JP5617654B2 - 局内装置、通信システム及びレイヤ2スイッチ - Google Patents

局内装置、通信システム及びレイヤ2スイッチ Download PDF

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Description

本発明は、PON(Passive Optical Network)システムを用
いて例えばユーザ端末等の下位側装置と通信を行う局内装置通信システム及びレイヤ2スイッチに関するものである。
サーバ等の上位側装置から下位側装置への伝送路を引き込むシステムとして、例えばPONシステムがある(例えば、非特許文献1参照)。PONシステムを構成する親局側装置(OLT:Optical Line Terminal)は複数のインタフェースカードを備え、各インタフェースカードは下位側にある複数の子局側装置(ONU:Optical Network Unit)に接続される。OLTはレイヤ2スイッチ(以下、L2SWと略称する)と接続され、L2SWは上位側装置と接続される。
例えば上位側装置からONUへの下りフレーム送信が所定時間ない場合に、ONU内の一部装置への電源供給を停止させた状態(スリープ状態)にしてPONシステムの低消費電力化を行う技術がある(例えば、特許文献1参照)。任意のONUがスリープ状態に移行すると、OLTのインタフェースカードのバッファに前記任意のONU宛ての下りフレームが蓄積される。当該ONUがスリープ状態から解除されるとOLTは蓄積したフレームを読出しONUに送信する。
IEEE Standard 802.3av, (2009). 特開2008−263281号公報
従来のONUのスリープ状態への移行に基づく消費電力の低減手段では、スリープ状態にある全てのONU宛の下りフレームをOLTのバッファに蓄積する必要があるので、バッファの消費電力が大きいという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、低消費電力化を図ることのできる局内装置通信システム及びレイヤ2スイッチを提供することを目的とする。
本発明に係る局内装置は、上位側装置から複数の子局側装置宛てに送信される下りフレームを受信し、該下りフレームを蓄積する共有バッファを備えるレイヤ2スイッチと、該レイヤ2スイッチから前記下りフレームを受信し複数の子局側装置に前記下りフレームを送信する親局側装置とを有する局内装置であって、前記親局側装置は、前記複数の子局側装置のうち第1の子局側装置が、該第1の子局側装置内の一部装置への電源供給を停止したスリープ状態であるかを判定するスリープ判定部と、前記第1の子局側装置が前記スリープ状態である場合に、前記第1の子局側装置宛て下りフレームの送信を停止させるフレーム停止信号を前記レイヤ2スイッチに送信するフレーム制御信号送信部を備え、前記レイヤ2スイッチは、前記フレーム停止信号を受信した場合に、前記共有バッファに蓄積された前記下りフレームのうち前記第1の子局側装置宛ての下りフレームの送信を停止するよう制御する下りフレーム制御部を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、上位側装置から複数の子局側装置宛てに送信される下りフレームを受信し、該下りフレームを蓄積する共有バッファを備えるレイヤ2スイッチと、該レイヤ2スイッチから前記下りフレームを受信する親局側装置と、該親局側装置から前記下りフレームを受信する複数の子局側装置とを有する通信システムであって、前記親局側装置は、前記複数の子局側装置のうち第1の子局側装置が、該第1の子局側装置内の一部装置への電源供給を停止したスリープ状態である場合に、前記第1の子局側装置宛て下りフレームの送信を停止させるフレーム停止信号を前記レイヤ2スイッチに送信し、前記レイヤ2スイッチは、前記フレーム停止信号を受信した場合に、前記共有バッファに蓄積された前記下りフレームのうち前記第1の子局側装置宛ての下りフレームの送信を停止することを特徴とする。
本発明の局内装置通信システム及びレイヤ2スイッチによれば、OLTは、特定のONUがスリープ状態にあると判定すると、L2SW内の共有バッファに蓄積された下りフレームのうちその特定ONU宛ての下りフレームの送信を停止するようフロー制御するので、PONシステムの低消費電力化を図ることができるという効果を奏する。

本発明の実施の形態1を示す構成図。 既存のポーズフレームの構成を示した図。 ポーズフレームにONUの識別情報を埋め込んだ、フレーム停止信号のフレーム構成を示した図。 スリープ状態にあるONU宛の下りフレームの読み出しを停止させる動作を説明するシーケンス図。 ONUのスリープ状態中に下りフレームが発生した場合における、スリープ状態にあるONU宛下りフレームの読出停止を解除する動作を説明するシーケンス図。 ONUのスリープ状態中に上りフレームが発生した場合における、スリープ状態にあるONU宛下りフレームの読出停止を解除する動作を説明するシーケンス図。 ポーズフレームにVLANタグ(TAG)を追加した、フレーム制御信号のフレーム構成を示した図。 ポーズフレームの送信元アドレス領域にスリープ状態にあるONUのMACアドレスを埋め込んだ、フレーム停止信号のフレーム構成を示した図。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を説明する構成図である。
