JP5619001B2 - ストレプトスピロール誘導体 - Google Patents

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Description

多剤耐性グラム陽性細菌によって引き起こされる感染症の発生率は、この十年にわたる抗菌療法の進歩にもかかわらず、増加している。これらの感染症を引き起こす病原体は大抵の現在入手可能な抗菌薬に対してしばしば耐性であるので、それらは治療するのが非常に困難である。抗生物質で治療されるほぼ全ての細菌は、これらの薬物に対して少なくともある程度の耐性を示した(非特許文献1)。高レベルのペニシリン耐性の出現、続いての半合成ペニシリン(メチシリン、ナフシリン及びオキサシリン)、マクロライド系抗生物質、テトラサイクリン系抗生物質、アミノ配糖体系抗生物質及びグリコペプチド系抗生物質(例えば、バンコマイシン)に対して耐性の株の進化及び拡散は、ブドウ球菌疾患の治療を世界的な課題にした。多くの国において、多耐性黄色ブドウ球菌株の臨床分離株の数の増加が観察されており、院内感染症及び市中感染症の発病可能性は周知である(非特許文献2)。
F. Baquero, J. Antimicrob. Chemother. 1977, 39, 1-6 F. C. Tenover et al., Emer. Infec. Dis. 2001, 7, 327-332
微生物株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)が、ストレプトスピロール(streptospirole)と命名された、新規の化学骨格構造を有する新規の化合物を産生し、これらが、低濃度でグラム陽性細菌の増殖を阻害し、従って、細菌感染症の治療及び/又は予防のために使用されるに適していることが、今回わかった。
本発明は、式(I)
Figure 0005619001
〔式中、
1は、(C6−C7)アルキルであり、
2は、H、(C1−C6)アルキル又は(C1−C6)アルキレン−OHであり、
3は、H又は(C1−C6)アルキルであり、
1は、ハロゲン、O−(C1−C6)アルキル、NH[(C1−C6)アルキル]、NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−ヘテロアリール]、又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2であり、
2は、ハロゲンであり、そして
1及びY2は、互いに独立して、H;OH;NH[(C1−C6)アルキル];NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、ここで(C6−C10)−アリール基は、場合によりハロゲンによって置換される;NH[(C1−C4)アルキレン−(C6
10)−ヘテロアリール];場合により(C1−C6)アルキルによって置換される5〜6個の環原子を含む飽和又は不飽和ヘテロ環式環系、ここで1又は2個の環原子がN、O又はSである;であるか、又はY1及びY2は一緒になって=Oである〕
の化合物、又は式(I)の化合物の生理学的に許容される塩に関する。
アルキル及びアルキレン基は、記載の数の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル基と定義される。
(C6−C10)−アリールは、6〜10個の炭素原子を有する芳香族炭化水素と定義される。アリール基の例としては、フェニル及びナフチルが挙げられる。
(C6−C10)−ヘテロアリールは、芳香族炭化水素の1つ又はそれ以上の炭素原子がヘテロ原子で置き換えられているアリール基と定義され、ここで、用語「ヘテロ原子」は、酸素、窒素、硫黄及びリンを含む。ヘテロアリール基の例としては、フラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ベンゾフラン、インドール、クマリン、キノリン、イソキノリン、及びナフチリジンが挙げられる。
5〜6個の環原子を含む飽和又は不飽和ヘテロ環式環系は、例えば、フラン、2H−ピラン、4H−ピラン、チオフェン、パラチアジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、ピラゾリジン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピリジン、ピラジン、ピペラジン、ピペリジン、ピリミジン又はモルホリンである。
2は、好ましくはH又は(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルキレン−OH、より好ましくはH又はメチル又はエチレン−OH、最も好ましくはHである。
3は、好ましくはH又は(C1−C4)アルキル、より好ましくはメチルである。
1は、好ましくはCl、Br、O−(C1−C4)アルキル、NH[(C1−C4)アルキル]、NH[(C1−C4)アルキレン−ピリジル]、又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2、より好ましくはCl又はBr、最も好ましくはClである。
2は、好ましくはCl又はBr、最も好ましくはClである。
より好ましくは、X1及びX2は両方ともClである。
1及びY2は、好ましくは、互いに独立して、H;OH;NH[(C1−C6)アルキル];NH−CH2−フェニル、ここでフェニル基は、場合によりハロゲンによって、好ましくはフッ素によって置換される;場合により(C1−C6)アルキルによって置換される5〜6個の環原子を含む飽和ヘテロ環式環系、より好ましくは、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン又はN−メチルモルホリンからなる群より選択される。
より好ましくは、Y1及びY2は一緒になって=Oである。
さらに好ましくは、本発明は、
1が、(C6−C7)アルキルであり、
2が、H、(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルキレン−OHであり、
3が、H又は(C1−C4)アルキルであり、
1が、ハロゲン、O−(C1−C4)アルキル、NH[(C1−C6)アルキル]、NH[(C1−C4)アルキレン−ヘテロアリール]又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2であり、
2が、ハロゲン、好ましくはCl又はBrであり、そして
1及びY2が、好ましくは、互いに独立して、H;OH;NH[(C1−C6)アルキル];NH−CH2−フェニル、ここでフェニル基は、場合によりハロゲンによって置換される;場合により(C1−C6)アルキルによって置換される5〜6個の環原子を含む飽和ヘテロ環式環系より選択される基であるか;又は、Y1及びY2が一緒になって=Oである、
式(I)の化合物、又は式(I)の化合物の生理学的に許容される塩に関する。
さらに好ましくは、本発明は、
1が、(C6−C7)アルキルであり、
2が、H、(C1−C2)アルキル又は(C1−C2)アルキレン−OHであり、
3が、(C1−C4)アルキル、好ましくはメチルであり、
1が、Cl、Br、NH[(C1−C6)アルキル]、NH[(C1−C4)アルキレン−ピリジル]、又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2であり、
2が、Cl又はBrであり、そして
1及びY2が互いに独立してH又はOHであるか、又はY1及びY2が一緒になって=Oである、
式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される塩に関する。
さらに好ましくは、本発明は、
1が、(C6−C7)アルキルであり、
2が、H、(C1−C2)アルキル又は(C1−C2)アルキレン−OHであり、
3が、メチルであり、
1が、Cl、Br、NH[ブチル]、NH[CH2−ピリジル]、又はS−エチレン−N[(C1−C2)アルキル]2であり、
2が、Cl又はBrであり、そして
1及びY2が互いに独立してH又はOHであるか、又はY1及びY2が一緒になって=Oである、
式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される塩に関する。
さらに好ましくは、本発明は、
1が(C6−C7)アルキルであり、
2がHであり、
3がメチルであり、
1及びX2が互いに独立してCl又はBrであり、
1及びY2が一緒になって=Oである、
式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される塩に関する。
さらに好ましくは、本発明は、
1が(C6−C7)アルキルであり、
2がHであり、
3がメチルであり、
1及びX2が両方ともClであり、
1及びY2が一緒になって=Oである、
式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される塩に関する。
上述の式(I)の化合物において、R1は、好ましくはn−ヘキシル、4−メチル−ペンチル、n−ヘプチル及び4−メチル−ヘキシルである。
式(I)の好ましい化合物の例は、以下の通りである:
Figure 0005619001
Figure 0005619001
Figure 0005619001
Figure 0005619001
本発明はさらに、式(I)の化合物の全ての自明な化学的等価物に関する。これらの等価物は、僅かな構造差しか示さず、かつ同一の薬理学的効果を有するか、又は穏やかな条件下で本発明に従う化合物へ変換される、化合物である。前記等価物はまた、例えば、式(I)の化合物の還元生成物、酸化生成物、エステル、エーテル、アセタール又はアミドを含む。前記等価物は、標準的な方法を使用して当業者によって製造され得る。
特に記載されない限り、式(I)の化合物のキラル中心は、R立体配置又はS立体配置で示され得る。本発明は、純粋なエナンチオマー又はジアステレオマー、及びそれらの混合物に関する。
式(I)の化合物の生理学的に許容される塩は、Remington's Pharmaceutical Sciences(第17版、1418頁 (1985))に記載されるように、それらの有機塩及びそれらの無機塩の両方であると理解される。それらの物理的及び化学的安定性並びにそれらの溶解性のために、酸性基については、特に、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びアンモニウム塩が好ましく;塩基性基については、特に、塩酸、硫酸又はリン酸の塩、又は、カルボン酸又はスルホン酸、例えば、酢酸、クエン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸及びp−トルエンスルホン酸の塩が好ましい。
本発明はさらに、式(I)
〔式中、
1は、(C6−C7)アルキルであり、
2は、H、(C1−C6)アルキル又は(C1−C6)アルキレン−OHであり、
