JP5621228B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
GaN系トランジスタは、一部実用化が始まっているが、更なる特性向上のために、大電流動作時・高温環境下においても動作可能なものを開発することが必要である。
現在、GaN系トランジスタでは、オーミック電極としてAl層を含む電極が用いられ、配線として低抵抗配線材料であるAuからなる配線が用いられている。
この現象を防ぐために、Au配線とAl層との間にバリアメタル層としてTiWN層やTaN層などを設けることが考えられる。
そこで、バリアメタル層として単層のTaN層を用いたもの、即ち、Al層、TaN層、Au層を順に積層した構造のものについて、熱劣化加速実験(450℃;450℃アニール実験)を行なった。
ここでは、図3(a)に示すように、Au層のピーク位置における2θの値は、アニール処理前が155.9で、アニール処理後が158.4であった。また、TaN層のピーク位置における2θの値は、アニール処理前が34.8で、アニール処理後が35.4であった。
これに対して、熱劣化加速実験前後におけるTaN層の格子定数は、図3(a)に示すように、4.47Åから4.40Åになっており、−0.07Å変化していることがわかった。
また、上述のバリアメタル層として単層のTaN層を用いたもののほかに、バリアメタル層として、Ta層、TaN層を順に積層した構造を用いたもの、TaN層、Ta層を順に積層した構造を用いたものについても、熱劣化加速実験(450℃)を行なった。
そして、それぞれの構造について、バリアメタル層が崩壊し、Au−Al化合物ができるまでの時間[図4中、(a)に示す状態から(b)に示す状態になるまでの時間;反応時間]を計った。
GaN系トランジスタの更なる特性向上のためには、より高い電流密度での動作が必要であるため、より高い熱的安定性を有するバリアメタル層が必要である。
そこで、Au配線との密着性が強く、より高い熱的安定性を有するバリアメタル層を実現し、更なる特性向上、歩留まり向上を実現したい。
また、本半導体装置の製造方法は、GaN系半導体層を形成し、GaN系半導体層上方にAl層を含むオーミック電極を形成し、Al層上方にTa層、Ta層上方にTaN層、TaN層上方にPt層を順に積層してバリアメタル層を形成し、Pt層上方にAu配線を形成することを要件とする。
[第1実施形態]
第1実施形態にかかる半導体装置及びその製造方法について、図1を参照しながら説明する。
本GaN系トランジスタは、半導体基板上に、複数のGaN系半導体層を積層してなる半導体積層構造を備える。ここでは、図1に示すように、SiC基板1上に、i−GaN電子走行層2、i−AlGaN層3、n−AlGaN電子供給層4、n−GaN層5を順に積層させた半導体積層構造を備える。
なお、図1ではそのように図示していないが、本実施形態では、バリアメタル層11は、Al含有オーミック電極9,10上からSiN膜13上まで延びるように形成されている[図6(f)参照]。
そして、X解回折実験によって、図2に示すようなX線回折パターンが得られた。このX線回折パターン(図2参照)のピーク位置における2θの値から、ブラッグの式nλ=2dsinθにより、格子定数(ここではa軸)を求めた。
また、熱劣化加速実験前後におけるPt層16の格子定数は、図3(b)に示すように、3.96Åから3.91Åになっており、−0.05Å変化していることがわかった。
このように、TaN層15とAu層12との間にPt層16を設けることで、Al層、TaN層、Au層を順に積層した構造の場合[図3(a)参照]と比較して、熱劣化加速実験前後におけるTaN層15とAu層12との間に生じる格子定数の変位差が小さくなった。
また、上述の熱劣化加速実験(450℃)において、バリアメタル層11が崩壊し、Au−Al化合物ができるまでの時間[図4中、(a)に示す状態から(b)に示す状態になるまでの時間;反応時間]を計った。
これにより、トランジスタを動作させるために必要なボンディングワイヤを設ける際に、Au配線12が剥がれないため、本構造(Ta→TaN→Pt→Au構造)は、従来構造(TaN→Au構造)と比較して高い歩留まりを実現することができる(図5参照)。
なお、Al含有オーミック電極9,10とバリアメタル層11との間にTi層を設けても良い。つまり、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8と、バリアメタル層11の最下層のTa層14との間にTi層(密着層)を設けても良い。これにより、Al含有オーミック電極9,10とバリアメタル層11との間の密着性を向上させることができる。この結果、熱的安定性も向上することになる。
なお、ここでは、Al層8を含むオーミック電極9,10、バリアメタル層11、Au配線12を形成する工程を中心に説明する。ゲート電極6を形成する工程については、通常どおりであるため、説明を省略している。
次に、図6(b)に示すように、例えばフォトリソグラフィを用いて、オーミック電極形成予定領域(ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域)のレジスト17に開口部18を設ける。そして、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチングによって、オーミック電極形成予定領域(ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域)のn−GaN層5を除去する。なお、この際、n−GaN層5を少し残しても良いし、n−AlGaN電子供給層4を少し削っても良い。また、オーミック電極形成予定領域をオーミック電極部ともいい、ソース電極形成予定領域をソース電極部ともいい、ドレイン電極形成予定領域をドレイン電極部ともいう。
