JP5621628B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
この発明は、排塵処理室の排塵口から排出される処理物中の穀粒や枝梗付着粒が、第2篩い選別部上の藁屑と合流しないものとし、脱穀装置外部への連れ出しを防止して穀粒回収率を高めることを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、扱胴(10)を軸架した脱穀室(11)の後部に、排塵処理胴(31)を軸架した排塵処理室(30)の前部を連通し、該脱穀室(11)及び排塵処理室(30)の下側に配置した選別室(18)内には、前部の移送棚(22)と中間部の第1篩い選別部(23,24)と後部の第2篩い選別部(25)を有した揺動選別棚(20)を設け、前記第2篩い選別部(25)の上方に排塵ファン(43)を設けると共に、揺動選別棚(20)の下側には、選別風を送風する唐箕(16)と、第1篩い選別部(23,24)から漏下した一番物を回収する一番物回収部(19A)と、第2篩い選別部(25)から漏下した二番物を回収する二番物回収部(19B)とを前側からこの順に備えた脱穀装置において、前記第2篩い選別部(25)の上側に、揺動選別棚(20)と一体で揺動する上段篩い選別部(25b)を設け、該上段篩い選別部(25b)から漏下した処理物を前記第2篩い選別部(25)を迂回してニ番物回収部(19B)へ案内する迂回路(25h)を設けたことを特徴とする脱穀装置とした。
請求項2に記載の発明は、前記迂回路(25h)を、第2篩い選別部(25)を貫通させて設け、該迂回路(25h)下端の開口部(25g)をニ番物回収部(19B)の上方に臨ませたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置とした。
請求項3に記載の発明は、前記迂回路(25h)を、排塵処理室(30)の後端部下方に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置とした。
請求項4に記載の発明は、前記迂回路(25h)を、排塵ファン(43)側に偏倚させて設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置とした。
請求項5に記載の発明は、前記迂回路(25h)を、揺動選別棚(20)の左右両側端部に夫々設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置とした。
請求項6に記載の発明は、前記上段篩い選別部(25b)の下側に、該上段篩い選別部(25b)から漏下した処理物を迂回路(25h)の入口へ案内する案内板(25e)を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の脱穀装置とした。
請求項7に記載の発明は、前記上段篩い選別部(25b)の上側において、排塵処理室(30)の後端部に開口した排塵口(33a)と排塵ファン(43)のケーシング(45)に開口した吸塵口(44)とを左右に対向させて配置したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の脱穀装置とした。
請求項8に記載の発明は、前記第2篩い選別部(25)と上段篩い選別部(25b)との間に、該第2篩い選別部(25)上を後方へ移送される処理物が通過可能な空間部(25a)を形成したことをと特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の脱穀装置とした。
請求項2に記載の発明によると、上記請求項1に記載の発明の効果を奏するうえで、迂回路(25h)を第2篩い選別部(25)を貫通させて設け、この迂回路(25h)下端の開口部(25g)をニ番物回収部(19B)の上方に臨ませることで、迂回路(25h)を通過する穀粒や枝梗付着粒をニ番物回収部(19B)へ円滑に案内することができ、回収効率が向上する。
請求項3に記載の発明によると、上記請求項1又は請求項2に記載の発明の効果を奏するうえに、迂回路(25h)が排塵処理室(30)の後端部下方に配置されることで、排塵処理室(30)後端部から斜め内側に放擲される処理物中の藁屑が迂回路(25h)に直接入り込むことが少なくなり、ニ番物回収部(19B)への藁屑の混入を少なくして選別精度を高めることができる。
請求項4に記載の発明によると、上記請求項1又は請求項2に記載の発明の効果を奏するうえに、迂回路(25h)が排塵ファン(43)側に偏倚することで、上段篩い選別部(25b)上から迂回路(25h)へ漏下する際に排塵ファン(43)による風選作用が与えられ、ニ番物回収部(19B)への藁屑の混入を少なくして選別精度を高めることができる。
