JP5620468B2 - 男性用の機能性パンツ - Google Patents

Description

本発明は、通気性の確保と性機能の向上のために、陰茎ポケット及び陰嚢ポケットが独立的に形成された男性用の機能性パンツに関する。

最近、スポーツや登山など一度に大量の汗をかく多様なレジャー文化生活の活性化に伴い、男性においても、女性に劣らず、パンツなどの機能性下着に対する関心が大きく高まりつつある。
医学報告書では、男性の陰嚢は約３３．５℃のとき最も健康な精子を生産し、陰嚢内の睾丸の温度が１℃だけ上昇してもその機能が損なわれ得、陰嚢の温度が３５℃以上に上昇するとほとんど精子を生産できなくなる危険性があることを警告している（２０００年６月フランスツールーズ男性不妊研究所：パートリークトノー博士研究チーム発表）。

特に、男性は、男性ホルモンが旺盛であってこそ健康で活動的であるが、既存のブリーフやトランクスにおいて、陰茎を上げた状態で穿く場合、陰茎と陰嚢との間に空間が生じて陰茎がすぐまた下がってくることから、陰茎が睾丸と接触して熱が発生し、汗がたまると各種病菌が発生して悪臭を放つばかりか、このように男性の陰茎が不潔になると、それは直ちに女性の子宮の健康に悪影響を及ぼす。

従って、男性用パンツは、人体工学的な設計を通して陰茎と陰嚢とが接触せず分離されるように研究開発される必要性があり、これまで多くの研究者らにより機能性パンツが研究開発されてきた。

その例として、大韓民国登録実用新案公報第20-0248176号（以下、“考案１”という）及び第20-0346580号（以下、“考案２”という）に男性用パンツが提案されている。
上記考案１は、パンツ１の前面中央及び左右側に流線形に所定部分の左、右側を相互密着裁縫してシワ部３を形成し、上記シワ部３を境にして上側に陰茎Ａが位置できる第１突出部３−１を、下側に陰嚢Ｂが位置できる第２突出部３−２を形成することにより、陰茎が陰嚢部位または股間部位へ傾かないようにして直接的な皮膚接触による汗溜まりを防止し、これにより湿疹などの皮膚炎症を予防できるようになっている（図１の（Ａ）参照）。

また、上記考案２は、パンツ内側中央部に位置する裏地２０を表地１０よりも短く形成して陰茎部だけを受容し陰嚢部は受容しないように構成し、上記裏地２０を伸縮性のあるスパン素材で形成したり、裏地２０の下端部に支持状態の維持に十分な強度を有するバンド３０を取り付けて形成したり、表地１０内部に裏地２０を当てて縫製するとき、表地１０及び裏地２０に陰茎と陰嚢のラインに対応する屈曲部を形成したりすることによって、パンツ着用中に陰茎と陰嚢とが常に分離されて風通しがよくなるようになっている（図１の（Ｂ）参照）。

しかし、上記考案１の構成要素のうちの複数個のシワ部３及び第１突出部３−１は、陰茎Ａが適当に勃起した状態では、臍下丹田部位に向かうように支持する役割を十分に果たすことができるが、そうでない状態では、激しい運動や動きの多い動作があるとき、陰茎Ａが左右に傾いたり股間側にまた下がってきたりする可能性を多分に内包している。

また、上記考案２の構成要素のうち、表地と共に屈曲形成されて縫製された裏地は、伸縮性のあるスパン素材で形成されたり、下端部に陰茎と陰嚢とを分離するためのバンド６を取り付けたりすることを特徴とする。しかし、このような裏地を構成要素として含む考案２の陰茎と陰嚢に対する分離機能を詳細に考察すると、図面上のスパン素材の裁断模様や形状が充分な屈曲部を有せず、事実上ほぼバンドにより支持分離されていることが分かる。従って、考案２では、パンツの製作においてバンドの追加が必須であり、これにより作業工程が増えて製造原価が上昇し得、使用されるバンドの材料によっては陰茎と陰嚢に対する分離機能が変化し得、使用されるバンドの材料が優れない場合は、着用者に不快感をもたらし得る。

