JP2015185909A - 伝送装置およびポーズフレーム変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信速度が異なる装置間で、一方の装置がポーズフレームにより要求した中断時間と、他方の装置がフレーム送信を停止する時間との整合を図る。【解決手段】クライアントインタフェース部14は、相対的に低い通信速度に対応するクライアント装置から送信されたポーズフレームを受信する。データレート変換部16は、受信された1つのポーズフレームで指定された中断時間に応じて複数のポーズフレームを生成し、相対的に高い通信速度に対応するフレーム処理部へ複数のポーズフレームを送信する。フレーム処理部18は、複数のポーズフレームに応じて、クライアント装置に対するフレーム送信を抑制する。【選択図】図9

Description

本発明は、データ通信技術に関し、特に伝送装置およびポーズフレーム変換方法に関する。
現在、スマートフォン市場等の拡大に伴い、データ伝送装置が増設されてきており、伝送装置内の各インターフェース回路の集積化やコストダウン、設計の短納期化を実現させていくことが急務である。伝送装置の開発においては、各デバイスベンダの製品と制御監視用回路等から構成されるインタフェースユニットを組み合わせることで、開発の短納期化を進めることができる。
各デバイスベンダが提供する汎用デバイスを使用する場合、カスタム設計のデバイスを使用する場合と異なり、ある程度のデバイス仕様の妥協や、外付け回路による機能追加、調整等が必要となってくるのは仕方のないことである。1から設計するよりも、デバイスベンダが提供する汎用デバイスを使用する方がリスクが少なく、また、制御監視用に使用するFPGAの使い勝手の良さも高まっている状況があり、汎用デバイスの利用は伝送装置設計のスタンダードな手法となってきている。
このような状況の中、伝送装置に要求される仕様と、伝送装置に組み込む汎用デバイスの仕様との相違点に如何に対処していくかが重要になってきている。通常、デバイスベンダは、世の中の主要なニーズに適合した汎用デバイスを提供したいと考え、コストを抑制する観点からも古い機能やインタフェースを削除していきたいと考える。これに対し、伝送装置の開発側は、古い機能やインタフェースの継続を望む顧客(例えば通信キャリア会社)の要求を考慮して開発を行う必要がある。
イーサネット伝送装置(「イーサネット」は登録商標)においても、低速の10Mbpsから10Gbps/100Gbpsまで高速化が進んでいるが、10Mbps(10BASE−T)への対応が顧客から求められることがある。しかし近年、デバイスベンダによっては、汎用デバイスの仕様において10BASE−Tへの対応を削除する動きが見られ、10BASE−Tへ対応するための機能実装を伝送装置開発側で行わなければならない状況が生じることもある。
ところで、IEEE802.3xではフロー制御用のポーズフレームが規定されている。ポーズフレームは、通信装置におけるパケット格納用メモリがフル状態またはメモリの空き容量が所定の閾値未満になった場合に、送信元(例えば通信の対向装置)に、パケット送信を一時的に停止させるためのMACフレームである。図1に示すように、ポーズフレームは64オクテットで構成される。パケット送信停止の要求時間は、ポーズフレームの先頭から17、18オクテット位置の中断時間の領域に格納される。中断時間の領域サイズは2オクテットであるため、中断時間値(以下「クオンタ値」とも呼ぶ。)として、0〜65535の値を指定できる(例えば特許文献1参照)。
特開2003−169072号公報
ここで、伝送装置においてフレームの送信や送信停止を制御する処理部が100Mbps通信に対応する汎用デバイスで構成される一方、その伝送装置に対向するクライアント装置は10Mbps通信に対応している状況を想定する。この状況で、クライアント装置がメモリフルを検出し、伝送装置へポーズフレームを送信したとする。ポーズフレームで指定する中断時間の単位量である1クオンタ値は512ビット時間である。すなわち、10Mbpsの場合の1クオンタ値は51.2usを示し、100Mbpsの場合の1クオンタ値は5.12usを示す。したがって、クライアント装置から送信されたポーズフレームを、そのクオンタ値を変換せず汎用デバイスに渡すと、クライアント装置が要求した中断時間と、実際に伝送装置がパケット送信を停止する時間に差が生じる(図2)。
そこで、クライアント装置から送信されたポーズフレームを、そのクオンタ値を変換した上で汎用デバイスに渡すことが考えられる。例えば、クライアント装置からポーズフレームを受け付けた場合に、そのポーズフレームで指定されたクオンタ値を10倍し、10倍後のクオンタ値を指定するポーズフレームを汎用デバイスへ転送する。これにより、クライアント装置が要求した中断時間と、実際に伝送装置がパケット送信を停止する時間を整合させることができる(図3)。
しかし、既に述べたように、ポーズフレームにおいてクオンタ値を指定する領域サイズは2オクテットである。そのため、クライアント装置がクオンタ値として「6554」以上を指定する場合、10倍したクオンタ値(例えば「65540」)をそのまま汎用デバイスへ転送することはできない。本発明者は、ポーズフレームにおいて中断時間を指定する領域サイズの制限の下、ポーズフレームを送受する装置間で中断時間の整合を図る仕組みの必要性を認識した。
