JP2012151757A - 局側装置、pon光通信システム及び消費電力制御方法 - Google Patents

局側装置、pon光通信システム及び消費電力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】局側装置OLTから宅側装置ONU宛の情報のトラヒック量を判別することによって、宅側装置ONUの低消費電力化を実現する。
【解決手段】局側装置OLTは、宅側装置ONUごとの下りトラフィック量を観測し過去の平均的トラフィック量が所定のしきい値よりも少ない宅側装置ONUに対して、当該宅側装置ONUが省電力状態となるべき省電力モード時間TPSを記述した省電力モード設定フレームを送信し、当該宅側装置ONUに送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置ONUが省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御する。宅側装置ONUの受信部は、前記局側装置OLTから受信した自局宛の省電力モード設定フレームを受信した場合には、その省電力モード設定フレーム内に記述された省電力モード時間TPSにわたって当該受信部を省電力モードに設定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、PON(Passive Optical Network)技術を使用した光アクセスネットワークにおける、宅側装置ONUの省電力化に関するものである。
局側装置OLT(Optical Line Terminal:光加入者線端局装置)と、複数の宅側装置ONU(Optical Network Unit:光加入者線終端装置)との間を、光データ通信ネットワークを使って双方向通信するシステムが知られている。
特に、局側装置OLTと各宅側装置ONUとの間を、それぞれ1本の光ファイバで放射状に結ぶ(Single Star)ネットワーク構成が実用化されている。このネットワーク構成では、システム及び機器構成は簡単になるが、1つの宅側装置ONUが一本の光ファイバを占有し、宅側装置ONU数がN局あれば、局側装置OLTから直接接続される光ファイバがN本必要となり、システムの低価格化を図るのが困難である。
そこで、局側装置OLTから引かれる1本の光ファイバを、複数の宅側装置ONUで共有するPON(Passive Optical Network)光通信システムが実用化されている。PON光通信システムは、FTTH(Fiber To The Home)やFTTB(Fiber To The Building)などのFTTxに適用されてきた低価格の光加入者用アクセス方式の1つである。
PON光通信システムでは、特に外部からの電源供給を必要とせず入力された信号から受動的(Passive)に信号を分岐・多重する受動型光分岐器(光カプラ)を介して、一つの局側装置OLTと複数の宅側装置ONUが光伝送路で接続される。局側装置OLTとN局の宅側装置ONUとは、光ファイバ及び光カプラOCを介して接続された1対Nの伝送を基本としている。これにより、1つの局側装置OLTに対して、多くの宅側装置ONUを割り当てることができ、全体的な設備コストを抑えることができる。
また、PON光通信システムでは、局側装置OLTと宅側装置ONUとの間で伝送される光信号は、通常、誤り訂正用のパリティが含まれるFEC(Forward Error Collection)フレームによって構成されている。局側装置OLT及び宅側装置ONUは、それぞれ受信された光信号に含まれる誤り訂正用のパリティを用いて、誤り訂正符号付きフレーム単位で、当該誤り訂正符号付きフレームのデータの誤り訂正・復号を行っている。
ところで、宅側装置ONUは通常各加入者宅に設置されているが、近年、加入者宅での低消費電力化のニーズが高まっている。
このため、局側装置OLTとの接続が確立されていないときには、宅側装置ONUを定常動作状態から解除して、無駄な電力を消費しないようにする技術が提案されている。すなわち、宅側装置ONUにおいて、光信号の入力の有無、局側装置OLTとの間で論理リンクが確立されているか否か、下位のコンピュータとの接続の有無を判定して、判定結果に基づいて宅側装置ONUの一部機器の消費電力を抑制する技術である。
ところが、前記従来の消費電力の抑制技術では、光通信システム通常使用時の消費電力の削減が有効にできない。なぜなら、PON光通信システムの宅側装置ONUでは、局側装置OLTから当該宅側装置ONU宛の情報が伝送されてこない状態でも、光信号そのものは常時入力されており、論理リンクも確立されており、下位のコンピュータとはほとんど接続中の状態である。したがって、宅側装置ONUの一部機器の消費電力を抑制する機会は限られてしまう。
そこで、局側装置OLTから当該宅側装置ONU宛の情報が存在するかどうかを判別する仕組みを作ることによって、低消費電力化を実現することのできるPON光通信システム、局側装置OLTが提供されている(特許文献1)。
この特許文献1記載のPON光通信システムは、局側装置OLTと複数の宅側装置ONUとの間で光分岐器を介して光通信を行うものであって、局側装置OLTは、各宅側装置ONUに順次送信するユーザフレームを蓄積する下りバッファ部の中の、送信するユーザフレームが空の宅側装置ONUに対して、当該宅側装置ONUに上り帯域割当用制御フレームを送信してから他の宅側装置ONUに順次送信して当該宅側装置ONUに上り帯域割当用制御フレームをもう一度送信するまでの時間(制御フレームの送信間隔TNG)よりも短い時間である省電力モード時間TPSを記述した省電力モード設定フレームを送信し、宅側装置ONUは、省電力モード設定フレームを受信した場合には、その省電力モード設定フレーム内に記述された省電力モード時間TPSにわたって当該PON受信部を省電力モードに設定するシステムである。