その後、図6(d)に示すように、例えばドライエッチングにより、ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域のSiN膜13に開口部を設ける。なお、ここでは、ドライエッチングによって絶縁膜13をエッチングするようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、ウェットエッチングやイオンミリング等の他の方法によってエッチングするようにしても良い。
なお、Al含有オーミック電極9,10とバリアメタル層11との間の密着性を向上させるために、Al含有オーミック電極9,10とバリアメタル層11との間にTi層を設けても良い。この場合、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8上に、Ti層、Ta層14、TaN層15を順に例えばスパッタ法により形成すれば良い。これにより、GaN系トランジスタは、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8と、バリアメタル層11の最下層のTa層14との間に、密着層としてのTi層を備えるものとなる。
ここで、スパッタ法によるTa層14の形成時の条件は、例えば真空度(圧力)1.3Pa、電力1kWである。また、第1Au層12A,Ti層の形成時の条件は、例えば真空度(圧力)0.67Pa、電力1kWである。また、Pt層16の形成時の条件は、真空度(圧力)2.67Pa、電力1kWである。また、TaN層15の形成時の条件は、例えば真空度(圧力)1.3Pa、電力1kWであり、TaN金属の窒素含有率は50%である。また、ターゲット−基板間距離は例えば100mmである。
このようにして、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8上に、Ta層14、TaN層15、Pt層16を順に積層してバリアメタル層11を形成する。そして、バリアメタル層11の最上層のPt層16上に、第1Au層12Aと第2Au層12BとからなるAu配線12を形成する。
したがって、本実施形態にかかる半導体装置及びその製造方法によれば、Au配線12との密着性が強く、より高い熱的安定性を有するバリアメタル層11を実現することができ、更なる特性向上、歩留まり向上を実現することができるという利点がある。
つまり、Au配線12がバリアメタル層11から剥がれることがないため、歩留まりが高く、また、バリアメタル層11がより高い熱的安定性を有するため、信頼性の高いトランジスタを提供することができるという利点がある。
[第2実施形態]
第2実施形態にかかる半導体装置及びその製造方法について、図7、図8を参照しながら説明する。
本半導体装置(GaN系トランジスタ)は、図7に示すように、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8とAu配線12との間に設けられるバリアメタル層11Aが、Pt層16上に、さらにTa層20、Pt層21を順に積層した構造を有する。なお、図7では、上述の第1実施形態(例えば図1参照)と同一のものには同一の符号を付している。
このようなTa層14、TaN層15、Pt層16、Ta層20、Pt層21を順に積層した構造を有するバリアメタル層11Aを備えるもの、即ち、Al層8、Ta層14、TaN層15、Pt層16、Ta層20、Pt層21、Au層12を順に積層した構造のものについて、熱劣化加速実験(450℃)を行なった。
この結果、図4(c)に示すように、本実施形態のバリアメタル層11A(Ta→TaN→Pt→Ta→Pt構造)は、上述の第1実施形態のバリアメタル層11(Ta→TaN→Pt構造)よりも、熱的安定性が高くなることがわかった。つまり、Ta層14、TaN層15、Pt層16、Ta層20、Pt層21を順に積層した構造を有するバリアメタル層11Aは、Ta層14、TaN層15、Pt層16を順に積層した構造を有するバリアメタル層11よりも、熱的安定性が高くなることがわかった。
これにより、トランジスタを動作させるために必要なボンディングワイヤを設ける際に、Au配線12が剥がれないため、本構造(Ta→TaN→Pt→Ta→Pt→Au構造)は、従来構造(TaN→Au構造)と比較して高い歩留まりを実現することができる(図5参照)。
なお、その他の構成については、上述の第1実施形態の場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、ここでは、Al層8を含むオーミック電極9,10、バリアメタル層11A、Au配線12を形成する工程を中心に説明する。ゲート電極6を形成する工程については、通常どおりであるため、説明を省略している。