請求項5に記載の発明によると、上記請求項1又は請求項2に記載の発明の効果を奏するうえに、迂回路(25h)を左右に分岐させることで、上段篩い選別部(25b)から漏下する処理物量が増加しても、迂回路(25h)に詰まりを来たしにくくなり、選別能率を高めることができる。
請求項6に記載の発明によると、上記請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果を奏するうえに、上段篩い選別部(25b)の下側に設けた案内板(25e)によって、上段篩い選別部(25b)から漏下した処理物を迂回路(25h)の入口へ円滑に案内することができ、穀粒の回収効率を高めることができる。
請求項7に記載の発明によると、上記請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明の効果を奏するうえに、排塵処理室(30)の後端部の排塵口(33a)から上段篩い選別部(25b)上へ排出された処理物を、この上段篩い選別部(25b)上で篩い選別しながら、この処理物中の藁屑を排塵ファン(43)によって吸い出すことで、処理物中の穀粒の選別精度を高め、穀粒の回収率を向上させることができる。
請求項8に記載の発明によると、上記請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の発明の効果を奏するうえに、第2篩い選別部(25)上を移送される藁屑を、上段篩い選別部(25b)の下側を通過させて外部へ排出することができ、選別能率を高めることができる。
図5に示すように、脱穀室11には、扱胴10が略水平に軸装されており、この扱胴10の主として下方側は扱網15により包囲されており、扱網15の下方には唐箕16の唐箕ケーシング17が設けられている。扱胴10の外周面上には、多数の扱歯10aが設けられている。
図5、図8、図9、図10〜図12に示すように、脱穀室11の下流側の部位(後部)には、扱胴10の後部外周に近接して配置した中間隔壁(仕切板)11Kを設け、この中間隔壁11Kの前側に、この中間隔壁11Kにより仕切られた排塵処理室導入部11Eを形成する。この排塵処理室導入部11Eの底面は格子状に形成し、下方の揺動選別棚20へ落下させる排塵口11Hを形成する。扱胴10の下流側端部(後端部)は、中間隔壁11Kを貫通して、この中間隔壁11Kの後側に形成された回収室11F内まで延設する。この中間隔壁11Kは脱穀室11の機枠に対して固定されている。この回収室11F内における扱胴10の外周面上には、脱穀後の穀稈(排藁)に刺さり込んだ穀粒を掻き落として(または払い落として)分離する板状の多数の分離歯10bが設けられている。また、扱胴10の後端の後側に配置した後側壁11Lによって、扱胴10の回転軸10Sの後端部が軸受けされている。
また、図12に示すように、この回収室11Fにおける扱胴10の下側外周に沿って、円弧状に形成した受け板(支持部材)10cを配置する。この受け板10cによって脱穀後の穀稈を支持し、この穀稈を、分離歯10bの回転軌跡(作用域)内に案内するものである。この受け板10cは、穀稈の株元側の部位を支持する範囲にのみ設け、穀稈の穂先側には設けない。即ち、この受け板10cは、穀稈供給搬送装置12側から扱胴10の回転軸10Sの軸芯10Pの略直下の位置までの範囲に設け、この軸芯10Pよりも脱穀室11の奥側となる部位には受け板10cを設けない。これにより、受け板10cの奥側端部と排塵処理室30の間の部位は、開放幅Tにわたって下方へ開放される。
また、図9に示すように、この受け板10cには、平面視において扱胴10の軸芯10P方向に対して角度θだけ傾斜した多数の長孔10dを形成する。そして、この受け板10cは、脱穀後の穀稈を支持するだけでなく、後述する唐箕16から送風される選別風を遮断することで、長孔10dからの穀粒の漏下を促進する。
この脱落した穀粒や枝梗付着粒は、前記開放幅Tの部位、受け板10cの後端部、および長孔10dから、下方の揺動選別棚20上へ落下し、選別された後に、穀粒は一番物回収部19Aに取り込まれてグレンタンク5に貯留される。
図5に示すように、脱穀室11の下方には唐箕16の送風により穀粒と異物を選別するための選別室18が形成されており、選別室18内の上部には唐箕16の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動選別棚20により構成した揺動選別装置21が設けられている。