3は、H又は(C1−C6)アルキルであり、
1は、ハロゲン、O−(C1−C6)アルキル、NH[(C1−C6)アルキル]、NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−ヘテロアリール]、又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2であり、
2は、ハロゲンであり、そして
1及びY2は、互いに独立して、H;OH;NH[(C1−C6)アルキル];NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、ここで(C6−C10)−アリール基は、場合によりハロゲンによって置換される;NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−ヘテロアリール];場合により(C1−C6)アルキルによって置換される5〜6個の環原子を含む飽和又は不飽和ヘテロ環式環系、ここで1又は2個の環原子がN、O又はSである;であるか、又はY1及びY2は一緒になって=Oである、
又は式(I)の化合物の生理学的に許容される塩〕
の化合物又は式(I)の化合物の生理学的に許容される塩の製造方法であって、
1.式(I)の化合物のうちの1つ又はそれ以上が培地中に生じるまで培地中好適な条件下で、株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)、又はその変異株及び/又は突然変異株のうちの1つを発酵させる工程、
2.培地から式(I)の化合物を単離する工程、及び
3.必要に応じて、単離された式(I)の化合物を式(I)の化合物に誘導体化し、及び/又は必要に応じて、単離された又は誘導体化された化合物を式(I)の化合物の生理学的に許容される塩に変換する工程
を含む製造方法に関する。
式(I)の化合物の製造方法において、式(I)の化合物は、好ましくは、式(II)、(III)、(IV)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XII)、(XIII)、(XIV)の化合物又はその混合物、より好ましくは、式(II)、(III)又は(IV)の化合物である。
培養培地は、少なくとも1つの通常の炭素源及び窒素源並びに通常の無機塩を含有する、栄養液又は固体培地である。塩化物塩が培養培地中に存在する場合、株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)は、組み込みの結果としてX1及び/又はX2がClであり得る式(I)の化合物を産生する。同様に、臭化物塩が培養培地中に存在する場合、株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)は、組み込みの結果としてX1及び/又はX2がBrであり得る式(I)の化合物を産生する。
本発明に従う方法は、実験室規模(ミリリットル〜リットル規模)での発酵のために及び工業規模(立方メートル規模)での発酵のために使用され得る。
発酵について好適な炭素源は、同化可能な炭水化物及び糖アルコール、例えば、グルコース、ラクトース、スクロース又はD−マンニトール、並びに炭水化物含有天然物、例えば、麦芽エキス又は酵母エキスである。窒素含有栄養素の例は、アミノ酸;ペプチド及びタンパク質並びにまたそれらの分解産物、例えば、カゼイン、ペプトン又はトリプトン;肉エキス;酵母エキス;グルテン;例えば、トウモロコシ、コムギ、マメ、ダイズ又はワタ由来の、すりつぶされた種子、;アルコール産生由来の蒸留残留物;肉粉;酵母エキス;アンモニウム塩;硝酸塩である。窒素源が、合成的又は生合成的に得られた1つ又はそれ以上のペプチドであることが好ましい。無機塩の例は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、鉄、亜鉛、コバルト及びマンガンの塩化物、炭酸塩、硫酸塩又はリン酸塩である。微量元素の例は、コバルト及びマンガンである。
本発明に従うストレプトスピロールを形成するために好適である条件は、以下の通りである:本発明に従うストレプトスピロールは、0.5〜10.0%、好ましくは1.0〜5.0%の酵母エキス;5.0〜15.0%、好ましくは7.0〜12.0%の麦芽エキス;0.5〜10.0%、好ましくは1.0〜5.0%のグルコースを含有する培養培地中において好ましくは形成される。与えられるパーセンテージ値は、各々の場合において、栄養液全体の質量に基づく。
微生物は、好気的に、即ち、例えば、振盪フラスコ若しくは発酵槽中で振盪若しくは撹拌されながら浸漬された状態で、又は、必要に応じて空気若しくは酸素が導入されながら、固形培地上で、培養される。微生物は、約18〜35℃、好ましくは約25〜32℃、特に27〜30℃の温度範囲において培養され得る。pH範囲は、4〜10、好ましくは6.5〜7.5であるべきである。微生物は、一般的に、2〜10日、好ましくは72〜168時間の期間の間、これらの条件下で培養される。微生物は、有利には、いくつかの段階で培養され、即ち、1つ又はそれ以上の予備培養物が、液体栄養培地において最初に調製され、次いでこれらの予備培養物が、実際の産生培地へ、例えば、1:10〜1:100の体積比で接種される;即ち、本培養。予備培養物は、例えば、株を、栄養細胞又は胞子の形態で、栄養液に接種し、約20〜120時間、好ましくは48〜96時間増殖させることによって得られる。栄養細胞及び/又は胞子は、例えば、株を約1〜15日間、好ましくは4〜10日間、固体又は液体の栄養基質、例えば、酵母麦芽寒天又はオートミール寒天上で増殖させることによって得られ得る。
微生物ST108140の分離株は、2005年5月21日に、ブタペスト条約の規則に従って、Deutschen Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ), Mascheroder Weg 1B, 38124 Braunschweig, Deutschlandへ寄託した。寄託した微生物は、アクセッション番号DSM 19369が与えられた。微生物株ST108140(DSM 19369)は、ストレプトミセス種として分類された。
株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)の代わりに、本発明に従う化合物の1つ又はそれ以上を合成するその突然変異体及び/又は変異体を使用することも可能である。
突然変異体は、ゲノム中の1つ又はそれ以上の遺伝子が改変されている微生物であり、本発明に従う化合物を産生する生物の能力を担う遺伝子(1つ又は複数)は機能的かつ遺伝性のままである。
このような突然変異体は、それ自体公知の様式で、物理学的手段、例えば、紫外線若しくはX線を用いるような照射を使用して、又は化学的突然変異原、例えば、エチルメタンスルホネート(EMS);2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(MOB)若しくはN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(MNNG)を使用して、又はBrock et al., “Biology of Microorganisms”, Prentice Hall, pages 238-247 (1984)
に記載されるように製造され得る。
変異体は、微生物の表現型である。微生物は、環境に適応する能力を有し、従って高度に発達した生理学的柔軟性を示す。微生物の細胞の全てが表現型適応に関与し、変化の本質は遺伝的に調節されるものではなく、変更された環境下において可逆的である(H. Stolp, Microbial ecology: organism, habitats, activities. Cambridge University Press, Cambridge, GB, page 180, 1988)。
本発明に従う化合物の1つ又はそれ以上を合成する突然変異体及び/又は変異体についてのスクリーニングは、以下のスキームに従って行なわれる:
1.発酵培地の凍結乾燥;
2.凍結乾燥物の有機溶媒での抽出;
3.固相を用いた培養濾液からの化合物の抽出;
4.HPLC若しくはTLCによる分析、又は生物学的活性の試験による分析。
上述した発酵条件は、ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)並びにその突然変異体及び/又は変異体に適用される。
ATPの細胞内濃度の測定に基づく試験が、細菌生存能力を測定するために使用される。それは、インタクトな生きている細菌は、抗菌剤の作用によって損傷を受けている細菌細胞よりも高い細胞内ATPレベルを有するという事実に依拠する。試薬の処方は、細菌細胞溶解を助け、ATPは、ルシフェリン/ルシフェラーゼ反応によって発光測定的に定量される。
式(I)のストレプトスピロール誘導体は、天然物質の化学的、物理的及び生物学的特性を考慮し、公知の方法を使用して、培養培地から単離及び精製され得る。培養培地中における又は個々の単離工程におけるそれぞれのストレプトスピロール誘導体の濃度を試験するために、HPLCが使用され、形成された物質の量は、好都合には較正溶液と比較される。
単離について、培養ブロス又は固体培地を含む培養物が、場合により凍結乾燥され、その後、ストレプトスピロール誘導体が、有機溶媒、例えばメタノール又は2−プロパノールを使用して凍結乾燥物から抽出される。有機溶媒相は、本発明に従う式(I)の天然物質を含有し;それは、必要に応じて、真空下で濃縮され、さらなる精製へ供される。
本発明に従う式(I)の1つ又はそれ以上の化合物のさらなる精製は、好適な材料上での、好ましくは、例えば、モレキュラーシーブ、シリカゲル、酸化アルミニウム、イオン交換体又は吸着樹脂又は逆相(RP)上での、クロマトグラフィーによって行なわれる。このクロマトグラフィーは、ストレプトスピロール誘導体を分離するために使用される。ストレプトスピロール誘導体は、緩衝水溶液又は水溶液及び有機溶液の混合物を使用してクロマトグラフィー処理される。
水溶液又は有機溶液の混合物は、全て、水混和性有機溶媒、好ましくは、メタノール、2−プロパノール又はアセトニトリルであるか、5〜95%溶媒、好ましくは5〜40%溶媒の濃度であるか、又は全て、有機溶媒と混和性である緩衝水溶液であると理解される。使用される緩衝液は、上記で指定したものと同一である。
ストレプトスピロール誘導体は、例えばポリスチレン−ジビニルベンゼンコポリマー樹脂、MCI(登録商標)(日本の三菱製の吸着樹脂)又はAmberlite XAD(登録商標)(TOSOHAAS)、又は他の疎水性材料、例えばRP−8若しくはRP−
18相上での、逆相クロマトグラフィーによって、それらの異なる極性に基づいて、分離される。さらに、分離は、例えばシリカゲル、酸化アルミニウムなど上での、順相クロマトグラフィーによって行なわれ得る。