この構成では、局側装置OLTは、送信するデータのない宅側装置ONUに対して、省電力モード時間TPSを記述した省電力モード設定フレームを送信する。自局宛の省電力モード設定フレームを受け取った宅側装置ONUは、指定された省電力モード時間TPSにわたって、自局のPON受信部を省電力モードに設定する。省電力モード時間TPSは時間TNGよりも短い時間であるので、次に、局側装置OLTから通信開始フレームが来るまでに終了してしまう。したがって、次に局側装置OLTから通信開始フレームが来たときには、その通信開始フレーム及びそれに続くフレームを受信し解析することができる。
このように、PON上の論理リンクがリンク確立し、宅側装置ONUと下位ネットワーク側装置が接続されているような場合、当該宅側装置ONUに送信するデータのないときに、当該宅側装置ONUを省電力モードに設定することが出来るので、消費電力が削減可能となる。
特開2010-114830号公報
ところが、特許文献1記載の技術では、宅側装置ONUに、省電力モード時間TPSを記述した省電力モード設定フレームを送信した場合でも、当該宅側装置ONUへの制御フレームの送信間隔TNGは不変のままである。
しかしシステムによっては、制御フレームの送信間隔TNGよりも、宅側装置ONUの省電力モード時間TPSが長く設定される場合がある。その場合には、省電力モード設定中の宅側装置ONUに、前記送信間隔TNGで制御フレームを送りつづけることになる。
ところが省電力中の当該宅側装置ONUは、制御フレームを利用する機会が、省電力中でない宅側装置ONUと比べて減少しているので、前記送信間隔TNGで制御フレームを送りつづけることは、必ずしも光PON回線の時間資源の有効利用につながらない場合がある。
そこで、本発明の目的は、局側装置OLTと複数の宅側装置ONUとの間で光分岐器を介して光通信を行うPON(Passive Optical Network)光通信システムに用いられる局側装置OLTにおいて、宅側装置ONUが省電力モード中に、上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔TNGを変更し、PON上の制御フレームのトラフィック量を低減させることのできる局側装置、PON光通信システム及び消費電力制御方法を提供することである。
本発明の局側装置は、ある宅側装置ONUに対して、当該宅側装置ONUが省電力状態となるべき省電力モード時間TPSを記述した省電力モード設定フレームを送信し、当該宅側装置ONUからの省電力アックフレームの受信を待つ省電力モード制御部と、前記省電力アックフレームの受信により当該宅側装置ONUが省電力状態に入っている判断されるときに、当該宅側装置ONUに送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置ONUが省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御するMPCP制御部とを備えることを特徴とする。
この構成によって、宅側装置ONUが省電力モードに入っている場合に、上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置ONUが省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御することによって、PON上の制御フレームのトラフィック量を低減させることができる。
宅側装置に送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置が省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御する対象となる宅側装置を、個別に設定できることが好ましい。これにより、省電力状態に入っている時間の長い宅側装置(宅側のユーザー端末が未使用など)に対しては、その宅側装置のトラフィック量に合わせて制御フレームの送信間隔を調整することでオーバーヘッドが最適化できる。また、省電力状態を離脱して通常モードに戻る宅側装置に対しては、制御フレームの送信間隔を通常に戻すことができる。
また、前記PON光通信システムにつながれた複数の宅側装置のうち、省電力状態に入っていると判断されない宅側装置に対しては、送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を制御しなくてもよい。
なお、省電力モード制御部は、局側装置OLT側の省電力モードの時間を、宅側装置ONU側の省電力モードの時間からラウンドトリップタイム(局側装置OLTと宅側装置ONUとを往復する時間)分引いた値にするとよい。省電力モード中の宅側装置ONUに対するMPCPフレームの送信レートを調整することで、省電力モードから、通常モードに戻る際のオーバーヘッドを低減することが可能となる
前記局側装置OLTの送信部は、前記ある宅側装置ONUに対して、当該宅側装置ONUが省電力状態となるべき省電力モード時間TPSを記述した省電力モード設定フレームを送信する基準として、宅側装置ONUに送信するユーザフレームを蓄積する下りバッファ部の中の送信するデータ量が所定数未満であることを採用してもよい。下りバッファ部の中の送信するデータ量によって、下りトラフィック量を判断するためである。
