JP5619989B2 - ケイ酸亜鉛マンガンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光材料の製造方法に関し、具体的に、ケイ酸亜鉛マンガン蛍光材料の製造方法に関する。
ケイ酸亜鉛(ZnSiO)は、発光基質として、良好な化学安定性、強い環境適応性、および良好な耐湿性を有し、製造され易く、ならびに低コストであるため、発光材料の研究分野において注目されている。1939年にJenkinsらは、X線研究により、Mn2+イオンが、Zn2+イオンと同じ原子価状態および近いイオン半径を有するため、ZnSiOの結晶格子中にうまく分布できることを見出した。したがって、マンガンは、ZnSiOの発光基質中に容易に取り込むことができる。
ケイ酸亜鉛マンガン(ZnSiO:Mn)は、優れる性能を持つ発光材料であり、発光輝度が高く、色純度が良く、近赤外発光がない。このため、フォトルミネセンスおよびカソードルミネセンスの領域に広く応用されている。これまでに、市販用のケイ酸亜鉛マンガン蛍光体は、主に固相法により製造されていた。しかしながら、固相法では、例えば、高い合成温度を要する、粒子のサイズおよび形が制御され難い、製品を研磨することが必要であるなどのデメリットがあり、さらに、前記研磨の過程において、製品の表面が破損され、発光性能が低下する、または製品の表面が汚染されやすいなどのデメリットがある。したがって、固相法におけるデメリットを克服するために、ゲル−ゾル法、水熱法、および沈降法により、ケイ酸亜鉛マンガン蛍光体を合成する新な合成方法は広く研究されている。
発明の開示
技術課題
従来の固相法によりケイ酸亜鉛マンガンを製造する際に、合成温度が高い、製品の粒子サイズおよび形状が制御されにくい、および研磨によりケイ酸亜鉛マンガンの発光性能が低下してしまうなどの課題を解決するために、本発明は、合成温度が低い、ケイ酸亜鉛マンガンの粒子サイズおよび形状が均等である、および従来の市販品より優れた発光効果を有するケイ酸亜鉛マンガンの製造方法を提供することを目的とする。
技術的な解決
上記課題を解決するため、本発明は、ケイ酸亜鉛マンガンの製造方法を提供し、下記ステップを含む:
ステップ1、まず蒸留水と無水エタノールを混合させ混合溶液を得、次いでアンモニア水を用いて、前記混合溶液をアルカリ性混合溶液に調整し、その後オルトケイ酸テトラエチルを加え反応させ、二酸化ケイ素ゾルを形成する;
ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量と、前記ステップ1で用いられたオルトケイ酸テトラエチルのモル量との比が2:1になるように、亜鉛塩およびマンガン塩を量り取り、蒸留水中に溶解させ、亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液を形成する;
ステップ3、硝酸を用いて、前記ステップ1の二酸化ケイ素ゾルを中性または酸性の二酸化ケイ素ゾルに調整する;
ステップ4、前記ステップ2で得られた亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液を、徐々に前記ステップ3で得られた二酸化ケイ素ゾルに加え反応させ、ゲルを形成する;
ステップ5、前記ステップ4で得られたゲルを乾燥させ、次いで800〜1200℃の温度で、得られた乾燥物を保温反応させ、取り出した後研磨し、研磨後の生成物を還元雰囲気下において保温還元を行い、最終的にケイ酸亜鉛マンガンを得る。
前記ステップ1において、蒸留水と無水エタノールとの体積比は、1:5〜2:1であり、前記アルカリ性混合溶液のpH値は、8〜13であり;オルトケイ酸テトラエチルと無水エタノールとの体積比は、1:12〜1:1であり、当該反応は、25〜60℃の水浴中に撹拌しながら行われる。
前記ステップ2において、亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液中における亜鉛およびマンガンのイオン濃度の合計は、0.25〜2mol/Lであり、亜鉛とマンガンとのモル量比は、(1−x):x(0.02≦x≦0.15)である;前記亜鉛塩は、酢酸亜鉛および硝酸亜鉛から選択される一種または数種である;前記マンガン塩は、酢酸マンガン、硝酸マンガンおよび炭酸マンガンから選択される一種または数種である。
前記ステップ3において、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記ステップ1で得られた二酸化ケイ素ゾルのpH値を2〜7に調整する。