ストレプトスピロール誘導体は、緩衝化された塩基性又は酸性化水溶液、又は水溶液とアルコール若しくは他の水混和性有機溶媒との混合物を使用して、クロマトグラフィー処理される。好ましいのは、有機溶媒としてアセトニトリル及びメタノールを使用することである。
緩衝化された塩基性又は酸性化水溶液は、例えば、水、0.5Mまでの濃度の、リン酸緩衝液、酢酸アンモニウム及びクエン酸緩衝液、並びに、好ましくは1%までの濃度の、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、アンモニア及びトリエチルアミン、又は当業者に公知の全ての市販の酸及び塩基であると理解される。緩衝水溶液の場合、特に好ましいのは、0.1%酢酸アンモニウムである。
クロマトグラフィーは、100%水で始まり100%溶媒で終わる勾配を使用して行なわれ;クロマトグラフィーは、好ましくは、5%から95%へのアセトニトリルの線形勾配を用いて実行される。
あるいは、ゲルクロマトグラフィー又は疎水性相上でのクロマトグラフィーを行なうことも可能である。ゲルクロマトグラフィーは、ポリアクリルアミドゲル又はコポリマーゲル、例えば、Biogel−P2(登録商標)(Biorad)又はFractogel TSK HW40(登録商標)(Merck、ドイツ)上において行なわれる。上述のクロマトグラフィー工程の順序は、逆にすることができる。
2が(C1−C6)アルキル又は(C1−C6)アルキレン−OHである式(I)の化合物への、R2がHである式(I)の化合物のフェノールOH基のアルキル化は、それ自体が公知である方法を使用して行なわれ得る(J. March, Advanced Organic Chemistry, John Wiley & Sons, 4th edition, 1992)。例えば、メチル化は、塩基の存在下でのヨウ化メチルとの反応によって達成され得る。エチレン−OH基による誘導体化は、R2がHである式(I)の化合物と2−(ヒドロキシ)エチルブロミドとを塩基の存在下で反応させることによって達成され得る。あるいは、置換基(C1−C6)アルキレン−OH中のヒドロキシル基は、通常の保護基によって保護され得、アルキル化後に脱保護され得る。
1がO[(C1−C6)アルキル]又はNH[(C1−C6)アルキル]、NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−ヘテロアリール]又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2である式(I)の化合物を得るための、置換基X1としてのハロゲン原子、例えば、塩素原子の求核置換は、それ自体が公知の方法を使用して同様に行なわれ、例えば、イソブチルアミン、4−ピコリルアミン、塩基の存在下での2−(ジエチルアミノ)エタンチオール塩酸塩、又はナトリウム(C1−C6)アルカノラート、例えばナトリウムメタノラートとの反応は、基X1としての置換基である、それぞれのNH[(C1−C6)アルキル]、NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−ヘテロアリール]、S−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2又はO[(C1−C6)アルキル]を与える(Russian Journal of Organic Chemistry 2004, 40, 1521-1525;J. Heterocyclic Chem. 2002, 39, 203-211;Organic Letters 2004, 6 (9), 1481-1484を参照のこと)。
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−3−オール[Y1及びY2は互いに独立してH又はOHである]への、式(I)の化合物中のベンゾフラン−3−オン ケト部分[Y1及びY2は一緒になって=Oである]の還元は、それ自体が公知の方法、例えば、ボラン誘導体、例えば、ボラン−tert−ブチルアミン錯体との反応を使用することによって達成され得る(JACS 1989, 111(1), 278-84;Eur. JOC 2006, 10, 2352-2361)。
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−3−イルアミンへの2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−3−オールの変換は、それ自体が公知の方法、例えば、塩化チオニルとの反応(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 2007, 17 (19), 5465-5471)、続いてN−メチル−ピペラジン又は4−フルオロ−ベンジルアミンとの反応による塩素の求核置換(Journal of Medicinal Chemistry 2003, 46(4), 623-633)を使用することによって達成され得る。
本発明はさらに、特に細菌感染症の治療及び/又は予防用の、好ましくは例えばストレプトコッカス(Streptococci)、スタフィロコッカス(Staphylococci)及びエンテロコッカス(Enterococci)などのグラム陽性病原体に関連する細菌感染症の治療及び/又は予防用の、人間又は動物医学における医薬品としての使用のための、式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩の使用に関する。
本発明のさらなる実施態様は、少なくとも1つの式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩の内容物を有する薬学的組成物に関する。好ましくは、薬学的組成物は、少なくとも1つの式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩、及び1つ又はそれ以上の通常の薬理学的に好適な担体物質又は補助物質を含有する。
本発明に従う化合物は、2〜9、特に5〜7のpH範囲において溶液中で及び固体状態で安定であり、結果として、薬学的組成物中へ混合され得る。
本発明に従う薬学的組成物は経口又は非経口投与され得る一方、直腸使用もまた原則的に可能である。好適な固体又は液体薬学的組成物の例は、顆粒剤、散剤、錠剤、糖衣錠、(マイクロ)カプセル剤、坐剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、エアゾール剤、アンプル形態の滴剤又は注射用液剤、並びに活性化合物を持続放出する調製物であり、この調製物に関連して、薬理学的に好適な担体物質又は補助物質、例えば崩壊剤、結合剤、コーティング剤、膨張剤、流動促進剤、滑沢剤、矯味矯臭物質、甘味剤若しくは可溶化剤、例えば炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトール及び他の糖、タルク、乳タンパク質、ゼラチン、澱粉、ビタミン、セルロース及びその誘導体、動物油若しくは植物油、ポリエチレングリコール、並びに溶媒、例えば、滅菌水、アルコール、グリセロール及び多価アルコールが、通常使用される。
必要に応じて、経口投与用の投薬単位は、放出を遅延するか又は放出を比較的長期間にわたって延長するために、例えば粒子形態の活性物質を好適なポリマー、ワックスなどでコーティングするか又は埋め込むことによって、マイクロカプセル化され得る。
薬学的調製物を投薬単位で製造及び投与することが好ましく、各単位は、有効成分として、規定用量の、式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩のうちの1つ又はそれ以上の化合物を含有する。錠剤、カプセル剤及び坐剤などの固体投薬単位の場合、この用量は、1日当たり、約500mgまで、しかし好ましくは約0.1〜200mg、アンプル形態の注射液剤の場合において、約200mgまで、しかし好ましくは約0.5〜100mgであり得る。
投与される日用量は、哺乳動物被験体の体重、年齢、性別及び状態に依存する。しかし、より多い又はより少ない日用量もまた、恐らく好適であり得る。日用量は、単一の投薬単位の形態での、又はいくつかのより小さな投薬単位での、1回のみの投与、及び細分された用量の規定間隔での複数回投与の両方によって、投与され得る。
本発明に従う医薬品は、通常の担体物質又は補助物質の1つ又はそれ以上と場合により一緒に、1つ又はそれ以上の式(I)の化合物を投与に好適な形態にすることによって製造される。
式(I)の化合物は、0.125〜64μg/mlの単回用量で、実施例セクションでさらに概説されるテストにおいて使用され、用量依存性が、表6においてIC50値として与えられる。
以下の実施例は、本発明の範囲を決して限定することなしに、本発明をより詳細に説明することを目的としている。別段の指示がない限り、百分率の値は質量を指し、液体の場合の混合比は体積を指す。
実施例1:ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)の保存
寒天平板(麦芽エキス10.0g/l、酵母エキス4.0g/l、グルコース4.0g/l、寒天15.0g/l、pH7.0)に株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)を接種し、約7〜10日間、28℃でインキュベートした。細胞を平板から採取し、50%グリセリン0.5ml中に再懸濁し、−135℃で保存した。
実施例2:エルレンマイヤーフラスコ中ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)の予備培養物の調製
滅菌300mlエルレンマイヤーフラスコ中の栄養液(グルコース4.0g/l、酵母エキス4.0g/l、麦芽エキス10.0g/、CaCO3 2.0g/l)100mlに、株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)を接種し、培養物をロータリーシェイカー上28℃及び180rpmで7日間インキュベートした。次いで、この予備培養物10mlを、本培養物の調製のために使用した。
実施例3:ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)の液体本培養物の調製
以下の栄養液(酵母エキス4.0g/l、麦芽エキス10.0g/l、グルコース4.0g/l、pH7.0)100mlを含有する滅菌300mlエルレンマイヤーフラスコに、予備培養物(実施例2を参照)10mlを接種し、シェーカー上28℃及び180rpmでインキュベートした。本発明に従うストレプトスピロールの最大産生が、120〜168時間後に達した。実施例2に記載したものと同一の栄養液からの96〜120時間齢(hour-old)深部培養物(接種量約5〜10%)は、10〜200L発酵槽に接種するのに十分であった。
実施例4:発酵槽中のストレプトスピロール誘導体の製造
10L及び30L発酵槽を、以下の条件下で操作した:
接種: 約10% 約10%