前記局側装置OLTの送信部は、前記ある宅側装置ONUに対して、当該宅側装置ONUが省電力状態となるべき省電力モード時間TPSを記述した省電力モード設定フレームを送信する基準として、宅側装置ONUごとの下りトラフィック量を観測し、過去の平均的トラフィック量が所定のしきい値よりも少ないことを採用してもよい。過去の平均的トラフィック量によって、下りトラフィック量を判断するためである。
過去の平均的トラフィック量が所定のしきい値よりも少ないかどうかは、制御フレームの送信間隔の複数回に相当する時間にわたって判定してもよい。
前記MPCP制御部は、当該宅側装置ONUに送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信を、当該宅側装置ONUが省電力状態に入っていないときの制御フレームの送信間隔の複数回に1回実行するようにしてもよい。
また本発明のPON光通信システムは、前記局側装置の発明と実質同一の発明に係るシステムの発明である。
また本発明の消費電力制御方法は、前記局側装置の発明と実質同一の発明に係る方法の発明である。
以上のように本発明によれば、特定の宅側装置ONUが省電力モードに入っている場合に、上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置ONUが省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御することによって、PON上の制御フレームのトラフィック量を低減させることができる。
局側装置OLTと複数の宅側装置ONUとの間を、光カプラを介して光ファイバで接続したPON光通信システムの構成例を示す概略図である。 局側装置OLTの内部構成を示すブロック図である。 省電力モード設定フレームの一例を示す図である。 省電力モード制御部16の処理を示すフローチャートである。 局側装置OLTからのMPCP_Gateフレーム及び省電力モード設定フレームの送受信の流れを示す図である。 省電力モード中の、宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームの送信間隔を調整下場合の、送受信の流れを示す図である。 宅側装置ONUのPON受信部2を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、PON光通信システムの構成例を示す概略図である。
PON光通信システムは、局舎に備えられる局側装置OLTと複数の加入者に備えられる宅側装置ONUとが、光ファイバ及び光カプラOCを介して接続されている。
宅側装置ONUは、加入者宅内に設置されるパーソナルコンピュータなどの光ネットワークサービスを享受するための端末を接続するネットワークインタフェースを備えている。
光カプラOCは、特に外部からの電源供給を必要とせず入力された信号から受動的に信号を分岐・多重するスターカプラで構成されている。
局側装置OLT及び光カプラOC、光カプラOC及び宅側装置ONUに接続されている光ファイバは、それぞれ1本の光ファイバからなるシングルモードファイバを用いている。つまり、1台の局側装置OLTは、1本の幹線光ファイバを通して1台の光カプラOCに接続されている。そして、1台の光カプラOCは、L台(Lは、この例では32以下の数)の宅側装置ONUと、支線光ファイバで接続されている。また、必要であれば、光ファイバを介して中継用光カプラOCと接続されていてもよい。中継用光カプラOCは、宅側装置ONUと、支線光ファイバで接続されている。
よって、1局の局側装置OLTが送受する信号は、1〜2段の光カプラOCによって、複数台の宅側装置ONUに分配される。なお、中継段数、光カプラOCや宅側装置ONUの台数は例示であるにすぎない。
本発明の実施形態の光通信システムは、前記PON光通信システムに、イーサネット(イーサネット(Ethernet)は、登録商標である)の技術を取り込み、高速で光ファイバのアクセス区間通信を実現するGE−PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)方式若しくは10G−EPON方式を採用している。
前記GE−PON方式若しくは10G−EPON方式に従えば、局側装置OLT及び宅側装置ONUの相互の通信は、可変長なフレームを単位として行われる。
まず、上位のネットワークから局側装置OLTに入ってくる下りフレームは、局側装置OLTにおいて所定の処理が行われ、宛先となる宅側装置ONUの論理リンクが特定される。そして、局側装置OLTを通して、当該宅側装置ONUを指定したフレームが光ファイバに送信される。当該フレームを搬送する光信号は、光カプラOCで分岐され、光カプラOCにつながるすべての宅側装置ONUに送信されるが、当該宛先となる宅側装置ONUのみが所定の下りフレームを取り込み、フレームを宅内ネットワークインタフェースに中継する。
一方、上り光信号には、それぞれの宅側装置ONUからの上りフレームが含まれている。上り光信号は、それぞれの宅側装置ONUからの光信号どうしが互いに時間的に競合しないように送信される必要がある。そのために、局側装置OLTは、各宅側装置ONUに対して上り光信号を送信してもよい期間ウインドウ(以下、単にウインドウという)を割り当てる、上り帯域割当指定用の制御フレーム(MPCP_Gateフレームという)として通知する。ウインドウを割り当てられた宅側装置ONUは、その割り当てられたウインドウ期間に上り光信号を送信する。この上り光信号を「バースト光信号」という。バースト光信号は、各宅側装置ONUから送信され、ベースバンド信号で発光状態を変化させた、有限時間の光信号列である。