図6に示すように、揺動選別棚20の始端部(前端部)は、唐箕ケーシング17の上方に位置する移送棚22として形成されている。移送棚22の構成は任意であり、移送方向下流側を低く傾斜させたり、あるいは、移送棚22の上面に突起や凹凸を設けたりして、揺動選別装置21の移送方向下流側のグレンシーブ23に向けて扱網15からの漏下物を移送できればよい。
尚、上記グレンシーブ23及びチャフシーブ24を請求項において「第1篩い選別部」と称し、上記ストローシーブ25を請求項において「第2篩い選別部」と称する。
しかして、図5〜図7、図13、図14に、この発明の第1実施例を示す。
即ち、前記ストローシーブ25の上側に、該ストローシーブ25上の藁屑等の処理物が後方へ通過可能な空間部25aを隔てて上段シーブ25bを配置する。この上段シーブ25bを、請求項において「上段篩い選別部」と称する。
該上段シーブ25bは、平面視で矩形に形成した枠体25cに対して、ストロ−シーブ25よりも前後幅(上下幅)が小さい矩形の板体を、枠体25cの左右の側板25d,25d間に渡架しながら、ストローシーブ25の板体配置間隔よりも狭い間隔で多数配列して形成する。
前記枠体25cは、揺動選別棚20の左右の側壁20a,20aに対してボルト締結(図示省略)により着脱自在な構成とする。
そして、前記上段シーブ25bの下側には、脱穀装置3の背面視において排塵処理室30側ほど低くなるように左右方向に傾斜した流下案内板25eを、枠体25cに固定して配置する。該流下案内板25eの傾斜下端部には、角筒25fの上端を取り付け、この角筒25fの下部を、ストローシーブ25を貫通させて下方へ突出させる。これにより、角筒25fの下端に開口した迂回出口25gが、ニ番物回収部19Bの上方に臨む。上記角筒25f内の空間(流下路)25hを、請求項において「迂回路」と称し、上記流下案内板25eを、請求項において「案内板」と称し、迂回出口25gを、請求項において「開口部」と称する。
そして、図13に示すように、上段シーブ25bの上側において、排塵処理室30の後端部に開口した排塵口33aと、後述する吸引排塵ファン43のケーシング45の内側面に開口した吸塵口44とを左右に対向させて配置する。また、前記角筒25fは、排塵処理室30の直下方に配置される。前記吸引排塵ファン43を、請求項において「排塵ファン」と称する。
これにより、迂回路25hは、排塵処理室30の後端部下方に配置される。
また、図15、図16に、この発明の第2実施例を示す。即ち、上記角筒25fの配置を左右逆に配置した構成であり、迂回路25hは、吸引排塵ファン43のケーシング45の内側面に開口した吸塵口44側に偏倚した部位に配置される。
また、図17、図18に、この発明の第3実施例を示す。即ち、2つの角筒25f,25fを左右の側板25d,25dの内側面に沿わせて夫々設け、揺動選別棚20の左右両端部に迂回路25h,25hを夫々形成する。この左右の角筒25f,25fの上端部には、左右中央部が最も高く、左右側部に至るに従い低くなるように左右に夫々傾斜した流下案内板25e,25eの下端部を接続する。
図8、図9、図11、図12に示すように、連通口35を介して脱穀室11と連通した排塵処理室30の内部には、扱胴10の軸心と略平行な排塵処理胴31が軸装されている。排塵処理胴31の揺動選別棚20と反対側(正面に向かって左側)は側板32により包囲され、排塵処理胴31の揺動選別棚20側(正面に向かって右側)は処理物排出口33が設けられている。排塵処理胴31の外周面のうち、処理物の移送方向の終端部(後端部)には羽根体34が設けられ、これよりも始端側には排塵処理歯36が設けられている。
以上の選別室、排塵処理室の構成により、排塵処理室30に供給された処理物は、回転する排塵処理胴31により解砕、処理されつつ終端側に移動する過程で、処理物排出口33から揺動選別棚20上に排出され、また、排塵処理室30の終端後面は閉塞されており、ここに至った処理物は、羽根体34により、排塵処理室30の後端部内側面側に形成された排塵口33aから、内側下方へ放擲され、上段篩い選別部25b上に至る。
そして、この処理物のうち、穀粒や枝梗付着粒は、上段篩い選別部25bの間隙部から漏下し、流下案内板25e上を傾斜下り側へ流下して迂回路25hの入口に至り、この迂回路25h内を経て下端の開口部25gからニ番物回収部19Bへ流下する。
また、揺動選別棚20のストローシーブ25上の藁屑等の処理物は、ストローシーブ25と上段篩い選別部25bとの間の空間部25a内を通過し、このストローシーブ25の後端から外部へ排出される。
これにより、揺動選別棚20後部の上段篩い選別部25bによって処理物を選別し、この上段篩い選別部25bから漏下した穀粒や枝梗付着粒を、第2篩い選別部25上の藁屑に合流させることなくニ番物回収部19Bへ案内して回収することができるので、第2篩い選別部25上の藁屑によって穀粒が連れ出されることが少なくなり、穀粒回収率を向上させることができる。
