JP2018035450A - 上半身用肌着 - Google Patents
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Description
たとえば、特許第5273533号公報(特許文献1)は、着用者個々の体形に応じてバストをカバーし、バストを押さえることでバスト形状を美しく補正することができ、かつ、清涼感を得ることができ、また、後身頃編地の一部に伸長力に耐え得る組織を使用することで身体が前屈するのを防止することを可能にして常々身体の姿勢を良好に保てることができるようにしたブラジャー(成形衣料)を開示する。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、着用者の動きに柔軟に追従するとともに必要に応じた適度なサポートを実現することのできるブラジャーに代表される上半身用肌着を提供することである。
すなわち、本発明に係る上半身用肌着は、複数片の緯編地を含んで形成された上半身用肌着であって、左右のバストを包み込む左右のカップ部と、前記カップ部の上側でそれぞれ接合された左右の肩紐部と、前記カップ部の下側で接合されるとともに腹側と背中側とを連結するように形成された胸周り部とを含み、前記肩紐部を形成する緯編地片において、肩から胸への方向およびその逆方向が前記緯編地における緊締力の強く伸びにくい第1の方向になるように、かつ、前記胸周り部を形成する緯編地片において、背中側の胸周り方向が緊締力の弱く伸びやすい第2の方向になるようにして、前記肩紐部と前記胸周り部とが接合されている。
さらに好ましくは、前記上半身用肌着はブラジャーであって、前記胸周り部を形成する緯編地片は、背中側の後側連結部を形成する背中側緯編地片と腹側の前側連結部を形成する腹側緯編地片とを含み、前記背中側緯編地片において背中側の胸周り方向が前記第2の方向になるようにして、前記カップ部が前記肩紐部と前記後側連結部とに接合されるように構成することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態として、上半身用肌着の一例であるブラジャー(ノンワイヤー)(以下において単にブラジャーと記載)100を、図面に基づき詳しく説明する。図1(A)にブラジャー100の前側(腹側)斜視図を、図1(B)にブラジャー100の後側(背中側)斜視図を、図2にブラジャー100の(パッドを除く)分解平面図を、それぞれ示す。
ここで、接合方法として接着を用いる場合には、図2に一点鎖線の両矢印で示された箇所どうしを、接着テープを用いて接合することによりこのブラジャー100を形成することができる。このような接着方法についても限定されるものではないが、帯状部材の一面に接着材が塗布された接着テープであって、加熱することにより接着材が溶融して生地を熱接着して接合するものが好ましい。なお、このように、この接合には、縫合によるもの、熱圧着によるもの、熱溶着によるもの、熱融着によるもの等を含むことになる。
なお、このブラジャー100においては、カップ部Dが肩紐部Bと後側連結部A1とに接合され、前側連結部C1はカップ部Dと縫合されず肩紐部Bと後側連結部Aとに縫合されている。しかしながら、このような箇所における縫合によりブラジャー100が形成されるものに本発明は限定されるものではなく、たとえば、前側連結部C1がカップ部Dと縫合されていても構わない。
<第1の作用効果> バストを包み込むカップ部Dはその上側で肩紐部Bに接合されて、肩紐部Bの肩紐部Bを形成する緯編地片において、肩から胸への方向およびその逆方向が緯編地における緊締力の強く伸びにくい第1の方向になっているので、バストを適度に引き上げることができる。
<第4の作用効果> 編地片に切りっぱなし仕様の緯編地を採用したので、肌に直接触れても、着心地が良いことに加えて(肌ストレスと着圧とを低減)、周縁処理のために形成された端部の折り返しの厚みがアウターの衣服に出てしまうこともない。さらに、接合方法として(縫合ではなく)接着テープを採用した場合には、縫合線がないので、肌に直接触れても、着心地が良く、肌ストレスと着圧とをさらに低減することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係るブラジャーによると、着用者の動きに柔軟に追従するとともに必要に応じた適度なサポートを実現することのできるブラジャーを提供することができる。
以下、本発明の第2の実施の形態として、上半身用肌着の別の例であるブラインナー(カップ付きキャミソール)(以下において単にブラインナーと記載)200を、図面に基づき詳しく説明する。図3(A)にブラインナー200の前側(腹側)斜視図を、図3(B)にブラインナー200の後側(背中側)斜視図を、図4にブラインナー200の(パッドを除く)分解平面図を、それぞれ示す。なお、図3は図1に、図4は図2に、それぞれ対応する。
なお、このブラインナー200における任意的な技術的特徴として、肩紐部Bにおける後袖刳210は、肩甲骨の内側縁に沿った形状を備える。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
110 (ブラジャーの)後襟刳
200 ブラインナー(カップ付きキャミソール)
210 (ブラインナーの)後襟刳
A1 後側連結部
A2 後身頃
