JP5619729B2 - 改良された赤色フィルター組成物 - Google Patents

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Description

色フィルターの場合、関連した標準と一致する色相及び高コントラスト比が不可欠である。しかし、多くの顔料では、所望の色相及び良好なコントラスト比を実現するのは困難であり、特に色フィルターを200℃以上(例えば、230〜270℃、さらには最高で300℃まで)の温度で硬化させる場合に困難である。C.I.Pigment Red 254は、さらに500℃まで安定しているが、その顔料を含む色フィルター組成物は、不思議なことに、比較的高い硬化温度で十分に満足できるとは言えないコントラスト比になる傾向がある。
欧州特許出願公開第0224445A1号明細書の実施例17では、C.I.Pigment Red 254を、3−(4’−クロロ−フェニル)−6−(スルホ−フェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンのナトリウム塩と組み合わせており、その結果、レオロジー的挙動が改善されている。
特開平03−26767号公報及び特開2000−273346号公報は、分散剤として使用される他のジケトピロロピロール誘導体(より正確には、3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン)を開示している。
国際公開第02/48268号パンフレット及び国際公開第02/48269号パンフレットは、例えば、色フィルターで使用でき、次の一般式の顔料を含有可能な組成物を開示している:
Figure 0005619729
[式中、R8及びR9は、それぞれ他とは独立して、水素、メチル、tert−ブチル、塩素、臭素、CNまたはフェニルであり、また同じ種類の顔料である、ある特定の第四級アンモニウムスルホネートである]。
国際公開第2004/007604号パンフレットは、色フィルターにおいて透明性が高く、吸収がいくらか深色移動するフェニル−チオ−、フェニル−スルフィニル−及びフェニル−スルホニル−置換のジケトピロロピロールを提案している。
3,6−ジ(4’−ブロモ−フェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン[84632−54−2]が、欧州特許出願公開第0061426A1号明細書から知られている。独国特許出願公開第4037556A1号明細書は、その顔料と、部分的にスルホン化及び塩素化されたジケトピロロピロールの混合物との組み合わせを開示しており、その結果としてレオロジー的挙動及び彩度が改善されうる。欧州特許出願公開第0430875A2号明細書はさらに、水性塗料におけるその混合物の使用を開示している。
欧州特許出願公開第0232222A1号明細書の開示内容によれば、臭素化ジケトピロロピロールは特に良好な熱回復性及び高い蛍光性という特徴があるとされている。Polymers Paint Colour Journal 179, 457[1989]及びBull. Soc. Chim. Belg. 97/8−9, 615[1988]によれば、3,6−ジ(4’−クロロ−フェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンは、3,6−ジ(4’−ブロモ−フェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの熱安定性に等しい熱安定性も有するが、どちらも約500℃で分解する。特開平02−055362号公報及び特開平02−210459号公報では、3,6−ジ(4’−ブロモ−フェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンを電子写真用電荷担体として(例えば、トナーとして)使用している。
欧州特許出願公開第0962499A2号明細書は、粒子成長抑制剤を添加する、臭素で置換することもできる顔料のジケトピロロピロールの製造方法を開示している。
特開2000−160084号公報は、C.I.Pigment Red 254、ジケトピロロピロールスルホネート及び陽イオンポリマー分散剤を含む赤色カラーレジストインキを開示しており、そのポリマー分散剤は、米国特許第4,224,212号明細書に従ったポリ(低級アルキレンイミン)とポリエステルの少なくとも2個のカルボキシ基との反応生成物(アミドまたは塩)であるか、または欧州特許出願公開第0154678A1号明細書に従ったポリイソシアネートとアルコールまたはアミンとの反応生成物、もしくは欧州特許出願公開第0311157A1号明細書に従った主に(メタ)アクリル酸系の共重合体(官能基を介して結合された塩基性複素環基を含んでいる)である。
特開2001−240780号公報は、類似しているが、ポリアミンと、ポリアミド、ポリエステルアミドまたはポリエステル(遊離のカルボキシ基を有する)とのグラフトコポリマーを、分散剤として開示している。
特開2000−089024号公報は、好ましくは式
Figure 0005619729
[式中、Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、N(CH32、N(C252、CF3、ClまたはBr、さらにまた種々の樹脂成分である]のジケトピロロピロールを含む、色フィルター組成物を開示している。他の顔料との組み合わせも可能であることが述べられており、そうした顔料としてC.I.Pigment Red 177及びC.I.Pigment Red 224も挙げられている。
特開2002−328215号公報は、同じジケトピロロピロール(但し、その粒径は主に20〜80nmである)及び場合により分散剤を含む、色フィルター組成物を開示している。
特開2000−089025号公報は、C.I.Pigment Red 254及び別の赤色または黄色顔料(例えば、C.I.Pigment Red 177、C.I.Pigment Red 224または別のジケトピロロピロール)、また場合により分散剤を含む、色フィルター顔料組成物を開示している。分散剤は特に必要ではないが、添加できるものとして、例えば、フタロシアニン誘導体または湿潤剤がある。しかし、顔料は通常、樹脂で処理されているので、色フィルターの製造における問題を招く。さらに実施例において、標準カラーチャート中のx値はせいぜい0.601に達するのみである(F10光源;Yxy表色系、C.I.E.1931)。
特開平11−217514号公報は、C.I.Pigment Red 254及びC.I.Pigment Orange 38またはC.I.Pigment Orange 71、ポリアミド樹脂、またさらに場合により、湿潤剤(例えば、陽イオン湿潤剤)を含む、色フィルター組成物を開示している。
特開2001−229520号公報は、塩及び結晶成長抑制剤(例えば、SO2NH(CH23N(CH32で置換されたC.I.Pigment Red 255)と一緒に混練されたジケトピロロピロールを含む、色フィルター組成物を開示している。
特開2001−264528号公報は、再沈殿させ、かつ塩、結晶成長抑制剤(例えば、SO2NH(CH23N(CH32で置換されたC.I.Pigment Red 255)及び(場合により)分散剤と一緒に混練したジケトピロロピロールを含む、色フィルター組成物を開示している。
特開2005−345884号公報は、C.I.Pigment Red 177及びC.I.Pigment Red 254を含む、色フィルター用顔料組成物を開示している。特開2006−307149号公報は、C.I.Pigment Red 177、C.I.Pigment Red 254及びさらにC.I.Pigment Yellow 139、またさらにスルホン化分散剤を含む、色フィルター用顔料組成物を開示している。しかし、どちらの場合も、コントラスト比は不満な点が残る。
特開2007−047760号公報は、明記されている平均振幅透過率比を有するとされている赤色フィルターを記載している。実施例IXは、比表面積92m2/gのC.I.Pigment Red 254と、比表面積82m2/gのPigment Red 177と、式
Figure 0005619729
の分散剤が、86.52:8.93:4.55の比率であるものを開示している。しかし、そうした組み合わせの場合、十分に満足できるコントラスト比とは言えない。C.I.Pigment Red 177は通常、明度(CIE 1931 Yxy表色系におけるY値)が著しく低下することになる。
特開2007−031539号公報は、C.I.Pigment Red 254及びフタルイミドメチルキナクリドンを含む、顔料組成物を開示している。コントラスト比は高いとされているが、色相は満足できるものではない。
国際公開第01/04215号パンフレットは、色フィルターにおいてより優れた色特性を有するC.I.Pigment Red 254をもたらす方法を開示している。
米国特許第4,451,398号明細書及び欧州特許第0321919号明細書は、ピラゾリルメチル基を含む分散剤を開示している。
米国特許第5,334,727号明細書は、ピラゾリルメチル基も含み、かつ場合によりスルホン化されていてもよい更なる分散剤を開示している。
米国特許第6,361,594号明細書は、粒子成長抑制剤(イミダゾール−1−イルメチルキナクリドン及びピラゾール−1−イルメチル−キナクリドンを含む)を用いて、ピロロ[3,4−c]ピロールを直接製造するための方法を開示している。
欧州特許第0704497号明細書、欧州特許第0764696号明細書及び欧州特許第0765919号明細書は、塩素または臭素の置換基を含んでもよい1,4−ジケトピロロピロールの2成分の混晶及び固溶体、またさらにその製造方法を開示している。
数多くの提案にもかかわらず、正確な色相、高い透過率、高いコントラスト比、高い明度、高い分散性、高い分散安定性、様々な結合剤系との高い相溶性、光架橋系における大きな架橋速度及び高度な硬化、高い耐光度及び高い熱安定性などのあらゆる要件を、特に色フィルターの製造において満たす、色フィルター用の着色剤組成物を開発する点でこれまで成功していない。このことは特に、好ましくはF10または類似の光源を用いたEBU及び/またはNTSC標準(それぞれ、x=0.64/y=0.33及びx=0.67/y=0.33)に適合しなければならないカラー表示画面での用途に該当する。
それ自体耐熱性があり、かつそれ自体周知の方法(例えば、湿式粉砕または混練など)を用いて所望の微粉形態に変換可能な赤色顔料(それ自体が顔料に適した分散剤である)が知られているが、高度な熱応力にさらした後でも、十分に高いコントラスト比を有する赤色フィルターの製造において、これまでのところそのようなものでは成功していない。知られていない理由のため、化学線硬化可能なジケトピロロピロール顔料含有系は特に、プラスチックのマスカラーリングまたは表面コーティング組成物の塗布などの従来の系とは異なり、処理段階(分散液の塗布から硬化の完了まで)の間に、透明性及びコントラスト比がかなり大幅に劣化する。
このほど、驚くべきことに、所望の条件を驚くほど満たす着色剤組成物が見出された。
したがって、本発明は、
(a) 式
Figure 0005619729
[式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ他とは独立して、H、Cl、Br、CN、CF3、R5、OR5、SR5、SOR5、SO25、NR6COR5、COOR6、CONR56、CONH2またはCON(R7)、好ましくはCl、Br、CNまたはR5であり、
5は、それぞれの場合に他のどのR5と独立して、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルキレン、フェニルまたは2−ナフチル、好ましくはメチルまたはフェニルであり、
6は、それぞれの場合に他のどのR6と独立して、H、C1〜C5アルキルまたはC2〜C5アルキレン、好ましくはHまたはCH3であり、かつ
7は、それぞれの場合に他のどのR7と独立して、NR6、NOR6、O、S、SOによって及び/またはSO2によって割込まれていないかもしくは1回または複数回割込まれているC4〜C8アルキレンであり、N(R7)中のR7はNによって好ましくは5員または6員複素環を形成する]の着色剤
もしくはその混合物、混晶または固溶体、
但し、式(I)またはその混合物、混晶または固溶体の全着色剤に対して、20〜100モル%のR1がBrであり、80〜100モル%のR3がHであるであることを条件とし、
好ましくは20〜100モル%の式
Figure 0005619729
特に式
Figure 0005619729
(b) (a)に対して、0〜150質量%、好ましくは3〜120質量%、特に10〜100質量%の式
Figure 0005619729
Figure 0005619729
Figure 0005619729
の着色剤またはその2種類以上の混合物;
(c) (a)に対して、1〜25質量%、好ましくは3〜20質量%、特に3〜15質量%の式
Figure 0005619729
の着色剤、もしくは式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の着色剤の混合物
[式中、Qは、非置換または置換された3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン、4,4’−ジアミノ−1,1’−ビスアントラキノン、ペリレンテトラカルボン酸二無水物、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド、キナクリドン、6,13−ジヒドロキナクリドン及びキナクリドンキノン基から選択される発色団基であり、
Aは、C1〜C6アルキレン、好ましくはメチレンであり、
mは、1または2の数であり、さらに
8、R9、R10及びR11は、それぞれ他とは独立して、H、ハロゲン、C1〜C18アルキル(これは、非置換であるか、またはハロゲン、C1〜C6アルコキシ及び/またはジ(C1〜C6アルキル)アミノで1回または複数回置換されている)、もしくはC6〜C12アリール(これは、非置換であるか、またはハロゲン、NO2、C1〜C12アルキル、C1〜C6アルコキシ及び/またはジ(C1〜C6アルキル)アミノで1回または複数回置換されている)であり、場合により、R8及びR9及び/またはR9及びR10は結合によって結ばれてさらなる脂環式環、芳香族環または複素環を形成することもできる];