したがって、各宅側装置ONU間の上り光信号の競合は回避される。各宅側装置ONUは、あるウインドウが与えられたとき、そのウインドウに収まる限りフレームを連続して送信してよい。そして、局側装置OLTは、当該宅側装置ONUからの一連のフレーム信号を含んだバースト光信号を受信することができる。
図2は、局側装置OLTの内部構成を示すブロック図であり、宅側装置ONUから局側装置OLTへの受信部と、局側装置OLTから宅側装置ONUへの送信部とをまとめて図示している。
受信部は、宅側装置ONUからの上りフレームを受信する上り受信部31、上りフレームの中から、上りMPCPフレーム(宅側装置ONUの状態を通知するフレーム。前述のMPCP_Gateフレームとは異なる)と、省電力アックフレーム(後述)とを振り分けるフレーム振り分け処理部32、振り分けられた上りMPCPフレーム、省電力アックフレーム以外のフレームを取り込む上りバッファ33、上りバッファ33に蓄えられたデータフレームをインターネットなど上位ネットワークに送る上り送信部34を備えている。
送信部は、上位ネットワークからの下りフレームを入力する下り受信部11と、下り受信部11によって取得されたフレームを下りバッファ部13のどのFIFO(First In First Out)に蓄積するか振り分けを行うフレーム振り分け処理部12と、フレーム振り分け処理部12によって振り分けられたフレームを蓄積する下りバッファ部13とを備えている。
本実施例では、下りバッファ部13は、各宅側装置ONUに共通な1つの制御フレーム用FIFOと、各宅側装置ONU宛のユーザフレーム用FIFOを持つ。図2では、例えば宅側装置ONU1宛のユーザフレーム用FIFOを「ONU*_FIFO」と表示している(*は数字)。ユーザフレーム用FIFOの数は、システムに接続し得る宅側装置ONUの数N以上となっている。
さらに送信部は、MPCP (multi-point control protocol)制御部14、スケジューリング処理部15、省電力モード制御部16、省電力タイマー部17、及び下り送信部18を有する。
MPCP制御部14は、PON上でのロジカルリンクが確立している宅側装置ONUに対して、局側装置OLTと当該宅側装置ONU間のMPCPリンクを制御する。すなわちMPCP制御部14は、当該宅側装置ONUに対して、上り信号を送信するタイミングを教示するためのMPCP_Gateフレームを生成し、そのMPCP_Gateフレームを、省電力モード制御部16を通して下り回線に周期的に送る。このMPCP_Gateフレームを送る時間間隔を「MPCP GATE送信時間サイクルTNG」という。MPCP GATE送信時間サイクルTNGは、通常500マイクロ秒〜1ミリ秒に設定される。
当該宅側装置ONUがMPCP_Gateフレームを受信し解読し、当該宅側装置ONUから局側装置OLTに対して、宅側装置ONUの上りバッファ蓄積量を通知する上りMPCPフレームが送られることにより、MPCPリンク確立状態となる。
またMPCP制御部14は、省電力モード制御部16から、各宅側装置ONUごとの省電力状態の通知を受ける。
またMPCP制御部14は、送出する場合の送信レート(ある送出と次の送出との時間間隔;周期)が記述されたテーブル19を持っている。このテーブル19に従って、MPCP GATE送信時間サイクルTNGが決定されるが、後述するように宅側装置ONU向けに省電力モード設定フレームを送った場合は、例外的に、デフォルトのMPCP GATE送信時間サイクルTNGを無視して省電力モード時間TPS(後述)が経過するまで、当該宅側装置ONU向けのMPCP_Gateフレームの送出周期を長くすることもできる。この手順については、後に図5を参照しながら説明する。
スケジューリング処理部15は、下りバッファ部13内の各FIFOの送信スケジューリングを管理するものである。すなわち、下りバッファ部13から宅側装置ONU宛てのFIFO長(FIFOに現在記憶されている容量)を読み取り、省電力モード制御部16に送る。
省電力モード制御部16は、このFIFO長に基づいて、宅側装置ONUごとの送信スケジュールON/OFFを決定し、スケジューリング処理部15に送る。当該宅側装置ONUからの上りトラフィック(データ伝送速度)及び/又は下りトラフィックを観測して、過去の平均的なトラフィックが所定のしきい値よりも少ない場合、あるいは、当該宅側装置ONU宛てのデータを蓄積するFIFO長が所定数p以上(所定数pとは1以上の整数をいう)のFIFOに対しては、その宅側装置ONUの送信スケジュールONとし、FIFO長が所定数p未満(FIFO長が0を含む)のFIFOに対しては、その宅側装置ONUの送信スケジュールOFFとする。
このように、省電力モード制御部16は、下りバッファ部13の、各宅側装置ONU宛のユーザフレーム用FIFO長に基づいて、宅側装置ONUごとに、送信スケジュールを個別に設定することができる。
過去の平均をとる時間として、例えばMPCP GATE送信時間サイクルTNGを基準にしてその倍数、例えば10倍、50倍、などの時間を選択すると良い。
また、所定数pを大きくすれば省電力モードになる宅側装置ONUがたくさん現れるが、そのような省電力モードの宅側装置ONUにデータ送信を再開するとき、最低でも省電力モード時間TPS(後述)を待たねばならず、システムの運用が円滑に行えなくなる。所定数pを小さくすれば省電力モードになる宅側装置ONUの数が少なくなり、省電力効果が後退する。
スケジューリング処理部15は、下りバッファ部13に対して、次にフレームを送信するFIFOを指示するための「送信FIFO指示」を提供する。この指示は、送信スケジュールONの宅側装置ONUに対してのみ行われる。
