JP2009159034A - 光通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の子局装置2が、帯域割当要求を定期的に発行して、その帯域割当要求を上り光信号に含めて親局装置2に送信し、その後、所定時間Tを経過しても、親局装置1から帯域割当情報を含む下り光信号を受信することができなければ、上り光信号の送信を停止する。
【選択図】図1
Description
この場合、親局装置から子局装置には光信号を送信することができるが、子局装置から親局装置には光信号を通信することができなくなり、1台の子局装置の異常が親局装置の配下にある子局装置の全体に影響を及ぼすことになる。
即ち、親局装置は、光ネットワークに接続されている複数の子局装置を1台ずつ指定して、光信号の発光をオフするコマンドを含む光信号を複数の子局装置に順次送信する。
子局装置は、親局装置から当該コマンドを含む光信号を受信すると、光信号の発光を停止する。
親局装置は、子局装置が光信号の発光を停止することで、今まで継続して受信していた光信号が消滅すれば、当該子局装置が異常状態の子局装置であると特定する(例えば、特許文献1を参照)。
図1はこの発明の実施の形態1による光通信システムを示す構成図であり、図において、親局装置1は光ネットワークである光ファイバー4を介して複数の子局装置2と接続されている。
スターカプラ3は複数の子局装置2を親局装置1に接続するために、光ファイバー4を分岐する機器である。
制御装置5は親局装置1の配下にあるネットワークを監視するために、例えば保守フレームの発行を親局装置1に指示する装置である。
親局O/E部12は親局通信部11が子局装置2から送信された上り光信号を受信すると、その上り光信号を電気信号に変換し、その電気信号である上りフレーム信号を親局制御部15に出力する光電変換機器である。
親局E/O部13は親局制御部15から下りフレーム信号である電気信号を受けると、その電気信号を下り光信号に変換し、その下り光信号を親局通信部11に出力する電光変換機器である。
なお、親局通信部11、親局O/E部12、親局E/O部13、監視・保守フレーム発生部14及び親局制御部15から帯域割当手段が構成されている。
子局制御部22は親局装置1と子局装置2間の監視制御信号である保守フレームの終端や子局装置2の制御などを行う。
帯域割当要求部23は帯域割当要求を含む保守フレームを定期的に発行する処理を実施する。なお、帯域割当要求部23は帯域割当要求手段を構成している。
子局E/O部25は信号多重部24から上りフレーム信号である電気信号を受けると、その電気信号を上り光信号に変換し、その上り光信号を子局通信部21に出力する電光変換機器である。
なお、子局通信部21、信号多重部24及び子局E/O部25から上り光信号送信手段が構成されている。
なお、子局通信部21及び子局O/E部26から下り光信号受信手段が構成されている。
帯域割当情報抽出部28は信号分離部27より出力された保守フレームから帯域割当情報を抽出する処理を実施する。
発光状態モニタ部30は発光制御生成部29から出力されたバースト信号制御タイミングで、子局E/O部25が電気信号を上り光信号に変換すると、そのときの子局E/O部25の発光状態を観測し、その観測結果(例えば、電流値などの電気的、光的に測定できるもの)を通信異常検出部31に出力する処理を実施する。
発光抑止制御部32は通信異常検出部31により子局E/O部25の異常が認定された場合、上り光信号の出力停止を子局E/O部25に指示する処理を実施する。
なお、信号分離部27、帯域割当情報抽出部28、通信異常検出部31及び発光抑止制御部32から光信号送信制御手段が構成されている。
図において、100は下りフレーム信号の全体を示している。
第1の下りユーザフレーム101は子局装置2に伝達するデータなどを格納する1番目のユーザフレーム、第2の下りユーザフレーム102は子局装置2に伝達するデータなどを格納する2番目のユーザフレーム、第3の下りユーザフレーム103は子局装置2に伝達するデータなどを格納する3番目のユーザフレームである。
アイドル信号104はフレーム間に挿入される信号であって、PONシステムで規定されるバイト以上のビット数を有している。
保守フレーム105は帯域割当情報106などを格納するフレームである。
図において、200は上りフレーム信号の全体を示している。
オーバヘッド201は各フレームの先頭に配置されるPON用の信号である。
上りユーザフレーム領域(#n)202は#nの子局装置2(#n=1,2,・・・,m)が自由に上りデータや帯域割当要求等を挿入することが可能なユーザIPパケット領域である。
