JP2013026774A - 通信制御方法、通信システム、局側装置および宅側装置 - Google Patents

通信制御方法、通信システム、局側装置および宅側装置 Download PDF

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Abstract

【課題】周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させる。
【解決手段】宅側装置(ONU)は、局側装置から送信される通信信号の受信動作を停止するスリープ状態へ遷移し、スリープ状態から復帰して局側装置から送信される通信信号の受信動作を行ない、所定の条件が満たされると、受信動作を行なう起床期間の満了後に再びスリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行なう。局側装置は、周期的スリープ動作を行なう宅側装置へ送信すべき通信信号を蓄積する。各宅側装置の起床期間の各々の一部または全部が重複する重複期間が設けられるように各宅側装置が制御される。局側装置は、重複期間において、蓄積した通信信号を宅側装置へ送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、通信制御方法、通信システム、局側装置および宅側装置に関し、特に、省電力機能を提供する通信制御方法、通信システム、局側装置および宅側装置に関する。
近年、インターネットが広く普及しており、利用者は世界各地で運営されているサイトの様々な情報にアクセスし、その情報を入手することが可能である。これに伴って、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)およびFTTH(Fiber To The Home)等のブロードバンドアクセスが可能な装置も急速に普及してきている。
IEEE Std 802.3ah(登録商標)−2004(非特許文献1)には、複数の宅側装置(ONU:Optical Network Unit)が光通信回線を共有して局側装置(OLT:Optical Line Terminal)とのデータ伝送を行なう媒体共有形通信である受動的光ネットワーク(PON:Passive Optical Network)の1つの方式が開示されている。すなわち、PONを通過するユーザ情報およびPONを管理運用するための制御情報を含め、すべての情報がイーサネット(登録商標)フレームの形式で通信されるEPON(Ethernet(登録商標) PON)と、EPONのアクセス制御プロトコル(MPCP(Multi-Point Control Protocol))およびOAM(Operations Administration and Maintenance)プロトコルとが規定されている。局側装置と宅側装置との間でMPCPフレームをやりとりすることによって、宅側装置の加入、離脱、および上りアクセス多重制御などが行なわれる。また、非特許文献1では、MPCPメッセージによる、新規宅側装置の登録方法、帯域割り当て要求を示すレポート、および送信指示を示すゲートについて記載されている。
なお、1ギガビット/秒の通信速度を実現するEPONであるGE−PONの次世代の技術として、IEEE802.3av(登録商標)−2009として標準化が行なわれた10G−EPONすなわち通信速度が10ギガビット/秒相当のEPONにおいても、アクセス制御プロトコルはMPCPが前提となっている。
PONの省電力化を図るための機能として、ONUが通信を行っていない場合に不要となる機能について、当該機能を実行するためのCPU(Central Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)または送受信器等への電力供給を停止するスリープ機能が提案されている。
このような省電力機能の一例として、たとえば、太田憲行 他 著、「アクセスネットワークにおける共有バッファを用いた省電力方法」、2009年電子情報通信学会 通信ソサイエティ大会、B-8-9,p150(非特許文献2)には、以下のような構成が開示されている。すなわち、局側装置は、起動中のONU宛の下りフレームを蓄積するバッファと、スリープ中のONU宛の下りフレームを蓄積するバッファとを備える。これらのバッファは、ONU間で共有する。これにより、スリープ中のONU宛の下りフレームが廃棄されることを回避するとともに、ONUごとにバッファを設ける構成と比べて、必要なバッファ容量を低減することができる。
IEEE Std 802.3ah(登録商標)-2004 「アクセスネットワークにおける共有バッファを用いた省電力方法」、2009年電子情報通信学会 通信ソサイエティ大会、B-8-9,p150
ところで、省電力機能の一例として、スリープ時間経過後、ONUが一定期間OLTから起床指示を待ち、当該指示が無く、かつ上りトラフィックが無い場合には自律的に再びスリープ状態へ遷移する、という周期的スリープ動作が考えられる。
しかしながら、非特許文献2には、ONUがこのような周期的スリープ動作を行なう場合において、局側装置から各ONUへの下りフレームの送信を適切に制御するための構成は開示されていない。そのため、非特許文献2に記載のように共有バッファを用いた省電力方法を採用した場合には、少量の下りトラフィックが発生しただけで全ONUを起床させる必要があり、省電力効果が低減してしまうという課題があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、宅側装置が周期的スリープ動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させることが可能な通信制御方法、通信システム、局側装置および宅側装置を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信制御方法は、1または複数の宅側装置と、各上記宅側装置と通信するための局側装置とを備える通信システムにおける通信制御方法であって、上記宅側装置が、上記局側装置から送信される通信信号の受信動作を停止するスリープ状態へ遷移し、上記スリープ状態から復帰して上記局側装置から送信される上記通信信号の受信動作を行ない、所定の条件が満たされると、上記受信動作を行なう起床期間の満了後に再び上記スリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行なうステップと、上記局側装置が、上記周期的スリープ動作を行なう上記宅側装置へ送信すべき上記通信信号を蓄積するステップと、上記各宅側装置の上記起床期間の各々の一部または全部が重複する重複期間が設けられるように上記各宅側装置を制御するステップと、上記局側装置が、上記重複期間において、蓄積した上記通信信号を上記宅側装置へ送信するステップとを含む。
このように、上記重複期間において周期的スリープ動作中の宅側装置へ通信信号を送信する構成により、制御フレーム等の低データ量のトラフィックについては、上記重複期間において送受信を完了することができるため、各宅側装置の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなる。すなわち、制御フレーム等の処理のために各宅側装置の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなり、省電力効果を高めることができ、また、制御フレーム等の処理遅延を低減することができる。したがって、宅側装置が周期的スリープ動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させることができる。
(2)好ましくは、上記通信制御方法は、さらに、上記重複期間の終了までに、蓄積された上記通信信号の上記宅側装置への送信を上記局側装置が完了しない場合には、上記周期的スリープ動作を停止して上記スリープ状態へ遷移しない通常動作を上記各宅側装置に行なわせる制御を行なうステップを含む。
このような構成により、周期的スリープ動作を行なう宅側装置へ送信すべき通信信号を蓄積するためのバッファに空きがなくなって通信信号が廃棄されることを防ぐことができる。また、各宅側装置を起床させる構成により、スリープ中の宅側装置宛の通信信号が誤って送信されることを防ぐことができ、通信信号の損失を防ぐことができる。