一方、省電力モード制御部16は、宅側装置ONUの送信スケジュールOFFとする場合、当該宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームとは別に、当該宅側装置ONU宛に省電力モード設定フレームを送信するための制御を行う。すなわち、省電力モード制御部16は、ユーザフレーム用FIFOの蓄積量や当該宅側装置ONUとのトラフィックを観測した結果に応じて、当該宅側装置ONUを省電力モードにするための省電力モード設定フレームを宅側装置ONUへ送信する。
このため、省電力モード制御部16は、省電力タイマー部17で事前に設定された省電力モード時間TPSの情報を含む当該宅側装置ONU向けの省電力モード設定フレームを作成し、当該宅側装置ONU宛に送信する。ここで「省電力モード時間TPS」とは、省電力モード設定フレームを送信する時間間隔のことである。なお、省電力モード時間TPSは、当該宅側装置ONU宛のMPCP GATE送信時間サイクルTNGとは無関係に設定される時間であり、MPCP GATE送信時間サイクルTNGを超える時間であってもよい。
省電力モード制御部16は、当該宅側装置ONUに対する省電力モード設定フレームを送信すると同時に、スケジューリング処理部15に対して、前述したように、省電力モードに設定するユーザフレーム用FIFOに対してのスケジューリングをOFFにすることで、省電力モードに設定中の宅側装置ONUには、当該宅側装置ONU宛へのフレームが下り送信されないようにしている。
省電力タイマー部17は、局側装置OLT内部での省電力モード時間TPSを計測する。
下り送信部18は、宅側装置ONU宛のMPCP_Gateフレーム、FIFO長が所定数p未満、つまり送信する情報が無いか、又は少ない宅側装置ONUに対する省電力モード設定フレーム、及びFIFOに蓄積された内容を含む下り情報フレームを送信する。
省電力モード設定フレームを受信した当該宅側装置ONUは、最終的に省電力モードに入るかどうか判断し、省電力モードに入ると判断した場合には、局側装置OLTに対して、省電力モードに入ることを示す省電力アックフレームを局側装置OLTへ返送し、省電力モード設定フレームで指定された省電力モード時間TPSだけ省電力モードに入る。
省電力アックフレームを受信した局側装置OLTのフレーム振り分け処理部32は、省電力モード制御部16に、当該宅側装置ONUからの省電力アックフレームを転送する。省電力モード制御部16は、MPCP制御部14に対して、当該宅側装置ONUが省電力モードに入っている旨を、宅側装置ONUの省電力状態(省電力モード)として、MPCP制御部14に通知する。
MPCP制御部14は、各宅側装置ONUの能力や種類に応じて、省電力モード中の宅側装置ONUに対してMPCP_Gateフレームの送出を控えるかどうかを決定する。またMPCP制御部14は、MPCP_Gateフレームを送出する場合、送信レートが記述された前記テーブル19のデフォルト値に係わらず、省電力モードの宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームの送信レートを、長くなるように調整する。
省電力モード制御部16は、宅側装置ごとに省電力タイマー部17と前記テーブル19とを持ち、下りバッファ部13の各宅側装置ONU宛のユーザフレーム用FIFOを持っているので、宅側装置ごとに、省電力モードを個別に設定することができる。したがって、宅側装置に送信するMPCP_Gateフレームの送信間隔が省電力状態に入っていない場合と比べて長くなるように調整する対象となる宅側装置も、宅側装置ごとに個別に設定できる。
なお、省電力モード中でない宅側装置ONUに対しては、MPCP_Gateフレームを通常の時間サイクルTNGで送信する。
省電力タイマー部17は、当該宅側装置ONUからの省電力アックフレームの受信により、当該宅側装置ONUの省電力モード時間TPSのタイマーをスタートさせる。
そして、省電力モード制御部16は、次の(1),(2)の処理を行う。
(1)当該宅側装置ONUの省電力モードタイマーが満了した場合、省電力モード制御部16は、当該宅側装置ONUの省電力モード時間TPSが終了したと判断して、MPCP制御部に対して、当該宅側装置ONUの省電力モードが終了したことを、宅側装置ONU電力状態(通常モード)として通知する。当該宅側装置ONUの省電力モード時間TPSが終了したことを通知されたMPCP制御部14は、テーブル19を書き換えて、当該宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームの送出間隔を通常モード時の送出レート(TNG)に戻す。
(2)省電力モードタイマーが満了する前に、局側装置OLTが、省電力モードの宅側装置ONUから、省電力モードの強制終了を示す省電力終了フレームを受信した場合、そのフレームは省電力モード制御部16に転送される。省電力終了フレームを受け取った省電力モード制御部16は、当該宅側装置ONUに対する省電力モードが終了したと判断し、省電力タイマー部17によるタイマーのカウントを停止して、MPCP制御部14に対して、当該宅側装置ONUが通常モードに戻ったことを宅側装置ONU省電力状態(通常モード)として通知する。MPCP制御部14は、テーブル19を書き換えて、当該宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームの送出時間を通常モード時の送出レート(TNG)に戻す。
図3は、省電力モード設定フレームの一例を示す模式図である。省電力モード設定フレームのフォーマットとしては、IEEE802.3のClause57で定義された拡張OAMフレームか、IEEE802.3のClause31で定義された拡張MAC制御フレームなどが考えられる。