発酵槽: 30L 10L
栄養培地: 実施例2参照 実施例2参照
インキュベーション温度:28℃ 28℃
スターラー速度: 112rpm 150rpm
通気: 8L/分 4L/分
pH調節: pH7.8〜pH7.5 pH8.1〜pH7.5
pO2調節: 無し 無し
それぞれ10%KOH又は10%H2SO4を使用して、pHを調節した。例えばClerol FBA265(Cognis Deutschland GmbH)を繰り返し添加することによって、発泡を抑えた。最大産生が、約72〜96時間後に達した。
実施例5:ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)の振盪培養物からの式(I)のストレプトスピロール誘導体の単離
ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)発酵が終了した後、実施例3からの培養ブロス(30L培養ブロス)を遠心分離によってバイオマスから分離した。バイオマスを90%メタノール及び10%水の混合物で抽出した(4×5L)。メタノール抽出物を、真空下で5Lに減らし、次いで培養ブロス(30L)と一緒に調製した分取用カラム(prepared column)上にロードした。HPLC条件は以下の通りであった:
− カラム:三菱化学株式会社−MCI(登録商標)ゲル(130mm×200mm、75〜150μ CHP−20P材料約4Lを包装)
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)→pH=7.0
溶液B=イソプロパノール
− 溶離勾配:30分かけて40→100%B、15分かけて100%B
− 流量:240ml/分
− UV検出λ:222nm
− フラクション体積:1L
HPLCによる分析後、ストレプトスピロール誘導体を含有するフラクション(フラクション6〜8)を合わせ、真空下で1.5Lの体積に減らし、凍結乾燥した。
分析HPLC条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Phenomenex(4mm×2mm,C18 ODS Octadecyl)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(2mm×30mm,3μ C18(2)100A)
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)→pH=7.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:6分かけて5→95%B
− 流量:0.85ml/分
− UV検出λ:220nm
実施例6:RP−18クロマトグラフィーを用いるストレプトスピロール誘導体(II)、(III)及び(IV)の精製
実施例5において得られた凍結乾燥物の半分(800mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Varian−Dynamax Pursuit(登録商標)(40mm×100mm,10μ C18)
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)→pH=7.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:30分かけて10→95%B、5分かけて95%B
− 流量:170ml/分
− UV検出λ:222nm
− フラクション体積:34ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)によって、フラクション32〜33が式(II)の化合物を含有し、フラクション28〜30が式(III)の化合物を含有し、フラクション36が式(IV)の化合物を含有することが示された。
実施例5で得られた凍結乾燥物の第2の半分(800mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Varian−Dynamax Pursuit(登録商標)(40mm×100mm,10μ C18)
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)→pH=7.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:30分かけて20→95%B、5分かけて95%B
− 流量:120ml/分
− UV検出λ:222nm
− フラクション体積:24ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)によって、フラクション29が式(II)の化合物を含有し、フラクション19〜26が式(III)の化合物を含有し、フラクション33〜35が式(IV)の化合物を含有することが示された。
凍結乾燥後、フラクション32+33(カラム1)をフラクション29(カラム2)に添加し、化合物(II)が54.3mg(純度>95%)得られ、フラクション28〜30(カラム1)をフラクション19〜26(カラム2)に添加し、化合物(III)が44.9mg(純度>95%)得られ、フラクション36(カラム1)をフラクション33〜35(カラム2)へ添加し、化合物(IV)が67.3mg(純度>95%)得られた。
実施例7:CaBr2を供給したストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)の振盪培養物からの式(I)のストレプトスピロール誘導体の混合物の単離
CaBr2を含むストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)発酵が終了した後、実施例3からの培養ブロス(30L培養ブロス)を、遠心分離機によってバイオマスから分離した。バイオマスを、90%メタノール及び10%水の混合物で抽出した(4×5L)。メタノールエキスを真空下で5Lに減らし、次いで実施例5におけるものと同一のカラム上に、さらに同一の条件を用いて、培養ブロス(30L)と一緒にロードした。
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)後、フラクション(9〜12)及びストレプトスピロール誘導体を含有する実行後(post-run)フラクション(1及び2)を合わせ、真空下で2.0Lの体積に減らし、凍結乾燥した。
実施例8:順相及びRP−18クロマトグラフィーによる式(I)のストレプトスピロール誘導体の混合物の精製
実施例7で得られた凍結乾燥物2.0gを、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− カラム:Separtis−Isolute(登録商標)(Flash Si II,シリカゲル60,0.015−0.04mm,吸着剤質量:70g;リザーバー体積:150mL)
− 溶離剤:ジクロロメタン中1%メタノール
− フラクション体積:30ml
TLC(カラムに使用したものと同一の溶離剤)による分析及び真空下での蒸発後、フラクション9〜17から、式(II)、(III)、(IV)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XII)、(XIII)及び(XIV)の化合物の混合物186mgが得られた。
前記パラグラフにおいて得られた質量の3分の1(62mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)、アンモニアで調整→pH=9.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:44分かけて50→70%B、1分かけて70→95%B、及び5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:220nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)によって、フラクション1+2が式(II)、(III)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)及び(XI)の化合物の混合物を含有し、フラクション3+4が式(IV)、(XII)、(XIII)及び(XIV)の化合物の混合物を含有することが示された。
実施例8で得られた質量の第2の3分の1(62mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)、アンモニアで調整→pH=9.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:44分かけて40→60%B、1分かけて60→95%B、及び5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:220nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)によって、フラクション1〜3が式(II)、(III)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)及び(XI)の化合物の混合物を含有し、フラクション4+5が式(IV)、(XII
)、(XIII)及び(XIV)の化合物の混合物を含有することが示された。
実施例8で得られた質量の最後の3分の1(62mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)、アンモニアで調整→pH=9.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:44分かけて10→50%B、1分かけて50→95%B、及び5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:220nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)によって、フラクション1〜6が式(II)、(III)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)及び(XI)の化合物の混合物を含有し、フラクション7〜9が式(IV)、(XII)、(XIII)及び(XIV)の化合物の混合物を含有することが示された。
凍結乾燥後、フラクション1+2(カラム1)、フラクション1〜3(カラム2)及びフラクション1〜6(カラム3)から、式(II)、(III)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)及び(XI)の化合物の混合物3.1mgが得られ;フラクション3+4(カラム1)、フラクション4+5(カラム2)及びフラクション7〜9(カラム3)から、式(IV)、(XII)、(XIII)及び(XIV)の化合物の混合物4.4mgが得られた。
実施例9:式(XVI)のストレプトスピロール誘導体の製造