次に、上述の第1実施形態の場合と同様に、図8(b)に示すように、例えばフォトリソグラフィを用いて、オーミック電極形成予定領域(ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域)のレジスト17に開口部18を設ける。そして、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチングによって、オーミック電極形成予定領域(ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域)のn−GaN層5を除去する。なお、この際、n−GaN層5を少し残しても良いし、n−AlGaN電子供給層4を少し削っても良い。
その後、上述の第1実施形態の場合と同様に、図8(d)に示すように、例えばドライエッチングにより、ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域のSiN膜13に開口部を設ける。
なお、Al含有オーミック電極9,10とバリアメタル層11との間の密着性を向上させるために、Al含有オーミック電極9,10とバリアメタル層11との間にTi層を設けても良い。この場合、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8上に、Ti層、Ta層14、TaN層15を順に例えばスパッタ法により形成すれば良い。これにより、GaN系トランジスタは、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8と、バリアメタル層11の最下層のTa層14との間に、密着層としてのTi層を備えるものとなる。
ここで、スパッタ法によるTa層14,20の形成時の条件は、例えば真空度1.3Pa、電力1kWである。また、第1Au層12A,Ti層の形成時の条件は、例えば真空度(圧力)0.67Pa、電力1kWである。また、Pt層16,21の形成時の条件は、真空度(圧力)2.67Pa、電力1kWである。また、TaN層15の形成時の条件は、例えば真空度(圧力)1.3Pa、電力1kWであり、TaN金属の窒素含有率は50%である。また、ターゲット−基板間距離は例えば100mmである。
このようにして、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8上に、Ta層14、TaN層15、Pt層16、Ta層20、Pt層21を順に積層してバリアメタル層11Aを形成する。そして、バリアメタル層11Aの最上層のPt層21上に、第1Au層12Aと第2Au層12BとからなるAu配線12を形成する。
なお、その他の詳細は、上述の第1実施形態の場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかる半導体装置及びその製造方法によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、Au配線12との密着性が強く、より高い熱的安定性を有するバリアメタル層11Aを実現することができ、更なる特性向上、歩留まり向上を実現することができるという利点がある。
[第3実施形態]
第3実施形態にかかる半導体装置及びその製造方法について、図9、図10を参照しながら説明する。
本半導体装置(GaN系トランジスタ)は、図9に示すように、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8とAu配線12との間に設けられるバリアメタル層11Bが、Pt層16上に、さらにTaN層22、Pt層23を順に積層した構造を有する。なお、図9では、上述の第1実施形態(例えば図1参照)と同一のものには同一の符号を付している。
このようなTa層14、TaN層15、Pt層16、TaN層22、Pt層23を順に積層した構造を有するバリアメタル層11Bを備えるもの、即ち、Al層8、Ta層14、TaN層15、Pt層16、TaN層22、Pt層23、Au層12を順に積層した構造のものについて、熱劣化加速実験(450℃)を行なった。
この結果、図4(c)に示すように、本実施形態のバリアメタル層11B(Ta→TaN→Pt→TaN→Pt構造)は、上述の第1実施形態のバリアメタル層11(Ta→TaN→Pt構造)よりも、熱的安定性が高くなることがわかった。つまり、Ta層14、TaN層15、Pt層16、TaN層22、Pt層23を順に積層した構造を有するバリアメタル層11Bは、Ta層14、TaN層15、Pt層16を順に積層した構造を有するバリアメタル層11よりも、熱的安定性が高くなることがわかった。
このように、バリアメタル層11Bとして、Ta層14、TaN層15、Pt層16、TaN層22、Pt層23を順に積層した構造を用いることで、Au配線12が剥がれることがなく、より高い熱的安定性を有するバリアメタル層を実現できる。
また、より高い熱的安定性を有するバリアメタル層11Bを実現できるため、GaN系トランジスタにおいて、より高い電流密度での動作が可能となり、GaN系トランジスタの更なる特性向上を実現することができる。
次に、本実施形態にかかる半導体装置(GaN系トランジスタ)の製造方法について、図10を参照しながら説明する。
なお、ここでは、Al層8を含むオーミック電極9,10、バリアメタル層11B、Au配線12を形成する工程を中心に説明する。ゲート電極6を形成する工程については、通常どおりであるため、説明を省略している。