(3)より好ましくは、上記通信信号を蓄積するステップにおいては、上記局側装置は、上記通信信号の速度ごとに上記通信信号を蓄積し、上記通常動作を行なわせる制御を行なうステップにおいては、上記通信信号の送信が完了するか否かを上記速度ごとに判断し、上記送信が完了しない場合には、完了しない上記速度の通信信号を受信すべき上記宅側装置に上記通常動作を行なわせる制御を行なう。
このような構成により、通信信号の速度ごとに周期的スリープ動作の停止を制御することができるため、より効率的な省電力制御を行なうことができる。
(4)より好ましくは、上記通常動作を行なわせる制御を行なうステップにおいては、上記重複期間の終了までに、蓄積された上記通信信号の上記宅側装置への送信を上記局側装置が完了する場合には、上記周期的スリープ動作を上記各宅側装置に継続させる。
すなわち、周期的スリープ動作を行なう宅側装置へ送信すべき通信信号を蓄積するためのバッファが上記重複期間内に空になるのであれば、宅側装置に対して起床指示を行なわない。これにより、宅側装置の起床時間を低減することができるため、宅側装置の省電力効果を高めることができる。
(5)より好ましくは、上記通信信号を蓄積するステップにおいては、上記局側装置は、上記通信信号の速度ごとに上記通信信号を蓄積し、上記通常動作を行なわせる制御を行なうステップにおいては、上記通信信号の送信が完了するか否かを上記速度ごとに判断し、上記送信が完了する場合には、上記速度に対応する上記宅側装置の上記周期的スリープ動作を継続させる。
このような構成により、通信信号の速度ごとに周期的スリープ動作の継続を制御することができるため、より効率的な省電力制御を行なうことができる。
(6)好ましくは、上記通信制御方法は、さらに、上記宅側装置が、上記起床期間において上記局側装置から受信した上記通信信号のデータ量が所定の閾値を超える場合には、上記周期的スリープ動作を停止して上記スリープ状態へ遷移しない通常動作を行なう旨を上記局側装置に対して要求するステップを含む。
このように、宅側装置が通信信号のトラフィック量に基づいて自律的に起床要求を行なう構成により、局側装置が各宅側装置を起床させることになる前に、下りトラフィックが多くなることが予測される宅側装置を単体で起床させることができる。これにより、各宅側装置の起床時間を低減することができ、また、局側装置の処理負荷を低減することができるため、通信システム全体の省電力効果を高めることができる。
(7)好ましくは、上記通信制御方法は、さらに、上記宅側装置が、上記起床期間において上記局側装置から所定の制御情報を含む上記通信信号を受信した場合には、上記周期的スリープ動作を停止して上記スリープ状態へ遷移しない通常動作を行なう旨を上記局側装置に対して要求するステップを含む。
このように、宅側装置が通信信号の内容に基づいて自律的に起床要求を行なう構成により、局側装置が各宅側装置を起床させることになる前に、特定の処理を行なうべき宅側装置を単体で起床させることができる。これにより、各宅側装置の起床時間を低減することができ、また、局側装置の処理負荷を低減することができるため、通信システム全体の省電力効果を高めることができる。
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信システムは、1または複数の宅側装置と、各上記宅側装置と通信するための局側装置とを備える通信システムであって、上記宅側装置は、上記局側装置から送信される通信信号の受信動作を停止するスリープ状態へ遷移し、上記スリープ状態から復帰して上記局側装置から送信される上記通信信号の受信動作を行ない、所定の条件が満たされると、上記受信動作を行なう起床期間の満了後に再び上記スリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行ない、上記局側装置は、上記周期的スリープ動作を行なう上記宅側装置へ送信すべき上記通信信号が発生すると上記通信信号を蓄積し、上記通信システムは、さらに、上記各宅側装置の上記起床期間の各々の一部または全部が重複する重複期間が設けられるように上記各宅側装置を制御するための制御部を備え、上記局側装置は、上記重複期間において、蓄積した上記通信信号を上記宅側装置へ送信する。
このように、上記重複期間において周期的スリープ動作中の宅側装置へ通信信号を送信する構成により、制御フレーム等の低データ量のトラフィックについては、上記重複期間において送受信を完了することができるため、各宅側装置の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなる。すなわち、制御フレーム等の処理のために各宅側装置の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなり、省電力効果を高めることができ、また、制御フレーム等の処理遅延を低減することができる。したがって、宅側装置が周期的スリープ動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させることができる。
(9)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる局側装置は、1または複数の宅側装置と通信するための局側装置であって、上記局側装置から送信される通信信号の受信動作を停止するスリープ状態へ遷移し、上記スリープ状態から復帰して上記局側装置から送信される上記通信信号の受信動作を行ない、所定の条件が満たされると、上記受信動作を行なう起床期間の満了後に再び上記スリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行なう上記宅側装置へ送信すべき上記通信信号を蓄積するための蓄積部と、上記各宅側装置の上記起床期間の各々の一部または全部が重複する重複期間が設けられるように上記各宅側装置を制御するためのスリープ制御部と、上記重複期間において、上記蓄積部によって蓄積された上記通信信号を上記宅側装置へ送信するための送信制御部とを備える。
このように、上記重複期間において周期的スリープ動作中の宅側装置へ通信信号を送信する構成により、制御フレーム等の低データ量のトラフィックについては、上記重複期間において送受信を完了することができるため、各宅側装置の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなる。すなわち、制御フレーム等の処理のために各宅側装置の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなり、省電力効果を高めることができ、また、制御フレーム等の処理遅延を低減することができる。したがって、宅側装置が周期的スリープ動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させることができる。
(10)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる宅側装置は、局側装置と通信するための宅側装置であって、上記局側装置から送信される通信信号を受信するための受信部と、上記受信部の動作を停止するスリープ状態へ遷移し、上記スリープ状態から復帰して上記受信部を動作させ、所定の条件が満たされると、上記受信部を動作させる起床期間の満了後に再び上記スリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行なうための制御部とを備え、上記制御部は、上記局側装置の制御に基づいて上記起床期間のタイミングを設定する。
このような構成により、局側装置が各宅側装置の起床期間の各々の一部または全部を重複させる制御を行なうことができるため、この重複期間において周期的スリープ動作中の各宅側装置へ通信信号を送信することができる。これにより、宅側装置が周期的スリープ動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させることができる。