特に、上記考案１及び２をより詳しく考察すると、‘第２突出部３−２と尻部位を覆う後面部材’（考案１参照）及び‘陰嚢部と表地後ろ部分’（考案２参照）により陰嚢を完全に包み覆うためには、第２突出部の下部と後面部材の上部とを接合縫製したり、陰嚢部の下部と表地後ろ部分の上部とを接合縫製するにあたって、パンツ着用時に陰茎部及び陰嚢部に収縮作用と張力が同時に発生するように一定の大きさのｒ値（ラウンド値）を有する湾曲部と折曲部が形成されなければならないが、実際は不可能である。

従って、大きさが相異なる２個の睾丸の特性から個人の身体変化によって陰嚢の睾丸が収縮／膨脹するとき、陰嚢を完全に包み覆うことができないため、陰嚢の睾丸に作用する重力により発生し得る陰嚢と陰嚢部材との連動はあり得ず、陰嚢は股間部位により圧迫され得ることから、結局は通気性が確保できず性機能障害を誘発することになる問題点を依然として抱えている。

本発明は、上記のような問題点を克服するために案出されたもので、本発明の目的は、二重構造の陰茎部材と単一構造の陰嚢部材と後面部材との間に、一定の大きさのｒ値を有する複数個の湾曲部及び折曲部を形成して接合縫製された陰茎ポケットと陰嚢ポケットを各々生成することにより、パンツ着用時に張力及び収縮力により陰茎と陰嚢とが完全に分離可能であって、通気性の確保はもちろん性機能の向上を図る男性用の機能性パンツを提供することにある。

上述の目的を達成するための本発明は、
通気性の確保と性機能の向上のための男性用の機能性パンツにおいて、
パンツの前面部には機能性部材とその手段を備え、表地１０１と裏地１０２とからなる二重構造の陰茎部材１２０と；
上記二重構造の陰茎部材１２０である表地と裏地との間に挟まれて接合縫製される単一構造の陰嚢部材１３０と；
上記単一構造の陰嚢部材１３０の下端部と上記前面部の表地１０１の左右側面とに各々接合縫製される後面部材１４０と；を含み、
上記陰茎部材１２０の全体を水平軸に沿って３等分するとき、上側の１／３部分が一定の大きさの曲率値を有する２／３部分の第１湾曲部２２０よりも狭く縦方向に裁断され上記２／３部分の上端部と接合縫製されることにより形成される第１折曲部２１０と；
上記等分された陰茎部材１２０の２／３部分を半分に折ったとき一つの放物線をなすように一定の大きさの曲率値を有し、上記第１折曲部２１０と連結される第１湾曲部２２０を備えるように裁断され、上記陰嚢部材１３０の上端部と接合縫製されることにより形成される第２折曲部２３０と；
上記陰茎部材１２０の第１湾曲部２２０よりも大きい曲率値を有し、上記第２折曲部２３０に連結される第２湾曲部２４０を備えるように裁断され、上記陰嚢部材１３０の下端部と上記後面部材１４０の下端部に接合縫製されることにより形成される第３折曲部２５０と；が備えられることにより、
上記第１湾曲部２２０、上記第２湾曲部２４０、上記第１折曲部２１０、上記第２折曲部２３０及び上記第３折曲部２５０により、パンツ着用時、上記陰茎部材１２０及び上記陰嚢部材１３０に張力と収縮力が作用されて、陰茎ポケット２６０及び陰嚢ポケット２７０が各々生成されることを特徴とする。

望ましい実施例において、上記陰嚢部材１３０は、３０〜４０番手の原糸とスパンデックス糸との比率を９５：５とすることを特徴とする。

望ましい実施例において、上記陰茎部材１２０は、パンツ着用時に張力により陰茎の位置が臍下丹田方向に向かうように外郭線全体が一つの長方形に裁断されパンツ前面部に接合縫製されることを特徴とする。