本発明は本発明者の上記課題認識にもとづきなされたものであり、その主な目的は、通信速度が異なる装置間で、一方の装置がポーズフレームにより要求した中断時間と、他方の装置がフレーム送信を停止する時間との整合を図る技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の伝送装置は、相対的に低い通信速度に対応するクライアント装置と接続されたインタフェース部と、相対的に高い通信速度に対応し、クライアント装置から送信されたフレームを処理するフレーム処理部と、インタフェース部とフレーム処理部の間でフレームを中継する中継部と、を備える。インタフェース部は、クライアント装置から送信されたポーズフレームを受信し、中継部は、インタフェース部において受信された1つのポーズフレームで指定された中断時間に応じて複数のポーズフレームを生成し、生成した複数のポーズフレームをフレーム処理部へ送信し、フレーム処理部は、中継部から送信された複数のポーズフレームに応じてクライアント装置に対するフレーム送信を抑制する。
本発明の別の態様は、ポーズフレーム変換方法である。この方法は、相対的に低い通信速度に対応するクライアント装置から送信されたポーズフレームを取得するステップと、クライアント装置から送信された1つのポーズフレームで指定された中断時間に応じて複数のポーズフレームを生成するステップと、相対的に高い通信速度に対応し、クライアント装置から送信されたフレームを処理するフレーム処理部へ複数のポーズフレームを送信することにより、フレーム処理部に、複数のポーズフレームに応じてクライアント装置に対するフレーム送信を抑制させるステップと、を変換装置が実行する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、通信速度が異なる装置間で、一方の装置がポーズフレームにより要求した中断時間と、他方の装置がフレーム送信を停止する時間との整合を図ることができる。
ポーズフレームのフォーマットを示す図である。 ポーズフレームの中断時間を変換しない場合の停止時間を示す図である。 ポーズフレームの中断時間を変換する場合の停止時間を示す図である。 伝送装置の構成例を示す図である。 ポーズフレームを使用した送信停止要求時の動作を模式的に示す図である。 実施の形態のポーズフレーム変換の原理を示す図である。 実施の形態のポーズフレーム変換の原理を示す図である。 実施の形態のポーズフレーム変換の原理を示す図である。 実施の形態の伝送装置の構成を示す図である。 図9のポーズフレーム変換部の詳細な構成を示す図である。 図10のクオンタ値変換部の詳細な構成を示す図である。 ガード時間とポーズフレームの出力タイミングの関係を示す図である。 ポーズ挿入要求とポーズ挿入指示パルスの関係を示す図である。 ポーズフレーム変換の動作を模式的に示す図である。 ポーズフレーム変換の動作を模式的に示す図である。 変形例におけるポーズフレーム変換の原理を示す図である。 変形例におけるポーズフレーム変換の動作を模式的に示す図である。
既に述べたように、デバイスベンダが提供する汎用デバイスが、その汎用デバイスを組み込む伝送装置に対する要求仕様を充足しない場合、要求仕様を充足するための機能実装を伝送装置開発側で行う必要が生じる。図4は伝送装置の構成例を示す。同図の伝送装置は、インタフェースユニット、スイッチユニット、監視制御ユニット等、複数の機器を含む。
図4の汎用デバイスは、クライアント装置から送信されたMACフレームを処理する。この汎用デバイスは、100Mbps通信(ファストイーサネット)のインタフェースを有するが、10Mbps通信のインタフェースは有しない。その一方、クライアント装置は、10Mbps通信のインタフェースを有するが、100Mbps通信のインタフェースは有しない。したがって、両者のインタフェース速度の差異を吸収するためのデータレート変換回路を伝送装置に設ける必要がある。図4の例では、イーサネットのデータレート変換を、SGMII(Serial Gigabit Media Independent Interface)に対して、10BASE−Tと100BASE−TXをマッピングする規格に基づいて実現する。
図4では、左側がクライアントインタフェースであり、右側がバックワードボード(Backward board)側を示している。バックワードボードは、背面配線盤(Back wired board)とも呼ばれる。各部位の動作は以下のとおりである。
SFP(Small Form factor Pluggable module)は、光電気変換および電気光変換を実行する。データレート変換回路は、10BASE−Tと100BASE−TX間の速度変換と、SGMII(またはGMII)へのマッピング処理を実行する。PMA/PCS部は、SGMII(またはGMII)とのインタフェース処理を実行する。具体的には、PMA(Physical Medium Attachment)部でデータをシリアル化し、PCS(Phycical Coding Sublayer)部でデータを符号化する。FiFoメモリは、10Mbpsと100Mbps間のデータ変換であり、言い換えれば速度変換を実行するデータ格納メモリである。
