JP2007194732A - トラヒック制御機能を有する加入者線終端装置及び加入者収容装置 - Google Patents

トラヒック制御機能を有する加入者線終端装置及び加入者収容装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トラヒック制御機能を有する加入者線終端装置及び加入者収容装置に関し、GEPONシステム全体のスループットの低下や、通信サービス低下の影響を抑え、ネットワーク上の転送優先度に従ったデータ伝送を実現する。
【解決手段】加入者線終端装置(ONU)11及び加入者収容装置(OLT)14は、優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、ユーザ宅内側のネットワーク12及び上位ネットワーク15に、優先度クラスキューの番号を付与したポーズフレームを送信することで、トラヒックの転送の一時停止/再開を優先度クラス単位に要求する。また、ユーザ宅内側のネットワーク12又は上位ネットワーク15から、優先度クラスキューの番号が付与されたポーズフレームを受信し、該番号を優先度クラスキューのスケジューラにセットし、トラヒックの転送の一時停止/再開を優先度クラス単位に行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、サービス毎にネットワーク上の転送優先度が割り当てられた複数種のトラヒックを収容し、該複数種のトラヒックを個別に優先度クラスキューに格納して、該ネットワーク上の転送優先度に応じ、優先度クラスキューからの転送の待ち行列制御を行いながら、ギガビットイーサネット(登録商標)技術を用いたGEPON(Gigabit Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)方式によってデータ通信を行うシステムにおけるトラヒック制御機能を有する加入者線終端装置(ONU:Optical Network Unit)及び加入者収容装置(OLT:Optical Line Terminator)に関する。
また、本発明は、IEEE802.3ahによるGEPONシステムのMPCP(Multi Point Control Protocol)制御において、各加入者線終端装置(ONU)にタイムスロットを割り当て、各加入者線終端装置(ONU)からの上り方向バースト信号を時間軸上に多重する多重制御機能に係る。
インターネットの爆発的な普及に伴い、通信事業者はより安価、高速、広帯域のインターネットアクセスサービスを提供するために、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)伝送方式等の高価なネットワークから、イーサネット(登録商標)技術に代表される経済的かつ広帯域化が可能な伝送技術をLAN(Local Area Network)からMAN(Metropolitan Area Network),WAN(Wide Area Network)へ適用している。
特に、昨今注目されているGEPONシステムは、近年IEEE802.3ahによって標準化されたもので、上記イーサネット(登録商標)技術を、従来からファイバ管理コストの低減に寄与しているPONシステムへ適用し、より経済的なインターネットアクセスを実現できるシステムであり、各通信事業者が積極的に導入を図っている。
このイーサネット(登録商標)技術が経済的である少なくとも一つの理由として、個々の装置が独自の基準クロックを用いてデータ通信を行うことを許容することが挙げられる。これにより、ネットワーク上の一台の装置が他の全装置に対してマスタ・クロックを供給する必要が無いので、複雑高価なフェーズロック・ループ回路が不要となる。
現在実用化されているイーサネット(登録商標)は全てマスタ・クロック方式を採らず、その代わりに、データビット列の中にクロック情報を埋め込んでデータの送受信を行う。このデータ通信の原理は、例えば、ネットワークの上流に位置する装置は、上記のようにデータビット列の中にクロック情報を埋め込んでデータを送信し、下流に位置する装置は、そのデータビット列(上流装置のクロック成分を有する)をデコードした後、自身の基準クロックで更に更に下流方向へデータを送信する。
ここで、各装置の基準クロックの周波数が異なると、データを送信する側の装置から入力されるデータビット列の速度が、下流方向へ出力する速度より早くなることがある。そのために、各イーサネット(登録商標)スイッチ装置、イーサネット(登録商標)ブリッジ装置は、この送受信データビット列の速度差を緩衝するバッファメモリを備え、データビットがオーバフローするのを防ぐ。
しかし、バッファメモリのリソースは有限であるから、トラヒックが上昇すればやがてデータビットがオーバフローとなる。イーサネット(登録商標)では、データはイーサネット(登録商標)フレームのペイロードに格納され通信されるが、不完全なフレームをネットワークへ送信することは望ましくなく、データビットがオーバフローする可能性がある場合はフレーム毎に廃棄し、その結果、フレームロスとなる。
前記GEPONシステムにおいては、ネットワークの上流の局側に位置する加入者収容装置(OLT)から、下流に位置するユーザ宅内装置である加入者線終端装置(ONU)への下りデータ通信においては、従来のイーサネット(登録商標)通信と同様に、連続的なデータストリームの通信であり、フレームロスの可能性がある。
一方、加入者線終端装置(ONU)から加入者収容装置(OLT)への上りデータ通信については、加入者収容装置(OLT)に接続されている複数の加入者線終端装置(ONU)の各上りデータが衝突することがないように、加入者収容装置(OLT)から加入者線終端装置(ONU)単位にデータ送信タイミングの制御が行われ、TDMA(Time Division Multiple Access)によって送信される。何れの加入者線終端装置(ONU)においても、自加入者線終端装置(ONU)以外のデータ送信が行われている時間は、ネットワーク上流へのデータ送信を行うことができないため、送信データをキューイングするためのバッファメモリを備える必要がある。
このとき、加入者収容装置(OLT)からのデータ送信タイミング制御の周期が該バッファメモリ量に対し充分速いものでなければ、やはりデータビットがオーバフローし、フレームロスとなる可能性がある。更に、IEEE802.3ahによるGEPONの場合、加入者線終端装置(ONU)と加入者収容装置(OLT)の間のPON区間は、非特許文献2で規定されている1ギガビット/秒と同様の伝送帯域を有するが、加入者線終端装置(ONU)の登録/削除及び上述の上りデータタイミング制御及び上りデータ通信の帯域の割り当てのためのMPCP(Multi Point Control Protocol)フレームや、加入者収容装置(OLT)が加入者線終端装置(ONU)の監視制御を行うためのOAM(Operations, Administration and Maintenance)フレーム等が伝送され、実際のユーザデータフレームが通信可能な帯域は、上記MPCPフレーム、OAMフレームの伝送帯域を除いた分となる。
一方、該GEPONシステムにおいて、加入者線終端装置(ONU)とユーザ宅内のネットワークとを接続するためのユーザネットワークインタフェース(UNI:User Network Interface)と、加入者収容装置(OLT)と上位ネットワークとを接続するためのサービスノードインタフェース(SNI:Service Node Interface)は、非特許文献2に準拠したインタフェースであり、UNI−PON区間と、SNI−PON区間は、それぞれの物理速度と論理構造が互いに独立したものとなっている。
然るに、上述したGEPONを利用するデータフレーム伝送システムでは、ユーザネットワークインタフェース(UNI)及びサービスノードインタフェース(SNI)側の実効的なデータスループットと、PON上の実効的なデータスループットとが相違しているため、上り方向の通信においても下り方向の通信においても、バッファメモリによって、データの入力側と出力側の実効的な速度(レート)差を吸収する必要がある。
特に、データ入力側の実効レートがデータ出力側よりも大きい場合には、データの転送過程で出力データを蓄積するバッファメモリでオーバフローが発生し、通信品質の低下を招く場合がある。近年の通信事業者の提供するインターネットアクセスサービスにおいて、加入者の増加やマルチメディアコンテンツの提供などにより、データトラヒックは上昇傾向にあり、更に、音声情報の伝送など遅延条件の厳しいサービス、インターネットアクセスに代表されるベストエフォートサービスなど、ネットワーク上の転送優先度が異なる複数種別のトラヒックを収容する必要があり、上記ネットワーク上の転送優先度に従ったデータ伝送を実現するためのトラヒック制御が要求される。
また、ネットワークリソースを有効利用し、高品質かつ経済的な伝送システムを実現することが要求され、該要求に応えるGEPONシステムに対する期待は大きく、該要求を満たすための最適なフロー制御方式や、上り方向のデータ通信における送信帯域の割り当て方式などの改善検討が要請されている。
複数の加入者線終端装置(ONU)と1つの加入者収容装置(OLT)とをパッシブダブルスター方式(PON)で接続するPONシステムは、上記各加入者線終端装置(ONU)が上記各加入者収容装置(OLT)から送信される時分割アクセス権情報に従って、加入者収容装置(OLT)へのデータ伝送を制御するネットワークシステムであり、該加入者収容装置(OLT)へのデータ伝送を、時分割アクセス権情報を基に制御することにより、他の加入者線終端装置(ONU)と光学的なデータ信号の衝突が発生しない通信が実現される。
IEEE802.3ah(非特許文献1参照)で規格化されたGEPONシステムのデータ伝送制御では、従来のIEEE802.3(非特許文献2参照)で規定されるMAC(Media Access Control)をベースとしたイーサネット(登録商標)のMACフレームの通信との互換性を持たせており、従来のMACフレームの通信を上記PON区間における時分割の通信でトランスペアレントに実現するために、PON上の論理的な接続を示すLLID(Logical Link Identifier)と呼ばれる識別子を新たに定義し、該LLID単位にイーサネット(登録商標)のMACフレームの送受信制御が行われる。
このMACフレームの送受信制御は、非特許文献1のClause64で定義されているMPCP(Multi Point Control Protocol)と呼ばれるONU−OLT間で終端される通信プロトコルを用いて行われ、各加入者線終端装置(ONU)が自装置のキューバッファに蓄積したデータ容量をReportフレームによって報告し、加入者収容装置(OLT)が各加入者線終端装置(ONU)のReportフレームによって報告されたデータ容量を基に、DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)と呼ばれる動的帯域割当のアルゴリズムに従ってスケジューリングを行い、各加入者線終端装置(ONU)に対し、前述の時分割アクセス権情報をGateフレームとして送信し、各加入者線終端装置(ONU)がこのGateフレームに従ってデータ通信を行うことによって実現される。
このGateフレームは、より詳しくはPON上のデータ送信開始時刻及びデータ送信許可時間を含むGrantと呼ばれる時分割アクセス権情報によって構成される。このGrantは1つのGateフレーム中に独立した時分割アクセス権情報として最大4つまで設定することができる。これらGEPONのデータ伝送の仕組みは、例えば、下記の非特許文献4に記載されている。
従来のGEPONシステムの概略構成については、例えば、特許文献1の図31に示されている。同図には加入者線終端装置(ONU)の上りキューバッファメモリが示されているが、実際には、下りキューバッファメモリ及び加入者収容装置(OLT)内部の上り/下りのキューバッファメモリも存在する。これは、上述のように、UNI/SNIの物理速度が異なる場合があるためである。
PON区間は1Gbpsの伝送容量を有するが、UNI/SNIはユーザに開放されるインタフェースであり、システムの顧客要求により非特許文献2で規定される10MbpSの伝送容量を有する10BASE−T、100Mbpsの伝送容量を有する100BASE−TXのインタフェースを具備する必要がある。然るに上記各キューバッファメモリが必要となる。
また、GEPONのような複数のユーザトラヒックを直接収容し、多重伝送するアクセス系装置においては、音声情報の伝送など遅延条件が厳しいサービス、インターネットアクセスに代表されるベストエフォートサービスなど、ネットワーク上の転送優先度が異なる複数のトラヒックを更に収容する必要があり、上記ネットワーク上の転送優先度に従ったデータ伝送を実現するためのトラヒック制御が要求される。
具体的には、上記各キューバッファメモリを更に複数のキュー構成とし、該複数キューに対し、サービスクラス(CoS:Class Of Service)を割り当てて優先度クラスキューとして構成し、上記転送優先度の異なるトラヒックを収容し、各キューへの入力レートに対し、出力レートが低い場合には、転送優先度が高い優先度クラスキューに収容されるトラヒックを優先して出力するスケジューラ機能を具備する構成とする。
上記複数キューの構成については、非特許文献3のp38、Figure7-8 Illustration of the detailed operation of the Forwarding Processに示されている。また、上記各優先度クラスキュー間のトラヒックのスケジューラ機能については、例えば、下記の非特許文献5に記載されている。
このように、GEPONシステムでは、装置間の伝送速度差の吸収及び複数キュー間のデータ優先出力機能にキューバッファメモリが必要であるが、これは上述のように、バッファオーバフローによるフレームロスの危険を孕む。キューバッファ容量を大きくすればこの危険性は減少するが、コストアップ及びデータの定常的な遅延を伴うこととなる。
よって、装置間のインタフェースにおいて、非特許文献2のpp.571−580、Annex31B MAC Control PAUSE operationで示されるフロー制御機能を具備し、フレームロスに対する信頼性を確保している。フロー制御の仕組みについては、例えば、非特許文献5のpp.301−333に記載されている。
これらの手段を用いて、以下に整理するトラヒック制御が行われている。
(1) 加入者収容装置(OLT)における下りトラヒック制御
(1)−1 SNIからの下りトラヒック