上りユーザフレーム領域(#i)203は#iの子局装置2(#i=1,2,・・・,m、#i≠#n)が自由に上りデータや帯域割当要求等を挿入することが可能なユーザIPパケット領域である。
上りユーザフレーム領域(#j)204は#jの子局装置2(#j=1,2,・・・,m、#j≠#n≠#i)が自由に上りデータや帯域割当要求等を挿入することが可能なユーザIPパケット領域である。
子局装置2の帯域割当要求部23は、自局に対する帯域の割当を要求する際、帯域割当要求を含む保守フレームを発行する。
なお、帯域割当要求を含む保守フレームを発行する時間間隔は特に問わないが、子局装置2の異常を出来る限り早く検出する必要がある場合には、親局装置1の負荷が大きくならない範囲で、帯域割当要求を含む保守フレームを発行する時間間隔が短くなる。
例えば、自局が使用可能な帯域として、親局装置1から上りユーザフレーム領域(#n)202の一部の領域が割り当てられている場合、その一部の領域に、帯域割当要求を含む保守フレームを多重する(図3を参照)。
子局装置2の子局通信部21は、子局E/O部25から上り光信号を受けると、光ファイバー4を介して、その上り光信号を親局装置1に送信する。
親局装置1の親局O/E部12は、親局通信部11から上り光信号を受けると、その上り光信号を電気信号に変換し、その電気信号である上りフレーム信号を親局制御部15に出力する。
親局装置1の親局制御部15は、親局O/E部12から上りフレーム信号を受けると、その上りフレーム信号から帯域割当要求などを含む保守フレームを分離して、保守フレーム分離後の上りフレーム信号を出力する(例えば、図示していない親局装置1の復調回路等に出力する)。
また、帯域割当要求などを含む保守フレームを監視・保守フレーム発生部14に出力する。
親局装置1の親局制御部15は、監視・保守フレーム発生部14から帯域割当情報の挿入指示を受けると、子局装置2に対する帯域割当量を示す帯域割当情報106を下りフレーム信号の保守フレーム105に挿入する(図2を参照)。
親局装置1の親局通信部11は、親局E/O部13から下り光信号を受けると、光ファイバー4を介して、その下り光信号を子局装置2に送信する。
子局装置2の子局O/E部26は、子局通信部21から下り光信号を受けると、その下り光信号を電気信号に変換し、その電気信号である下りフレーム信号を子局制御部22の信号分離部27に出力する。
また、帯域割当情報106などを含む保守フレーム105を帯域割当情報抽出部28に出力する。
子局装置2の帯域割当情報抽出部28は、信号分離部27から保守フレーム105を受けると、その保守フレーム105から帯域割当情報106を抽出し、その帯域割当情報106を発光制御生成部29及び通信異常検出部31に出力する。
子局装置2の発光状態モニタ部30は、発光制御生成部29から出力されたバースト信号制御タイミングで、子局E/O部25が電気信号を上り光信号に変換すると、そのときの子局E/O部25の発光状態を観測して、その観測結果を通信異常検出部31に出力する。
また、通信異常検出部31は、子局通信部21から帯域割当要求を含む上り光信号が親局装置1に送信されたのち、所定時間Tを経過しても、帯域割当情報抽出部28により帯域割当情報が抽出されない場合、子局E/O部25の異常を認定する。
ここで、所定時間Tは、親局装置1に接続されている子局装置2の台数が多くなるほど長くなる。
例えば、親局装置1に接続されている子局装置2の台数がN台であれば、時間間隔Tは、下記のように設定される。
T=N×S
ただし、Sは例えば全ての子局装置2が正常であるとき、ある子局装置2が帯域割当要求を含む上りフレーム信号を親局装置1に送信して、親局装置1から帯域割当情報を含む下りフレーム信号が当該子局装置2に送信されてくるまでの平均時間tに任意の定数(例えば、1.5)が乗算された値が採用される。
これにより、当該子局装置2から上り光信号が親局装置1に送信されなくなる。このため、当該子局装置2が本当に異常が発生している子局装置であれば、親局装置1が、今まで継続して受信していた上り光信号(子局装置2が故障している場合、上り光信号が連続的になる)が消滅して、正常な上り光信号(断続的な上り光信号)を受信することができるようになり、帯域割当情報を含む下りフレーム信号を当該子局装置2に返信することが可能になる。
子局装置2の発光抑止制御部32は、通信異常検出部31により子局E/O部25の故障が最終的に認定された場合、上り光信号の出力停止を維持する指示を子局E/O部25に出力する。
これにより、当該子局装置2から再び上り光信号が親局装置1に送信されるようになる。
ここで、所定時間T’は、所定時間Tと同じ時間でもよいし、所定時間Tより短い時間でもいが、通常、所定時間Tより長い時間が設定される。
