JP5622462B2 - 難燃性繊維シート - Google Patents
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Description
そして、本発明の請求項1によれば、難燃性繊維シートは、繊維シートの質量の60〜80質量%の難燃剤カプセルが添加されてなるため、難燃性の性能を満足すると共に、電子部品や金属部品の腐食の発生を防ぐ効果を示す。
繊度2.2dtexで繊維長51mmの難燃性レーヨン繊維(レンチング社製、LENZIN FR 2.2*51)、繊度2.2dtexで繊維長51mmのPPS繊維(東レ株式会社製、東レPPS S-301)、繊度1.7dtexで繊維長51mmの難燃性ポリエステル繊維(東洋紡績社製、トウヨウボウエステル 1.7*51-G08)を用意した。
次いで、難燃性レーヨン繊維40質量%、PPS繊維30質量%、難燃ポリエステル繊維30質量%とを混合し、カード機により開繊して繊維ウエブを形成した後、針密度10本/cm2でニードルパンチ処理を施して、目付50g/m2、厚さ10mmの不織布を製造した。
難燃剤成分としてポリリン酸アンモニウム(リン系難燃剤)をシリコーン樹脂(シラン系樹脂)で被覆した難燃剤カプセルを、水に分散させてなる、難燃剤(日華化学社製、製品名:ニッカファイノンHF−36)と、バインダとしてアクリル酸エステル共重合体エマルジョン(DIC株式会社、製品名:ディックナールDS−23)を用意し、難燃剤カプセルの質量とバインダの固形分質量が(難燃剤カプセルの質量:バインダの固形分質量)=(100:80)となるように混合して接着剤を製造した。
次いで、(繊維シートの製造方法)の項で得られた不織布に、該接着剤を1m2あたり固形分質量が54gとなるように塗布して、150℃に設定したドライヤーにより乾燥することで、難燃性繊維シート(目付:104g/m2、厚さ:0.55mm)を製造した。
なお、難燃性繊維シートにおける難燃剤カプセルの添加質量は1m2あたり30gであるため、不織布質量の60質量%の難燃剤カプセルが添加されてなる、難燃性繊維シートであった。
実施例1で使用した、難燃剤カプセルの質量とバインダの固形分質量が(難燃剤カプセルの質量:バインダの固形分質量)=(100:100)となるように混合して接着剤を製造した。
次いで、(繊維シートの製造方法)の項で得られた不織布に、該接着剤を1m2あたり固形分質量が80gとなるように塗布して、150℃に設定したドライヤーにより乾燥することで、難燃性繊維シート(目付:130g/m2、厚さ:0.55mm)を製造した。
なお、難燃性繊維シートにおける難燃剤カプセルの添加質量は1m2あたり40gであるため、不織布質量の80質量%の難燃剤カプセルが添加されてなる、難燃性繊維シートであった。
(繊維シートの製造方法)の項で得られた不織布に、実施例1で使用した接着剤を1m2あたり固形分質量が76.5gとなるように塗布したこと以外は、実施例1と同様にして、難燃性繊維シート(目付:126.5g/m2、厚さ:0.55mm)を製造した。
なお、難燃性繊維シートにおける難燃剤カプセルの添加質量は1m2あたり42.5gであるため、不織布質量の85質量%の難燃剤カプセルが添加されてなる、難燃性繊維シートであった。
(繊維シートの製造方法)の項で得られた不織布に、実施例2で使用した接着剤を1m2あたり固形分質量が55gとなるように塗布したこと以外は、実施例2と同様にして、難燃性繊維シート(目付:105g/m2、厚さ:0.55mm)を製造した。
なお、難燃性繊維シートにおける難燃剤カプセルの添加質量は1m2あたり27.5gであるため、不織布質量の55質量%の難燃剤カプセルが添加されてなる、難燃性繊維シートであった。
図1をもとに、難燃性繊維シートの腐食性の評価方法を説明する。
(i)実施例1〜2ならびに比較例1〜2で得られた各々の難燃性繊維シートを、縦:3cm、横:1.3cmの短冊状に切り取って、各々の難燃性繊維シートに対応する試験片(12)とした。
(ii)長方形状の亜鉛メッキ鋼板(11a、縦:5cm、横:8cm、重さ:40g)の一方の主面上に、各々の難燃性繊維シートの試験片(12)を離間させて配置した(図1(a)参照)。さらに同じ大きさのもう一枚の亜鉛メッキ鋼板(11b、縦:5cm、横:8cm、重さ:40g)を用いて、各々の難燃性繊維シートの試験片(12)を亜鉛メッキ鋼板(11a、11b)で挟み込んだ。