(d) (a)と(b)の合計に対して、0〜10質量%、好ましくは0.01〜8質量%の、式
Figure 0005619729
の着色剤、もしくは式(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(IVe)、(IVf)、(IVg)及び/または(IVh)の着色剤の混合物
[式中、A、m、R8、R9、R10及びR11は(c)の場合に定義した通りであり、Q’は(c)の場合のQに関して定義した通りであるが、Qの意味とは独立しており、nは1または2の数であり、さらにMは、H、アルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウムまたは第一、第二、第三または第四級アンモニウムである];及び
(e) (a)に対して、0〜30質量%、好ましくは3〜25質量%、特に5〜20質量%の式
Figure 0005619729
の着色剤
[式中、
12は、R1またはAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−G及び
13は、R3またはAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gであるが、
但し、R12及びR13が両方ともAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gであるというわけではなく、
14がR2であり、それと同時にR15がAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gであるか、もしくはR14がAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gであり、それと同時にR15がR4であるかのいずれかであり、
12、R13、R14及びR15は、好ましくはH、Cl、Br、CH3、OCH3、tert−ブチルまたはAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gであり、
16及びR17は、それぞれ他とは独立して、直接結合、1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレンであり、好ましくは両方が直接結合、両方が1,3−フェニレンまたは両方が1,4−フェニレン、特に両方が直接結合であり、
18及びR19は、Hであるか、もしくはR16が1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレンである場合は、R18はHまたはAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gであり、またR17が1,3−フェニレンまたは1,4−フェニレンである場合は、R19はHまたはAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gであり、
AはC1〜C4アルキレン、好ましくはCH2であり、またaは0または1、好ましくは0であり、
cは0〜6の整数、特に0、1または2であり、
Gは、NR56、N(R7)、NR6−NR56またはNR6−N(R7)であり、
nは、0、1または2、好ましくは0であり、
Xは、カルボニルまたはスルホニルであり、またxは0または1であり、Xがカルボニルでありかつxが1であるのが好ましく、
Yは、それぞれの場合に他のどのYと独立して、O、SまたはNR6、好ましくはNR6であり、
Zは、それぞれの場合に他のどのZと独立して、C2〜C8アルキレン、好ましくは1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,3−プロピレン、1,4−ブチレンまたは1,6−ヘキシレン、特に1,3−プロピレンであり、
zは0であるか、または1〜3の数、好ましくは1または2、特に1であるが、
但し、a、n、x及びz(特にa、x及びz)の合計が、少なくとも1、好ましくは少なくとも2であることを条件とし、
さらに、R1、R2、R5、R6及びR7は式(I)に関して定義した通りであるが、式(I)とは独立している]
または式(V)の着色剤の混合物
を含む、色フィルターを製造するための組成物に関する。
成分(a)は、好ましくは20〜100モル%、特に40〜100モル%の式(Ia)(特に(Ib)及び/または(Ic))の着色剤からなる。式(Ia)の着色剤への添加剤として、式(I)[式中、R1=R2=Cl/R3=R4=H(C.I.Pigment Red 254)及び/またはR1=R2=H/R3=R4=CN(C.I.Pigment Orange 71)である]の着色剤が特に好ましい。
成分(b)は、好ましくは50〜100質量%の、式(IIh)、(IIj)、(IIk)、(IIm)及び/または(IIn)の着色剤からなる。特に好ましいのは、式(IIm)または(IIn)、特に(IIm)の成分(b)である。
式(IIIa)、(IIIb)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の成分(c)が好ましい。特に好ましいのは、式(IIIa)、(IIId)及び/または(IIIe)の成分(c)である。
式(IV)、(IVa)、(IVd)及び/または(IVe)の成分(d)が好ましい。特に好ましいのは、式(IVe)の成分(d)である。
アルキル及びアルキレン基は、当然ながら線状であってよく、もしくは3個以上の炭素原子を含む場合、それらは1箇所または複数箇所で分岐していてよく、もしくはまたは、場合により、それらは単環式でもよいか、または4個以上の炭素原子を含む場合は、多環式であってよい。
置換基Qは、通常の色素発色団置換基、例えば、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたはフェニルであり、特に塩素またはメチルである。Qは、好ましくは3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンまたはキナクリドン(すなわち、5,12−ジヒドロ−キノ[2,3−b]アクリジン−7,14−ジオン)基(ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたはフェニルで置換されたもの、または非置換のもの)である。Qは、非置換の3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンまたはキナクリドン基であるのが、特に好ましい。
式(V)の成分(e)中の基Aa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gは、有利には少なくとも2個の非隣接窒素原子を含む。そうしたAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−G基は、好ましくは、式Aa−Xx−[−Y−Z−]z−G(すなわち、n=c=0)の基である。式(V)の成分(e)において、特に好ましいのは、R12がR1であり、R13がR3であり、R14がR2であり、かつ/またはR15がAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−G、特にAa−Xx−[−Y−Z−]z−G[式中、aは0であり、xは1であり、かつzは1または2である]である場合であり、極めて特にR12がH、BrまたはClであり、R13がH、Clまたはメチルであり、R14がHであり、さらにR15がAa−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−G、特にAa−Xx−[−Y−Z−]z−G[式中、aは0であり、xは1であり、zは1または2である]である場合である。
驚くべきことに、式(Ia)(特に(Ib)及び/または(Ic))のp−ブロム置換顔料成分(a)と、式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の成分(c)と、(存在する場合)式(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(IVe)、(IVf)、(IVg)及び/または(IVh)の(d)との間で、相乗効果が生じることが見出された。そうした相乗効果は、式(V)の1種または複数種の成分(e)をさらに存在させることによって実質的にさらに増大させることができ、その結果、たとえ特別に極端な加工条件であっても、透明性及びコントラスト比の望ましくない減少は実質的に起こらないか、さらにはまったく起こらない。
化学線硬化可能な色フィルター組成物におけるこうした効果は、先行技術に基づいた場合まったく予期されないことであり、上に述べた広い量的範囲においてさえ生じるが、それぞれの好ましい量の(a)、(c)及び(e)、特に成分(a)、(c)、(d)及び(e)すべてを組み合わせた場合にますます生じる。
したがって本発明はまた、(a)式(Ia)を20〜100モル%含む式(I)の着色剤と、場合により(b)(a)に対して0〜150質量%の、式(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、(IIh)、(IIi)、(IIj)、(IIk)、(IIl)、(IIm)、(IIn)、(IIo)、(IIp)及び/または(IIq)のうちの1種または複数種の着色剤と、(c)(a)に対して1〜25質量%の、式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)のうちの1種または複数種の着色剤と、(d)(a)と(b)の合計に対して0〜10質量%の、式(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(IVe)、(IVf)、(IVg)及び/または(IVh)のうちの1種または複数種の着色剤と、(e)(a)に対して3〜25質量%の式(V)の1種または複数種の着色剤とを含む組成物;好ましくは(c)(a)に対して2〜20質量%の、式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)のうちの1種または複数種の着色剤及び(e)(a)に対して5〜20質量%の、式(V)の1種または複数種の着色剤を含む組成物;特に(c)(a)に対して3〜15質量%の、式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)のうちの1種または複数種の着色剤、(d)(a)に対して0.01〜8質量%の、式(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(IVe)、(IVf)、(IVg)及び/または(IVh)のうちの1種または複数種の着色剤、及び(e)(a)に対して5〜20質量%の式(V)の1種または複数種の着色剤を含む組成物に関する。ここで特に好ましいのは、それぞれの場合に、Qがキナクリドン基である成分(c)である。非常に良好な結果は、Qがジケトピロロピロール基である成分(c)の場合にも得られる。
好ましくは、成分(a)または(b)(存在する場合)、特に存在するすべての成分(a)及び(該当する場合)(b)は、平均粒径が10〜100nmであって、粒子の≦10質量%が、≧100nmであり、粒子の≦50質量%が、≧50nmである。成分(a)は、平均粒径が10〜30nmであり、平均粒子長が20〜50nmであり、平均粒子高が2〜10nmであり、特に本明細書で以下に開示されているアスペクト比と組み合わせたものが、特に好ましい。成分(a)は、平均粒子高が2.5〜7nm、特に3〜6nmであるのが、極めて特に好ましい。
粒径は、粒子の相当直径と理解され、それは、例えば、Joyce−Loeblディスク遠心分離またはレーザー照射動的散乱によって求めることができる。多くの場合、透過型電子顕微鏡(TEM)の画像の簡易評価も適切である。粒径の平均値算出は、質量に基づいて行うべきである(すなわち、同じ相当直径の粒子の全質量を、すべてのサイズ別に分級可能な粒子のその相当直径に対してプロットすると、平均粒径は得られた質量分布の算術平均である。Malvern Instrumentsから入手可能な"basic principles of particle size analysis"by Dr.Alan Rawleを参照)。
上述の所望の粒子の大きさは、特に有利には、顔料合成時に直接実現することができる。この方法では、式(I)のp−ブロモ含有ジケトピロロピロール着色剤は、式(I)の着色剤に対して1〜25質量%、好ましくは2〜20質量%、特に3〜15質量%の、式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の1種または複数種の着色剤の存在下で、全く予想外のことであるが、小板形に結晶する。式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の複数種の着色剤(それらは種々の発色団Qを有する)の存在下で、式(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(IVe)、(IVf)、(IVg)及び/または(IVh)の着色剤(それらの発色団Q’は、式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の少なくとも1種の着色剤の発色団Qとは異なる)の存在下で、かつ/または式(V)の着色剤の存在下で、この形態は、驚くべきことに、熱応力が高い場合であっても化学線硬化可能な組成物のままであった。この効果に適した量は、本明細書の他の箇所に開示してある。本発明による小板は、平均アスペクト比が少なくとも2.5、好ましくは少なくとも3.5、特に少なくとも5であることを特徴とする。アスペクト比は、一次粒子の長さと高さの比であり、それ自体周知の方法、例えば、PCT/欧州特許出願公開第2008/067011号明細書(第2頁/第19行〜第3頁/第11行)に記載されている方法で求めることができ、通常のシャドウイング技術の代替法として、粒子高を原子間力顕微鏡法(AFM)で正確に求めることもできる。