省電力モード設定フレームは、宛先アドレス、送信元アドレス、レングス/タイプ、オペコード、省電力モード時間TPS、パディング、FCS(Frequency Check Sequence)の各部分を含んでいる。
宛先アドレスは省電力モード設定の対象となる宅側装置ONUのアドレスのことである。省電力モード設定フレームを受け取った宅側装置ONUはこのアドレスが自己のアドレスであれば、自局を省電力モードに設定すべきことを知る。なお、省電力モード設定フレームを受け取った他の宅側装置ONUのアドレスはこのアドレスと違っているので、省電力モード設定フレームを無視する。
送信元アドレスは、局側装置OLTのアドレスのことである。省電力モード時間TPSは、前述した省電力タイマー部17で設定される時間であり、当該宅側装置ONUは、この省電力モード時間TPSにわたってPON受信部2を省電力モードに設定する。
図4は、省電力モード制御部16の処理を説明するためのフローチャートである。
まず省電力モード制御部16は、当該宅側装置ONUを省電力モードに設定するかどうかを判断するために、当該宅側装置ONU用の下りFIFOを確認し、FIFO残量が所定数p未満であれば(ステップS1)、当該宅側装置ONUの省電力制御に入る(ステップS2)。
省電力モード制御部16は、MPCP GATE送信時間サイクルTNGが、省電力モード時間TPSよりも大きいことを確認し(ステップS1,S2)、大きければ、当該宅側装置ONUを省電力モードに設定するため(ステップS3)、当該宅側装置ONU宛に省電力モード設定フレームを送信するとともに(ステップS4)、省電力タイマー部17で省電力モード時間TPSのカウントダウンを開始する(ステップS5)。
省電力モード制御部16は、この省電力モード中に、省電力モード設定フレームを送る宅側装置ONUのユーザフレーム用FIFOに対して、下り送信のスケジューリングが行われないように、スケジューリング処理部15に通知する。これは省電力モード中に宅側装置ONU宛にフレームを送信しないようにするためである(送信しても宅側装置ONUは省電力モード中なので受け取ることが出来ない)。
なお、省電力モード設定フレームで設定した省電力モード時間TPSに、下り受信部11から受信した当該宅側装置ONUへ送信すべきデータは、局側装置OLT内部で宅側装置ONU宛の宅側装置ONU用フレームにバッファリングしておく。
局側装置OLTは宅側装置ONUに対して、MPCP GATE送信時間サイクルTNGごとにMPCP_Gateフレームを送出しているが、当該宅側装置ONUに省電力モードを設定することを決めた場合、MPCP_Gateフレームとは別に、当該宅側装置ONU宛てに省電力モード設定フレームを送出する(ステップS3;図4)。
当該宅側装置ONUからの省電力アックフレームの受信を待ち(ステップS4)、受信後、当該宅側装置ONUのモードを省電力モードとし、省電力モードタイマーをスタートさせカウントを開始し、当該宅側装置ONUの省電力モード時間TPSだけウェイトする(ステップS5〜S7)。すなわち、省電力モードタイマーを、0になるまで単位時間ずつ差し引いていく。
タイマー満了後、当該宅側装置ONUの下りFIFOを確認し(ステップS8)、FIFO残量が所定数p未満であれば、再度ステップS3に戻り、当該宅側装置ONUへ省電力モード設定フレームを送信し、省電力モードを維持する。ステップS8でFIFO残量が所定数p以上あれば、当該宅側装置ONU宛のMPCP_Gateフレームの送信を再開する(ステップS9)。
図5は、今まで説明した局側装置OLTと宅側装置ONU間の各制御フレームの流れを示す図である。局側装置OLTから見た、当該宅側装置ONU宛のMPCP_Gateフレームの送信(a)、当該宅側装置ONU宛ての省電力モード設定フレームの送信(b)、当該宅側装置ONUから見た、省電力アックフレームの受信(c)の各流れをそれぞれ、図5に記入している。
また、図5には、当該宅側装置ONUに省電力モードを設定中に、当該宅側装置ONU宛てのMPCP_Gateフレームの送出回数を減らすことを記述している。すなわち、同図に示すように、局側装置OLTは、当該宅側装置ONUからの省電力アックフレームの受信に対応して、当該宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームの送出をn回に1回としてもよい。すなわちMPCP_Gateフレームの送出間隔を通常モード時のn倍(nTNG)とする。ただしこの“n”という数字は1を超える数であれば、いかなる値としても良い。例えば、n=1.5とすれば、当該宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームを、通常3回送る期間に2回送ることになる。n=2とすれば(図5の例)、当該宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームの送出は、通常2回送る期間に1回送ることになる。n=2.5とすれば、当該宅側装置ONUに対するMPCP_Gateフレームを、通常5回送る期間に2回送ることになる。“n”は好ましくは2以上の整数である。
なお、この省電力モード設定中のMPCP_Gateフレームの送出間隔は、MPCP_Gateフレーム送信間隔テーブル19に設定するとよい。すなわち、MPCP_Gateフレームの送信の有/無を、「有」とする場合に、その送信間隔が設定される。