前記ステップ4において、当該反応は、40〜80℃の水浴中に撹拌しながら行われる。
前記ステップ5において、前記ゲルを80〜100℃の温度条件下で24〜36時間乾燥させ、前記得られた乾燥物を800〜1200℃の温度条件下で2〜6時間保温反応させる;研磨後の生成物を800〜1200℃の温度条件下で1〜3時間保温還元を行う;前記還元雰囲気は、窒素ガスと水素ガスとの混合ガス、一酸化炭素ガス、または純水素ガスである。
有益的な効果
従来技術に比べ、本発明の製造方法は、プロセスが簡単であり、設備に対する要求が低い;本発明の製造方法によって製造されたケイ酸亜鉛マンガン蛍光体の粒子は、サイズが均等であり、形状が一様であり、発光性能が市販用のケイ酸亜鉛マンガン粉より優れる。
本発明のケイ酸亜鉛マンガンの製造方法のフローチャートである。 実施例1で製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルであり、測定電圧が1.5千ボルトである。 実施例2で製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルであり、測定電圧が1.5千ボルトである。 実施例3で製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルであり、測定電圧が3.0千ボルトである。 実施例4で製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルであり、測定電圧が5.0千ボルトである。 実施例5で製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルであり、測定電圧が7.5千ボルトである。 実施例6で製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルであり、測定電圧が5.0千ボルトである。
本発明の実施形態
本発明の目的、技術的手段および有益的な効果をより明白にするために、以下の添付されたおよび実施例を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。なお、ここで述べる具体の実施例は、単なる本発明を説明するためのものであり、本発明に限定されないことは理解されるべきである。
本発明は、粒子のサイズが均等である、形状が一様である、および発光性能が優れるケイ酸亜鉛マンガンの製造方法を提供し、図1に示されるように、以下のステップを含む:
ステップS01、まず蒸留水と無水エタノールを混合させ混合溶液を得、次いでアンモニア水を用いて、前記混合溶液をアルカリ性混合溶液に調整し、その後オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)を加え反応させ、二酸化ケイ素ゾルを形成する;
ステップS02、亜鉛およびマンガンの合計モル量と、前記ステップS01で用いられるオルトケイ酸テトラエチルのモル量との比が2:1になるように、亜鉛塩およびマンガン塩を量り取り、蒸留水中に溶解させ、亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液を形成する;
ステップS03、硝酸を用いて、前記ステップS01の二酸化ケイ素ゾルを中性または酸性の二酸化ケイ素ゾルに調整する;
ステップS04、前記ステップS02で得られた亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液を、徐々に前記ステップS03で得られた二酸化ケイ素ゾルに加え反応させ、ゲルを形成する;
ステップS05、前記ステップS04で得られたゲルを乾燥させ、次いで800〜1200℃の温度で乾燥物を保温反応させ、取り出した後研磨し、研磨後の生成物を還元雰囲気下において保温還元を行い、最終的にケイ酸亜鉛マンガンを得る。