図4はこの発明の実施の形態2による光通信システムを示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
監視・保守フレーム発生部16は図1の監視・保守フレーム発生部14と同様に、制御装置5から保守フレームの発行指示を受けると、その保守フレームを下りフレーム信号に挿入する指示を親局制御部15に出力し、また、親局O/E部12から親局制御部15に出力された電気信号である上りフレーム信号に帯域割当要求が含まれている場合、その帯域割当要求が示す所望帯域割当量を当該子局装置2に割り当てる旨を示す帯域割当情報を下りフレーム信号に挿入する指示を親局制御部15に出力する処理を行う。
なお、親局通信部11、親局O/E部12、親局E/O部13、監視・保守フレーム発生部16及び親局制御部15から帯域割当手段が構成されている。
通信異常検出部34は図1の通信異常検出部31と同様に、発光状態モニタ部30の観測結果を監視して、子局E/O部25の通信異常を検出するほか、子局通信部21から帯域割当要求を含む上り光信号が親局装置1に送信されたのち、帯域割当情報抽出部28により抽出された帯域割当情報が示す帯域割当量が、帯域割当要求が示す所望帯域割当量と一致しない場合、子局E/O部25の異常を認定する処理を実施する。
なお、信号分離部27、帯域割当情報抽出部28、通信異常検出部31及び発光抑止制御部34から光信号送信制御手段が構成されている。
子局装置2の帯域割当要求部33及び通信異常検出部34と、親局装置1の監視・保守フレーム発生部16以外は、上記実施の形態1と同様であるため、子局装置2の帯域割当要求部33及び通信異常検出部34と、親局装置1の監視・保守フレーム発生部16の処理内容を中心に説明する。
子局装置2の信号多重部24は、帯域割当要求部33が帯域割当要求を含む保守フレームを発行すると、その保守フレームを上りフレーム信号に挿入し、その上りフレーム信号を子局E/O部25に出力する。
子局装置2の子局通信部21は、子局E/O部25から上り光信号を受けると、光ファイバー4を介して、その上り光信号を親局装置1に送信する。
親局装置1の親局O/E部12は、親局通信部11から上り光信号を受けると、その上り光信号を電気信号に変換し、その電気信号である上りフレーム信号を親局制御部15に出力する。
親局装置1の親局制御部15は、親局O/E部12から上りフレーム信号を受けると、その上りフレーム信号から帯域割当要求などを含む保守フレームを分離して、保守フレーム分離後の上りフレーム信号を出力する。
また、帯域割当要求などを含む保守フレームを監視・保守フレーム発生部16に出力する。
親局装置1の親局制御部15は、監視・保守フレーム発生部16から帯域割当情報の挿入指示を受けると、子局装置2に対する帯域割当量を示す帯域割当情報106を下りフレーム信号の保守フレーム105に挿入する(図2を参照)。
親局装置1の親局通信部11は、親局E/O部13から下り光信号を受けると、光ファイバー4を介して、その下り光信号を子局装置2に送信する。
子局装置2の子局O/E部26は、子局通信部21から下り光信号を受けると、その下り光信号を電気信号に変換し、その電気信号である下りフレーム信号を子局制御部22の信号分離部27に出力する。
また、帯域割当情報106などを含む保守フレーム105を帯域割当情報抽出部28に出力する。
子局装置2の帯域割当情報抽出部28は、信号分離部27から保守フレーム105を受けると、その保守フレーム105から帯域割当情報106を抽出し、その帯域割当情報106を発光制御生成部29及び通信異常検出部34に出力する。
子局装置2の発光状態モニタ部30は、発光制御生成部29から出力されたバースト信号制御タイミングで、子局E/O部25が電気信号を上り光信号に変換すると、そのときの子局E/O部25の発光状態を観測して、その観測結果を通信異常検出部34に出力する。
また、通信異常検出部34は、子局通信部21から帯域割当要求を含む上り光信号が親局装置1に送信されたのち、所定時間Tを経過しても、帯域割当情報抽出部28により帯域割当情報が抽出されない場合、あるいは、子局通信部21から帯域割当要求を含む上り光信号が親局装置1に送信されたのち、帯域割当情報抽出部28により抽出された帯域割当情報が示す帯域割当量が、帯域割当要求部33から発行された帯域割当要求が示す所望帯域割当量と一致しない場合、子局E/O部25の異常を認定する。
これにより、当該子局装置2から上り光信号が親局装置1に送信されなくなる。このため、当該子局装置2が本当に異常が発生している子局装置であれば、親局装置1が、今まで継続して受信していた上り光信号(子局装置2が故障している場合、上り光信号が連続的になる)が消滅して、正常な上り光信号(断続的な上り光信号)を受信することができるようになり、帯域割当情報を含む下りフレーム信号を当該子局装置2に返信することが可能になる。