MAC処理部は、クライアント側から入力されたMACフレームを終端し、バックワードボードを介して、装置内の各ユニット宛にパケットを送出する。このパケットはMACフレームやSONETフレーム等でもよく、通信の対向装置に応じた種々の態様のフレームであってよい。またMAC処理部は、装置内の各ユニットから転送されたクライアント装置宛のパケットをMACフレームにマッピングし、クライアント側へ送出する。現在の傾向として、汎用デバイスで処理する規格は100BASE−TXや1000BASE−Tであり、汎用デバイスは10BASE−Tの終端回路を持たないことがある。
図5は、ポーズフレームを使用した送信停止要求時の動作を模式的に示す。汎用デバイスのMAC処理部は、クライアント装置から送信されたポーズフレームを検出すると、そのポーズフレームで指定された中断時間の間、クライアント装置へのMACフレーム送出を抑制する。例えば、ポーズフレームに設定された送信元アドレス(すなわちクライアント装置のMACアドレス)を記憶し、その送信元アドレスを宛先アドレスとするMACフレームの送出を抑制する。なお、SGMIIレイヤのインタフェースでは、図1に示した64オクテットのポーズフレームの先頭に、プリアンブル/スタートフレームデリミタの8バイトが追加されたフォーマットになる。
図4で示したように、クライアントインタフェースと汎用デバイスとの間でインタフェースレートが異なる。したがって、クライアント装置から送信されたポーズフレームのクオンタ値を変換しない場合、図2で示したように、伝送装置において実際にフレーム送信を停止する時間は、クライアント装置が要求した時間の10分の1になってしまう。これに対処するため、クライアント装置が要求したクオンタ値を10倍する場合、ポーズフレームのフォーマットの制限により10倍したクオンタ値を転送できないことがある。
そこで実施の形態の伝送装置(後述のデータレート変換部16)は、クライアント装置から受信した1つのポーズフレームのクオンタ値を10倍する。10倍したクオンタ値が、ポーズフレームに設定可能なクオンタ値の上限を超える場合、10倍したクオンタ値の一部をそれぞれ割り当てた複数個のポーズフレームを生成する。そして、複数個のポーズフレームを汎用デバイスへ送信する。
この構成によると、伝送装置に組み込む汎用デバイス(例えば後述のフレーム処理部18)が10BASE−Tの適用を外しても、10BASE−Tでインタフェースされるポーズフレームが指定する中断時間分の送信停止を実現できる。言い換えれば、低通信速度のクライアント装置が要求した中断時間と、高通信速度の伝送装置が実際にパケット送信を停止する時間を整合させることができる。また、伝送装置の開発者は汎用デバイスそのものを改変する必要がないため、信頼性の維持、コスト低減、短納期化等の汎用デバイス利用のメリットを享受できる。また、クオンタ値の上限値を送信クオンタ値の基準とするため、ポーズフレームの個数を低減しやすく、効率的な送信停止処理を実現しやすい。
ところで、クライアント装置から受信した1つのポーズフレームから複数個のポーズフレームを生成し、複数個のポーズフレームを汎用デバイスへ送信する場合、以下の問題が生じうる。すなわち、複数個のポーズフレームの少なくとも一部を汎用デバイスへ送信するタイミングと、クライアント装置からポーズフレーム受信後に受信した他のフレームを汎用デバイスへ送信するタイミングが競合することが考えられる。競合する場合、ポーズフレームを優先的に送信できるとは限らない。ポーズフレームの送信が途切れると、言い換えれば、先に送信したポーズフレームにより送信を停止させている間に、次のポーズフレームを送信できなければ、汎用デバイスの送信停止状態が解除されてしまう。したがって、ポーズフレームによる送信停止要求が途切れない仕組みが必要になる。
そこで実施の形態の伝送装置(後述のデータレート変換部16)は、複数個のポーズフレームを汎用デバイスへ送信する場合に、先のポーズフレームによってフレーム送信を停止させている間に次のポーズフレームの送信を完了する。そのために、先のポーズフレームを送信後、先のポーズフレームが指定する中断時間が経過する前の所定時点から、次のポーズフレームの送信処理を開始する。言い換えれば、先のポーズフレームが指定する中断時間が経過する前の所定時点から、中断時間が経過するまでの期間(以下「ガード期間」とも呼ぶ。)内に次のポーズフレームを送信する。後述するように実施の形態のガード時間は、200クオンタ値時間であり、1024usである。
この構成によると、ガード時間を設け、生成した複数個のポーズフレームを途切れることなく送信する。これにより、本来、送信停止状態を維持すべき時間内に、送信停止状態が解除されてしまうことを防止し、クライアント装置が要求した時間分の送信停止を実現できる。
なお、ガード時間の長さは、装置内で処理しうる最大サイズのフレームを送信処理中である場合に、その終了を待った上で次のポーズフレームの送信を完了するまでの所要時間以上に定められる。言い換えれば、最大サイズのフレームの送信処理の開始から終了までに要する時間と、64オクテットのポーズフレームの送信処理の開始から終了までに要する時間の合計値以上に定められる。フレームの最大サイズは、通常のMACフレームでは1500オクテット、ジャンボフレームでは9600オクテットである。なお、ガード時間の値は、固定値であってもよく外部の管理端末から変更可能であってもよい。また、伝送装置開発者の知見や伝送装置を使用した実験、伝送装置の運用形態等により適切な値が決定されてよい。