本発明の製造方法において、前記ステップS01において、蒸留水と無水エタノールとの体積比は、1:5〜2:1であり、前記アルカリ性混合溶液のpH値は、8〜13であり;オルトケイ酸テトラエチルと無水エタノールとの体積比は、1:12〜1:1であり、当該反応は、25〜60℃の水浴中に撹拌しながら行われる。前記ステップS02において、亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液中の亜鉛およびマンガンのイオン濃度の合計は、0.25〜2mol/Lであり、亜鉛とマンガンとのモル量比は、(1−x):x(0.02≦x≦0.15)である;前記亜鉛塩は、酢酸亜鉛および硝酸亜鉛から選択される一種または数種である;前記マンガン塩は、酢酸マンガン、硝酸マンガンおよび炭酸マンガンから選択される一種または数種である。前記ステップS03において、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記ステップ1で得られた二酸化ケイ素ゾルのpH値を2〜7に調整する。前記ステップS04において、当該反応は、40〜80℃の水浴中に撹拌しながら行われる。前記ステップS05において、前記ゲルを、80〜100℃の温度条件下で24〜36時間乾燥させ、前記得られた乾燥物を、800〜1200℃の温度条件下で2〜6時間保温反応させる;研磨後の生成物を、800〜1200℃の温度条件下で1〜3時間保温還元を行う;前記還元雰囲気は、窒素ガスと水素ガスとの混合ガス、一酸化炭素ガス、または純水素ガスである。
本発明の製造方法は、プロセスが簡単であり、設備に対する要求が低い;さらに本発明の製造方法によって製造されたケイ酸亜鉛マンガン蛍光体の粒子は、サイズが均等であり、形状が単一であり、発光性能が市販用のケイ酸亜鉛マンガン粉より優れる。
以下、実施例を用いて、異なる条件下におけるケイ酸亜鉛マンガンの製造方法について説明する
実施例1:
ステップ1、体積比1:4で6.69mLの蒸留水と26.76mLの無水エタノールとを十分に混合させ混合溶液を得、アンモニア水を用いて当該混合溶液をpH値が8になるように調整し、次いで、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)と無水エタノールとの体積比が1:12になるように、2.230mLのTEOSを加え、その後、60℃の水溶中で、撹拌しながらSiOゾルを形成するまで反応させ;ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量とTEOSのモル量との比が2:1になるように、かつ硝酸亜鉛と酢酸マンガンとのモル量比が0.98:0.02になるように5.831gの硝酸亜鉛および0.098gの酢酸マンガンを量り取り、20mLの蒸留水中に溶解させ、濃度が1mol/Lの混合溶液が得られ;ステップ3、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記SiOゾルをpH値が2になるように調整し;ステップ4、硝酸亜鉛および酢酸マンガンの混合溶液を徐々にpH2のSiOゾル中に加え、80℃の水浴中で撹拌しながらゲル状を形成するまで反応させ;ステップ5、得られたゲル状の物質を60℃のオーブンにて36時間乾燥させ、その後、得られた乾燥物を高温炉にて800℃で6時間保温反応させ、室温まで自然冷却させ、さらに瑪瑙乳鉢を用いて研磨させ、その後純水素ガスの雰囲気下において、800℃で1時間保温還元させ、室温に冷却させると(Zn0.98,Mn0.02SiOが得られる。本実施例の製造方法によって製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルは、図2に示される。図2から、当該ケイ酸亜鉛マンガンの発光強度は市販用のケイ酸亜鉛マンガンの発光強度よりも約12%強いことが分かる。
実施例2:
ステップ1、体積比1:5で2.23mLの蒸留水と11.15の無水エタノールとを十分に混合させ混合溶液を得、アンモニア水を用いて当該混合溶液をpH値が9になるように調整し、次いで、TEOSと無水エタノールとの体積比が1:10になるように、1.115mLのTEOSを加え、その後、50℃の水溶中で、撹拌しながらSiOゾルを形成するまで反応させ;ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量とTEOSのモル量との比が2:1になるように、かつ酢酸亜鉛と硝酸マンガンとのモル量比が0.96:0.04になるように2.1072gの酢酸亜鉛および0.1004gの高純度硝酸マンガンを量り取り、40mLの蒸留水中に溶解させ、濃度が0.25mol/Lの混合溶液が得られ;ステップ3、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記SiOゾルをpH値が3になるように調整し;ステップ4、酢酸亜鉛および硝酸マンガンの混合溶液を徐々にpH3のSiOゾル中に加え、80℃の水浴中で撹拌しながらゲル状を形成するまで反応させ;ステップ5、得られたゲル状の物質を80℃のオーブンにて36時間乾燥させ、その後、得られた乾燥物を高温炉にて900℃で4時間保温反応させ、室温まで自然冷却させ、さらに瑪瑙乳鉢を用いて研磨させ、その後還元剤としてのCOガスの雰囲気下において、900℃で2時間保温還元させ、室温に冷却させると(Zn0.96,Mn0.04SiOが得られる。本実施例の製造方法によって製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルは、図3に示される。図3から、当該ケイ酸亜鉛マンガンの発光強度は市販用のケイ酸亜鉛マンガンの発光強度よりも約35%強いことが分かる。