したがって本発明はまた、平均アスペクト比が少なくとも2.5、好ましくは少なくとも3.5、特に少なくとも5である粒子からなる主要な式(I)の着色剤の製造方法であって、主要な式(I)の着色剤のアルカリ金属塩を、式(I)の着色剤に対して1〜25質量%、好ましくは2〜20質量%、特に3〜15質量%の、式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の1種または複数種の着色剤の存在下でプロトン付加によって沈殿させる、主要な式(I)の着色剤の製造方法に関する。本方法では、水、ヒドロキシ化合物、酸性塩及び/または酸を加えることによってpHを調節して、最終値を<10、特に<7、極めて特に<5にするのが好ましい。主要な式(I)の着色剤のアルカリ金属塩は、有利には、合成の過程で作り出される反応混合物から直接沈殿させる。
もしくはまた、当然ながら、主要な式(I)の粗着色剤または顔料性着色剤は、強塩基を用いて不活性媒体中で脱プロトン化して、所望の沈殿を生じさせることも可能であり、その結果、純度は高くなる。
C.I.Pigment Red 254及び3,6−ジ(4’−ブロモ−フェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンなどのジケトピロロピロールは、ここでの状況においては、例えば、Bull.Soc.Chim.Belg.97/8−9,615[1988]、欧州特許出願公開第0061426A1号明細書に開示されている反応スキーム及びプロセスもしくは、好ましくは、欧州特許第0094911号明細書、欧州特許第0098808号明細書、欧州特許第0184982号明細書、欧州特許出願公開第0232222A1号明細書または欧州特許第0302018号明細書に開示されている反応スキーム及びプロセスに従って合成できる。
「主要な式(I)」は、少なくとも80質量%の粒子が、式(I)の1種または複数種の化合物から構成されることを意味すると理解され、式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の化合物が、粒子中に(例えば、固溶体または混晶として)均一または不均一に分散可能であるか、もしくはまた粒子表面に吸着されて存在することが可能であるか、またはそれとは分離した形で(例えば、場合により形態学的に異なる独立した粒子として)存在することが可能である。
しかし、場合により、合成の後まで、例えば、それ自体は周知の機械的または化学的方法(それには、乾式または湿式粉砕、塩との混練または酸による処理(再沈殿または「酸ペースティング」)、塩基による処理(例えば、欧州特許第0707049号明細書に記載)及び/または極性溶媒による処理(オストワルド熱成または再結晶)などがある)によって、上述した所望の粒径を調節しないことも可能である。複数のこれらの方法は、例えば、欧州特許第1194485号明細書に述べられているように、同時にまたは順次に組み合わせることもできる。
成分(c)及び成分(d)の両方で、R8、R9及びR10が、それぞれ他とは独立して、HまたはC1〜C4アルキル、特にHまたはメチルであるのが好ましい。
好ましい成分(e)は、式
Figure 0005619729
[式中、R25は、H、Br、Cl、Fまたはメチルであり、R26はCONR6−Z−GまたはCO−[−NR6−Z−]2−Gであり(すなわち、R26は、A0−[−NH−]0−[CO]1−[−CH2−]0[−NR6−Z−]1−2−Gである)、R6、Z及びGは、式(V)に関して定義した通りである。]のものである。
特に好ましい式(V)の着色剤は、式
Figure 0005619729
[式中、R27はBr、Cl、Fまたはメチルであり、R28はH、C1〜C6アルキル、またはC6〜C12アルキル(ここで、1個の炭素原子が1個の窒素原子で置換されている)であり、R29はC6〜C18アルキル(ここで、1個または2個の炭素原子が窒素原子で置換されている)である]の新規の着色剤である。1個または2個の炭素原子が窒素原子で置換されているアルキル基は、例えば、2−アザ−2−メチル−ペンタ−5−イル、3−アザ−3−エチル−ヘキサ−6−イルまたは3,7−ジアザ−3−エチル−デカ−10−イルである。
驚くべきことに、他の周知の式(V)の着色剤と比べて、式(Va)の着色剤、特に式(Vb)の着色剤の場合、本発明による組成物の粘度、熱安定性、色点(x,y−色度図上の位置)、透過率(Y)及びコントラスト比の点で予想外に著しく改善されることが見出された。有利には、極めて細かい一次粒子、例えば、平均粒径が0.1〜50nmで、比表面積が大きい(例えば80〜500m2/g)一次粒子を有する、式(V)、(Va)または(Vb)の着色剤を使用する。
式(Vb)の着色剤は、熱処理の際の色の変化に関連して、特に顔料分散系(好ましくはキナクリドンまたはジケトピロロピロール顔料分散系)のレオロジー及び/または安定性を改良するのに使用でき、またジケトピロロピロール顔料の製造時における結晶成長調整剤としても使用できる。

Figure 0005619729
[式中、R20及びR21は、それぞれ他とは独立して、H、Cl、Br、CN、CF3、R22、OR22、SR22、SOR22、SO222、NR23COR22、COOR23、CONR2223、CONH2、CON(R222またはCON(R24)、好ましくはCl、Br、CNまたはR22であり、ここで、
22は、それぞれの場合に他のどのR22と独立して、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルキレン、フェニルまたは2−ナフチル、好ましくはメチルまたはフェニルであり、
23は、それぞれの場合に他のどのR23と独立して、H、C1〜C5アルキルまたはC2〜C5アルキレン、好ましくはHまたはCH3であり、さらに
24は、それぞれの場合に他のどのR24と独立して、C4〜C8アルキレン(これは、NR23、NOR23、O、S、SOによってまたはSO2によって割込まれていないかもしくは1回または複数回割込まれており、N(R24)中のR24はNによって好ましくは5員または6員複素環を形成するが、
但し、R20及びR21はそれぞれ同時にBr及びHでないことを条件とする]
の化合物、さらにまた3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの混晶及び固溶体(式(Ic)または(Ig)の化合物を含む)が新規であり、特許請求される。式(Ib)の化合物が好ましい。特に好ましいのは、式(Ib)の化合物に加えて式(Ic)の化合物も含む、本発明による混晶または固溶体である。
式(Ia)〜(Ig)の化合物は、それ自体周知の方法によって、例えば、欧州特許第0094911号明細書、欧州特許第0098808号明細書、欧州特許第0184982号明細書または欧州特許第0302018号明細書に開示されている方法と同様にして得られる。
成分(a)の構成成分として、特に好ましい式(Ib)及び/または(Ic)の構成成分のほかに、式
Figure 0005619729
のピロロ[3,4−c]ピロールも特に好ましい。
したがって本発明はまた、式(Ia)の化合物、好ましくは式(Ib)または(Ic)の化合物または式(Ib)と(Ic)の両方の化合物、さらにまた式(Id)、(Ie)または(If)の化合物、または式(Id)、(Ie)及び(If)のうちの2種類または3種類の化合物を含む、3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの混晶または3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの固溶体に関する。式(Ia)、(Id)、(Ie)及び(If)の化合物は、好ましくは、3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの混晶または3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの固溶体に対して、総量で80〜100モル%存在する。もしくはまた、本発明による3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの混晶または3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの固溶体と、さらなる3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン着色剤との物理的混合物も使用でき、その場合、驚くほど良好な効果を達成することもできる。
式(I)、Qの場合、またはC1〜C5アルコキシでは、C1〜C5アルキルは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルまたはtert−アミルであり、好ましくはメチル、エチルまたはtert−ブチル、特にメチルまたはtert−ブチルである。R1及びR3の一方、さらにまたR2及びR4の一方がそれぞれの場合にHであるのが好ましく、その場合、R1及びR2が同じであり、かつR3及びR4が同じであるのが特に好ましい。
割込まれていない、またはN、OまたはSによって割込まれているC4〜C8アルキレンは、例えば、1,4−ブチレン、1,5−ペンチレン、3−オキサ−1,5−ペンチレン、3,3−ジオキソ−3−チア−1,5−ペンチレンまたは2,4,6−トリメチル−4−アザ−2,6−ヘプチレンである。
パラ−ハロゲン化3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン顔料を、少なくとも2種類の成分(c)及び/または(d)[ここで、Q及びQ’はそれぞれ、互いに異なる発色団基である]と組み合わせて使用すると、驚くべきことにコントラスト比及び熱安定性をさらに増大させうる。
したがって本発明はまた、
(a’)式
Figure 0005619729
[式中、
1はClまたはBr、好ましくはBrであり、
2、R3及びR4は、それぞれ他とは独立して、H、Cl、Br、CN、CF3、R5、OR5、SR5、SOR5、SO25、NR6COR5、COOR6、CONR56、CONH2またはCON(R7)、好ましくはCl、Br、CNまたはR5であり、
5は、それぞれの場合に他のどのR5と独立して、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルキレン、フェニルまたは2−ナフチル、好ましくはメチルまたはフェニルであり、
6は、それぞれの場合に他のどのR6と独立して、H、C1〜C5アルキルまたはC2〜C5アルキレン、好ましくはHまたはCH3であり、さらに
7は、それぞれの場合に他のどのR7と独立して、NR6、NOR6、O、S、SOによってまたはSO2によって割込まれていないかもしくは1回または複数回割込まれているC4〜C8アルキレンで、N(R7)中のR7はNによって好ましくは5員または6員複素環を形成する]
の着色剤、もしくはその混合物、混晶または固溶体、好ましくは式
Figure 0005619729
の着色剤;
(b’)式
Figure 0005619729
の着色剤、もしくは式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)、(IIIe)、(IIIf)、(IIIg)及び/または(IIIh)の着色剤の混合物
[式中、Qは、非置換または置換されている3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン、4,4’−ジアミノ−1,1’−ビスアントラキノン、ペリレンテトラカルボン酸二無水物、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド、キナクリドン、6,13−ジヒドロキナクリドン及びキナクリドンキノン基から選択される発色団基であり、
Aは、C1〜C6アルキレン、好ましくはメチレンであり、
mは、1または2の数であり、さらに
8、R9、R10及びR11は、それぞれ他とは独立して、H、ハロゲン、C1〜C18アルキル(これは、非置換であるか、またはハロゲン、C1〜C6アルコキシ及び/またはジ(C1〜C6アルキル)アミノで1回または複数回置換されている)、またはC6〜C12アリール(これは、非置換であるか、またはハロゲン、NO2、C1〜C12アルキル、C1〜C6アルコキシ及び/またはジ(C1〜C6アルキル)アミノで1回または複数回置換されている)であり、場合により、R8及びR9及び/またはR9及びR10が結合によって結ばれてさらなる脂環式環、芳香族環または複素環を形成することもできる];
(c’)式
Figure 0005619729
の着色剤または式(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(IVe)、(IVf)、(IVg)及び/または(IVh)の着色剤の混合物
[式中、A、m、R8、R9、R10及びR11は、(c)に関して定義した通りであり、Q’は(c)の場合にQに関して定義した通りであるが、但し、Qの意味とは独立しており、nは1または2の数であり、Mは、H、アルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウムまたは第一、第二、第三または第四級アンモニウムである]
を含む組成物に関するが、
但し、組成物は、少なくとも2種類の成分(b’)、少なくとも2種類の成分(c’)、または成分(b’)及び成分(c’)のそれぞれの少なくとも1種(それらは、異なる発色団基Q、異なる発色団基Q’または異なる発色団基Q及びQ’を有する)を含むことを条件とする。