PONシステムは、OLT100と複数のONU200が、光パワーを等配分する光デバイスである光カップラ150を介して光ファイバで接続されて構成される。また、OLT100の上位側にはL2SW400が接続される。OLT100、複数のONU200、及びL2SW400と構成されるシステムを通信システムと定義する。OLT100とL2SWとを含めた装置を局内装置1000と定義する。ONU200の下位側にはそれぞれPC等の下位側装置300が接続され、L2SW400の上位側にはサーバ等の上位側装置500が接続される。
OLT100は複数のインタフェースカード110−1〜110−Nを備え、各インタフェースカード110のPONインタフェース111の下位側にはONU200が接続される。OLT100内のインタフェースカード110の上位側インタフェース112はそれぞれL2SW400に接続され、各インタフェースカード110はL2SW400によって集線される。
OLT100について詳細に説明する。OLT100に備えられたインタフェースカード110−1は、PONインタフェース111、上位側インタフェース112、OLT用フレーム分離部113、第1のバッファ部114、OLT用読出制御部115、OLT用フレーム読出部116、第1の光送受信部117、第1のバッファ監視部118、第1のスリープ処理部119、スリープ判定部120、フレーム制御信号送信部121、を備える。これは他のインタフェースカード110−i〜110−Nも同様である。
OLT用フレーム分離部113は、上位側インタフェース112を介して送信されてきた下りフレームを宛先ONU200−1−1〜200−1−Nごとに分離し第1のバッファ部114に蓄積させる。OLT用フレーム分離部113は、フレーム内の宛先MAC(Media Access Control)アドレスに基づいて宛先ONUを識別する。なお、MACアドレスの代わりにVLAN(Virtual Local Area Network)IDに基づいて識別してもよい。
第1のバッファ部114は、インタフェースカード110−1に接続されるONU200−1−1〜200−1−Nへ送信する下りフレームを蓄積する。
OLT用読出制御部115は、予め定めた優先度に基づき第1のバッファ部114に蓄積される下りフレームの読み出しを行うようOLT用フレーム読出部116を制御する。
OLT用フレーム読出部116は、OLT用読出制御部115の制御に基づき、第1のバッファ部114から下りフレームを読出し、読み出した下りフレームを複数の時間間隔に区切って(時分割多重)第1の光送受信部117に出力する。
第1の光送受信部117は、OLT用フレーム読出部116から出力された下りフレームを電気信号から光信号に変換し、PONインタフェース111を介して全てのONU200−1−1〜200−1−Nにマルチキャスト送信する。ONU200−1−1〜200−1−Nは、到着した下りフレームのうち、自分宛のフレームのみ受信し他は廃棄する。
また、第1の光送受信部117は、各ONU200−1−1〜200−1−Nから送信された光信号を受信し、電気信号に変換する。
第1のバッファ監視部118は、第1のバッファ部114に蓄積される各ONU200−1−1〜200−1−N宛ての下りフレームの蓄積量を監視する。特定のONU宛ての下りフレームが蓄積されると、そのONUの情報と下りフレーム蓄積量の情報を下り監視信号として第1のスリープ処理部119に出力する。
第1のスリープ処理部119は、第1のバッファ部118からの下り監視信号に基づいて、所定時間(以下監視時間と定義する)、下りフレームの蓄積がなかったONUを判断する。そして、下りフレームの蓄積がなかったONUに対して、ONUをスリープ状態に移行させるよう要求するスリープ要求信号を送信する。スリープ要求信号には、スリープを開始する時刻と(スリープ開始時刻)、どれだけの時間スリープを行うか(スリープ時間)の情報が含まれており、スリープ要求信号を受信したONU200はこの情報に従ってスリープ開始時刻からスリープ時間の間、スリープ状態を維持することとなる。
なお、「ONUがスリープ状態にある」とは、ONUがONU内の一部装置への電源供給を停止させた状態であることを意味する。本実施の形態においては、一例として、ONU200内の後述する第2の光送受信部201がOFFしている状態を「スリープ状態」として以下説明を行うが、何もこれに限定されるものではない。例えば、第2の光送受信部201の光送信部のみ停止させたり、光受信部のみ停止させたり、図1に図示しないPONチップへの電源供給を停止させてもよい。
また、第1のスリープ処理部119は、下り監視信号に基づいて、スリープ状態にあるONU宛ての下りフレームが第1のバッファ部114に蓄積された場合には、そのONUに対してウェイクアップ信号を送信する。ウェイクアップ信号についての詳細は後述する。
スリープ判定部120は、ONU200−1−1〜200−1−Nから送られてくるスリープ承認信号、ウェイクアップ承認信号、ウェイクアップ通知信号(これらの詳細は後述する)に基づいて各ONUがスリープ状態にあるか否かを判定し、判定結果及び対象とするONUの情報を判定結果信号としてフレーム制御信号送信部121に出力する。