次に、上述の第1実施形態の場合と同様に、図10(b)に示すように、例えばフォトリソグラフィを用いて、オーミック電極形成予定領域(ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域)のレジスト17に開口部18を設ける。そして、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチングによって、オーミック電極形成予定領域(ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域)のn−GaN層5を除去する。なお、この際、n−GaN層5を少し残しても良いし、n−AlGaN電子供給層4を少し削っても良い。
その後、上述の第1実施形態の場合と同様に、図10(d)に示すように、例えばドライエッチングにより、ソース電極形成予定領域及びドレイン電極形成予定領域のSiN膜13に開口部を設ける。
なお、Al含有オーミック電極9,10とバリアメタル層11との間の密着性を向上させるために、Al含有オーミック電極9,10とバリアメタル層11との間にTi層を設けても良い。この場合、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8上に、Ti層、Ta層14、TaN層15を順に例えばスパッタ法により形成すれば良い。これにより、GaN系トランジスタは、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8と、バリアメタル層11の最下層のTa層14との間に、密着層としてのTi層を備えるものとなる。
ここで、スパッタ法によるTa層14の形成時の条件は、例えば真空度(圧力)1.3Pa、電力1kWである。また、第1Au層12A,Ti層の形成時の条件は、例えば真空度(圧力)0.67Pa、電力1kWである。また、Pt層16,23の形成時の条件は、真空度(圧力)2.67Pa、電力1kWである。また、TaN層15,22の形成時の条件は、例えば真空度(圧力)1.3Pa、電力1kWであり、TaN金属の窒素含有率は50%である。また、ターゲット−基板間距離は例えば100mmである。
このようにして、Al含有オーミック電極9,10に含まれるAl層8上に、Ta層14、TaN層15、Pt層16、TaN層22、Pt層23を順に積層してバリアメタル層11Bを形成する。そして、バリアメタル層11Bの最上層のPt層23上に、第1Au層12Aと第2Au層12BとからなるAu配線12を形成する。
なお、その他の詳細は、上述の第1実施形態の場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかる半導体装置及びその製造方法によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、Au配線12との密着性が強く、より高い熱的安定性を有するバリアメタル層11Bを実現することができ、更なる特性向上、歩留まり向上を実現することができるという利点がある。
[その他]
なお、上述の各実施形態では、本発明をGaN系トランジスタに適用した場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。つまり、本発明は、Al層を含む電極と、Au配線と、Al層とAu配線との間に設けられるバリアメタル層とを備える半導体装置に広く適用することができる。例えば、半導体積層構造として他の構造を備える電界効果トランジスタに本発明を適用することもできる。
2 i−GaN電子走行層
3 i−AlGaN層
4 n−AlGaN電子供給層
5 n−GaN層
6 ゲート電極
7 Ti層
8 Al層
9 ソース電極
10 ドレイン電極
11,11A,11B バリアメタル層
12 Au配線
12A 第1Au層
12B 第2Au層
13 SiN膜
14 Ta層(第1Ta層)
15 TaN層(第1TaN層)
16 Pt層(第1Pt層)
17 レジスト
18 開口部
20 Ta層(第2Ta層)
21 Pt層(第2Pt層)
22 TaN層(第2TaN層)
23 Pt層(第3Pt層)
Claims (5)
- GaN系半導体層と、
前記GaN系半導体層上方に形成された、Al層を含むオーミック電極と、
Au配線と、
前記Al層と前記Au配線との間に設けられ、前記Al層上方に第1Ta層、前記第1Ta層上方に第1TaN層、前記第1TaN層上方に第1Pt層を積層した構造を有するバリアメタル層とを備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記バリアメタル層が、前記第1Pt層上方に第2Ta層、前記第2Ta層上方に第2Pt層を積層した構造を有することを特徴とする、請求項1記載の半導体装置。
- 前記バリアメタル層が、前記第1Pt層上方に第2TaN層、前記第2TaN層上方に第3Pt層を積層した構造を有することを特徴とする、請求項1記載の半導体装置。
- 前記Al層と前記第1Ta層との間にTi層を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
- GaN系半導体層を形成し、
前記GaN系半導体層上方にAl層を含むオーミック電極を形成し、
前記Al層上方にTa層、前記Ta層上方にTaN層、前記TaN層上方にPt層を積層してバリアメタル層を形成し、
前記Pt層上方にAu配線を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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