ただし、汎用デバイスのMAC処理部は、先のポーズフレームの受信によるフレーム送信停止状態において次のポーズフレームを受信すると、次のポーズフレームが指定する中断時間値にしたがったフレーム送信停止状態となる。したがって、先のポーズフレームが指定する中断時間値のうち、次のポーズフレーム送信時の残り時間(以下「停止残時間」とも呼ぶ。)は、MAC処理部のフレーム送信停止時間に反映されない。
そこで実施の形態の伝送装置(後述のデータレート変換部16)は、その停止残時間を、先のポーズフレーム以降に送信するポーズフレームに反映させる。すなわち、先のポーズフレームで指定した中断時間値のうち、実際にはMAC処理部のフレーム送信停止に効いていない時間の分、以降のポーズフレームの中断時間値を増加させる。この構成によると、クライアント装置が要求した時間分の送信停止を一層確実に実現できる。
次に、実施の形態におけるポーズフレーム変換の原理を説明する。実施の形態では、クオンタ値の上限値を基準として送信処理を実行する。既に述べたようにクオンタ値の上限値は「65535」(16進表記で「0xFFFF」)である。処理フローは以下のようになる。
(1)クライアント装置から受信したポーズフレームのクオンタ値(以下「受信クオンタ値」とも呼ぶ。)を10倍し、未送信クオンタ値として保持する。
(2)一定周期で、クオンタ値の上限値を指定したポーズフレーム、または、未送信クオンタ値が上限値以下であれば未送信クオンタ値を指定したポーズフレームをMAC処理部へ送信する。ただし、クライアント装置からポーズフレーム受信後に受信された他のフレームを処理中は、ポーズフレームを送信できないため、ガード時間内でポーズフレームが送信可能と判断された任意のタイミングでポーズフレームを送信する。
(3)MAC処理部へ送信したクオンタ値(以下「送信クオンタ値」と呼ぶ。)を未送信クオンタ値から減算する。
(4)上記(2)(3)を繰り返し、未送信クオンタ値が0になった場合にポーズフレームの送信処理を終了する。
図6から図8は、実施の形態のポーズフレーム変換の原理を示す。図6で示すように、受信クオンタ値が「1000」の場合、10倍の「10000」は、クオンタ値の上限値以下である。そのため、クオンタ値「10000」を指定した1つのポーズフレームをMAC処理部へ送信する。
図7で示すように、受信クオンタ値が「6554」の場合、10倍の「65540」はクオンタ値の上限値を超過する。この場合、第1フレームによる送信クオンタ値を「65535」とし、残りのクオンタ値を第2フレームで送信する。第2フレームの送信タイミングは第1フレームの送信クオンタ値に対するガード時間内であり、第1フレームの送信クオンタ値のうち第2送信フレーム送信時の残り時間が停止残時間として識別される。第2フレームの送信クオンタ値は、(受信クオンタ値×10ー第1フレームの送信クオンタ値)である「5」と、停止残時間との合計値になる。
図8で示すように、受信クオンタ値が「20000」の場合、ポーズフレームを4回送信する。最後の第4フレームの送信クオンタ値は、(受信クオンタ値×10ー第1から第3フレームの送信クオンタ値の合計)である「3395」と、3つの停止残時間の合計との合算値となる。
上記のポーズフレーム変換を具現化した実施の形態の伝送装置を説明する。図9は、実施の形態の伝送装置の構成を示す。伝送装置10は、例えばレイヤ2スイッチ、マルチレイヤの通信装置等であってもよい。伝送装置10は、インタフェースユニット、スイッチユニット、監視制御ユニットを含む。インタフェースユニット12は、インタフェースカードやインタフェース盤とも呼ばれ、クライアントインタフェース部14、データレート変換部16、フレーム処理部18を含む。
なお図9は、伝送装置10の機能構成を示すブロック図でもある。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置、電子回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現される。ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。図10、図11についても同様である。
クライアントインタフェース部14は図4のSFPに対応し、データレート変換部16は図4のデータレート変換回路に対応し、フレーム処理部18は図4の汎用デバイスに対応する。フレーム処理部18は、受信したフレームにもとづいて各種の通信処理、データ処理を実行する。フレーム処理部18のMAC処理部は、送信元アドレスとしてクライアント装置のMACアドレスが指定されたポーズフレームを受信すると、そのポーズフレームのクオンタ値が示す時間、クライアント装置に対するフレーム送信を抑制する。以下、図4で説明済の内容は適宜省略する。
クライアント装置は、フレーム処理部18が対応する通信速度(100Mbps)に未対応で、より低速のインタフェース(10Mbps)のみを有する通信装置である。例えば、レイヤ2スイッチ等の伝送装置であってもよく、PC等の情報端末であってもよい。クライアント装置は、伝送装置10を介して他の端末やサーバと通信する。
データレート変換部16は、クライアントインタフェース部14とフレーム処理部18の間でMACフレームを中継し、その際に、クライアントインタフェース部14とフレーム処理部18の通信速度差を埋める速度変換処理を実行する。データレート変換部16は、PMA/PCS部20、FiFoメモリ22、FiFoメモリ24、ポーズフレーム変換部26、PMA/PCS部28を含む。