アルゴン下、ヨウ化メチル(7.8μL;0.13mmol;5.0当量)を、無水DMF(1mL)中の式(IV)の化合物(9.95mg;0.025mmol;1.0当量)及びK2CO3(17.5mg;0.13mmol;5.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を40℃で3時間加熱した。
実施例10:式(XVI)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例9において得られた反応混合物の濾過後、溶媒を凍結乾燥によって除去し、所望の生成物を定量的に単離した(9.8mg)。
実施例11:式(XVII)のストレプトスピロール誘導体の製造
アルゴン下、イソブチルアミン(30.0μL;0.3mmol;10.0当量)を、無水CH2Cl2(1mL)中の式(II)の化合物(11.52mg;0.03mmol;1.0当量)及びトリエチルアミン(27.0μL;0.3mmol;10.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を50℃で12時間加熱した。
実施例12:式(XVII)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例11から溶媒を真空下で除去した後に得られた粗抽出物(44mg)を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− カラム:Separtis−Isolute(登録商標)(Flash Si II,シリカゲル60,0.015−0.04mm,吸着剤質量:5g;リザーバー体積:25mL)
− 溶離剤:ヘプタン中40%酢酸エチル
− フラクション体積:5ml
TLC(カラムで使用したものと同一の溶離剤)による分析及び真空下での蒸発後、フラクション9〜14から、所望の化合物(XVII)7.7mg(61%)が得られた。
実施例13:式(XVIII)のストレプトスピロール誘導体の製造
アルゴン下、4−ピコリル−アミン(28.0μL;0.3mmol;10.0当量)を、無水CH2Cl2(1mL)中の式(II)の化合物(11.52mg;0.03mmol;1.0当量)及びトリエチルアミン(27.0μL;0.3mmol;10.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を50℃で12時間加熱した。
実施例14:式(XVIII)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例13から溶媒を真空下で除去した後に得られた粗抽出物(56mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ
C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及び10%トリフルオロ酢酸→pH=1.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:45分かけて5→95%B、5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:212nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)及び凍結乾燥後、フラクション18〜22から、所望の化合物9.9mg(73%)が得られた。
実施例15:式(XIX)のストレプトスピロール誘導体の製造
アルゴン下、2−(ジエチルアミノ)エタンチオール塩酸塩(85.0mg;0.5mmol;10.0当量)を、無水CH2Cl2(2mL)中の式(II)の化合物(19.2mg;0.05mmol;1.0当量)及び水素化ナトリウム(12.0mg;0.5mmol;10.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を50℃で3時間加熱した。
実施例16:式(XIX)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例15から溶媒を真空下で除去した後に得られた粗抽出物(74mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)→pH=7.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:45分かけて5→95%B、5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:220nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)及び凍結乾燥後、フラクション7〜12から、所望の化合物(XIX)10.4mg(43%)が得られた。
実施例17:式(XX)のストレプトスピロール誘導体の製造
アルゴン下、2−(ヒドロキシ)エチルブロミド(9.40μL;0.13mmol;5.0当量)を、無水DMF(1mL)中の式(III)の化合物(9.98mg;0.026mmol;1.0当量)及びK2CO3(18.2mg;0.13mmol;5.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を70℃で3時間加熱した。
実施例18:式(XX)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例17から溶媒を濾過及び真空下で除去した後に得られた粗抽出物(52mg)を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:− カラム:Separtis−Isolute(登録商標)(Flash Si II,シリカゲル60,0.015−0.04mm,吸着剤質量:5g;リザーバー体積:25mL)
− 溶離剤:ジクロロメタン中2%メタノール
− フラクション体積:5ml
TLC(カラムについて使用したものと同一の溶離剤)による分析及び真空下での蒸発後、フラクション2〜3から、所望の化合物6.7mg(60%)が得られた。
実施例19:式(XXI)のストレプトスピロール誘導体の製造
ボラン−t−ブチルアミン錯体(43.5mg;0.5mmol;5.0当量)を、THF/AcOH 9/1の混合物中の式(IV)の化合物(39.80mg;0.1mmol;1.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を55℃で3時間加熱した。
実施例20:式(XXI)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例19から溶媒を真空下で除去した後に得られた粗抽出物(89mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc(50g/l)→pH=7.0
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:45分かけて5→95%B、5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:220nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)及び凍結乾燥後、フラクション1〜3において、一方の立体異性体4.6mg(12%)が得られ、フラクション4〜7から、化合物(XXI)の別の立体異性体10.0mg(25%)が得られた[(1S,8R,16S)−(XXI)及び(1R,8R,16S)−(XXI)]。
実施例21:式(XXIIa及びXXIIb)のストレプトスピロール誘導体の製造
ボラン−t−ブチルアミン錯体(33.7mg;0.39mmol;3.0当量)を、THF/AcOH 9/1の混合物(3.0mL)中の式(II)の化合物(49.6mg;0.13mmol;1.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を60℃で3時間加熱した。
真空下で溶媒を除去した後に得られた粗抽出物(59mg)を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− カラム:Separtis−Isolute(登録商標)(Flash Si II,シリカゲル60,0.015−0.04mm,吸着剤質量:5g;リザーバー体積:25mL)
− 溶離剤:ジクロロメタン中3%メタノール
− フラクション体積:5ml
TLC(カラムについて使用したものと同一の溶離剤)による分析及び真空下での蒸発後、フラクション2〜5から、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−3−オールジアステレオマーの混合物32.3mg(65%)が得られた。
塩化チオニル(33.0μL;0.81mmol;10.0当量)を、無水CH2Cl2(1.5mL)中の2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−3−オール中間体の混合物(32.3mg;0.08mmol;1.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を60℃で3時間加熱した。
真空下でジクロロメタンを除去した後に得られた粗抽出物を、アセトニトリル(3.0mL)に溶解し、イソブチルアミン(11.7μL;0.40mmol;5.0当量)を徐々に添加した。反応混合物を室温で1時間放置した。
実施例22:式(XXIIa及びXXIIb)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例bから溶媒を真空下で除去した後に得られた粗抽出物(61mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ
C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc、酢酸で調整→pH=4.6
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:45分かけて40→95%B、5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:220nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)及び凍結乾燥後、フラクション7〜10から化合物(XXIIa)7.7mg(13%全収率)が得られ、フラクション12〜14から化合物(XXIIb)2.3mg(4%全収率)が得られた。
実施例23:式(XXIII及びXXIV)のストレプトスピロール誘導体の製造
ボラン−t−ブチルアミン錯体(68.0mg;0.78mmol;3.0当量)を、THF/AcOH 9/1の混合物(5.0mL)中の式(III)の化合物(99.6mg;0.26mmol;1.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を60℃で4時間加熱した。