本発明によれば、宅側装置が周期的スリープ動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るPONシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る局側装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る宅側装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作の同期処理を行なう際の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作の同期処理を行なう際の局側装置およびONU間のデータの流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作中のONUへのフレーム送信処理を行なう際の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作中のONUへのフレーム送信処理を行なう際の局側装置およびONU間のデータの流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作中のONUへのフレーム送信処理を行なう際の、局側装置およびONU間のデータの流れの他の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る宅側装置が周期的スリープ動作の停止要求を局側装置に対して行なう際の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る宅側装置が周期的スリープ動作の停止要求を局側装置に対して行なう際の、局側装置およびONU間のデータの流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る宅側装置が周期的スリープ動作の停止要求を局側装置に対して行なう際の動作手順の他の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る局側装置の変形例の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係るPONシステムの構成を示す図である。
図1を参照して、PONシステム301は、たとえば10G−EPONであり、ONU202A,202B,202C,202Dと、局側装置101と、スプリッタSP1,SP2とを備える。ONU202A,202B,202Cと局側装置101とは、スプリッタSP1およびSP2ならびに光ファイバOPTFを介して接続され、互いに光信号を送受信する。ONU202Dと局側装置101とは、スプリッタSP2および光ファイバOPTFを介して接続され、互いに光信号を送受信する。PONシステム301では、ONU202A,202B,202C,202Dから局側装置101への光信号が時分割多重される。
以下、ONUから上位ネットワークへの方向を上り方向と称し、上位ネットワークからONUへの方向を下り方向と称する。
PONシステム301では、ONU202は、周期的スリープ動作を行なうことが可能である。この周期的スリープ動作において、ONU202は、局側装置101から送信される下りフレームの受信動作を停止するスリープ状態へ遷移し、スリープ時間経過後にスリープ状態から復帰して、局側装置101から送信される通信信号すなわち下りフレームの受信動作を行なう。そして、ONU202は、所定の条件が満たされると、当該下りフレームの受信動作を行なう間欠起床期間の満了後に再びスリープ状態へ遷移する。
図2は、本発明の実施の形態に係る局側装置の構成を示す図である。図2は、局側装置101における下りフレーム処理部の構成を概略的に示している。
図2を参照して、局側装置101は、受信処理部11と、光送信処理部12と、制御部13と、バッファQ1〜Q3,QSとを含む。
受信処理部11は、上位ネットワークからSNI(サービスノードインタフェース)経由で受信した下りフレームを振り分けてバッファQ1〜Q3,QSへ出力する。バッファQ1〜Q3,QSは、受信処理部11から受けた下りフレームを蓄積する。
光送信処理部12は、PON回線である光ファイバOPTFと接続される。光送信処理部12は、バッファQ1〜Q3,QSから取り出した、たとえば10Gbpsの下りフレームをたとえば1570nm帯の下り光信号に変換してPON回線へ出力し、ONU202へ送信する。
より詳細には、バッファQ1〜Q3は、通常動作中のONU宛のフレームを蓄積するための通常ONU用バッファであり、それぞれ異なる優先度のフレームが蓄積される。バッファQSは、周期的スリープ動作中のONU宛のフレームを蓄積するためのスリープONU用バッファである。
制御部13は、局側装置101に接続された各ONUの状態、たとえばONUが通常動作中であるか、周期的スリープ動作中であるかを把握しており、この情報を受信処理部11に通知する。
受信処理部11は、上位ネットワークから受信した下りフレームを解析し、制御部13から通知された情報に基づいて、当該下りフレームの宛先のONUの動作状態および当該下りフレームの優先度に対応するバッファへ当該下りフレームを出力する。
制御部13は、バッファQSから下りフレームを取り出すべきタイミングを示す情報を光送信処理部12に通知する。
光送信処理部12は、制御部13から通知された情報に基づくタイミングで、バッファQ1〜Q3,QSから下りフレームを優先順位に従って取り出す。
たとえば、光送信処理部12は、周期的スリープ動作中のONUへ下りフレームを送信すべきでないタイミングでは、バッファQSから下りフレームを取り出さない。一方、光送信処理部12は、周期的スリープ動作中のONUへ下りフレームを送信すべきタイミングでは、たとえば、バッファQSに蓄積されたフレームの優先度を他のバッファに蓄積された下りフレームより高く設定して、下りフレームの取り出しおよび送信を行なう。
制御部13は、MPCPおよびOAMなど、PON回線の制御および管理に関する局側処理を行なう。すなわち、PON回線に接続されている各ONUとMPCPメッセージおよびOAMメッセージをやりとりすることによって、ONUの登録、離脱および帯域割り当てを含めた上りアクセス制御、帯域割り当てを含めた下りアクセス制御、ならびにONUへのスリープ指示を含めたONUの運用管理などを行なう。
制御部13は、各種制御情報を含む制御フレームを生成し、光送信処理部12へ出力する。光送信処理部12は、制御部13から受けた制御フレームを下り光信号に変換してPON回線へ出力し、ONU202へ送信する。
図3は、本発明の実施の形態に係る宅側装置の構成を示す図である。
図3を参照して、ONU102は、PONポート21と、光受信処理部22と、バッファメモリ23と、送信処理部24と、UNI(User Network Interface)ポート25と、受信処理部26と、バッファメモリ27と、光送信処理部28と、制御部29とを備える。
光受信処理部22は、局側装置101から送信される下り光信号をPONポート21経由で受信して電気信号に変換し、当該電気信号からフレームを再構成するとともに、フレームの種別に応じてバッファメモリ23経由で制御部29または送信処理部24に当該フレームを振り分ける。具体的には、光受信処理部22は、データフレームを送信処理部24に出力し、制御フレームを制御部29に出力する。
送信処理部24は、光受信処理部22から受けたデータフレームをUNIポート25経由で図示しないパーソナルコンピュータ等のユーザ端末へ送信する。
受信処理部26は、UNIポート25経由でユーザ端末から受信したデータフレームをバッファメモリ27経由で光送信処理部28へ出力する。
制御部29は、MPCPおよびOAM等、PON回線の制御および管理に関する宅側処理を行なう。すなわち、PON回線に接続されている局側装置101とMPCPメッセージおよびOAMメッセージをやりとりすることによって、アクセス制御等の各種制御を行なう。制御部29は、各種制御情報を含む制御フレームを生成し、バッファメモリ27経由で光送信処理部28へ出力する。
光送信処理部28は、受信処理部26から受けたデータフレームおよび制御部29から受けた制御フレームを光信号に変換し、PONポート21経由で局側装置101へ送信する。
また、制御部29は、局側装置101からスリープ指示を示す制御フレームを受信して、たとえば光受信処理部22、送信処理部24、受信処理部26および光送信処理部28の動作を停止するスリープ状態へ遷移するためのスリープ制御を行なう。また、制御部29は、スリープ状態からの復帰要求である起床要求を示す制御フレームを局側装置101へ送信する。
[周期的スリープ動作の同期処理]
まず、本発明の実施の形態に係る局側装置が各ONUの周期的スリープ動作を同期させる処理について図面を用いて説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作の同期処理を行なう際の動作手順を示すフローチャートである。