本発明による組成物は、好ましくは、成分(b’)または(c’)[ここで、QまたはQ’はそれぞれキナクリドン基である]及びさらなる成分(b’)または(c’)[ここで、QまたはQ’はそれぞれ3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン基である]を含む。成分(b’)または(c’)の総量は、有利には、成分(a’)の量に対して0.1〜70質量%である。成分(b’)または(c’)[ここで、QまたはQ’はそれぞれキナクリドン基である]と成分(b’)または(c’)[ここで、QまたはQ’はそれぞれ3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン基である]との質量比は、有利には1:99〜99:1、好ましくは5:95〜95:5、特に15:85〜85:15である。
成分(a’)及び(b’)及び/または(c’)に加えて、この組成物は、好ましくは、上で述べたのと同じ定義及び好ましい条件を有する式(V)(特に、式(Va))の更なる成分(d’)を、同量だけ含む。
本発明による色フィルター及び組成物は、他の更なる着色剤、特に発色団基が式Q’’[ここで、Q’’は、(c)の場合にQに関して、また(d)の場合にQ’に関して定義したとおりであるが、Q及びQ’の意味とは独立している]である着色剤をも含みうるが、但し、他の更なる着色剤は、式(I)の着色剤ではないことを条件とする(これは、Q’’が、恐らくはピロロ[3,4−c]ピロール基であるが、それはその基が式(I)に含まれていない場合のみであることを意味する)。更なる着色剤は、有利には、(a)に対して総量で0〜50質量%、好ましくは0〜30質量%加える。特定の実施態様では、Q及びQ’、Q及びQ’’、Q’及びQ’’、もしくはQ、Q’及びQ’’は、同じであってよく、その場合、Q、Q’及びQ’’はそれぞれの場合に同じように、または異なった仕方で置換されていてよい。Q、Q’及びQ’’のうちの少なくとも2つが同一であるのが好ましい。
すべての前述の好ましい条件、または特別の好ましい条件は、単独でも、さらにまた、特に、2つ以上の好ましい条件(または特別の好ましい条件)と組み合わせた場合でも有効である。互いに組み合わせる好ましい条件が多いほど、色フィルターで通常達成される利点は大きくなる。極めて特に顕著な結果は、好ましい成分(a)、(c)、(d)及び(e)を互いに組み合わせたときに得られる。それぞれ好ましい選択に相当するこれらの成分が多いほど(極めて特に、4つすべて)、得られる結果はよくなる。成分(b)は、通常不要であるが、色点の最適調節のため、所望される場合には使用できる。
成分(a)、(c)また(場合により)(b)、(d)及び特に(e)、及び/または更なる着色剤(特に式Q’’のもの)に加えて、本発明による組成物は、色フィルター配合物において一般的なものである、好ましくは無色の更なる成分も含みうる。それには、溶剤など、もしくは特に、添加剤、例えば、安定化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、湿潤剤、界面活性剤、消泡剤、可塑剤、テキスチャー改良剤、結合剤、分散剤さらにまた、好ましくは、重合可能なモノマーまたはオリゴマー、解重合可能なポリマー及び/または光開始剤がある。その種の更なる成分は、(a)と(b)の合計に対して、有利には総量で0〜2000%加える。
化学線活性成分、特に重合可能なモノマーまたはオリゴマー及び/または光開始剤の存在下での分散性を増大させるために、1種または複数種のオリゴマー分散剤を本発明による組成物に添加するのが好ましい。このたび驚くべきことに、オリゴマー分散剤の選択が、コントラスト比に影響を及ぼす点で重大な役割を果たすことが見出された。予想外にも、特に式(Ic)の着色剤を、以下に述べる分散剤と新たに組み合わせたものは、色フィルターにおいて、たとえ高い硬化温度であっても特に良好で改善されたコントラスト比を生み出す。
したがって本発明はまた、放射線によって(化学線によって)改変可能であり、かつ(a)、(c)さらにまた(場合により)(b)、(d)、(e)及び/または更なる着色剤、さらにまた(f)統計(例えば、ランダム)コポリマー、交互コポリマー、グラジェントコポリマー、グラフトコポリマーまたはブロックコポリマーを含む、組成物に関する。
コポリマー(f)は、(a)と(b)の合計に対して、有利には1〜100質量%の量だけ加える。400〜700nmの範囲において、せいぜい薄い色(吸光度≦10 l・cm-1・g-1)、特に無色が好ましい。
好適なコポリマー(f)は、例えば、
(f1)陽イオン性コポリマー;
(f2)陰イオン性コポリマー;
(f3)両性コポリマー;または
(f4)非イオン性コポリマー
である。
コポリマーは、例えば、重合可能または重縮合可能な酸、エステル、グリコール類、ニトリル、アミド、イミド、オレフィン、エポキシドまたはアジリジンから得られる反復単位を有することができ、反復単位には、アクリル酸またはメタクリル酸またはそれらのエステル、アミドまたはニトリル、テレフタル酸エステル、カプロラクタム、エチレン、プロピレン、イソブチレン、スチレン、エチレンオキシドまたはエチレンイミンなどがある。グラフトコポリマー及びブロックコポリマーが好ましい。
陽イオン性、陰イオン性、両性または非イオン性のコポリマーとして、例えば、Disperbyk(登録商標)160、Disperbyk(登録商標)161、Disperbyk(登録商標)162、Disperbyk(登録商標)163、Disperbyk(登録商標)164、Disperbyk(登録商標)166、Disperbyk(登録商標)171、Disperbyk(登録商標)182、Disperbyk(登録商標)2000、Disperbyk(登録商標)2001、Disperbyk(登録商標)2070、Disperbyk(登録商標)2150(Byk,D−46483 Wesel)、EFKA(登録商標)44、EFKA(登録商標)46、EFKA(登録商標)47、EFKA(登録商標)48、EFKA(登録商標)4010、EFKA(登録商標)4015、EFKA(登録商標)4020、EFKA(登録商標)4044、EFKA(登録商標)4046、EFKA(登録商標)4047、EFKA(登録商標)4048、EFKA(登録商標)4050、EFKA(登録商標)4055、EFKA(登録商標)4060、EFKA(登録商標)4300、EFKA(登録商標)4330、EFKA(登録商標)4340、EFKA(登録商標)4400、EFKA(登録商標)4406、EFKA(登録商標)4510、EFKA(登録商標)4585、EFKA(登録商標)4800(Ciba AG, CH−4002 Basel)、Solsperse(登録商標)24000、Solsperse(登録商標)32550(Lubrizol Corp., Wickliffe, Ohio 44092, USA)、Ajispur(登録商標)PB−821、Ajispur(登録商標)PB−822またはAjispur(登録商標)PB−823(Ajinomoto Europe S.A.S., F−75817 Paris)を使用することができる。
コポリマー(f)の選択によって、顔料分散液の粘度が影響を受ける。それゆえに、粘度の低い顔料分散液になるコポリマー、例えば、両性コポリマーまたは、特に陽イオン性コポリマーを使用するのが好ましい。16質量%の固形分を含む顔料分散液は、好ましくは25℃で粘度が25cP以下であるべきである。
特に好ましい実施態様では、組成物全体は放射線で改変可能な液体分散系であり、その中で、成分(a)、(b)(存在する場合)及び、場合により、更なる着色剤が固体、均一に分散した粒子の形で存在する。別の特に好ましい実施態様では、組成物全体が、成分(a)、(b)(存在する場合)及び場合により、更なる着色剤が固体、均一に分散した粒子の形で存在する熱可塑性素材であって、放射線で改変可能な組成物から放射線によって得られ、かつ好ましくは画素の形で存在する熱可塑性素材である。
色フィルターは通例、赤色、青色及び緑色の画素を有し、さらにまた場合によっては、透明のキャリヤー材料上にブラックマトリックスを有する。本発明による組成物は通常、赤色及び/または青色の画素中、好ましくは赤色画素中に存在する。本発明による組成物からなる赤色画素の着色剤が特に好ましい。
したがって本発明は、少なくとも3種類の色の像点(画素)を含む色フィルターであって、像点の一部が本発明による組成物を含む色フィルターに関する。
放射線で改変可能な組成物は、(例えば、国際公開第2007/113107号パンフレットに記載されている)レジストとしても知られる。放射線(例えば、紫外線)は、例えば、組成物の塗膜上にマスクを通して向けることができ、その過程で、照射された箇所はいっそう不溶性になるかまたはいっそう可溶性になる。層における可溶性のままの、または可溶性なった部分は、その後除去され、所望の像点が後に残る。次いで、その残った像点を通常熱硬化させる。
放射線で改変可能な任意の所望の組成物、例えば、国際公開第07/062963号パンフレットまたは国際公開第07/071497号パンフレットに開示されているものを使用できるが、それに限定されるわけではない。後で場合により40〜320℃、特に180〜300℃、極めて特に200〜250℃の温度で硬化される、放射線で改変可能な組成物が好ましい。
本発明による組成物の成分のほとんどは周知であり、周知の方法によって、または周知の方法と同様にすべて製造可能である。式(V)の着色剤に関しては、ここですべて、例えば、特開平03−26767号公報または特開2000−273346号公報を参照されたい。化合物は、例えば、以下の化合物(またはそれらの混合物)であってもよい:
Figure 0005619729
Figure 0005619729
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放射線で硬化可能な組成物の成分及び色フィルターの製造方法は、当業者に知られている。好ましい方法は、国際公開第08/101841号パンフレットに記載されており、したがって、その使用に関連したその出願の開示内容全体、特に第19頁/第1行〜第33頁/第5行が、ここにおいて本出願に参考として援用される。
成分(a)及び(c)以外の本発明による組成物の成分は、同等の効果の成分で一部置き換えることもできるが、その場合、大抵は本発明による組成物の性質が著しく劣る。
図1は、実施例3による顔料のTEM画像を示す。
以下に続く実施例は、本発明による組成物の個々の成分間の相乗効果を例示しているが、本発明の範囲を限定するものではない(特に記載のない限り、「%」は常に「質量%」である)。
実施例1:174gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス(N2)下において、22.2gのナトリウムと130℃(浴温)で反応させ、ナトリウムtert−アミレートを生じさせる。次いで、欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従った生成物5.2gを添加し、攪拌を30分間行う。次いで、91.0gの4−ブロモベンゾニトリルと71.05gのコハク酸ジ−tert−アミルエステルと108.9gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃に加熱したもの)を、2時間にわたって計量供給し、内部温度を85℃まで下げる。得られた懸濁液をさらに18時間攪拌してから、200gのメタノールと1000gの水と49.21gの硫酸との混合物(前もって製造され、−10℃まで冷却したもの)中に105分間にわたって計量供給する。添加を終えてから、懸濁液を0℃でさらに5時間攪拌して反応を完了させ、その後で濾過する。濾過ケークは、洗液が塩を含まず無色になるまでメタノール及び水で洗浄し、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。次の主要な式の微粉顔料が107g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例2:手順は実施例1と同様であるが、但し、硫酸の代わりに、60.84gの酢酸を使用する。次の主要な式の微粉顔料が102g得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例1のものと一致する。
実施例3:手順は実施例1と同様であるが、但し、欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従った固体生成物をアミレートに添加する代わりに、同じ化合物の10%水性懸濁液52gを、メタノールと水と硫酸とのプロトリシス混合物に添加してから、それに顔料塩懸濁液を移すという点で異なる。次の主要な式の微粉顔料(図1を参照)110gが得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例1のものと一致する。