フレーム制御信号送信部121は、スリープ判定部120からの判定結果信号に基づいて、上位側装置500とONU200間での下りフレームのフローを制御するポーズフレームにスリープ状態にあるONUの識別情報を埋め込んでフレーム制御信号を生成し、上位側インタフェース112を介してL2SW400に送信する。ONU識別情報は、例えばMACアドレス、VLAN ID等でよい。
図2及び図3を用いてポーズフレームの構成及びフレーム制御信号のフレーム構成を説明する。図2は、イーサネット(登録商標)で接続された装置間のフロー制御に用いるポーズフレームの構成を示す図である。ポーズフレームは、6byteの宛先アドレスと、6byteの送信元アドレスと、2byteの長さ/タイプと、2byteの操作コードと、2byteの中断時間と、42byteのパディングと、4byteのFCS(Frame Check Sequence)とを有する。
本実施の形態では、図2に示す既存のポーズフレームのパディング領域の一部又は全部を使用してONU識別情報を埋め込んだフレームを用いてフレーム制御信号とする。当該フレーム構成を図3に示す。L2SW400は、受信したフレーム制御信号から中断及びONU識別情報を読み出す。そして、中断時間の間、読み取った識別情報に該当するONU宛ての下りフレーム送信を停止する。また、L2SW400は、中断時間が「0」に設定されたフレーム制御信号を受信すると、該当ONU宛の下りフレームの送信を再開する。すなわち、フレーム制御信号は、スリープ状態にあるONUの情報と、局内装置1000からスリープ状態のONUへの下りフレームの停止又は再開を指示する情報とを含む。以下、下りフレームの送信を停止するよう制御するフレーム制御信号をフレーム停止信号、下りフレームの送信を再開するよう制御するフレーム制御信号(すなわち中断時間0に設定された信号)をフレーム再開信号と定義して説明を行なう。なお、フレーム再開信号については、中断時間に必ずしも0を設定する必要はなく、ONU200への下りフレームの到達が遅延しない程度であれば所定の値としてもよい。
図1に戻り、ONU200についてONU200−1−1を例にとって詳細に説明する。ONU200−1−1は、第2の光送受信部201、第2のバッファ部202、第2のバッファ監視部203、第2のスリープ処理部204、を備える。これは他のONU200についても同様である。
第2の光送受信部201は、OLT100からの下りフレームを光信号から電気信号に変換して下位側装置300−1に送信する。OLT100から上述したスリープ要求信号またはウェイクアップ信号が送られてきた場合には、光信号から電気信号に変換して第2のスリープ処理部204に出力する。
第2のバッファ部202は、下位側装置300−1−1から送信された上位側装置500宛ての上りフレームを蓄積する。
第2のバッファ監視部203は、第2のバッファ部202に蓄積される上りフレームの蓄積量を監視する。そして、上りフレームの蓄積があると、蓄積されたことを通知するための上り監視信号を第2のスリープ処理部204に出力する。
第2のスリープ処理部204は、OLT100からの指示に基づいて電源制御信号を第2の光送受信部201に出力し、第2の光送受信部201の電源をON又はOFF制御する。OLT100からスリープ要求信号が送られてきた場合は、第2のスリープ処理部204は、自己の内部タイマに基づき、スリープ開始時刻になると第2の光送受信部201に電源制御信号を出力してOFFする。そして、第2のスリープ処理部204は、スリープ時間が経過すると第2の光送受信部201に電源制御信号を出力して再びONする(スリープ復帰)。
スリープ復帰してから所定時間経過すると、第2のスリープ処理部204は、再度第2の光送受信部201に電源制御信号を出力してOFFし、スリープ状態に移行する。このように、ONU200は、一定時間ごとに起動、停止を繰り返す動作を行う。
第2のスリープ処理部204は、スリープ復帰状態にある場合において、OLT100からウェイクアップ信号を受信すると、ウェイクアップ状態となり、第2の光送受信部201に電源制御信号を出力してONの状態を維持させるようになる。すなわち、ONU200のウェイクアップ状態とは、再度OLT100からスリープ要求されない限り、スリープ状態に移行することがない状態のことをいう。
第2のスリープ処理部204は、OLT100からウェイクアップ信号を受信すると、ウェイクアップを承認したことを通知するためのウェイクアップ承認信号をOLT100に送信する。
第2のスリープ処理部204は、ONU200−1−1のスリープ状態中に第2のバッファ監視部203からの上り監視信号を受信すると、第2の光送受信部201に電源制御信号を出力して強制的にONし、ウェイクアップ状態に移行する。そして、OLT100への上りフレーム送信が許可された時刻になると、ウェイクアップ状態に移行したことを伝えるウェイクアップ通知信号を第2の光送受信部201を介してOLT100に送信する。
次に、L2SW400の詳細について説明する。L2SW400は、L2SW用フレーム分離部401、共有バッファ402、複数のL2SW用フレーム読出部403−1〜403−N、複数の下りフレーム制御部410−1〜410−N、を備える。複数のL2SW用フレーム読出部403−1〜403−N、及び複数の下りフレーム制御部410−1〜410−N、はそれぞれ、OLT100のインタフェースカード110−1〜110−Nに対応している。