PMA/PCS部20とPMA/PCS部28は、図4に示したPMA/PCS部に対応し、SGMIIに対するインタフェース処理を実行する。FiFoメモリ22とFiFoメモリ24は、図4に示したFiFoメモリに対応し、公知の速度変換処理を実行する。
ポーズフレーム変換部26は、ポーズフレーム変換の原理で示したように、クライアント装置から1つのポーズフレームが受信された場合に、その1つのポーズフレームから1つ以上のポーズフレームを生成し、フレーム処理部18へ出力する。生成するポーズフレームの個数は、以下の要因で決定される。
(1)クライアント装置とフレーム処理部18のそれぞれが対応する通信速度の差異
(2)受信されたポーズフレームで指定されたクオンタ値(中断時間値)
受信された1つのポーズフレームから生成した複数のポーズフレームに、第1ポーズフレームと第2ポーズフレームが含まれることとする。このときポーズフレーム変換部26は、第1ポーズフレームをフレーム処理部へ出力後、第1ポーズフレームで指定した中断時間が経過する前のガード期間内に、第2ポーズフレームをフレーム処理部へ出力する。ポーズフレーム変換部26は、第1ポーズフレームで指定した中断時間のうち第2ポーズフレーム送信時の残り時間を、第1ポーズフレーム以降に出力する少なくとも1つのポーズフレームで指定する中断時間に反映させる。
図10は、図9のポーズフレーム変換部26の詳細な構成を示す。ポーズフレーム変換部26は、ポーズフレーム検出部30、クオンタ値変換部32、ポーズフレーム再生成部34、フレーム送信部36を含む。
ポーズフレーム検出部30は、FiFoメモリ22で読み出されたクライアント装置からの受信フレームを取得し、受信フレームの中からポーズフレームを識別する。例えば、図1の宛先アドレスおよび操作コードの値がポーズフレームを示す所定値か否かを判定することによりポーズフレームを識別してもよい。
ポーズフレーム検出部30は、ポーズフレームに設定されたクオンタ値と、予め定められたポーズフレーム識別子を、それぞれ受信クオンタ値、受信トリガとしてクオンタ値変換部32へ出力する。またポーズフレーム検出部30は、ポーズフレームの再生成のために必要な受信ポーズフレームの少なくとも一部のデータを受信ヘッダ情報としてポーズフレーム再生成部34へ出力する。受信ヘッダ情報は、ポーズフレーム全体でもよく、MACヘッダ部分(例えば16オクテット目の操作コードまで)だけでもよい。
クオンタ値変換部32は、受信クオンタ値の変換処理を実行する。そして、変換後の送信クオンタ値と、ポーズフレームの生成トリガ(ポーズフレーム再生成指示子)をポーズフレーム再生成部34へ出力する。クオンタ値変換部32は、5.12us周期のマスタタイミングパルスを基準タイミングとして動作する。実施の形態では、FiFoメモリ22における不図示の読出し制御部がマスタタイミングを生成する。マスタタイミングは、送信側の対向デバイスとインタフェースする100BASE−TX動作の基準となるタイミングである。また、フレーム処理部18とのインタフェースにおける基準となるタイミングとも言える。また、5.12usは、実施の形態における100BASE−TXインタフェース時の1クオンタの基準時刻である。
ポーズフレーム再生成部34は、クオンタ値変換部32から生成トリガを受信したタイミングで、クオンタ値変換部32から受信した送信クオンタ値と、ポーズフレーム検出部30から受信した受信ヘッダ情報に基づきポーズフレームを再生成する。再生成するポーズフレームには、クオンタ値変換部32から受信した送信クオンタ値を設定する。またポーズフレーム再生成部34は、FCSの再計算を実行する。
フレーム送信部36は、FiFoメモリ22から読み出されたポーズフレームと、ポーズフレーム再生成部34から出力されたポーズフレームの待ち合せ処理を実行し、後者のポーズフレームを送信フレームとしてPMA/PCS部28へ出力する。また、FiFoメモリ22から読み出されたポーズフレーム以外のMACフレームをそのままPMA/PCS部28へ出力する。フレーム送信部36が送信したフレームは、PMA/PCS部28を介してフレーム処理部18へ届く。
フレーム送信部36は、FiFo読出し状態にもとづいて受信フレームの送信状態を監視する。クオンタ値変換部32から、ポーズフレームの挿入要求(ポーズ挿入要求)を受け付けた場合、ポーズフレームの送信が可能になったことを検出すると、ポーズ挿入指示パルス(アクノリッジ信号)をクオンタ値変換部32へ送信する。
図11は、図10のクオンタ値変換部32の詳細な構成を示す。クオンタ値変換部32は、受信クオンタ値変換部40、未送信クオンタ値算出部42、送信フレームカウンタ44、未送信クオンタ値比較部46、基準カウンタ48、カウンタ値比較部50、ポーズ挿入要求生成部52、ポーズ挿入指示生成部54、加算器56、加算結果比較部58、セレクタ60を含む。
受信クオンタ値変換部40は、受信クオンタ値を10倍する。未送信クオンタ値算出部42は、10倍された受信クオンタ値を未送信クオンタ値の初期値として保持する。後述するように、未送信クオンタ値算出部42は、送信クオンタ値が出力されると、その送信クオンタ値にもとづいて未送信クオンタ値を更新する。未送信クオンタ値は、送信SOP(Start Of Packet)が‘H’のタイミングで保持される。
送信フレームカウンタ44には、5.12us周期のマスタタイミングパルスが入力される。送信フレームカウンタ44は、受信トリガの入力を起点にして、マスタタイミングパルスが‘H’のタイミング(すなわち5.12us周期)で64オクテット分カウントする。64オクテットは、1つのポーズフレームの長さであり、ポーズフレームの先頭位置を示すパルスが送信SOPとなる。