なお、他の宅側装置ONUなどに送るMPCP Gateフレームは、当該宅側装置ONUに対するスケジュールとは別に、独立して送信される。例えば、省電力モード設定フレームを送信した後、省電力モード時間TPSが経過するまでの間に、他の宅側装置ONUに対してもMPCP Gateゲートを送り続ける。
以上のように、各省電力モード時間TPSの最初に、宅側装置ONU宛に省電力モード設定フレームを送ることにより、宅側装置ONUのPON受信部2の一部がフレームの受信処理を停止する。その宅側装置ONUは、省電力モードとなることで、宅側装置ONUの消費電力が低減可能になる。
当該宅側装置ONUに省電力モードを設定中に、当該宅側装置ONU宛てのMPCP_Gateフレームの送出回数を減らすことの効果として、その空き時間を、他の宅側装置ONU宛てのMPCP_Gateフレームの送出に使えるという、時間資源の有効利用が実現できる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る、局側装置OLTにおける省電力モード時間TPSの設定例を示す、局側装置OLTと宅側装置ONU間の各制御フレームの流れを示す図である。図5と同様、局側装置OLTから見た、当該宅側装置ONU宛のMPCP_Gateフレームの送信(a)、当該宅側装置ONU宛ての省電力モード設定フレームの送信(b)、当該宅側装置ONUから見た、省電力アックフレームの受信(c)の各流れをそれぞれ記入しているが、図5と異なる点は、局側装置OLTにおける省電力モード時間を、実質上、当該宅側装置ONUに通知した省電力モード時間TPSよりも短く設定していることである。
この図6の場合、局側装置OLTにおける省電力モード時間を、局側装置OLTが制御フレームを送信してから、当該宅側装置ONUが受け取り、返信して局側装置OLTに届くまでの伝送往復時間(Round Trip Time)だけ短くしている。このため、同図に示すように、局側装置OLTにおける省電力モード時間が満了する時刻と、当該宅側装置ONUで省電力モード時間が満了する時刻との同期がとれる。よって局側装置OLTは、当該宅側装置ONUでの省電力モード時間が満了後、当該宅側装置ONUに対して、直ちに次のMPCP_Gateフレームを送った場合でも、当該宅側装置ONUは省電力モードから通常モードに戻っているため、省電力モードから通常モードに戻る際のオーバーヘッドを減らすことができる。
次に、省電力モードを設定する宅側装置ONU側の構成を説明する。
図7は、宅側装置ONUのPON受信部2のブロック図である。
PON受信部2は、O/E変換部20、クロックデータを再現するクロック再生部21(CDR)部21、シリアル信号をパラレル信号に変換するデシリアライザー(DES)部22、フレームの境界を探す誤り訂正フレーム同期部23、互いに並列状態に配列される誤り訂正符号付きフレームをそれぞれ誤り訂正する誤り訂正フレーム復号部24、暗号の解読をするデスクランブル部25、64B/66Bデコーダ部26及びフレーム解析を行うMACPON受信部27を備えている。
MACPON受信部27は、局側装置OLTから、自局宛の省電力モード設定フレームを受信すると、省電力モード信号を"1"にして(省電力モード)、その旨を他ブロックに通知する。
MACPON受信部27は、そのフレーム内に記述されている省電力モード時間TPSを読み取り、MACPON受信部27の省電力タイマー27bに省電力モード時間TPSをセットする。省電力タイマー27bは、一定時間ごとにデクリメントされ、タイマー値が0でなければ、省電力モードを続ける。省電力モードタイマーが0になれば、デクリメント止め、省電力モード信号を"0"にする(通常モード)。
本発明の実施形態では、省電力モード信号は、PON受信部2の誤り訂正フレーム復号部24、デスクランブル部25、64B/66Bデコーダ部26の各ブロックに入力される。
各ブロックは、省電力モード信号が"1"の間は、内部ブロックの回路動作を止め、回路の消費電力を低減させる。
ここで「内部ブロックの回路動作を止める」とは、(1)自ブロックの中の主要部品に対して電源の供給を止めること、でもよいし、(2)自ブロック内の主要部品に対してフリップフロップに入力されるクロックを止めること、でもよい。
入力されるクロックを止めることにより、状態遷移が中断するので、論理演算に要する電力をきわめて小さくできる。
「主要部品」としての誤り訂正フレーム復号部24に入力される電源あるいはクロックを止めると、誤り訂正の動作が止まる。PON受信部2では誤り訂正フレーム復号部24の消費電力が大きいため、誤り訂正フレーム復号部24を省電力モードにすることによる、消費電力の低減効果は大きい。
ただし、PON受信部2のクロック再生部21は、上りフレームデータの送信のために、局側装置OLTからの受信データに含まれるクロック再生を継続し、PON送信部に分配する必要があるため、省電力モードにしないこととする。
さらに低消費電力化を図るため、省電力モード信号をデシリアライザー部22、誤り訂正フレーム同期部23に入力し、デシリアライザー部22と誤り訂正フレーム同期部23の回路動作も止め、省電力モードにすることも可能である。
しかし誤り訂正フレーム同期部23は、誤り訂正符号付きフレームの同期確立を行うブロックであり、省電力モード信号を入力すればその同期をとる動作が停止してしまう。この場合、次に再開したときに誤り訂正符号付きフレームの境界を探すのに時間がかかるため、省電力モード期間中でも、誤り訂正フレーム同期部23を動作させることが好ましい。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
2 PON受信部
11 下り受信部
12 フレーム振り分け処理部