B 肩紐部
BL 左側肩紐部
BR 右側肩紐部
C1 前側連結部
C2 前身頃
D カップ部
DL 左側カップ部
DR 右側カップ部
Claims (5)
- 複数片の緯編地を含んで形成された上半身用肌着であって、
左右のバストを包み込む左右のカップ部と、
前記カップ部の上側でそれぞれ接合された左右の肩紐部と、
前記カップ部の下側で接合されるとともに腹側と背中側とを連結するように形成された胸周り部とを含み、
前記肩紐部を形成する緯編地片において、肩から胸への方向およびその逆方向が前記緯編地における緊締力の強く伸びにくい第1の方向になるように、かつ、前記胸周り部を形成する緯編地片において、背中側の胸周り方向が緊締力の弱く伸びやすい第2の方向になるようにして、前記肩紐部と前記胸周り部とが接合された、上半身用肌着。 - 前記肩紐部を形成する緯編地片および前記背中側の胸周り部を形成する緯編地片は、同じ編成の緯編地であって、
前記第1の方向がウェール方向であって前記第2の方向がコース方向である、請求項1に記載の上半身用肌着。 - 前記上半身用肌着はブラジャーであって、
前記胸周り部を形成する緯編地片は、背中側の後側連結部を形成する背中側緯編地片と腹側の前側連結部を形成する腹側緯編地片とを含み、
前記背中側緯編地片において背中側の胸周り方向が前記第2の方向になるようにして、前記カップ部が前記肩紐部と前記後側連結部とに接合された、請求項1または請求項2に記載の上半身用肌着。 - 前記上半身用肌着は腹部を被覆するとともに前記カップ部によりバストを包み込むインナーであって、
前記胸周り部を形成する緯編地片は、背中を覆う後身頃を形成する背中側緯編地片と腹を覆う前身頃を形成する腹側緯編地片とを含み、
前記背中側緯編地片において背中側の胸周り方向が前記第2の方向になるようにして、前記カップ部が前記肩紐部と前記前身頃とに接合された、請求項1または請求項2に記載の上半身用肌着。 - 前記肩紐部における後袖刳は、肩甲骨の内側縁に沿った形状を備える、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の上半身用肌着。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016166610A JP2018035450A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 上半身用肌着 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016166610A JP2018035450A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 上半身用肌着 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018035450A true JP2018035450A (ja) | 2018-03-08 |
Family
ID=61565442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016166610A Pending JP2018035450A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 上半身用肌着 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018035450A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112312787A (zh) * | 2018-05-21 | 2021-02-02 | 株式会社爱世克私 | 文胸 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1096104A (ja) * | 1996-09-25 | 1998-04-14 | Wacoal Corp | 乳房受けカップを有する衣類 |
JPH1136106A (ja) * | 1997-07-15 | 1999-02-09 | Kanebo Ltd | ブラジャー |
JP3183991U (ja) * | 2013-03-29 | 2013-06-06 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 成形衣料 |
-
2016
- 2016-08-29 JP JP2016166610A patent/JP2018035450A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP3183991U (ja) * | 2013-03-29 | 2013-06-06 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 成形衣料 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112312787A (zh) * | 2018-05-21 | 2021-02-02 | 株式会社爱世克私 | 文胸 |
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