未送信クオンタ値比較部46は、未送信クオンタ値算出部42が出力した未送信クオンタ値が0より大きいか否かを判定し、0より大きい場合に、次のポーズフレームの送信指示を送信フレームカウンタ44へ入力する。送信フレームカウンタ44は、ポーズフレーム送信指示を未送信クオンタ値比較部46から受け付けると、基準カウンタ48に対してダウンカウントを開始するよう指示する。また、未送信クオンタ値算出部42に対して未送信クオンタ値を加算器56へ出力するよう指示する。
基準カウンタ48は、ガード時間を管理するための基準カウンタ値を保持する。基準カウンタ48は、送信クオンタ値を基準カウンタ値の初期値とし、5.12us周期のマスタタイミングで基準カウンタ値を1つずつダウンカウント(デクリメント)する。実施の形態ではダウンカウンタを適用するが、送信クオンタ値までインクリメントしていくアップカウンタとして構成してもよい。
カウンタ値比較部50は、基準カウンタ48から出力された基準カウンタ値を監視する。基準カウンタ値が予め設定されたガード時間になった場合、カウンタ値比較部50は、ポーズフレームを生成可能なガード時間に突入したと判定し、ポーズ挿入要求生成部52にポーズ挿入要求の出力を指示する。実施の形態におけるガード時間は200クオンタ値である。基準カウンタにおける200カウント分と言え、マスタタイミングパルス200個分とも言える。カウンタ値比較部50は、基準カウンタ値が「200」になったことを検出すると、ポーズ挿入要求生成部52に対して‘H’を出力する。
なお、ガード時間を長く設定するほど、フレーム処理部18における送信停止状態が、要求時間より前に解除されてしまうリスクを低減できる一方、ポーズフレームの送信効率は低下する。したがって、リスクと効率を考量した値が設定されることが望ましい。ガード時間が200クオンタ値とは、ガード時間が1024usであると言える。100Mbps環境では、このガード時間内に約12500バイトの転送が可能である。したがって、ガード時間突入時にジャンボフレームを送信処理中であっても、ガード時間が終了するまで、言い換えれば、先のポーズフレームによる送信停止状態が解除されるまでには、次のポーズフレームの送信を終了することができる。
ポーズ挿入要求生成部52は、カウンタ値比較部50から‘H’が入力された場合に、ポーズフレームの挿入を要求するポーズ挿入要求をフレーム送信部36へ出力する。既に述べたように、フレーム送信部36は、ポーズ挿入要求を受け付け、ポーズフレームを送信可能な状態であると判定すると、ポーズ挿入指示パルスを返却する。ポーズ挿入要求生成部52は、ポーズ挿入指示パルスを受け付けるとポーズ挿入要求の出力を終了する。
基準カウンタ48は、ポーズ挿入指示パルスを受け付けると基準カウンタ値のダウンカウントを停止して、そのときの基準カウント値を加算器56と未送信クオンタ値算出部42へ出力する。加算器56は、未送信クオンタ値算出部42から出力された未送信クオンタ値に、基準カウンタ48から出力された基準カウント値を加算する。なお、1つめのポーズフレームの送信時、言い換えれば、1回目の送信クオンタ値の出力時は、基準カウンタ48はダウンカウント処理を未開始であり、基準カウンタ値は入力されない。
加算結果比較部58は、その加算結果がポーズフレームに設定可能なクオンタ値の上限値(65535)より大きいか否かを判定する。セレクタ60は、加算結果が655535より大きければ、上限値である65535を送信クオンタ値としてポーズフレーム再生成部34へ出力する。加算結果が65535以下であれば、加算結果をポーズフレーム再生成部34へ出力する。セレクタ60は、マルチプレクサとも言える。
送信クオンタ値は、未送信クオンタ値算出部42と基準カウンタ48へ入力される。未送信クオンタ値算出部42は、それまでの未送信クオンタ値に対して、送信クオンタ値を減算するとともに、基準カウンタ48から出力された基準カウンタ値を加算する。これにより、送信済のクオンタ値のうちフレーム処理部18の送信停止に反映されなかったクオンタ値を未送信クオンタ値に戻す。この結果、送信済のクオンタ値のうちフレーム処理部18の送信停止に反映されなかったクオンタ値を、後続のポーズフレームのクオンタ値へ反映させることができる。基準カウンタ48は、それまでの基準カウンタ値を送信クオンタ値に置き換え、その送信クオンタ値を起点にダウンカウントを開始する。
ポーズ挿入指示生成部54は、ポーズ挿入指示パルスを受け付けると、予め定められたポーズフレームの生成トリガをポーズフレーム再生成部34へ出力する。このように、クオンタ値変換部32は、1つの受信トリガおよび受信クオンタ値の入力を受け付けると、その受信クオンタ値を10倍した未送信クオンタ値が0になるまで、送信クオンタ値を1回以上出力し、生成トリガも1回以上出力する。その結果、ポーズフレーム再生成部34は、1つ以上のポーズフレームを生成し、フレーム送信部36は1つ以上のポーズフレームをフレーム処理部18へ送信する。
図12は、ガード時間とポーズフレームの出力タイミングの関係を示す。ガード時間の設定値が200の場合、基準カウンタ48がダウンカウントする基準カウンタ値が200〜0の間に、他のフレームの送信状況に応じて送信可能になったタイミングでポーズフレームを送信する。