L2SW用フレーム分離部401は、上位側装置500からの下りのフレームを共有バッファ401に振り分けて蓄積する。
共有バッファ402は、局内装置1000に接続される全てのONU200宛ての下りフレームを蓄積するバッファである。
L2SW用フレーム読出部403は、共有バッファ402に蓄積される下りフレームから、OLT100内の各インタフェースカード110に接続されるONU200宛の下りフレームを読み出してOLT100に送信する。例えば、L2SW用フレーム読出部403−1について言えば、対応するインタフェースカード110−1に接続されるONU200−1−1〜200−1−N宛の下りフレームを共有バッファ402から読み出して、インタフェースカード110−1に送信する。
また、L2SW用フレーム読出部403−1は、下りフレーム制御部410−1からの制御に基づいて、各ONU宛ての下りフレームの読み出しの停止又は再開を行う。
下りフレーム制御部410−1は、OLT100の下りフレーム制御信号送信部121から送られてくるフレーム停止信号を受信し、共有バッファ402に蓄積される下りフレームのうちスリープ状態にあるONU宛ての下りフレームの送信を停止するようL2SW用フレーム読出部403−1を制御する。また、フレーム再開信号を受信し、共有バッファ402に蓄積されるスリープ状態にあるONU宛ての下りフレームの送信を再開するようL2SW用フレーム読出部403−1を制御する。
下りフレーム制御部410の詳細について一例として下りフレーム制御部410−1を用いて説明する。下りフレーム制御部410−1は、フレーム制御信号解析部404、共有バッファ監視部405、L2SW用読出制御部406、を有する。
フレーム制御信号解析部404は、フレーム制御信号からONU識別情報及び中断時間についての情報を抽出し、L2SW用読出制御部406に出力する。
L2SW用読出制御部406は、フレーム制御信号解析部404からの出力に基づき、該当ONU宛ての下りフレーム送信(読み出し)についての停止又は再開を行うようL2SW用フレーム読出部403−1を制御する。
共有バッファ監視部405は、共有バッファ402に蓄積される下りフレームのうち、インタフェースカード110−1に接続されるONU200−1宛の下りフレームの蓄積量を監視する。そして、下りフレームの蓄積があると、宛先のONU情報と蓄積量の情報を共有監視信号としてL2SW用読出制御部406に出力し、通知する。
L2SW用読出制御部406は、ONU200のスリープ中に共有監視信号を受信し、そのONU200宛て下りフレームの蓄積を通知されると、そのONU宛て下りフレームの読出停止の解除を行うようL2SW用フレーム読出部403−1を制御する。
次に、実施の形態1に係る下りフレームのフロー制御動作について、図4乃至図6のシーケンス図を用いて説明する。以下、一例としてONU200−1−1がスリープ状態に移行するものとして説明を行う。
図4のシーケンス図を用いて、ONU200−1−1がスリープ状態に移行した後に、スリープONU宛の下りフレームの読み出しを停止させるフロー制御動作について説明する。なお、この一連の動作において、上り又は下りのフレームの発生はないものとする。
まず、ステップS1のONUスリープ処理について説明する。OLT100の第1のスリープ処理部119は、監視時間の間、第1のバッファ部114からONU200−1−1宛て下りフレームの蓄積があったことを通知されなければ、スリープ要求信号をONU200−1−1に送信する(ステップS1a)。スリープ要求信号には、スリープ時刻T3、スリープ時間T4−T3という情報が含まれている。
スリープ要求信号を受信したONU200−1−1の第2のスリープ処理部204は、スリープ承認信号をOLT100に送信する(ステップS1b)。OLT100のスリープ判定部120がスリープ承認信号を受信すると、OLT100のスリープ判定部120はONU200−1−1はスリープ状態へ移行したと判定し、ONUスリープ処理が終了する(時刻T1)。以上がONUスリープ処理である。その後、ONU200−1−1は、時刻T3(>T2)にスリープ状態に移行し、時刻T4までスリープ状態を維持する。
次に、スリープ状態にあるONU宛ての下りフレームを停止させる処理について説明する。時刻T1にONUスリープ処理が終了すると(ステップS1)、OLT100のフレーム制御信号送信部121は、スリープ判定部120からの判定結果信号に基づいて、L2SW400の下りフレーム制御部410−1に対して、スリープ状態にあるONU宛の下りフレームのフローを中断時間Tpの間停止するように設定したフレーム停止信号を送信する(ステップS2)。
L2SW400はフレーム停止信号を時刻T2に受信すると、下りフレーム制御部410−1は、共有バッファ402に蓄積された下りフレームのうちONU200−1−1宛ての下りフレームの読み出しを時刻T2から時刻T6までの間(Tp間)停止するようフロー制御を行う。