図4を参照して、まず、制御部13は、たとえば対象ONUの上りトラフィック量および下りトラフィック量を示すトラフィック情報を取得する。このトラフィック量は、たとえば、フレーム数であってもよいし、バイトおよびビット等のデータ量であってもよい。そして、制御部13は、対象ONUのトラフィック量が少ないことから対象ONUはスリープ状態へ遷移可能であると判断すると(ステップS1でYES)、対象ONUが周期的スリープ動作を行っており、かつ他の周期的スリープ動作中のONU(以下、スリープONUとも称する。)と周期的スリープ動作を同期済みであるか否かを確認する(ステップS2)。
制御部13は、対象ONUが他のスリープONUと周期的スリープ動作を同期済みでない場合には(ステップS2でNO)、対象ONUを、他のスリープONUの次の間欠起床タイミング、すなわち周期的スリープ動作における次の起床タイミングまでスリープさせる(ステップS3)。
次に、制御部13は、たとえば対象ONUのトラフィック情報を新たに取得し、対象ONUを間欠起床タイミング後に再びスリープ状態へ遷移させるか否かを判断する(ステップS4)。
制御部13は、対象ONUのトラフィック量が少ないことから起床後の対象ONUはスリープ状態へ遷移可能であると判断した場合には(ステップS4でYES)、他のスリープONUと同じスリープ開始タイミングおよびスリープ時間を対象ONUに通知する(ステップS5)。なお、スリープ開始タイミングは、ONU202において認識可能であれば、制御部13から通知しなくてもよい。
一方、制御部13は、対象ONUのトラフィック量が多いことから起床後の対象ONUをスリープ状態へ遷移させるべきでないと判断した場合には(ステップS4でNO)、対象ONUに対して起床指示を与える(ステップS6)。
また、制御部13は、対象ONUが周期的スリープ動作を他のスリープONUと同期済みである場合には(ステップS2でYES)、他のスリープONUと同じスリープ開始タイミングおよびスリープ時間を対象ONUに通知する(ステップS5)。
このように、制御部13は、各ONU202の間欠起床期間が一致するように各ONU202を制御する。すなわち、制御部13は、周期的スリープ動作の起床タイミングおよびスリープ時間を各ONU202間で合わせる同期処理を行なう。具体的には、1台のONU202を最初にスリープさせた以降にスリープさせるONU202の起床タイミングおよびスリープ時間を、最初にスリープさせたONU202と一致させる。
なお、ここでは、すべてのONU202の起床タイミングおよびスリープ時間を一致させる構成であるとしたが、各ONU202の起床タイミングおよびスリープ時間がすべて一致する必要はない。
たとえば、各ONUの起床タイミングがTk/N(Nは自然数)周期である場合には、Tkに1回全ONUの起床タイミングが一致するので、各ONUの周期的スリープ動作を同期させることが可能である。
しかしながら、すべてのONUの起床タイミングおよびスリープ時間を一致させる場合、後述のスリープ中ONU宛下りフレームの送信制御処理が簡易になる。このため、以下では、制御部13がすべてのONUの起床タイミングおよびスリープ時間を一致させる場合について代表的に説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作の同期処理を行なう際の局側装置およびONU間のデータの流れの一例を示す図である。ここでは、局側装置101に2つのONU202すなわちONU1およびONU2が接続されている場合について説明する。
図5を参照して、タイミングt0において、局側装置101における制御部13は、ONU2をスリープ状態へ遷移させると判断し、ONU2が周期的スリープ動作中の他のONU1と周期的スリープ動作を同期済みでないことから、ONU2を、ONU1の次の間欠起床タイミングt3までスリープさせる。
具体的には、制御部13は、スリープ時間Aで周期的スリープ動作中のONU1にはスリープ開始タイミングすなわちスリープ状態への遷移タイミングt1、およびスリープ時間Aを示すスリープ指示SIを送信したが、ONU2にはスリープ開始タイミングt2、およびスリープ時間Aより短いスリープ時間Bを示すスリープ指示SIを送信する。
次に、制御部13は、ONU1およびONU2を間欠起床期間Twの終了後に再びスリープ状態へ遷移させると判断し、スリープ開始タイミングt4およびスリープ時間Aを示すスリープ指示SIをONU1およびONU2へ送信する。
以上のような動作により、ONU2に、ONU1と同期した周期的スリープ動作を行なわせることができる。すなわち、ONU1およびONU2は、スリープ時間Aだけスリープ状態を維持し、同じ間欠起床タイミングで起床する周期的スリープ動作を行なうことができる。
局側装置101は、たとえば、各ONU202に対してスリープ時間および間欠起床時間を設定したうえで、スリープ状態への遷移タイミングを示すスリープ指示を各ONU202へ送信することにより、各ONU202の間欠起床期間を把握している。局側装置101は、周期的スリープ動作中のONU202を通常動作に復帰させたい場合には、間欠起床期間において当該ONU202に対して起床指示を示す制御フレームを送信する。
なお、間欠起床期間を各ONU202間で同期させる方法としては、上記のような方法に限らず、制御フレームを各ONU202へブロードキャストすることにより、各ONU202対して同一時間のスリープを同時に指示する、という方法を採用してもよい。
[局側装置のフレーム送信処理]
次に、本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作中のONUへフレームを送信する処理について図面を用いて説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作中のONUへのフレーム送信処理を行なう際の動作手順を示すフローチャートである。
図6を参照して、まず、局側装置101における制御部13は、間欠起床タイミングになるまで、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームのONU202への送信を停止する(ステップS11でNO)。
次に、制御部13は、間欠起床タイミングになると(ステップS11でYES)、光送信処理部12を制御して、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームを各ONU202へ送信する(ステップS12)。
次に、制御部13は、間欠起床期間の終了までにスリープONU用バッファQSが空になる場合には(ステップS13でYES)、各ONU202の周期的スリープ動作を継続させる。すなわち、制御部13は、次の間欠起床タイミングになるまで、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームのONU202への送信を停止する(ステップS14)。
一方、制御部13は、間欠起床期間の終了までにスリープONU用バッファQSが空にならない場合には(ステップS13でNO)、各ONU202を起床させ(ステップS15)、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームを各ONU202へ送信する(ステップS16)。
具体的には、たとえば、制御部13は、間欠起床タイミングにおけるスリープONU用バッファQSの下りフレームの蓄積量が間欠起床期間内にすべて送信することが可能な量であるか否かを判断する。この判断は、たとえばスリープONU用バッファQSの蓄積量と所定の閾値との比較により行なうことができる。そして、制御部13は、たとえば上記蓄積量が上記所定の閾値を上回り、スリープONU用バッファQSの蓄積フレームを間欠起床期間内に送信しきれないと判断した場合には、間欠起床期間内の早い段階で、すなわち判断できた時点で各ONU202へ起床指示を示す制御フレームを送信する。これにより、制御部13が間欠起床期間の満了直前までスリープONU用バッファQSを監視して、間欠起床期間の最後に起床指示を各ONU202に与えようとした場合において、起床指示を示す制御フレームを送信する時間が残っていない、というような事態の発生を防ぐことができる。
上記のように、制御部13は、間欠起床期間において、スリープONU用バッファQSから下りフレームを送信する。すなわち、制御部13は、互いに同期して周期的スリープ動作を行なう各ONU202で共通の起床期間において、スリープONU用バッファQSから下りフレームを送信する。