望ましい実施例において、上記第１折曲部２１０、上記第２折曲部２３０及び上記第３折曲部２５０によって上記陰茎部材１２０及び上記陰嚢部材１３０に作用される収縮力により、陰茎Ａと陰嚢Ｂとが独立的に完全分離可能なように、上記陰茎部材１２０の下端部と上記陰嚢部材１３０の上端部とが接する接合部の長さと、上記陰嚢部材１３０の下端部と上記後面部材１４０の下端部とが接する接合部の長さとが同一であることを特徴とする。

望ましい実施例において、陰茎Ａが左右に傾いたり下に垂れ下がらないように支持する陰茎ポケット２６０と、陰嚢Ｂの収縮作用に応じて同時に連動する陰嚢ポケット２７０とは、独立的に分離されていることを特徴とする。

本発明によれば、次のような効果を期待することができる。
本発明により、二重構造の陰茎部材と単一構造の陰嚢部材と後面部材との間に一定の大きさのｒ値を有する複数個の湾曲部及び折曲部を形成して接合縫製された陰茎ポケットと陰嚢ポケットが各々生成されることによって、
（１）パンツ着用時、張力及び収縮力により陰茎部と陰嚢部とが完全に分離可能であり、特に陰嚢部材が単一構造であるため、充分な通気性を確保できるようになる。

（２）パンツ着用者が激しい運動や動きの多い動作をしても、着用時最初に臍下丹田部位に向かうようにされた陰茎が左右に傾いたり股間側に下がってきたりする場合がないため、陰茎が睾丸と接触して熱が発生したり汗に因り各種病菌が棲息して悪臭が発生するのを予防できるようになる。
（３）個人の身体変化によって二つの睾丸が収縮／膨脹する場合、陰嚢部材に形成された陰嚢ポケットも同時に連動して収縮／膨脹するので、陰嚢の睾丸が重力により股間部位に圧迫されて通気性が確保できず性機能障害が生じることを予防できるようになる。

（４）従来技術のように、バンドを使用したり、スパン素材の裏地の下部を表地に比べて多少狭く裁断して表地に引き寄せて接合縫製する方式ではないため、長時間にわたる着用時にもバンドやスパン素材が伸びることがなくパンツの寿命が相対的に長くなる。
（５）陰茎と陰嚢とを独立的に分離するために、従来技術のようにバンドを使用したりスパン素材の裏地の下部を表地に比べて多少狭く裁断して表地に引き寄せて接合縫製する必要性が全くないため、バンドのような高価材料を追加せず作業工程が短縮できることから、製造原価の減少を可能にする独特の効果を有する。

図１の（Ａ）及び（Ｂ）は、従来技術による男性用パンツを概略的に示した図である。 図２は、本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの全体構造を示した図である。 図３は、本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの機能部を具体的に示した図である。 図４は、本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの前後部材及び側面部材を示した図である。 図５は、本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの後面部材の切開部を示した図である。

以下、添付図面を参照しながら本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。先ず、各図面の構成要素に参照符号を付けるにあたって、同一の構成要素に対しては、他の図面上に示されても可能な限り同一の符号が付けられていることに留意するべきである。また、本発明を説明するにあたって、関連する公知構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を分かりにくくすると判断される場合には省略する。

ここで、図１の（Ａ）及び（Ｂ）は従来技術による男性用パンツを概略的に示した図、図２は本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの全体構造を示した図、図３は本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの機能部を具体的に示した図、図４は本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの前後部材及び側面部材を示した図、そして図５は本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの後面部材の切開部を示した図である。

本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの技術的構成は、前面部材１１０、二重構造の陰茎部材１２０、単一構造の陰嚢部材１３０、後面部材１４０、第１折曲部２１０乃至第３折曲部２５０、第１湾曲部２２０及び第２湾曲部２４０、陰茎ポケット２６０及び陰嚢ポケット２７０を含む。

図２を参照すると、本発明は基本的に、前面部材１１０と後面部材１４０とが接合縫製される一般的なパンツ構造を有するが、パンツの前面部には機能性部材と手段を備え、具体的に本発明は、表地１０１と裏地１０２とからなる二重構造の陰茎部材１２０と、上記二重構造の陰茎部材１２０である表地と裏地との間に挟まれて接合縫製される単一構造の陰嚢部材１３０とを含む。