図13は、ポーズ挿入要求とポーズ挿入指示パルスの関係を示す。同図は、ガード時間の設定値が200かつ基準カウンタ値が100のときに、ポーズフレームの挿入が可能となった状況を示している。同図で示すように、基準カウンタ値が200になった時点で、ポーズ挿入要求が‘H’にアサートされる。ここでは、フレーム送信部36がポーズフレーム以外のフレームを送信処理中であるため、ポーズフレームの送信待ち状態となる。
フレーム送信部36においてポーズフレームの送信が可能な状態になると、ポーズ挿入指示パルスがアサートされ、ポーズフレームの送信処理を開始する。ポーズ挿入指示パルスがアサートされたとき、その時点での基準カウンタ値100が、フルカウントの余り分、すなわち送信クオンタ値のうち送信停止に効いていないクオンタ値を示すことになる。したがって、その余り分を未送信クオンタ値に足し、次のポーズフレーム送信時に参照される未送信クオンタ値を設定する。また、ポーズ挿入要求は、ポーズ挿入指示パルスを受信した時点で解除される。
以上の構成による動作を以下説明する。
クライアント装置は、10Mbps通信のインタフェースを有するが、100Mbps通信には未対応である。また汎用デバイスにより構築された伝送装置10のフレーム処理部18は、100Mbps通信のインタフェースを有するが、10Mbps通信には未対応である。クライアント装置と伝送装置10は相互にMACフレームを送受し、伝送装置10のデータレート変換部16は速度変換処理を実行する。
クライアント装置は、自装置のメモリのフル状態を検出すると、所定のクオンタ値を指定したポーズフレームを伝送装置10へ送信する。データレート変換部16のポーズフレーム変換部26は、クライアント装置から送信されたポーズフレームを検出すると、ポーズフレームのクオンタ値に応じた個数のポーズフレームを生成する。フレーム処理部18は、ポーズフレーム変換部26から出力された1つ以上のポーズフレームそれぞれのクオンタ値に応じた時間、クライアント装置宛のMACフレームの送信を停止する。
図14は、ポーズフレーム変換の動作を模式的に示す。同図は、受信クオンタ値が6554、ガード時間設定値が200の例を示している。最初に第1ポーズフレーム(送信クオンタ値=65535)送信後、基準カウンタを、初期値65535から、1クオンタの基準時間である5.12us毎にダウンカウントしていく。基準カウンタ値がフルカウントの前の200になると、第2ポーズフレームを送信する。基準カウンタ値が200のときに第2ポーズフレームを送信するため、停止残時間は200となる。したがって、第2ポーズフレームの送信クオンタ値には、未送信クオンタ値である5と、停止残時間200を合計した205を設定する。第2ポーズフレームの送信により未送信クオンタ値が0になると、ポーズフレーム変換処理を終了する。
図15も、ポーズフレーム変換の動作を模式的に示す。同図は、受信クオンタ値が20000、ガード時間設定値が200の例を示している。この例では、第1フレームから第3フレームの送信クオンタ値には、クオンタ値の上限値である65535を設定する。第1フレーム送信時は基準カウンタが未動作であるため、第1フレーム送信後の未送信クオンタ値は134465(=200000−65535)となる。第2フレームは基準カウンタ値が198のとき送信されているため、第2フレーム送信後の未送信クオンタ値は69128(=134465−65535+198)となる。
また、第3フレームは基準カウンタ値が100のときに送信されているため、第3フレーム送信後の未送信クオンタ値は3693(=69128−65535+100)となる。また、第4フレームは基準カウンタ値が200のときに送信されているため、第4フレームの送信クオンタ値には3893(=3693+200)を設定する。第4ポーズフレームの送信により未送信クオンタ値が0になると、ポーズフレーム変換処理を終了する。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せによりいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記実施の形態では、ポーズフレームに設定可能なクオンタ値の上限値を基準として送信クオンタ値を決定した。変形例として、クライアント装置が指定したクオンタ値を基準として送信クオンタ値を決定してもよい。本変形例の構成でも実施の形態と同様の効果を奏する。本変形例における処理フローは以下のようになる。
(1)受信クオンタ値を送信クオンタ値とする。
(2)上記の送信クオンタ値を設定したポーズフレームを、クライアント装置と伝送装置内の汎用デバイスの速度差に応じた回数送信する。クライアント装置は10Mbpsの低速通信のみに対応し、汎用デバイスは100Mbps通信に対応する一方、10Mbps通信に未対応である場合は、ポーズフレームを10回送信する。
(3)停止残時間を補填するための調整用のポーズフレームを1回送信する。
以下の図16、図17の説明においても、クライアント装置は10Mbpsの低速通信のみに対応し、汎用デバイスは100Mbps通信に対応する一方、10Mbps通信に未対応であることとする。
図16は、変形例におけるポーズフレーム変換の原理を示す。図16で示すように、1回目から10回目までに送信するポーズフレームの送信クオンタ値には、受信クオンタ値である20000を設定する。11回目に送信するポーズフレームの送信クオンタ値には、10個の停止残時間の合計値を設定する。
