいずれか一方に連結される第1連結部材と、
    前記移動部材の他方に連結され、前記第1連結部材との間に間隙を構成して対向する対向面を備えた第2連結部材と、
    前記第1連結部材と前記第2連結部材との間で前記第2連結部材の対向面に沿った方向に延在されて第1連結部材と第2連結部材との間隙を仕切ると共に、この延在方向で間隙の一部を第1連結部材と第2連結部材との空隙部として残すように配置される複数の仕切部材と、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材と前記仕切部材の間、及び仕切部材同士の間に配置され第1連結部材と第2連結部材との相対移動により弾性変形する第1弾性部材と、
    前記空隙部に配置されて前記第1連結部材と前記第2連結部材との相対移動により圧縮弾性変形すると共に、当該圧縮弾性変形の方向と直交する方向で複数の前記仕切部材のそれぞれとの間に異なる長さのクリアランスを構成する第2弾性部材と、
    を有するバネ構造体。
  2. 前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とが、互いに異なる種類の弾性体で構成されている請求項1に記載のバネ構造体。
  3. 前記第1弾性体が前記第1連結部材、前記第2連結部材及び前記仕切部材に加硫接着されたゴムであり、
    前記第2弾性体が前記第1連結部材及び前記第2連結部材に加硫接着されたゴムである請求項1又は請求項2に記載のバネ構造体。
  4. 前記第2弾性部材が、前記圧縮弾性変形の方向で前記第1連結部材と前記第2連結部材の双方に接触している請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のバネ構造体。
  5. 前記第1連結部材体が円筒状に形成された内側円筒体とされ、
    前記第2連結部材が、前記第1弾性部材及び前記第2弾性部材の自然状態で前記内側円筒体と同心の円筒状に形成された外側円筒体とされている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のバネ構造体。
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