このような構成により、たとえば、拡張OAM等の制御プロトコルの処理を間欠起床期間において行なうことができるため、処理遅延を低減することができる。また、このような制御プロトコルの処理のためにONU202の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなり、省電力効果を高めることができる。
ここで、制御部13は、間欠起床期間において、たとえば、通常ONU用バッファQ1〜Q3よりも高い優先度をスリープONU用バッファQSに設定し、下りフレームの取り出しおよび送信のスケジューリングを行なう。
このような構成により、スリープONU用バッファQSを優先的に空にすることができるため、周期的スリープ動作を可能な限り継続させ、下りフレームの追い越し等が生じることを防ぐことができる。
なお、制御部13は、周期的スリープ動作中のONU宛の下りフレームのうち、低優先度の下りフレームをスリープONU用バッファQSに格納せずに廃棄する構成であってもよい。
図7は、本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作中のONUへのフレーム送信処理を行なう際の局側装置およびONU間のデータの流れの一例を示す図である。ここでは、局側装置101に接続された2つのONU202すなわちONU1およびONU2が互いに同期して周期的スリープ動作を行っている場合について説明する。
図7を参照して、局側装置101における制御部13は、間欠起床タイミングt11になると、光送信処理部12を制御して、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームFRをONU1およびONU2へ送信する。
次に、制御部13は、間欠起床期間Twの終了タイミングt12までにスリープONU用バッファQSが空になるため、ONU1およびONU2の周期的スリープ動作を継続させる。
次に、制御部13は、間欠起床タイミングt13になると、光送信処理部12を制御して、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームFRをONU1へ送信する。
次に、制御部13は、間欠起床期間の終了タイミングt14までにスリープONU用バッファQSが空になるため、ONU1およびONU2の周期的スリープ動作を継続させる。
次に、制御部13は、間欠起床タイミングt15になると、光送信処理部12を制御して、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームFRをONU2へ送信する。
次に、制御部13は、間欠起床期間の終了タイミングt16までにスリープONU用バッファQSが空になるため、ONU1およびONU2の周期的スリープ動作を継続させる。
このように、制御部13は、間欠起床期間の終了までに、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームのONU202への送信を完了する場合には、周期的スリープ動作を各ONU202に継続させる。言い換えれば、制御部13は、間欠起床期間内にスリープONU用バッファQSが空になるのであれば、ONU202に対して起床指示を行なわない。
すなわち、電話データがONU202へ送信される状態等、間欠起床期間内で下りフレームの送信が完了する程度の低負荷状態である場合には、制御部13は、ONU202を起床する必要はないと判断する。このような動作により、ONU202の起床時間を低減することができるため、ONU202の省電力効果を増大させることができる。
図8は、本発明の実施の形態に係る局側装置が周期的スリープ動作中のONUへのフレーム送信処理を行なう際の、局側装置およびONU間のデータの流れの他の例を示す図である。ここでは、局側装置101に接続された2つのONU202すなわちONU1およびONU2が互いに同期して周期的スリープ動作を行っている場合について説明する。
図8を参照して、制御部13は、間欠起床タイミングt21になると、光送信処理部12を制御して、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームFRをONU2へ送信する。
この際、制御部13は、スリープONU用バッファQSの蓄積量および間欠起床期間の長さから、間欠起床期間中にスリープONU用バッファQSが空にならないと判断した場合には、たとえば間欠起床期間において起床指示WIを示す制御フレームをONU1およびONU2へ送信する。この判断は、あらかじめ決めたしきい値により行ってもよいし、バッファ量をスループットの理論値で割って得られた時間が間欠起床期間よりも短いかどうかをその都度計算することで行ってもよい。局側装置101が起床指示WIをONU1およびONU2へ送信することにより、ONU1およびONU2は、間欠起床期間が満了してもスリープ状態への再遷移を行わない。また、制御部13が間欠起床期間において起床指示WIを示す制御フレームをONU1およびONU2へ送信する構成により、ONU1およびONU2がスリープ状態において下りフレーム受信用の回路の動作を停止する構成であっても、ONU1およびONU2を確実に起床させることができる。
次に、制御部13は、光送信処理部12を制御して、スリープONU用バッファQSおよび通常ONU用バッファQ1〜Q3に蓄積された下りフレームFRをONU1およびONU2へ送信する。
このように、制御部13は、間欠起床期間の終了までに、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームのONU202への送信を完了しない場合には、周期的スリープ動作を停止してスリープ状態へ遷移しない通常動作を各ONU202に行なわせる制御を行なう。言い換えれば、制御部13は、間欠起床期間内にスリープONU用バッファQSが空にならない場合には、全ONU202に対して起床指示を行なう。
すなわち、間欠起床期間内に下りフレームの送信が完了できないほどの高負荷状態である場合には、制御部13は、全ONU202を起床させ、スリープONU用バッファQSを空にする。
このような構成により、スリープONU用バッファQSに空きがなくなって下りフレームが廃棄されることを防ぐことができる。また、全ONUを起床させる構成により、起床したあるONU宛の下りフレームをスリープONU用バッファQSから送信する際に、スリープ中の他のONU宛の下りフレームがスリープONU用バッファQSから誤って送信されることを防ぐことができるため、下りフレームの損失を防ぐことができる。
[宅側装置の処理]
次に、本発明の実施の形態に係る宅側装置が周期的スリープ動作の停止要求を局側装置に対して行なう際の動作について図面を用いて説明する。
ONU202は、スリープ状態において局側装置101へ送信すべき上りフレームが発生すると、起床要求を局側装置101へ送信し、上りフレームの送信動作を行なう。
ONU202では、この起床要求を送信する機構を利用して、下りトラフィックの監視結果についても起床要求の発行基準に適用する。
図9は、本発明の実施の形態に係る宅側装置が周期的スリープ動作の停止要求を局側装置に対して行なう際の動作手順を示すフローチャートである。
図9を参照して、ONU202が周期的スリープ動作を行っている状態において、まず、ONU202における制御部29は、間欠起床タイミングになるまで、たとえば光受信処理部22および送信処理部24の動作を停止する(ステップS21でNO)。
次に、制御部29は、間欠起床タイミングになると(ステップS21でYES)、光受信処理部22および送信処理部24を起動して、局側装置101から送信された下りフレームを受信する(ステップS22)。
次に、制御部29は、間欠起床期間における下りトラフィックすなわちONU202が受信した下りフレームのデータ量が所定の閾値を超える場合には(ステップS23でYES)、起床要求を示す上りフレームを光送信処理部28経由で局側装置101へ送信する(ステップS24)。
一方、制御部29は、間欠起床期間における下りトラフィックが所定の閾値以下である場合には(ステップS23でNO)、周期的スリープ動作を継続する。
なお、上記所定の閾値は0であってもよく、この場合、間欠起床期間において下りフレームを1つでも受信すると、制御部29は、局側装置101に対して起床要求を行なう。
このように、制御部29は、間欠起床期間において局側装置101から受信した下りフレームのデータ量が所定の閾値を超える場合には、周期的スリープ動作を停止してスリープ状態へ遷移しない通常動作を行なう旨を局側装置101に対して要求する。すなわち、制御部29は、間欠起床期間内に所定の閾値を超えるデータ量の下りフレームを受信すると、自律的に局側装置101に対して起床要求を行なう。