下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態を監視し、SNIに接続される上位ネットワークに対し、非特許文献2のAnnex31Bに基づいたポーズフレームの送信を行い、上位ネットワークからの下りトラヒックの一時送信停止/送信再開を要求する。
(1)−2 加入者線終端装置(ONU)への下りトラヒック
非特許文献2のAnnex31Bに基づき、加入者線終端装置(ONU)からのポーズフレームによる下りトラヒック制御要求に従い、該加入者線終端装置(ONU)への下りトラヒックの一時送信停止/送信再開を行う。また、トラヒック送信時は、転送優先度が高い優先度クラスキューに収容されるトラヒックを優先して出力する。
(2) 加入者収容装置(OLT)における上りトラヒック制御
(2)−1 SNIへの上りトラヒック
非特許文献2のAnnex31Bに基づき、SNIに接続される上位ネットワークからのポーズフレームによる下りトラヒック制御要求に従い、該上位ネットワークへの上りトラヒックの一時送信停止/送信再開を行う。
(2)−2 加入者線終端装置(ONU)からの上りトラヒック
上り優先度クラスキューのデータ蓄積状態を監視し、加入者線終端装置(ONU)に対し、非特許文献2のAnnex31Bに基づいたポーズフレームの送信、或いは、非特許文献1のClause64で定義されているMPCPに基づいたGateフレームによる上りフレーム送信帯域の割り当てをLLID単位にキャンセル或いは許可することによって、加入者線終端装置(ONU)への上りトラヒックの一時送信停止/送信再開を要求する。
(3) 加入者線終端装置(ONU)における下りトラヒック制御
(3)−1 UNIへの下りトラヒック
非特許文献2のAnnex31Bに基づき、UNIに接続されるユーザ宅内側のネットワークからのポーズフレームによる下りトラヒック制御要求に従い、該ユーザ宅内側のネットワークへの下りトラヒックの一時送信停止/送信再開を行う。また、トラヒック送信時は、転送優先度が高い優先度クラスキューに収容されるトラヒックを優先して出力する。
(3)−2 加入者収容装置(OLT)からの下りトラヒック
下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態を監視し、加入者収容装置(OLT)に対し、非特許文献2のAnnex31Bに基づいたポーズフレームの送信によって、加入者収容装置(OLT)への下りトラヒックの一時送信停止/送信再開を要求する。
(4) 加入者線終端装置(ONU)における上りトラヒック制御
(4)−1 UNIからの上りトラヒック
上り優先度クラスキューのデータ蓄積状態を監視し、UNIに接続されるユーザ宅内側のネットワークに対し、非特許文献2のAnnex31Bに基づいたポーズフレームの送信を行い、ユーザ宅内側のネットワークからの下りトラヒックの一時送信停止/送信再開を要求する。
(4)−2 加入者収容装置(OLT)への上りトラヒック
非特許文献2のAnnex31Bに基づき、加入者収容装置(OLT)からのポーズフレームによる上りトラヒック制御要求、或いは、非特許文献1のClause64で定義されているMPCPに基づいたGateフレームによる上りフレーム送信帯域の割り当てに従い、加入者収容装置(OLT)への上りトラヒックの一時送信停止/送信再開を行う。また、トラヒック送信時は、転送優先度が高い優先度クラスキューに収容されるトラヒックを優先して出力する。
このように、従来のGEPONシステムにおいては、機能プロセス毎に、上述の(1)−1、(1)−2、(2)−1、(2)−2、(3)−1、(3)−2、(4)−1、(4)−4で説明したトラヒック制御を行っていた。ところが、上述の(1)−1、(2)−1、(3)−1、(4)−1に示されるポーズフレームによるトラヒックの一時送信停止/送信再開の制御は、非特許文献2のAnnex31Bに基づいたMACレイヤに対して行われており、非特許文献3のp38、Figure7-8 Illustration of the detailed operation of the Forwarding Process、及び同図の関連説明で示されるように、MAC実体は優先度クラスキューのトラヒックをスケジューラ機能によりシリアルに処理した部分のため、ネットワーク上の転送優先度が異なる複数のトラヒックを優先度クラスキューに収容し、キュー単位のトラヒック転送優先制御を行っていても、低優先度のサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに蓄積した低優先のトラヒックによってフロー制御が行われた場合には、全てのサービスクラス(CoS)の優先度クラスキューに対してもフロー制御が機能してしまうため、音声トラヒックなどの遅延条件が厳しい高優先のサービストラヒックの転送までも一時停止することとなる。
上述の(1)−2、(2)−2、(3)−2、(4)−2で説明したポーズフレームによるトラヒックの一時送信停止/送信再開の制御においても、非特許文献1のp424、Figure64-3 Multi-point MAC Control Functional Block Diagramに示されるように、MACレイヤに対して行われており、上記の動作と同様の動作となる。
また、GEPONでは複数の加入者線終端装置(ONU)で上り帯域を共有するため、上述の(1)−2、(3)−2のようにフロー制御が行われる加入者線終端装置(ONU)からのポーズフレーム送信により、他のフロー制御が行われない加入者線終端装置(ONU)の上り帯域が奪われ、システム全体のスループットを低下させる場合がある。
更に、上りトラヒックにおいて、上述の(4)−1のように加入者線終端装置(ONU)がUNIに接続されるユーザ宅内側のネットワークに対し、ポーズフレーム送信による加入者線終端装置(ONU)への上りトラヒックの一時送信停止を行っている時は、該ユーザ宅内側のネットワークに存在する端末が加入者線終端装置(ONU)への上りトラヒック送信を全て停止しているため、加入者線終端装置(ONU)の上りキューバッファにユーザ宅内側のネットワークからのトラヒックが収容されず、加入者収容装置(OLT)は該加入者線終端装置(ONU)に対し、上記ポーズフレーム送信による加入者線終端装置(ONU)への上りトラヒックの一時送信停止を行う前に該加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューに蓄積していたトラヒックのPONへの送信許可以外はPON上への上り送信帯域を割り当てる必要がないものである。
上述のように、GEPONでは複数の加入者線終端装置(ONU)で上り帯域を共有するため、必要性のない上り送信帯域の割り当ては、システム全体のスループットを低下させてしまう。これを解決する発明としては、特許文献2及び特許文献3に記載されている。これらの発明は、いずれもユーザ宅内側のネットワークに対するポーズフレーム送信の契機となる、加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューのデータの蓄積量の該優先度クラスキューに対し設定された閾値の超過の有無の情報のみを加入者収容装置(OLT)に伝え、該情報により必要に応じて加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域割り当てをキャンセル或いは行うというものである。
例えば、非特許文献2のAnnex31Bで規定されるポーズフレームには、ポーズ時間という情報があり、ユーザ端末はこのポーズ時間分、加入者線終端装置(ONU)への上りトラヒック送信を一時停止し、ポーズ時間経過後に上りトラヒック送信を再開する。ところが、上記の発明ではこのポーズ時間が加入者収容装置(OLT)に伝わらないために、加入者収容装置(OLT)で該加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域を割り当てるタイミングは、ユーザ宅内側のネットワークに存在する端末が該加入者線終端装置(ONU)への上りトラヒック送信を再開し、該加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューに再びデータが蓄積し、このデータ蓄積量を加入者収容装置(OLT)が取得した後になるため、加入者線終端装置(ONU)がユーザ宅内側のネットワークに対するポーズフレーム送信の契機となる情報を加入者収容装置(OLT)へ伝えても、システムの定常的なトラヒック遅延をもたらすこととなる。
また、例えば、非特許文献2のAnnex31Bで規定されるポーズフレームによるフロー制御を行った場合は、前述のようにMAC単位であるため、どのサービスクラス(CoS)のキューバッファにデータが蓄積してフロー制御が行われたかを、加入者収容装置(OLT)は知ることができないため、加入者線終端装置(ONU)がユーザ宅内側のネットワークに対するポーズフレーム送信の契機となる情報を加入者収容装置(OLT)へ伝えても、加入者収容装置(OLT)において無駄な上り送信帯域割り当てが必要となり、システム全体のスループットを低下させるとともに、音声トラヒックなどの遅延条件が厳しい高優先のサービストラヒックの転送までも阻害することとなっていた。
上述した本発明に関連する選考技術文献は以下のとおりである。
IEEE Std 802.3ahTM−2004、Part3:Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection (CSMA/CD) Access Method and Physical Layer Specifications (Amendment: Media Access Control Parameters, Physical Layers, and Management Parameters for Subscriber Access Networks) IEEE Std 802.3,2000 Edition、Part3:Carrier sense multiple access with collision detection (CSMA/CD) access method and physical layer specifications IEEE Std 802.1D,1998 Edition、part3:Media Access Control (MAC) Bridges 株式会社IDGジャパン発行、"IDG情報通信シリーズ FTTH教科書"(書籍コード:ISBN4−87280−493−7、2003年)pp.159−161 日経BP社発行、"LANスイッチング徹底解説"(書籍コード:ISBN4−8222−8099−3、2001年)pp.502−505 特開2004−289780号公報 特開2002−26952号公報 特開2004−153505号公報
上述したように、音声情報の伝送など遅延条件が厳しいサービス、インターネットアクセスに代表されるベストエフォートサービスなど、ネットワーク上の転送優先度が異なる複数のトラヒックを優先度クラスキューに収容し、該優先度クラスキューに対してサービスクラス(CoS)を割り当てても、低優先度のサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに蓄積した低優先のトラヒックによって、MACレイヤに対してフロー制御が行われた場合には、ネットワーク上の転送優先度に従ったデータ伝送を実現するための厳密なトラヒック制御が行われず、システム全体のスループットの低下や、音声トラヒックなどのサービスへの影響を与えてしまうといった問題を生じていた。
また、加入者線終端装置(ONU)がユーザ宅内側のネットワークに対し、ポーズフレーム送信による上りトラヒックの一時送信停止を行っている時は、該ユーザ宅内側の端末が加入者線終端装置(ONU)への上りトラヒック送信を全て停止しているため、加入者線終端装置(ONU)の上りキューバッファにユーザ宅内側のネットワークからのトラヒックが収容されず、該ポーズフレーム送信以降は、該ポーズフレーム送信以前に該加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューに蓄積されたトラヒック以外に対して、加入者収容装置(OLT)からは該加入者線終端装置(ONU)に、PON上への上り送信帯域を割り当てる必要はない。
しかし、この加入者線終端装置(ONU)がユーザ宅内側のネットワークに対して送信したポーズフレームの情報は、加入者収容装置(OLT)側に適正に通知していなかったため、加入者収容装置(OLT)は、上りトラヒックの無い加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューに対して無駄な上り送信帯域を割当てたり、或いはトラヒック遅延を招いたりしていた。GEPONでは複数の加入者線終端装置(ONU)で上り帯域を共有するため、必要性のない上り送信帯域の割り当ては、システム全体のスループットを低下させてしまう。
本発明は、GEPONシステムを構成する加入者線終端装置(ONU)と加入者収容装置(OLT)との間のデータ通信において、システム全体のスループットの低下や、通信サービス低下の影響を抑え、ネットワーク上の転送優先度に従ったデータ伝送を実現することができるトラヒック制御機能を有する加入者線終端装置(ONU)及び加入者収容装置(OLT)を提供することを目的とする。
(1)本発明の加入者収容装置(OLT)は、下り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを上位ネットワークへ送信する加入者収容装置(OLT)であって、該ポーズフレームに、上記優先度クラスキューの番号を付与する手段を含むことで、上位ネットワークに対し、下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求するものである。
また、(2)本発明の加入者収容装置(OLT)は、上位ネットワークから、上記(1)記載の手段によって優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を上記上り優先度クラスキューのスケジューラにセットする手段と、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出し動作を、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にする手段と、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とする手段を含むことによって、上位ネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(3)本発明の加入者線終端装置(ONU)は、上り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームをユーザ宅内側へ送信する加入者線終端装置(ONU)であって、該ポーズフレームに、上記優先度クラスキューの番号を付与する手段を含むことで、ユーザ宅内側のネットワークに対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求するものである。