13 下りバッファ部
14 MPCP制御部
15 スケジューリング処理部
16 省電力モード制御部
17 省電力タイマー部
18 下り送信部
20 O/E変換部
21 クロック再生(CDR)部
22 デシリアライザー(DES)部
23 誤り訂正フレーム同期部
24 誤り訂正フレーム復号部
25 デスクランブル部
26 64B/66Bデコーダ部
27 MAC受信部
27a フレーム解析部
27b 省電力タイマー
27c フレームエラーチェック部
31 上り受信部
32 フレーム振り分け処理部
33 上りバッファ
34 上り送信部

Claims (8)

  1. 局側装置と複数の宅側装置ONUとの間で光分岐器を介して光通信を行うPON(Passive Optical Network)光通信システムに用いられる局側装置であって、
    前記局側装置の送信部は、ある宅側装置に対して、当該宅側装置が省電力状態となるべき省電力モード時間を記述した省電力モード設定フレームを送信し、当該宅側装置からの省電力アックフレームの受信を待つ省電力モード制御部と、
    前記省電力アックフレームの受信により当該宅側装置が省電力状態に入っていると判断されるときに、当該宅側装置に送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置が省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御するMPCP制御部とを備えることを特徴とする局側装置。
  2. 前記MPCP制御部は、宅側装置に送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置が省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御する対象となる宅側装置を、個別に設定できることを特徴とする請求項1に記載の局側装置。
  3. 前記MPCP制御部は、前記PON光通信システムにつながれた複数の宅側装置のうち、省電力状態に入っていると判断されない宅側装置に対しては、送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を制御しないことを特徴とする請求項1に記載の局側装置。
  4. 前記局側装置の送信部は、前記ある宅側装置に対して、当該宅側装置が省電力状態となるべき省電力モード時間を記述した省電力モード設定フレームを送信する基準として、
    宅側装置に送信するユーザフレームを蓄積する下りバッファ部の中の送信するデータ量が所定数未満であることを採用する請求項1から請求項3の何れかに記載の局側装置。
  5. 前記局側装置の送信部は、前記ある宅側装置に対して、当該宅側装置が省電力状態となるべき省電力モード時間を記述した省電力モード設定フレームを送信する基準として、
    宅側装置ごとの下りトラフィック量を観測し、過去の平均的トラフィック量が所定のしきい値よりも少ないことを採用する請求項1から請求項3の何れかに記載の局側装置。
  6. 前記MPCP制御部は、前記省電力アックフレームの受信により当該宅側装置が省電力状態に入っている判断されるときに、当該宅側装置に送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信を、当該宅側装置が省電力状態に入っていないときの上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔の複数回に1回実行する請求項1から請求項5の何れかに記載の局側装置。
  7. 局側装置と複数の宅側装置との間で光分岐器を介して光通信を行うPON(Passive Optical Network)光通信システムにおいて、
    前記局側装置の送信部は、ある宅側装置に対して、当該宅側装置が省電力状態となるべき省電力モード時間を記述した省電力モード設定フレームを送信し、当該宅側装置からの省電力アックフレームの受信を待つ省電力モード制御部と、
    前記省電力アックフレームの受信により当該宅側装置が省電力状態に入っている判断されるときに、当該宅側装置に送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置が省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御するMPCP制御部とを備え、
    前記宅側装置の受信部は、前記局側装置から受信した自局宛のフレームを解析するフレーム解析部を有し、前記フレーム解析部は、前記省電力モード設定フレームを受信した場合には、その省電力モード設定フレーム内に記述された省電力モード時間にわたって当該受信部を省電力モードに設定することを特徴とするPON光通信システム。
  8. 局側装置と複数の宅側装置との間で光分岐器を介して行われる光通信における消費電力制御方法であって、
    前記局側装置から、各宅側装置に順次ユーザフレームを送信する場合に、ある宅側装置に対して、当該宅側装置が省電力状態となるべき省電力モード時間を記述した省電力モード設定フレームを送信し、
    当該宅側装置からの省電力アックフレームの受信を待ち、
    前記省電力アックフレームの受信により当該宅側装置が省電力状態に入っている判断されるときに、当該宅側装置に送信する上り帯域割当用の制御フレームの送信間隔を、当該宅側装置が省電力状態に入っていないときと比べて長くなるように制御することを特徴とする光通信における消費電力制御方法。
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