このような構成により、局側装置101における制御部13が各ONU202を起床させることになる(図6のステップS15)前に、下りトラフィックが多くなることが予測されるONU202を単体で起床させることができる。これにより、各ONU202の起床時間を低減することができ、また、局側装置101の処理負荷を低減することができるため、PONシステム301全体の省電力効果を高めることができる。
図10は、本発明の実施の形態に係る宅側装置が周期的スリープ動作の停止要求を局側装置に対して行なう際の、局側装置およびONU間のデータの流れの一例を示す図である。ここでは、局側装置101に2つのONU202すなわちONU1およびONU2が接続されている場合について説明する。
図10を参照して、ONU1およびONU2が周期的スリープ動作を行っている状態において、ONU2における制御部29は、間欠起床期間t31〜t32における下りトラフィックが所定の閾値を超えたため、起床要求WRを示す上りフレームを光送信処理部28経由で局側装置101へ送信し、周期的スリープ動作を停止して起床する。
以降、局側装置101からONU1へは間欠起床期間において下りフレームFRが送信され、局側装置101からONU2へは通常通りのタイミングで下りフレームFRが送信される。
図11は、本発明の実施の形態に係る宅側装置が周期的スリープ動作の停止要求を局側装置に対して行なう際の動作手順の他の例を示すフローチャートである。
図11を参照して、ONU202が周期的スリープ動作を行っている状態において、まず、ONU202における制御部29は、間欠起床タイミングになるまで、たとえば光受信処理部22および送信処理部24の動作を停止する(ステップS31でNO)。
次に、制御部29は、間欠起床タイミングになると(ステップS31でYES)、光受信処理部22を起動して、局側装置101から送信された下りフレームを受信する(ステップS32)。
次に、制御部29は、間欠起床期間において特定の制御フレームを受信した場合には(ステップS33でYES)、起床要求を示す上りフレームを光送信処理部28経由で局側装置101へ送信し(ステップS34)、当該制御フレームの処理を行なう(ステップS35)。
一方、制御部29は、間欠起床期間において特定の制御フレームを受信しなかった場合には(ステップS33でNO)、周期的スリープ動作を継続する。
このように、制御部29は、間欠起床期間において局側装置101から所定の制御情報を含む下りフレームを受信した場合には、周期的スリープ動作を停止してスリープ状態へ遷移しない通常動作を行なう旨を局側装置101に対して要求する。すなわち、制御部29は、間欠起床期間において特定の制御フレームを受信すると、自律的に局側装置101に対して起床要求を行なう。
ここで、上記特定の制御フレームは、たとえば、ダウンロードデータ、あるいはONU202において何らかの処理を行ない、レスポンスを局側装置101に対して返すべき拡張OAMの制御フレームである。
このような構成により、ダウンロード、およびONU遠隔設定等を、迅速かつ安定して行なうことができる。特に、上位ネットワーク側からの制御フレーム等、局側装置101において当該制御フレームの内容を把握できないフレームについては、このようにONU202が自律的に起床要求を行なう効果が高くなる。
なお、図6、図9および図11のフローチャートに示す各動作は、PONシステム301において任意の組み合わせで複合的に実行することが可能である。
[局側装置の変形例]
図12は、本発明の実施の形態に係る局側装置の変形例の構成を示す図である。
図12を参照して、局側装置102は、受信処理部11と、光送信処理部12,14と、制御部13と、バッファQ1〜Q3,QS10と、バッファQ11〜Q13,QS1とを含む。
局側装置102では、通常動作中のONU用、および周期的スリープ動作中のONU用のバッファを設けることに加えて、下りフレームの速度ごとにバッファを設ける。
たとえば、バッファQ1〜Q3,QS10および光送信処理部12は、10Gbps(ギガビット/秒)の下りフレーム用に設けられ、バッファQ11〜Q13,QS1および光送信処理部14は、たとえば1Gbpsの下りフレーム用に設けられる。
受信処理部11は、上位ネットワークからSNI経由で受信したデータフレームを、たとえば、10Gbpsの速度で送信すべきフレームと1Gbpsの速度で送信すべきフレームとに分離し、バッファQ1〜Q3,QS10またはバッファQ11〜Q13,QS1に振り分けて出力する。
光送信処理部12は、バッファQ1〜Q3,QS10から取り出した10Gbpsの下りフレームを、たとえば1570nm帯の下り光信号に変換してPON回線へ出力し、ONU202へ送信する。
光送信処理部14は、バッファQ11〜Q13,QS1から取り出した1Gbpsの下りフレームを、たとえば1490nm帯の下り光信号に変換してPON回線へ出力し、ONU202へ送信する。
より詳細には、バッファQ1〜Q3は、通常動作中のONU宛のフレームを蓄積するための通常ONU用バッファであり、それぞれ異なる優先度のフレームが蓄積される。バッファQS10は、周期的スリープ動作中のONU宛のフレームを蓄積するためのスリープONU用バッファである。また、バッファQ11〜Q13は、通常動作中のONU宛のフレームを蓄積するための通常ONU用バッファであり、それぞれ異なる優先度のフレームが蓄積される。バッファQS1は、周期的スリープ動作中のONU宛のフレームを蓄積するためのスリープONU用バッファである。
制御部13は、局側装置101に接続された各ONUの状態、たとえばONUが通常動作中であるか、周期的スリープ動作中であるかを把握しており、この情報を受信処理部11に通知する。
受信処理部11は、上位ネットワークから受信した下りフレームを解析し、制御部13から通知された情報に基づいて、当該下りフレームのデータ速度、当該下りフレームの宛先のONUの動作状態および当該下りフレームの優先度に対応するバッファへ当該下りフレームを出力する。
制御部13は、バッファQS10から下りフレームを取り出すべきタイミングを示す情報を光送信処理部12に通知する。また、制御部13は、バッファQS1から下りフレームを取り出すべきタイミングを示す情報を光送信処理部14に通知する。
光送信処理部12は、PON回線である光ファイバOPTFと接続される。光送信処理部12は、制御部13から通知された情報に基づくタイミングで、バッファQ1〜Q3,QS10から下りフレームを優先順位に従って取り出す。
たとえば、光送信処理部12は、周期的スリープ動作中のONUへ下りフレームを送信すべきでないタイミングでは、バッファQS10から下りフレームを取り出さない。一方、光送信処理部12は、周期的スリープ動作中のONUへ下りフレームを送信すべきタイミングでは、たとえば、バッファQS10に蓄積されたフレームの優先度を他のバッファに蓄積された下りフレームより高く設定して、下りフレームの取り出しおよび送信を行なう。
光送信処理部14は、PON回線である光ファイバOPTFと接続される。光送信処理部14は、制御部13から通知された情報に基づくタイミングで、バッファQ11〜Q13,QS1から下りフレームを優先順位に従って取り出す。
たとえば、光送信処理部14は、周期的スリープ動作中のONUへ下りフレームを送信すべきでないタイミングでは、バッファQS1から下りフレームを取り出さない。一方、光送信処理部14は、周期的スリープ動作中のONUへ下りフレームを送信すべきタイミングでは、たとえば、バッファQS1に蓄積されたフレームの優先度を他のバッファに蓄積された下りフレームより高く設定して、下りフレームの取り出しおよび送信を行なう。
制御部13は、各種制御情報を含む制御フレームを生成し、光送信処理部12または光送信処理部14へ出力する。光送信処理部12および14は、制御部13から受けた制御フレームを下り光信号に変換してPON回線へ出力し、ONU202へ送信する。
制御部13は、間欠起床期間の終了までにスリープONU用バッファからの下りフレームの送信が完了するか否かを速度ごとに判断し、送信が完了しない場合には、完了しない速度の下りフレームを受信すべきONU202に通常動作を行なわせる制御を行なう。
また、制御部13は、間欠起床期間の終了までにスリープONU用バッファからの下りフレームの送信が完了する場合には、完了する速度の下りフレームを受信すべきONU202の周期的スリープ動作を継続させる。