上記二重構造の陰茎部材１２０は、パンツ着用時、男性の陰茎を常に臍下丹田部位に向かうように支持する手段で、表地１０１と裏地１０２とによる二重構造になっており、上記パンツ１００の前面部材１１０に接合縫製される。
具体的には、上記陰茎部材１２０は、パンツ着用時、張力により陰茎が臍下丹田部位に向かうように、外郭線全体が一つの長方形に裁断され上記パンツ１００の前面部に接合縫製されて形成される。

また、上記表地１０１は、ギリシャ語で溶剤を意味するリヨ（Lyo）とセルロースのセル（Cell）との合成語で、精製セルロース（cellulose）という新しい種類の繊維であるリヨセル（Lyo Cell）（登録商標）と呼ばれるテンセル（tencel）(登録商標)を使用することができる。ここで、テンセルは、人絹などセルロース繊維の決定的な短所を補完してシルク（silk）に次ぐ軟らかい触感を実現し、ひだをつけて垂らすなどのドレープ（drape）性に長け、天然繊維のような吸湿性とポリエステル（polyester）に比肩する強い耐久性を有し、簡便な水洗いが可能である点において環境汚染問題を解決した１００％無公害繊維である。
また、裏地１０２は、伸縮性に非常に優れたスパンデックス糸素材を使用することができる。

一方、上記単一構造の陰嚢部材１３０は、上端部が上記二重構造の陰茎部材１２０を形成する表地１０１と裏地１０２との間に挟まれて接合縫製された後、下端部が上記後面部材１４０の下端部と接合縫製されて形成され、陰嚢を包み覆うための機能性部材からなり、パンツ着用後に激しい運動など動きの多い動作により生成される熱を排出することにより、汗が陰嚢のシワにたまらないように通気性性質を有する単一構造の表地で形成される。

一方、上記陰茎部材１２０及び陰嚢部材１３０は、スパンデックス糸が含まれた素材を使用し、特に上記陰嚢部材１３０は、３０〜４０番手の原糸とスパンデックス糸との比率が９５：５のものを用いて形成する。

図２乃至図５を参照すれば、上記後面部材１４０は、上記単一構造の陰嚢部材１３０の下端部と上記前面部材１１０の表地１０１の左右側面とに各々接合縫製される機能性部材であり、後述する上記陰嚢ポケット２６０の機能を補完するために、下端部に一定の大きさの曲率値をもって切開される切開部２８０を含む。
このとき、上記切開部２８０は、上記陰嚢部材１３０の下端部に切開された切開部（図示せず）と接合縫製されるように構成される（図３の第３折曲部参照）。

一方、図２及び図３を参照すれば、上記第１折曲部２１０、第２折曲部２３０及び第３折曲部２５０は、パンツ着用時、陰茎Ａと陰嚢Ｂとを独立的に完全に分離すると共に、陰茎が常に臍下丹田部位に向かうようにする機能性を有する手段であり、裁断を経てから各々連結されるように接合縫製されるが、このときの裁断は、第１折曲部２１０、第２折曲部２３０及び第３折曲部２５０が陰茎部材１２０、陰嚢部材１３０及び後面部材１４０各々に対して中心線を基準に対称的になる一方、陰茎部材１２０、陰嚢部材１３０及び後面部材１４０が陰茎部材１２０の上端部及び下端部、陰嚢部材１３０の上端部及び下端部、後面部材１４０の下端部よりも各々突出して凸形態になり得るように一定の大きさの曲率値を有するように形成される。

ここで、図３を参照しながら、上記第１折曲部２１０、第２折曲部２３０及び第３折曲部２５０についてより詳しく説明すれば、下記の通りである。
上記第１折曲部２１０は、上記陰茎部材１２０の全体を水平軸に沿って３等分するとき、上側の１／３部分が一定の大きさの曲率値を有する２／３部分の第１湾曲部２２０よりも狭く縦方向に裁断され上記２／３部分の上端部と接合縫製されることにより形成される。