なお、上りフレーム又は下りフレームが発生しない場合は、下りフレームの読み出し停止を解除する必要はない。そのため、上りフレーム又は下りフレームが発生しない場合は、OLT100は、下りフレームの読み出し停止の解除を防止するため、L2SW400に対して、中断時間Tpより短い時間間隔でフレーム停止信号を送り続ける(ステップS3)。
例えば図4の例では、時刻T6になるとL2SW400が時刻T2に受信したフレーム停止信号の中断時間が経過して下りフレームの読み出しが再開されるため、OLT100は、時刻T6より前の時刻T5にフレーム停止信号を送信する。
図5のシーケンス図を用いて、ONU200−1−1のスリープ状態中にONU200−1−1宛の下りフレームが発生した場合における、ONU200−1−1宛下りフレームの読出停止解除動作について説明する。
OLT100とONU200−1−1との間でONUスリープ処理が時刻T01に完了すると(ステップS01)、OLT100はL2SW400に中断時間Tpに設定されたフレーム停止信号を送信する(ステップS02)。
時刻T02にフレーム停止信号を受信したL2SW400は、時刻T07まで共有バッファ402からのONU200−1−1宛ての下りフレームの読み出し処理を停止する。
一方、ONU200−1−1は、ONUスリープ処理に基づいて、OLT100から指定された時刻T03にウェイクアップ状態からスリープ状態にスリープ移行し、OLT100から指定された時刻T05までスリープ状態となる。
ここまでは、上述した図4の例と同様であるが、ONU200−1−1がスリープ中である時刻T04に、上位側装置500からL2SW400に、ONU200−1−1宛ての下りフレームが送られてくると(ステップS03)、L2SW400は下りフレームの読出停止処理を解除してONU200−1−1に下りフレームを送信することとなる。以下その動作について説明する。
ONU200−1−1宛ての下りフレームが送られると、まず、下りフレーム制御部410−1は、OLT100に対し、ONU200−1−1宛ての下りフレームを1フレームだけOLT100に送信する(ステップS04)。
具体的には、下りフレーム制御部410−1の共有バッファ監視部405がONU200−1−1宛ての下りフレームを検知し、共有監視信号をL2SW用読出制御部406に出力する。そして、L2SW用読出制御部406が共有監視信号に基づきL2SW用フレーム読出部403−1にONU200−1−1宛の下り1フレームのみ読み出すよう指示を与え、L2SW用フレーム読出部403−1はOLT100に1フレーム送信する。
OLT100は、L2SW400からONU200−1−1宛の下り1フレームを受信すると、その1フレームを第1のバッファ部114に蓄積するとともに、ONU200−1−1に対して、スリープ状態からウェイクアップ状態に移行するようウェイクアップ信号を送信する(ステップS05)。OLT100は、L2SW400から下り1フレームを受信することにより、ONU200−1−1宛の下りフレームが発生したことを認識できる。
具体的には、OLT100内の第1のバッファ監視部118が、L2SW400から送信されたONU200−1−1宛の下り1フレームを第1のバッファ部114から検知し、下り監視信号を第1のスリープ処理部119に出力する。そして、下り監視信号を受けた第1のスリープ処理部119が、ウェイクアップ信号を生成し、ONU200−1−1に送信する。こうすることにより、L2SW400はOLT100に1フレーム送信するだけで下りフレームが蓄積されたことを通知できるので、OLT100内の第1のバッファ部114の蓄積容量はほとんど増えず消費電力の低減を妨げない。
OLT100がONU200−1−1にウェイクアップ信号を送信する時刻については、ONU200−1−1がスリープ状態からスリープ復帰状態に移行する時刻T05以降でかつ再びスリープ状態に移行するまでの時間内であればよいが、図5の例のように、ONU200−1−1がスリープ復帰状態に移行する時刻T05の直後にウェイクアップ信号が到達するようなタイミングで送信するのが好ましい。そうすることにより、ONU200−1−1はスリープ復帰状態になってすぐウェイクアップ信号を受信しウェイクアップ状態に移行することができるので、その後の処理を素早く行い、遅延なく下りフレームを受信することが可能となる。
ウェイクアップ信号を受信したONU200−1−1はウェイクアップ状態となり、第2のスリープ処理部204は、OLT100に対してウェイクアップ承認信号を送信する(ステップS06)。
OLT100は、ONU200−1−1からウェイクアップ承認信号を受信すると、ONU200−1−1がウェイクアップ状態にあることを認識し、ONU200−1−1に対してL2SW400の共有バッファ402に蓄積されている下りフレームの読み出し停止処理の解除を行うよう、フレーム再開信号を生成し、L2SW400に送信する(ステップS07)。
具体的には、OLT100のスリープ判定部120が、ONU200−1−1からのウェイクアップ承認信号を受信し、ONU200−1−1はウェイクアップ状態にあると判定し、その判定結果を判定結果信号としてフレーム制御信号送信部121に出力する。判定結果信号を受けたフレーム制御信号送信部121は、ポーズフレームにONU200−1−1の識別情報、及び中断時間「0」を埋め込み、フレーム再開信号としてL2SW400の下りフレーム制御部410−1に送信する。