具体的には、再び図6を参照して、まず、局側装置101における制御部13は、10Gbpsに対応する各ONU202の間欠起床タイミング、または1Gbpsに対応する各ONU202の間欠起床タイミングになると(ステップS11でYES)、光送信処理部12を制御して、スリープONU用バッファQS10またはQS1に蓄積された下りフレームを、対応の速度の下りフレームを受信する各ONU202へ送信する(ステップS12)。
次に、制御部13は、間欠起床期間の終了までにスリープONU用バッファQS10またはQS1が空になる場合には(ステップS13でYES)、対応の速度の下りフレームを受信する各ONU202の周期的スリープ動作を継続させる(ステップS14)。
一方、制御部13は、間欠起床期間の終了までにスリープONU用バッファQS10またはQS1が空にならない場合には(ステップS13でNO)、対応の速度の下りフレームを受信する各ONU202を起床させ(ステップS15)、スリープONU用バッファQS10、またはスリープONU用バッファQS1に蓄積された下りフレームを対応の速度の下りフレームを受信する各ONU202へ送信する(ステップS16)。
ところで、非特許文献2には、ONUが周期的スリープ動作を行なう場合において、局側装置から各ONUへの下りフレームの送信を適切に制御するための構成は開示されていない。
また、たとえば、非特許文献2のようにスリープ中のONU用の共有バッファを局側装置101において設ける構成において、局側装置101が、共有バッファの蓄積量に基づき、配下のスリープ中ONUをすべて一斉に起床させ、共有バッファの蓄積フレームを各ONUに送信する構成が考えられる。
しかしながら、このような構成では、全ONU202を必ず起床させる必要があるため、ONU202の起床時間が増大し、省電力化を図ることが困難となる。
これに対して、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、制御部13は、各ONU202の間欠起床期間が一致するように各ONU202を制御する。そして、制御部13は、間欠起床期間において、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームをONU202へ送信する。
このように、間欠起床期間において周期的スリープ動作中のONU202へ下りフレームを送信する構成により、制御フレーム等の低データ量のトラフィックについては、間欠起床期間において送受信を完了することができるため、各ONU202の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなる。すなわち、制御フレーム等の処理のために各ONU202の周期的スリープ動作を停止する必要がなくなり、省電力効果を高めることができ、また、制御フレーム等の処理遅延を低減することができる。
したがって、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、宅側装置が周期的スリープ動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、局側装置101における制御部13は、間欠起床期間の終了までに、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームのONU202への送信を局側装置101が完了しない場合には、周期的スリープ動作を停止してスリープ状態へ遷移しない通常動作を各ONU202に行なわせる制御を行なう。
このような構成により、スリープONU用バッファQSに空きがなくなって下りフレームが廃棄されることを防ぐことができる。また、各ONU202を起床させる構成により、スリープ中のONU宛の下りフレームが誤って送信されることを防ぐことができ、下りフレームの損失を防ぐことができる。
また、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、局側装置102は、下りフレームの速度ごとに下りフレームを蓄積する。そして、局側装置102における制御部13は、間欠起床期間の終了までにスリープONU用バッファからの下りフレームの送信が完了するか否かを下りフレームの速度ごとに判断し、送信が完了しない場合には、完了しない速度の下りフレームを受信すべきONU202に通常動作を行なわせる制御を行なう。
このような構成により、下りフレームの速度ごとに周期的スリープ動作の停止を制御することができるため、より効率的な省電力制御を行なうことができる。
また、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、局側装置101における制御部13は、間欠起床期間の終了までに、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームのONU202への送信を局側装置101が完了する場合には、周期的スリープ動作を各ONU202に継続させる。
すなわち、制御部13は、間欠起床期間内にスリープONU用バッファQSが空になるのであれば、ONU202に対して起床指示を行なわない。これにより、ONU202の起床時間を低減することができるため、ONU202の省電力効果を高めることができる。
また、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、局側装置102は、下りフレームの速度ごとに下りフレームを蓄積する。そして、局側装置102における制御部13は、間欠起床期間の終了までにスリープONU用バッファからの下りフレームの送信が完了するか否かを速度ごとに判断し、送信が完了する場合には、完了する速度の下りフレームを受信すべきONU202の周期的スリープ動作を継続させる。
このような構成により、下りフレームの速度ごとに周期的スリープ動作の継続を制御することができるため、より効率的な省電力制御を行なうことができる。
また、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、ONU202における制御部29は、間欠起床期間において局側装置101から受信した下りフレームのデータ量が所定の閾値を超える場合には、周期的スリープ動作を停止してスリープ状態へ遷移しない通常動作を行なう旨を局側装置101に対して要求する。
このように、ONU202が下りフレームのトラフィック量に基づいて自律的に起床要求を行なう構成により、局側装置101が各ONU202を起床させることになる前に、下りトラフィックが多くなることが予測されるONU202を単体で起床させることができる。これにより、各ONU202の起床時間を低減することができ、また、局側装置101の処理負荷を低減することができるため、PONシステム301全体の省電力効果を高めることができる。
また、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、ONU202における制御部29は、間欠起床期間において局側装置101から所定の制御情報を含む下りフレームを受信した場合には、周期的スリープ動作を停止してスリープ状態へ遷移しない通常動作を行なう旨を局側装置101に対して要求する。
このように、ONU202が下りフレームの内容に基づいて自律的に起床要求を行なう構成により、局側装置101が各ONU202を起床させることになる前に、特定の処理を行なうべきONU202を単体で起床させることができる。これにより、各ONU202の起床時間を低減することができ、また、局側装置101の処理負荷を低減することができるため、PONシステム301全体の省電力効果を高めることができる。
また、本発明の実施の形態に係る宅側装置では、制御部29は、局側装置101から送信される下りフレームを受信するための光受信処理部22および送信処理部24等の受信部の動作を停止するスリープ状態へ遷移し、スリープ状態から復帰して受信部を動作させ、所定の条件が満たされると、受信部を動作させる間欠起床期間の満了後に再びスリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行なう。そして、制御部29は、局側装置101の制御に基づいて間欠起床期間のタイミングを設定する。