(iii)その状態のまま、亜鉛メッキ鋼板(11b)の紙面上の上方向から、亜鉛メッキ鋼板(11b)自身の質量以外の荷重をかけることなく、室温:45℃、湿度:90%の条件下において24時間放置した後、亜鉛メッキ鋼板(11b)と各々の難燃性繊維シートの試験片(12)を、亜鉛メッキ鋼板(11a)上から除いた(図1(b)参照)。
(iv)亜鉛メッキ鋼板(11a)の主面における、各々の難燃性繊維シートの試験片が鋼板と接していた箇所(13)の変化を目視で確認し、次の基準にて評価を行った。
○:変化は生じていなかった。
×:白く変色していた。
腐食性を評価した結果の写真を(図3)に示した。
なお、本腐食性評価において亜鉛メッキ鋼板(11a)に変化が生じないことは、難燃性繊維シートにより亜鉛メッキ鋼板(11a)に、リン酸亜鉛の発生による腐食が生じていないことを指し、部位が白く変色していることは、難燃性繊維シートにより亜鉛メッキ鋼板(11a)に、リン酸亜鉛の発生による腐食が生じたことを示すものである。
実施例1〜2ならびに比較例1〜2で得られた各々の難燃性繊維シートを、縦:125cm±5cm、横:13cmの短冊状に切り取って、各々の難燃性繊維シートに対応する試験片としてクランプに垂直に取付け、UL94垂直燃焼試験に則って、20mm炎による10秒間接炎を2回行い、その燃焼挙動により「V-0に適合」、「V-1あるいはV-2に適合」、「不適合」の判定を行うことで、試験片の難燃性を評価した。なお、難燃性の評価基準を(表1)にまとめた。
図2をもとに、難燃性繊維シートの剥離強度の評価方法を説明する。
(i)実施例1〜2ならびに比較例1〜2で得られた各々の難燃性繊維シートの、一方の主面の全体に、接着機(アサヒ繊維機械(株)製、品番:JR−600)を用い、温度60℃、圧力0.29MPa、接着時間10秒の条件で、両面テープを貼り合わせた。
(ii)一方の主面の全体に両面テープが貼り合わせられた、実施例1〜2ならびに比較例1〜2で得られた各々の難燃性繊維シートを、縦:6cm、横:1.2cmの短冊状に切り取って、各々の難燃性繊維シートに対応する試験片(12’)とした。
(iii)正方形状のアルミ板(AL1、AL2、一辺:6cm、重さ40g)を2枚用意し端部同士で当接させ、正方形状のアルミ板(AL1、AL2)同士の境界線と各試験片(12’)の長手方向が直交するように、両面テープによって各試験片(12’)を、2枚の正方形状のアルミ板(AL1、AL2)の主面上に接着した。
なお、一方の正方形状のアルミ板(AL2)と各試験片(12’)は、各試験片(12’)の長手方向と3mm、もう一方の正方形状のアルミ板(AL1)と各試験片(12’)は、各試験片(12’)の長手方向と57mm接着する態様で接着を行った。(図2(a)参照)。
(iv)一方の正方形状のアルミ板(AL2)を折り曲げ、正方形状のアルミ板同士(AL1、AL2)のなす角度を90°とした(図2(b)参照)。
(v)正方形状のアルミ板同士(AL1、AL2)のなす角度が90°の時に、各試験片(12’)と正方形状のアルミ板のいずれか(AL1、AL2)の間に剥離が生じるかどうか、あるいは、各試験片(12’)の層間に剥離が生じるかどうかを確認し、次の基準にて剥離強度の評価を行った。
○:剥離は生じなかった。
×:剥離が生じた。
各試験片(12’)といずれかのアルミ板(AL1、AL2)の間に剥離が生じた、あるいは、各試験片(12’)の層間に剥離が生じた難燃性繊維シートは、様々な形状の対象物へと追従させることが困難であるため、緩衝材として使用するのに不適な難燃性繊維シートであることを意味する。
更に、実施例1〜2の難燃性繊維シートは剥離強度に優れるため、緩衝材として使用するのに適した難燃性繊維シートであった。
12、12’・・・難燃性繊維シートの試験片
13・・・難燃性繊維シートの試験片が鋼板と接していた箇所
AL1、AL2・・・アルミ板
Claims (1)
- 難燃剤をシラン系樹脂で被覆してなる難燃剤カプセルが、繊維シートに対して、繊維シート質量の60〜80質量%添加されている緩衝材として使用する難燃性繊維シートであって、電子部品又は金属部品と接触して使用するものであり、しかも両面テープ又は接着剤で固定して使用する難燃性繊維シート。
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