本変形例のポーズフレーム変換を具現化した伝送装置の構成は、図9および図10と同様である。ただし、ポーズフレーム変換部26のクオンタ値変換部32は、未送信クオンタ値を保持する必要はない。その代わりにクオンタ値変換部32は、ポーズフレームの送信回数、言い換えれば、ポーズフレーム再生成部34への送信クオンタ値出力回数を記憶する。そして、クライアント装置とフレーム処理部18(汎用デバイス)との速度比率に応じた回数ポーズフレームを送信する。図16のように速度比率が1:10であれば、受信クオンタ値をそのまま設定したポーズフレームを10回送信する。すなわち、受信クオンタ値を示す送信クオンタ値をポーズフレーム再生成部34へ10回出力する。
ガード時間の考え方は実施の形態と同様である。クオンタ値変換部32は、2回目以降のポーズフレーム送信時に生じた停止残時間を記憶していく。そして最終ポーズフレームの送信クオンタ値に、停止残時間の合計値を設定する。図16の例の場合、11回目にポーズフレーム再生成部34へ出力する送信クオンタ値を停止残時間の合計値とする。
図17は、変形例におけるポーズフレーム変換の動作を模式的に示す。同図は、受信クオンタ値が20000、ガード設定値が200の例を示している。1回目から10回目までのポーズフレームには、受信クオンタ値と同じ20000を設定する。11回目の最終ポーズフレームには、2回目以降のポーズフレーム送信時に生じた停止残時間の合計値である1198を設定する。
上記実施の形態と変形例では、クライアント装置は10Mbpsの低速通信にのみ対応し、汎用デバイスは100Mbps通信に対応する一方、10Mbps通信に未対応の例を示した。しかし、上記実施の形態と変形例に記載の技術思想はこの例に制約されない。すなわち、相対的に低い通信速度に対応するクライアント装置から送信されたポーズフレームを、相対的に高い通信速度に対応するフレーム処理部(汎用デバイス)へ中継する場合に広く適用することができる。
例えば、クライアント装置は100Mbps通信に対応するが1Gbps通信には未対応であり、フレーム処理部は1Gbps通信に対応するが100Mbps通信に未対応の場合にも適用できる。この場合、上記実施の形態や変形例の構成と同様に、受信クオンタ値を10倍した値を、複数個のポーズフレームによりフレーム処理部へ転送してもよい。また、クライアント装置は10Mbps通信のみに対応し、伝送装置は1Gbps通信にのみ対応する場合にも適用できる。この場合、受信クオンタ値を100倍した値を、複数個のポーズフレームによりフレーム処理部へ転送してもよい。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10 伝送装置、 14 クライアントインタフェース部、 16 データレート変換部、 18 フレーム処理部、 26 ポーズフレーム変換部、 30 ポーズフレーム検出部、 32 クオンタ値変換部、 34 ポーズフレーム再生成部、 36 フレーム送信部。

Claims (4)

  1. 相対的に低い通信速度に対応するクライアント装置と接続されたインタフェース部と、
    相対的に高い通信速度に対応し、前記クライアント装置から送信されたフレームを処理するフレーム処理部と、
    前記インタフェース部と前記フレーム処理部の間でフレームを中継する中継部と、
    を備え、
    前記インタフェース部は、前記クライアント装置から送信されたポーズフレームを受信し、
    前記中継部は、前記インタフェース部において受信された1つのポーズフレームで指定された中断時間に応じて複数のポーズフレームを生成し、生成した複数のポーズフレームを前記フレーム処理部へ送信し、
    前記フレーム処理部は、前記中継部から送信された複数のポーズフレームに応じて前記クライアント装置に対するフレーム送信を抑制することを特徴とする伝送装置。
  2. 前記中継部は、前記受信された1つのポーズフレームにもとづいて生成した第1のポーズフレームを前記フレーム処理部へ送信後、第1のポーズフレームで指定した中断時間が経過する前の所定時点から、前記受信された1つのポーズフレームにもとづいて生成した第2のポーズフレームを前記フレーム処理部へ送信する処理を開始することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記中継部は、前記第1のポーズフレームで指定した中断時間のうち前記第2のポーズフレーム送信時の残り時間を、前記受信された1つのポーズフレームから生成する複数のポーズフレームの少なくとも1つの中断時間に反映させることを特徴とする請求項2に記載の伝送装置。
  4. 相対的に低い通信速度に対応するクライアント装置から送信されたポーズフレームを取得するステップと、
    前記クライアント装置から送信された1つのポーズフレームで指定された中断時間に応じて複数のポーズフレームを生成するステップと、
    相対的に高い通信速度に対応し、前記クライアント装置から送信されたフレームを処理するフレーム処理部へ前記複数のポーズフレームを送信することにより、前記フレーム処理部に、前記複数のポーズフレームに応じて前記クライアント装置に対するフレーム送信を抑制させるステップと、
    を変換装置が実行することを特徴とするポーズフレーム変換方法。
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