また、第２折曲部２３０は、上記等分された陰茎部材１２０の２／３部分を半分に折ったとき一つの放物線をなすように一定の大きさの曲率値を有し、上記第１折曲部２１０と連結される第１湾曲部２２０を備えるように裁断され、上記陰嚢部材１３０の上端部と接合縫製されることにより形成される。
そして、第３折曲部２５０は、上記陰茎部材１２０の第１湾曲部２２０よりも大きい曲率値を有し、上記第２折曲部２３０に連結される第２湾曲部２４０を備えるように裁断され、上記陰嚢部材１３０の下端部と上記後面部材１４０の下端部に接合縫製されることにより形成される。

また、上記第１折曲部２１０、上記第２折曲部２３０及び上記第３折曲部２５０によって上記陰茎部材１２０及び上記陰嚢部材１３０に作用される収縮力により、陰茎Ａと陰嚢Ｂとが独立的に完全分離可能なように、上記陰茎部材１２０の下端部と上記陰嚢部材１３０の上端部とが接する接合部の長さと、上記陰嚢部材１３０の下端部と上記後面部材１４０の下端部とが接する接合部の長さとが同一であり得る。
一方、図３を参照すれば、上記第１湾曲部２２０及び第２湾曲部２４０は、分離された陰茎Ａと陰嚢Ｂを包み覆う後述の陰茎ポケット２６０及び陰嚢ポケット２７０を生成する機能性を有する手段であり、一定の大きさの曲率値を有するように構成されるにあたり、陰嚢の特性上、陰茎部材１２０の第１湾曲部２２０よりも陰嚢部材１３０の第２湾曲部２４０の方が多少大きく形成されるように構成される。

また、図３を参照すると、上記陰茎ポケット２６０及び陰嚢ポケット２７０は、独立的に分離された陰茎Ａを支持し陰嚢Ｂの収縮作用に連動する手段であり、パンツ着用後に激しい運動や動きの多い動作により陰茎Ａが左右に傾いたり股間側にすぐまた下がってきたりしないように構成される。
そればかりか、大きさが相異なる２個の睾丸の特性上、個々人の身体変化に伴って収縮作用で重力により陰嚢Ｂが下へ垂れ下がるとき、上記陰嚢ポケット２７０と陰嚢Ｂとが共に連動可能なように、陰嚢ポケット２７０が上記陰嚢Ｂを充分に包み覆うように構成される。

このような本発明の望ましい実施例による男性用の機能性パンツの作用をより詳しく説明すれば、下記の通りである。
上記パンツ１００の前面部に接合縫製された、独特に考案された機能性部材２００、即ち、二重構造の陰茎部材１２０と単一構造の陰嚢部材１３０と後面部材１４０との間に一定の大きさの曲率値を有するように形成し、陰嚢の特性上、上記陰茎部材１２０の第１湾曲部２２０よりも上記陰嚢部材１３０の第２湾曲部２４０の方が多少大きく形成される複数個の湾曲部２２０，２４０と、複数個の折曲部２１０，２３０，２５０とを形成し、これらを接合縫製することにより生成された陰茎ポケット２６０及び陰嚢ポケット２７０により、陰茎Ａと陰嚢Ｂとが独立的に完全に分離されて性器に充分な通気性を確保するばかりか、上記陰茎ポケット２６０により陰茎Ａが左右に傾いたり下に垂れ下がったりするのを防止し、大きさが相異なる２個の睾丸の特性上、個々人の身体変化によって陰嚢が収縮作用で重力により下へ垂れ下がる場合、上記陰嚢ポケット２７０が同時に連動して陰嚢Ｂを充分に包み覆うことにより、性機能をより向上させ、従来技術に比べて高価な材料や不快感を誘発し得る特定のバンドを使用しないため、作業工程を減らして製造原価を大きく下げることができる独特の特徴を有する。

以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者ならば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されることはない。本発明の保護範囲は請求範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきであろう。