溶媒を真空下で除去した後、得られた粗抽出物(135mg)を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− カラム:Separtis−Isolute(登録商標)(Flash Si II,シリカゲル60,0.015−0.04mm,吸着剤質量:10g;リザーバー体積:70mL)
− 溶離剤:ジクロロメタン中3%メタノール
− フラクション体積:5ml
TLC(カラムについて使用したものと同一の溶離剤)による分析及び真空下での蒸発後、フラクション3〜9から、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−3−オールジアステレオマーの混合物66.9mg(67%)が得られた。
塩化チオニル(66.0μL;1.62mmol;10.0当量)を、無水CH2Cl2(3.0mL)中の2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−3−オール中間体の混合物(66.9mg;0.17mmol;1.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を60℃で3時間加熱した。
ジクロロメタンを真空下で除去した後に得られた粗抽出物の半分を、アセトニトリル(2.0mL)に溶解し、N−メチル−ピペラジン(53.0μL;0.43mmol;5.0当量)を徐々に添加した。反応混合物を室温で1時間放置した。
ジクロロメタンを真空下で除去した後に得られた粗抽出物の他方の半分を、アセトニトリル(2.0mL)に溶解し、4−フルオロ−ベンジルアミン(66.0μL;0.43mmol;5.0当量)を徐々に添加した。反応混合物を室温で1時間放置した。
実施例24:式(XXIII)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例dから溶媒を真空下で除去した後に得られた粗抽出物(70mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ
C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc、酢酸で調整→pH=4.6
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:45分かけて40→95%B、5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:220nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)及び凍結乾燥後、フラクション20〜24から、化合物(XXIII)11.9mg(19%全収率)が得られた。
実施例25:式(XXIV)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例dから溶媒を真空下で除去した後に得られた粗抽出物(61mg)を、DAD−UV検出と連結されたHPLCによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− プレカラム:Waters−XTerra(登録商標)(19mm×10mm,10μ C18)
− カラム:Phenomenex−Luna(登録商標)(30mm×75mm,5μ C18(2))
− 移動相:
溶液A=水及びNH4OAc、酢酸で調整→pH=4.6
溶液B=アセトニトリル
− 溶離勾配:45分かけて30→95%B、5分かけて95%B
− 流量:60ml/分
− UV検出λ:220nm
− フラクション体積:15ml
HPLCによる分析(実施例5におけるものと同一の条件)及び凍結乾燥後、フラクション10〜12から、化合物(XXIV)9.6mg(16%全収率)が得られた。
実施例26:式(XXV)のストレプトスピロール誘導体の製造
アルゴン下、ナトリウムメタノラート(54.0mg;1.0mmol;10.0当量)を、無水メタノール(2.0mL)中の式(IV)の化合物(39.8mg;0.1mmol;1.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を80℃で12時間加熱した。
実施例27:式(XXV)のストレプトスピロール誘導体の精製
実施例gから溶媒を真空下で除去した後に得られた粗抽出物(101mg)を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。カラム条件は以下の通りであった:
− カラム:Separtis−Isolute(登録商標)(Flash Si II,シリカゲル60,0.015−0.04mm,吸着剤質量:10g;リザーバー体積:70mL)
− 溶離剤:ジクロロメタン中2%メタノール
− フラクション体積:5ml
TLC(カラムについて使用したものと同一の溶離剤)による分析及び真空下での蒸発後、フラクション8〜15から、化合物(XXV)10.2mg(26%)が得られた。
実施例28:式(R)−(II)の化合物、ストレプトスピロールAのキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=382.0633
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=383.07058
1819Cl2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:383.06911
分子式:C1819Cl2NO4
化学分子量=384.26
[α]D 20=+52.7(c=0.75g/100mL,CH3OH)
Figure 0005619001
ストレプトスピロールA(II)のNMRデータを表1に掲記する。600MHz(1H)及び150MHz(13C)で操作するBruker製のAVANCE600計器で、データを取得した。全てのスペクトルをDMDS−d6中303Kで記録した。構造解明は、DQF−COSY、HSQC、及びHMBCを含む種々の2D−NMR実験の分析に基づいた。
Figure 0005619001
実施例29:式(R)−(III)の化合物、ストレプトスピロールBのキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=382.0623
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=383.06958
1819Cl2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:383.06911
分子式:C1819Cl2NO4
化学分子量=384.26
[α]D 20=+69.2(c=0.70g/100mL,CH3OH)
Figure 0005619001
ストレプトスピロールB(III)のNMRデータを表2に掲記する。実験条件は、実施例28に示したものと同一であった。
Figure 0005619001
実施例30:式(8R,16S)−(IV)の化合物、ストレプトスピロールCのキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=396.0767
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=397.08398
1921Cl2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:397.08476
分子式:C1921Cl2NO4
化学分子量=398.29
[α]D 20=+66.3(c=0.86g/100mL,CH3OH)
Figure 0005619001
ストレプトスピロールC(IV)のNMRデータを表3に掲記する。実験条件は、実施例28に示したものと同一であった。
Figure 0005619001
実施例31:式(8R,16S)−(XVI)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(pos,低分解能):[M+H]+=412.2
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=411.2
2023Cl2NO4についての中性モノアイソトピック低分解能質量 計算値:411.1
分子式:C2023Cl2NO4
化学分子量=412.31
Figure 0005619001
実施例32:式(R)−(XVII)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=419.1666
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=420.17388
2229ClN24についての中性モノアイソトピック質量 計算値:420.18159
分子式:C2229ClN24
化学分子量=420.94
Figure 0005619001
実施例33:式(R)−(XVIII)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=454.1582
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=455.16548
2426ClN34についての中性モノアイソトピック質量 計算値:455.16118
分子式:C2426ClN34
化学分子量=455.94
Figure 0005619001
実施例34:式(R)−(XIX)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=479.1685
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=480.17578
2433ClN24Sについての中性モノアイソトピック質量 計算値:480.18496
分子式:C2433ClN24
化学分子量=481.06
Figure 0005619001
実施例35:式(R)−(XX)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M+アセテート]-=486.1138
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=427.09995
2023Cl2NO5についての中性モノアイソトピック質量 計算値:427.09533
分子式:C2023Cl2NO5
化学分子量=428.31
Figure 0005619001
実施例36:式(1S,8R,16S)−(XXI)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=398.0950
