JP5620149B2 - 箱詰装置 - Google Patents
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Description
また、物品群を起立姿勢のまま各所に移送する場合、その搬送に伴い物品群の起立姿勢に乱れが生じるが、本発明では、箱に収容される直前の所定位置で物品群が起立姿勢にされるので、起立姿勢の物品群を安定して移送することができる。
また、物品群を一括して起立状態にすることができるので、物品を個別に起立状態にする場合と比べて、箱詰作業のスピードアップを図ることができる。
また、隣接する物品の一部分が重なり合った物品群の先頭にある物品を駆動ベルトにより起立姿勢にすることにより、容易に物品群全体を起立姿勢にすることができる。
また、搬送手段と駆動ベルトとの駆動源が共通になるので、箱詰装置の小型化およびコストダウンを図ることができる。
本実施形態の箱詰装置100は、図1に示すように、包装装置(図示せず)により所定重量ずつ袋詰めされたポテトチップス等の袋状の包材からなる物品Bを複数個ずつ段ボール箱Aに自動的に箱詰する装置である。なお、本実施形態では、外形が変形し得る袋状の包材からなる物品Bを段ボール箱Aに箱詰する箱詰装置について説明するが、本発明の箱詰装置は、箱状の包材、その他任意の包材からなる物品を箱詰しても良い。また、ここでは、段ボール箱Aに物品Bを収容する例について説明するが、段ボール箱A以外の任意の箱であっても良い。本実施形態の箱詰装置100は、搬送機構200と、当該搬送機構200により搬送された物品群を起立姿勢にする立上機構300と、当該立上機構300により起立姿勢となった物品Bを複数含む物品群を把持して段ボール箱Aに移送する移送機構400と、段ボール箱Aを供給する箱搬送部500と、箱詰装置100の各部の制御を統括する制御部600とを備えている。
図1に示すように、搬送機構200は、第1搬送部210と、第1搬送部210の下方に設けられる第2搬送部220とを含んでいる。物品Bの搬送方向(矢印X方向)の上流側から、第1搬送部210,第2搬送部220がこの順に配置されている。これらの第1搬送部210及び第2搬送部220は、ベルトコンベアを有する搬送構造からなる。第1搬送部210は、物品Bをコンベア上で搬送させて、第2搬送部220に当該物品Bを落下させる。落下した物品Bは、第2搬送部220において集積され、隣接する物品Bと一部分が重なり合った状態で載置される。第2搬送部220は、物品Bが第1搬送部210から落下する毎に、所定距離だけベルトコンベアを駆動して、すでに第2搬送部220に載置される物品Bに対して、第1搬送部210から落下する物品Bの一部分が重なり合うようにしている。また、第2搬送部220は、隣接する物品Bの一部分が重なり合った物品群C(本実施形態では、6つの物品Bを一括で段ボール箱Aまで移送するので、6つの物品Bの集合体を物品群C(図8参照)とする)を、搬送方向Xの下流側に配置される立上機構300まで搬送する。なお、第1搬送機構210及び第2搬送機構220は、図7に示すように、制御部600に有線又は無線により通信可能に接続されており、制御部600からの制御信号に基づいて、物品Bの搬送速度等を制御する。
図2に示すように、立上機構300は、搬送方向Xに対して左右一対に並設される右コンベア300R及び左コンベア300Lを備えている。右コンベア300Rは、第2搬送部220により搬送される物品群Cを位置Pまで搬送する底面コンベア310Rと、当該位置Pにおいて物品群Cを起立姿勢にする立上部320Rと、底面コンベア310R及び立上部320Rを開閉させる開閉機構330Rと、外壁340Rとを含んでいる。上記した位置Pは、段ボール箱Aに物品群Cを移送する移送機構400が物品群Cを把持する位置である。なお、右コンベア300Rと左コンベア300Lとの構成及び動作は、略同様であるので、左コンベア300Lについては、Lの代わりにRを付して、その説明を適宜省略する。
底面コンベア310Rは、搬送機構200により搬送される物品群Cを受け取って、位置Pまで搬送する。図2及び図3に示すように、この底面コンベア310Rは、駆動源となるモータ311Rと、モータ311Rの駆動軸に取り付けられる傘歯車312Rと、傘歯車312Rに噛み合う傘歯車313Rと、傘歯車313Rの回転軸に取り付けられる駆動プーリ314Rと、駆動プーリ314Rと所定の間隔を隔てて設けられる従動プーリ315Rと、駆動プーリ314R及び従動プーリ315Rに巻き掛けられた搬送ベルト316Rと、従動プーリ315Rと後述するプーリ323Rとの間に配置されるプーリ317Rとを有している。モータ311Rは、図7に示すように、制御部600に有線又は無線により通信可能に接続されており、制御部600からの制御信号に基づいて、その回転数を制御し、物品群Cの搬送速度等を制御する。なお、図3における括弧書きの符号は、右コンベア300Rと同様の構成からなる左コンベア300Lの関係を示すために記載している。以下の図においても同様である。