また、(4)本発明の加入者線終端装置(ONU)は、ユーザ宅内側のネットワークから、上記(1)記載の手段によって優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を上記上り優先度クラスキューのスケジューラにセットする手段と、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出し動作を、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とする手段を含むものである。
また、(5)本発明は、下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、上記優先度クラスキューの番号を付与する第1の実現手段として、IEEE802.1Qに準じたVLANタグを付与する機能を更に有し、該VLANタグの中のVLAN識別子(VID)と関連付けて設定する手段を含む加入者収容装置(OLT)であって、同様の手段によって、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を上り優先度クラスキューのスケジューラにセットする手段と、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出し動作を、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とする手段を更に含むものである。
また、(6)本発明は、上り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、上記優先度クラスキューの番号を付与する第1の実現手段として、IEEE802.1Qに準じたVLANタグを付与する機能を更に有し、該VLANタグの中のVIDと関連付けて設定する手段を含む加入者線終端装置(ONU)であって、同様の手段によって、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を下り優先度クラスキューのスケジューラにセットする手段と、該スケジューラは、セットされた番号に該当する下り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出し動作を、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とする手段を更に含むものである。
また、(7)本発明は、下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、上記優先度クラスキューの番号を付与する第2の実現手段として、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームのパディング領域を用い、パディング領域の中に設定する手段を含む加入者収容装置(OLT)であって、同様の手段によって、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を上り優先度クラスキューのスケジューラにセットする手段と、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出しを、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とする手段を更に含む。
また、(8)本発明は、上り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、上記優先度クラスキューの番号を付与する第2の実現手段として、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームのパディング領域を用い、パディング領域の中に設定する手段を含む加入者線終端装置(ONU)であって、同様の手段によって、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を下り優先度クラスキューのスケジューラにセットする手段と、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出し動作を、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とする手段を更に含む。
また、(9)本発明の加入者収容装置(OLT)は、前記(5)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)であって、該手段によって、上位ネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開、及びその要求を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(10)本発明の加入者収容装置(OLT)は、前記(6)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)であって、該手段によって、上位ネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開、及びその要求を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(11)本発明の加入者線終端装置(ONU)は、前記(7)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)であって、該手段によって、ユーザ宅内側のネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開、及びその要求を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(12)本発明の加入者線終端装置(ONU)は、前記(8)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)であって、該手段によって、ユーザ宅内側のネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開、及びその要求を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(13)本発明は、加入者線終端装置(ONU)において、下り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、加入者収容装置(OLT)に対し、加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域の割り当てのために必然的に使用される、IEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームを使用し、該レポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットを使用して、上記データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ情報として設定する手段を含むものである。
また、(14)本発明は、前記(13)記載の加入者線終端装置(ONU)において、下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ設定する情報として、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズ時間を、予めIEEE802.3ahGEPONシステムにおける時間管理、データ量管理の統一単位(TQ:Time Quanta)へ時間量子化変換することを更に含むものである。
また、(15)本発明は、加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域の割り当てのために必然的に使用される、IEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームにおける、該レポート(Report)フレームの中の、キュー(Queue)セットを使用し、該加入者収容装置(OLT)に対し、下りトラヒックの転送の一時停止/再開において、優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ設定されたポーズ時間を受信し、該優先度クラスキューの番号を上記下り優先度クラスキューのスケジューラへ、該加入者線終端装置(ONU)の論理リンク識別子(LLID)と関連付けてセットする手段と、該スケジューラは、セットされた番号に該当する下り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出しを、該キュー(Queue)セットの領域へ設定されたポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該キュー(Queue)セットの領域へ設定されたポーズ時間がゼロであるときは有効とする手段を含む加入者収容装置(OLT)であって、加入者線終端装置(ONU)に対し下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(16)本発明の加入者線終端装置(ONU)は、前記(14)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)であって、該手段によって、加入者収容装置(OLT)に対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開の要求を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(17)本発明の加入者収容装置(OLT)は、前記(15)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)であって、該手段によって、加入者線終端装置(ONU)に対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(18)本発明は、加入者収容装置(OLT)及び加入者線終端装置(ONU)において、IEEE802.3ahClause64で規定されるゲート(Gate)フレームを用いて、該加入者収容装置(OLT)が該加入者線終端装置(ONU)への上り送信帯域割り当てを、該加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューの番号nと、該番号と対応した時間情報tをパラメータとして行うDBAスケジューラを有し、該DBAスケジューラは、番号nに対する上り送信帯域の割り当てを、時間情報tがゼロでないときはt時間分キャンセルし、時間情報tがゼロであるときは許可することによって、PON上の上りトラヒックの転送制御・及び転送を優先度クラス単位に行うものである。
また、(19)本発明は、前記(18)記載の加入者収容装置(OLT)において、上り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、IEEE802.3Annex31Bに準じたフロー制御を加入者線終端装置(ONU)に対し行う加入者収容装置(OLT)であって、上記データ蓄積状態によって、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号と、ポーズ時間をそれぞれ上記(18)記載のDBAスケジューラのパラメータにおけるn及びtに該当させることによって、加入者線終端装置(ONU)に対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開の優先度クラス単位の要求動作を実現するものである。
また、(20)本発明は、前記(19)記載の加入者収容装置(OLT)におけるtについて、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズ時間を、予めIEEE802.3ahGEPONシステムにおける時間管理、データ量管理の統一単位(TQ)へ時間量子化変換するものである。
また、(21)本発明の加入者収容装置(OLT)は、前記(20)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)であって、該手段によって、加入者線終端装置(ONU)に対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開の要求を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(22)本発明は、上り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、ユーザ宅内側のネットワークに対し、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを送信し、ユーザ宅内側のネットワークに対し上りトラヒックの転送の一時停止/再開を要求する加入者線終端装置(ONU)であって、更に、IEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットを使用して、上記データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ情報として設定する手段を含む前記(18)記載の加入者線終端装置(ONU)であって、該情報により、加入者収容装置(OLT)に対し、優先度クラス単位に該加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域割り当てをキャンセル又は行うという動作を実現させるものである。
また、(23)本発明は、上り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ設定する情報の第1の実現手段として、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズ時間とする前記(22)記載の加入者線終端装置(ONU)であって、合わせて、該ポーズ時間を、予めIEEE802.3ahGEPONシステムにおける時間管理、データ量管理の統一単位(TQ)へ時間量子化変換するものである。