時刻T06にフレーム再開信号を受信したL2SW400は、ONU200−1−1宛て下りフレームの読出停止処理を解除し、読み出しを再開する。そして、読み出しが再開された時刻T06以降、下りフレームがOLT100を介してONU200−1−1に送信される(ステップS08)。
下りフレームの読み出しを停止する時間は中断時間Tp(T07−T02)に設定されていたが、ONU200−1−1のスリープ中に上位側装置500から下りフレームが送信されたため、下りフレームの読み出し停止時間はT06−T02となる。
図6のシーケンス図を用いて、ONU200−1−1のスリープ状態中に上りフレームが発生した場合における、ONU200−1−1宛の下りフレームの読出停止解除動作について説明する。
ステップS001のONUスリープ処理、ステップS002のフレーム停止信号送信については、図4におけるステップS1、2又は図5におけるステップS01、02と同様であるので、ここではその説明を省略する。ONU200−1−1は、時刻T003においてスリープ移行し、時刻T005までスリープ状態を維持する。
ONU200−1−1のスリープ中である時刻T004に、下位側装置300−1−1からONU200−1−1に上りフレームが送信されると(ステップS003)、ONU200−1−1は、スリープ復帰する時刻T005以降に、ウェイクアップ状態に移行したことを通知するウェイクアップ通知信号をOLT100に送信する(ステップS004)。なお、図6の例ではスリープ復帰時(時刻T005)にウェイクアップ通知信号を送信している。
具体的には、ONU200−1−1のスリープ中に、第2のバッファ監視部204が第2のバッファ部202に蓄積された上りフレームを検知し、上り監視信号を第2のスリープ処理部204に出力する。第2のスリープ処理部204は、上り監視信号に基づいて、スリープ復帰時刻以降になると、ウェイクアップ通知信号をOLT100に送信する。なお、ONU200−1−1は、スリープ状態の間(T005−T003)はOLT100に上りフレームの送信を許可されていないので、その時間の間はウェイクアップ通知信号を送信できない。
また、ONU200−1−1は、時刻T005以降、上りフレームをOLT100に送信する(ステップS005)。具体的には、第2のスリープ処理部204が第2のバッファ部202に送信指示をすることにより、第2のバッファ部202からOLT100に上りフレームが送信される。
上りフレームを送信するタイミングについて、図6の例では、ONU200−1−1はウェイクアップ通知信号を送信してから所定時間後に上りフレームを送信しているが、ウェイクアップ通知信号と同時に上りフレームを送信してもよい。
なお、上りフレームはインタフェースカード110−1内の図1には図示しない上りフレーム用バッファに蓄積され、一定の処理が施されて上位ネットワークに送信される。
ONU200−1−1からウェイクアップ通知信号を受信したOLT100は、下りフレームの読出停止処理を解除するためフレーム再開信号をL2SW400に送信する(ステップS006)。
具体的には、スリープ判定部120がウェイクアップ通知信号を受信し、ONU200−1−1がスリープ状態からウェイクアップ状態に移行したと判定し、その判定結果を判定結果信号としてフレーム制御信号送信部121に出力する。判定結果信号を受けたフレーム制御信号送信部121は、ポーズフレームにONU200−1−1の識別情報、及び中断時間「0」を埋め込み、フレーム再開信号としてL2SW400の下りフレーム制御部410−1に送信する。
時刻T006にフレーム再開信号を受信したL2SW400は、ONU200−1−1宛て下りフレームの読出停止処理を解除し、読み出しを再開する。そして、読み出しが再開された時刻T06以降に上位側装置500から下りフレームが送信されると(時刻T007)、L2SW400はOLT100を介してONU200−1−1に下りフレームを送信する(ステップS007)。
なお、OLT100がフレーム再開信号をL2SW400に送信するタイミングについては、ONU200−1−1からウェイクアップ通知信号を受信した段階で下りフレームが発生しているとは限らないので、ウェイクアップ通知信号を受信してすぐにフレーム再開信号を送信しなければならないというわけではない。図6の例で言えば、下りフレームがL2SW400に送られてくる時刻T007までにフレーム再開信号がL2SW400に到達できていればいい。
しかし、ウェイクアップ通知信号を受信した段階ですでにONU200−1−1はウェイクアップ状態にあり、いつでも下りフレームを受信できる状態にあるので、OLT100は、ウェイクアップ通知信号を受信してすぐにフレーム再開信号をL2SW400に送信して下りフレームの読み出し停止解除を行うことが好ましい。そのようにすることにより、ONU200−1−1はスリープ状態からウェイクアップ状態に移行してすぐに下りフレームを受信することができるので、トラフィック効率を向上させることが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、特定のONU200がスリープ状態に移行した場合に、OLT100がそのONU200宛ての下りフレームの送信を停止させるフレーム停止信号をL2SW400に送信し、L2SW400は共有バッファ402に蓄積された下りフレームのうちスリープ状態にあるONU200宛ての下りフレームの送信を所定時間(中断時間)停止する。そうすることにより、ONU200のスリープ状態中に上位側装置500より送信された下りフレームをL2SW400の共有バッファ402内で蓄積することができるので、OLT100内のバッファ搭載量を削減し、局内装置の低消費電力化が可能となる。