本発明は、衣類産業分野に関し、より詳しくは、通気性の確保と性機能の向上のための陰茎ポケット及び陰嚢ポケットが独立的に形成された男性用の機能性パンツに関する。

Ａ：陰茎
Ｂ：陰嚢
１，１００：パンツ
２，１５０：太腿挿入孔
３：シワ部
３−１：第１突出部
３−２：第２突出部
１０，１０１：表地
２０，１０２：裏地
３０：バンド（band）
１１０：前面部材
１２０：陰茎部材
１３０：陰嚢部材
１４０：後面部材
２００：機能性部材
２１０：第１折曲部
２２０：第１湾曲部
２３０：第２折曲部
２４０：第２湾曲部
２５０：第３折曲部
２６０：陰茎ポケット
２７０：陰嚢ポケット
２８０：切開部
２８０−１：縫合部

Claims (5)

1. 通気性の確保と性機能の向上のための男性用の機能性パンツにおいて、
   前面部材１１０と；
   表地１０１と裏地１０２とからなる二重構造の陰茎部材１２０と；
   上記二重構造の陰茎部材１２０である表地と裏地との間に挟まれて接合縫製される単一構造の陰嚢部材１３０と；
   上記単一構造の陰嚢部材１３０の下端部と前記前面部材１１０の左右側面とに各々接合縫製される後面部材１４０と；を含み、
   上記陰茎部材１２０の全体を水平軸に沿って３等分するとき、上側の１／３部分が一定の大きさの曲率値を有する２／３部分の第１湾曲部２２０よりも狭く縦方向に裁断され上記２／３部分の上端部と接合縫製されることにより形成される第１折曲部２１０と；
   上記等分された陰茎部材１２０の２／３部分を半分に折ったとき一つの放物線をなすように一定の大きさの曲率値を有し、上記第１折曲部２１０と連結される第１湾曲部２２０を備えるように裁断され、上記陰嚢部材１３０の上端部と接合縫製されることにより形成される第２折曲部２３０と；
   上記陰茎部材１２０の第１湾曲部２２０よりも大きい曲率値を有し、上記第２折曲部２３０に連結される第２湾曲部２４０を備えるように裁断され、上記陰嚢部材１３０の下端部と上記後面部材１４０の下端部に接合縫製されることにより形成される第３折曲部２５０と；が備えられることにより、
   上記第１湾曲部２２０、上記第２湾曲部２４０、上記第１折曲部２１０、上記第２折曲部２３０及び上記第３折曲部２５０により、パンツ着用時、上記陰茎部材１２０及び上記陰嚢部材１３０に張力と収縮力が作用されて、陰茎ポケット２６０及び陰嚢ポケット２７０が各々生成されることを特徴とする男性用の機能性パンツ。
2. 上記陰嚢部材１３０は、３０〜４０番手の原糸とスパンデックス糸との比率を９５：５とすることを特徴とする請求項１に記載の男性用の機能性パンツ。
3. 上記陰茎部材１２０は、パンツ着用時に張力により陰茎の位置が臍下丹田方向に向かうように外郭線全体が一つの長方形に裁断されパンツ前面部に接合縫製されることを特徴とする請求項２に記載の男性用の機能性パンツ。
4. 上記第１折曲部２１０、上記第２折曲部２３０及び上記第３折曲部２５０によって上記陰茎部材１２０及び上記陰嚢部材１３０に作用される収縮力により、陰茎Ａと陰嚢Ｂとが独立的に完全分離可能なように、上記陰茎部材１２０の下端部と上記陰嚢部材１３０の上端部とが接する接合部の長さと、上記陰嚢部材１３０の下端部と上記後面部材１４０の下端部とが接する接合部の長さとが同一であることを特徴とする請求項３に記載の男性用の機能性パンツ。
5. 陰茎Ａが左右に傾いたり下に垂れ下がらないように支持する陰茎ポケット２６０と、陰嚢Ｂの収縮作用に応じて同時に連動する陰嚢ポケット２７０とは、独立的に分離されていることを特徴とする請求項４に記載の男性用の機能性パンツ。