立上部320Rは、底面コンベア310Rによって位置Pまで搬送される物品群Cを、当該位置Pにおいて起立姿勢にするために設けられている。図3及び図4に示すように、立上部320Rは、上記した搬送ベルト316Rの駆動に伴って回転するプーリ321Rと、プーリ321Rと所定の間隔を隔てて設けられるプーリ322Rと、プーリ321Rに隣接して配置されるプーリ323Rと、プーリ321R及びプーリ322Rに巻き掛けられた駆動ベルト324Rと、プーリ322Rを回転可能に支持する軸受板325Rと、軸受板325Rを上記した搬送ベルト316Rの上方位置で支持する支持板326Rと、支持板326Rを所定の角度で固定する角度調整板327Rとを有している。
図5に示すように、開閉機構330R及び330Lは、右コンベア300Rと左コンベア300Lとの間に、後述する移送機構400のキャッチャ410を通過させる開口部Tを形成するように、底面コンベア310R及び310Lのそれぞれを回転させる。この開閉機構330Rは、駆動源となるステッピングモータ331Rと、ステッピングモータ331Rの駆動軸に取り付けられる回転シャフト332Rと、回転シャフト332R及び上記した側板318Rを連結する連結部333Rとを有している。本実施形態の開閉機構330Rは、搬送ベルト316Rの搬送面が水平状態から鉛直状態になるように、底面コンベア310Rを下方(R方向)に略90度回転させる。ステッピングモータ331Rは、外壁340Rに取り付けられており、回転シャフト332Rを回転させる。また、回転シャフト332Rは、物品群Cの搬送方向Xに沿って設けられ、外壁340Rに回転可能に軸支される。また、連結部333Rは、回転シャフト332Rと共に回転するように構成されている。なお、ステッピングモータ331Rは、図7に示すように、制御部600からの制御信号(パルス数)に基づいて、その回転数を制御し、右コンベア300Rの回転角度を制御する。
図1に示すように、移送機構400は、立上機構300により起立姿勢となった物品群Cを位置Pからその直下に配置される段ボール箱Aまで移送するために設けられている。この移送機構400は、物品群Cを把持するキャッチャ410と、キャッチャ410を上下方向(Z方向)に昇降させる昇降機構420とを含んでいる。
図6に示すように、キャッチャ410は、物品群Cの先頭の物品Bに接触するアーム411と、アーム411を回転させるソレノイド412と、物品群Cの末尾の物品Bに接触するアーム413と、アーム413を回転させるソレノイド414と、物品群Cを吸引する吸着部415とを有している。なお、ソレノイド412及び414は、図7に示すように、制御部600からの制御信号に基づいて、そのストローク量を調整してアーム411及び413のそれぞれを開閉させる。本実施形態では、物品群Cが起立状態になったタイミングで、アーム411及び413を内側に回転させる。また、吸着部415は、吸引口416Aを介して空気を吸い込むブロワ416と、当該ブロワ416に接続される配管417とを有している。なお、ブロワ416は、制御部600からの制御信号に基づいて、所定のタイミングで物品群Cを吸引する。このブロワ416は、その吸引口416Aからアーム411及びアーム413に当接しない物品B(物品群Cの先頭B及び末尾の物品B以外の物品B)を吸引して、物品群Cを把持した際に、当該物品Bが落下しないようにしている。本実施形態では、図7に示すように、ブロワ416による物品Bの吸着圧力を検出する真空センサ418と、位置Pの搬送方向Xの上流側に配置される物品検知センサ419とが、制御部600に通信可能に接続されている。ここで、本実施形態では、制御部600は、所定時間の間、物品検知センサ419によって物品Bが検知されない場合に、ブロワ416を停止又は低速運転する。すなわち、物品群Cがアーム411及び413に把持されて移送されるときだけ、ブロワ416の通常運転が行われる。
昇降機構420は、キャッチャ410に把持された物品群Cを段ボール箱Aに収容するために、当該キャッチャ410を直下に移送する。なお、この昇降機構420は、図7に示すように、制御部600からの制御信号に基づいて、キャッチャ410の昇降移動を制御する。
次に、図5及び図8〜図14を参照して、箱詰装置100が物品群Cを段ボール箱Aに箱詰する動作について説明を行う。
次に、図15を参照して、立上部320Rの角度調整の方法について説明する。本実施形態では、物品群Cの搬送面に対して立上部320Rの角度調整を行うことによって、物品群Cの起立姿勢を調整することができる。
次に、図16を参照して、立上部320Rの搬送方向Xに沿った位置調整の方法について説明する。本実施形態では、立上部320Rの固設位置の位置調整を行うことによって、物品群Cを構成する物品Bの個数や物品Bの大きさが変化する場合等、任意の位置Pで物品群Cを起立姿勢にすることができる。