実施例4:118gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において、18.4gのナトリウムと130℃(浴温)で反応させ、ナトリウムtert−アミレートを生じさせる。次いで、56.7gの4−クロロベンゾニトリルと67.5gのコハク酸ジ−tert−アミルエステルと118gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃に加熱したもの)を、2時間にわたって計量供給し、内部温度は105℃まで下がる。得られた懸濁液をさらに18時間攪拌してから、45℃まで冷却する。次いで懸濁液を、177gのメタノールと400gの氷/水と欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従った生成物の10%水性懸濁液73gと49.5gの硫酸との混合物(前もって製造され、−10℃まで冷却されている)中に、50分間にわたって計量供給し、温度は、ジャケット冷却で、またさらなる氷700gを何回かに分けて加えることにより、−13℃から−8℃の間に保つ。次いで攪拌を、さらに2.5時間、−8℃〜−2℃で行って、反応を完了させ、その後で濾過を行う。濾過ケークは、洗液が塩を含まず無色になるまで、まず500gの水で洗浄し、次いで3000gのメタノールで、最後に6000gの水で再び洗浄し、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。主に次の式である微粉顔料が79g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例5:118gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において、18.4gのナトリウムと130℃(浴温)で反応させ、ナトリウムtert−アミレートを生じさせる。次いで、56.7gの4−クロロベンゾニトリルと37.3gのコハク酸ジイソプロピルエステルと118gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃に加熱したもの)を、2時間にわたって計量供給し、内部温度を85℃まで下げる。その後、さらに12.4gのコハク酸ジイソプロピルエステルを、引き続き3時間にわたって計量供給する。得られた懸濁液をさらに18時間攪拌してから、40℃まで冷却する。次いで懸濁液を、177gのメタノールと400gの氷/水と欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従った生成物の10%水性懸濁液73gと49.5gの硫酸との混合物(前もって製造され、−10℃まで冷却されている)中に、50分間にわたって計量供給し、温度は、ジャケット冷却で、またさらなる氷800gを何回かに分けて加えることにより、−14℃から−8℃の間に保つ。添加を終えた後、反応器を16gのtert−アミルアルコールで洗い、この混合物をプロトン付加混合物に加える。次いで攪拌を、さらに2.5時間、−8℃〜+3℃で行って、反応を完了させ、その後濾過を行う。濾過ケークは、洗液が塩を含まず無色になるまで、まず1000gの水で洗浄し、次いで3200gのメタノールで、最後に6000gの水で再び洗浄し、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。主に次の式である微粉顔料が73g得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例4のものと一致する。
実施例6:87gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において、11.1gのナトリウムと130℃(浴温)で反応させ、ナトリウムtert−アミレートを生じさせる。次いで、47.2の4−ブロモベンゾニトリルと23.6gのコハク酸ジイソプロピルエステルと54.5gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃に加熱したもの)を、2時間にわたって計量供給し、内部温度を85℃まで下げる。その後、さらに8.2gのコハク酸ジイソプロピルエステルを、引き続き3時間にわたって計量供給する。得られた懸濁液をさらに18時間攪拌してから、45℃まで冷却する。次いで懸濁液を、100gのメタノールと200gの氷/水と欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従った生成物の10%水性懸濁液23gと25.4gの硫酸との混合物(前もって製造され、−10℃まで冷却されている)中に、30分間にわたって計量供給し、温度は、ジャケット冷却で、またさらなる氷370gを何回かに分けて加えることにより、−9℃から−2℃の間に保つ。添加を終えた後、反応器を15gのtert−アミルアルコールで洗い、この混合物をプロトン付加混合物に加える。その後、攪拌を−2℃でさらに2.5時間行って反応を完了させ、赤色懸濁液を同量の2つの分量に分ける。
実施例6A:実施例6による懸濁液の最初の半分を濾過し、濾過ケークは、洗液が塩を含まず無色になるまで、まず500gの水で洗浄し、次いで1200gのメタノールで、最後に5000gの水で再び洗浄し、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。次の主要な式の微粉顔料が25.5g得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例1のものと一致する。
実施例6B:実施例6による懸濁液の残り半分を、実施例6Aと同様に濾過するが、但し、洗浄は0℃で行い、それぞれの洗浄液も前もって0℃に冷却しておく。乾燥後に、次の主要な式の微粉顔料が25.5g得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例1のものと一致する。
実施例7:87gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において、11.0gのナトリウムと130℃(浴温)で反応させ、ナトリウムtert−アミレートを生じさせる。次いで、46.0gの4−ブロモベンゾニトリルと37.3gのコハク酸ジ−tert−アミルエステルと54.5gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃に加熱したもの)を、140分間にわたって計量供給する。内部温度は105℃まで下がる。得られた懸濁液を80℃でさらに18時間攪拌する。欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従った生成物2.8gを添加した後、45℃に冷却する。
実施例7A:30分間にわたって、実施例7による懸濁液の3分の1を、50gのメタノールと100gの氷/水との混合物(前もって製造され、−10℃まで冷却されている)に計量供給し、同時に、プロトン付加混合物の温度を−15℃〜−25℃に維持しかつpHを約9に保つために、ドライアイスを加える。添加を終えた後、攪拌を、−15℃〜−10℃及びpH9でさらに3時間行って反応を完了させてから、濾過を実施する。濾過ケークは、洗液が塩を含まず無色になるまで、まず2000gの水で洗浄し、次いで1500gのメタノールで、最後に2000gの水で再び洗浄し、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。次の主要な式の微粉顔料が17g得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例1のものと一致する。
実施例7B:実施例7による懸濁液の残りの3分の2を、800gのメタノールと28gの酢酸との混合物(前もって製造され、−55℃まで冷却されている)中に計量供給し、同時に、プロトン付加混合物の温度を−45℃〜−25℃に維持するためにドライアイスを加える。添加を終えた後、攪拌を−25℃でさらに2時間行って反応を完了させる。次いで、混合物の半分を回収し、−2℃まで温めて濾過する。濾過ケークは、洗液が塩を含まず無色になるまで、まず2000gのメタノールで洗浄し、次いで2000gの水で洗浄し、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。次の主要な式の微粉顔料が17g得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例1のものと一致する。
実施例7C:実施例7Bによる懸濁液の残りを濾過する。濾過ケークは、洗液が塩を含まず無色になるまで、まず2000gのメタノールで洗浄し、次いで3000gの水で洗浄し、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。次の主要な式の微粉顔料が17g得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例1のものと一致する。
実施例8:87gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において、11.0gのナトリウムと130℃(浴温)で反応させ、ナトリウムtert−アミレートを生じさせる。次いで、45.5gの4−ブロモベンゾニトリルと37.8gのコハク酸ジ−tert−アミルエステルと54.5gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃に加熱したもの)を、160分間にわたって計量供給し、内部温度を徐々に95℃まで下げる。得られた懸濁液をさらに18時間攪拌し、次いで40℃まで冷却し、90分間にわたって、100gのメタノールと500gの水と欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従った生成物の18%水性懸濁液15.5gと43gの硫酸との混合物(前もって製造され、−10℃まで冷却されている)中に、−8℃〜−11℃にて計量供給する。添加を終えた後、反応器を16gのtert−アミルアルコールで洗い、この混合物をプロトン付加混合物に加える。次いで攪拌をさらに4時間、−9℃で行って、反応を完了させ、その後濾過を行う。濾過ケークは、洗液が塩を含まず無色になるまで、2400gのメタノール及び4000gの水で洗浄し、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。次の主要な式の微粉顔料が49.4g得られる。
Figure 0005619729
分析データは、実施例1のものと一致する。
実施例9:手順は実施例3と同様であるが、但し、91gのp−ブロモベンゾニトリルの代わりに、45.5gのp−ブロモベンゾニトリルと34.4gのp−クロロベンゾニトリルルとの混合物を使用する。非常に微細な顔料の混合物が約103g得られ、その主成分は次の式のものである。
Figure 0005619729
実施例10:100gの3−(4’−クロロ−フェニル)−6−フェニル−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン(欧州特許第0184982号明細書の実施例6に従って製造したもの)を、20分間にわたって、攪拌しながら483gの100%硫酸(前もって10℃に冷却してあるもの)に加えた。温度は、氷浴を用いて外部冷却により最高15℃に制御する。添加を終えた後、氷浴なしで攪拌をさらに2時間行う。その後、30分間にわたって、76gの65%オレウムを滴加し、内部温度は再び氷浴による冷却で20〜30℃に維持する。得られた暗赤色溶液を25℃でさらに3時間半攪拌し、それから30分間、攪拌しながら、0℃にて1961gの水と1225gの氷との混合物に加える。そのようにして得た赤色懸濁液を25℃で18時間攪拌して反応を完了させ、濾過し、2000gの5%塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。主に次の式である、20.7%の固形分を有する870gの湿潤プレスケーキが得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例11〜22:手順は、実施例1〜5、6A、6B、7A、7B、7C、8及び9と同様であるが、但し、濾過ケークの乾燥は行わない。それぞれの場合に、10.0gの顔料(乾燥質量)を含むある量の湿潤濾過ケーク(約35g)を、のこぎり状ディスク撹拌機(約1200rpm)によって、バッフル付き円筒形容器中で25℃にて4時間、65gの水の中に激しく分散させる。実施例10による生成物1gを80℃にて10gの水に入れてスラリーにしてから、顔料懸濁液に5分間にわたって滴加する。懸濁液を25℃でさらに1時間攪拌してから、5gの水の中に1.3gのEthoquad(登録商標)O/12 PG(Akzo Nobel)を含む溶液を5分間にわたって加え、さらに1時間攪拌を行う。その後、混合物を濾過し、1000gの水で洗浄し、80℃/104Paで乾燥させる。それぞれの場合に、約12gの表面処理顔料が得られる。
実施例23:実施例3による生成物1.0g、欧州特許第0485337号明細書の実施例6による生成物0.1g、0.7gのEFKA(登録商標)4340(約0.3gの溶剤を含む)、3.2gのメタクリレートコポリマー(メタクリル酸ベンジルとメタクリル酸ヒドロキシエチルが6:1のコポリマー、分子量Mw=約32kDa、1−メトキシ−2−プロピルアセテート中に25%含まれる)及び7.1gの1−メトキシ−2−プロピルアセテートを、Skandex(登録商標)装置中で、酸化ジルコニウムビーズ(直径0.5mm)を用いて15時間分散させる。この分散液をガラス上にスピンコートする(1250rpmで30秒間)。その後、100℃で乾燥させてから、200℃にてホットプレート上で5分間、硬化させる。透過率22.7%、コントラスト比3452(純粋ガラス基材の最大コントラスト比は、4300である)、色点x=0.652/y=0.335(F10光源;Yxy表色系、C.I.E.1931)の、光沢のある濃い赤色の色フィルターが得られる。熱安定性が優れている(270℃でさらに1時間硬化させた後でも、コントラスト比は依然として元の値の78.3%である)。
実施例24〜28:手順は実施例23と同様であるが、但し、EFKA(登録商標)4340の代わりに、0.4gの別の分散剤(市販溶液の形で使用するが、その量は溶剤を含まない純粋な分散剤に基づく)を使用する。以下の色値を有する色フィルターが得られる。
Figure 0005619729
実施例29〜30:手順は実施例23〜28と同様だが、但し、欧州特許第0485337号明細書の実施例2による生成物0.1gを、欧州特許第0485337号明細書の実施例6による生成物の代わりに使用する。以下の色値を有する色フィルターが得られる。
Figure 0005619729
実施例31:手順は実施例27と同様であるが、但し、実施例3による顔料の代わりに、欧州特許第0273866号明細書の実施例1に従って表面処理された同量の微粒子化されたC.I.Pigment Red 177(Cromophtal(登録商標)Red A2B,Ciba)を使用し、またスピンコーティング工程の前に、得られた分散液を実施例32〜37に記載されているように用いる。
実施例32〜37:手順は実施例24〜28と同様であるが、但し、それぞれの場合に、得られた分散液を、スピンコーティングの前に、同じ分散剤を用いて対応する実施例31による同量の分散液と混合する。以下の色値を有する色フィルターが得られる。
Figure 0005619729
実施例38〜51:手順は実施例24〜37と同様であるが、但し、C.I.Pigment Red 177の代わりに、微粒子化されたC.I.Pigment Red 242(Novoperm(登録商標)Scarlet 4RF,Clariant。無機塩とその塩を溶解しない有機液体とによって湿式粉砕されたもの)を使用する。