なお、スリープ状態にあるONU200宛ての下りフレームをL2SW400内の共有バッファ402に蓄積すると、L2SW400内のバッファ搭載量は従来より必要となる。しかしながら、共有バッファ402はOLT100内の複数のインタフェースカードを集線した構成となっており、統計多重効果によりバッファ使用効率を高めることができる。すなわち、OLT100とL2SW400とを合わせた局内装置1000として見ればバッファ搭載量を削減することができ、消費電力の低減が可能となる。また、結果としてPONシステム全体としての消費電力の低減が可能となる。
なお、図3では、フレーム制御信号のフレーム構成について、ポーズフレームのパディング領域の一部又は全部を使用してONU識別情報を埋め込む構成としたが、図7に示すフレーム構成を用いてもよい。
図7は、既存のポーズフレームにVLANタグ(TAG)を追加したフレーム構成となっている。この場合のONU識別情報はVLANタグ内のVLAN IDであり、L2SW400は、下りフレームの宛先ONUをVLAN IDで識別する。なお、TAGは4byteで、2byteのTPID(Tag Protocol Identifier)と、3bitの優先度と、1bitのCFI(Canonical Format Identifier)と、12bitのVLAN IDとから構成される。
また、図3又は図7に示すフレーム制御信号のフレーム構成の代わりに、図8に示すフレーム構成を用いてもよい。
図8は、ポーズフレームの送信元アドレス領域にスリープONUのMACアドレスを埋め込んだフレーム構成となっている。この場合のONU識別情報はMACアドレスであり、L2SW400は下りフレームの宛先ONUをMACアドレスで識別する。
なお、図4のONUスリープ処理(ステップS1)について、OLT100からONU200への指示(スリープ要求信号)ではなく、ONU200からのスリープ要求に基づいてスリープ動作を行ってもよい。その場合、ONU200からOLT100にスリープ要求がなされ、OLT100がONU200に対しスリープ承認を行う。ONU200からスリープ要求を通知されると、OLT100のスリープ判定部120はONU200のスリープ移行を認識し、スリープ処理が終了する。
なお、図4において、上りフレーム又は下りフレームが発生しない場合においては、下りフレームの読み出し停止の解除を防止するため、OLT100はL2SW400に対して、中断時間Tpよりも短い時間間隔でフレーム停止信号を送り続けることを説明したが、このようにせず、中断時間Tpに長時間設定して一度だけフレーム停止信号を送信するようにしてもよい。
なお、図5において、ONU200−1−1のスリープ中に下りフレームがL2SW400に送られると、下りフレームの読出停止処理を解除して1フレームだけOLT100に送信することを説明したが、これは一例であり、例えば第1のバッファ部114の蓄積容量増加を妨げない数フレームとしても構わない。また、上位側装置500から送信された1フレームをOLT100に送信せず、例えば共有バッファ監視部405等から第1のスリープ処理部119に直接下りフレームが送信されてきたことを通知してもよい。
100 OLT
110−1〜110−N インタフェースカード
111 PONインタフェース
112 上位側インタフェース
113 OLT用フレーム分離部
114 第1のバッファ部
115 OLT用読出制御部
116 OLT用フレーム読出部
117 第1の光送受信部
118 第1のバッファ監視部
119 第1のスリープ処理部
120 スリープ判定部
121 フレーム制御信号送信部
150−1〜150−N 光カップラ
200−1−1〜200−1−N ONU
201 第2の光送受信部
202 第2のバッファ部
203 第2のバッファ監視部
204 第2のスリープ処理部
300−1−1〜300−1−N 下位側装置
400 L2SW
401 L2SW用フレーム分離部
402 共有バッファ
403−1〜403−N L2SW用フレーム読出部
404 フレーム制御信号解析部
405 共有バッファ監視部
406 L2SW用読出制御部
410−1〜410−N 下りフレーム制御部
500 上位側装置
1000 局内装置

Claims (9)

  1. 上位側装置から複数の子局側装置宛てに送信される下りフレームを受信し、該下りフレームを蓄積する共有バッファを備えるレイヤ2スイッチと、
    該レイヤ2スイッチから前記下りフレームを受信し複数の子局側装置に前記下りフレームを送信する親局側装置とを有する局内装置であって、
    前記親局側装置は、
    前記複数の子局側装置のうち第1の子局側装置が、該第1の子局側装置内の一部装置への電源供給を停止したスリープ状態であるかを判定するスリープ判定部と、