また、(24)本発明は、前記(22)及び(23)記載の、キュー(Queue)セットの領域へ設定する情報の第2の実現手段として、前記(21)記載の加入者線終端装置(ONU)がユーザ宅内側のネットワークに対し、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームの送信によって上りトラヒックの転送の一時停止を要求した場合は、該ポーズ時間を時間量子化(TQ)変換したものを初期値とし、且つIEEE802.3ahClause64で規定されるローカルタイムカウンタ(local Time counter)で使用されるクロックを用いてダウンカウントを行うカウンタを有し、該カウンタのカウント値とすることを含み、該ポーズフレームの送信によって上りトラヒックの転送の再開を要求した場合は、次回該ポーズフレームの送信によって上りトラヒックの転送の一時停止を要求するまでの間、上記カウンタのダウンカウント動作をさせずに強制的にカウント値を“0”にすること、を更に含むことにより、前記(21)記載の加入者線終端装置(ONU)において、加入者収容装置(OLT)に対し、ユーザ宅内側のネットワークに対し実行した上りトラヒックの転送の一時停止時間の残り時間をリアルタイムに示すことができるものである。
また、(25)本発明は、前記(24)記載の第2の実現手段における該カウンタのダウンカウント動作によって、カウント値が“0”となった場合は、初期値へ戻り再度ダウンカウントを開始すると同時に、再度ユーザ宅内側のネットワークに対し、再度ポーズフレームを送信することにより、万が一該再度送信したポーズフレームの前に実行したポーズフレーム送信時のポーズ時間の満了前に加入者収容装置(OLT)からの上り送信帯域の割り当てがなくても、ユーザ宅内側のネットワークに対し実行した上りトラヒックの転送の一時停止を延長するものであり、その旨を加入者収容装置(OLT)へ通知することによって、加入者収容装置(OLT)において再度加入者線終端装置(ONU)の上り帯域割り当てのスケジューリングを更新させるものである。
また、(26)本発明は、前記(23)記載の加入者線終端装置(ONU)からのIEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットを使用し、ユーザ宅内側のネットワークに対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開において、優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ設定された情報を受信し、該優先度クラスキューの番号と、該キュー(Queue)セットの領域へ設定された情報を、それぞれ前記(18)記載のDBAスケジューラのパラメータにおけるn及びtに該当させることによって、加入者線終端装置(ONU)に対し上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求する前記(18)記載の加入者収容装置(OLT)であって、加入者収容装置(OLT)は加入者線終端装置(ONU)のどのサービスクラス(CoS)のキューバッファにデータが蓄積し、フロー制御が行われたかを知ることができるものである。
また、(27)本発明の加入者線終端装置(ONU)は、前記(23)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)であって、上り優先度クラスキューのデータ蓄積によってユーザ宅内側に対して送信したポーズフレームにおけるポーズ時間を、優先度クラス単位に加入者収容装置(OLT)へ通知することによって、加入者線終端装置(ONU)に対する上り帯域割り当てのスケジューリングを、優先度クラス単位に行わせるものである。
また、(28)本発明の加入者線終端装置(ONU)は、前記(25)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)であって、上り優先度クラスキューのデータ蓄積によってユーザ宅内側に対して送信したポーズフレームにおけるポーズ時間の残り時間を、リアルタイムに優先度クラス単位に加入者収容装置(OLT)へ通知することで、加入者収容装置(OLT)において、加入者線終端装置(ONU)における上り帯域割り当てのスケジューリングをより緻密に行うことができるものである。
また、(29)本発明の加入者収容装置(OLT)は、前記(26)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)であって、PON区間において、加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求することができるものである。
また、(30)本発明は、前記(18)記載の加入者収容装置(OLT)及び加入者線終端装置(ONU)におけるnについて、第1の実現手段として、IEEE802.3ahGEPONシステムにおける加入者線終端装置(ONU)の上り帯域割り当ての単位、並びに論理パスの番号である論理リンク識別子(LLID)に関連付けることによって、加入者線終端装置(ONU)〜加入者収容装置(OLT)間における情報の取り扱いを平易にしたものである。
また、(31)本発明は、前記(18)記載の加入者収容装置(OLT)及び加入者線終端装置(ONU)におけるnについて、第2の実現手段として、IEEE802.3ahClause64で規定されるゲート(Gate)フレームの中に定義されるグラント番号(Grant#)に関連付けることによって、加入者線終端装置(ONU)〜加入者収容装置(OLT)間における情報の取り扱いを平易にしたものである。
また、(32)本発明の加入者収容装置(OLT)は、前記(30)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)であって、該手段によって、PON区間において、加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求するものである。
また、(33)本発明の加入者収容装置(OLT)は、前記(31)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)であって、該手段によって、PON区間において、加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求するものであり、また、1つのゲート(Gate)フレームで最大4つまでの優先度クラスのトラヒックを1度に転送できるものである。
また、(34)本発明の加入者収容装置(OLT)は、前記(30)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)であって、該手段によって、PON区間において、加入者収容装置(OLT)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うものである。
また、(35)本発明の加入者線終端装置(ONU)は、前記(31)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)であって、該手段によって、PON区間において、加入者収容装置(OLT)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うものであり、また、加入者収容装置(OLT)からの1つのゲート(Gate)フレームに対して最大4つまでの優先度クラスのトラヒックを1度に転送できるものである。
本発明によれば、(1)下り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを上位ネットワークへ送信する加入者収容装置(OLT)において、該ポーズフレームに、上記優先度クラスキューの番号を付与することで、上位ネットワークに対し下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求し、低優先度のサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに蓄積した低優先のトラヒックによってフロー制御が行われた場合においても、全てのサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに対してフロー制御が機能し、音声トラヒックなどの遅延に厳しい高優先のサービストラヒックの転送までも一時停止されることを防止することが可能となる。
また、(2)加入者収容装置(OLT)は、上位ネットワークから、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を上記上り優先度クラスキューのスケジューラにセットし、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出し動作を、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とすることによって、上位ネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行い、低優先度のサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに蓄積した低優先のトラヒックによってフロー制御が行われた場合においても、全てのサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに対してフロー制御が機能し、音声トラヒックなどの遅延に厳しい高優先のサービストラヒックの転送までも一時停止されることを防止することが可能となる。
また、(3)上り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームをユーザ宅内側へ送信する加入者線終端装置(ONU)において、該ポーズフレームに、上記優先度クラスキューの番号を付与することで、ユーザ宅内側のネットワークに対し上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求し、低優先度のサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに蓄積した低優先のトラヒックによってフロー制御が行われた場合においても、全てのサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに対してフロー制御が機能し、音声トラヒックなどの遅延に厳しい高優先のサービストラヒックの転送までも一時停止されることを防止することが可能となる。
また、(4)加入者線終端装置(ONU)は、ユーザ宅内側のネットワークから、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を上記上り優先度クラスキューのスケジューラにセットし、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出しを、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とすることによって、ユーザ宅内側のネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行い、低優先度のサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに蓄積した低優先のトラヒックによってフロー制御が行われた場合においても、全てのサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに対してフロー制御が機能し、音声トラヒックなどの遅延に厳しい高優先のサービストラヒックの転送までも一時停止されることを防止することが可能となる。
また、(5)加入者収容装置(OLT)において、下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、上記優先度クラスキューの番号を付与する第1の実現手段として、IEEE802.1Qに準じたVLANタグを付与する機能を更に有し、該VLANタグの中のVIDと関連付けて設定することによって、上位ネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求することが可能となり、同様の手段によって、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を、上り優先度クラスキューのスケジューラにセットし、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出しを、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とすることによって、上位ネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(6)加入者線終端装置(ONU)において、上り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、上記優先度クラスキューの番号を付与する第1の実現手段として、IEEE802.1Qに準じたVLANタグを付与する機能を更に有し、該VLANタグの中のVIDと関連付けて設定することによって、ユーザ宅内側のネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求することが可能となり、同様の手段によって、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を下り優先度クラスキューのスケジューラにセットし、該スケジューラは、セットされた番号に該当する下り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出しを、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とすることによって、ユーザ宅内側のネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(7)加入者収容装置(OLT)において、下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、上記優先度クラスキューの番号を付与する第2の実現手段として、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームのパディング領域を用い、パディング領域の中に設定することによって、上位ネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求することが可能となり、同様の手段によって、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を上り優先度クラスキューのスケジューラにセットし、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出しを、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とすることによって、上位ネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(8)加入者線終端装置(ONU)において、上り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した際、上記優先度クラスキューの番号を付与する第2の実現手段として、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームのパディング領域を用い、パディング領域の中に設定することによって、ユーザ宅内側のネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求することが可能となり、同様の手段によって、優先度クラスキューの番号が付与された、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを受信し、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を下り優先度クラスキューのスケジューラにセットし、該スケジューラは、セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出しを、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効とすることによって、ユーザ宅内側のネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(9)前記(5)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)において、該手段によれば、上位ネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開、及びその要求を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(10)前記(6)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)において、該手段によれば、上位ネットワークに対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開、及びその要求を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(11)前記(7)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)において、該手段によれば、ユーザ宅内側のネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開、及びその要求を、ベンダ独自の手段による差別化方式によって、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(12)前記(8)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)において、該手段によれば、ユーザ宅内側のネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開、及びその要求を、ベンダ独自の手段による差別化方式によって、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(13)加入者線終端装置(ONU)において、下り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、加入者収容装置(OLT)に対し、加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域の割り当てのために必然的に使用される、IEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームを使用し、該レポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットを使用して、上記データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ情報として設定することによって、フロー制御が行われる加入者線終端装置(ONU)からのポーズフレーム送信により、他のフロー制御が行われない加入者線終端装置(ONU)の上り帯域が奪われ、システム全体のスループットを低下させることなく、PON区間において加入者収容装置(OLT)に対し、下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求することが可能となる。
また、(14)前記(13)記載の加入者線終端装置(ONU)において、下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ設定する情報として、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズ時間を、予めIEEE802.3ahGEPONシステムにおける時間管理、データ量管理の統一単位(TQ)時間量子化変換することによって、加入者線終端装置(ONU)〜加入者収容装置(OLT)間における情報の取り扱いを平易にすることができるとともに、複数の加入者線終端装置(ONU)の情報を個別に扱わなければならない加入者収容装置(OLT)における、単位換算の処理の負担を回避することが可能となる。
また、(15)加入者収容装置(OLT)において、加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域の割り当てのために必然的に使用される、IEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームにおける、該レポート(Report)フレームの中の、キュー(Queue)セットを使用し、該加入者収容装置(OLT)に対し、下りトラヒックの転送の一時停止/再開において、優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ設定されたポーズ時間を受信し、該優先度クラスキューの番号を上記下り優先度クラスキューのスケジューラへ該加入者線終端装置(ONU)のLLIDと関連付けてセットし、該スケジューラは、セットされた番号に該当する下り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出しを、該キュー(Queue)セットの領域へ設定されたポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該キュー(Queue)セットの領域へ設定されたポーズ時間がゼロであるときは有効とすることによって、フロー制御が行われる加入者線終端装置(ONU)からのポーズフレーム送信により、他のフロー制御が行われない加入者線終端装置(ONU)の上り帯域が奪われ、システム全体のスループットを低下させることなく、PON区間において加入者線終端装置(ONU)に対し、下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(16)前記(14)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)において、該手段によれば、加入者収容装置(OLT)に対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開の要求を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(17)前記(15)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)において、該手段によれば、加入者線終端装置(ONU)に対する下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(18)加入者収容装置(OLT)及び加入者線終端装置(ONU)において、IEEE802.3ahClause64で規定されるゲート(Gate)フレームを用いて、該加入者収容装置(OLT)が該加入者線終端装置(ONU)への上り送信帯域割り当てを該加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューの番号nと、該番号と対応した時間情報tをパラメータとして行うDBAスケジューラを有し、該DBAスケジューラは、番号nに対する上り送信帯域の割り当てを、時間情報tがゼロでないときはt時間分キャンセルし、時間情報tがゼロであるときは許可することによって、PON上の上りトラヒックの転送制御・及び転送を優先度クラス単位に行うことができ、低優先度のサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに蓄積した低優先のトラヒックによってフロー制御が行われた場合においても、全てのサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに対してフロー制御が機能し、音声トラヒックなどの遅延に厳しい高優先のサービストラヒックの転送までも一時停止されることを防止することが可能となる。
また、(19)前記(18)記載の加入者収容装置(OLT)は、上り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、IEEE802.3Annex31Bに準じたフロー制御を加入者線終端装置(ONU)に対し行い、上記データ蓄積状態によって、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号と、ポーズ時間をそれぞれ上記(18)記載のDBAスケジューラのパラメータにおけるn及びtに該当させることによって、加入者線終端装置(ONU)へのポーズフレームの送信といった特殊な実現手段を必要とせずに、加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域の割り当てのために必然的に使用される、IEEE802.3ahClause64で規定されるゲート(Gate)フレームを用いた、加入者線終端装置(ONU)に対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開の優先度クラス単位の要求動作を実現可能となる。
また、(20)前記(19)記載の加入者収容装置(OLT)におけるtについては、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズ時間を、予めIEEE802.3ahGEPONシステムにおける時間管理、データ量管理の統一単位(TQ)へ時間量子化変換することによって、加入者線終端装置(ONU)〜加入者収容装置(OLT)間における情報の取り扱いを平易にすることができる。
また、(21)前記20記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)において、該手段によれば、加入者線終端装置(ONU)に対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開の要求を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に行うことが可能となる。
また、(22)前記(18)記載の加入者線終端装置(ONU)は、上り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、ユーザ宅内側のネットワークに対しIEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームを送信し、ユーザ宅内側のネットワークに対し上りトラヒックの転送の一時停止/再開を要求し、更に、IEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットを使用して、上記データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ情報として設定することによって、該情報により、加入者収容装置(OLT)に対し、優先度クラス単位に該加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域割り当てをキャンセル又は行うという動作を実現させることができ、必要性のない上り送信帯域の割り当てを防止させるとともに、システム全体のスループット低下を抑止させることが可能となる。
また、(23)前記(22)記載の加入者線終端装置(ONU)において、上り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した上記優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域へ設定する情報の第1の実現手段は、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズ時間とし、該ポーズ時間を加入者収容装置(OLT)へ伝えることによって、加入者収容装置(OLT)において、該加入者線終端装置(ONU)の上り送信帯域を割り当てるタイミングは、ユーザ宅内側のネットワークに存在する端末が該加入者線終端装置(ONU)への上りトラヒック送信を再開し、該加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューに再びデータが蓄積し、このデータ蓄積量を加入者収容装置(OLT)が取得した後になることを防止し、システムの定常的なトラヒック遅延を抑止することが可能となる。
合わせて、該ポーズ時間を、予めIEEE802.3ahGEPONシステムにおける時間管理、データ量管理の統一単位(TQ)に時間量子化変換することによって、加入者線終端装置(ONU)〜加入者収容装置(OLT)間における情報の取り扱いを平易にすることができるとともに、複数の加入者線終端装置(ONU)の情報を個別に扱わなければならない加入者収容装置(OLT)における、単位換算の処理の負担を回避することが可能となる。