実施例52〜235:手順は実施例23〜30と同様であるが、但し、実施例3による生成物の代わりに、それぞれの場合に実施例1、2、4、5、6A、6B、7A、7B、7C、8、9または11〜22による生成物を同量だけ使用する。
実施例236〜243:手順は実施例23〜30と同様であるが、但し、実施例3による生成物0.9gの代わりに、実施例3による生成物0.7gと0.2gの微粒子化されたC.I.Pigment Red 177との混合物を使用する。
実施例244〜251:手順は実施例23〜30と同様であるが、但し、実施例3による生成物0.9gの代わりに、実施例3による生成物0.35gと0.55gの微粒子化されたC.I.Pigment Red 177との混合物を使用する。
実施例252〜259:手順は実施例23〜30と同様であるが、但し、実施例3による生成物0.9gの代わりに、実施例3による生成物0.75gと0.15gの微粒子化されたC.I.Pigment Red 177との混合物を使用する。
実施例260〜267:手順は実施例23〜30と同様であるが、但し、実施例3による生成物0.9gの代わりに、実施例3による生成物0.4gと0.5gの微粒子化されたC.I.Pigment Red 177との混合物を使用する。
実施例268〜1003:手順は実施例236〜267と同様であるが、但し、実施例3による生成物の代わりに、それぞれの場合に実施例1、2、4、5、6A、6B、7A、7B、7C、8、9または11〜22による生成物を同量だけ使用する。
実施例1004:最初に150gの3−シアノ安息香酸を、不活性ガス下で1000mlの乾燥トルエン中に投入し、攪拌しながら50℃まで加熱する。得られた白色懸濁液に、150分間にわたって96mlの塩化チオニルを滴加し、温度を徐々に95℃まで上昇させる。その後、攪拌を90℃でさらに18時間実施する。得られた茶色の溶液を加熱して還流させ、約200mlの透明な溶液を穏やかな窒素流下で留去する。その後、再び90℃まで冷却してから、106gの3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを、75分間攪拌しながら滴加する。穏やかに還流させながら(約100℃)、引き続き攪拌をさらに120分間行う。冷却した反応混合物中に、500mlの酢酸エチル及び500mlの2N水酸化ナトリウム溶液を加え、抽出を行う。水性相を、毎回300mlの酢酸エチルでさらに3回抽出し、60mlの30%水酸化ナトリウム溶液を加え、毎回300mlの酢酸エチルでさらに3回抽出する。一緒にした有機抽出物を500mlの飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム及び活性炭で乾燥させ、ロータリーエバポレーターを用いて50℃で濃縮する。残液への200mlの塩化メチレンの添加及び濃縮を、さらに3回行う。次の式の透明な茶色の油212.1gが得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1005:反応は、実施例1004と同様に行うが、出発物質として、3−シアノ安息香酸の代わりに、4−シアノ安息香酸を使用する。以下の式の化合物が、透明な茶色の油として得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1006:100mlのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において、10.35gのナトリウムと130℃(浴温)で反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。その後、13.8gの4−クロロベンゾニトリルと、34.5mlのコハク酸ジ−tert−アミルエステルと、実施例1004のニトリル23.1gと、40mlのtert−アミルアルコールとの混合物(50℃まで加熱したもの)を、4時間にわたってナトリウムtert−アミレート中に計量供給する。反応混合物の温度は105℃まで低下する。得られた懸濁液をさらに4時間攪拌してから、50℃まで冷却する。次いで懸濁液を、100mlのメタノールと500gの氷/水との混合物(前もって製造され、0℃まで冷却されている)中に、攪拌しながら10分間にわたって計量供給する。その後、攪拌を0℃で18時間行って反応を完了させる。斑点試験が無色になるまで酢酸を反応混合物に加える。pHは約>10である。その後、吸引漏斗で濾過を行い、洗液が塩を含まず無色になるまで、濾過ケークを最初に1000mlの水/メタノール(1:1)で、その後1000mlの水で洗浄し、それから80℃/104Paで18時間乾燥させる。以下の3種類の主成分を含む赤色固体が34.9g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1007:実施例1006を繰り返すが、4−クロロベンゾニトリルの代わりに、等モル量のベンゾニトリルを使用し、2種類のニトリルをナトリウムtert−アミレート溶液に加えてから、コハク酸ジ−tert−アミルエステルを計量供給するという変更を加える。以下の3種類の主成分を含む赤色固体が35.0g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1008:実施例1007を繰り返すが、バッチサイズを1/4に減らし、ベンゾニトリルの代わりに、等モル量の4−ブロモベンゾニトリルを使用するという変更を加える。以下の3種類の主成分がその組成に含まれる赤色固体が7.0g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1009:100mlのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において、9.2gのナトリウムと130℃(浴温)で還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。次いで、実施例1004からのニトリル23.1gを加える。その後、23.1gの4−エトキシカルボニル−5−フェニルピロリド−2−オン(Tetrahedron 58,5547−5565[2002]に従って製造可)を何回かに分け、200分間にわたって、攪拌しながら加える。その過程において、内部温度は徐々に105℃まで低下し、粘稠な赤色懸濁液が生じる。30mlのtert−アミルアルコールを添加してそれを希釈する。添加を終えた後、その後の攪拌をさらに150分間、還流させながら行う。得られた懸濁液を80℃まで冷却し、10分間にわたって、800mlの水の中に22mlの酢酸を含む溶液中に激しく攪拌しながら移す。混合物の最終温度は40℃に達する。その後、加熱還流を実施し、130℃の浴温で、純水のみが通り抜けるようになるまで蒸留を緩やかな窒素流下で実施する(持続時間:約60分間)。細かい粒状の反応混合物を70℃になるまで放置冷却し、沈殿物を濾取する。1000mlの水、1000mlの水/メタノール(1:1)、1000mlのメタノール及び500mlの水で洗浄した後、80℃/104Paで18時間乾燥させた後に、主成分が以下の構造を有する赤色固体が28.7g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1010:360mlのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下で、130℃(浴温)にて還流させながら、また激しく攪拌しながら、36.8gのナトリウムと反応させる。次いで、実施例1004のニトリルを97.3g加える。106.3gの4−エトキシカルボニル−5−(4−クロロフェニル)ピロリド−2−オン(Tetrahedron 58,5547−5565[2002]に従って製造可)を300mlのtert−アミルアルコールに入れてスラリーにし、ペリスタポンプで、120分間にわたって、攪拌しながら加える。計量供給時に、スラリーは、合計200mlのtert−アミルアルコールでさらに連続的に希釈し、続いて100mlのtert−アミルアルコールを用いて最終的な洗浄を行う。その過程において、反応器の内部温度は徐々に103℃まで低下し、非常に粘稠な赤色懸濁液が生じる。合計500mlのtert−アミルアルコールを何回かに分けて加えて、それをさらに希釈する。その後、得られた暗赤色懸濁液を、環流させながら105分間攪拌し、90℃まで冷却してから、激しく攪拌しながら60分間にわたって3000mlの水の中に移す。混合物の最終温度は37℃に達する。その後に反応器をさらなる100mlのtert−アミルアルコールで洗う。次いで、プロトン付加混合物を5000mlの水で希釈し、23℃で18時間攪拌して反応を完了させる。細かい粒状の反応混合物を吸引漏斗で濾過し、その後、12000mlの水、5000mlのメタノール、最後に5000mlの水で洗う。水で湿った吸引漏斗の物質を80℃/104Paで18時間乾燥させる。主成分が以下の構造を有する赤色固体が134.9g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1011:100mlのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において130℃(浴温)で、9.2gのナトリウムと、還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。その後、実施例1004のニトリル17.3gを加え、温度を100℃まで下げる。その後、23.3gの4−エトキシカルボニル−5−(4−ブロモフェニル)ピロリド−2−オン(Tetrahedron 58,5547−5565[2002]に従って製造可)を何回かに分け、2時間にわたって、攪拌しながら加える。その過程において、内部温度は徐々に95℃まで下がる。粘稠の赤色懸濁液が生じ、合計100mlのtert−アミルアルコールを何回かに分けて加え、それを希釈する。添加を終えた後、その後の攪拌をさらに220分間、90℃で行う。次いで、懸濁液を、15分間にわたって、激しく攪拌しながら230gの水/氷と75mlのメタノールとの混合物中に移し、その後の攪拌を0℃で2時間行う。次いで濾過を行い、最初に500mlのメタノールで、最後に2000mlの水で洗浄する。80℃/104Paで18時間乾燥させた後、主成分が以下の構造を有する赤色固体が21.0g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1012:20mlのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において130℃(浴温)で、1.1gのナトリウムと、還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。次いで、実施例1005のニトリル2.7gと1.6gの4−クロロベンゾニトリルを加え、温度を105℃まで下げる。その後、9.7mlのコハク酸ジ−tert−アミルエステルを、攪拌しながら3時間にわたって計量供給する。赤色懸濁液が生じる。添加を終えた後、その後の攪拌をさらに16時間、80℃で行う。次いで懸濁液を、45gの氷と5gの水と10mlのメタノールとの混合物中に、激しく攪拌しながら15分間にわたって移し、その後の攪拌を0℃で3時間行う。次いで濾過を行い、最初に100mlのメタノールで、最後に400mlの水で洗浄する。80℃/104Paで18時間乾燥させた後、3種類の主成分が以下の構造を有する赤色固体が2.8g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1013:20mlのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において130℃(浴温)で、1.1gのナトリウムと、還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。次いで、実施例1005のニトリル2.7gを加えて、浴温を110℃まで下げる。その後、3.1gの4−エトキシカルボニル−5−(4−クロロフェニル)ピロリド−2−オン(Tetrahedron 58,5547−5565[2002]に従って製造可)を何回かに分け、135分間にわたって、攪拌しながら加える。粘稠の赤色懸濁液が生じる。添加を終えた後、tert−アミルアルコールをさらに10ml加え、その後の攪拌を80℃でさらに16時間行う。懸濁液を、45gの氷と5gの水と10mlのメタノールとの混合物中に、激しく攪拌しながら15分間にわたって移し、その後の攪拌を0℃で3時間行う。次いで濾過を行い、最初に100mlのメタノールで、最後に400mlの水で洗浄する。80℃/104Paで18時間乾燥させた後、主成分が以下の構造を有する赤色固体が2.7g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1014:125mlのクロロスルホン酸を最初にN2のもとにおき、16.9gの3−(4−クロロ−フェニル)−6−フェニル−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンを10分間にわたって、何回かに分けて加える。混合物の温度は40℃まで上昇する。混合物を50℃まで加熱し、20分後に、18.6gの塩化チオニルを20分間にわたって滴加する。さらに100分間攪拌した後、混合物を90℃まで加熱し、引き続き2時間攪拌する。混合物を23℃になるまで18時間、放置冷却する。その後、反応混合物を、750gの氷と250gの水との混合物中に85分間にわたって1滴ずつ移す。攪拌を0℃で3時間行って反応を完了させ、濾過を実施し、その後に濾過ケークを2リットルの氷−水で洗浄する。固形分が22.5%である水で湿った93.6gのプレスケーキが得られる。