また、図15、図16に記載の第2実施例の構成によれば、迂回路25hが排塵ファン43側に偏倚することで、上段篩い選別部25b上から迂回路25hへ漏下する際に排塵ファン43による風選作用が与えられ、ニ番物回収部19Bへの藁屑の混入を少なくして選別精度を高めることができる。
また、図17、図18に記載の第3実施例の構成によれば、迂回路25hを左右に分岐させることで、上段篩い選別部25bから漏下する処理物量が増加しても、迂回路25hに詰まりを来たしにくくなり、選別能率を高めることができる。
図8、図9、図10に示すように、排塵処理室30の前側には、二番コンベア27により回収された二番物を処理する二番処理室40が設けられている。二番処理室40内には、外周面に間欠螺旋羽根を有する二番処理胴41が排塵処理胴31と同心的かつ直列的に軸装されている。二番処理胴41の下方は、その終端部を除いて溝状の受板42により包囲されており、二番処理胴41の終端部(前端部)9の下方は、二番処理物還元口43aとして、揺動選別棚20の上流側における二番処理室40側の側部の上方に開口されている。また、二番処理胴41の始端側(後端側)上方には二番コンベア27から供給される二番物の供給口44が開口している。
図6に示すように、揺動選別棚20の終端部(後端部)の上方には吸引排塵ファン43の吸塵口44が開口している。吸引排塵ファン43は、排風口46を有するケーシング45により覆われている。図示例では、揺動選別棚20の上方空間の両側壁のうち排塵処理室30と反対側の側壁に、排塵処理室30と対峙するように吸引排塵ファン43が取り付けられ、その取り付け部位に吸塵口44が開口しているが、これらの取り付け位置は図示例に限定されるものではない。
図8、図9に示すように、脱穀装置3の後側では、脱穀室を通り脱穀を終えた穀稈、つまり排藁は排藁搬送装置14に引き継がれ、排藁搬送装置14の終端部から排藁処理装置としてのカッター装置48に排出される。この排藁搬送装置14に備える株元側搬送装置14Kの中間部には、扱胴10の回転軸10Sの後端部に取り付けたプーリー10Tから、伝動ベルト10Uと、入力プーリー10Vと、ベベルギヤケース10W内の伝動機構と、前記株元側搬送装置14Kと平行の穂先側搬送装置14Hを貫通して設けた出力軸10Xを介して動力が伝動される。そして、この株元側搬送装置14Kの後端部から、伝動軸10Yを介して穂先側搬送装置14Hの後端部に動力が伝動される。
カッター装置48は、上方から落下供給される排藁を一対のロータリーカッター刃49間に通して切断する構造のものである。ロータリーカッター刃49の外部側はフードにより覆われており、またロータリーカッター刃49の前側には、切断した排藁の切断藁屑を後方に落下するように案内するための切藁案内板50が設けられている。切藁案内板50は、上部が上側カッター刃49の下部とほぼ同じ高さに位置しており、下方に至るに従い後側に位置するように後下がりに傾斜し、切藁案内板50の下部は下側カッター刃49の下部より下方に位置している。カッター装置48に代えて他の排藁処理装置を用いることも可能である。
図6、図7に示すように、脱穀装置3の後側壁55には三番排塵口56が開口されており、揺動選別棚20の後部がこの三番排塵口56に臨むように構成されている。また、三番排塵口56を開閉する三番排塵口シャッタ57が設けられており、排塵処理室30の処理物排出口33から排出される排塵処理物に含まれる穀粒を、三番排塵口56から排出させずに、揺動選別棚20のチャフシーブ24又はストローシーブ25に供給し、篩い選別により回収することができる。よって、三番ロスの発生を防止して脱穀効率を向上できるようになる。また、排塵処理室30と吸引排塵ファン43の吸塵口44とは、揺動選別棚20を挟んで対峙するように配置されており、三番排塵口シャッタ57を閉めると、排塵処理室30から排出される排塵処理物が、吸引排塵ファン43の吸塵口44側に向かって広範に拡散するため、穀粒の回収効率が一層向上する。
図6に示すように、唐箕ケーシング17の送風口65は、上方に位置する上壁67と下方に位置する下壁68の間に開口しており、これら上壁67と下壁68の上下中間に風向案内部材66が設けられている。これにより、送風口65は、風向案内部材66と上壁67の間の上側風路74と、風向案内部材66と下壁68の間の下側風路75に区画されている。上壁67及び下壁68は図示例では板状をなしているが、これに限定されるものではない。