以上のように、本実施形態に係る箱詰装置100においては、位置Pにおいて物品群Cを起立姿勢にする立上部320R及び320Lと、該起立姿勢となった物品群Cを位置Pから物品群Cが収容される段ボール箱Aまで移送する移送機構400とを設けることによって、立上部320R及び320Lによって物品群Cを起立姿勢にした後、移送機構400によって当該起立姿勢となった物品群Cを段ボール箱Aに移送することができるので、起立姿勢の物品群Cの箱詰が可能となる。
上記実施形態においては、箱詰装置100が「箱詰装置」に相当し、物品Bが「物品」に相当し、物品群Cが「物品群」に相当し、位置Pが「所定位置」に相当し、底面コンベア310R及び310Lが「搬送手段」及び「底面コンベア」に相当し、立上部320R及び320Lが「立上手段」に相当し、段ボール箱Aが「箱」に相当し、移送機構400が「移送手段」に相当し、駆動ベルト324R及び324Lが「駆動ベルト」に相当し、開口部Tが「開口部」に相当し、物品検知センサ419が「物品検知センサ」に相当し、吸着部415が「吸着部」に相当する。
例えば、上記実施形態では、一対の底面コンベア310R及び310Lを設ける例について説明したが、本発明はこれに限らず、図17に示した片開きの底面コンベア310aを採用しても良い。すなわち、第1変形例に係る立上機構300aは、1つの底面コンベア310aと、底面コンベア310aの搬送コンベア316a上を搬送される物品群を起立姿勢にする立上部320aと、底面コンベア310a及び立上部320aを下方(矢印R方向)に回転させる開閉機構330aとを備えている。底面コンベア310aは、開閉機構330aの回転シャフト332aに回転可能に取り付けられており、当該回転シャフト332aが駆動源であるモータ331aの駆動に伴って回転したときに、キャッチャ410(図1参照)を通過させる開口部Taを形成する。
また、上記実施形態では、駆動ベルト324R及び324Lを有する立上部320R及び320Lについて説明したが、本発明はこれに限らず、図18に示した第2変形例に係る立上部320bであっても良い。すなわち、第2変形例に係る立上部320bは、回転可能に軸支される複数のローラ324bが傾斜して並んで配置されている。このローラ324bは、駆動ローラであっても従動ローラであっても良い。
310R,310L,310a 底面コンベア
320R,320L,320a,320b 立上部
324R,324L 駆動ベルト
400 移送機構
415 吸着部
419 物品検知センサ
A 段ボール箱
B 物品
C 物品群
P 位置
Claims (8)
- 包材により包装される物品が隣接する前記物品と一部分が重なり合った状態で載置された物品群を所定位置まで搬送する搬送手段と、
前記物品群の搬送面に対して傾斜角度を持った状態で固設された駆動ベルトを含み、前記駆動ベルトが前記物品群の先頭の前記物品に接触することによって前記所定位置において前記物品群を起立姿勢にする立上手段と、
該起立姿勢となった前記物品群を前記所定位置から前記物品群が収容される箱まで移送する移送手段と、
を備えることを特徴とする箱詰装置。 - 前記搬送手段の駆動源と前記駆動ベルトの駆動源とが共通であることを特徴とする、
請求項1に記載の箱詰装置。 - 前記駆動ベルトの表面は、凹凸形状であることを特徴とする、
請求項1または2に記載の箱詰装置。 - 前記駆動ベルトの前記搬送面に対する傾斜角度を調整可能にしたことを特徴とする、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の箱詰装置。 - 前記駆動ベルトを前記物品群の搬送方向に沿って移動可能にしたことを特徴とする、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の箱詰装置。 - 前記搬送手段は、並設された一対の底面コンベアを含み、
前記立上手段は、前記一対の底面コンベアのそれぞれに設けられることを特徴とする、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の箱詰装置。 - 前記一対の底面コンベアの各々は、それらの間に前記移送手段を通過させる開口部を形成するように回動可能に構成され、
前記移送手段は、前記開口部を介して前記一対の底面コンベアの直下に配置される前記箱に前記物品群を移送することを特徴とする、
請求項6に記載の箱詰装置。 - 前記所定位置より前記物品群の搬送方向の上流側に配置される物品検知センサと、
前記移送手段に設けられ、前記物品群の一部を吸着する吸着部と、
をさらに備え、
前記物品検知センサによって、所定時間の間、前記物品が検知されない場合に、前記吸着部が停止又は低速運転することを特徴とする、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の箱詰装置。
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