22.9gのこの湿ったプレスケーキを、140mlの氷−水と4.1gの3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンとの混合物に0℃で20分間にわたって、何回かに分けて攪拌しながら移す。引き続き0℃で1時間攪拌した後、反応混合物を30分間にわたって放置して温め、23℃にする。その後、70℃まで加熱し、攪拌をその温度で3時間行う。40℃まで冷却した後、反応混合物を濾過し、400mlの水で洗う。80℃/104Paで18時間乾燥させた後、主成分が以下の構造を有する固体が3.9g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1015:105gのtert−アミルアルコールを、N2の下で130℃(浴温)にて、13.3gのナトリウムと、還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。次いで、53.2gの4−ブロモベンゾニトリルと実施例1004のニトリル1.55gと43.0gのコハク酸ジ−tert−アミルエステルと66gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃まで加熱したもの)を、3時間半にわたって計量供給し、内部温度を95℃まで下げる。得られた懸濁液を95℃でさらに18時間攪拌する。その後、この懸濁液70gを、30gのメタノールと150gの水/氷と欧州特許第0485337号明細書の実施例2による生成物の10%水性懸濁液8.3gとの混合物(前もって製造され、−5℃まで冷却されている)中に30分間にわたって計量供給する。添加を終えた後、その後の6gのtert−アミルアルコールによる洗浄を行い、−7℃でさらに17時間攪拌して、反応を完了させてから、濾過を行う。濾過ケークを350mlの冷たいメタノール及び2リットルの水で洗い、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。主成分が以下の構造を有する暗赤色固体が15.5g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1016:56gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス(N2)下において130℃(浴温)で、7.1gのナトリウムと、還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。次いで、26.6gの4−ブロモベンゾニトリルと実施例1004のニトリル3.3gと23.0gのコハク酸ジ−tert−アミルエステルと35.0gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃まで加熱したもの)を、3時間半にわたって計量供給する。内部温度はその計量供給の途中で95℃まで下がる。得られた懸濁液を95℃でさらに18時間攪拌する。次いで、この懸濁液75gを、30分間にわたって、32gのメタノールと160gの氷−水との混合物(前もって製造され、−8℃まで冷却さている)中に計量供給する。添加を終えた後、その後の10gのtert−アミルアルコールによる洗浄を行い、次いで−7℃で17時間攪拌して、反応を完了させてから、濾過を行う。濾過ケークを600mlの冷たい(10℃)メタノール及び2リットルの水で洗い、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。2種類の主成分が以下の構造を有する暗赤色固体が14.6g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1017:56gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において130℃(浴温)で、7.1gのナトリウムと、還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。次いで、24.7gの4−ブロモベンゾニトリルと実施例1004のニトリル0.78gと23.0gのコハク酸ジ−tert−アミルエステルと35.0gのtert−アミルアルコールとの混合物(60℃まで加熱したもの)を、3時間にわたって計量供給する。内部温度はその計量供給の期間の途中で95℃まで下がる。得られた懸濁液を95℃でさらに16時間半攪拌する。次いで懸濁液を、20分間にわたって、65gのメタノールと320gの氷−水との混合物(前もって製造され、−10℃まで冷却されている)中に計量供給する。添加を終えた後、その後の15gのtert−アミルアルコールによる洗浄を行い、次いで−6℃で5時間攪拌して、反応を完了させてから、濾過を行う。濾過ケークを1リットルのメタノール及び3リットルの水で洗い、その後、80℃/104Paで18時間乾燥させる。2種類の主成分が以下の構造を有する暗赤色固体が26.0g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1018〜1026:手順は実施例23と同様であるが、但し、欧州特許第0485337号明細書の実施例6による生成物の代わりに、以下に述べる生成物(相乗剤)を以下に述べる量だけ使用する。以下の色値を有する色フィルターが得られる。
Figure 0005619729
実施例1027〜1031:手順は実施例23と同様であるが、但し、実施例3による生成物の代わりに、以下に述べる顔料を同量だけ使用し、欧州特許第0485337号明細書の実施例6による生成物の代わりに、以下に述べる相乗剤を同量だけ使用する。以下の色値を有する色フィルターが得られる。
Figure 0005619729
実施例1032:85gのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において130℃(浴温)で、11.2gのナトリウムと、還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。次いで、23.4gの4−ブロモベンゾニトリルを加える。その後、100gのtert−アミルアルコール中に23.1gの4−エトキシカルボニル−5−(4−クロロフェニル)ピロリド−2−オン(Tetrahedron 58,5547−5565[2002]に従って製造可)を含む懸濁液を、130分間にわたって、攪拌しながら計量供給する。その過程において、内部温度は徐々に105℃まで下がり、粘稠の赤色懸濁液が生じる。添加を終えた後、その後の20gのtert−アミルアルコールによる洗浄を行い、その後に還流させながらさらに120分間攪拌を行う。得られた懸濁液を90℃まで冷却し、それから80分間にわたって128gのメタノールと640gの氷/水と29.8gの硫酸(97%)との混合物中に、激しく攪拌しながら移す。混合物の温度は−5℃〜−10℃である。次いでその後、縮合容器を20gのtert−アミルアルコールで洗浄し、その後、反応混合物を−8℃でさらに150分間攪拌する。次いで沈殿物を吸引漏斗で濾取する。1000mlのメタノール及び2500mlの水で洗浄した後、乾燥(80℃/104Paで18時間)後に、主成分が以下の構造を有する赤色固体が38.5g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1033:35mlのtert−アミルアルコールを、窒素下において、2.5gのナトリウムと100℃で激しく攪拌しながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。その後、2.6gのベンゾニトリルを90℃で加える。次いで、8.4gの4−エトキシカルボニル−5−(4−ブロモフェニル)ピロリド−2−オン(Tetrahedron 58,5547−5565[2002]に従って製造可)を、35mlのtert−アミルアルコールに入れてスラリーにし、90℃で30分間にわたって、攪拌しながら計量供給する。暗赤色懸濁液が生じ、次いでこれを90℃で18時間攪拌し、その後、50分間にわたって、136gの氷/水と27gのメタノールと6.6gの硫酸(97%)と欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従って得られる生成物の10%水性懸濁液5gとの混合物(予め0℃に冷却してある)中に、激しく攪拌しながら移す。温度は3℃超に上昇しない。その後、反応器を更なる10mlのtert−アミルアルコールで洗浄し、得られた混合物もプロトン付加混合物に移す。その後、攪拌を0℃で3時間行って反応を完了させる。反応混合物を吸引漏斗で濾過し、その後に200mlのメタノール及び500mlの水で洗浄する。水で湿った吸引漏斗の物質を80℃/104Paで18時間乾燥させる。主成分が以下の構造を有する赤色固体が8.5g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1034〜1038:手順は実施例1032に従うが、但し、ベンゾニトリルの代わりに、以下の表に挙げた各ニトリルを等モル量使用する。さらに(実施例1037及び1038では)、イソフタロジニトリル及び3,4−ジクロロベンゾニトリルを、前もって加えるのではなく、4−エトキシカルボニル−5−(4−ブロモフェニル)ピロリド−2−オンと同時に計量供給する。
Figure 0005619729
実施例1039:2.61gの85%水酸化カリウム、2.3mlの水及び30mlのジメチルスルホキシドを最初に用意し、実施例1032による生成物5.0g及び1.0gの3,6−ビス(4−ブロモフェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンを攪拌しながら加える。混合物を55℃まで加熱すると、暗紫色溶液が生じる。55℃で1時間攪拌した後、加熱した滴下漏斗に溶液を移し、1時間にわたって、70gの氷と70gの水との混合物に0℃で攪拌しながら滴加する。その後、得られた懸濁液を0℃で18時間攪拌して反応を完了させてから、濾過し、1700mlの水で洗浄する。80℃/104Paで18時間乾燥させた後、主成分が以下の構造を有する暗赤色固体が5.3g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1040〜1041:手順は実施例1038に従うが、但し、3,6−ビス(4−ブロモフェニル)−2,5−ジヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンの代わりに、以下の表に挙げた各顔料1.0gを使用する。
Figure 0005619729
実施例1042〜1043:手順は実施例1039及び1041に従うが、但し、その顔料に加えて、欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従って得られる生成物0.25gをそれぞれの場合に使用する。
Figure 0005619729
実施例1044:35mlのtert−アミルアルコールを、不活性ガス下において130℃(浴温)で、2.6gのナトリウムと、還流させながら反応させ、対応するアルコラートを生じさせる。次いで、4.5gの4−ブロモベンゾニトリルを、内部温度110℃で加える。その後、35mlのtert−アミルアルコール中に6.6gの4−エトキシカルボニル−5−(4−クロロフェニル)ピロリド−2−オン(Tetrahedron 58,5547−5565[2002]に従って製造可)を含む懸濁液を、55分間にわたって、攪拌しながら計量供給する。その過程において、内部温度は徐々に90℃まで低下するままにする。得られた懸濁液を85℃で18時間攪拌して反応を完了させてから、25分間にわたって、27gのメタノールと136gの氷/水と欧州特許第0485337号明細書の実施例2に従って得た生成物の10%水性懸濁液5gと5gの硫酸(97%)との混合物中に、激しく攪拌しながら移す。混合物の最終温度は約3℃である。次いでその後に、反応混合物を0〜5℃でさらに240分間攪拌する。次いで沈殿物を吸引漏斗で濾取する。200mlのメタノール及び500mlの水で洗浄し、乾燥(80℃/104Pa)させた後に、主成分が以下の構造を有する赤色固体が7.4g得られる。
Figure 0005619729
Figure 0005619729
実施例1045〜1054:手順は実施例23と同様であるが、但し、実施例3による生成物の代わりに、以下に挙げた顔料を同量だけ使用し、実施例1049〜1054では、欧州特許第0485337号明細書の実施例6による生成物の代わりに、以下に挙げた相乗剤を同量だけ使用する。以下の色値を有する色フィルターが得られる。
Figure 0005619729
比較例1:1.0gのIrgaphor(登録商標)Red B−CF、欧州特許第0485337号明細書の実施例2による生成物0.1g、0.7gのEFKA(登録商標)4340、7.1gの1−メトキシ−2−プロピルアセテート及び3.7gのメタクリレートコポリマー(実施例23によるもの)を、30gの酸化ジルコニウムビーズ(直径5mm)によってSkandex(登録商標)装置中で15時間分散させる。この分散液をガラス上にスピンコートする(750rpmで30秒間)。その後、80℃で乾燥させてから、ホットプレート上において230℃で5分間処理する。透過率22.2%、コントラスト比820、色点x=0.651/y=0.337(F10光源;Yxy表色系、C.I.E.1931)の、光沢のある濃い赤色の色フィルターが得られる。270℃でさらに1時間たった後の熱安定性は、実施例23によるものより著しく乏しい(コントラスト比の値は、乾燥直後より30%低い)。
比較例2:手順は比較例1と同様であるが、但し、欧州特許第0485337号明細書の実施例2による生成物の代わりに、欧州特許第0485337号明細書の実施例6による生成物を同量使用する。その分散液をガラス上にスピンコートする(750rpmで30秒間)。その後、80℃で乾燥させてから、ホットプレート上において230℃で5分間処理する。透過率23.8%、コントラスト比850、色点x=0.651/y=0.341(F10光源;Yxy表色系、C.I.E.1931)の、光沢のある濃い赤色の色フィルターが得られる。270℃でさらに1時間たった後の熱安定性は、実施例23によるものより著しく乏しい(コントラスト比の値は、乾燥直後より35%低い)。

Claims (17)

  1. (a)式
    Figure 0005619729