これにより、例えば低流量時や低速作業時には揺動選別棚20の下流側の選別風を低減することで機外飛散を低減し、揺動選別棚20の上流側への選別風を増加することで、稈切れや枝梗付着粒などの漏下を制限し、選別状態を良好に保つことができる。また、回収室11Fから落下する穀粒が、揺動選別棚20上から吹き上がる選別風によって後方へ飛ばされることが少なくなり、この穀粒が揺動選別棚20の後端から外部へ飛散しにくくなり、穀粒の回収効率を高めることができる。
風向案内部材66及び上壁67の傾斜角は揺動選別棚20上の処理物量に関係なく固定としても良い。しかし、風力選別における適切な風向及び風量は処理物量によって異なる。例えば低流量時や低速作業時には揺動選別棚20の下流側の選別風を低減することで機外飛散を低減し、揺動選別棚20の上流側への選別風を増加することで、稈切れや枝梗付着粒などの漏下を制限するのが好ましく、高速作業時や高流量時において選別室から機外への選別風の抜けを促進し、還元量を抑制し、高速作業への適応性を高めるのが好ましい。よって、風向案内部材66及び上壁67の傾斜角は処理物量に関係なく固定とした場合、処理物量の増減により選別能力が低下するおそれがある。
11 脱穀室
16 唐箕
18 選別室
19A 一番物回収部
19B ニ番物回収部
20 揺動選別棚
22 移送棚
23 グレンシーブ(第1篩い選別部)
24 チャフシーブ(第1篩い選別部
25 ストローシーブ(第2篩い選別部)
25a 空間部
25b 上段篩い選別部
25e 案内板
25g 開口部
25h 迂回路
30 排塵処理室
31 排塵処理胴
33a 排塵口
43 排塵ファン
44 吸塵口
45 ケーシング
Claims (8)
- 扱胴(10)を軸架した脱穀室(11)の後部に、排塵処理胴(31)を軸架した排塵処理室(30)の前部を連通し、該脱穀室(11)及び排塵処理室(30)の下側に配置した選別室(18)内には、前部の移送棚(22)と中間部の第1篩い選別部(23,24)と後部の第2篩い選別部(25)を有した揺動選別棚(20)を設け、前記第2篩い選別部(25)の上方に排塵ファン(43)を設けると共に、揺動選別棚(20)の下側には、選別風を送風する唐箕(16)と、第1篩い選別部(23,24)から漏下した一番物を回収する一番物回収部(19A)と、第2篩い選別部(25)から漏下した二番物を回収する二番物回収部(19B)とを前側からこの順に備えた脱穀装置において、前記第2篩い選別部(25)の上側に、揺動選別棚(20)と一体で揺動する上段篩い選別部(25b)を設け、該上段篩い選別部(25b)から漏下した処理物を前記第2篩い選別部(25)を迂回してニ番物回収部(19B)へ案内する迂回路(25h)を設けたことを特徴とする脱穀装置。
- 前記迂回路(25h)を、第2篩い選別部(25)を貫通させて設け、該迂回路(25h)下端の開口部(25g)をニ番物回収部(19B)の上方に臨ませたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
- 前記迂回路(25h)を、排塵処理室(30)の後端部下方に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置。
- 前記迂回路(25h)を、排塵ファン(43)側に偏倚させて設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置。
- 前記迂回路(25h)を、揺動選別棚(20)の左右両側端部に夫々設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置。
- 前記上段篩い選別部(25b)の下側に、該上段篩い選別部(25b)から漏下した処理物を迂回路(25h)の入口へ案内する案内板(25e)を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の脱穀装置。
- 前記上段篩い選別部(25b)の上側において、排塵処理室(30)の後端部に開口した排塵口(33a)と排塵ファン(43)のケーシング(45)に開口した吸塵口(44)とを左右に対向させて配置したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の脱穀装置。
- 前記第2篩い選別部(25)と上段篩い選別部(25b)との間に、該第2篩い選別部(25)上を後方へ移送される処理物が通過可能な空間部(25a)を形成したことをと特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の脱穀装置。
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