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=399.10228
1923Cl2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:399.10041
分子式:C1923Cl2NO4
化学分子量=400.3
Figure 0005619001
実施例37:式(1R,8R,16S)−(XXI)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=398.0950
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=399.10228
1923Cl2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:399.10041
分子式:C1923Cl2NO4
化学分子量=400.3
Figure 0005619001
実施例38:式(1S,8R)−(XXIIa)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=439.1599
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=440.16718
2230Cl223についての中性モノアイソトピック質量 計算値:440.16335
分子式:C2230Cl223
化学分子量=441.4
Figure 0005619001
実施例39:式(1R,8R)−(XXIIb)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=439.1599
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=440.16718
2230Cl223についての中性モノアイソトピック質量 計算値:440.16335
分子式:C2230Cl223
化学分子量=441.4
Figure 0005619001
実施例40:式(1S,8R)−(XXIII)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=491.1294
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=492.13668
2527Cl2FN23についての中性モノアイソトピック質量 計算値:492.13828
分子式:C2527Cl2FN23
化学分子量=493.41
Figure 0005619001
実施例41:式(1S,8R)−(XXIV)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=466.1653
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=467.17258
2331Cl233についての中性モノアイソトピック質量 計算値:467.17425
分子式:C2331Cl233
化学分子量=468.43
Figure 0005619001
実施例42:式(8R,16S)−(XXV)の化合物のキャラクタリゼーション
ESI−MS(neg):[M−H]-=392.1306
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=393.13788
2024ClNO5についての中性モノアイソトピック質量 計算値:393.1343
分子式:C2024ClNO5
化学分子量=393.87
Figure 0005619001
実施例43:実施例7において単離された式(R)−(II)、(R)−(III)、(R)−(VI)、(R)−(VII)、(R)−(VIII)、(R)−(IX)、(R)−(X)及び(R)−(XI)の化合物の混合物(ミックス1)のキャラクタリゼーション
化合物(R)−(II)及び(R)−(III):
ESI−MS(neg):[M−H]-=382.0638
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=383.07108
1819Cl2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:383.06911
分子式:C1819Cl2NO4
化学分子量=384.26
実施例28及び29中の式を参照のこと
化合物(R)−(VI)、(R)−(VIII)、(R)−(IX)及び(R)−(XI):
ESI−MS(neg):[M−H]-=426.0120
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=427.01928
1819BrClNO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:427.0186
分子式:C1819BrClNO4
化学分子量=428.71
化合物(R)−(VII)及び(R)−(X):
ESI−MS(neg):[M−H]-=469.9616
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=470.96888
1819Br2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:470.96808
分子式:C1819Br2NO4
化学分子量=473.16
Bruker microTOF−LC質量分析計並びにELS及びPDA−2996検出器を備えるWaters Acquity UPLCシステムにおいて、生産物の測定を行なった。microTOFコントロール1.1及びMassLynx v 4.1ソフトウェアを用いて、データを集めた。15分以内の90%A→100%Bの勾配を使用し(A:水/アセトニトリル/緩衝液=90:5:5;B:水/アセトニトリル/緩衝液=5:95:5;緩衝液=6.5mM酢酸アンモニウム、pH4.5)、Acquity UPLC BEHカラム(C18、1.7μm;2.1×100mm)上において、クロマトグラフ分離を行なった。全てのデータをWaters/Q−DIS Marlinソフトウェアに付し、勾配を補正処理アルゴリズム(correction-trait algorithm)によって30分へ延長し、データベースに合わせた。ミックス1中のそれぞれの化合物のピーク及び相対量は、以下の通りであった:
Figure 0005619001
全てのピークが、211、236及び302nmの極大を含む同一のストレプトスピロール様UVスペクトルを有した。
実施例44:実施例7で単離された式(8R,16S)−(IV)、(8R,16S)−(XII)、(8R,16S)−(XIII)及び(8R,16S)−(XIV)の化合物の混合物(ミックス2)のキャラクタリゼーション
化合物(8R,16S)−(IV):
ESI−MS(neg):[M−H]-=396.0834
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=397.09068
1921Cl2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:397.08476
分子式:C1921Cl2NO4
化学分子量=398.29
実施例30中の式を参照のこと
化合物(8R,16S)−(XII)及び(8R,16S)−(XIV):
ESI−MS(neg):[M−H]-=440.0331
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=441.04038
1921BrClNO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:441.03425
分子式:C1921BrClNO4
化学分子量=442.74
化合物(8R,16S)−(XIII):
ESI−MS(neg):[M−H]-=483.9798
実験中性モノアイソトピック質量 精密、[M]=484.98708
1921Br2NO4についての中性モノアイソトピック質量 計算値:484.98373
分子式:C1921Br2NO4
化学分子量=487.19
生産物の測定を実施例43に記載される通りに行なった。ミックス2中のそれぞれの化合物のピーク及び相対量は、以下の通りであった:
Figure 0005619001
全てのピークが、211、236及び302nmの極大を含む同一のストレプトスピロール様UVスペクトルを有した。
実施例45:ブロス希釈法−微量希釈によるIC50値の測定
この実施例は、標準的なブロス希釈法−微量希釈を使用してNCCLS M7−A7に従い好気的に増殖する細菌のインビトロ感受性を測定したことを記載する。テストしようとする化合物のIC50値を、50%の可視濁度又はATPレベルが阻害される50%阻害濃度として計算した。
培養培地:
NL5082 ミュラーヒントンブロス
NL5083 サブローデキストロースブロス
NL5425 ブレインハートインフュージョン
FCS ウシ胎仔血清
Tween80 Tween80
寒天 寒天No1
Figure 0005619001
試験株を−80℃でCryobankTMに保存した。
化合物貯蔵液(stock solutions)を、メタノールを用いて、少なくとも1000μg/mlの濃度で調製した。テスト後、貯蔵液を等分割し、−80℃で保存した。ナイスタチンをDMSOに溶解し、次いでそれぞれの培地にさらに溶解した。
化合物希釈物(階段希釈)の調製及び試験体積:
各試験株について、各384ウェルクリアー透明マイクロタイトレーションプレート上の以下のコントロールを必要とした:
− 薬物を含まない増殖コントロール、
− 無菌コントロール、及び
− 参照化合物としてのシプロフロキサシン及びナイスタチン。
マイコバクテリウム・スメグマチスについては、特別な384ウェル白色マイクロタイトレーションプレートを使用した。
IC50測定について、少なくとも10又は20個の階段希釈物(ファクター2での幾何学的希釈物)を調製した。
ブロス培地を以下の表4に記載する:
Figure 0005619001
通常のテスト濃度は、64〜0.125μg/ml又は強力な阻害には64〜0.0001μg/mlの範囲である。濃度の特定では、接種体積が考慮しなければならない。全試験体積(化合物溶液及び接種物)を、40μlで、従ってマイコバクテリウム・スメグマチスについては20μlで調製した。シプロフロキサシン及びナイスタチンを含む階段希釈物を、特別な384ウェルクリアー透明マイクロタイトレーションプレート中調製し、接種の前に各384ウェルマイクロタイトレーションプレートに移した。
接種物は、以下の表5に従って液体前培養物から調製しなければならなかった:
Figure 0005619001