    前記第1の子局側装置が前記スリープ状態である場合に、前記第1の子局側装置宛て下りフレームの送信を停止させるフレーム停止信号を前記レイヤ2スイッチに送信するフレーム制御信号送信部を備え、
    前記レイヤ2スイッチは、
    前記フレーム停止信号を受信した場合に、前記共有バッファに蓄積された前記下りフレームのうち前記第1の子局側装置宛ての下りフレームの送信を停止するよう制御する下りフレーム制御部を備えることを特徴とする局内装置。
  2. 前記下りフレーム制御部は、前記共有バッファ内の前記下りフレームの蓄積を監視する共有バッファ監視部を備え、
    該共有バッファ監視部が前記第1の子局側装置宛ての下りフレームが前記共有バッファ内に蓄積されたことを検知すると、前記レイヤ2スイッチは前記親局側装置に前記下りフレームの蓄積があったことを通知し、
    該通知を受けた前記親局側装置は前記第1の子局側装置のスリープ状態を解除し、前記フレーム制御信号送信部は前記第1の子局側装置宛て下りフレームの送信を再開させるフレーム再開信号を前記下りフレーム制御部に送信し、
    前記下りフレーム制御部は、前記フレーム再開信号を受信した場合に、前記共有バッファに蓄積された前記下りフレームのうち前記第1の子局側装置宛ての下りフレームの送信を再開するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の局内装置。
  3. 前記レイヤ2スイッチは、前記親局側装置に前記第1の子局側装置宛て下りフレームを1フレーム送信することにより前記下りフレームの蓄積があったことを通知することを特徴とする請求項2に記載の局内装置。
  4. 前記フレーム制御信号送信部は、前記上位側装置宛ての上りフレームの蓄積により前記第1の子局側装置が前記スリープ状態から解除された場合に、前記第1の子局側装置宛て下りフレームの送信を再開させるフレーム再開信号を前記下りフレーム制御部に送信し、
    前記下りフレーム制御部は、前記フレーム再開信号を受信した場合に、前記共有バッファに蓄積された前記下りフレームのうち前記第1の子局側装置宛ての下りフレームの送信を再開するよう制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の局内装置。
  5. 前記下りフレーム制御信号送信部は、前記上位側装置と前記子局側装置との間における前記下りフレームのフローを制御するポーズフレームに前記第一の子局側装置の識別情報を埋め込むことによって前記下りフレーム停止信号を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の局内装置。
  6. 前記下りフレーム制御信号送信部は、前記ポーズフレームの中断時間領域に所定の値を設定することにより前記フレーム再開信号を生成することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の局内装置。
  7. 上位側装置から複数の子局側装置宛てに送信される下りフレームを受信し、該下りフレームを蓄積する共有バッファを備えるレイヤ2スイッチと、該レイヤ2スイッチから前記下りフレームを受信する親局側装置と、該親局側装置から前記下りフレームを受信する複数の子局側装置とを有する通信システムであって、
    前記親局側装置は、
    前記複数の子局側装置のうち第1の子局側装置が、該第1の子局側装置内の一部装置への電源供給を停止したスリープ状態である場合に、前記第1の子局側装置宛て下りフレームの送信を停止させるフレーム停止信号を前記レイヤ2スイッチに送信し、
    前記レイヤ2スイッチは、
    前記フレーム停止信号を受信した場合に、前記共有バッファに蓄積された前記下りフレームのうち前記第1の子局側装置宛ての下りフレームの送信を停止することを特徴とする通信システム。
  8. 上位側に接続されたレイヤ2スイッチからの下りフレームを受信し下位側に接続された複数の子局側装置に送信する親局側装置であって、
    前記複数の子局側装置のうち第1の子局側装置が、該第1の子局側装置内の一部装置への電源供給を停止したスリープ状態であるかを判定するスリープ判定部と、
    前記第1の子局側装置が前記スリープ状態である場合に、前記第1の子局側装置宛て下りフレームの送信を停止させるフレーム停止信号を生成し、送信するフレーム制御信号送信部とを備えることを特徴とする親局側装置。
  9. 親局側装置の上位側と接続され、前記親局側装置の下位側に接続された複数の子局側装
    置宛ての下りフレームを蓄積する共有バッファを備えたレイヤ2スイッチであって、
    前記親局側装置により前記子局側装置内の一部装置への電源供給を停止したスリープ状態であると判定された前記子局側装置の識別情報が含まれたフレーム停止信号を受信し、
    前記親局側装置から送信された前記フレーム停止信号を解析して前記識別情報を抽出し、前記共有バッファに蓄積された前記下りフレームのうち前記識別情報に対応する前記子局側装置宛ての下りフレームの送信を停止するよう制御する下りフレーム制御部を備えることを特徴とするレイヤ2スイッチ。
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