また、(24)前記(22)及び(23)記載の、キュー(Queue)セットの領域へ設定する情報の第2の実現手段は、前記(21)記載の加入者線終端装置(ONU)がユーザ宅内側のネットワークに対し、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームの送信によって、上りトラヒックの転送の一時停止を要求した場合は、該ポーズ時間を時間量子化(TQ)変換したものを初期値とし、且つ、IEEE802.3ahClause64で規定されるローカルタイムカウンタ(local Time counter)で使用されるクロック信号を用いてダウンカウントを行い、該カウンタのカウント値とすることを含み、該ポーズフレームの送信によって上りトラヒックの転送の再開を要求した場合は、次回のポーズフレームの送信によって上りトラヒックの転送の一時停止を要求するまでの間、上記カウンタのダウンカウント動作をさせずに強制的にカウント値を“0”にすることにより、前記(21)記載の加入者線終端装置(ONU)は、加入者収容装置(OLT)に対し、ユーザ宅内側のネットワークに対し実行した上りトラヒックの転送の一時停止時間の残り時間をリアルタイムに示すことができ、加入者収容装置(OLT)においては、加入者線終端装置(ONU)における上り帯域割り当てのスケジューリングをより緻密に行うことができ、システム全体のスループットを向上させることが可能となる。
また、(25)前記(24)記載の第2の実現手段における該カウンタのダウンカウント動作によって、カウント値が“0”となった場合は、初期値へ戻り再度ダウンカウントを開始すると同時に、再度ユーザ宅内側のネットワークに対し再度ポーズフレームを送信することにより、万が一、該再度送信したポーズフレームの前に実行したポーズフレーム送信時のポーズ時間の満了前に加入者収容装置(OLT)からの上り送信帯域の割り当てがなくても、ユーザ宅内側のネットワークに対し実行した上りトラヒックの転送の一時停止を延長することによって、フレームロスを防止することができるとともに、その旨を加入者収容装置(OLT)へ通知することによって、加入者収容装置(OLT)において特別なルーチンを必要とせず、再度加入者線終端装置(ONU)の上り帯域割り当てのスケジューリングを更新させることが可能となり、加入者収容装置(OLT)における加入者線終端装置(ONU)の上り帯域割り当てのスケジューリングのアルゴリズムを簡素化することができる。
また、(26)前記(18)記載の加入者収容装置(OLT)において、前記(23)記載の加入者線終端装置(ONU)から、IEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットにより、ユーザ宅内側のネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止/再開における優先度クラスキューの番号に該当する該キュー(Queue)セットの領域ヘ設定された情報を受信し、該優先度クラスキューの番号と、該キュー(Queue)セットの領域へ設定された情報を、それぞれ前記(18)記載のDBAスケジューラのパラメータにおけるn及びtに該当させることによって、加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に要求することができ、低優先度のサービスクラス(CoS)が割り当てられた優先度クラスキューに蓄積した低優先のトラヒックによってフロー制御が行われた場合においても、加入者収容装置(OLT)はどのサービスクラス(CoS)のキューバッファにデータが蓄積し、フロー制御が行われたかを知ることができるため、加入者収容装置(OLT)において無駄な上り送信帯域割り当てを無くすことができ、システム全体のスループットを向上させるとともに、音声トラヒックなどの遅延に厳しい高優先のサービストラヒックの転送までも阻害することを防止することが可能となる。
また、(27)前記(23)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)において、上り優先度クラスキューのデータ蓄積によってユーザ宅内側に対して送信したポーズフレームにおけるポーズ時間を、優先度クラス単位に加入者収容装置(OLT)へ通知することで、加入者線終端装置(ONU)に対する上り帯域割り当てのスケジューリングを、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に行わせることが可能となる。
また、(28)前記(25)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)において、上り優先度クラスキューのデータ蓄積によってユーザ宅内側に対して送信したポーズフレームにおけるポーズ時間の残り時間をリアルタイムに優先度クラス単位に加入者収容装置(OLT)へ通知することができ、これによって、加入者収容装置(OLT)においては、加入者線終端装置(ONU)における上り帯域割り当てのスケジューリングをより緻密に行うことができ、システム全体のスループットを向上させることが可能となる。
また、(29)前記(26)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)において、PON区間で加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に要求することができる。
また、(30)前記(18)記載の加入者収容装置(OLT)及び加入者線終端装置(ONU)におけるnについて、第1の実現手段として、IEEE802.3ahGEPONシステムにおける加入者線終端装置(ONU)の上り帯域割り当ての単位、及び論理パスの番号である論理リンク識別子(LLID)に関連付けることによって、加入者線終端装置(ONU)〜加入者収容装置(OLT)間における情報の取り扱いを平易にすることができるとともに、IEEE802標準に則った方式によって実現が可能となる。
また、(31)前記(18)記載の加入者収容装置(OLT)及び加入者線終端装置(ONU)におけるnについて、第2の実現手段として、IEEE802.3ahClause64で規定されるゲート(Gate)フレームの中に定義されるグラント番号(Grant#)に関連付けることによって、加入者線終端装置(ONU)〜加入者収容装置(OLT)間における情報の取り扱いを平易にすることができるとともに、IEEE802標準に則った方式によって実現することが可能となる。
また、(32)前記(30)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)において、該手段によれば、PON区間で加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に要求することができる。
また、(33)前記(31)記載の手段を実現する加入者収容装置(OLT)において、該手段によれば、PON区間で加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に要求することができる。また、1つのゲート(Gate)フレームで最大4つまでの優先度クラスのトラヒックを1度に転送させることができ、システム全体のスループットを向上させることが可能となる。
また、(34)前記(30)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)において、該手段によれば、PON区間で加入者収容装置(OLT)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に行うことができる。
また、(35)前記(31)記載の手段を実現する加入者線終端装置(ONU)において、該手段によれば、PON区間で加入者収容装置(OLT)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止/再開を、IEEE802標準に則った方式によって、優先度クラス単位に行うことができる。また、加入者収容装置(OLT)からの1つのゲート(Gate)フレームに対して最大4つまでの優先度クラスのトラヒックを1度に転送させることができ、システム全体のスループットを向上させることが可能となる。
複数の加入者線終端装置(ONU)と加入者収容装置(OLT)をパッシブダブルスター方式の受動光ネットワーク(PON)によって接続し、該受動光ネットワーク(PON)の物理レイヤ終端、及び加入者線終端装置(ONU)との間の物理回線における帯域制御機能を有し、上位ネットワークへ接続するためのサービスノードインタフェース(SNI)を有する加入者線端局装置(OLT)と、ユーザ宅内側のネットワークと接続するためのユーザネットワークインタフェース(UNI)を有する加入者線終端装置(ONU)とから成る受動光ネットワーク(PON)システムであり、更にネットワーク上の転送優先度が異なる複数のトラヒックを各装置内に転送優先度毎に割り当てられた複数の上りデータ転送用の優先度クラスキュー(以下、「上り優先度クラスキュー」という)と、下りデータ転送用の優先度クラスキュー(以下、「下り優先度クラスキュー」という)とにそれぞれ収容し、前記優先度クラスキュー単位にデータ転送のスケジューリングを行い、該スケジューリングに従って前記各優先度クラスキューに収容されたトラヒックを読み出して所定のインタフェースへ転送することによって、上記ネットワーク上の転送優先度に従ったデータ伝送を実現する受動光ネットワーク(PON)システムについて、以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるGEPONシステム全体を示す構成図である。ユーザ宅内側に設置される加入者線終端装置である加入者線終端装置(ONU)11は、ユーザ宅内側ネットワーク12をユーザネットワークインタフェース(UNI)13によって収容する。ユーザネットワークインタフェース(UNI)13にはイーサネット(登録商標)のインタフェースが用いられる。
一方、局側に設置される加入者収容装置である加入者収容装置(OLT)14は、インターネットサービスプロバイダ等へ接続するための上位ネットワーク15に、サービスノードインタフェース(SNI)16によって接続される。サービスノードインタフェース(SNI)16にはイーサネット(登録商標)のインタフェースが用いられる。加入者収容装置(OLT)は、複数の加入者線終端装置(ONU)と、光学スプリッタ17によりパッシブダブルスター方式で受動光ネットワーク(PON)18によって接続される。
図2及び図3は、本実施の形態における加入者収容装置(OLT)14及び加入者線終端装置(ONU)11の内部構成を示すブロック図である。まず、加入者収容装置(OLT)14の内部構成について説明する。加入者収容装置(OLT)14は、GEPONシステムの制御を行うMPCP部21を備えている。MPCP(Multi Point Control Protocol)の機能の詳細については非特許文献1又は非特許文献4に述べられているので省略し、本実施の形態に関連する部分のみ記す。
加入者収容装置(OLT)14と加入者線終端装置(ONU)11とが通信するイーサネット(登録商標)フレームとしては、一般のデータを伝送するユーザフレームと、PON制御を行うためのレポート(Report)フレーム、ゲート(Gate)フレームなどのMPCP(Multi Point Control Protocol)フレームに大別される。レポート(Report)フレームは、加入者線終端装置(ONU)11から加入者収容装置(OLT)14への上り方向にのみ送信されるフレームであり、加入者線終端装置(ONU)11は、このフレームを使用して加入者収容装置(OLT)14に対し、上り送信帯域割り当てを要求するための優先度クラスキュー毎のデータ蓄積量を報告する。
一方、ゲート(Gate)フレームは、加入者収容装置(OLT)14から加入者線終端装置(ONU)11への下り方向にのみ送信されるフレームであり、前記レポート(Report)フレームによって要求された複数の加入者線終端装置(ONU)11からの優先度クラスキュー毎のデータ蓄積量を基に、動的帯域割当て(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)に従ってスケジューリングを行い、各加入者線終端装置(ONU)11に対し、前述の時分割アクセス権情報を該ゲート(Gate)フレームとして送信し、各加入者線終端装置(ONU)11がこのゲート(Gate)フレームに従ってデータ通信を行うことによってPON制御を実現させている。
このゲート(Gate)フレームは、より詳しくは受動光ネットワーク(PON)18上のデータ送信開始時刻とデータ送信許可時間を含むグラント(Grant)と呼ぶ時分割アクセス権情報によって構成される。このグラント(Grant)は1つのゲート(Gate)フレーム中に独立した時分割アクセス権情報として最大4つまで使用することができる。
MPCP部21の上りデータ分離部21−1は、加入者線終端装置(ONU)11からの上りトラヒックに対し、上述のユーザフレームとレポート(Report)フレームとを分離するもので、例えば半導体ロジックとランダムアクセスメモリによって構成され、データを一時的に格納して、パターン検出回路とセレクタにより条件に一致した情報を有するデータの分別を行うものである。
上りデータ分離部21−1によって分別されたレポート(Report)フレームは、レポート(Report)フレーム受信・解析部21−2によって内容が解析され、DBAスケジューラ部21−3によって、複数の加入者線終端装置(ONU)14に対する上り帯域割り当てのスケジューリングが行われる。
スケジューリングされた結果を基に、Gateフレーム作成・送信部21−4は、加入者線終端装置(ONU)11に対する次回の送信開始時刻とデータ送信許可時間を含むグラント(Grant)を作成し、ゲート(Gate)フレームに設定して加入者線終端装置(ONU)11へ送信する。下りデータ多重部21−5は、下りユーザフレームと上述のグラント(Grant)フレームを調停・多重し、加入者線終端装置(ONU)11へ送信する。
Reportフレーム受信・解析部21−2、Gateフレーム作成・送信部21−4及び下りデータ多重部21−5は、例えばランダムアクセスメモリによって構成され、DBAスケジューラ部21−3は、例えば中央処理演算装置とDBAのスケジューリングアルゴリズムを実現するソフトウェアによって構成される。