子局装置2の発光抑止制御部32は、通信異常検出部34により子局E/O部25の故障が最終的に認定された場合、上り光信号の出力停止を維持する指示を子局E/O部25に出力する。
これにより、当該子局装置2から再び上り光信号が親局装置1に送信されるようになる。
上記実施の形態1,2では、子局装置2の通信異常検出部31,34が子局E/O部25の異常を認定するものについて示したが、通信異常検出部31,34が子局E/O部25の異常を認定すると、例えば、自局の異常をネットワーク管理者等に通知したり、異常発生を示すランプ等を点灯したりするようにしてもよい。
この場合、通信異常検出部31,34が通知手段を構成する。
Claims (7)
- 親局装置と複数の子局装置が光ネットワークで接続されている光通信システムにおいて、上記親局装置は、上記子局装置から帯域割当要求を含む上り光信号を受信すると、上記子局装置に対する帯域割当量を示す帯域割当情報を含む下り光信号を上記子局装置に送信する帯域割当手段を備え、上記複数の子局装置は、帯域割当要求を定期的に発行する帯域割当要求手段と、上記帯域割当要求手段から帯域割当要求が発行された場合、上記帯域割当要求を上り光信号に含めて上記親局装置に送信する上り光信号送信手段と、上記親局装置から下り光信号を受信する下り光信号受信手段と、上記上り光信号送信手段から帯域割当要求を含む上り光信号が送信されたのち、所定時間を経過しても、上記下り光信号受信手段により帯域割当情報を含む下り光信号が受信されない場合、上記上り光信号送信手段による上り光信号の送信を停止させる光信号送信制御手段とを備えていることを特徴とする光通信システム。
- 光信号送信制御手段は、上り光信号送信手段による上り光信号の送信を停止させてから、下り光信号受信手段により帯域割当情報を含む下り光信号が受信された場合、自局の故障を認定して、上り光信号の送信停止を維持することを特徴とする請求項1記載の光通信システム。
- 光信号送信制御手段は、上り光信号送信手段による上り光信号の送信を停止させてから、所定時間を経過しても、下り光信号受信手段により帯域割当情報を含む下り光信号が受信されない場合、上記上り光信号送信手段による上り光信号の送信を再開させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光通信システム。
- 親局装置と複数の子局装置が光ネットワークで接続されている光通信システムにおいて、上記親局装置は、上記子局装置から所望帯域割当量を示す帯域割当要求を含む上り光信号を受信すると、上記所望帯域割当量を上記子局装置に割り当てる旨を示す帯域割当情報を含む下り光信号を上記子局装置に送信する帯域割当手段を備え、上記複数の子局装置は、所望帯域割当量を示す帯域割当要求を定期的に発行する帯域割当要求手段と、上記帯域割当要求手段から帯域割当要求が発行された場合、上記帯域割当要求を上り光信号に含めて上記親局装置に送信する上り光信号送信手段と、上記親局装置から下り光信号を受信する下り光信号受信手段と、上記上り光信号送信手段から帯域割当要求を含む上り光信号が送信されたのち、上記下り光信号受信手段により受信された下り光信号に含まれている帯域割当情報が示す帯域割当量が、上記帯域割当要求が示す所望帯域割当量と一致しない場合、上記上り光信号送信手段による上り光信号の送信を停止させる光信号送信制御手段とを備えていることを特徴とする光通信システム。
- 光信号送信制御手段は、上り光信号送信手段による上り光信号の送信を停止させてから、下り光信号受信手段により受信された下り光信号に含まれている帯域割当情報が示す帯域割当量が、帯域割当要求が示す所望帯域割当量と一致する場合、自局の故障を認定して、上り光信号の送信停止を維持することを特徴とする請求項4記載の光通信システム。
- 光信号送信制御手段は、上り光信号送信手段による上り光信号の送信を停止させてから、下り光信号受信手段により受信された下り光信号に含まれている帯域割当情報が示す帯域割当量が、帯域割当要求が示す所望帯域割当量と一致しない場合、上記上り光信号送信手段による上り光信号の送信を再開させることを特徴とする請求項4または請求項5記載の光通信システム。
- 光信号送信制御手段により自局の故障が認定された場合、自局の故障を通知する通知手段を設けたことを特徴とする請求項2または請求項5記載の光通信システム。
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