実施例3:
ステップ1、体積比1:2で17.84mLの蒸留水と35.68mLの無水エタノールとを十分に混合させ混合溶液を得、アンモニア水を用いて当該混合溶液をpH値が10になるように調整し、次いで、TEOSと無水エタノールとの体積比が1:8になるように、4.460mLのTEOSを加え、その後、40℃の水溶中で、撹拌しながらSiOゾルを形成するまで反応させ;ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量とTEOSのモル量との比が2:1になるように、かつ酢酸亜鉛と酢酸マンガンとのモル量比が0.95:0.05になるように8.341gの酢酸亜鉛および0.490gの酢酸マンガンを量り取り、20mLの蒸留水中に溶解させ、濃度が2mol/Lの混合溶液が得られ;ステップ3、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記SiOゾルをpH値が5になるように調整し;ステップ4、酢酸亜鉛および酢酸マンガンの混合溶液を徐々にpH5のSiOゾル中に加え、40℃の水浴中で撹拌しながらゲル状を形成するまで反応させ;ステップ5、得られたゲル状の物質を90℃のオーブンにて32時間乾燥させ、その後、得られた乾燥物を高温炉にて1000℃で3時間保温反応させ、室温まで自然冷却させ、さらに瑪瑙乳鉢を用いて研磨させ、その後還元剤としての体積95%であるNおよび体積5%であるHの混合ガスの雰囲気下において、1000℃で3時間保温還元させ、室温に冷却させると(Zn0.95,Mn0.05SiOが得られる。本実施例の製造方法によって製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルは、図4に示される。図4から、当該ケイ酸亜鉛マンガンの発光強度は市販用のケイ酸亜鉛マンガンの発光強度よりも約31%強いことが分かる。
実施例4:
ステップ1、体積比1:2で8.92mLの蒸留水と17.84mLの無水エタノールとを十分に混合させ混合溶液を得、アンモニア水を用いて当該混合溶液をpH値が11になるように調整し、次いで、TEOSと無水エタノールとの体積比が1:4になるように、4.460mLのTEOSを加え、その後、50℃の水溶中で、撹拌しながらSiOゾルを形成するまで反応させ;ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量とTEOSのモル量との比が2:1になるように、かつ酢酸亜鉛と酢酸マンガンとのモル量比が0.92:0.08になるように8.0776gの酢酸亜鉛および0.784gの酢酸マンガンを量り取り、20mLの蒸留水中に溶解させ、濃度が2mol/Lの混合溶液が得られ;ステップ3、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記SiOゾルをpH値が5になるように調整し;ステップ4、酢酸亜鉛および酢酸マンガンの混合溶液を徐々にpH5のSiOゾル中に加え、50℃の水浴中で撹拌しながらゲル状を形成するまで反応させ;ステップ5、得られたゲル状の物質を90℃のオーブンにて32時間乾燥させ、その後、得られた乾燥物を高温炉にて1100℃で2時間保温反応させ、室温まで自然冷却させ、さらに瑪瑙乳鉢を用いて研磨させ、その後還元剤としての体積95%であるNおよび体積5%であるHの混合ガスの雰囲気下において、1100℃で2時間保温還元させ、室温に冷却させると(Zn0.92,Mn0.08SiOが得られる。本実施例の製造方法によって製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルは、図5に示される。図5から、当該ケイ酸亜鉛マンガンの発光強度は市販用のケイ酸亜鉛マンガンの発光強度よりも約28%強いことが分かる。
実施例5:
ステップ1、体積比1:1で20.07mLの蒸留水と20.07mLの無水エタノールとを十分に混合させ混合溶液を得、アンモニア水を用いて当該混合溶液をpH値が11になるように調整し、次いで、TEOSと無水エタノールとの体積比が1:3になるように、6.690mLのTEOSを加え、その後、50℃の水溶中で、撹拌しながらSiOゾルを形成するまで反応させ;ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量とTEOSのモル量との比が2:1になるように、かつ酢酸亜鉛と酢酸マンガンとのモル量比が0.92:0.08になるように12.1164gの酢酸亜鉛および1.176gの酢酸マンガンを量り取り、20mLの蒸留水中に溶解させ、濃度が1.5mol/Lの混合溶液が得られ;ステップ3、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記SiOゾルをpH値が5になるように調整し;ステップ4、酢酸亜鉛および酢酸マンガンの混合溶液を徐々にpH5のSiOゾル中に加え、50℃の水浴中で撹拌しながらゲル状を形成するまで反応させ;ステップ5、得られたゲル状の物質を90℃のオーブンにて32時間乾燥させ、その後、得られた乾燥物を高温炉にて1100℃で2時間保温反応させ、室温まで自然冷却させ、さらに瑪瑙乳鉢を用いて研磨させ、その後還元剤としての体積95%であるNおよび体積5%であるHの混合ガスの雰囲気下において、1100℃で2時間保温還元させ、室温に冷却させると(Zn0.92,Mn0.08SiOが得られる。本実施例の製造方法によって製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルは、図6に示される。図6から、当該ケイ酸亜鉛マンガンの発光強度は市販用のケイ酸亜鉛マンガンの発光強度よりも約26%強いことが分かる。
実施例6:
ステップ1、体積比2:1で17.84mLの蒸留水と8.92mLの無水エタノールとを十分に混合させ混合溶液を得、アンモニア水を用いて当該混合溶液をpH値が13になるように調整し、次いで、TEOSと無水エタノールとの体積比が1:1になるように、8.920mLのTEOSを加え、その後、25℃の室温で、撹拌しながらSiOゾルを形成するまで反応させ;ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量とTEOSのモル量との比が2:1になるように、かつ酢酸亜鉛と酢酸マンガンとのモル量比が0.90:0.1になるように15.804gの酢酸亜鉛および1.960gの酢酸マンガンを量り取り、40mLの蒸留水中に溶解させ、濃度が2mol/Lの混合溶液が得られ;ステップ3、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記SiOゾルをpH値が5になるように調整し;ステップ4、酢酸亜鉛および酢酸マンガンの混合溶液を徐々にpH5のSiOゾル中に加え、50℃の水浴中で撹拌しながらゲル状を形成するまで反応させ;ステップ5、得られたゲル状の物質を100℃のオーブンにて24時間乾燥させ、その後、得られた乾燥物を高温炉にて1100℃で2時間保温反応させ、室温まで自然冷却させ、さらに瑪瑙乳鉢を用いて研磨させ、その後還元剤としての体積95%であるNおよび体積5%であるHの混合ガスの雰囲気下において、1100℃で2時間保温還元させ、室温に冷却させると(Zn0.90,Mn0.10SiOが得られる。本実施例の製造方法によって製造されたケイ酸亜鉛マンガンおよび市販用のケイ酸亜鉛マンガンの陰極線励起による発光スペクトルは、図7に示される。図7から、当該ケイ酸亜鉛マンガンの発光強度は市販用のケイ酸亜鉛マンガンの発光強度よりも約33%強いことが分かる。
実施例7:
ステップ1、体積比1:1で4.46mLの蒸留水と8.92mLの無水エタノールとを十分に混合させ混合溶液を得、アンモニア水を用いて当該混合溶液をpH値が11になるように調整し、次いで、TEOSと無水エタノールとの体積比が1:2になるように、4.460mLのTEOSを加え、その後、50℃の水溶中で、撹拌しながらSiOゾルを形成するまで反応させ;ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量とTEOSのモル量との比が2:1になるように、かつ酢酸亜鉛と炭酸マンガンとのモル量比が0.85:0.15になるように7.463gの酢酸亜鉛および0.690gの炭酸マンガンを量り取り、40mLの蒸留水中に溶解させ、濃度が1mol/Lの混合溶液が得られ;ステップ3、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記SiOゾルをpH値が7になるように調整し;ステップ4、酢酸亜鉛および炭酸マンガンの混合溶液を徐々にpH7のSiOゾル中に加え、40℃の水浴中で撹拌しながらゲル状を形成するまで反応させ;ステップ5、得られたゲル状の物質を100℃のオーブンにて24時間乾燥させ、その後、得られた乾燥物を高温炉にて1200℃で2時間保温反応させ、室温まで自然冷却させ、さらに瑪瑙乳鉢を用いて研磨させ、その後還元剤としての一酸化炭素ガスの雰囲気下において、1200℃で2時間保温還元させ、室温に冷却させると(Zn0.85,Mn0.15SiOが得られる。