上りデータ分離部21−1への加入者線終端装置(ONU)11からの上りトラヒック、下りデータ多重部21−5からの加入者線終端装置(ONU)11への下りユーザフレームは、PON終端部22を介して加入者線終端装置(ONU)11との間で送受される。
PON終端部22は、複数の加入者線終端装置(ONU)11とデータ通信を行うに当たり、ディジタル符号化された電気信号を光信号に変換し、加入者線終端装置(ONU)11へ送信するとともに、複数の加入者線終端装置(ONU)11から時分割で伝送される上りバースト光信号の増幅を行い、ディジタル符号化された電気信号に変換するものであり、例えばレーザダイオード、フォトダイオードなどの半導体が用いられる。
また、電気信号に変換された後において、電気信号からのクロック再生を行う機能を有する。これは、例えば電圧制御型水晶発信器等によるPLL(Phase Locked Loop)回路により実現される。一方、加入者収容装置(OLT)14と上位ネットワーク15が通信するイーサネット(登録商標)フレームとしては、一般のデータを伝送するユーザフレームと、IEEE802.3Annex31Bに準じたフロー制御を行うためのポーズフレームがある。
下りデータ分離部23は、上位ネットワーク15からの下りトラヒックに対し、上述のユーザフレームとポーズフレームとを分離するもので、例えば半導体ロジックとランダムアクセスメモリによって構成され、データを一時的に格納してパターン検出回路とセレクタにより条件に一致した情報を有するデータの分別を行うものである。
上りデータ分離部21−1及び下りデータ分離部23によって分別されたユーザフレームは、それぞれ上りクラシファイア部24、下りクラシファイア部25によってユーザフレームに付与される転送優先度情報を元に、それぞれ対応するサービスクラス(CoS)の優先度クラスキューへ振り分けられる。
上りトラヒックは、上りキューバッファ部26の中の複数の上り優先度クラスキュー27へ、下りトラヒックは下りキューバッファ部28の中の複数の下り優先度クラスキュー29へ、それぞれ振り分けられる。上述のユーザフレームに付与される転送優先度情報は、IP(Internet Protocol)フレームのToS(Type of Service)値や、IEEE802.1Q VLANタグ中のUser Priority値、MACアドレス、Ether Type値(Etherは登録商標)などが使用される。
これら転送優先度情報をどの優先度クラスキューへ振り分けるかのポリシーについてはシステム依存である。上りクラシファイア部24、下りクラシファイア部25は、例えば半導体ロジックとランダムアクセスメモリによって構成され、データを一時的に格納してパターン検出回路とセレクタにより条件に一致した情報を有するデータの分別を行うものである。
上り優先度クラスキュー27、下り優先度クラスキュー29は、例えばランダムアクセスメモリによって構成される。上り優先度クラスキュー27、下り優先度クラスキュー29によって転送優先度別に振り分けられたユーザフレームは、上りスケジューラ部210、下りスケジューラ部211によって、それぞれ転送優先度に従った待ち行列制御が行われた後、それぞれ上りデータ多重部212、下りデータ多重部21−5へ転送される。
上りスケジューラ部210、下りスケジューラ部211は、例えば中央処理演算装置とスケジューリングアルゴリズムを実現するソフトウェアによって構成される。上りデータ多重部212は、下りデータ多重部21−5と同様の動作、構成によるものである。
下りデータ分離部23によって分別されたポーズフレームは、ポーズフレーム受信・解析部213によって内容が解析され、該ポーズフレーム中に付与された優先度クラスキューの番号とそのポーズフレームに示されたポーズ時間を抽出し、上りスケジューラ部210にセットする。
上りスケジューラ部210は、セットされた該ポーズ時間の間、該優先度クラスキューに対応する優先度クラスキュー内のトラヒックの転送の一時停止/再開を行う。ポーズフレーム受信・解析部213は、例えば中央処理演算装置とソフトウェアによって実現される。
下りデータ蓄積監視部215は、下り優先度クラスキュー29に蓄積するデータ量を監視し、各優先度クラスキュー29に設定された閾値を上回った、或いは下回った際、ポーズフレーム作成・送信部216、及びCoS情報部付与部217へイベントを送信し、合わせて該イベントが発生した優先度クラスキューの番号を送信する。
例えば、該蓄積データ量が閾値を上回った場合は、優先度クラスキューの番号とともに論理値1、下回った場合は論理値0を送信する。ポーズフレーム作成・送信部216は、該イベントに従い、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームをCoS情報部付与部217へ送信する。
CoS情報部付与部217は、下りデータ蓄積監視部215からの優先度クラスキューの番号をサービスクラス(CoS)情報としてポーズフレームへ付与する。下りデータ蓄積監視部215、ポーズフレーム作成・送信部216、CoS情報部付与部217は、例えばランダムアクセスメモリによって構成される。
上りデータ蓄積監視部218は、上り優先度クラスキュー27に蓄積するデータ量を監視し、各優先度クラスキュー27に設定された閾値を上回った、或いは下回った際、DBAスケジューラ部21−3へイベントを送信し、合わせて該イベントが発生した優先度クラスキューの番号目とポーズ時間tを送信する。例えば、該蓄積データ量が閾値を上回った場合は優先度クラスキューの番号n、ポーズ時間tとともに、論理値1、下回った場合は論理値0を送信する。上りデータ蓄積監視部218は、例えばランダムアクセスメモリによって構成される。
DBAスケジューラ部21−3は、該優先度クラスキューに該当する上り送信帯域の割り当てを、時間情報tがゼロでないときはt時間分キャンセルし、時間情報tがゼロであるときは割り当てを許可するようにスケジューリングを行う。また、Reportフレーム受信・解析部21−2から、加入者線終端装置(ONU)11からのIEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットを使用した、ユーザ宅内側ネットワーク12に対するIEEE802.3Clause31Bに準じたポーズフレームの送信による上りトラヒックの転送の一時停止/再開を実行した優先度クラスキューの番号と、対応するポーズフレームのポーズ時間、を取得し、それぞれ上記優先度クラスキューの番号n及びポーズ時間tに該当させる。
また、Reportフレーム受信・解析部21−2は、下りスケジューラ部211に対し、加入者線終端装置(ONU)11からのIEEE802.3ahClause64で規定されるレポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットを使用し、該加入者線終端装置(ONU)が後述の下りデータ蓄積監視部318のデータ蓄積結果に従って、加入者収容装置(OLT)14に対して、下りトラヒックの転送の一時停止/再開を要求した優先度クラスキューの番号と、対応するポーズ時間とを更に取得し、下りスケジューラ部211へ送信する。
下りスケジューラ部211は、該優先度クラスキューの番号に該当する下り優先度クラスキュー29に収容されたトラヒックの読み出し動作を、該ポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズ時間がゼロであるときは読み出し動作を有効とすることにより、加入者線終端装置(ONU)11に対し、下りトラヒックの転送の一時停止/再開を、優先度クラス単位に行う。
下りデータ分離部23への上位ネットワーク15からの下りトラヒック、上りデータ多重部212からの上位ネットワーク15への上りユーザフレームは、SNI終端部219を介して上位ネットワーク15との間で送受される。SNI終端部219は、例えばイーサネット(登録商標)物理層デバイスによって実現される。
次に、加入者線終端装置(ONU)11の内部構成について説明する。図3における、PON終端部32、上りデータ多重部31−5、下りデータ分離部31−1、上りスケジューラ部311、下りクラシファイア部34、上りデータ蓄積監視部315、上り優先度クラスキュー39、下り優先度クラスキュー37、下りデータ蓄積監視部318、ポーズフレーム作成・送信部316、上りクラシファイア部35、ポーズフレーム受信・解析部313、下りスケジューラ部310、CoS情報部付与部317、上りデータ分離部33は、下りデータ多重部312、UNI終端部319は、それぞれ図2における、PON終端部22、下りデータ多重部21−5、上りデータ分離部21−1、下りスケジューラ部211、上りクラシファイア部24、下りデータ蓄積監視部215、下り優先度クラスキュー29、上り優先度クラスキュー27、上りデータ蓄積監視部218、ポーズフレーム作成・送信部216、下りクラシファイア部25、ポーズフレーム受信・解析部213、上りスケジューラ部210、CoS情報部付与部217、下りデータ分離部23、上りデータ多重部212、SNI終端部219、と対応した類似の動作機能及び構成を有するものである。
Gateフレーム受信・解析部31−2は、加入者収容装置(OLT)14からのゲート(Gate)フレームを受信し、該ゲート(Gate)フレーム中の加入者線終端装置(ONU)11における上りデータ送信開始時刻とデータ送信許可時間を含むグラント(Grant)を抽出し、該グラント(Grant)に従って加入者収容装置(OLT)14に対し、上りデータを送信する。Gateフレーム受信・解析部31−2は、例えばランダムアクセスメモリによって構成される。
レポート(Report)フレーム作成・送信部31−4は、上りデータ蓄積監視部315によって検出された上り優先度クラスキュー39に蓄積するデータ量を、レポート(Report)フレームのキュー(Queue)セットへ情報として設定し、上りトラヒックの要求送信量を通知する。
また、下りデータ蓄積監視部318によって、加入者収容装置(OLT)14に対し、下りトラヒックの一時停止/再開を要求するための、優先度クラスキューの番号と、ポーズ時間計算部320によってポーズ時間をTQ(Time Quanta)変換により時間量子化したものを、別のキュー(Queue)セットへ情報として設定する。ここで、TQは時間管理及びデータ量管理の統一単位であり、1TQは2バイト分の伝送時間である。
ポーズ時間のTQ変換は、UNI終端部319よりユーザ宅内側ネットワーク12とのリンク速度を取得し、例えば該リンク速度が10Mbpsであるときは、ポーズ時間に対し3200、100Mbpsのときは320、1Gbpsのときは32をそれぞれ乗じることで実現する。
更に、加入者線終端装置(ONU)11がユーザ宅内側ネットワーク12に対して送信した優先度クラスキューの番号、ポーズ時間を、更に別のキューセットへ設定する第1の実現手段を有する。レポート(Report)フレーム作成・送信部31−4は、例えばランダムアクセスメモリによって構成される。
上記加入者線終端装置(ONU)11がユーザ宅内側ネットワーク12に対して送信した優先度クラスキューの番号、ポーズ時間については、第2の実現手段として、該ポーズ時間をポーズ残時間とする。ポーズ残時間は、加入者線終端装置(ONU)がユーザ宅内側のネットワークに対し、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームの送信によって、上りトラヒックの転送の一時停止を要求した場合は、該ポーズ時間をTQ変換したものを初期値とし、且つIEEE802.3ahClause64で規定されるローカルタイムカウンタ(local Time counter)で使用されるクロックを用いてダウンカウントを行い、該カウンタのカウント値を次回のポーズ時間とする。
該ポーズフレームの送信によって上りトラヒックの転送の再開を要求した場合は、次回該ポーズフレームの送信によって上りトラヒックの転送の一時停止を要求するまでの間、上記カウンタのダウンカウント動作をさせずに強制的にカウント値を“0”する。また、該カウンタのダウンカウント動作によって、カウント値が“0”となった場合は、初期値へ戻り再度ダウンカウントを開始すると同時に、再度ユーザ宅内側ネットワーク12に対し、再度、ポーズフレーム作成・送信部316によってポーズフレームを送信させる。ポーズ時間計算部320は、例えばランダムアクセスメモリ、中央処理演算装置、ソフトウェア、ダウンカウンタによって構成される。
図2における下りスケジューラ部211、上りクラシファイア部24、下り優先度クラスキュー29、上り優先度クラスキュー27、上りスケジューラ部210、DBAスケジューラ部21−3、及び図3における上りスケジューラ部311、上り優先度クラスキュー39、下り優先度クラスキュー37、下りクラシファイア部34では、加入者線終端装置(ONU)〜加入者収容装置(OLT)間の優先度クラスキューの番号を、第1の実現手段として、IEEE802.3ahGEPONシステムにおける加入者線終端装置(ONU)の上り帯域割り当ての単位及び論理パスの番号である論理リンク識別子(LLID)に関連付ける構成とすることができる。また、この第2の実現手段として、IEEE802.3ahClause64で規定されるゲート(Gate)フレームの中に定義されるグラント番号(Grant#)に関連付ける構成とすることができる。
図4の(a)は、図2の加入者収容装置(OLT)におけるポーズフレーム受信・解析部213、CoS情報部付与部217、図3の加入者線終端装置(ONU)におけるポーズフレーム受信・解析部313、CoS情報部付与部317において、それぞれ上位ネットワーク15、ユーザ宅内側ネットワーク12との間で通信される、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームであって、優先度クラスキュー番号nを、VLANタグ(VLAN Protocol ID=81-100,Tag Control Information)のVLAN識別子(VID)41に設定する実施の形態を示している。
図4の(b)は、図2の加入者収容装置(OLT)におけるポーズフレーム受信・解析部213、CoS情報部付与部217、図3の加入者線終端装置(ONU)におけるポーズフレーム受信・解析部313、CoS情報部付与部317において、それぞれ上位ネットワーク15、ユーザ宅内側ネットワーク12との間で通信される、IEEE802.3Annex31Bに準じたポーズフレームであって、優先度クラスキュー番号nを、優先度識別子(QID)格納領域42として新たに定義した領域に格納する実施の形態を示している。