このような構成により、局側装置101が各ONU202の間欠起床期間を一致させる制御を行なうことができるため、この間欠起床期間において周期的スリープ動作中の各ONU202へ下りフレームを送信することができる。これにより、宅側装置が周期的スリープ動作を行なうことが可能な通信システムにおいて、周期的スリープ動作中の宅側装置宛の通信信号が廃棄されることを回避するとともに、当該通信信号の宅側装置への送信を適切に制御することで宅側装置の省電力効果を向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、制御部13は、各ONU202の間欠起床期間が完全に一致するように各ONU202を制御する構成であるとしたが、これに限定するものではない。制御部13は、ONU202の間欠起床期間の各々の一部または全部が重複する重複期間が設けられるように各ONU202を制御し、この重複期間において、スリープONU用バッファQSに蓄積された下りフレームを周期的スリープ動作中のONU202へ送信する構成であればよい。
また、本発明の実施の形態に係るPONシステムでは、局側装置201における制御部13が、各ONU202の通常動作および周期的スリープ動作の切り替え、各ONU202の周期的スリープ動作の同期処理、ならびに間欠起床期間における下りフレームの送信完了の判断等を行なう。
しかしながら、PONシステム301は、このような構成に限定されるものではない。すなわち、局側装置201の代わりに、PONシステム301における局側装置101およびONU202以外の他の装置が、各ONU202の通常動作および周期的スリープ動作の切り替え、各ONU202の周期的スリープ動作の同期処理、ならびに間欠起床期間における下りフレームの送信完了の判断等を行なう構成であってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 受信処理部
12,14 光送信処理部
13 制御部
21 PONポート
22 光受信処理部
23 バッファメモリ
24 送信処理部
25 UNIポート
26 受信処理部
27 バッファメモリ
28 光送信処理部
29 制御部
101 局側装置(OLT)
202,202A,202B,202C,202D 宅側装置(ONU)
203−1〜203−N PON回線
204−1〜204−N 光カプラ
301 PONシステム
OPTF 光ファイバ
QS,Q1〜Q3,QS10,Q11〜Q13,QS1 バッファ
SP1,SP2 スプリッタ

Claims (10)

  1. 1または複数の宅側装置と、各前記宅側装置と通信するための局側装置とを備える通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記宅側装置が、前記局側装置から送信される通信信号の受信動作を停止するスリープ状態へ遷移し、前記スリープ状態から復帰して前記局側装置から送信される前記通信信号の受信動作を行ない、所定の条件が満たされると、前記受信動作を行なう起床期間の満了後に再び前記スリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行なうステップと、
    前記局側装置が、前記周期的スリープ動作を行なう前記宅側装置へ送信すべき前記通信信号を蓄積するステップと、
    前記各宅側装置の前記起床期間の各々の一部または全部が重複する重複期間が設けられるように前記各宅側装置を制御するステップと、
    前記局側装置が、前記重複期間において、蓄積した前記通信信号を前記宅側装置へ送信するステップとを含む、通信制御方法。
  2. 前記通信制御方法は、さらに、
    前記重複期間の終了までに、蓄積された前記通信信号の前記宅側装置への送信を前記局側装置が完了しない場合には、前記周期的スリープ動作を停止して前記スリープ状態へ遷移しない通常動作を前記各宅側装置に行なわせる制御を行なうステップを含む、請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記通信信号を蓄積するステップにおいては、前記局側装置は、前記通信信号の速度ごとに前記通信信号を蓄積し、
    前記通常動作を行なわせる制御を行なうステップにおいては、前記通信信号の送信が完了するか否かを前記速度ごとに判断し、前記送信が完了しない場合には、完了しない前記速度の通信信号を受信すべき前記宅側装置に前記通常動作を行なわせる制御を行なう、請求項2に記載の通信制御方法。
  4. 前記通常動作を行なわせる制御を行なうステップにおいては、前記重複期間の終了までに、蓄積された前記通信信号の前記宅側装置への送信を前記局側装置が完了する場合には、前記周期的スリープ動作を前記各宅側装置に継続させる、請求項2または請求項3に記載の通信制御方法。
  5. 前記通信信号を蓄積するステップにおいては、前記局側装置は、前記通信信号の速度ごとに前記通信信号を蓄積し、
    前記通常動作を行なわせる制御を行なうステップにおいては、前記通信信号の送信が完了するか否かを前記速度ごとに判断し、前記送信が完了する場合には、前記速度に対応する前記宅側装置の前記周期的スリープ動作を継続させる、請求項4に記載の通信制御方法。
  6. 前記通信制御方法は、さらに、
    前記宅側装置が、前記起床期間において前記局側装置から受信した前記通信信号のデータ量が所定の閾値を超える場合には、前記周期的スリープ動作を停止して前記スリープ状態へ遷移しない通常動作を行なう旨を前記局側装置に対して要求するステップを含む、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信制御方法。
  7. 前記通信制御方法は、さらに、
    前記宅側装置が、前記起床期間において前記局側装置から所定の制御情報を含む前記通信信号を受信した場合には、前記周期的スリープ動作を停止して前記スリープ状態へ遷移しない通常動作を行なう旨を前記局側装置に対して要求するステップを含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の通信制御方法。
  8. 1または複数の宅側装置と、各前記宅側装置と通信するための局側装置とを備える通信システムであって、
    前記宅側装置は、前記局側装置から送信される通信信号の受信動作を停止するスリープ状態へ遷移し、前記スリープ状態から復帰して前記局側装置から送信される前記通信信号の受信動作を行ない、所定の条件が満たされると、前記受信動作を行なう起床期間の満了後に再び前記スリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行ない、
    前記局側装置は、前記周期的スリープ動作を行なう前記宅側装置へ送信すべき前記通信信号が発生すると前記通信信号を蓄積し、
    前記通信システムは、さらに、
    前記各宅側装置の前記起床期間の各々の一部または全部が重複する重複期間が設けられるように前記各宅側装置を制御するための制御部を備え、
    前記局側装置は、前記重複期間において、蓄積した前記通信信号を前記宅側装置へ送信する、通信システム。
  9. 1または複数の宅側装置と通信するための局側装置であって、
    前記局側装置から送信される通信信号の受信動作を停止するスリープ状態へ遷移し、前記スリープ状態から復帰して前記局側装置から送信される前記通信信号の受信動作を行ない、所定の条件が満たされると、前記受信動作を行なう起床期間の満了後に再び前記スリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行なう前記宅側装置へ送信すべき前記通信信号を蓄積するための蓄積部と、
    前記各宅側装置の前記起床期間の各々の一部または全部が重複する重複期間が設けられるように前記各宅側装置を制御するためのスリープ制御部と、
    前記重複期間において、前記蓄積部によって蓄積された前記通信信号を前記宅側装置へ送信するための送信制御部とを備える、局側装置。
  10. 局側装置と通信するための宅側装置であって、
    前記局側装置から送信される通信信号を受信するための受信部と、
    前記受信部の動作を停止するスリープ状態へ遷移し、前記スリープ状態から復帰して前記受信部を動作させ、所定の条件が満たされると、前記受信部を動作させる起床期間の満了後に再び前記スリープ状態へ遷移する周期的スリープ動作を行なうための制御部とを備え、
    前記制御部は、前記局側装置の制御に基づいて前記起床期間のタイミングを設定する、宅側装置。
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