以上は、本発明に係る好適な実施例であり、本発明を限定するものではない。本発明の精神および原則を脱しない範囲内で、各種の変更、置き換えおよび改良などは、すべて本発明の範囲に含まれる。

Claims (7)

  1. 下記:
    ステップ1、まず蒸留水と無水エタノールを混合させ混合溶液を得、次いでアンモニア水を用いて、前記混合溶液をアルカリ性混合溶液に調整し、その後オルトケイ酸テトラエチルを加え反応させ、二酸化ケイ素ゾルを形成する;
    ステップ2、亜鉛およびマンガンの合計モル量と、前記ステップ1で用いられるオルトケイ酸テトラエチルのモル量との比が2:1になるように、亜鉛塩およびマンガン塩を量り取り、蒸留水中に溶解させ、亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液を形成する;
    ステップ3、硝酸を用いて、前記ステップ1の二酸化ケイ素ゾルを中性または酸性の二酸化ケイ素ゾルに調整する;
    ステップ4、前記ステップ2で得られた亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液を、徐々に前記ステップ3で得られた二酸化ケイ素ゾルに加え反応させ、ゲルを形成する;
    ステップ5,前記ステップ4で得られたゲルを乾燥させ、次いで800〜1200℃の温度で乾燥物を保温反応させ、取り出した後研磨し、研磨後の生成物を還元雰囲気下において保温還元を行い、最終的にケイ酸亜鉛マンガンを得る、
    ステップを含む、ケイ酸亜鉛マンガンの製造方法。
  2. 前記ステップ1において、前記蒸留水と前記無水エタノールとの体積比が1:5〜2:1であり、かつ前記アルカリ性混合溶液のpH値が8〜13であり、および/または前記オルトケイ酸テトラエチルと前記無水エタノールとの体積比が1:12〜1:1であり、かつ当該反応が25〜60℃の水中に撹拌しながら行われることを特徴とする、請求項1に記載のケイ酸亜鉛マンガンの製造方法。
  3. 前記ステップ2において、前記亜鉛塩およびマンガン塩の混合溶液中の亜鉛およびマンガンのイオン濃度の合計が0.25〜2mol/Lであり、かつ亜鉛とマンガンとのモル量比が(1−x):x(0.02≦x≦0.15)であり、および/または前記亜鉛塩が酢酸亜鉛および硝酸亜鉛から選択される一種または数種であり;かつ前記マンガン塩が酢酸マンガン、硝酸マンガンおよび炭酸マンガンから選択される一種または数種であることを特徴とする、請求項1または2に記載のケイ酸亜鉛マンガンの製造方法。
  4. 前記ステップ3において、質量パーセント濃度34%の硝酸を用いて、前記ステップ1で得られた二酸化ケイ素ゾルのpH値を2〜7に調整することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のケイ酸亜鉛マンガンの製造方法。
  5. 前記ステップ4において、反応が40〜80℃の水浴中に撹拌しながら行われることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のケイ酸亜鉛マンガンの製造方法。
  6. 前記ステップ5において、前記ゲルを80〜100℃の温度条件下で24〜36時間乾燥させ、かつ前記得られた乾燥物を800〜1200℃の温度条件下で2〜6時間保温反応させ、および/または前記研磨後の生成物を800〜1200℃の温度条件下で1〜3時間保温還元を行うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のケイ酸亜鉛マンガンの製造方法。
  7. 前記還元雰囲気が、窒素ガスおよび水素ガスの混合ガス、一酸化炭素ガス、または純水素ガスであることを特徴とする、請求項に記載のケイ酸亜鉛マンガンの製造方法。
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