図5は、図2及び図3の実施形態で通信されるレポート(Report)フレームを示している。本実施の形態では、優先度クラス数は4(#0〜#3)としている。図中、51は第1のキュー(Queue)セットであり、上りデータ蓄積監視部315によって検出された上り優先度クラスキュー39に蓄積するデータ量を表す。
図中、52は第2のキュー(Queue)セットであり、加入者線終端装置(ONU)11が加入者収容装置(OLT)14に対し、優先度クラス単位に下りトラヒックの送信一時停止/再開を要求するためのポーズ時間を表している。53は第3のキュー(Queue)セットであり、加入者線終端装置(ONU)11がユーザ宅内側ネットワーク12に対して送信したポーズフレームのポーズ時間又はポーズ残時間を表している。
以上、本発明の実施の形態によれば、GEPONシステムにおける装置間の優先度クラス単位の高品位なトラヒック制御を行うことが可能となり、音声情報の伝送など遅延に厳しいサービス、インターネットアクセスに代表されるベストエフォートサービスなど、ネットワーク上の転送優先度が異なる複数のトラヒックを、スループット低下やサービスへの影響を招くことなく、収容することに効果を奏し、GEPONシステムの通信品質の向上を図ることができる。
本発明におけるGEPONシステム全体を示す図である。 本発明における加入者収容装置(OLT)の内部構成を示す図である。 本発明における加入者線終端装置(ONU)の内部構成を示す図である。 本発明における優先度クラスキュー番号の格納領域を具備したポーズフレームを示す図である。 本発明におけるレポート(Report)フレームを示す図である。
符号の説明
11 加入者線終端装置(ONU)
12 ユーザ宅内側ネットワーク
13 ユーザネットワークインタフェース(UNI)
14 加入者収容装置(OLT)
15 上位ネットワーク
16 サービスノードインタフェース(SNI)
17 光学スプリッタ
18 受動光ネットワーク(PON)

Claims (19)

  1. 複数の加入者線終端装置(ONU)と1つの加入者収容装置(OLT)とを受動光ネットワーク(PON)によって接続した受動光ネットワーク(PON)システムであって、前記加入者収容装置(OLT)は、受動光ネットワーク(PON)の物理レイヤ終端機能と、各加入者線終端装置(ONU)との間の伝送物理回線における帯域制御機能と、上位ネットワークへ接続するためのサービスノードインタフェース(SNI)機能とを有し、前記加入者線終端装置(ONU)は、ユーザ宅内側のネットワークと接続するためのユーザネットワークインタフェース(UNI)機能を有し、更に、前記加入者線終端装置(ONU)及び加入者収容装置(OLT)は、ネットワーク上の転送優先度が異なる複数のトラヒックデータを、各装置内に転送優先度毎に備えられた複数の上り優先度クラスキュー及び下り優先度クラスキューにそれぞれ収容し、該優先度クラスキュー単位にデータ転送のスケジューリングを行い、該スケジューリングに従って、前記各優先度クラスキューに収容されたトラヒックデータを読み出し、前記サービスノードインタフェース(SNI)又はユーザネットワークインタフェース(UNI)へ、トラヒックデータを転送する受動光ネットワーク(PON)システムの加入者収容装置(OLT)において、
    前記下り優先度クラスキュー毎にトラヒックデータの蓄積状態を監視する手段と、
    前記下り優先度クラスキュー毎のトラヒックデータの蓄積状態を基に、上位ネットワークに対してフロー制御のためのポーズフレームを送信する条件に該当したと判断したとき、該フロー制御の対象の優先度クラスキューの番号を付与したポーズフレームを送信する手段と、
    を備え、上位ネットワークに対し、下りトラヒックデータの転送の一時停止及び再開を、下り転送優先度のクラス単位に要求することを特徴とする加入者収容装置(OLT)。
  2. 前記上り優先度クラスキューの番号が付与されたポーズフレームを上位ネットワークから受信したとき、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を上り優先度クラスキューのスケジューラにセットする手段と、
    前記上り優先度クラスキューのスケジューラにおいて、前記セットされた番号に該当する上り優先度クラスキューに収容されたトラヒックデータの読み出し動作を、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効にする手段と、
    を有し、上位ネットワークに対し上りトラヒックデータの転送の一時停止及び再開を、上り転送優先度のクラス単位に行うこと特徴とする請求項1記載の加入者収容装置(OLT)。
  3. 請求項1に記載の受動光ネットワーク(PON)システムの加入者線終端装置(ONU)において、
    前記上り優先度クラスキュー毎にトラヒックデータの蓄積状態を監視する手段と、
    前記上り優先度クラスキュー毎のトラヒックデータの蓄積状態を基に、ユーザ宅内側のネットワークに対してフロー制御のためのポーズフレームを送信する条件に該当したと判断したとき、該フロー制御の対象の優先度クラスキューの番号を付与したポーズフレームを送信する手段と、
    を備え、ユーザ宅内側のネットワークに対し、上りトラヒックデータの転送の一時停止及び再開を、上り転送優先度のクラス単位に要求することを特徴とする加入者線終端装置(ONU)。
  4. 前記下り優先度クラスキューの番号が付与されたポーズフレームをユーザ宅内側のネットワークから受信したとき、該ポーズフレーム中の優先度クラスキューの番号を下り優先度クラスキューのスケジューラにセットする手段と、
    前記該スケジューラにおいて、前記セットされた番号に該当する下り優先度クラスキューに収容されたトラヒックデータの読み出し動作を、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、該ポーズフレームのポーズ時間がゼロであるときは有効にする手段と、
    を有し、ユーザ宅内側のネットワークに対し、下りトラヒックデータの転送の一時停止及び再開を、下り転送優先度のクラス単位に行うことを特徴とする請求項3記載の加入者線終端装置(ONU)。
  5. 前記優先度クラスキュー毎のトラヒックデータのデータ蓄積状態を基にフロー制御のために送信するポーズフレーム内のVLANタグの中に設定されるVLAN識別子、又は該ポーズフレーム内のパディング領域に、前記優先度クラスキューの番号を付与することを特徴とする請求項1又は2記載の加入者収容装置(OLT)。
  6. 前記優先度クラスキュー毎のトラヒックデータのデータ蓄積状態を基にフロー制御のために送信するポーズフレーム内のVLANタグの中に設定されるVLAN識別子、又は該ポーズフレーム内のパディング領域に、前記優先度クラスキューの番号を付与することを特徴とする請求項3又は4記載の加入者線終端装置(ONU)。
  7. 請求項1に記載の受動光ネットワーク(PON)システムの加入者線終端装置(ONU)において、
    下り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視する手段と、
    前記下り優先度クラスキュー毎のデータ蓄積状態を基に、前記加入者収容装置(OLT)に対してフロー制御のためのポーズフレームを送信する条件に達したと判断したとき、前記加入者収容装置(OLT)に対する上りトラヒックの送信要求に使用されるレポートフレームを使用し、前記フロー制御の対象の優先度クラスキューの番号に対応する、レポートフレームのキューセットの領域にフロー制御情報を設定する手段と、
    を有し、加入者収容装置(OLT)に対し、下りトラヒックの転送の一時停止及び再開を、下り優先度クラス単位に要求することを特徴とする加入者線終端装置(ONU)。
  8. 前記下り優先度クラスキューのデータ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した前記優先度クラスキューの番号に該当するキューセットの領域へ設定する情報として、ポーズ時間を時間量子化(TQ)変換した情報を設定することを特徴とする請求項7記載の加入者線終端装置(ONU)。
  9. 請求項1に記載の受動光ネットワーク(PON)システムの加入者収容装置(OLT)において、
    前記加入者線終端装置(ONU)からの前記請求項7記載のレポートフレームにより、優先度クラスキューの番号に該当するキューセットの領域へ設定されたポーズ時間を受信したとき、該優先度クラスキューの番号を前記下り優先度クラスキューのスケジューラへ、加入者線終端装置(ONU)の論理リンク識別子(LLID)と関連付けてセットする手段と、
    前記スケジューラにおいて、前記セットされた番号に該当する下り優先度クラスキューに収容されたトラヒックの読み出し動作を、前記キューセットの領域へ設定されたポーズ時間がゼロでないときはその時間分無効にし、前記キューセットの領域へ設定されたポーズ時間がゼロであるときは有効にする手段と、
    を有し、加入者線終端装置(ONU)に対し下りトラヒックの転送の一時停止及び再開を、優先度クラス単位に行うことを特徴とする加入者収容装置(OLT)。
  10. 請求項1に記載の受動光ネットワーク(PON)システムの加入者収容装置(OLT)であって、加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの送信開始時刻及び送信時間を含むゲートフレームを通知して上り通信帯域を割り当てる加入者収容装置(OLT)において、
    前記加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューの番号及び該番号と対応した時間情報をパラメータとして上り通信帯域を割当てる動的帯域割当て(DBA)スケジューラを有し、
    前記動的帯域割当て(DBA)スケジューラにおいて、前記上り優先度クラスキューの番号に対する上り送信帯域の割り当てを、時間情報の値がゼロでないときは該値の時間分キャンセルし、時間情報の値がゼロであるときは許可する手段を有し、
    上りトラヒックの通信帯域の割当てを優先度クラス単位に行うことを特徴とする加入者収容装置(OLT)。
  11. 前記上り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、該データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した前記優先度クラスキューの番号とポーズ時間とを、前記動的帯域割当て(DBA)スケジューラのパラメータにおける上り優先度クラスキューの番号と時間情報に対応させて上り通信帯域を割当てる手段を有し、
    加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止及び再開を、優先度クラス単位に行うことを特徴とする請求項10記載の加入者収容装置(OLT)。
  12. 前記時間情報の値として前記ポーズ時間を時間量子化(TQ)変換した値を用いることを特徴とする請求項11記載の加入者収容装置(OLT)。
  13. 請求項3記載の加入者線終端装置(ONU)において、
    前記上り優先度クラスキュー毎にデータ蓄積状態を監視し、ユーザ宅内側のネットワークに対し、ポーズフレームを送信し、ユーザ宅内側のネットワークに対し、上りトラヒックの転送の一時停止又は再開を要求した際に、
    前記加入者収容装置(OLT)に対する上りトラヒックの送信要求に使用されるレポートフレームを使用し、前記データ蓄積状態によってポーズフレームを送信する条件に該当した優先度クラスキューの番号に該当するキューセットの領域へ、前記ポーズ時間に関する情報を設定する手段と、
    前記レポートフレームを前記加入者収容装置(OLT)へ送信する手段と、
    備えたことを特徴とする加入者線終端装置(ONU)。
  14. 前記ポーズ時間に関する情報として、ポーズ時間を時間量子化(TQ)変換した情報を設定することを特徴とする請求項13記載の加入者線終端装置(ONU)。
  15. 前記レポートフレームのキューセットの領域へ設定する情報として、前記加入者線終端装置(ONU)がユーザ宅内側のネットワークに対してポーズフレームの送信によって上りトラヒックの転送の一時停止を要求した場合は、該ポーズ時間を時間量子化(TQ)変換した情報を初期値とし、且つ、ローカルタイマーカウンタで使用されるクロック信号を用いて該初期値をダウンカウントした値を次回送信時の値とし、
    更に、ポーズ時間をゼロとしたポーズフレームの送信によって、上りトラヒックの転送の再開を要求した場合は、前記ローカルタイマーカウンタのダウンカウント動作を停止させ、該ローカルタイマーカウンタのカウント値を強制的にゼロに設定する手段を備えたことを特徴とする請求項13記載の加入者線終端装置(ONU)。
  16. 前記ローカルタイマーカウンタのカウント値がゼロとなったとき、該カウント値を前記初期値へ戻し、再度ダウンカウント動作を開始させ、かつ、再度、ユーザ宅内側のネットワークに対し、ポーズフレームを送信する手段を備えたことを特徴とする請求項15記載の加入者線終端装置(ONU)。
  17. 請求項13乃至16の何れかに記載の加入者線終端装置(ONU)から、レポートフレームの優先度クラスキューの番号に該当するキューセットの領域へ設定された、ユーザ宅内側のネットワークに対する上りトラヒックの転送の一時停止又は再開に関する情報を受信したとき、
    前記優先度クラスキューの番号と、前記キューセットの領域へ設定された情報とを、前記請求項10記載の動的帯域割当て(DBA)スケジューラにおけるパラメータである上り優先度クラスキューの番号及び該番号と対応した時間情報に対応させて動的帯域割当て(DBA)スケジューラに設定する手段と、
    前記動的帯域割当て(DBA)スケジューラにより、前記加入者線終端装置(ONU)に対し、上りトラヒックの転送の一時停止及び再開を、優先度クラス単位に設定する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項10記載の加入者収容装置(OLT)。
  18. 請求項10記載の加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューの番号を、論理リンク識別子(LLID)に関連付けることを特徴とする請求項10又は17記載の加入者収容装置(OLT)。
  19. 前記請求項10記載の加入者線終端装置(ONU)の上り優先度クラスキューの番号を、ゲートフレームの中に定義されるグラント番号に関連付けることを特徴とする請求項10又は17記載の加入者収容装置(OLT)。
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