    [式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ他とは独立して、H、Cl、Br、CN、CF3、R5、OR5、SR5、SOR5、SO25、NR6COR5、COOR6、CONR56、CONH2またはCON(R7)であり、
    5は、それぞれの場合に互いに独立して、C1〜C5アルキルフェニルまたは2−ナフチルであり、
    6は、それぞれの場合に互いに独立して、H、または1〜C5アルキルであり、かつ
    7は、それぞれの場合に互いに独立して、NR6、NOR6、O、S、SOによって及び/またはSO2によって割込まれていないもしくは1回または複数回割込まれているC4〜C8アルキレンであり、N(R7)中のR7はNによって複素環を形成する]の着色剤、もしくはその混合物、混晶または固溶体、
    但し、式(I)またはその混合物、混晶または固溶体の全着色剤に対して、20〜100モル%のR1またはR2がBrであり、80〜100モル%のR3またはR4がHであることを条件とし、
    (b)(a)に対して、0〜150質量%の、式
    Figure 0005619729
    Figure 0005619729
    の着色剤またはその2種類以上の混合物;
    (c)(a)に対して、1〜25質量%の、式
    Figure 0005619729
    の着色剤もしくは式(IIIa)、(IIIb)(IIId)、(IIIe)、(IIIf)及び/又は(IIIg)着色剤の混合物
    [式中、Qは、ハロゲン、C 1 〜C 4 アルキル、C 1 〜C 4 アルコキシまたはフェニルで置換されているかまたは非置換の3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンまたはキナクリドン基から選択される発色団基であり、
    Aは、メチレンであり、
    mは、1または2の数であり、さらに
    8、R9、R10及びR11は、それぞれ他とは独立して、H、または非置換の1〜C18アルキルである]、
    (d)(a)と(b)の合計に対して、0〜10質量%の、式
    Figure 0005619729
    の着色剤もしくは式(IV)、(IVa)、(IVb)(IVd)、(IVe)、(IVf)及び/又は(IVg)着色剤の混合物
    [式中、A、m、R8、R9、R10及びR11は(c)の場合に定義した通りであり、
    Q’は、ハロゲン、C 1 〜C 4 アルキル、C 1 〜C 4 アルコキシまたはフェニルで置換されているかまたは非置換の3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンまたはキナクリドン基から選択される発色団基であり、
    nは1または2の数であり、さらにMは、H、アルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウムまたは第一、第二、第三または第四級アンモニウムである];及び
    (e)(a)に対して、3〜25質量%の、式
    Figure 0005619729
    の着色剤
    [式中、 12 、R 13 、R 14 、およびR 15 は、互いに独立して、H、Cl、Br、CH 3 、OCH 3 、tert−ブチル、またはA’ a −[−NH−] n −X x −[−CH 2 −] c [−Y−Z−] z −Gであり、
    但し、R12及びR13が両方ともA’ a−[−NH−]n−Xx−[−CH2−]c[−Y−Z−]z−Gであるというわけではなく、かつ、R 14 及びR 15 が両方ともA’ a −[−NH−] n −X x −[−CH 2 −] c [−Y−Z−] z −Gであるというわけではなく、
    16及びR17、それぞれ、直接結合であり
    18及びR19は、それぞれ、Hであり
    A’は、C1〜C4アルキレンであり、またaはであり、
    cは、であり、
    Gは、NR56 またはN(R7であり
    nは、であり、
    Xは、カルボニルまたはスルホニルであり、またxはであり、
    Yは、それぞれの場合に互いに独立して、NR6であり、
    Zは、それぞれの場合に互いに独立して、C2〜C8アルキレンであり、
    zは、であるが、
    但し、R5、R6及びR7は式(I)の場合に定義した通りであるが、式(I)とは独立して
    5 は、C 1 〜C 5 アルキルまたはフェニルであり、
    6 は、HまたはC 1 〜C 5 アルキルであり、
    7 は、NR 6 、NOR 6 、O、及び/またはSによって割込まれていないもしくは1回または複数回割込まれているC 4 〜C 8 アルキレンであり、N(R 7 )中のR 7 はNによって複素環を形成する、ことを条件とする
    または式(V)の着色剤の混合物
    を含む、カラーフィルターを製造するための組成物。
  2. 成分(a)が、20〜100モル%の下記の式(Ia)、(Ib)及び/または(Ic):
    Figure 0005619729
    Figure 0005619729
    の着色剤からなる、請求項1に記載の組成物。
  3. およびQ’が、それぞれ互いに独立して非置換の3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンまたはキナクリドン基である、請求項1または請求項2のいずれかに記載の組成物。
  4. 成分(a)及び存在する場合に成分(b)は、平均粒径が10〜100nmであり、≦10質量%の粒子が、≧100nmであり、≦50質量%の粒子が、≧50nmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 8、R9及びR10は、それぞれ他とは独立して、HまたはC1〜C4アルキルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 非置換または置換されている3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン、4,4’−ジアミノ−1,1’−ビスアントラキノン、ペリレンテトラカルボン酸二無水物、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド、キナクリドン、6,13−ジヒドロキナクリドン及びキナクリドンキノンの着色剤から選択される着色剤及び/または陽イオン性コポリマーである無色の成分をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記陽イオン性コポリマーが、(a)に対して1〜100質量%の量である、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記成分(a)が、式
    Figure 0005619729
    [式中、R20及びR21は、それぞれ他とは独立して、H、Cl、Br、CN、CF3、R22、OR22、SR22、SOR22、SO222、NR23COR22、COOR23、CONR2223、CONH2、CON(R222またはCON(R24)であり、ここで、
    22は、それぞれの場合に互いに独立して、C1〜C5アルキルフェニルまたは2−ナフチルであり、
    23は、それぞれの場合に互いに独立して、H、または1〜C5アルキルであり、かつ
    24は、それぞれの場合に互いに独立して、NR23、NOR23、O、S、SOによってまたはSO2によって割込まれていないかもしくは1回または複数回割込まれているC4〜C8アルキレンであり、N(R24)中のR24はNによって複素環を形成するが、
    但し、R20及びR21はそれぞれ同時にBr及びHでないことを条件とする]
    の着色剤である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. (a’)式
    Figure 0005619729
    [式中、
    1は、ClまたはBrであり、
    2、R3及びR4は、それぞれ他とは独立して、H、Cl、Br、CN、CF3、R5、OR5、SR5、SOR5、SO25、NR6COR5、COOR6、CONR56、CONH2またはCON(R7)であり、
    5は、それぞれの場合に互いに独立して、C1〜C5アルキルフェニルまたは2−ナフチルであり、
    6 、それぞれの場合に互いに独立して、H、または1〜C5アルキルであり、かつ
    7は、それぞれの場合に互いに独立して、NR6、NOR6、O、S、SOによってまたはSO2によって割込まれていないかもしくは1回または複数回割込まれているC4〜C8アルキレンであり、N(R7)中のR7はNによって複素環を形成する]
    の着色剤、もしくはその混合物、混晶または固溶体;
    (b’)式
    Figure 0005619729
    の着色剤、もしくは式(IIIa)、(IIIb)(IIId)、(IIIe)、(IIIf)及び/又は(IIIg)着色剤の混合物
    [式中、Qは、ハロゲン、C 1 〜C 4 アルキル、C 1 〜C 4 アルコキシまたはフェニルで置換されているかまたは非置換の3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンまたはキナクリドン基から選択される発色団基であり、
    Aは、メチレンであり、
    mは、1または2の数であり、さらに
    8、R9、R10及びR11は、それぞれ互いに独立して、H、または非置換の1〜C18アルキルである];
    (c’)式
    Figure 0005619729
    の着色剤、もしくは式(IV)、(IVa)、(IVb)(IVd)、(IVe)、(IVf)及び/又は(IVg)着色剤の混合物
    [式中、A、m、R8、R9、R10及びR11(b’)の場合に定義した通りであり、
    Q’は、ハロゲン、C 1 〜C 4 アルキル、C 1 〜C 4 アルコキシまたはフェニルで置換されているかまたは非置換の3,6−ジフェニル−2,5−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオンまたはキナクリドン基から選択される発色団基であり、nは1または2の数であり、さらにMは、H、アルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウムまたは第一、第二、第三または第四級アンモニウムである]
    を含む、組成物であるが、
    但し、前記組成物が、少なくとも2種類の成分(b’)、少なくとも2種類の成分(c’)、または成分(b’)及び成分(c’)のそれぞれの少なくとも1種(それらは、異なる発色団基Q、異なる発色団基Q’または異なる発色団基Q及びQ’を有する)を含むことを条件とする、組成物。
  10. (a)20〜100モル%の式(Ia)を含む式(I)の着色剤、
    場合により(b)(a)に対して0〜150質量%の、式(IIa)、(IIb)、(IIc)(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、(IIh)、(IIi)、(IIj)、(IIk)、(IIl)、(IIm)、(IIn)、(IIo)、(IIp)及び/または(IIq)のうちの1種または複数種の着色剤、
    (c)(a)に対して1〜25質量%の、式(IIIa)、(IIIb)(IIId)、(IIIe)、(IIIf)及び/又は(IIIg)うちの1種または複数種の着色剤、
    (d)(a)と(b)の合計に対して0〜10質量%の、式(IV)、(IVa)、(IVb)(IVd)、(IVe)、(IVf)及び/又は(IVg)うちの1種または複数種の着色剤、及び
    (e)(a)に対して3〜25質量%の、式(V)のうちの1種または複数種の着色剤を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物を含む、放射線で改変可能な液体分散系であって、前記成分(a)または(a’)、(b)(存在する場合)及び場合により更なる着色剤が、固体の、均一に分散した粒子の形で存在する、放射線で改変可能な液体分散系。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物を含む、熱可塑性素材であって、前記成分(a)または(a’)、(b)(存在する場合)及び場合により更なる着色剤が、固体の、均一に分散した粒子の形で存在する、熱可塑性素材。
  13. 少なくとも3種類の色の画素を含むカラーフィルターであって、一部の画素が、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物を含む、少なくとも3種類の色の画素を含むカラーフィルター。
  14. 請求項11に記載の液体分散系を放射線によって像点を作成するのに使用する、像点(画素)を含むカラーフィルターの製造方法。
  15. カラーフィルターの製造における、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  16. 前記成分(e)が、式
    Figure 0005619729
    [式中、R 25 は、H、Br、Cl、Fまたはメチルであり、R 26 はCONR 6 −Z−Gであり、R 6 、Z及びGは、式(V)に関して請求項1で定義した通りである]の着色剤である、請求項1〜8及び10のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 前記成分(e)が、式
    Figure 0005619729
    [式中、R27はBr、Cl、Fまたはメチルであり、R28はH、C1〜C6アルキル、またはC6〜C12アルキル(ここで、1個の炭素原子が、1個の窒素原子で置き換えられている)であり、R29はC6〜C18アルキルである(ここで、1個または2個の炭素原子が窒素原子で置き換えられている)]の着色剤である、請求項1〜8及び10のいずれか1項に記載の組成物。
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