前培養物を、30ml培地中CryobankTMからの1つのビーズで調製し、37℃、180rpmでインキュベートした。接種物を、590nmの波長で光度計によって調整し、これは、108CFU/mlに相当した。調整後、懸濁液を、マイコバクテリウム・スメグマチスの1:10000を除いて、各株について1:100に希釈した。接種物調製後15分以内に、マイクロタイトレーションプレートに接種した。各株の正確なコロニー数を、表面培養法によって測定した。
インキュベーション:接種したマイクロタイトレーションプレートを、蓋を用いて閉じ、蒸発を防ぎ、37℃で5%CO2、95%大気水分で20時間、マイコバクテリウム・スメグマチスについては48時間、インキュベーター中インキュベートした。
読み取り:増殖ウェルの読み取りを、吸光モードによって590nmでマイクロタイトレーションプレートについて光度計を用いて行なった。マイコバクテリウム・スメグマチスについては、光から保護した状態で室温にて5分間の20μl BacTiter−GloTM/ウェルのインキュベーション後に、発光モードによってマイクロタイトレーションプレートを測定した。
評価:IC50値を、XLfit4,モデルファンクション205で測定した。細胞増殖テストの結果を表6に報告する。
Figure 0005619001
Figure 0005619001

Claims (18)

  1. 式(I)
    Figure 0005619001
    〔式中、
    1は、(C6−C7)アルキルであり、
    2は、H、(C1−C6)アルキル又は(C1−C6)アルキレン−OHであり、
    3は、H又は(C1−C6)アルキルであり、
    1は、ハロゲン、O−(C1−C6)アルキル、NH[(C1−C6)アルキル]、NH
    [(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、NH[(C1−C4)アルキレ
    ン−(C6−C10)−ヘテロアリール]、又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2であり、
    2は、ハロゲンであり、そして
    1及びY2は、互いに独立して、H;OH;NH[(C1−C6)アルキル];NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、ここで(C6−C10)−アリール基は、場合によりハロゲンによって置換される;NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−ヘテロアリール];場合により(C1−C6)アルキルによって置換される5〜6個の環原子を含む飽和又は不飽和ヘテロ環式環系、ここで1又は2個の環原子がN、O又はSである;であるか、又はY1及びY2は一緒になって=Oである〕
    の化合物、又は式(I)の化合物の生理学的に許容される塩。
  2. 1が、n−ヘキシル、4−メチル−ペンチル、n−ヘプチル及び4−メチル−ヘキシ
    ルである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 2が、H又は(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルキレン−OHである、請求
    項1又は2に記載の式(I)の化合物。
  4. 3が、H又は(C1−C4)アルキルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式
    (I)の化合物。
  5. 1が、Cl、Br、O−(C1−C4)アルキル、NH[(C1−C4)アルキル]、N
    H[(C1−C4)アルキレン−ピリジル]又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1
    −C4)アルキル]2である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  6. 1及びX2が独立してCl又はBrである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  7. 1及びX2が両方ともClである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  8. 1及びY2が、互いに独立して、H;OH;NH[(C1−C6)アルキル];NH−CH2−フェニル、ここで、フェニル基は、場合により、ハロゲンによって置換される;場
    合により(C1−C6)アルキルによって置換される5〜6個の環原子を含む飽和ヘテロ環式環系;からなる群より選択されるか、又はY1及びY2が一緒になって=Oである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  9. 1が、(C6−C7)アルキルであり、
    2が、H、(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルキレン−OHであり、
    3が、H又は(C1−C4)アルキルであり、
    1が、ハロゲン、O−(C1−C4)アルキル、NH[(C1−C6)アルキル]、NH
    [(C1−C4)アルキレン−ヘテロアリール]又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2であり、
    2が、ハロゲンであり、そして
    1及びY2が、互いに独立して、H;OH;NH[(C1−C6)アルキル];NH−CH2−フェニル、ここでフェニル基は、場合によりハロゲンによって置換される;場合に
    より(C1−C6)アルキルによって置換される5〜6個の環原子を含む飽和ヘテロ環式環系;より選択される基であるか、又はY1及びY2が一緒になって=Oである、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又は式(I)の化合物の生理学的に許容される塩。
  10. 1が、(C6−C7)アルキルであり、
    2が、H、(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルキレン−OHであり、
    3が、(C1−C4)アルキルであり、
    1が、Cl、Br、NH[(C1−C4)アルキル]、NH[(C1−C4)アルキレン
    −ピリジル]、又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2であり、
    2が、Cl又はBrであり、そして
    1及びY2が互いに独立してH又はOHであるか、又はY1及びY2が一緒になって=Oである、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される塩。
  11. 1が、(C6−C7)アルキルであり、
    2が、H、(C1−C2)アルキル又は(C1−C2)アルキレン−OHであり、
    3が、メチルであり、
    1が、Cl、Br、NH[ブチル]、NH[CH2−ピリジル]、又はS−エチレン−N[(C1−C2)アルキル]2であり、
    2が、Cl又はBrであり、そして
    1及びY2が互いに独立してH又はOHであるか、又はY1及びY2が一緒になって=Oである、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される塩。
  12. 1が(C6−C7)アルキルであり、
    2がHであり、
    3がメチルであり、
    1及びX2が互いに独立してCl又はBrであり、
    1及びY2が一緒になって=Oである、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される塩。
  13. 1が(C6−C7)アルキルであり、
    2がHであり、
    3がメチルであり、
    1及びX2が両方ともClであり、
    1及びY2が一緒になって=Oである、
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される塩。
  14. 式(I)
    Figure 0005619001
    〔式中、
    1は、(C6−C7)アルキルであり、
    2は、H、(C1−C6)アルキル又は(C1−C6)アルキレン−OHであり、
    3は、H又は(C1−C6)アルキルであり、
    1は、ハロゲン、O−(C1−C6)アルキル、NH[(C1−C6)アルキル]、NH
    [(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、NH[(C1−C4)アルキレ
    ン−(C6−C10)−ヘテロアリール]、又はS−(C1−C4)アルキレン−N[(C1−C4)アルキル]2であり、
    2は、ハロゲンであり、そして
    1及びY2は、互いに独立して、H;OH;NH[(C1−C6)アルキル];NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−アリール]、ここで(C6−C10)−アリール基は、場合によりハロゲンによって置換される;NH[(C1−C4)アルキレン−(C6−C10)−ヘテロアリール];場合により(C1−C6)アルキルによって置換される5〜6個の環原子を含む飽和又は不飽和ヘテロ環式環系、ここで1又は2個の環原子がN、O又はSである;であるか、又はY1及びY2は一緒になって=Oである〕
    の化合物又は式(I)の化合物の生理学的に許容される塩の製造方法であって、
    1.式(I)の化合物のうちの1つ又はそれ以上が培地中に生じるまで培地中好適な条件下で、株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)、又はその変異株及び/又は突然変異株のうちの1つを発酵させる工程、
    2.培地から式(I)の化合物を単離する工程、及び
    3.必要に応じて、単離された式(I)の化合物を式(I)の化合物に誘導体化し、及び/又は必要に応じて、単離された又は誘導体化された化合物を式(I)の化合物の生理学的に許容される塩に変換する工程
    を含む、上記製造方法。
  15. 医薬の製造のための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩の使用。
  16. 細菌感染症の治療及び/又は予防用の医薬の製造のための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩の使用。
  17. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の少なくとも1つの式(I)の化合物又はその生理学的に許容される塩を含む、薬学的組成物。
  18. 微生物株ストレプトミセス・エスピーST 108140(DSM 19369)。
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